2023年03月19日
2023冬ドラマ反省会 その3 『ブラッシュアップライフ』
久しぶりに欠点の見当たらない良いドラマだった。
ベースはコミカルな会話劇。これは昔でいえばスーパー・エキセントリック・シアターあたりが得意としていた内容。でも、SETのように終盤で説教くさくならないところがとても良かった。
物語はまず主人公が33歳の時に事故で死ぬことで始まる。もう一度赤ん坊から人生をやり直せるという設定で、そのあと何度も事故で死んではやり直して、良いゴール=良い人生を目指していく。この、「良いゴール」がとても良かった。
最終話の前半では、それまで目指していた大問題の解決に向けて話が進むのだが、その顛末と、さらにはいろいろ広げてきた風呂敷の畳み方が見事というよりなかった。ネタバレありなら色々書けるのだが、やはりそこを書いてしまうのは野暮というものだろう。
ストーリーが秀逸で、そこに至るまでの会話や演出がとても良く、演じる役者たちも芸達者が揃っていた。
連続ドラマっぽい、一話ごとの積み重ねの結果全体が完成するというよりは、最後までのストーリーを完成させて、時間で等分して各回に仕上げたような編集も良かった。
日本のドラマにエミー賞のような賞があるなら、作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞、助演女優賞あたりは堅かっただろう。
評価は☆三つ。
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22:42
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2023冬ドラマ反省会 その2 『リバーサルオーケストラ』
なんといっても主演男優と主演女優が良かった。
ストーリーは後半でちょっとドラマの連続を意識しすぎた感じでちょっともたついた感じがあった。前半のような、一話完結で全体を仕上げていくような流れの方が良かったと思う。途中で全体の流れがわかってきてしまい、「ラストはこうなるんだろうな」と予想した通りの展開になってしまったのも惜しい。
役者で一番残念だったのはフルート奏者役で、演出が悪いのか、役者が悪いのか、ともかく全体から浮いてしまっていて、ドラマ全体のイメージを悪くしていた。
評価は☆2つ半。
ブラッシュアップライフがなければこの作品が今季のナンバーワンだったかもしれない。
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22:36
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2023冬ドラマ反省会 その1 『Get Ready!』
手塚治虫の名作「ブラックジャック」のパロディ的医療ドラマ。
難病を手術で治療するのは良いのだが、最初のうちはほとんどがIPS細胞による人工臓器の移植で終了していて、「この設定がありならなんでも治療できちゃう」というツッコミどころ満載のトンデモドラマだった。
中盤からはちょっとひねった展開も見られるようになってちょっと改善されたけれど、ベタな演出はそのままで、「演技していて恥ずかしくならないかな」と心配になってくる。
後半になって、なぜ主人公が闇医者になったのかが語られるのだが、そこで犠牲になったのが子供だったというところが気に入らない。悲劇性を強めるために子供を犠牲にするのは原作者の腕のなさを明確にしているだけだと思う。
藤岡竜也が相変わらずの演技で、最初の四話ぐらいまでは制作サイドが意図していないコメディになっていたけれど、後半に向かうにしたがってわりとまともになっていった。でもまぁ、もう一度見てみたいかと言われれば見たくはない。
評価は☆1つ半。
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22:33
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2023年01月02日
『エルピス—希望、あるいは災い—』一気見
ネタバレが嫌な人はさようなら。
最近はひねくれた脚本が多いので最初から構えて観ていたのだが、意外とストレートな展開だった。ついつい「こいつが一番敵っぽくないので怪しい」と思いながら観てしまう。結局怪しい奴は怪しいままだった。
「食べる」ということを主人公の置かれた状況をわかりやすく見せている。水分を摂るのがやっとだったのが、牛丼の大盛りを食べることができるようになって良かった。
一番印象に残ったのは三浦透子。この女優さんはカムカムエブリバディでも、ドライブ・マイ・カーでも脇役なのに抜群の存在感を見せていたのだが、本作でもとても良かった。受ける印象は安藤サクラや二階堂ふみに似ていて、これからも活躍が期待される。
それにしても、ドラマは放送が終了してから一気に観るのが良い。無駄に待たされずに済むし、CMを抜きにして観ることができるのも良い。
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22:30
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2022年03月18日
コンフィデンスマンJP(テレビドラマ)
ドラマだけで終了かと思ったらそこそこ息が長く映画化されているので、意を決してドラマシリーズを一気見してみた。
最初はそこそこ面白かったのに、すぐに息切れしてしまい、後半はかなり退屈。パターンがある程度読めてしまって、今度はそのパターンを外そうとして脚本家が悪戦苦闘している感じ。こういうドラマは、シリーズの三倍ぐらいストーリーを用意しておいて、その中からいいものを選んで脚本を書かないと苦しいのではないか。ちょっとテレビドラマでやるには準備が足りなかった感じ。
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17:07
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2021年11月14日
岩崎弥太郎がコンタクトレンズユーザーだった件
結構しっかり映るので、役者さんは気をつけないと。
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21:00
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2021年08月10日
モネに出てきたペンダントライトがうちのと色違いっぽい
今日「おかえりモネ」のビデオを見ていたら、モネが下宿している銭湯にあるペンダントライトがうちのと色違いっぽいことに気がついた。
ポール・ヘニングセンのPH5。
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04:31
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2021年03月24日
NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』庵野秀明
録画してあった庵野氏の特集を観てみた。
なるほど、面白い。取り巻きが振り回されているのが。
要すれば、庵野氏というのは「たたき台」を叩いてアウトプットの質を高めるタイプのクリエイターなのだ。だから、叩くものがないと困ってしまうし、叩くものが供給されればいつまでも叩く。そういう作業がずっと続いていたことがわかった。
一連のエヴァの作品は、まずテレビシリーズができて、それを叩いて旧劇場版ができて、旧劇場版と他の過去の関連作を含めて叩くことによって、新劇場版ができた。新劇場版だけ見ても、まず取り巻きの皆さんが最初の叩き台を作って、それをもとにブラッシュアップを進めていた。時には「もう全部なしで、やり直そう」となるのだが、実際には破棄された前バージョンはきちんと叩き台にされていたはずだ。少なくともまっさらな更地に全く新しい家を建てたわけではない。
僕がときどきいうことに、「60点のものを作るのと、それを80点にするのと、90点にするのと、95点にするのと、98点にするのはどれも同じくらいの労力を必要として、100点に近づけるのはすごく大変」というのがあるのだが、庵野氏は、時間が許すなら、延々とブラッシュアップを繰り返さずにはいられないようだった。おかげで、とてもマニアックな、煮詰まった完成品を観ることができた。ただ、取り巻きの苦労はさぞかし大きかったことだろう。
本当は、新劇場版も叩きたいのだと思う。でも、それを自分ではやらないと宣言した。とても個人的な作品だったエヴァから手を放す。これはとても勇気のいることだと思う。そして、果たして成功するのか。
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01:33
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2019年10月21日
最近のドラマ
まだ結婚できない男
阿部寛の演技はなかなか面白いし、脚本もそこそこ良く書けている。ただ、吉田羊の演出はいつも通りで新味がない。良い役者を上手に使えないのは日本のテレビ局の特徴。80点。
時効警察はじめました
ダイイングメッセージが連発される予感。こんな事件、時効にするなよ、警察の担当者、どれだけ無能だったんだよ、とか、そもそもこんな重大事件に時効は必要ないだろ、とか、色々ドラマの設定に突っ込みたいところはあるものの、喜劇調の演出には好感が持てる。75点。
少年寅次郎
先が読めてしまう単純な脚本だけど、こういう予定調和的な展開が寅さんの持ち味とも言えるので、それなりに工夫されていると思う。50点。
シャーロック
まだちゃんと観てない。採点なし。
スカーレット
陶芸家としては見逃せない作品ではあるけれど、30過ぎのおばさんに高校生のコスプレをさせるのはいかがなものか。脚本は今のところ不もなく可もなく。40点。
ドクターX
シーズン6にして初めて観てみたが、手術シーンでの米倉涼子の目が怖い。あんなに見開いたら血がはいるぞ。60点。
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16:39
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2019年08月19日
白い巨塔 唐沢版(ネタバレ)
唐沢寿明主演の「白い巨塔」全21話を一気見してみた。
超絶古いし、当時の視聴率が30%越えのドラマなので、ネタバレ感想。
最初のうちは江口洋介演じる里見に「お前、何言っているんだよ」と思ったのだが、途中から財前五郎が道を外しすぎて、あらあら、という展開に。
ドラマ全体で見ると前半の教授選をめぐるあれこれと、後半の裁判と、完全に別のドラマになってしまっていて、その辺の構成がどうなのかな、と思った。演出も大げさで、ちょっと演劇を観ているような感じになった。メリハリがあって面白いのだが、映像作品ならではの細かい演技を楽しめても良かったのではないだろうか。
あと、ラスト。財前の唐突な死は、作者の都合で殺してしまった感が強い。もう続きは書きたくないから、殺してしまえ、みたいな。生きて、裁判のあとを描いた方が、物語に深みができたと思う。
「今なら、こんなパワハラ、iPhoneで録音しておいたら一発終了だよね」という場面が連発で、今は昔より少しだけ良い時代になったな、と思った。
トータルで10時間以上のドラマだったが、役者たちも充実していて、予想以上に楽しめた。最近はこういうドラマがなかなかない。
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15:32
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2019年02月25日
まんぷく、ラストスパート
朝のドラマ、まんぷくがいよいよ終盤にさしかかってきた。
安藤サクラと長谷川博己という、朝ドラにしては珍しい演技派の俳優をメインに揃えていたので、これは期待が持てると思っていたのだが、ここまで観てきて、今の所十分にA評価に値する。
(ちなみにS評価は「ちりとてちん」のみ)
一番心配だったのは脚本だが、ここまで無難に書けていると思う。松坂慶子の扱いがすっかりマンネリ化してしまったところは惜しいけれど、役者の良さを引き出しているし、不自然な会話もほとんど見当たらない。牢屋に入ったりなど、テンションが落ちる場面もあるけれど、それほど引きずらずに、飽きてしまう一歩手前で片付けている。
あと1ヶ月だが、このラストでがっかりさせて、ここまで観てきたことを後悔するような作品もいくつかあったので、まんぷくが今のままの勢いでゴールにたどり着くことを期待したい。
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12:35
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2018年10月12日
2011年版 宮部みゆき原作 ドラマスペシャル『火車』
2011年版テレビドラマ火車を見た。
監督は「探偵はBARにいる」を撮っている橋本一なので、テレビドラマとその延長線上にある映画が主戦場の人である。それほど悪い印象はないのだけれど、この作品のラストはいただけない。
宮部みゆきは「火車」のラストを最初に決めて書き始めたというし、原作者最大の、こだわりのポイントのはず。つまり、本当の意味でのクライマックスである。そこを、原作とは違う形で仕上げてしまっては話にならない。
もちろん、原作に忠実に描けば、視聴者には伝わりにくいところもある。一冊の本を2時間に押し込んでいるので、全編通じて言葉が足らず、その分、補足したくなる気持ちもわからないではない。しかし、それでもなお、このラストはいただけない。ラストシーンこそ、脚本家と監督の手腕が問われる作品だったはず。僕は監督ではないから、じゃぁ、どうすれば正解だったのかと問われても答えはないのだが、これじゃぁイマイチ、これは間違いない。
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17:09
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2018年10月02日
まんぷく 第一話
最近は大河ドラマにしても、朝ドラにしても、主人公の幼少時を子役を使って描くという脚本家の低脳さをまざまざと見せつける作品が多く、肝心の主人公が活躍する以前に見るのをやめてしまうことが多いのだが、本作はちゃんと安藤サクラが画面に登場していて、期待を持たせる。
「ラーメンを食べたい」と感じることは最近ほとんどと言って良いほどないのだが、今回は、ラストを見ていてたまにはラーメンを食べたいな、と感じてしまった。
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15:34
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2018年07月22日
米国からでも、何度でも見たくなるハズキルーペのCM
「でしょ?」と渡辺謙に言わせてしまう演出がクセになると思っていたら、このCMはHazuki Company 代表取締役会長の松村謙三氏がストーリー、カメラワーク、スタイリングなどを担当したらしく、素人のアイデアをプロが映像化したということらしい。
出典:会長が総指揮を執り、タレントと一緒に作り上げた — ハズキルーペCM制作の裏側
https://www.advertimes.com/20180712/article273007/
素晴らしい。次は、もうちょっとデザインを格好良くしようぜ。ウルトラアイみたいな感じはどう?
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13:28
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2017年11月16日
「陸王」のロケ中
かき氷を食べに行こうとしたら、途中で陸王のロケをやっていた。
米国にいる間は見ていたんだけれど、日本では見ていない。もうそろそろ完結するのかな?
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14:34
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2017年09月18日
眩 〜北斎の娘〜
多少の波はあるものの、ダメな脚本家ばかりのテレビ脚本家の中ではかなり良い本を書く大森美香脚本で、内容は最近たくさん集めている浮世絵がテーマとあって、早速観てみた。
野田秀樹がチョイ役で出ているとか、いくつか放送前に話題になっていたことはあったのだが、観ている最中から気になったのは、脚本とか、役者とかではなく、映像の表現方法。彩度を落として、赤とか、緑とか、場面によって特定の色だけ強調する表現が印象に残った。これが良いとか、悪いとかの印象は特にないのだが、あぁ、「シンドラーのリスト」でスピルバーグがやったようなことが、今はこんな低予算(かどうかは、正確にはわからないが)のテレビ番組でできちゃうんだなぁ、と思った。作画シーンでの工夫とかも含め、演出面での工夫が目についた。
ただ、僕としては「あぁ、ここは筆には水だけつけて、下にあらかじめ絵を配置しておいて、水で湿らせて下絵を浮き出させたのかな」といった技術的なところについつい目がいってしまい、その演出の良い悪いは、正直良くわからなかった。
もともとの話がそこそこ面白いので、作品自体も楽しめた。ただ、北斎が小布施に行ったところとかは省かれていて、歴史との整合性はいまひとつに感じた。ドラマの尺が短くて、言及する余裕がなかったのだろう。
役者の演技は良かったと思う。
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23:48
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2017年09月04日
アキラとあきら
wowowのドラマが完結した。
全9話がスピーディに展開して好感。ほとんど先が読めてしまうのだが、ところどころで「あれ?」と思う展開があって、そこが良かった。最後の稟議書とか。
こういうドラマだとついつい粗探しをしてしまうのだが、一番「どうなのよ」というところは株式公開の扱いが単に金儲けとして扱われていた点。実社会でもこういうケースは多々あることは否定しないが、この手のドラマで、主人公サイドが株式公開を資金回収の手段として描いていたところはいただけない。株式公開で調達する資金は新規事業の拡張に使われないと、公開時に株を購入する投資家がバカを見る。
とはいえ、向井理と斎藤工の両主人公はなかなか良く描かれていたし、原作を活かした暑苦しい演出も良かった。また、映画では描ききれないであろうやや長めのストーリーを、上手にまとめていたと思う。最近のドラマには、「おんな城主 直虎」を代表に、こういう適切なスピード感に欠けるので、新鮮だった。
結構おすすめ。
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18:38
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2017年08月21日
おんな城主直虎 第33話
2ヶ月前にこう書いておきながら、
継続して観ていたのだが(苦笑)、今回の小野政次が死ぬシーンの脚本と演出は例外的に良かったと思う。
ところでこのドラマの副題は映画や文学作品、名セリフなどのパロディになっているのだけれど、
1.アルプスの少女、リンゴ園の少女など複数あり
2.崖っぷちの男
3.007/危機一髪
4.不明(女子(おなご)にこそあれ次郎法師)
5.父帰る
6.初恋の来た道
7.サンタクロースがやってきた、オーケストラがやってきたなど複数あり
8.憲法はまだか
9.ベニスに死す
10.走れメロス
11.さらば愛しき女よ
12.不明(おんな城主直虎)
13.男はつらいよ
14.告発の行方
15.ゴジラ対メカゴジラ、モスラ対ゴジラなど多数あり
16.赤毛のアン
17.007/消されたライセンス
18.あるいは裏切りと言う名の犬
19.罪と罰
20.第三の男
21.君の名は
22.ブンとフン、花と竜、罪と罰など多数あり、ただし、罪と罰は19とかぶる
23.郵便配達は二度ベルを鳴らす
24.さよならだけが人生だ
25.黄金を抱いて飛べ
26.誰がために鐘は鳴る
27.剣を我が手に、勝利を我が手に、自由を我らになど複数あり
28.不明(死の帳面)(デス・ノート?)
29.男たちの挽歌
30.許されざる者
31.ガルシアの首
32.復活の日
33.嫌われ松子の一生
34.隠し砦の三悪人
それはすでに僕が「総統閣下はお怒りです」でやった奴な。僕のは全部ウルトラセブンの副題のパロディになっている。じゃぁそれがオリジナルかと言うとそうではなく、僕は朝の連ドラの名作「ちりとてちん」のまね。
遡ればちりとてちんも誰かの真似だと思うのだけれど、おんな城主直虎は、ストーリーのシリアスさとパロディがフィットしてなくて、どうにもいただけない。それと、「副題」。日本語ではサブタイトルと書くことが多いけど、英語でsubtitleと言うと副題よりも字幕のことが多いので注意が必要。
何にしても、このドラマの見所は一にも二にも高橋一生の演技だったので、次回以降、何を目当てにすれば良いのか良く分からない。困った。
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01:49
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2017年08月16日
小さな巨人
僕たちの世代でいうと小さな巨人といえば里中智なのだが、今はテレビドラマらしいので、ちょっと観てみた。
警視庁内部の人事と殺人事件を絡めて話が進んでいくのだが、とにかく演出が暑苦しい。「俺の目を見て言ってみろ」を連発する香川照之が笑える。あと、ちょっと大げさ。「警察組織が崩壊する、この国の治安が崩壊する」は言い過ぎでしょ。それと、ひっぱりすぎ。全10話で殺人事件はたったの2件。もうちょっと頑張らないと。警察は捜査が下手すぎるし。
押しっぱなしで引くところがない演出で、メリハリがない。まぁ、テレビドラマだとこんなものだろうか。
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15:39
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2017年05月03日
かりそめ天国の感想
米国に来ても見ていた「怒り新党」が終了して、ほぼ同じ趣向の「かりそめ天国」が始まったのだが、一ヶ月を経過しても相変わらず不調だ。あまり面白くない。マツコと有吉を使っても、企画が悪ければつまらないんだな、と気付いた。しかし、企画以前に、ダメなのは久保田・カラコ・直子アナウンサーのキャラなんだと思う。
彼女は、笑顔が可愛くない。これは「5時に夢中!」の上田まりえアナウンサーにも共通するのだけれど、引きつった笑い方をするので、なんか、無理して笑っているように見えるのだ。これはわざとやっているのではないだろうが、顔がバラエティ向きではないのである。その点、夏目三久や青山愛はとても良かった。
久保田直子も、上田まりえも、静止画では普通に美人の部類だと思うのだが。
他にも、ナレーションに馬鹿騒ぎしている勢いがなくなったし、とぼけた感じで味があったイラストもなくなってしまった。色々な点でダウン・グレードしていて、メインの二人もそれを感じている様子だ。番組の予算ががくんと減額したのかなぁ???
この番組をポジティブに評価している人って、いるの?
2017年04月19日
華麗なるミュシャ 祖国への旅路
『華麗なるミュシャ 祖国への旅路 パリ・プラハ 二都物語』を見たんだが、多部未華子の普段の喋り方が幼稚すぎて気持ち悪くなった。頭の足りない女子が良くやる、
わたしがーーーー
こういうのはーーーー
みたいに、文節の末尾をあげる喋り方である。NHKは、もうちょっと日本語が上手な人間を起用すべきである。女優としての多部未華子はとても魅力的だと思うのだが、事務所も日本語ぐらい教えたらどうなんだろう。演技では普通に喋ることができるんだから、意識すればできるはずなのだ。
で、その耳障りな日本語を我慢しながら見たんだけれど、ちょっとパリに行ってみたくなった。国立新美術館の図録も買っただけでまだ読んでないので、次に日本に行く時に見てみようと思う。
2017年04月01日
べっぴんさん 最後まで見ての評価
前半の評価はこちら
http://buu.blog.jp/archives/51538669.html
結局、最後までぱっとしないドラマだった。登場人物たちが高齢化するにしたがって、下手な演出と演技力のなさで、コスプレ感が増大してしまった。髪に白髪を加えるだけで高齢化を演出できると思ったら大間違いである。
主要な登場人物が4人ということがまずかったのか、ことあるごとに不自然な立ち位置で演技しているのも見ていて辛かった。4人で会話するなら、普通は12時、3時、6時、9時の位置に立つはずだ。しかし、これだとカメラに対して誰かが背中を向けることになる。それを避けるために、人間を9時、11時、1時、3時の位置に立たせ、カメラを6時の位置に置くような映像が頻繁に現れた。これが、何らかの理由があって当たり前の配置なら良かったのだが、そういう配慮は全くなく、不自然な状態が続いた。
全体としてストーリーにメリハリがなく、家出した娘が大した理由もなく突然改心したり、すんなりと受け入れることは難しい展開が続いた。かといって、驚きの連続ということもなく、予定調和で話が進み続けた。加えて、説教くさい話や陰気な話が多く、見ていて楽しい気持ちになることが少なかった。これを端的にいうと、「つまらない」となる。
原因は、前半の評価でも書いたのだが、脚本と演出である。半年という長期にわたるドラマで、かつ1本が15分という短時間でもあり、一週間ごとに毎週一区切りつけなくてはならないという制約もある。あまちゃんでは宮藤官九郎も途中で息切れしたように、脚本の執筆が難しいのは良くわかるのだが、だからこそ、力量が足りない脚本家に任せるべきではない。
見終わっての最初に思ったのは、役者がかわいそうだな、というものだった。評価は50点。こんなドラマを作っているなら、受信料は払いたくない。払ってないけど。
2017年02月12日
逃げるは恥だが役に立つ 第3話〜最終話
勢いで最終話まで全部観てしまった。これ、面白いの?新垣結衣は可愛いけど。
たとえば、頻繁に使われる「独白を交互に聞かせる」脚本が稚拙すぎる。映像作品なんだから、独白は最低限にとどめるべき。他のテレビ番組のパロディもこの瞬間には面白くても、将来はどうなんだろう。自ら、作品の価値を下げてしまう演出で、もったいなく感じる。新垣結衣は可愛いけど。
だいたい、新垣結衣みたいな可愛い子に彼氏がいないという設定がおかしいんじゃないか。どうも現実離れしている。
星野源はどうなの?僕としてはLIFEの嘘太郎の方がずっとはまり役だと思うんだけど。一方で新垣結衣は可愛い。これは認めざるをえない。
藤井隆とか古田新太といった野田地図周辺の俳優は使い勝手が良いせいか、良いように使われているけれど、特に藤井隆はちょっともったいない使われ方をしていたと思う。とはいえ、新垣結衣は可愛かった。
エンディングの恋ダンスも、なぜ流行ったのか米国からは理解できなかった。でも、ケネディさんですら参入していたので、日本ではそういう雰囲気だったのかもしれない。新垣結衣の恋ダンスが結局一番良いと思うけど。
ところで、ロケは横浜だったみたいだけど、みなとみらいまで走って行ける坂道って紅葉坂界隈ぐらいだよね。あのマンションは紅葉坂っぽいかなぁ?でも、仮に紅葉坂としても、みなとみらいへは走っていかないよね。っていうか、走ってみなとみらいへ行くって、いくら新垣結衣が可愛くてもありえないだろう。
家からは海も見えないし、かといって、横浜近辺の山、たとえば反町とか東白楽、白楽、六角橋あたりの雑然とした感じもない。もちろん、山手方面のユーミン的な雰囲気もない。行ったことはあまりないけど、戸塚とかなのかな?それか、新横浜とか、三ツ沢とか、内陸の雰囲気。まぁ、ちょっと内陸に行けば山はたくさんあるのが横浜だけど、残念ながら新垣結衣の可愛さには合わない。やはり、山じゃなくて、港のそばに住んで欲しかった。
個人的なことを言えば、異常だったのは新垣結衣の可愛さだけで、あとは凡庸な出来栄えだったと思う。
ところで本題だけど、新垣結衣が今何かと話題のレプロエンタテインメント所属なので、そっちが心配だ。
関連エントリー:『逃げるは恥だが役に立つ』が米国でも放送開始
http://buu.blog.jp/archives/51540220.html
2017年01月19日
『逃げるは恥だが役に立つ』が米国でも放送開始
NHK国際放送テレビジャパンで、2017年1月11日から『逃げるは恥だが役に立つ』が放送開始した。放送時間は毎週水曜日の22:15から。ということで、第一話と第二話を見たのだが、簡単な感想を。
第一話
「これさ、『奥様は魔女』のパロディだって、今の人にはわからないでしょ」と、一緒に見ていた人に語りかけた途端、実際のドラマの中で同じ解説があって笑った。でも、パロディのネタバラシをドラマの中でやっちゃうのはちょっとどうか。
既存の実在テレビ番組のパロディをやっているようだが、それを見てないので面白さがわからない。
新垣結衣は可愛い。
恋ダンスって初めて見たけど、これが良いの?よくわからん。
第二話
『まつりごと』の使い方がおかしいんじゃないの?
星野源は『LIFE』の嘘太郎の方がはまり役な感じ。
新垣結衣は相変わらず可愛い。
ひどい脚本、とか、ひどい演出という感じではないけれど、特別面白いというわけでもない。ヒットの理由は今のところ不明。
2016年12月24日
べっぴんさん 前半の評価
朝の連ドラのべっぴんさんが折り返し地点なのでここまでの評価を書いておく。
まず、主題歌だが、何を言ってるのかわからない。あちこちから苦情があったようで、折り返し前に唐突にドラマの中で歌詞入りの挿入シーンがでてきて失笑した。まぁ、サザンと一緒で、慣れれば聞き取れるんだろう。オープニングの映像のできは歌に比較して良くできていると思う。
次に役者。主人公の芳根京子は演技よりも感じが良い。主題歌での様子も可愛らしい。菅野美穂はすぐに死んでしまい、あとはナレーションだけ。妊娠しているのか、妊娠するかもなのか、ともあれ何らかの事情があるのだろう。準主役の谷村美月は映画ファンなら映画が盗まれている、と黒い涙を流す女の子として有名だけど、当時は事務所のプロフィールにバスト72とかいう驚異的な数字が書かれていたことが記憶に新しい。閑話休題、彼女の役どころはかなり屈折した女性なのでなかなか難しい演技が要求されるのだが、きちんと演じていて好感。NHKのドラマはいつもだが、役者のクオリティはなかなかだと思う。
さて、問題は脚本と演出。脚本はかなり現実味の薄い会話が随所に散りばめられていて、下手くそだなー、というのが正直なところ。また、脚本というよりはストーリーの問題かもだけど、単に重いだけのストーリーが展開したり、仲間内で自分の夫の復員が一番最後になったり、それでいて、ほとんどの関係者は死なずに無事だったり、そもそもストーリー展開が遅すぎたり、あぁ、半年やるにはエピソードが少なすぎて間が持たないんだな、と感じさせてしまう。演出も、市村正親がせっかくいるんだから歌を歌わせないと、みたいな余計な配慮が煩わしい。だいたい、おしんの時代じゃないんだから、朝っぱらから暗いだけのドラマを見させんなよ、と思う。こちらは夜だけど。
多分、脚本家の地位が低くて、いろいろ口出しされているんじゃないかな、と想像するのだが、その一方で、口出しされても仕方ない程度の力量しか感じられず、半年に渡る長期ドラマの脚本を任せるのは時期尚早だったのではないかと思う。
まだ半分残っているけれど、名作になる気配は感じられない。ただ、時間の無駄とも言えず、なかなか微妙なところだろう。途中で見るのをやめたくなるほどではない。
70点ぐらい?
2016年12月19日
真田丸を最終回まで観てみての感想
第1話を観る前から、三谷幸喜がどこまでやれるのか、という一点に評価のポイントが絞られる作品だったのだが、終わってみれば不もなく可もなく、という感じ。最初から最後まで全話観たことを後悔することはないのだが、大満足かと言われればそんなこともない。
三谷幸喜の最大の特長はシス・カンパニー所属の役者をはじめとして、大量の三谷組とも表現できる芸達者な役者たちを投入できることである。芝居や映画のように時間の短い作品だと、「俺って、こんな役者でもちょい役で起用できるんだぜ」という姿勢が鼻につくのだが、50時間に及ぶ大河ドラマならそんな心配はない。
あとは、日本国民のうち、日本史をある程度まじめに勉強した人間なら誰もが知っているであろう豊臣方の悲劇的な結末をどうやって料理するか、ぐらいしか注目点がなかった。
ただ、始まってみると、良いところも、悪いところもあって、なかなか特徴的な作品になっていた。その中で、悪いところの代表は特定の登場人物が現代語を喋る点である。どこかで慣れるのかな、と思っていたが、結局最後まで慣れることはなかった。これは、昔の言葉を喋っている人物がいるのに、喋らない人物がいるという非統一性故だろう。今の朝ドラ(べっぴんさん)ほど不自然なセリフはなく、その辺はさすがに三谷幸喜という感じだった。
その他としては、有働アナのナレーションである。有働アナが悪いのではなく、彼女が言葉で説明せざるを得ないところに、三谷脚本のダメなところが集約されていた。「だれそれは、このあと、どこそこでこんな最後を迎える」みたいなナレーションは、少なければ少ないほど良い。そして、有働アナのナレーションの存在感が大きくなればなるほど、脚本の質が低いことになる。せっかく50時間もの長い時間を利用できたのだから、もっとナレーションの時間を減らすことができたはずだ。
そして、もうひとつ欠点を挙げるなら、主人公の父の方が魅力的で存在感のある人物に描写されてしまったことだろう。おかげで、父が死んで以後は消化試合の様相を呈してしまった。
では、良かったところはどこかと言われると具体的にはなかなか難しいのだが、暗い方向へ向かっていかざるを得ないストーリーの中に軽妙な笑いを配置して、暗いばかりではない内容にしたあたりはさすがに喜劇脚本家という感じだった。
役者は、さすがにNHKの大河なので、良い役者を次々に使うことができた。一部に滑舌の悪い役者もいたけれど、概ね、良い演技だったと思う。特に主役の堺雅人は父親や秀吉に翻弄される人物を好演していた。しかし、「篤姫」で十三代将軍徳川家定を演じた時から、舞台よりは映像向きの細かい演技が見事だったので、驚くほどのことはなかった。
ところで、こうを演じた長野里美は僕たちの世代にとっては第三舞台の看板女優で、それが遊眠社の看板男優上杉祥三と結婚した時は堀北真希が石田三成と結婚した時の衝撃とは比較にならないほどのショックを受けたものだが、今となってはこうですかぁ、という感じで、時間の流れの残酷さを感じるばかりである。
CGはちょっと残念なできだったけれど、ここに受信料の多くを注ぎ込まれては強制的に受信料を徴収されている国民の中には納得がいかない人も多くなりそうなので、諦めるしかないだろう。
全体としては、三谷幸喜脚本としてはほどほどに良い部類で、75点ぐらいではないか。ただ、それは役者の演技に助けられた部分が少なくない。まぁ、完全にアテガキなので、役者と、脚本家と、どちらの功績かと言われると厳密には決められないのだが。
トータルで言えば、もともと三谷脚本はそれほど評価していないので(とはいえ、日本は脚本家の層が非常に薄いので、三谷幸喜よりも明らかに腕が上の脚本家は藤本有紀とか、野田秀樹とか、本当に限られているのだが)、こんなもんかな、という感じだった。
2016年06月22日
ちかえもん
優香が結婚すると聞いても、別にファンではないのでふーーーんで終了だった。いやまぁ、ファンでもふーーーんなんだろうけど。ナタリー・ポートマンにしても、堀北真希にしても、ふーーーんだったので。
それで相手が青木崇高だと聞いて、あーーー、ちりとてちんの草々ねぇ。なかなか良い役者さんだったけれど、最近はどうしているんだろうねぇ、ぐらいだった。
ところが、この趣旨のつぶやきをTwitterに書いたら、まーどんなさん(最近はブログは書いてないのかな?)から「優香と青木崇高が共演したドラマ「ちかえもん」は藤本有紀が脚本ですよ、と教えてもらい、俄然興味が出てきてしまった。
ということで二日で全8話を見てしまったのだが、なるほど、さすが日本で唯一といってもよい「優れた脚本家」、藤本有紀さんの脚本である。近松門左衛門が、身の回りで起きたトラブルを基にして曽根崎心中を書きるまでを上手にまとめていた。この人は、下敷きになるストーリーを利用して本歌取するのが非常にうまい。また、軽妙な笑いを随所にちりばめて、全く飽きさせない。最後まで見ると・・・と、これ以上書くとネタバレになるのでやめておくが、久しぶりに面白いドラマを見た気がした。
映画の脚本も書いたら良いのに、と思うのだが、なぜかテレビドラマと芝居の脚本が少々である。映画は色々横槍が入って書きづらいのかもね。三谷幸喜なんかよりもずっと才能があると思うんだけど。
2016年06月21日
トットてれび
前半の4話で黒柳徹子の半生、後半の3話で向田邦子、渥美清、森繁久彌との交流を描いた全7話のテレビドラマ。
脚本自体は凡庸で誰が書いてもこのくらいは書けるだろう、というクオリティだが、黒柳徹子の人生そのものが波乱万丈でとても面白いので、ドラマとしてもできが良くなっている。また、主演で黒柳役の満島ひかりをはじめとして、役者たちにつけている演出が素晴らしい。すでにあちら側に行ってしまった脚本家や役者たちがすぐに思い出されるような演出だった。
基本的には過去を懐かしむドラマなので、メインターゲットはおおむね50歳以上の中高年になるのだろう。しかし、人気絶頂の時に単身米国へ留学してしまうなど、黒柳徹子が現代においても先進的な考え方をしているため、単に高齢者向けのドラマとなっていない。
「黒柳徹子って、こんなにすごい人だったんだ」と素直に驚くことができるドラマに仕上がっていて、見ても全く損のないものになっていると思う。
2016年04月10日
とと姉ちゃんがつまらなそうな件
まだ第1週だが、まず主題歌がイマイチ。歌の良し悪しではなく、朝の連ドラの主題歌として雰囲気が良くない。この点であさが来たと対照的である。
次に、演出。不自然な演技を要求していて、役者が下手に見える。音楽の使い方なども下手で、不自然極まりない。
最後に、脚本。ここでも書いたのだが、
http://buu.blog.jp/archives/51304344.html
脚本を担当している西田征史氏のスキルが決定的に不足している。やはり、映画も、テレビドラマも、脚本家が一番大事である。
主題歌は慣れる可能性があるが、演出家や脚本家のスキルが急激に上昇するはずもなく、今のところ傑作になる予感はない。第何週まで見ることができるか不安になってくる。
2016年04月04日
あさが来た 完結後の感想
作品完結前に感想を書いてしまった「あさが来た」が完結した。中盤で書いた感想は次の通りだが、
あさが来た 12月初旬の感想
http://buu.blog.jp/archives/51512054.html
この感想に何か付け加えるべきことは、ドラマの質とは別に、まず下のエントリーに書いたような、明治の偉人たちの偉業と、それに対する現代のていたらくっぷりである。
さよなら、ニッポン
http://buu.blog.jp/archives/51520775.html
出自には無関係に、勉強すればきちんと世にでることができると述べて作った慶應義塾大学が、今では家族主義の最も顕著な大学となっているのは皮肉としか言いようがない。ドラマの質とは関係ないけど。
「まれ」みたいな、見ていて気分が悪くなってくるようなクソドラマではなかったことはとてもありがたかったのだが、あえて付け足すなら、残念だったのは脚本部分よりも制作部分だったと思う。登場人物たちは40年経っても髪が白くなる以外に何の老化現象も起きず、60歳を過ぎているはずなのに20代の見た目だった。また、榮三郎役の役者はどこで拾ってきたのか知らないが大根役者っぷりを遺憾なく発揮していて、いつまで経っても学生のような立ち居振る舞いに終始した。大根役者と言えば成澤泉役の男優も酷い演技だった。基本的に良い役者が顔を揃えていたのに、重要な役でいくつか大きな穴を開けて観る側を白けさせたのは、制作者の手腕の問題だろう。
前作が酷すぎたので相対的に良い印象が残ったけれど、数年後にタイトルを思い出すほどの秀作とはならなかった。位置付けとしてはあまちゃんのちょっと上ぐらいだろう。
ちりとてちん>>>>風のハルカ>あさが来た>あまちゃん>>>>>>まれ
それにしても、このドラマで一番大きな役割を果たしたのは、脚本家の大森美香でもなければ好演技で脇を固めた宮崎あおいでもなく、主題歌の歌い出し部分だろう。ドラマの展開に合わせて挿入を3パターン用意し、非常に効果的な導入を実現した。6小節目からは凡庸な詩とメロディで全体としては魅力のない曲ではあったものの、「いちにちがー」まででカネの取れる仕事だった。15分の番組の1分以上が主題歌で、それが毎回流れるのだから、主演女優よりも何よりも大切な役割を果たすのかもしれない。そういえば、「まれ」の主題歌は内容に輪をかけて最悪なものだった。もしかしたら、主題歌を聞けば、ドラマの質はある程度のところまで推測できるのかも知れない。
2015年12月04日
あさが来た 12月初旬の感想
前作の「まれ」があまりにも糞だった朝ドラだが、今の「あさが来た」はなかなかのできである。そのあたりは分析を待たずしても視聴率に反映されているようだ。
「あさが来た」自己最高25・8% ついに「マッサン」超え
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151204-00000086-spnannex-ent
本作は、まず主題歌の歌い出しが良い。普段はランニングの時ですら中島みゆきしか聴かない僕が聴いても「マッサン」の麦の唄の歌い出しは朝ドラとしてはイマイチだったし、「まれ」に至っては最悪だったのだが、「あさが来た」の「365日の紙飛行機」は歌い出しがとても良い(歌い出しだけだが、どうせ以後は早送りしてしまうので問題ない)。
そして、脚本。本作を書いている大森美香さんはここ10年ぐらいでは一番面白かった朝ドラの「風のハルカ」を書いていた人。
風のハルカ最終回
http://buu.blog.jp/archives/50191311.html
結局朝ドラは脚本力なので、ちゃんとした人が書いていれば、面白くなる。その点で、大森さんを起用した時点で大外れはなかったわけだ。
主演の波瑠の演技力が欠如しているところは姉役の宮崎あおいがきちんと補っているし、登場直後はいくらなんでも年齢離れすぎだろ、と感じた玉木宏も少しずつフィットしてきた気がする。演出面では特定の人物が登場するとBGMがロックになるとか、ベタすぎるところもあるのだが、許せる範囲である。
聴くだけで不愉快になる主題歌と、支離滅裂なストーリー展開で唖然とした「まれ」とは雲泥の差である。
ただ、「ちりとてちん」を越えるような名作になる予感はない。僕の中では、ここ10年ぐらいの朝ドラのランクは
ちりとてちん>>>>風のハルカ>あまちゃん>>>>>>まれ
といった感じなのだが、「あさが来た」は「風のハルカ」や「あまちゃん」の近辺に落ち着きそうだ。
2015年10月20日
まれ
NHKの「まれ」がようやく終了した。ちょうど、最終回の頃に海外にいたので、ちょっと遅くなってゴメンナサイ。
最近の朝ドラは出来不出来の波が激しいが、この作品は飛び抜けて出来が悪かった。
全編にわたって満遍なく不出来だったが、特に酷いのがフランス修行に出かけるタイミングで田舎に戻ることにしたこと。フランスロケの金がなかったんだろうが、それなら往路と復路の飛行機シーンで誤魔化せば良かった。それを、なぜか結婚を理由に田舎に帰って、必要とされていない家事手伝いで貴重な時間を潰すって、いつの時代の話なんだよ、という感じ。
100話すぎで出てきた姑もなぞ。それまで姿も形もなかったのに、突然現れた。常識的に考えればドラマスタートの時点で最終回までの脚本は決っているはずで、だとすれば、この登場のしかたはありえない。あまりの不人気ぶりに上から圧力がかかって、途中で脚本を書き直したんじゃないだろうか?
真っ昼間から能登の中年たちが美容院などで井戸端会議しているのも謎だし、その美容院の旦那がいつも化粧しているのも謎。いや、演劇の女形が化粧しているのは普通だけど、このドラマの中での篠井英介の役どころは田舎の美容院の亭主だからね。
最終回でフランスに飛んで、フランスロケは特別編でやろうっていうことならまだしも、ご都合主義的に失踪していた親父が出てきて終了って、なんだそりゃ。
おまけに主題歌が酷い。詩も、曲も、合唱なのも最悪で、これを毎日聞かされるのは苦痛でしかなかった。
不自然な設定が満載で、駄目な脚本家に好き勝手に書かせるとこんな酷いものができてしまう、というお手本になってしまった。
こんなドラマをNHKで作るなら、NHKはすぐにでも受信料の徴収をやめて民営化すべきである。
2015年07月30日
"ジャパンクタニ" ふたたび 〜赤絵は傍流にあらず〜
北陸朝日放送で5月30日に放送された「"ジャパンクタニ" ふたたび 〜赤絵は傍流にあらず〜」を観ることができた。地方ローカルだけでの放送ではもったいない内容。というか、むしろ北陸以外で放送しなくちゃ、という内容だった。
武山さん、年齢を考えたら凄くスキーが上手でびっくりした。
もちろん、絵の描き方とか、色々参考になった。もっと色々知りたいなぁ。
2015年07月12日
天皇の料理番
鈴木亮平のダイエットはいささかやり過ぎだが、佐藤健の包丁さばきは素晴らしかった。
「ごちそうさん」はイマイチだったが、本作は安定していた森下佳子の脚本。とにかく、日本のドラマにありがちな語りすぎになっていないところが良かった。
何度かドラマ化されているせいもあってか、毎回見せ場があって、それぞれに感動させる作りになっていたのは見事。
ラスト近くの数回は駆け足になってしまいもったいなかったが、最終回は戦争も絡んでちょっと失速気味だった。
半生記ということもあって、若者から中高年までをひとりの役者が演じていたのだが、ここだけはさすがに無理があったと思う。
評価は90点。この一年ぐらいのテレビドラマの中では一番良かった。って、たくさん観ているわけじゃないけど。
2015年06月18日
Dr.倫太郎
良い俳優がたくさん出演しているので、珍しく初回から最後まで観てしまった。以下、評価。
堺雅人と蒼井優(と、余貴美子と小日向文世と松重豊と高畑淳子)という演技力の高い俳優たちを中園ミホという類まれなる無能脚本家が台無しにした事例である。
基本、「頑張らなくて良い」「患者に寄り添う」など、頭の悪い視聴者だけが喜びそうなフレーズを繰り返すだけ。
特に「寄り添う」は3.11以後、非被災者が上っ面で使いたがる言葉で、当の被災者としてはこんなに気持ち悪い言葉はない(僕だけかもだけど)。
蒼井優と高畑淳子の親子はいつまで経っても同じことをやっていて、最終階まで引っ張り続けた。
二人になまじ演技力があるだけに、無駄に不快。
2時間ドラマで十分だった内容である。
(可愛いという理由で)このドラマで唯一良かった高梨臨は、事務所の都合なのか途中退場してしまった(涙)。
どんでん返しを狙ったかのような最終回の展開も、脚本がクソなせいで見え見え。予想通りの展開は興醒め。
医療ドラマかと思ったら途中からすっかり恋愛映画になり、最後になって軌道修正を図ってあわよくば続編へ、という最近では珍しいくらいの駄作であった。
採点:0点
2015年04月01日
「開運!なんでも鑑定団」に登場!!!
私事ではありますが、今日はなんでも鑑定団の収録に行ってきました。もちろん、見学者としてではなく、依頼人としてです。
一般の方はなかなか機会がないでしょうから、色々と紹介していきます。とはいうものの、各種資料は色々あるのですが、番組趣意確認書において放送前に鑑定額や品物をネットで公表してはならないことになっていますので、その制限の範囲内においての速報となります。色々と撮影してきてありますから、放送後に全部オープンにしたいと思います。
1.応募
今回は出張鑑定ということで、番組ではなく、自治体に応募しました。記載した内容はお宝にまつわるエピソードと、お宝の写真で、郵送でした。
2.ディレクターからのアクセス
番組ディレクターから、本当に出演する気があるのか、冷やかしではないのかという確認の電話がありました。以後はメール中心のやりとりで、一度直接顔を合わせての面接もありました。その際、現在の選考状態などについても教えてもらいました。
3.出演決定
ディレクターからメールでお知らせがあり、応援団の人数や、当日のお宝の運搬などについて連絡しました。集合時間は10:00で、その時点でお宝を渡し、別室で鑑定士が鑑定するとのことでした。
4.各種手続き
当日の駐車券(正確には、「鑑定依頼人関係者様 駐車券」)などが郵送されてきました。
5.当日
持参したのは、お宝、番組趣意書、受付票、印鑑、自分の写真です。集合時間に指定された場所に行くと、控え室があり、そこでディレクターと最後の打ち合わせでした。舞台上での台本のようなものはなく、アピールしたい事項をいくつか伝えておけば、あとは司会者がハンドリングしてくれるとのことでした。まっさらな評価額ボードを貰ったので、そこに本人評価額をマジックで記入しました。
#まぁ、まっさらのボードぐらいは公開してもオッケーだろう(^^;
控え室にはお弁当やお茶などが大量に用意されていて、アシスタントディレクターが何度も「手違いで余分にお弁当を頼んでしまったので、ぜひお持ち帰りください」とお願いしていました。
お宝は事前に渡すことになり、その際、収録時のみのテンポラリーな保険に加入します。
収録時間はたっぷり2時間。この間に6人のお宝を鑑定しました。今日の鑑定士は2人で、お宝は彼らの専門分野が3つずつでした。今日の司会者は子供の頃、私が似ていると言われることがあった●●●●さん(ちなみに時々言われたのは「工藤公康と●●●●を足して2で割ったような顔」です)と、顔の小さい美人のお姉さんでした。
「ここに座って下さい」と、座る位置だけは指定されましたが、それ以上は何もなし。え?これで収録が始まっちゃうの?と驚いているうちに、舞台にADが登場、拍手のやり方を観客相手にレクチャーし始めました。
#まぁ、ADの写真ぐらいは公開してもオッケーだろう(^^;
そして、それが終わると司会者が登場。打ち合わせも何もなしで開始しちゃったのにはちょっと驚きました。「どうぞー」と言われるがままに舞台に上がってしまいましたが、結果的にはつつがなく収録は終了しました。20年も継続していると、色々なノウハウが蓄積しているんでしょうね。
さて、私のお宝は秘蔵の●●●で、本人評価額●●●万円でしたが結果は●●●万円と大勝利でした。ただ、放映前には詳細を載せることができません。詳細は番組を観てご確認ください。参加者の中での優秀賞には選ばれず、惨敗したある方が受賞していました。
収録終了後は控え室に戻り、お宝を受け取って、普通に帰りました。お宝はすでに貸し金庫の中です。
2015年03月02日
ドラマ(映画・演劇・テレビドラマ)のポイントは脚本
先週のマッサンは、この作品の脚本のダメっぷりがことさら強調された週だった。物語を映像化するとき、原作者が考えたストーリーを土台にして登場人物たちの性格を考えながらセリフを決めていくのが脚本家の役割で、それは作品に対して大きな影響を及ぼす。
先週のストーリーは、エリーの娘エマが熊虎の息子一馬と恋に落ち、それに対してエリーが常軌を逸した対応をするのだが、実はその裏にはエリーの悲しい過去が影響していて・・・というものだった。3行で読めば「ふーーーん」という内容だが、実際には、酷いドラマが展開されていた。動転したエリーは奇行に走り、エマの机から日記を取り出してその内容をチェックしたりまでしたのである。当然、家族の関係はギクシャクしてしまった。ストーリーとしては、「雨降って地固まる」といった展開にしたかったのだろうが、その雨の降り方が異常で、そんな異常な天候にしてしまったのが恐らくは脚本家なのである。マッサンの脚本を担当している羽原大介は名作「フラ・ガール」で日本アカデミー賞脚本賞を獲った人なのだが、なぜこんな稚拙な脚本を書いているのか、不思議でならない。今回はエリーが馬鹿を晒す羽目になったのだが、以前はマッサンが大馬鹿っぷりを晒していた。馬鹿なのでストーリーが進まず、いつまでも同じ所を行ったり来たりしていた。ただ、こちらは、脚本だけではなく、原作にも問題があったと思う。どちらにしろ、主人公が全く魅力的ではなく、むしろ全くダメな奴として描かれているのがこの作品の駄作たるゆえんである。これまではそのマッサンがダメなところをエリーが一所懸命サポートしていたのでなんとか成立していたのだが、エリーまでもが突然崩壊してしまったせいで、一層陳腐化が進んでしまった。
そういえば、先週の日本アカデミー賞で「永遠の0」が脚本賞を獲ったのだが、この作品の脚本も酷かった。僕はレビューで
しょうもない脚本でどうして映画を作ってしまうのかさっぱり理解できないのだが、おそらく今の映画製作の現場では、この脚本のダメっぷりが感じ取れないのだろう。どうしてそんな不自然な会話になるんだ、と不思議に感じるのだが、まともな日本語の感覚を持っていない人には、この感覚が共有できないに違いない。
引用:永遠の0
http://buu.blog.jp/archives/51420585.html
とまで書いたのだが、どうやら制作現場だけでなく、日本アカデミー賞の選考者にもこの作品の脚本の酷さは理解できなかったようだ。
最近の連ドラの脚本で出色だったのは「ちりとてちん」(藤本有紀脚本)である。この脚本には不自然なところがほとんどなく、毎週きちんと気持ち良い終わり方をしていた。朝の連ドラはこうでなくては、というできだったと思う。
先週のマッサンを観て、エリーに不快感を感じた人がどのくらいいたのかはわからないのだが、僕には、これまで作り上げてきた「エリー」像を完全に破壊し尽くしてしまうほどに違和感があった。「今回は特別」という考え方もあるかも知れないが、だとしても、どこかには伏線となるような描写が存在するはずで、それが何もないからこそ、突拍子もない行動に見えてしまうのである。「戦争時に恋愛すると悲しい思いをするのでやめた方が良い」という思想自体には何の問題もないが、そういう思想を異常なまでに強く持っている人なら、それは行動の端々に垣間見られるはずなのだ。そうした行動をあちらこちらに伏線として配置することによって、観る側は「あぁ、そういうことだったのか」と納得する。
連ドラの制作がどうやって行われているのかは知らないが、当然ながら撮影の開始時点ではほぼ全体のストーリーが確定しているはずだ。「2月の最終週ではこういうストーリーが展開される」という共通認識があった上で、「そこでの行動で違和感を与えないためには、どこそこでこういうセリフが必要になる」といった配慮が求められる。残念ながらマッサンにはそういうものが感じられない。行きあたりばったりに見える。
ちなみに、映像作品の「雰囲気」は脚本だけで形成されるわけではない。たとえば先週観た「青い瞳のキャスバル」は脚本には違和感がなかったのだが、演出がイケてなかった。登場人物たちがオーバーな身振り手振りで語るさまは、まるで古い演劇を観ているようだった。脚本と演出は、実写、アニメ問わず、映画・演劇・テレビドラマで欠くことができない要素で、どちらが欠けても「あれ?」となる。それくらい、大事なものなのだ。
ところが、日本のエンタメはなぜか役者ばかりに注目が集まる。役者さえ有名なら、それでヒットが約束されてしまったりする。おかげで、変な作品ばかりが観客を集め、役者のステータスは必要以上にアップし、ある脚本家から直接聞いたところによると、役者が演出や脚本に口を出すケースも少なくないらしい。そういったもろもろが原因となって、マッサンや永遠の0のような珍脚本が成立してしまうのだろう。もうちょっと脚本家と監督が注目されるようになると良いのだが・・・。
2014年11月02日
最近の連続テレビ小説寸評(「ちりとてちん」を100点として評価)
あまちゃん
途中で息切れ。「最後に3.11が起きるらしい」という宣伝手法はなかなか見事だったのだが、その看板にストーリーが負けた感あり。実は、メインは薬師丸ひろ子と小泉今日子だったので、1960年代生まれの視聴者には受けたと思う。50点。
ごちそうさん
主人公の女に魅力がなかった。むしろ、意地悪な姑の方が魅力的だった。もっと料理を前面に出すのかと思えばさにあらず。戦争をからませたおかげでストーリーには深みが出たものの、朝っぱらから嫌な気分にさせられることもあり、印象は良くなかった。30点。
花子とアン
(決して嫌いではないし、むしろ好きな顔立ちだが)吉高の顔が地味すぎて、親友二人のおめめパッチリが引き立つキャスティング。女優としての格的に難しいのだろうが、はなと醍醐さん(高梨臨)を入れ替えれば格段に良くなっていたと思う。架空の人物(宇田川満代)が一番魅力的だったのは、当然といえば当然なのか。主人公の旦那の不幸っぷりが凄かった。70点。
マッサン
ヒロインのおばさん顔が残念。これで役者がエマ・ワトソンだったら、と毎朝思う。スコットランド人が会話する場面で字幕を使わず、英語に日本語をかぶせてしまう演出手法が物凄く違和感を与える。マッサンが馬鹿(今の感覚からすると)。今のところ、名作になる気配はない。
2014年06月04日
radikaをやめて、radikoolにしてみた
中島みゆきのオールナイトニッポン、これまではradikaで録音していたんだけれど、動作が安定しないので、radikoolに変更してみた。インストール作業はインターフェイスがとても丁寧だったので簡単に終了。使い心地は後日お知らせします。
radikool
http://www.radikool.com/
2014年04月05日
恥ずかしながら、大河ドラマを観ていてこの歳になって知ったこと
軍帥(ぐんすい)
一軍を統率する総大将。
軍師(ぐんし)
1 大将のもとで、作戦・計略を考えめぐらす人。軍の参謀。
2 策略の巧みな人。策士。「彼はなかなかの―だ」
以上、出典はgoo辞書
余談だけど、このドラマは軍師勘兵衛よりも軍師半兵衛の方がずっとカッコイイのが困りモノである。
2013年12月13日
最近観ているテレビ番組
基本的にテレビはスポーツ以外ほとんど見ないのだが、最近はなぜか録画してまで見ている番組がある。今更そんなのをブログで公開してもどうとなるわけでもないのだが、メモ書き代わりに書いておく。
(1)ごちそうさん
ヒロインが好みのタイプではないのが非常に残念だが、内容はそこそこ面白い。あまちゃんよりも面白いと思う。もうちょっと料理に関するワンポイント講座が盛り込まれたらさらに良いと思うのだが。
(2)Zガンダム(再放送)
残り5話を切って、いよいよ佳境。ハマーンやシロッコが前面に出てきて非常に面白い。シャアやアムロは、やはり飾りである。あと、カツの馬鹿っぷりが際立っている。
(3)まほろ駅前番外地(再放送)
脚本のできが良く、瑛太と松田龍平のやりとりが出色。時間が短いこともあってか、ストーリーに余計な贅肉がないのも良い。「え?これで終わり??」と思うこともあるけれど、そのくらいがちょうど良い。
(4)アンダー・ザ・ドーム
全13話のうち、第9話。風呂敷を広げるだけ広げてあるので、これからどうやって畳むのか。
(5)ちりとてちん(再放送)
やはり、もう一度見ても抜群に面白い。この10年ぐらいの朝ドラでは最高傑作だと思う。
(6)リーガル・ハイ
サウジアラビアのことわざに「オアシスで飲む水は最初が一番美味しい」というのがあるかどうかは知らないが、前作や半沢直樹に比較するとちょっと能書きが多すぎる気がするし、ライバル役がイマイチ魅力的ではないのも大きなマイナスポイントだが、日本人が目をそらしがちな問題について古美門の口を利用してするどく斬り込むところはナイス。
(番外)新チューボーですよ!
数々の酷い改悪が行われたので、もう録画リストから外した。来年3月で終了だろうか?
2013年12月04日
まだ「あまちゃん」とか言ってるみたいだけど
「あまちゃん」ファン集うビル解体へ…惜しむ声
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131204-00000379-yom-soci
リアルタイムで観ていても、「あまちゃん」は東京に出てから失速した。決してつまらないドラマではなかったけれど、もう一度観たいと思うような内容でもなく、朝の連続テレビ小説としては標準的なできだったと思う。これに比較すれば「風のハルカ」の方がちょっと上だと思うし、今やっている「ごちそうさん」もその上に行く可能性があると思う。とはいえ、「ごちそうさん」は大阪に行ってからやや失速気味で、このままでは先が微妙ではあるのだが。
朝の連ドラは、一日を楽しい気分でスタートさせる必要があるので、その点では「あまちゃん」はなかなか良い出来だったと思う。しかし、それだけのドラマだった。このあたりが、クドカンの限界だったとも思う。
連続テレビ小説の難しいところは、時間帯の他にもうひとつあって、それは長期間にわたっての放映ということだ。その間、視聴者をずっとつなぎとめておく必要性から、ストーリー全体にいくつかのクライマックスを用意する必要があって、ドラマの最終盤にピークを持ってくるのが難しい。似たような、長期にわたって観客の注意を惹きつけておかなくてはならない構造のドラマにハリーポッターやスター・ウォーズがあるのだが、これらは「終わってみたら、スネイプの物語だった」とか、「ダース・ヴェイダーの一生を描いていた」という、軸ともなるような隠れた主役がいる。あまちゃんでは、それが春子と鈴鹿ひろ美の二人だったのだが、彼女たちの人生にあまり深みがなかったのが、あまり心に残らないドラマになってしまった原因かも知れない。何度も観て楽しむためには、「あの、隠された主人公の人生が明らかになった上で改めて観てみる」といった背景が要求される。同じ感想を持つだけのドラマなら、一度観てしまえば十分なのだ。
最近のテレビ小説の中で印象深いのは「ちりとてちん」である。このドラマの何が凄いかといえば、毎週泣き所があったことである。ちょうど今、衛星放送で「ごちそうさん」の前に再放送をやっているのだが、不思議なことに、毎週泣けるのである。主人公が劣等感満載のイケてない女の子だったこともあって「毎朝のスタート」にはふさわしくないと思われてしまったのか、放送時の視聴率は決して良くなかったようだ。しかし、終わってみたら、「もう一度観てみたい」と強く思わされるのがこのドラマである。
このドラマの隠れた主役は草若で、最後まで観た上で、改めて最初から観るとまた違った感想を持つ。しかし、草若のエピソードがあまりにも重要すぎるために、ドラマのピークが最終回にこなかった。このあたりは、テレビ小説の非常に難しい課題なのかも知れない。
ところで、「ちりとてちん」と「ごちそうさん」を観ていると、ところどころの重要な役で、同じ役者の顔がみつかる。NHKが使いやすい役者さんなんだろう。
2013年10月01日
Twitter後のネット社会番外編 その17 「あまちゃん」はテレビとネットの融合に成功した事例
あまちゃんはTwitterにフィットしたドラマだった。というか、Twitter世代を意識して、ああいう作りにしたのだろう。どこがといえば、コネタを大量に盛り込んだ点だ。この手法自体は別に珍しくもなく、例えばつい先日電子書籍化された僕の「総統閣下はお怒りです」などもこの類のコンテンツである(ステマ)。
この本、Amazonのレビューを読むと「ただガンダムが好きなだけ」と評されていたりするのだけれど、実際にはガンダム以外にも、エヴァやら、銀英伝やら、AKIRAやら、スター・ウォーズやウルトラマンシリーズまで、様々な作品のパロディを盛り込んでいるのだけれど、読む人がガンダムしか知らなければ、それらはそのままスルーされてしまう。結果として、ガンダムだけが残るので、「ガンダムのパロディ本」などというトンチンカンな評価を下されてしまう。
ネタバレの事例はこちら参照:総統閣下はお怒りです 「500円で突っ走れ!」 のネタバレ
http://buu.blog.jp/archives/51349760.html
あまちゃんも、作りとしては同じだ。しかし、同時に大勢の人間が視聴しているという点で、圧倒的に特徴的だった。おかげで、大勢の人間が、自分が気が付いた小ネタについてつぶやくという現象が生まれた。何の説明もなく、額ににげんこつをあてて「どうもすいません」と小泉今日子が喋ったりするので、それを見てネタに気が付いた人が「あーーーっ」などと書くわけである。ドラマに興味がなかった人も、なんだ、なんだ、ということになる。そして、その環に入りたいと思う人も少なくなかったはずだ。
この様子を見ていて、あぁ、日本人のマインドと、Twitterという仕組みを上手に利用しているなぁ、と思っていた。日本人のマインドとは、他者と同化したがる、というアレである。僕などはあまのじゃくなので、他人と同じ感想を持つというのはどちらかと言えば恥ずかしく感じるし、誰かが同じ意見を表明していたら、「そうだ、そうだ」と同調するのも個性がなくていかがなものかと思ってしまうのだが、大多数の日本人はそうではない。だから、自分と同じ意見を見つけては喜び、同感するとそれを一人でも多くの人と共有したいと考えて、公式RT(他人のコメントを自分のフォロワーにそのまま転送すること)する。
「テレビとネットの融合」というのは古くから言われているのだが、テレビとネットでの議論は成立しない。「どうやったらテレビとネットを上手に融合し、相乗効果を生み出すことができますか?」という問に対しては、「ネットに対してテレビがネタを提供すること」が、模範解答なのだろう。そして、その答にいち早く気がついたという点で、「あまちゃん」は見事だったと思う。
ただ、僕はやはりラスト一ヶ月はあまり好きになれなかった。明日、地震が起きる、という時点で終了していたら、と思う。
関連エントリー
その1「情報拡散は公式RTを利用しよう」
その2「自分ができることをやる」
その3「ポジティブ情報も生き残れないTwitter」
その4 ツイッターでの議論はソーシャルリンチにつながります(草稿)
その5 自分にとってのカリスマ
その6 芦田さんのツイッター微分論について その1
その6 芦田さんのツイッター微分論について その2
その7 来る前に終わった?フェイスブックの時代
その8 遅れて登場した「村の重鎮」
その9 自治体までFacebook
その10 芦田宏直氏の講義の事例
その11 Twitter微分論について
その12 地獄への道は善意で敷き詰められている
その13 来る前に終わったFacebookの時代
その14 Facebookの行政利用って、本当にうまくいくの?
その15 Facebookの怖い話
その16 Facebookは馬鹿のインキュベーターである
2013年09月30日
日本の労働環境のためにやらなくてはならないたった1つのこと
金曜日の朝生(ブラック企業がメインテーマ)を録画してあったので見てみたのだが、相変わらずあほな議論で時間を費やしている。ブラック企業が存在する理由は簡単で、ブラックでも働きたいと考える社員がいるからだ。議論している人の数人は「辞めれば良い」と言っているし、僕もそのとおりだと思うけれど、「そうは言っても辞められない」という考え方も存在するし、この層は今の日本ではなくならない。抜本的な改革が必要なのだけれど、この要望に対しての、政府の回答は「限定正社員を作る」ということだから話にならない。限定正社員は、今の「上」と「下」の間に「中」を作るだけだ。問題の本質はここにはない。大体、こういう議論を本気でやりたいなら、他人の意見に迎合するだけの勝間和代枠は城繁幸氏に譲るべきだった。
やらなくてはならないことは、「上」と「下」を、「流動」と「安定」に変質させることである。本当なら全部流動に移行したいところだが、そこまでやってしまうと不適合者が山ほど発生して、その救済に必要なコストが莫大になりそうだ。だから、安定も残す必要がある。
整理して書くなら、今求められている改革は、労働者を
1.雇用期間は有期だが、高賃金の社員(賃金社員)
2.今と同等の解雇規制だが、低賃金の社員(安定社員)
の2つに分けることである。
解雇規制を緩和しようというと大反対の声が上がるが、これは基本的に現在の社会環境において「年功序列」と「終身雇用」という2つの既得権を得ている、生産性の低いホワイトカラーとその予備軍からの声である。そして、この存在に手を付けること、すなわち、彼らの賃金を低く抑えることこそが必要なのだ。上の分類で言えば、生産性の低いホワイトカラーたちを、安定はしているけれど賃金は安い、というクラスターに移行させることである。
安定と高賃金が一体になってしまえば、勝者と敗者しか存在しなくなる。これに加えて新卒一括採用がセットとなっているのが日本社会の大きな問題点である。おかげで運が悪い時代に大学を卒業した人間は一生負け組から脱することができなくなる。筋が悪いのは、行政や勝ち組が「もしかしたら、あなた達も勝ち組になれるかも知れませんよ」とチラつかせている点で、実際には負け組が勝ち組に移行することは非常に難しい。また、勝ち組は負け組に移動することをとても恐れるので、結果的に人材は流動性を失う。
非常に簡単な話で、やるべきこともはっきりしている。全てを流動に移すのは不可能だから、高賃金と安定のどちらかを選択するように仕向ければ良い。僕は安易に税制に手を付けることには反対だが、この目的なら税制を利用する手もあると考えていて、"賃金社員"に比較して"安定社員"の所得税率を高くしてしまえば良い。これなら強制的に、"安定社員"の収入を低く抑えることができる。以前はこれを法人単位で適用して、「流動会社」と「安定会社」にわければ良いと考えていたが、良く考えてみたら会社の中に2つの職制を作るだけで十分だと思うようになった。
「限定正社員」などという妙な身分をつくっても、身分制度を細分化するだけである。実際に必要なのは、勝ち組と負け組の枠組みを解体し、新しい、対等な2つの枠組み(メリット、デメリットが存在し、どちらが上とは判断できないようなカテゴリ)に当てはめることだと思う。しかし、なぜかこういう議論が起きてこないのだから不思議だ。
2012年10月03日
NODA・MAP「THE BEE」再演
最近の野田秀樹作品はちょっと割高に感じられること、あて書きで書かれているので、再演になると作品の質が落ちること、宮沢りえは嫌いじゃないけれど喉の調子が悪い状況でもタバコを吸う女優であること、初演時に日英バージョン併せて3回観たことあたりが理由で、観に行かなかったこの舞台。WOWOWでやっていたので、テレビで観てみた。
僕としては、秋山菜津子、浅野和之の初演バージョンのほうが良かったかな(って、これは野田秀樹作品ではほとんどのケースで言えると思うけれど)。宮沢りえが上品すぎてフィットしていない印象を受けた。
初演時に使っていた小道具は日本バージョンが紙、英国バージョンがゴムだったけれど、本作では紙とゴムの両方を使っていた。
2012年07月23日
サマーレスキューがちょっとおかしいなぁ、と思っていたら
今、続けて観ているテレビドラマはサマーレスキューだけなんだけれど、第一話で「電話をしたかったら30分かけて尾根まで登る必要がある」みたいな話だったのに、オープニングでは診療所が普通に尾根にあるのでおかしいなぁ、と思っていたわけです。
もう、完全に尾根にありますよね(^^; それで、おかしいなぁ、と思っていたら、第二話、第三話では普通に診療所の裏かどこかで登場人物たちが電話をしているんです。あれ?みたいな。衛星電話なのかな?とか思ったんですが。
ところが、第三話のラストで向井理君が診療所まで登ってきたら・・・
あれれ???景色が全然違うぞ、これ(笑)。針葉樹が生えているし、診療所の向こう側に山がある。
こっちの写真と見比べると、建物は似ているけれど、森林限界を超えているし、別の場所じゃない?
第一話から第二話までの間に、標高が下がった別の場所に移築したんでしょうか???いや、第一話ですでに「尾根まで」と言っているのだから、オープニングと第一話の間で場所が変わっているということ???
気のせいじゃないですよね???合成かな?
2012年07月03日
スープカレー(テレビドラマ)
録画してあった「スープカレー」、全部見終わった。
以下、微妙にネタバレありなので、ちょっと改行しておきます。
うーーーーーん、なんだこれ(^^;?なんでそれぞれのエピソードをわざわざ分割したのか良くわからない。というか、単純にのりしろ部分(前回放送したところをもう一度放送する部分)を増やしたかっただけなように感じる。その他にもロゴの部分やテーブルにみんなが座っているシーンなど、不必要に水増ししている映像が多くて、ついつい早送りボタンを押したくなる。一つ一つの話もそれほど面白くなくて、額の裏から領収書が出てくるとか、テレビドラマのセリフに実生活をダブらせるとか、「ワンポイント」で引っ張っちゃったところに無理を感じる(とはいえ、一つ一つのドラマは1時間ドラマ程度だから、中身が薄いのは仕方ないけど)。
最大の問題点はそれぞれのドラマがいつまで経っても関連を持ってこないことで、結局最後までほぼほぼそのままだった。ドラマ同士の橋渡しって、せいぜい携帯電話で連絡を取るぐらいだったと思う。
この内容で観た人たちの満足度が高いというのなら、テレビドラマのレベルなんか、ずっとこのまんまだろうと思う。いや、でも、リーガル・ハイは面白かった。☆をつけるならリーガル・ハイは☆3つで、こちらは☆ゼロ(笑)。点数をつけるなら、リーガル・ハイは100点で、こちらは0点。
何かあるのかなー、と思って見続けたんだけど、結局何もなくて、でもまぁ、そりゃぁ自己責任か。自己責任ですね。あ、でも、料理パートだけは結構楽しめた。AKBの女子と大泉洋のアドリブ掛け合いが。でも、それって、ドラマの中では全く関係ないし、大泉洋の「人生のスパイス」って何もなかったような気がする・・・。
これなら、大泉洋とAKBで料理番組をやったら良かったのになぁ(笑)。今度、秦さん(脚本監修)に会ったら、何でこんなのになっちゃったのか、聞いてみようと思う。とりあえずハードディスクが勿体ないので、ドラマは削除かな?いや、「実はこれこれしかじか・・・」という話があったら困るから、念のため、一ヶ月ぐらいはとっておくか・・・。
#脚本監修って何だろう???
2012年06月02日
明日の朝、BSフジで再放送
0930からだよ!見逃すな!
2012年05月27日
ガリレオXへの出演について
昨日は毎月開催されているピザ食いまくりの日だった。真昼間からシャンパンや日本酒を飲みまくるという大変筋の良い集まりで、おかげで昨日のことはほとんど覚えていない。そんな状態だったので、今朝は完全に二日酔い状態だったのだけれど、取材に対応させていただいたテレビ番組の放送日だったので、きちんと早起きして、テレビの前で正座して9:30を迎えた。というのはもちろん嘘だが、この手の番組は全て制作会社で編集が行われていて、その作品を僕たち出演者も放送前に観ることができない。取材時はたっぷり1時間以上も喋っているのだけれど、それがどういう風に使われるかもわからない。
なので、僕のブログでもあまり積極的に告知活動をしていなかった。だって、変な番組になっちゃっていたら困るでしょ。あと、番組の内容はちゃんとしていても、僕が全然映らなかったら悲しいし(笑)。
ということで、「どうなったかなー」と期待半分、不安半分で観たんだけれど、これはなかなか良いものでした。キシリア様にもお見せしたい内容。僕もそれなりに映っていました。ダイエット前のまん丸い顔でしたが(^^;
科学者でも、行政官でも、もちろんジャーナリストでもない僕がどうやって紹介されるのかな、と思っていたら、「元理化学研究所 主査」という肩書きでした(^^
番組のラストで僕と東大の佐倉統さん(@sakura_osamu)が同じように「科学的には安全とわかっていても、食べたくない人に無理やり食べさせるのは良くない」と述べて終わっていたのが良かったと思います。
僕はサイエンス・コミュニケーション分野の人間は大抵ろくでもないと思っているのですが、この佐倉さんという人はまともかも知れないと思いました。
関連記事:
「日本サイエンスコミュニケーション協会」のタックスイーター宣言を読み解く
これまで誰も書かなかった「サイエンス・コミュニケーションに求められるもの」
関連図書:
ガリレオX「「遺伝子組み換え食品」神話 本当に危ないのか?」
BSフジのガリレオX「「遺伝子組み換え食品」神話 本当に危ないのか?」が放送されましたが、結構しっかりした内容でしたね。内容的にはほとんど僕の「遺伝子組み換え食品との付き合いかた」に記載されていることでしたが、それがきちんとコンパクトに表現されていました。
要すれば、
1.もうすでに散々食べている
2.一般生活者の不安は、科学的には打ち消されている
3.とはいえ、食べたくないという感情にはきちんと配慮すべき
ということなんですが。来週、再放送がありますので、今日見逃してしまった人は、ぜひ来週(^^ 6月3日(日)朝 9:30〜10:00です。僕も少し登場してます。
また、「ちゃんと勉強したい」という方は、ぜひ下記の書籍をお読みください。