2018年03月31日

今日のやまいち

久しぶりにやまいちへ行ってみた。

やまいちについては以前長文を書いたので、こちらをどうぞ。

やまいち
http://buu.blog.jp/archives/51421758.html

さて、今日の注文は特ヒレ。



















ご飯、味噌汁、漬物は松井氏の時代から変わらずに美味しい。しかし、問題はかつ。まず、肉がところどころ筋切りに失敗している。なので、食べやすいと油断していると噛みきれず、四苦八苦しているうちに衣が剥がれて、かつが台無しになったりする。また、どうも揚げすぎなようで、ジューシーさが失われ、肉がパサパサしている。これは残念至極。

やはり、そう簡単には先代の域に達することはできないのだろう。しかし、店は活気があって、客足も途絶える様子がない。いつかは名店やまいちの名にふさわしい店になって欲しい。




  

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2018年03月26日

磐石と思えた蔵前のすぎ田が・・・

この2年ぐらい、とんかつの超優良店を聞かれて答えていたリストはこれである。

丸五
あげづき
成蔵
すぎ田
かつ吉
馬酔木
マンジェ

このうち、すぎ田にしばらく行ってなかったので、食べに行ってみた。最後に行ったのが2013年なので、いささか間を開けすぎだった。注文はヒレかつの定食。2900円である。
















この店、盤石かと思っていたのだが、結構ぶれていたので驚いた。豚汁、ご飯、漬物は以前と大きく変わった印象はないのだが、肝心のかつの質が目に見えて落ちていた。かつと衣の一体感が失われていたのも残念だったのだが、油の切れも悪く、また肉汁が十分に閉じ込め切れていなくて、衣が濡れてきてしまうのもいまいちだった。このレベルだと、当然トップ7に名前を連ねるのは無理だ。

また、オープンキッチンで、厨房内部でのやり取りが客に筒抜けの状態で、高齢のスタッフに対して「黙ってろ」「引っ込んでろ」などと暴言を投げかけるのは厳に慎むべきだろう。食べていて不快になってくるし、スタッフに教育するなら内々で行うべきだ。スタッフが外に出せるクオリティでないなら、客の目に触れる場所に出すべきではない。ただ、一番質が低かったのは、スタッフではなく、店主のようだった。この店、ここ数年で本格的に代替わりしたのかもしれない。2013年も今の体制だったのだろうか?ともあれ、僕の推薦店リストからは外すことにした。  
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2018年03月25日

とんかつ稲

「いまや、横浜ナンバー1とんかつ屋は『馬酔木』である」という話をしていたら、「ニュータウンにある『とんかつ稲』が美味しい」という話をする人がいた。この手の情報は大抵あてにならないのだけれど、情報提供されてしまったら食べに行かざるを得ないのがプロである。


注文したのは特選ひれかつ定食。注文から約8分30秒で提供された。














カツは不自然に柔らかく歯ごたえがない。


それでも1枚目は普通に美味しく、結構やるな、と感じた。ところが、それは最初の二枚だけ。残りは特選という名前に偽りありと感じてしまうもの。丁寧に塩を皿に乗せてきてくれているのだが、塩で食べるのはかなり厳しい。


見た目にも、一枚の皿の上での差が大きい。美味しい部分は確かに存在するのだが、美味しくない部分の方が多い。

衣はやや硬めで、食べている最中に口の中がヒリヒリしてくる。また、カツと衣の一体感も希薄。

ご飯は炊き方に難あり。一部、糊のようになっていた。



味噌汁と漬物はセントラルキッチンで作ったものをパックして店舗に配送したような、手作り感の希薄なもの。

キャベツは機械で千切りにしたものを長時間水につけておいたかのような歯ごたえも味もないものだった。

馬酔木を10点、かつやを0点とすると、この店は4〜5点ぐらいだろう。ここより美味しい店はいくらでもある。もちろんかつやよりは美味しいのだが、馬酔木と比較してしまうのは馬酔木に失礼すぎる。少なくとも、僕はこのとんかつ定食に2000円を払う気にはならない。ただ、馬酔木と稲の違いがわからない人も、日本には大勢いるのかもしれない。

店名 とんかつ稲 港北ニュータウン店
電話 045-943-5261
住所 神奈川県横浜市都筑区高山1-41 エトワール富士見が丘 1F
営業時間 11時30分〜15時30分 17時〜22時
定休日 無休  

2018年03月22日

今日の馬酔木

久しぶりに馬酔木に来てみた。





注文は特上ヒレかつ。
























ごはん、味噌汁、キャベツ、小鉢の全てが美味しくて、器までもが良い。カツの揚げ具合も最高の部類で、見事である。



横浜でとんかつといえば勝烈庵だったのだが、所詮は大衆店。ハレの日に食べるものではなく、B級グルメの雄、はまっこのソウルフードだった。その勝烈庵にとってかわって横浜の代表店として君臨したこの店だが、今では他を寄せ付けない完成度の高さで、日本においても指折りの名店と言える。

  
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2018年03月08日

とんかつは飲み物。

宿泊地の池袋貴美旅館のそばをぶらぶらしていてトンカツ屋を見つけた。全く気が進まなかったのだが、とんかつ評論家としては食べてみないわけにはいかない。







テーブルの正面には惣菜無料トッピングの案内。とんかつの味で勝負という店でないことは一目瞭然である。

数分で提供されたものはこれ。



まず、ご飯がとんでもなくまずい。この、ノリみたいな物体は果たして食べ物なのだろうか。



味噌汁もインスタントなのかなぁ、という味。出汁の味は希薄で、味噌の味ばかりがする。

そして、かつ。



薄っぺらくて、味がなくて、衣は硬い。こんなカツを食べてとんかつを食べた気になっていると、将来恥をかきそう。だけど、お金がない学生だと仕方ないのかな。

なお、惣菜はこんな感じ。









もちろん、おいしくはない。

コストパフォーマンスという言葉があるが、これの意味するところは(パフォーマンス)/(コスト)である。しかし、パフォーマンスが0なら、コストが限りなく0に近づいたとしても、やはり0なのだ。

またつまらないものを食ってしまった。



店名 とんかつは飲み物。
住所 東京都豊島区池袋2-53-11
営業時間 11:00〜16:30 17:30〜22:00
定休日 無休  

2017年12月18日

とんかつ大関

藤沢に美味しいトンカツ屋があるから食べてみてくれと言われたので、食べてきた。
















注文したのは特ひれかつ定食にカキフライ2つ追加。






















カツは、油のキレは良いのだが、肉の旨みはもう一歩。肉汁も不足気味。また、カツと衣の一体感がないのも残念だし、衣のサクサク感もあまり感じられない。また、衣は部分的に苦く感じるところもあった。温度が高すぎるのか、揚げる時間が長すぎるのかもしれない。また、ソースの味が悪い。塩は普通の塩だし、塩だけで食べることができるレベルにはない。

キャベツは美味しい。豚汁も美味しい。漬物はとりあえず付け足しただけのもの。ご飯も標準的。不味くはないけれど、素晴らしいとは言えない。

カキフライが一番美味しかった。この店ではカツよりもカキフライが良いと思う。

店名 とんかつ大関 (おおぜき)
電話 0466-33-2551
住所 神奈川県藤沢市辻堂東海岸1-10-14
営業時間 [月〜金]11:00〜13:30、17:00〜20:30 [土・日・祝日]11:00〜14:20、17:00〜20:30
定休日 水曜  

2017年12月14日

今日のマンジェ

大阪まで来てマンジェで食べないわけにはいかない。中島みゆきを観て、一泊してマンジェで食べて東京に戻るというパターンは二度目である。今回は豪華に特上カキフライを追加してみた。

























とんかつは黒豚と特ヘレのセット。










そして、問題のカキフライ。







相変わらず、満足度が最高レベルに高い店である。ちなみに店の前のノートに名前を書いたのが11時。これがほぼラスト。入店したのが14:45ごろ。食べ始めたのが15:05ごろである。

ほとんど最後の客ということもあって、店主と色々喋ることができた。最近は外国人、特に東アジアの客が多いとのこと。そういえば、店の外に並んでいた時、スマホに自動翻訳と思われる怪しい日本語を提示して「どうすれば良いのか」と聞いてきたアジア人女性がいた。英語はわかるということだったので、英語で「リストに名前を書く必要がある」「昼の部はすべて終わっていて、夜の部しか予約できない」「店の前で待っている必要はない」「携帯の番号を書いておけば、あとで連絡をくれる」「電話をもらってから10分を経過すると、予約が無効になる」と解説してあげたのだが、若い女性がひとりで食べにくるのだから、雑誌かネットメディアで紹介されたのだろう。海外は、フライパンで作る油料理はあるけれど、とんかつや天ぷらみたいにどっぷり浸けちゃう料理はあまりないものね。

ところで、この一年ほど見かけない美人シェフは今日もいなかった。やめちゃったのかな。  
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2017年12月06日

かつ好

僕がとんかつ評論家を名乗るほどにとんかつに入れ込んだきっかけは、ラーメン仲間に、恵比寿ガーデンプレイスにあった「かつ好」を教えてもらったことである。その時に教えてもらった「美味しいとんかつ屋の見分け方は、網の上に乗ってくること」という雑なものだったのだが、味は確かにとても良かった。

その後、しばらくしてかつ好は「武蔵」に名前を変えて、調理担当者も一名を残して変わってしまった。肉の仕入先は同じだったようだが、店主は静岡に帰ってしまったと噂で聞いた。当時の困惑はこちらに載っている。

とんかつ武蔵
http://buu.blog.jp/archives/7520907.html

この武蔵もその後閉店して、かつ好はわずかな痕跡さえ消えてしまった。

そのかつ好が人形町で復活したと聞いた。これは行かねばならない。これは今回の日本行きにおける重要なミッションの一つだった。

古くからの知人で、武蔵の消失を惜しんでいた友人と現地で待ち合わせしたのだが、店はスタバの裏の狭い路地にあった。




大行列かと思ったら先客が2人、僕たちと入れ違いで退店したので、客は僕たちだけになった。メニューはこんな感じ。



ひと目みてすぐに気がつくのは、重さと価格がリニアに対応していないこと。重量が増えると、どんどん割高になっている。これは普通に考えるとおかしいので、店の人に質問してみたら、「大きい肉になると肉の良い部位が含まれるようになる。ロースだと、重くなるとシャトーブリアンのような肉になる。ヒレは芯の美味しい部位が含まれる」と説明してくれた。しかし、「別格」はいくらなんでも大きすぎるので、ちょっと控えめにヒレの200グラムにしてみた。

注文から約20分、まず、ソース、塩、わさびと漬物が用意された。



どれも良い加減なものは出てこない。次にご飯と味噌汁。






ご飯の炊き具合はちょうどよく、あさりの味噌汁も美味しい。

そして、かつである。




最初に低温で揚げて、最後に高温の油で仕上げるあげづきのパターン。肉の下準備は適切で、筋が残っていることもない。衣の仕上がりも素晴らしい。ただ、一点だけ、肉が上等すぎるのか、包丁をいれた場所から肉汁が溢れてしまい、衣の下面が濡れてしまった。これはちょっと避け難い事態でどうしようもない。

ロースも一口食べさせてもらったが、こちらも美味しかった。ただ、僕には、やはり脂が多すぎる印象である。次に来た時も、やはりヒレを注文するだろう。

あと2回ぐらい、注文を変えて試してみたいところだが、僕のとんかつ本の「特選」に該当するのは間違いないと思う。

  

2017年12月05日

富士㐂(富士喜)

「とんかつ評論家なら食べておけ」シリーズ第二弾は人形町の富士㐂。正直全く気が進まなかったのだが、推薦されたら食べないわけにいかない。

11:40に入店。先客は一名。

メニューを見ていると、フロアのお姉さんが繰り返し安いヒレカツ定食を勧める。僕が銘柄豚のページを見ているのに、である。あまりにしつこいので、「高いやつを食べたいんですが」と言わざるを得ず、三流店の気配がプンプンする。







こんなことなら、人形町に復活したという元ガーデンプレイスのかつ好にすれば良かった。すると、しばらくして「本日は愛農ナチュラルポークがございません」と衝撃の発言。一番オススメのがないのかよ。やっぱりかつ好に行きたい。銘柄豚三種食べ比べも不可能とのことで、仕方なく二種食べ比べを注文した。

その後も、ランチのヒレカツと銘柄2種盛りを間違えるとか、フロア係、大丈夫か?などと心配していたら、11:50前にスキンヘッドの兄さんが登場。厨房は二人体制に進化した。でも、フロアはさっきの不慣れな女性ひとりである。

11:50に揚げ上がり。 所要時間は約10分だった。




漬物は安物。ご飯はまぁ悪くないけれど、美味しいレベルには程遠い。味噌汁は一見普通のしじみ汁だけど、苦味が強くて美味しくない。










そして、かつ。



まず、瑞穂のいも豚のロース。これ、油のキレが非常に悪くて、かつの下半分がびしょびしょ。加えて、筋切りが一部不完全で、食べていると衣が脱げて来てしまう。肉は旨味が少なくて、下味も薄いので、ソースや塩や柚子胡椒が不可欠。かなり残念な感じ。










続いて金華豚のヒレ。こちらはこちらでちょっとパサついている。肉の美味しさを味わうには至らず。ただ、いも豚よりは良かった。




とはいえ、ロースとヒレで食べ比べも何もあったものではない。食べ比べさせたいなら、同じ部位にすべきだろう。そして、食べているうちにいつの間にか正面にある厨房の机の上に段ボール箱が登場していた。




店員同士の会話から、その中身が愛農ナチュラルポークの肉だと判明した。あのさー、僕がオーダーした時間には届いてなかったのかもしれないけれど、それってハンドリング的におかしいよね。11:50に配達できるなら、なぜあと30分早く到着するようにできないの?

なお、キャベツも水に浸したままにしておいたのか、びしょびしょで美味しくなかった。

おしんことご飯とキャベツは残して、2800円を支払ったのだが、コストパフォーマンスは最悪に近い。

かえりがけにトイレに行ったら、ほぼ朝一の客なのに、一つのロールが芯だけになっていた。いかりや長介じゃなくても言うだろう。「ダメだこりゃ」。

評価は☆ゼロ。こういう三流店で満足できる人は幸福である。

店名 富士喜 人形町 (富士㐂(フジキ))
電話 03-6667-0559
住所 東京都中央区日本橋人形町1-5-14
営業時間 11:30- 15:30(L.O.15:00) 17:00- 22:30(L.O.22:00)
定休日 未定

  

2017年12月01日

ふく屋

「本を書くぐらいに本格的なとんかつ評論家なら、ここは食べておくべき」と言われたので、食べに行って来た。




メニューはこんな感じ。






注文したのはヒレカツ定食。

まず、お新香。



これは言及するほどのこともない、定食屋のお新香。

続いて味噌汁とご飯。






味噌汁はまぁまぁ。魚料理も提供している定食屋さんなので、調理の過程ででてくるものでダシをとっているのかもしれない。すごく美味しいわけではないけれど、まずくて飲む気にならないようなものでもない。ご飯もまぁまぁ。

それで、肝心のとんかつ。



肉はまぁまぁのクオリティ。って、全て「まぁまぁ」なんだけれど、本当にそんな感じなのだ。下味がきちんとしていて、油の切れも悪くない。ただ、衣などにはこだわっている感じではない。質よりも量に比重が置かれている感じ。

1800円のヒレカツ定食としてはちょっと高く感じる。町の定食屋としては結構美味しい部類だと思うのだが、ハレの日に食べるとんかつではない。このレベルで満足できるなら、本で調べてまでとんかつ屋を探す必要はないだろう。何より、下町の店で昼間からスーツを着たサラリーマンが「灰皿お願い」と言って、ビールを飲みながらタバコを吸い出す店なので、僕はもう二度と行かない。

店名 ふく屋
電話 044-722-6577
住所 神奈川県川崎市中原区新丸子町733 CASA298 1F
営業時間 11:30〜23:00
定休日 月曜日  

2017年11月30日

もち豚とんかつ たいよう

これまで2回食べに行って、2回とも振られていた宿題店、「たいよう」へ行ってきた。

店の前には待ち人が一人。ところが、この人は代表で、すぐにあと3人やってきた。4人待ちだと30分は待つな、と思っていたのだが、だいたい予想通りの待ち時間だった。店の前のメニューはこれ。



店の中のメニューはこれ。



さて、とんかつ。注文したのは上ヒレカツ定食。



この手の、小さいカツが複数提供されるヒレカツはイマイチなことが多いのだけれど、この店のヒレカツは例外。油はきちんと切れていて、衣はサクサクしている。ごく薄くつけられた下味は肉が本来持っている旨味を上手に引き出している。テーブルの塩がちょっと味が強すぎたので、僕は1枚を素のままで、1枚を塩で、残りの2枚をソースで食べた。どれも美味しかったが、この店の場合はソースで食べても問題ない。

ちょっと残念だったのはご飯。炊き上がってから時間が経っているようだったが、炊き方もあまり上手ではない印象を受けた。



味噌汁もちょっと味が薄く、一味唐辛子のお世話にならざるを得なかった。



お新香は丁寧に作られていて、全く問題ない。



ヒレカツ定食で1900円なので、コストパフォーマンスはとても良い。ただ、どうせならあと数百円高くてもいいから、ご飯を改善してほしい。

店名 もち豚とんかつ たいよう
電話 03-3786-1464
住所 東京都品川区小山3-22-7 メゾンいずみ 1−112
営業時間 11:30〜14:30 17:30〜20:00 材料が無くなり次第終了
定休日 月曜 金曜  

2017年09月03日

かつ濱

「とんかつ評論家で、著作もある」という話をすると良く「あそこはどうだ」「ここはどうだ」と言われるのだが、それは米国にいても同じで、違う二人の人からニューヨークの「かつ濱」はどうだと聞かれたので、食べないわけにはいかない。正直、どうせ大したことはないだろうと思っていたのだが、米国は肉だけは安くても高品質なので、侮れない。

22時過ぎという遅い時間の入店だったのだが、店は日本人を中心にそこそこ繁盛している。メニューを見て、ヒレカツと黒豚ロースカツを注文した。

まず、味噌汁と漬物が到着。




続いてカツが来たのだが、暗い店内で写真は手ブレ。残念。まず、ヒレカツから食べてみた。

ヒレカツはかなり薄めに切られていて、一方で衣は厚め。おかげで、カツレツみたいな食感になっている。揚げている油の温度は標準的な温度と思われるが、油のキレは悪く、カラッと揚がっている感じではない。また、揚げ時間が長いのか、肉のジューシーなところが失われているのが残念。

ご飯は部分的にのり状になっていて、臭いも感じられた。不味い部類。夜遅くに入店したので炊いてから時間が経っていたのだろうが、それにしてもこれは酷い。味噌汁はぎりぎり許容範囲、漬物は出来合いだろう。良くも悪くもない。

続いて、黒豚のロースカツ。カツは厚みがあって脂がある分、ヒレカツよりもジューシーと感じるものの、肉汁の美味しさは希薄。下味がきっちり付いているのでソース無しでもそこそこ美味しく食べることができるところは良いのだが、これは調味料を味わっているのであって、肉のうまさを満喫しているのとは違う。

ということで、ヒレ、ロースともに、米国にあってもリピートしたくなる質ではない。ただ、価格的にはラーメンより5ドルぐらい高いだけなので、不味いラーメンを食べるぐらいならこちらの方が良いかもしれない。僕なら不味いラーメンも、この店のとんかつも、両方食べないけれど。

ということで、とんかつ本に掲載するほどの味ではなかった。今後は「ニューヨークのかつ濱は美味しいですよ」と言われても、「あぁ、食べましたけど、僕の基準では二度と食べないレベルですね」と答えることができる。







11 E 47th St
New York, NY 10017
b/t 5th Ave & Madison Ave
(212) 758-5909  

2017年05月30日

矢場とん 岡崎サービスエリア店

東京へ戻る途中、岡崎サービスエリアで朝食の時間になったので立ち寄ってみると不幸なことに矢場とんがある。大分前、名古屋の矢場とんで食べてみてこれはダメだと思ったのだが、それからおそらく10年以上経っている。これだけの年月が流れると、世の中は随分と変わるので、矢場とんも変わっている可能性がある。ということで、清水の舞台から飛び降りる気持ちで、矢場とんのとんかつを食べてみた。

注文したのは一番高いヒレカツ定食。1700円ぐらいだっただろうか。美味しいとんかつを食べるには2000円以上払う必要があるというのが僕の持論だが、もう一息のところまできているので、少しは期待が持てる。
















注文から5分30秒でできあがり。これはとんかつ屋としては短め。高温の油で一気に揚げていることが予想される。自分のテーブルに持って行って、いざ実食。

まず、衣は水に濡れたジーンズのよう。サクサク感が皆無である。肉の質も低く、どうせ味噌で味付けるからわからないだろう、と油断しているのだろう。それにしてもまずい。

ご飯は朝イチにも関わらず、すでに黄色くて、まずい。凄く古い米を使っているか、レンチンご飯かもしれない。

味噌汁もしょっぱいだけでインスタントっぽく、非常にまずい。

評論の目的がなければ、500円でも食べない。これが好きな人は、単に味噌が好きなだけで、トンカツにもご飯にも、何のこだわりもないのだろう。これがワシントンDCの和食レストランならまぁ仕方ないと思うところだが、ここは日本である。こんなに質の低いトンカツが1700円で、サービスエリアに出店できるほどに繁盛しているというのだから、驚くよりない。これを美味しく感じる人は味噌を溺愛しすぎだろう。

もう、これで矢場とんでは一生食べることはないだろう。またつまらないものを食ってしまった。  

2017年05月28日

今日のマンジェ

せっかく松本まで来たので、ついでに八尾にまわってとんかつを食べることにした。

残念ながら、今日も東京エックスは完売。というか、午前10時に来たのに、昼は完売で、夜の部の13番目だった(二回転目)。人気ありすぎ。



















しかも、肝心のとんかつが手ブレってどういうこと??ちなみに今日はあじ豚のL。揚げ時間は約6分。そして、お気に入りの美人スーシェフが不在だった。もしかして、辞めちゃった?たまたまお休みだったなら良いんだけど。  

2017年03月17日

今日のいち川

日本に来たので、もちろんいち川のおばさんにも挨拶。注文はヒレカツ定食。











  

2017年03月07日

今日のマンジェ

東の横綱はいくつもあるけれど、西の横綱はいつまで経ってもマンジェだけである。そんな孤高の店なので、大阪に来るたびに立ち寄るのだけれど、今日も美人のスーシェフが迎え入れてくれた。注文は今月のスペシャル・メニュー、イベリコ豚。
















でもまぁ、東京エックスには負けるな。それは仕方なし。  

2017年02月04日

顔のある店、顔のない店

先日、有名とんかつ店かつ吉の経営母体である株式会社菩提樹の代表取締役、吉田恵助さんとFacebook上で簡単なやり取りをした。僕はラーメンにしても、とんかつにしても、あるいは映画にしても、評論家が特定の店や作品の関係者と懇意になってしまっては、評論はできても評価はできないと思っている。それで、ほとんどのラーメン屋、とんかつ屋と独立した立場を取っているのだが、とんかつに関していうと吉田恵助さんはほぼ唯一の例外である。

吉田さんにコメントしたきっかけは、吉田さんが転載した信濃毎日新聞の記事である。この記事はかつ吉のブログに掲載されている

信濃毎日新聞掲載記事(2017.1.22)
http://www.bodaijyu.co.jp/museum/yoshida-bunko/7641/

記事は読んでもらえればわかるが、かつ吉の初代、吉田吉之助氏にスポットライトを当てたコラムである。

#やや話が逸れるのだが、このコラムに登場する松本の有名とんかつ店かつ玄については、けっこう辛口で紹介したことがある。吉田さんと知り合いであってもバイアスなしにコメントすることは、僕の評論家としての矜持でもある。

かつ玄
http://buu.blog.jp/archives/51511723.html

僕はFacebookで吉田さんの引用に次のようにコメントした。

もともとは日本橋だったんですね。ちゃんと取材したら、一冊本が書けそうです(^^。それぞれのお店の味の特徴はもちろん、店ごとに、ここにはこんな食器を使っているとか、こんな骨董品が置いてあるとか、この席は文豪の誰それが好きだった席とか、味以外の見所を紹介したり。

店舗数が増えてくると、味は変わらなくてもどうしても大衆化してしまい、ブランド力が落ちてきてしまうところが悩ましいですが、かつ吉さんには長い歴史があって、その中心には、成蔵とか、あげづきとか、豚組とかでは絶対になり得ないですからね。


これを書いたのは一週間ほど前だったのだが、今日になってふと「それにしても、ラーメンなら一風堂、とんかつならかつ吉、店舗数が増えると、どうしてブランド力が落ちたような気になってしまうのだろう」と不思議に思った。そして、ざっと自分の行動を振り返ってみた。東京で、とんかつを食べようと思った時、最初に思いつくのはあげづきか成蔵である。味で言えば丸五は東京で三指に数えることができると思うし、かつ吉のとんかつも大きく見劣りすることもない。しかし、僕が丸五やかつ吉に行くのは、何かの用事で店の近くにいて食事時になった場合で、わざわざ行くことはない。秋葉原なら近くに「すぎ田」もあるので、特に丸五に行く機会は限られる。

どうしてかな、と思ったのだが、答えに行き着くまでにそれほど長い時間はかからなかった。かつ吉は、店主の顔が見えないからあまりリピートする気にならないのである。

複数の店を構えるようになると、店は料理人の顔が見えなくなる。一風堂も、博多の本店とラーメン博物館店だけのときは店主の顔が見えていたのだが、やがて見えなくなって、僕が行く頻度も激減した。「顔が見える」というのは僕にとってはかなり重要で、四川飯店永田町の陳建一さんや、トゥランドットの脇谷友詞さんなどが時々厨房からフロアに出て来て挨拶して回っていたことも記憶している。その時に重要な「顔」はシェフであることが望ましいけれど、別にスーシェフだろうが、フロア係だろうが、オーナーだろうが構わない。とにかく個体認識している知った顔が存在していて欲しいのだ。そういえば、池袋の楊も、一番良く通っていたのは馴染みのバイトのお姉さんがフロア係だったときで、彼女が海外へ行ってしまったあとは、足が遠のいてしまった。

僕にとって「美味しい料理」と「食べたい料理」は、必ずしも同値ではない。そして、食べたい店の必要条件が、「顔が見える」ことなのだ。

とんかつ店の場合、多店舗展開の店ではかつを揚げている人の顔は不要になってしまうことがほとんどで、コミュニケーションを取ることもない。これこそが、僕が多店舗展開の店に足を運ばない理由である。朝霞の名店「いち川」は僕がもっとも良く行くとんかつ店だが、厨房に立つおじさんと会話したことはなくても、彼の顔を見ることが重要な要素だ。「やまいち」の故松井孝仁さんとは結局一度も会話を交わしたことがなかったけれど、入店した時は「また来たか」、帰り際には「また来いよ」と目で語ってくれていたと思う。「マンジェ」のシェフだと、「こいつ、半年に一回ぐらい、でかい荷物を持って現れるよな」といった感じの怪訝な視線を投げかけてくる。あげづきや成蔵は僕のことを個人認識しているフシはないのだが、カウンター越しに動きをみていることが多いので、一方的ではあるものの、親近感のようなものを持ってしまう。もちろん中には逆にネガティブな印象を持ってしまうオーナーもいたりするのだが、それは稀である。

多店舗展開の店には価値がないのかと言われればそんなこともなく、例えばかつ吉は数多くの雇用を生み出し、同時に数多くの職人を輩出してきている。クオリティは高いところで安定しており、好きな時に複数の候補地で美味しいとんかつを食べることができる。こういった多店舗展開の店は、顔ではなく、誰が揚げているのかも重要ではない。誰が担当者だろうと、いつの時代でもそこに「かつ吉」の味が存在していることが最も重要なはずだ。そこに存在するのは個人の顔ではなく、かつ吉の看板である。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。」

かつて上野で御三家と言われたとんかつ屋が、ことごとく代がわりに失敗しているのを見ても、時代を越えて味を引き継いで行くことは非常に難しいとわかる。しかし、かつ吉は、今のスタンスを維持している限り、日本のとんかつ業界の主柱であり続けるだろう。

今度日本に行く時は、久しぶりにかつ吉の特上ひれかつを食べてみたい。
  

2016年11月19日

幸楽

全国のとんかつ店の中で「ここは押さえておかないと」という店が数店あるのだが、この店はそういう店のひとつ。そういう食べておくべき店で、僕が食べ残している店は2軒あって、ここがそのうちの一つだった。名古屋からの帰り道でちょうど良いタイミングだったので、高速を降りて寄ってみた。注文したのはヒレかつ定食の松、3500円である。この価格は豚組のような、一般のとんかつ屋とはちょっとコンセプトの違う店を除けば、全国的に言ってもハイエンドと言って良い。













まず、かつだが、火の通りは申し分ない。これ以上のタイミングはありえないという感じだ。また、驚くほど薄い衣で、それでいてしっかり揚げてあるので、適度な存在感となっている。この、衣のつけ方や揚げ方は名人芸と言っても良いだろう。しかし、残念なのは肉の旨みが足りないことだ。下味をきちんとつけるという手もあるだろうが、3500円のとんかつでこのクオリティでは残念に感じる。10年前ぐらいは2500円程度だったようだが、価格の上昇に見合うだけの肉の質の向上は見られないのではないか。いや、むしろ、劣化しているのではないだろうか。

ご飯は、米は悪くないと思うが、炊き具合が柔らかすぎる。

一方で、塩分控えめの漬物と味噌汁は普通に美味しい。

ちょっと、僕のとんかつ本に掲載するレベルには足りていない。この店のオススメはロースかつだったようなので、もし次の機会があれば、ロースを食べてみようと思う。

店名 幸楽 (こうらく)
TEL 053-452-3754
住所 静岡県浜松市中区肴町317-13
営業時間 12:00〜14:00 17:00〜20:00
定休日 月曜・火曜


  

2016年11月17日

今日のマンジェ

今日は日向あじ豚&特上ヘレカツの定食。







ところでマンジェのスー・シェフのお姉さんはいつ見ても美人なんだけれど、みんな気にならないのだろうか。  

2016年09月01日

今日のマンジェ

大阪に来たら、マンジェでとんかつというのはお約束だろう。



















平日なのでもちろん東京Xはなくて、いつもの鹿児島黒豚Mを注文。  

2016年08月30日

今日のいち川

日本に来るにあたり、絶対に食べに来なくてはならない店が2軒あって、そのうちの一軒がこのいち川。ご夫婦お二人とも元気そうで何より。





  

2016年06月01日

久しぶりの成蔵

離日前にとんかつでも、ということで、成蔵に行ってきた。この店、最近は開店前に並ぶか、あるいは普通に並ぶかしないと食べることができなのですっかり敷居が高くなってしまった。注文したのは黒豚のシャ豚ブリアン定食3700円。



















しかし、この店のとんかつは本当にレベルが高い。とんかつだけで評価するなら、多分日本でも三本の指に入る。雪室熟成のようなちょっと首を傾げたくなるメニューもあるにはあるのだが、今日食べた黒豚はちゃんと美味しかった。3つあるヒレ肉のうち、一つだけはなぜか若干の熟成臭があったのだが、他の二つは全く問題がなかった。

弱点は、毎度毎度ながらご飯と漬物など。1500円程度のレギュラーメニューと同じものを出しているのだろうが、スペシャルメニューのとんかつと一緒に提供するものとしてはかなり見劣りがする。その分肉にお金をかけているのだろうが、それにしてももうちょっとなんとかならないものか。いつもは気にならないポテトサラダも今日はイマイチだった。

  

2016年05月29日

豚組食堂 再訪

酷評して「もう行かない」と言ったのが2年前だが、間違えて再訪してしまった、というのは冗談だが、時間をはずしてしまいまともな店がなくなってしまったので、中間閉店がないこの店にもう一度行ってしまった。

前回の評価
http://buu.blog.jp/archives/51444612.html

注文したのも前回同様ゴールデン・ボア・ポーク。
















前回同様、カツは揚げ過ぎな感じがあるのだが、この肉は豚肉ではなく猪豚らしいので、豚よりも長時間揚げる必要があるのかもしれない。肉はちょっと臭みがあって、特に火の通りが甘い部分や肉汁が溜まっている部分の臭みが強かった。とんかつとして食べるのにはちょっとふさわしくない感じがする。

また、時間が遅かったせいもあるかもしれないが、ご飯がまずかった。

キャベツは標準的だが、味噌汁も今一歩。

やはり2年前の「もう行かないと思う」という判断は間違いではなかった。しっかり記憶しておかなかったことを反省した。

  

2016年05月25日

とんかつあさくら

知人から「名古屋には食べログで500位に入るとんかつの名店があるのに、食べたことがないのか」と言われ、「いまどき、食べログとかバカじゃないの?」と言いたかったのだけれど、食べずに批判も出来ないので食べてきた。

食べたのは「選り抜き特上ロースとんかつ定食 2100円」と「選り抜きヒレとんかつ定食 1900円」のふたつ。






















さて、いつもと同じくヒレから食べてみた。すぐに感じるのは肉をちょっと叩きすぎているのではないか、ということ。肉は非常に柔らかく、代わりに水っぽい。叩きすぎたことによって肉の細胞が破壊され、肉汁が出てしまい、旨味が足りなくなってしまった感じがする。あるいは、そもそも肉に旨みが足りないのかもしれない。定食で2000円以下なので、肉の質がそもそもあまり良くない可能性もある。肉の旨みが不足していて、下味も控えめなので、塩だけで食べるのはちょっと厳しい。

衣が面白く、故意に剥がそうとしても剥がれない。接着剤のような衣を利用して、やや細かめなパン粉をまとわせている感じ。このタイプの衣は初めて見たのだが、食感は悪くないし、余計な油も感じられない。ただ、口の中でほぐれてきて広がっていくような感覚は希薄である。

ここでロースも食べてみたが、やはり旨味は不足気味である。ただ、脂がある分ヒレよりも美味しく感じた。




ご飯とキャベツは美味しい。味噌汁と漬物は普通。

名古屋で食べたトンカツの中では今の所トップだが、本に載せるのにはちょっと足りない。食べログで500位以内というのがどの程度のものなのかは知らないが、これより美味しいとんかつ屋は名古屋以外であればかなりの数が存在する。これが500位以内って、所詮は食べログ、という感じである。

店名 とんかつあさくら
TEL 052-896-1732
住所 愛知県名古屋市緑区滝の水1-809 エルパティオ滝ノ水 1F
営業時間 11:00〜14:00(L.O.13:30) 17:00〜21:00(L.O.20:30)
定休日 月曜日・火曜日

  

2016年05月20日

いち川のポークソテー

昨日、夜にいち川へ行って、ひれかつを食べている最中に「そういえばポークソテーが宿題になっていたんだった」と思い出した。さすがにヒレカツ定食の後にポークソテーは無理なので、今日、連日の訪問でポークソテーを食べてみた。単品で1,600円、定食にして2,100円と、この店としてはかなり高額なランチである。













馬鹿でかくて分厚い豚肉のソテーである。これは確かに満足度が高い。

ただ、あくまでも脇役な感じ。5回に一回ぐらいはソテーもありかな、という感じ。  

2016年05月19日

いち川でヒレカツ

日本に来たら外せないのが朝霞いち川のヒレカツである。


  

2016年05月14日

今日のマンジェ

久しぶりにマンジェに来てみた。大阪に来るとほぼ100%マンジェで食べるので、大阪に来たのが久しぶりということだろう。あれ?でも中島みゆきのコンサートで大阪に来た時は食べなかったような気がする。100%は言い過ぎか。ともあれ、かなりの確度で、僕の中では大阪へ行くことと、マンジェに行くことはイコールである。

今回は淀屋橋で打ち合わせ中のスキー部後輩と行くことにしたのだが、彼とはつい先日、ニューヨークとワシントンでも会っているので、それほど久しぶりでもない。彼の生活拠点は札幌なのだが、世界が狭くなったということかも知れない。

LINEで連絡を取っていると、彼の到着が遅くなりそうだったので、先に八尾に行って、ノートに名前を書いておくことにした。僕が駅に到着したのは16:40ぐらい。店に着いたのは16:50ぐらいだったと思う。僕の前には13人分の名前が書き込まれていた。ギリギリで一巡目に入れるかどうか、という感じだった。ほどなく、遅れてきた彼が合流して、店の前で待っていると、17時になって、先に名前を書いていた人から順番に入店していく。そして、僕たちは一巡目のラスト。カウンターの一番奥に案内された。ラッキー。

念のため東京エックスについて質問してみたのだが、当然のように完売。ということで、今日は黒豚のMにしてみた。

加熱具合が場所によって異なるので、一つのカツで複数の食感を楽しめる。ご飯、味噌汁、サラダのどれもが美味しい。さすがである。

平日の夜の部は、土日の昼の部に比べてかなり行列が少ないのかもしれない。東京エックスを狙うなら土曜の午後の一点張りだが、それ以外なら平日に来るのが良さそうだ。  

2016年03月31日

馬酔木

横浜で一番のとんかつ屋と思われるのが馬酔木である。




久しぶりに食べに行ってみたけれど、相変わらずの高品質。



















こちらはロース。




今回は新しく始めた牛カツも食べてみたのだけれど、牛肉は旨味が出にくい食材なので、ちょっとカツには合わない感じだった。




やはり、カツには豚であろう。

今回はトマトのサラダや、日本酒も注文してみた。








  

2016年03月15日

成蔵(再訪)

今、「好きなとんかつ屋を5軒挙げろ」と言われたら、多分、あげづき、丸五、マンジェ、いち川、そしてこの成蔵を挙げると思うのだが、あげづきやマンジェと同じく、物凄い行列店になってしまい、ホイホイと食べに行くことができなくなってしまった。しかし、遠方から来た親戚が食べてみたいというので、11:30頃に訪問してみたのだが、この時点で歩道に5人の行列だった。地下への階段にもさらに4、5人が行列しているはずなので、多分10人ぐらいの行列である。店内の座席数は15か16なので、一巡ほどではないと予想して、待ち時間は30分ぐらいかと思ったのだが、実際に食べることができたのは12:30ぐらいだった。

今回の注文はシャ豚ブリアン。普通の店の特ヒレである。とんかつ屋に行ったら一番高いメニューを注文しろ、が僕のポリシーなのだが、この店の最高額メニュー、雪室熟成豚肉は僕にはちょっと分解したタンパク質の臭いと味が強すぎて好きになれない。そこで、イレギュラー的に、ひとつ格下のメニューをオーダーすることにしている。




かつは低温の油でじっくりと揚げたタイプで、普通なら油でベトベトになるところ、見事な職人技ですっきりと仕上げている。おかげで衣は尖ったところがなく、ふんわりとしている。肉はこれでもか、というくらいにジューシーで、旨みも強い。昔ながらのとんかつとはちょっと違うと思うのだが、このスタイルは一つの頂点と言って良い。

この店で残念なのはご飯、豚汁、漬物などの脇役たちである。ご飯は今日は柔らかすぎて、ベチャベチャしていた。豚汁はしょっぱすぎる。漬物もあまり力を入れている感じはなく、とりあえずつけておきました、という程度のものである。一方で、ポテトサラダとキャベツはなかなか美味しいのだが、何しろご飯の炊き具合がダメなのは日本人として残念すぎる。


  

2016年02月27日

那のつ

先日、福岡の小石原で焼き物を探していたら、窯元の一軒で「うちの焼き物をおさめているとんかつ屋が埼玉にある」と聞いたので、食べに行ってみた。

特上ヒレカツの定食セットで2,500円程度。行田という土地を考えるとなかなか強気な価格設定である。




かつはやや高温のラードで揚げている様子。肉と衣の一体感は今ひとつ。肉の臭みがちょっと残っているのも気になる。旨みはそこそこなのだが、揚げ過ぎな感じでジューシーさに欠ける。このあたりは油の温度設定の問題かも知れない。ソースは甘口、辛口の2つが用意されていたのだが、辛口は辛すぎ。甘口も普通の味だったので、ソースなしで食べてみたのだが、ちょっとパサついた感じがした。

ご飯は標準的な美味しさ。豚汁もまぁまぁ。キャベツは美味しかった。







茶碗蒸しはイマイチ。




同行者が注文したロースはヒレよりはジューシーに感じた。また、ミルフィーユカツは脂が多く、肉の味を楽しめない一品だった。

悪くはないのだが、わざわざ行田くんだりまで出かける質ではなかった。

店名 那のつ
TEL 048-555-1450
住所 埼玉県行田市長野1-33-10
営業時間 平日11:30〜15:00 17:30〜22:00 日曜17:00〜22:00
定休日 火曜  

2016年02月24日

今日のいち川

ヒレカツ



ロースカツ









あと何回食べることができるのかな?  

2016年01月16日

たかおか

砂川に美味しいとんかつ屋があると聞いたので、食べてきた。

注文したのはひれかつ定食(1,980円)。







かつは高温でサクサク感を楽しむことができるように揚げてある。衣は適度に香ばしく、苦味は感じられない。比較的高い温度で揚げていることから、油のキレも良い。このあたりからは腕の良さが感じられる。

ただ、肝心の肉はちょっと下ごしらえがしっかり過ぎている。多分、肉の塊を念入りに叩いて平たく伸ばしているのだと思うのだが、その作業が念入りすぎるようだ。肉の繊維が崩壊していて、歯ごたえが全くない。これはもったいないのひとこと。この辺りには歯の不自由な老人が多いということなのかも知れないが、いくらなんでも柔らかすぎる。

また、ソースがイマイチである。肉の旨みもそこそこ感じられるので、この店のかつは塩で食べたいところなのだが、残念ながらテーブルの上には塩が用意されていなかった。







味噌汁とお新香はおまけ程度のもの。ご飯は今一歩だった。

トータルで見ると、決して悪くないものの、2,000円近い価格にするのであればもうちょっとご飯や味噌汁にも力を入れて欲しいところ。このあたりの物価水準を考えると、この価格ではかなり苦戦するのではないだろうか?

店名 たかおか
TEL 0125-54-0511
住所 北海道砂川市西四条北1-3-1
営業時間 11:30〜14:00(L.O.13:30) 17:00〜20:00(L.O.19:30)
定休日 月曜(祝日の場合は営業)  

2015年11月30日

かつ玄

松本周辺で評判の良い「かつ玄」に行ってみた。店内は昭和初期の冷蔵庫(多分)などが置いてあるようなレトロな雰囲気。注文したのは特選ヒレかつ定食である。







かつは標準的な温度で揚げてあるタイプ。この手の、しっかりと加熱しているタイプには良くあるのだが、カツと衣の一体感は今一歩である。肉汁はたっぷりだが、肉質のせいなのか、旨みはもうひとつな感じだった。これだと、ソースがないと厳しい。キャベツは美味しかった。







ご飯の炊き具合はイマイチ。もうちょっと美味しく炊くことができるはずだ。きのこの味噌汁は標準的な味だった。







他にもポテトサラダやデザートは普通に美味しいレベルだった。

「どうしても松本でとんかつを食べたい」という人以外には、観光で松本を訪れた人に勧めることはできない質だった。ただ、同行者が注文したカキフライはここが内陸であることを忘れてしまうようなものだった。




店名 かつ玄 本店 (かつげん)
TEL 0263-32-2430
住所 長野県松本市大手4-9-7
営業時間 11:30〜14:30 17:00〜21:00
定休日 無休  

2015年11月26日

自然坊

年内に未食のとんかつ屋さんをなるべくたくさん食べてしまおうと思っている。今日は東京カレンダーの記事でマッキー牧元氏が推薦していた自然坊へ。注文は「ヒレ」。




お茶からして、「お、ちょっと違うぞ」という感じ。器が。

注文から15分ぐらいで到着。




かつは肉を3つ揚げている。この手の、小さい肉を複数提供するヒレカツの店ではあまり美味しい店を知らないのでちょっと心配になったのだが、杞憂だった。標準的な粗さのパン粉はちょっと硬め。そして、肉との一体感はやや希薄。肉の旨みは価格相応だと思うが、やや淡白である。揚げ方や火の通りは良好で、食べた感じはなかなか良かった。ただ、肉の旨みが特段強いわけでもないので、塩なしでも美味しくいただけるというレベルには至っておらず、僕はほとんどを塩と辛子で食べた。

キャベツはソースで食べたのだが、柔らかくて、それでいて歯ごたえがあり、美味しかった。




ご飯の炊き具合はとても良く美味しかった。




漬物はかなり塩分を控えていて、素材の味が良く分かるもの。




なめこの味噌汁は、漬物同様にかなり塩分ひかえ目。僕は血圧の心配もあって減塩食になれているのだが、それでも「この味だと塩気が欲しくなるお客さんが続出するだろうな」と思った。




食後のアイスは美味しかった。

全体的に塩分控えめの店なので、しょっぱい味付けに慣れている人には勧められない。あと、器の迫力が凄い。多分、写真で見ても伝わると思う。この器に負けないだけの料理を作ろうという強い決意が感じられる。評価は☆2つ半で、とんかつ本の改訂時には「掲載しても良いかも?」というレベルである。

店名 自然坊
TEL 03-5700-5330
住所 東京都大田区久が原4-19-24
営業時間 昼12:00〜15:00 夜17:00〜21:00
定休日 水曜  

2015年11月12日

東京カレンダーのとんかつランキングを読んで

東京カレンダーに東京ベストとんかつというのが掲載されていた。選んだのは「とんかつ第一人者マッキー牧元氏」と、「グルメで知られる元力士・浦風親方」。

2015年のとんかつベスト10を発表!
https://tokyo-calendar.jp/story/2761

まずマッキー牧元氏のランキングを見てみよう。

マッキー牧元氏の考える美味いとんかつベスト10
10位とんかつ ゆたか
9位丸八とんかつ店
8位ポンチ軒
7位とん太
6位とんかつ 燕楽
5位とんかつ 自然坊
4位丸五
3位とんかつ 成蔵
2位特選とんかつ すぎ田
1位ポン多本家


一目見て不思議なのがあげづきが選ばれていないこと。はて?面妖な、と思って元ネタを調べてみたのがこちらだが、

マスヒロ歳時記 神楽坂「あげづき」ロースかつ1610円、特ロースかつ2210円
http://ow.ly/Uy7Ta

なんと、マッキー牧元氏、この店で食べたのはノーマルのロースかつである。ヒレか、ロースかを選ぶことは好みで選択があって良いと思うのだが、プレミアムメニューとノーマルメニューがあるのにノーマルを注文して評価してしまうのはいただけない。あげづきはランチタイムには基本的にプレミアムメニューを提供していないのだが、お願いすれば特ロースだけは対応してくれる。つまり、いつでも食べることができるのである。にもかかわらず、あえてノーマルメニューをオーダーして評価してしまうのはちょっとフェアでない。これで「とんかつ第一人者」はちょっとどうなのか。

ただ、燕楽、丸五、成蔵、すぎ田、ポン多本家と並ぶ上位はそれなりに説得力がある(このうち4軒は僕の「とんかつ名店絨毯爆撃でも最上級の「特撰」で、1軒は最上級まではいかないまでも名店に分類して取り上げている)。ちなみに自然坊は僕が未食なので、近日中にチェックしてくる予定だ。

ということで、「これはおかしい」と思うのはあげづきがランクインしていないことだけだ。

続いて、浦風親方のランキングを見てみる。

浦風親方の考える美味いとんかつベスト9
9位みそかつ 矢場とん 東京銀座店
8位鉄板焼 ミキスケ
7位とんかつ 竹家
6位萬清
5位とんき 目黒店
4位うちだ
3位とんかつ 燕楽
2位特選とんかつ すぎ田
1位ポンチ軒


矢場とんがランクインしている時点で「はぁ?」という感じである。ランキングを見ても、この人は一体どんな店を食べていて、どんな店を食べていないのかがさっぱりわからない。とんかつを語るなら、最低でもかつぜん、かつ吉、丸五、むさしや、梅林、蓬莱屋、勝漫、武蔵野あたりはチェックしておくべきだが、これらの店を差し置いて矢場とんがランクインするというのでは、ただ量があれば良いんじゃないの?と勘ぐりたくなる。というか、そもそもベスト10ではなく、9になっている時点で、9軒しか食べてないんじゃないかと(笑)。ただ「昔相撲を取っていた大食い」という理由だけで専門家と同列に扱ってしまうかのような東京カレンダーの感覚はちょっと理解に苦しむところである。

#いや、もちろん素人の視線が全く不要ということではない。一般の人に歩み寄る部分もあって良い。ただ、玉石混交にしてしまっては、混乱を招くだけである。

正直、浦風親方のランキングは全く参考にならず、まるでしょうもないとんかつ屋で出てくる形だけのつけものみたいである。

全体としては、両者含めての全体で林SPF関連の丸一や檍、丸山吉平あたりが見当たらない点は評価できると思う。一方で、扱いにくいとは思うのだが、かつ吉や平田牧場のような多店舗展開の店に全く言及がないのはちょっと残念な気がした。

  

2015年10月29日

厚切りロースとんかつ弁当

京都ツアーの往復パック券を買ったら、「東京駅の新幹線改札内でお弁当を購入するとお茶がついてきます」というお茶に釣られて弁当屋へ行ってしまった。朝が早かったせいなのか、品揃えがイマイチで、食べたいものが見当たらない。あまり気が進まなかったのだが、とんかつ評論家の看板もあることだし、ここはとんかつ弁当でも食べてみるか、と購入。







しかしまぁ、このとんかつの不味いこと。チャーハンを大量に作ってギネスに載せようとしたら、食べきれなかった分を豚に食べさせたおかげで失格になったという中国のニュースを数日前に読んだけれど、僕も食べきれなかったので(まずくて)、残してしまった。新幹線の中に豚がいなかったのが残念である。

この程度のとんかつを「美味しい」と感じる人が日本にはいるのだろうか??歯ごたえが異様で、成型肉っぽかった。またつまらないものを食ってしまった。  

2015年10月02日

明石(あかいし)

新橋で新店開拓してみた。行ったのはニュー新橋ビルの4階にある明石。ここ、ランチタイムにはプレミアムメニューがある様子なのに、ディナータイムにはなくなってしまうようだ。まぁ、「特」がついても肉が大きくなるだけみたいだけど。ヒレカツに定食セットをつけて合計1,900円。




かつは標準的な温度で揚げている感じ。肉にジューシーさは残っているものの、旨みはもう一つ。素のままで食べても美味しいというレベルにはなく、塩やソースは必須。小皿をもらえるので、そこに塩を振って、カツにその塩を適量つけて食べるのがオススメ。肉と衣の一体感はまずまずだが、やや揚げ過ぎなのか、衣からは多少の苦味が感じられる。

ご飯と漬物はイマイチ。豚汁とキャベツは美味しかった。

全体としては、1,900円ならまぁ良いかな、という感じ。ただ、浜松町まで行けば同じくらいの金額でもっと美味しいとんかつを食べることができるので、今後ここに来ることがあるかどうかは微妙なところ。

  

2015年09月10日

のもと家

新橋〜浜松町は焼肉やとんかつの良い店が多く点在するのだが、この店は比較的新しい店である。もともとは浅草でやっていた方が数年前にこちらへ移転したらしい。本当はヒレを注文したかったのだが、ヒレはレギュラーメニューしかなく、プレミアムメニューはロースだけだったので、今回は【特選】厚切りロースかつ定食2,200円を注文してみた。







衣を見る限りでは油の温度や揚げ方は特段の特徴が感じられない。とはいえ、油のキレは良好だし、衣と肉の一体感も素晴らしく、基本的なところをしっかりやっている印象を受ける。

肉は鹿児島産六白黒豚らしいが、非常にジューシーで旨味もある。もうちょっと火を通せば全体にもっと旨みが増しそうだが、中央部と端部で揚がり具合の差を楽しめるので、火加減は適切だろう。

食べ方は茎わさびと醤油で、というのが店のイチオシらしく、醤油は都内ではあまり見かけないカネヨだった。個人的にはカネヨなら甘露を使って欲しかったのだが、それだとさすがに豚肉の味が死んでしまうだろう。店で用意している茎わさびと醤油でも付け過ぎるのは考えもので、加減しながらベストのバランスを探る必要がある。ソース用のごまも提供されたが、今回はソースは使わなかった。素のままでも、塩でも、あるいは少量の茎わさび醤油でも楽しめる。

ご飯、豚汁、キャベツは不満に感じるところがなく、美味しくいただくことができた。ポテトサラダは取り立てて素晴らしいとは感じなかったが、このあたりの小皿でサービスすることで周辺のサラリーマンにアピールするのかも知れない。










とんかつ名店絨毯爆撃を改訂する際には、「その他の高級とんかつ店」に掲載することになると思う。

  

2015年08月24日

味のとんかつ 丸一

とんかつ評論家として豚の名産地鹿児島のとんかつを食べていないのは片手落ちだろう、ということで、鹿児島までとんかつを食べに行ってきた。食べた店は、鹿児島でナンバーワンと言われることもある丸一である。

注文は上ロースとヒレ(ともに2,100円)で迷ったのだが、同行者3名がみんな上ロースだったので、ヒレを注文してみた。













かつはかなり高温の油で完璧に揚げていると想像される。見た目からしてかなり濃い目の焦げ茶色なので食べる前から期待できないのだが、食べてみるとやはり衣が苦い。また、肉は完全にジューシーさが失われている。同行者が注文した上ロースはまだ肉に脂分があるだけ救われるが、ヒレは薄い肉なのでカラカラになっている。これでは豚肉なのか、鶏肉なのかわからない。衣は細かめのパン粉だが、焦げてしまっているので食感がどうとか、味がどうとか、そういう問題ではない。肉と衣の一体感だけはなんとか保持できているのだが、あまり意味がない。肉は本当は美味しいのかもしれないが、こんな揚げ方をしてしまっては全て無意味である。

ちなみ上ロースを一切れ食べてみたが、筋切りが不完全で硬かった。厚みがあってそこそこ大きいので、きちんと下処理をしないと高級とんかつとして成立しないのだが、鹿児島あたりだとただ大きいだけで喜ばれるのかも知れない。

ご飯は繁盛店なのか、昼時を少し外したにもかかわらず炊きたてのような美味しさだった。キャベツの食感も良好。豚の入っていない豚汁なのか、味噌汁なのか判断が難しい汁物は美味しいと感心するほどではないものの、不味くはなかった。漬物はおまけ程度。

黒豚の本場なら美味いというわけではないことが良く分かった。原料である豚肉は容易に東京や大阪などの都市圏に輸送できるが、田舎で腕の良い職人を確保するのは大変なのかも知れない。少なくとも、旅行で東京から鹿児島を訪れた観光客が食べても満足できる店ではない。東京にはもっと美味しいとんかつ屋がたくさんある。

店名 味のとんかつ 丸一 (まるいち)
TEL 099-226-3351
住所 鹿児島県鹿児島市山之口町1-10 鹿児島中央ビル B1F
営業時間 11:30〜14:00 17:00〜21:00
定休日 日曜日

  

2015年08月08日

鶴群

オアゾに入っている鶴群(たづむら)でプレミアムメニューのヒレカツを食べてみた。







カツはやや温度高めの油で揚げているようだが、それにしては衣の油のキレが悪い。一枚食べた時点で胃もたれしてくるほどだ。やや粗めの衣と肉の一体感は希薄。ポロポロ剥がれ落ちるほどではないが、肉から衣が浮いている。肉の味は薄く、ジューシーさがない。揚げている温度が高いせいか、硬くてパサパサ。これで2500円は驚きでしかない。同行者が注文したプレミアムロースを一枚食べてみたが、印象はそれほど変わらなかった。

ご飯は炊いてから時間が経っていて美味しくない。味噌汁も美味しくない。キャベツは切り口が均一で細かすぎる。漬物は既成品っぽい。

どこをとっても良いところがない。こんなヒレカツを出す店が多いから、ヒレカツ嫌いが増えるのである。

またつまらないものを食ってしまった。油の無駄摂り。

美味いとんかつを食べたければ2,000円以上出せというのが持論だけど、2,000円以上出せば必ず美味しいかといえばそんなこともない。こういう店にあたると悲しいので、気をつけて欲しい。

店名 とんかつ料理と京野菜 鶴群 丸の内オアゾ店 (たづむら)
TEL 03-3216-5300
住所 東京都千代田区丸の内1-6-4 丸の内オアゾ 5F
営業時間 11:00〜23:00(フード L.O.22:00、ドリンク L.O.22:15)
定休日 年中無休

  

2015年05月29日

とん鈴

中学・高校の同級生が「うまいから食ってみろ」と言うので、食べてきた。柿生駅は生まれて初めて行ったのだが、駅前に妙に狭い路地があって、その直上に看板というか、ゲートがある。この道はとん鈴の専用私道なのだろうか?その先へ坂道を登って行くとすぐ右側に店が現れる。そして、非常に出し入れの難しい駐車場があるのが特徴的。さて、とんかつの評価である。

注文は、もちろん一番高い特上ヒレ定食、確か税別で1,900円ぐらいだったと思う。




カツは棒状のヒレ肉で、丁寧に脂を落として筋を切ってある様子。柔らかくて筋がなく、旨味もたっぷりの良質な肉である。揚げる温度はやや高めで時間を短くしているのか、外側はしっかり揚がっていて、内部はジューシーである。衣は油の温度が高いためか、ちょっと苦味を感じる。また、写真を見てもわかるように、肉との一体感は希薄で、衣と一緒に食べるのは不可能に近い。ここは残念なところである。ソース、おろしポン酢、塩が用意されているが、ソースやおろしポン酢で食べると一層衣が剥げ落ちるので、塩で食べるか、そのままで食べても良いと思う。







ご飯の炊き具合は非常に良いと思うが、米はそれほど良いわけではない。味噌汁と漬物は標準的。キャベツはとても美味しかった。

トータルで見ればかなりいけていると思うのだが、評価は☆2つどまり。わざわざ柿生くんだりまで出かけるほどではなく、近所の人たちにとっての定番とんかつ屋さんという趣である。僕の場合、会社の税務手続きで年に1回、市が尾の税務署と県税事務所に行かなくてはならないので、その時に食べても良いかな、という感じ。でも、馬酔木も近いんだよね。やはり、神奈川県では今のところ港北ニュータウンの馬酔木が横綱、とん鈴は関脇ぐらいだろう。




店名 とん鈴 (とんすず)
TEL 044-988-8282
住所 神奈川県川崎市麻生区上麻生5-44-12
営業時間 11:00〜15:00(L.O.14:30) 17:00〜22:00(L.O.21:30)
定休日 水曜日(祝日の場合は翌日)

  

2015年05月12日

イマカツ

六本木で宿題になっていたイマカツに行ってきた。

注文したのは特選ヒレかつ膳。豚はやまと豚と四万十柚子豚から選択できるシステムだったけれど、定番のやまと豚を注文。




かつは標準よりはやや低温で揚げたもの。揚げ方は決して悪くなく、油もしっかり切れているのだが、衣のつけ方が下手くそで、食べているうちに何度も衣が剥げ落ちてしまう。というか、食べる前から分離しているのは写真を見てもわかる。こういう、かつと衣の一体感を全く無視した店もあるし、「かつと衣はバラバラでも構わない」という価値観も存在するのだろうが、一体化した店がいくつもあって、そういう店で食べ慣れていると、この価値観には同意できない。肉の旨味は十分で、塩で食べても美味しさが満喫できる。同行者が四万十柚子豚のヒレかつを注文したので二切れほど食べさせてもらったが、肉の旨味はやまと豚よりも楽しめる。ただ、「これで食べて下さい」と持ってきてくれる柚子の果汁につけてしまうと、衣のパリパリ感も含め、全てが台無しになる。柚子豚を塩で食べるのが一番のお勧めである。




キャベツは新鮮味がなくイマイチ。あらかじめ切っておいて、しばらく時間が経ったものを出してきたんだと思う。2,000円以上のとんかつでこんなキャベツが出てきたら、いくら食べ放題でも、喜ぶのはモンシロチョウの幼虫の生まれ変わりぐらいだろう。




ご飯は柔らかめが好きでも柔らかすぎ。ノリみたいになっていて、水の分量を間違えたんじゃないかと思う。







味噌汁と香の物は凡庸。

評価は☆1つ半。

かつ以外の脱力ぶり(手抜きぶり)が凄まじいのだが、六本木の場所代を考えれば、2,000円ちょっとでこの質なら妥当なところなのかも知れない。しかし、ここより美味しい店は山ほどあるし、少なくとも僕の本に掲載するレベルにはない。つまり、僕の本で紹介している店は全てこの店より美味い。

加えて、四万十柚子豚について質問したら、「ヒレかつはやまと豚と四万十柚子豚から選ぶことができる」という説明だったのに、あとで隣のテーブルでロースかつも四万十豚を選べると説明していた。店員の教育も酷い。

これでミシュランに載っちゃうというのなら、ミシュランの店選びは全く信用できない。

  

2015年05月02日

あげづき@神楽坂

マイ・ベストとんかつ屋さんなので、食べても減点法で評価するだけになってしまうのがこの店である。




今回のマイナスポイントの一つ目は、隠し包丁が多すぎたこと。あまりにもあちこち筋切りしてしまったせいか、カツの歯ごたえが失われてしまっただけでなく、箸で掴むとポロっと落ちてしまうことまであった。丁寧に下ごしらえするのは良いと思うのだが、片っ端から切ってしまうと、それはそれで問題だと思う。

もうひとつは、フロア係が多すぎること。しかも、教育が行き届いていない感じで、僕にではないけれど、ちょっと横柄な対応が見られたのは残念だった。店員が増えたのは支店を出す準備なのかも知れないが、店が狭いのでちょっとせわしなく感じてしまう。

と、減点ポイントを2つ挙げたけれど、他は満足。

  

2015年04月30日

今日のいち川

車で外出だったので、こんな時でもなければ行く機会がないいち川に行ってみた。祝日でもいつもどおりやっているのが素晴らしい。注文したのはもちろんヒレカツ定食。













これが1,400円だというのだから、素晴らしいのひとこと。今日も遠くからわざわざ食べに来ているお客さんがいた。富山から来る人もいるというのも納得の店である。

  

2015年03月30日

勝烈亭

熊本ナンバー1とんかつとの評判を耳にしたので、食べてみた。

店は熊本の中心街から徒歩圏内。なかなか重厚な見た目である。




店内では昼時を外したにも関わらず、数名の待ち客がいた。




待つこと約20分、ようやく席に案内された。注文したのは「超特選 鹿児島県産 六白黒豚 厚揚げ 棒ひれかつ膳 180グラム 2,500円(税別)」である。

まず最初に漬物とゴマが運ばれてくる。




漬物は普通に美味しいレベル。




あとはゴマを擦りながら、かつの到着を待つ。ほどなく、大根おろしとかつがやってきた。







かつの衣は標準の粗さで、ややしっとりしている。かつは標準か、もしくは標準よりわずかに低い温度で揚げているようだが、揚げている時間が若干長いようで、肉のジューシーさが失われているのが残念。肉の断面を見ても、揚がりすぎている感じがする。要は、ぱさぱさしているのである。これは「超特選」としては致命的である。なお、下ごしらえには大きな問題が見当たらない。




ソースは洋風、和風の二種類用意されており、和風にはゴマをすって投入するようにと言われたのだが、ゴマを入れると苦味が強く出るのでお勧めできない。洋風は洋風で味が濃くかなり辛口なので、豚の美味しさが失われる。超特選のかつには塩が付いてくるので、おとなしく塩で食べるのが一番良い。同行者が注文したロースは脂がジューシーさを演出していて、旨味も濃く、ソースで美味しく食べることができた。この店ではロースの方が圧倒的にお勧めである。

ご飯と味噌汁は普通に美味しいレベル。キャベツも合格点。







店名 勝烈亭 新市街本店 (かつれつてい)
TEL 096-322-8771
住所 熊本県熊本市中央区新市街8-18 林ビル 1F
営業時間 11:30〜22:00(L.O.21:30)
定休日 12/31〜1/2  

2015年03月06日

マンジェ(もう何度目かの再訪)

マンジェの東京エックスを食べに大阪へ。ところが、今日も完売。どうにかならないのか、この店は。

仕方なしに、今回は黒豚のLを注文。したら、あとになって店主が「すいません、Mしか作れないのですが」と謝罪しに来た。この店の最大の弱点は、フロア係の質である。美人のお姉さんは気も利くし、てきぱきと動けるのだが、他の人達が足をぐいぐい引っ張っている。特に、新しく入ったと思われる男性が酷い。

さて、待つこと10分程度。鹿児島黒豚のカツが到着。







これを白トリュフソルトで食べた。やはりうまい。肉質はかなりしっかりしていて、きちんと処理していないと噛みきれないくらい。当然、この店の肉は念入りに下ごしらえされているのだが、それでも2枚ほど硬く感じた。味は十分に濃く、脂の旨味も満喫できる。

ここはご飯も美味しいし、漬物も上質で、自家製ドレッシングでいただくサラダも美味しい。山椒を一振りしたタピオカ入りの赤だしも美味しいのだが、ダメなフロア係が忘れたおかげで、ほとんど食べ終わるまで提供されず残念だった(結局、催促するまで出てこなかった)。

待ち時間が長いことと、フロア係の教育が全く行き届いていないことを除けば、非常に良い店である。まだ東京エックスを食べることができていないので、近々、再訪するだろう。

店名 マンジェ
TEL 072-996-0175
住所 大阪府八尾市陽光園2-3-22
営業時間 11:30〜14:00(L.O) 17:00〜21:00(L.O)
定休日 月曜日(祝日の場合は翌日)・第2・3火曜日  

2015年03月05日

いちにいさん(再訪)

とんかつ本の売れ行きが相変わらず好調なので、そろそろ改訂版の準備を始めなくてはならない(改訂版は、新たに購入していただく必要はありません。既刊をお持ちの方は無料で改訂されます)。しばらく食べていない店のレベルがアップしている可能性もあるので、掲載する価値があるところまでレベルアップしているかもしれない店をちょぼちょぼ食べ始めた。今日は、有楽町の「いちにいさん」である。鹿児島のアンテナショップの上にあるので、良質の鹿児島豚を安価に入手している可能性がある。今回食べたのはひれかつ定食。







カツは衣が分厚くて、しかも硬い。ふわふわとか、さくさくという感じではなく、ガシッとか、ゴリっといった表現が似合う。当然のように、肉との一体感も希薄。そして肉も加熱し過ぎなので、ジューシーさが全くない。良く言えば「しっかり揚げた」だが、食中毒の心配はなくても、豚肉の美味しさを満喫できる性質のものではない。肉の質は良いのかも知れないのだが、調理技術がなさすぎる。










ご飯と豚汁はそこそこ美味しいし、量もたっぷりである。キャベツは標準的で、漬物は高級感こそ皆無だが、まぁまぁの味である。1,500円の価格と日比谷という場所を考えれば、そこそこかも知れないのだが、とんかつ本に掲載するレベルからは程遠いクオリティだった。残念。

店名 遊食豚彩 いちにいさん 日比谷店
TEL 03-3501-3123
住所 東京都千代田区有楽町1-6-4 千代田ビル 2F かごしま遊楽館
営業時間 [月〜土]11:00〜22:30(L.O.21:45) [日・祝]11:00〜21:30(L.O.20:45)
定休日 無休

  

2014年12月29日

今年のとんかつ食べ納めは朝霞のいち川

今年はとんかつ本を出版したこともあって、かなりの数のとんかつを食べたけれど、食べ納めはやはりこの店、いち川である。店の老夫婦に挨拶して、今年のとんかつ活動は終了である。








  

2014年12月07日

武信

ミシュランに掲載された店を食べてないというのはとんかつ評論家として洒落にならないので、さっそく食べてきた。




かつはやや低温でじっくりと揚げた感じ。店の能書きによれば油は米油を使っているとのこと。味の面ではこれといった違いは感じられなかった。衣はかなり粗めだが、硬すぎることはなく、サクサク感があって、口の中でマイルドに溶けていく。やや厚めだが、カツとの一体感は見事で、食べている最中に剥がれ落ちてしまうといったことはない。


肉は加熱しすぎで、ちょっとパサついた感じがある。これまた店の能書きによれば、この店の肉は林SPFとのこと。すでに林SPFの店はこのブログで4、5軒ほど取り上げているのだけれど、どの店も味はイマイチだった。しかし、この店で食べたとんかつは、旨味はそこそこだったと思う。他の林SPF取り扱い店と違い、しっかりと熱を通しているのも特徴だった。ただ、ヒレ肉ではぱさついた感じがあり、食べ比べてみた感じでは、ヒレよりもロースがオススメである。




早めに行ったせいもあるかもしれないが、ご飯はなかなか美味しかった。




赤だしはちょっと苦味が気になった。




漬物は美味しかったが、漬かり具合が浅すぎた。もうちょっとしっかり漬けてくれれば良いのにと思った。




おまけだが、カキフライも食べてみた。味の方は標準的だったので、わざわざ追加するほどのことはないと思う。

この店をミシュランに掲載するなら、他にも数軒、都内には良いとんかつ屋があると思う。なぜ、ここを?と疑問に思わないでもないのだが、店内はかなり清潔だったし、フロア係の女性は接客、手際ともに見事だった。ミシュランともなると、そういった部分も重要なのかも知れない。ちなみに僕の本に掲載するレベルには到達していなかった。

店名 とんかつ武信 (TAKESHIN)
TEL 03-3466-1125
住所 東京都渋谷区西原3-1-7 ティーズブレイス 1F
営業時間 [火〜金]11:30〜14:00(L.O.) 18:00〜21:45(L.O.) [土・日・祝]11:30〜14:30(L.O.) 17:30〜21:30(L.O.)
定休日 月曜日(祝日の場合は営業して、その翌日に休み)

  

2014年12月03日

宿題

ラーメン
 維新(目黒?)
 金時(江古田)
 好日(東中野)
 ごっつ(練馬)
 しながわ(池袋、Bassoドリキュウから内容を変えたのかな?)
 多賀野(荏原中延)
 トイ・ボックス(三ノ輪橋)
 ドゥエ イタリアン(市ヶ谷)
 びぎ屋(学芸大学)
 ブンブン ブラウ カフェ(旗の台)
 三藤(緑が丘)
 えどや(小岩)
 もりずみ(茗荷谷)
 やまぐち(西早稲田)

とんかつ
 イマカツ(六本木?)
 大倉(二子玉)
 たいよう(武蔵小山)
 武信(代々木上原)
 まさむね(赤坂見附)

参考資料:ミシュランガイド東京 2015
あのラーメン店も掲載!? 「ミシュランガイド東京 2015」は“5000円以下グルメ”が充実
http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20141202/1061574/