2016年06月14日

猿の目

陶芸コレクション仲間のキングかすさんに書名を教えてもらったので購入してみた。



月刊誌の連載をまとめたものなので、分量は少なめ。しかも、猿之助氏が途中で骨董の収集に飽きてきてしまったようで、文章とコレクションの関係性も徐々に失われていく(笑)。最初の勢いで全部書ききれたら良かったのにと思うのだが、長期間の連載だとこういうこともあるだろう。

文章は齢不相応に大人びていて、ちょっと(かなり)背伸びが感じられる。ここは編集者の意向が強く反映されているのかもしれない。猿之助氏自身は自分でも素人と認めていて、背後に相談役がいることもきちんと表明している。この相談役が有能なのか、なんなのか、僕は全く判断がつかず、この本で取り上げられている器についても半分以上はその価値がわからない(笑)。ともあれ、そこは日本の伝統芸能に携わる人なので、良い相談役には恵まれているだろうし、実際に良い骨董に触れる機会も僕とは比べ物にならないくらい多いはず。そうやって、違いのわかる目が育っていくのだろう。

陶芸については猿之助氏以上にど素人なので本書の良し悪しもまたわからないのだが、さっと読めてしまう本なので骨董ファンと猿之助ファンには良いかもしれない。ちょっと高いけど。  

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2016年05月19日

帰りの荷物 その1

日本に来て買った本。


ちょっとボキャブラリーに不安があるから。


英文法も忘れがちなので、米国人から馬鹿と思われないように復習。


実際にDCにいると、スペインなまりの英語が多く、綺麗な発音は学校の先生とか、非常に限られた人だけ。マイ・フェア・レディの教授ではないが、きちんとした発音に慣れておきたいので購入。

米国に住んでいるだけだと、英語力の向上は限定的。でも、上達しようと思うならこれ以上ない環境なので、どうせなら効率的に勉強したい。


コレクター仲間のかすさんが教えてくれた本。物を見て、物を作るだけでは限界がある。しかも、今はその機会が少ない。ということで、先達の知識も拝借。


猿の眼の隣にあったので、ついでに購入。

今の世の中の良いところは、勉強しようと思えばいつでもできることだね。  
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2016年02月04日

工芸未来派―アート化する新しい工芸

牟田陽日さん、見附正康さん、水元かよ子さんと、作品をいくつか所有している作家さんが掲載されているので読んでみた。



冒頭で工芸とアートの違いについて書いてあったのだが、僕とは随分考え方が違う。僕の考え方は、工芸とは線をまっすぐに引くとか、細い線を同じ太さ、濃さで引くとか、細かいパターンを描くとか、より丸く仕上げるとか、そういった技術的なアプローチの延長にあるもので、アートは作家の感性を主張するものだと思う。また別の角度から、購入者の立場から考えると、工芸品とは「使うもの。壊れたら、捨てるか、あるいは直して使い続けるもの」で、アートとは「見て楽しむもの。壊れたら価値は激減するもの」である。

僕の持っている作品を例にすれば、この見附さんの作品は工芸品色が強い。




この作品を見附さんのところに持って行って、「これと同じものを作って欲しい」とオーダーすれば、多分似たものを制作してくれるはずだ。それは、見附さんの技術がそういうカラーだからである。ただ、見附さんにアート色がないかと言えばそんなこともない。壊れたら価値は激減するはずだ。

あるいは、児玉みなみさんなども工芸色の強い作家さんである。




彼女の場合、自分の気に入った色を出すために、作陶を繰り返している。おそらく、気に入った色を安定して出していくことが彼女の目標なのだろう。

作家の目指すベクトルには結構違いがあって、それは話してみればわかる。「この作品が凄く気に入ったので、同じようなものをもう一つ作ってもらえませんか?」と聞いてみれば良い。工芸志向の強い作家さんであればあるほど、「良いですよ」と快諾するはずで、一方でアート志向の強い作家さんであればやんわりと断るはずだ。「その作品はそのときの状況が生み出したもので、その状況を完全に再現できない以上、同じものは作れないし、そもそも作りたくない」と考えると想像する。

また別の視点で美術家と工芸家を分けるとしたら、村上隆氏の工房で指示を出している村上隆氏が美術家、彼の指示に従って制作にあたり、村上氏の思想を表現することに従事しているのが工芸家である。これは、研究の現場でのサイエンティストとテクニシャンの関係に似ている。こうして分解していくと、美術家の方が工芸家よりも立場が上と考えられてしまい、その延長線として、アートと工芸を背反する概念と捉えてしまうのかも知れない。

とはいえ、工芸とアートは、独立して背反している概念ではないはずだ。アートの手段として、工芸領域で突き詰めた技術が活用されることもあって、「これは工芸品」「これは美術品」とわけて考えることはナンセンスだと思う。本書の「アート化する工芸」というサブタイトルはそういう意味もあると思うのだが、前述のとおり、「工芸」の定義が僕とちょっと異なっていたため、書籍の内容もそれほど魅力的ではなかった。というか、言われなくても知ってるよ、みたいな。

若手作家について短時間で調べてみたい人の最初の一歩には良いかも知れない。でも、芸術作品って、実際に観てまわらないとダメだと思う。本で写真を観ても、作品の善し悪しは伝わらない。昔から言うでしょ、百聞は一見に如かずって。  
Posted by buu2 at 10:46Comments(0)TrackBack(0)美術

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2015年09月20日

まだ安倍自民党を支持している人がとりあえず読んでおくべき本



最初に書いておくけれど、池上さん自身は客観的に見ると左よりで、解釈もそのカラーが出ている。なので、完全にフラットに憲法を解釈したいと思うなら、また別の人が書いた解説書をあわせて読んだほうが良いかも知れない。でも、大筋では間違っていないので、憲法が何なのか理解していない人(つまり、安倍自民党を支持している人)にはちょうど良い入門書になるだろう。

憲法が国家にとってどういう位置づけにあり、日本国憲法に何が書いてあるかを理解した上で、まだ安倍自民党を支持するというのならそれもまた良し。古くはヒトラーであっても大衆の支持の上に独裁者となったのだから。  
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2015年08月29日

河鍋暁斎



三菱一号館美術館の河鍋暁斎展が前半と後半の2つに分かれていたので、間で読んでみた。

なるほど、面白い内容なのだが、後半をたっぷり割いて記述された暁斎の描き方は文章なので非常にわかりにくい。それとこの本の構成が、本文と図表、注釈の配置が不親切なものとなっていて、読みにくことこの上ない。もっと読みやすくできたはずなのに。  
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2015年06月09日

約40年続けた習慣の終了

マガジンを買うのを辞めて、スピリッツも卒業した。

これまで読んできた少年漫画誌は、最初がブラックジャック、ドカベン、エコエコアザラクが連載されていたチャンピオン。ちょこっと999のキングを読んだ時期もあったけれど、チャンピオンの衰退によってサンデーへ。うる星やつらなどを読みつつ、みゆきが掲載されていたビッグコミックを併読。さらに、月2回発行のスピリッツで軽井沢シンドロームとかめぞん一刻などを読み始めた。このころはAKIRAなどが掲載されているヤンマガ、夏子の酒のモーニングなど、週に4冊ぐらい漫画誌を読んでいたのだが、やがてまた週2冊程度になった。ここ数年はスピリッツと少年マガジンの2冊が定期購読だったのだが、つまらない漫画、下手な漫画が増えてしまい、半分も読まずに捨ててしまう状態だった。

この一年ぐらい、少年マガジンで読んでいるのは「エリアの騎士」と「ベイビーステップ」の2本。ただ、両作品とも最近はテンポが遅く、毎週読んでいてもなかなかストーリーが進まない。これなら単行本を電子書籍で購入して三ヶ月に一度、一気に読んだほうが良い。「はじめの一歩」に至っては、展開が遅いとかいうレベルを超えていて、すっかり飽きてしまった。それでも買い続けていたのは映画の試写会応募のチケットが付属していたからなのだが、電子化されてそれもなくなり、なんかもう良いかな、と。

スピリッツは「あさひなぐ」「商人道」「気まぐれコンセプト」「じみへん」ぐらいは読むのだが、「ベイビーステップ」のような面白さはない。先週、買い忘れて、惰性で買っていることに気がついてしまった。大体、月曜日に買っても、読むのは週末なのだ。「もう次が出ちゃうので、早く読まなくちゃ」といった具合である。今週も一応どうしようかな、と考えたのだが、あさひなぐの試合の結果さえわかってしまえば、買う必要もなさそうだ。

別に、自分がおとなになったというわけではなく(笑)、単に漫画のレベルが下がった気がする。絵が下手な漫画家が多い。加えて、ちょっと面白いと思うと、すぐに展開が遅くなる。誰もが認めるであろう「あしたのジョー」は、当時凄く長いと思ったけれど、それでも20巻、一番長いホセ・メンドーサ戦ですら、単行本一冊に収まっている。最近はミステリー小説でも同じ傾向があるけど、冗長で長すぎるんだよ。だから飽きちゃう。人気の出た作品を延々と継続するのが出版社的には模範解答なんだろうけど、漫画も小説ももうちょっとテンポ良くできないものかなぁ。

なんか、最近の漫画って、「次はどうなるんだろう!」とワクワクする感覚が希薄なんだよね。今、それを感じるのは「ベイビーステップ」だけ。

何はともあれ、2015年の6月に40年くらい続けてきた生活習慣をやめることにしたので、備忘録として書いておく。  
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2015年02月26日

週刊少年マガジン電子版を買ってみて気がついたこと

今週号のマガジンははじめの一歩が最初から著者の都合で掲載されていないので、はじめの一歩は掲載されていないくせにリアル版と同じ価格で販売されている電子版を買ってみた。

#わかりにくいかな。「はじめの一歩」は、作者森川ジョージ氏の都合により、電子版には掲載されていないのです。詳細はこちらなど。

【はじめの一歩が電子版マガジンに載ってない!】浦沢直樹・井上雄彦・森川ジョージの選択
http://matome.naver.jp/odai/2142044023097315101

「はじめの一歩」は、コミックは電子版があるんですけどね。色々謎です(笑)。

http://www.amazon.co.jp/dp/B009KYCG0E/

さて、本題。マガジンを買ってみたら、読んでいるのはベイビーステップ、エリアの騎士の二つだけだと気がついた。今更だけど。これなら、ちょっと我慢してコミックが出てからまとめ読みするのでも全然問題ない。映画の試写会応募も応募券が必要なくなったことだし、もう本誌を買う必要は全くなくなった気がする。  
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2015年01月21日

Kindle for PCが一般和書でも利用可能に!

これまで、漫画と洋書だけしか読めなかったKindle for PC(windows版)が、ようやく一般の和書も読めるようになった。とんかつ名店絨毯爆撃も、こんな感じでバッチリ読める。

kindleforpc


WindowsのPCはもちろん、Windowsタブレットでも利用できるので、Kindle本の読者も広がりそうだ。アプリはここでダウンロードできる。

http://www.amazon.co.jp/gp/feature.html?ie=UTF8&docId=3078592246

このブログの右サイドに僕の既刊がずらっと並んでいるので、これまで「Kindle本は読めないから」という理由で入手を踏みとどまっていた方は、この機会に購入をご検討下さい。

ちなみに売れているのは下の二冊です。

 
  
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2015年01月07日

週刊少年マガジンの罠

週刊少年マガジンの電子版がいよいよスタートというニュースを読んだ。

講談社、「週刊少年マガジン」などコミック誌を発売日同日に電子版で配信
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/20150105_682386.html

そいつは素晴らしい!と思って講談社のサイトをチェックすると、「はじめの一歩」は不掲載という文字がある。

maga


まぁ、今さら一歩でもないだろ(いや、かつては名作だったけれど、今は無駄に長くて話が進まないし、二つのベルトをかけて宮田と一歩がダブルタイトルマッチをやる頃には東京オリンピックも遠い過去になっているぐらいだろう)とは思うものの、電子版とリアル版の違いも検証する意味で、リアル版も買ってみた。

すると、リアル版にもはじめの一歩は掲載されていなくて笑った。

正直に言えば、一歩が掲載されているかどうかよりも試写会の応募券がどうなるかの方がずっと大事なのだが(^^;  
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2014年09月01日

「とんかつ名店絨毯爆撃: 美味いとんかつが食べたければ2,000円以上用意しろ!!」発売中!

構想から一年以上、「とんかつ名店絨毯爆撃: 美味いとんかつが食べたければ2,000円以上用意しろ!!」発売中!!



絞りに絞った名店が29軒。「特撰」の12軒は押しも押されもせぬ名店たち。そして、とんかつ文化を支え続けてきた「老舗」7軒。さらにはとんかつの今を感じさせてくれる高級とんかつ店を10軒。この一冊で、ほぼ100%、日本のとんかつの名店を知ることができます。

この本のために食べた主なとんかつ屋のラインナップは下記のとおりです。

かつぜん(銀座)、梅林(銀座)、あんず(銀座)、かつ銀(銀座)、万平(淡路町)、勝漫(淡路町)、やまいち(淡路町)、ポンチ軒(小川町)、丸山吉平(新御徒町)、すぎ田(蔵前)、丸五(秋葉原)、とん八亭(上野)、とんかつ武蔵野(上野)、ぽん多本家(御徒町)、蓬莱屋(御徒町)、かつ吉(水道橋)、清水屋(池袋)、とん太(高田馬場)、成蔵(高田馬場)、あげづき(神楽坂)、かつ味(新大久保)、王ろじ(新宿)、さき亭(新宿)、キムカツ(恵比寿)、ぽん太(恵比寿)、とんき(目黒)、椿(成城学園前)、福よし(表参道)、まい泉(表参道)、豚組食堂(六本木)、豚組(西麻布)、むさしや(浜松町)、とんかつ燕楽(新橋)、とんかつ河(新橋)、檍(蒲田)、丸一(蒲田)、鈴文(蒲田)、とんかつ燕楽(池上)、福長(都立大)、かつ玄(羽田空港)、勝烈庵(横浜等)、恵亭(横浜)、かつくら(新横浜)、馬酔木(横浜)、豚食健美 優膳(茂原)、いち川(朝霞)、かつ膳(川越)、力(甲府)、美味小家(甲府)、とんかつ山本(京都)、福幸亭(軽井沢)、献立家 弥栄(軽井沢)、マンジェ(大阪府八尾市)

この中から、さらに厳選したので、名だたる有名店からさらに半分近くを削ぎ落した形です。

本格とんかつに絞って一冊にまとめたガイド本は史上初かも知れません。Kindle本を読むことができる方は、是非お買い上げくださいm(_ _)m

#本の性質上、ほとんどが東京の店になっています。あしからず、ご了承ください。
#本エントリーは当面ブログのトップに掲載されます。最新記事はひとつ下になります。

<重要なお知らせ>
2014年6月16日、第三版に改訂しました。それ以前の版をお持ちの方は、下記のリンクから直接Amazonにオーダーしていただければ幸いです。ご面倒をおかけして恐縮ですm(_ _)m

#Amazonには読者の皆様へ告知メールの送信をお願いしたのですが、この程度のアップデートではそういう対応はできないそうです。

Amazonカスタマーサービス
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/contact-us?

以下、Amazonからのメール内容を転載しておきます。

1. https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/contact-us の「1. お問い合わせの種類を選択してください」において、「Kindle」を選択します。

2. ご使用しているデバイスを選択します。

3. 「2. お問い合わせの種類を選択してください」の「お問い合わせ内容」で「Kindle本」を選択します。

4. 「詳細内容」において修正版ダウンロードの項目がございませんので、一番近いと思われる「購入したコンテンツをダウンロードできない」を選択します。

5.「3. お問い合わせ方法を選択してください」でご希望のお問い合わせ方法をクリックし、お問い合わせを開始します。
最新版コンテンツをダウンロード希望との旨をカスタマーサービスにお伝えください。

お問い合わせのためにご選択いただく項目が実際の内容と異なっていたとしても、弊社カスタマーサービスにおいて、内容から判断し、正しい部門にて対応させていただきますので、ご安心ください。
  
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2014年02月14日

東京ウォーカー「100人が選ぶ最強ラーメン」

今、本屋さんで売っているTOKYO Walkerで「ラーメン好き100人が選ぶ最強ラーメン」という特集記事があるんですが、僕も100人のうちのひとりとして、都内の4店を推薦しています。




こういう企画に協力する場合、一番考えるのが「独自性」で、なるべく他の人が推薦しないような店を挙げるようにします。今回は、ざっと見た限りでは誰ともかぶっていない様子。4店をどの店にしたのかは東京ウォーカーを買って確認していただくとして、「ここも載せたかったなぁ」という店をあげておくと、神保町の「辣椒漢」です。この店はかなり辛口なので、誰が食べても満足、という店ではないと思い、今回のリストからは外しました。

ちなみに、取材拒否店を一軒推薦していて、これも本当は反則。「マスコミに掲載されることによって不自然に客足が伸び、店のペースを乱されたくない」という大変もっともな主張を無視することなので、できればやりたくないのですが、個人的に現在都内ナンバーワンの店なので、無作法を承知で挙げさせてもらっちゃいました。

    

2014年01月12日

日本の知らない風力発電の実力

以前、「遺伝子組み換え食品との付き合いかた」を出版してもらったオーム社から出た風力発電に関する本である。

「風力発電って、日本では色々駄目だしされているけれど、実際は結構いけてるよ」という内容。以前、僕も自著「総統閣下はお怒りです」の中で「原子力で発電している分を全部風力発電にすると、海岸線が風車だらけになって大変なことになる」という主旨のことを書いたんだけれど、この本はそういう考え方にも明確に反論している。

要は、「全部」と考えることがナンセンス、ということ。出来る範囲でやれば良い。比率を高めていくことを考えれば良く、いきなり全部代替しようとなど思わなければ良いのである。ただ、重要な事は、そこにファーストプライオリティを置くことである。「まぁいいや」と考えてしまうと、「ぜひとも原子力で」と考えている既得権者たちにつけこまれる。

海外の国々も、海がないとか、山がないとか、島国であるとか、様々な自然環境にあって、でも、それぞれがきちんと風力発電への依存率をアップさせてきている。そうした中、日本は完全に風力発電後進国になっている。なぜかって、それは原発があったからである。

しかし、原爆を二発も落とされ、深刻な原発事故まで起こしている国が、主要国の中で最も原発導入に熱心というのもいかがなものかと思う。日本人は、もう少し風力発電の実力を知っておくべきだろう。海外の動向を知り、風力発電のメリット、デメリットを知った上で、それでもなお原子力で、というのなら、それも一つの見識ではある。しかし、多くの人は、この本を読むだけで、「あれ?日本の発電のあり方は、ちょっと遅れているんじゃないの?」と思うに違いない。

風力発電が万能というわけではないし、何から何まで風力発電で、というのはナンセンスである。しかし、もっと大幅に導入されてもおかしくないし、たくさんの風力発電所が設置されることによって発生するメリットも少なくない。大事なのはバランスだ。

原発容認派の人たちも、その多くは「とはいえ、できれば原発はない方が良い。徐々に減らしていくことができるなら、それに越したことはない」と思っているに違いない。ただ、じゃぁどうしたら良いのか、という具体的な案を持っておらず、強硬に原発を推進しようとしている人たちに対しては反論する術を持たないケースがほとんどだと思う。そういう人たちは、まずこの本を読んで、知識を持っておくと良いと思う。

例えば、「風力発電なんて、風が吹かなければ役に立たないじゃん」と言われた時、どう反論するのか。答えは簡単。「全国的に無風なんてありえない。風が吹いている場所で発電すれば良い」である。これは、「一つの風力発電所で常時安定して発電し続ける必要性は、必ずしもない。多くの風力発電機が存在すれば、発電量の凸凹は平準化される」ということである。こういった、言われてみればなるほど、という話がたくさん書かれている。風力発電の今を知っておくことは、多くの日本人、選挙権を持っていて、今後の電力行政の方向について意思表示しなくてはならない人たちにとって必要なことのはず。現代の日本人の基礎知識として、まずはこの本を一読しておくべきだろう。

#本書はオーム社より献本されたものです。

    
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2013年06月19日

スピリッツの「オチツケ!」で3回目の採用

スピリッツのオチツケ!の第十四臼で僕の投稿(ペンネーム:とも)が採用され、5ポイントいただきました。これでトータルは16ポイントになりました。全体のランキングはどのくらいなんだろう。それにしても、「手始め」の称号が50ポイントって、NHKのケータイ大喜利に比較して随分ハードルが高くないか(^^;???  
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2013年05月23日

やってみてわかった!これが一番簡単!Kindle出版

月刊元木一朗の今月の新刊が発売されました。



あんまり売れないだろ、と思っていたら、すでにAmazonKindle有料本のランキングで672位と、結構売れているようです。

目次はこんな感じになっています。

●本書の目次
はじめに

第1章 KDPとは
1.KDPを取り巻く現状
2.KDPで何が実現できるのか
3.KDPが実現できないこと
4.KDPの時代
5.最初の一歩、ガイドライン

第2章 準備
1.アカウントの取得
2.米国納税者番号(TIN)を取得
3. IRSフォームW8-BENをAmazonに送付
4.最速の裏ワザ、代行業者に依頼する

第3章 電子書籍の特長
1.インターネットとの連携
2.容易な改訂

第4章 本を執筆する
1.ファイル形式別の執筆方法
2.効率的な執筆手順
3.最速の裏ワザ、livedoorブログを使う
4.ファイルサイズを小さくする

第5章 本を出版する
1.出版の手順
2.トラップ(わな)

第6章 改訂
1.改訂とは
2.改訂の作業
3.改訂後の手続き
4.読者の皆さんの作業

第7章 価格の決め方
1.KDPのロイヤリティオプションと設定可能な価格帯
2.Kindle本の市場規模
3.100円で売るべきか、300円で売るべきか
4.情報の価値
5.価格の変更について
6.この本の価格について
7.安ければ良いのか?

第8章 販売実績から見たKDP
1.「コラーゲン食って肌がぷりぷりになるわけねーだろ」の販売実績
2.なぜ売れたのか?
3.KDPのマーケットサイズ
4.自分たちの居場所は自分たちで作っていく

終わりに
1.表紙のデザインについて
2.フェイスブック・ページ
3.改訂について


「自分で本を出版してみたい!」と思っている方がいたら、ぜひお買い上げください。  
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2013年04月20日

週刊アスキーが電子化

素晴らしい。



スピリッツと少年マガジンも早く電子化して欲しい。漫画はバラ売りでも良い。読みたい作品は決まっているから。  
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2013年04月06日

64(ロクヨン)



長文を読ませるだけの筆力はさすがと思うけれど、扱っているテーマがともかく地味である。警察組織の内部抗争みたいなものが延々と描かれていくので、犯罪ではなく組織について書かれた人間ドラマになっている。著者の最も得意としているフィールドなのはわかるけれど、警察の広報と新聞記者のやり取りがずっと続いていくので、推理小説っぽさが希薄である。

主人公がつんぼ桟敷に置かれている設定なので、必然的に読者にも情報が与えられず、主人公によってミスリードされていく。その、構成に自由度がないところが少々腑に落ちない。

未回収の伏線が色々とあるのだが、それらが全部回収されないあたりは潔いというか、逆に全部回収されちゃったらそれはそれでおかしいよな、と思う。このあたりは続編の含みを持たせたのかも知れない。

相当に練りこまれていることは感じさせられるのだが、「耳触りが良い」といった違和感のある表現もいくつか見受けられ、この点では宮部みゆき作品などと比較して、ちょっと質が低い印象だった。

犯人の人物像が直接的に語られず、小説を通してもそれが全然見えてこないところもマイナスポイントだと思う。

「警察の秘密」と「犯人の手がかり」の2つについてのアイデアはそれなりだと思うけれど、過去に読んだいくつかの傑作ミステリに比較すると、かなり軽い(物理的には重い)感じがする。

評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 15:45Comments(0)TrackBack(0)読書

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2013年04月02日

オチツケ!第九臼に採用!!

もろもろあって、

スピリッツのオチツケ(またひとつ、あらたなペンネームが生まれた件)
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51381889.html

「とも」のペンネームで投稿しているスピリッツの「オチツケ!」ですが、今週号の第九臼にまた僕の投稿が掲載されました。

ochitsuke9


これで第五臼の4点とあわせ、合計で11点獲得となりました!

パロディが好きなら、これとか、どうぞ↓
   
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2013年03月30日

殊能将之氏死去

ミステリー作家・殊能将之氏死去 「美濃牛」「鏡の中は日曜日」発表
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130330-00000556-san-soci

多分、全ミステリの中で一番好きだし、「好きなミステリ小説を3つ挙げろ」と言われたら絶対に含まれるのが「ハサミ男」なので、殊能さんが亡くなってしまったのはとても残念。ミステリが大好きで、でも、最近のミステリの状況に納得がいかず、その状況を揶揄するような作品を書いていて、ミステリへの愛情が作品から伝わってくる作家だったと思う。Twitterでの最後のつぶやきは「んじゃまた」。

殊能将之氏のTwitter

ハサミ男は傑作なので、もしまだ読んでない人がいたらこの機会に是非。ひとつの優れた才能が失われてしまったことがわかると思います。


  
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2013年03月27日

『コラーゲン食って肌がぷりぷりになるわけねーだろ』がついに書籍に!!

このブログが『「コラーゲン食って肌がぷりぷりになるわけねーだろ」社長のブログ』というタイトルだったのはいつのことでしたっけ?5年ぐらい前でしょうか?良く覚えておりません。そして、とうとう、書籍に!感慨深いものです。

世の中には、テレビのバラエティ番組の特集で「バナナが体に良い」とか、「しいたけが体に良い」とか、「パイナップルを食べると痩せる」といった話を聞いて、次の日に早速買いに行って、3日ぐらい食べて、「効果がない」と食べるのを辞めてしまった人がたくさんいると思います。コラーゲンも同じで、「肌に良い」とか聞いて、健康食品売り場でコラーゲン入りの食品を買っている人がたくさんいるんだと思います。そんなあなた!コラーゲン入りの健康食品を買う前に、この本を買ってみてください。たったの99円です!!

漫画を読むだけでも問題ないですが、漫画を楽しむために、補講をつけてあります。ノーベル賞科学者がトップの理化学研究所の元広報担当者である僕が(といっても、今は理研とは全然関係ありませんが)、非常に簡単に「科学的とは」「コラーゲンの科学」「プラセボ効果」「コラーゲンを塗ったらどうなるのか」について説明しています。

スーパーでアボカドを買って、帰宅して包丁を入れてみたら真っ黒で食べられなかった、という経験がある人が多いと思います。この本はアボカドです。切ってみて真っ黒だったら申し訳ありません。99円ですから諦めて下さい。でも、凄く美味しいかも知れません。99円で、今後の人生が大きく変わるかも知れません。だって、もうコラーゲン入りの食べ物を買わずに済むかも知れないのですから。

さぁ、まずは、一冊、お買い上げ下さい。よろしくお願いいたします。

  
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2013年03月25日

電子書籍がやばすぎる

Kindle本を出版していることもあって、今、少年マガジンでイチオシの「ベイビーステップ」を買ってみたのだけれど、



これはヤバい。面白いのは前からわかっていたんだけど、

参考:無音の漫画「ベイビーステップ」

電子書籍で1巻だけ買ってみようと思ったのに、気がついたらもう20巻まで読んでしまった。すぐに手に入って、その場で読めてしまうのが便利過ぎる。もう、ほとんどの本は電子書籍で良いな。

オススメ↓

(大事なことなので二回言いました)  
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2013年03月05日

ラーメン屋絨毯爆撃 山手線各駅停車編 発売!!

絨毯爆撃シリーズ第二弾、「山手線各駅停車編」が発売されました!!



山手線の各駅について1軒ずつ、オススメのラーメン屋を紹介しています。東京で暮らすラーメン好きはもちろん、観光や出張のお供にもぜひどうぞ。

掲載店は大崎:The Outsiders、品川:なんつッ亭、田町:むらさき山、浜松町:東京らあめんタワー、新橋:銀笹、有楽町:はしご、東京:トナリ、神田:磯野(再評価)、秋葉原:青島食堂 秋葉原店、御徒町:麺屋武蔵 武骨、上野:一蘭、鶯谷:七麺鳥、日暮里:ぶらり、西日暮里:ひだまり、田端:にじゅうぶんのいち、駒込:ガンコンヌードル、巣鴨:Japanese Soba Noodles 蔦、大塚:昭和歌謡ショー、池袋:まるきゅう、目白:さんかく、高田馬場:渡なべ、新大久保:優創、新宿:しろ八、代々木:いそじ、原宿:ラーメンゼロ PLUS、渋谷:真武咲弥、恵比寿:AFURI、目黒:しみる、五反田:江戸前煮干中華そば きみはんの各店です。

Google Maps直結のリンクを設置しているので、ネット接続環境下なら、その場でお店の場所もわかります。「今、山手線の駅の近くでラーメンを食べたい」と思ったとき、全く迷わずにお店にアクセスできます。

電子書籍の特徴を生かして、今後も最新情報をアップデートしていく予定です。もちろん、購入者の方々は無料で最新版にデータ更新可能です。

Kindleダイレクトパブリッシングが可能にした、「低価格」「即時性」「ネットとの融合」をお楽しみいただけます。  
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2013年02月07日

一般図書の電子化

KDPの現状を知る意味で、一般図書から電子化されたものを購入してみた。買ってみたのはこれ。



内容はもちろんだけど、電子書籍としてのできにも注目して読んでみたい。というか、もう読んでる。2%だけど(笑)。  
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2013年02月05日

スピリッツのオチツケ(またひとつ、あらたなペンネームが生まれた件)

ビックコミックスピリッツに、時々掲載される「オチツケ」というコーナーがある。「時々」なのは、毎週なのかな、と思っていたら、掲載されない週があったりして良くわからないのだ。

さて、年末に、このオチツケで投稿募集があった。

ochitsuke


クマのプー太郎を愛読していたこともあるが、総統閣下シリーズや、最近ではブラよろのパロディとか、僕の根源的なところはこの手のパロディ作家的な部分にあるので、当然、応募したわけである。

連載が不定期なので、「いつ掲載されるのかなー」と思っていたら、今週号がこのテーマの掲載だった。さっそく読んでみたら、僕が応募したネタとそっくりの内容が掲載されている。

13_02_05_2293


「からめましましやさいあぶら」は二郎の呪文だが、ラーメン評論家としての自分と、パロディ作家としての自分を非常に高い次元で融合した傑作のつもりだったのだが(ただし、自己評価)、投稿者のペンネームは「とも」という正体不明の奴になっている。僕はこれまでに「諸星段」とか、「魔人ブウ*」とかのペンネームを使ってきたけれど、数年前に全部やめて、「元木一朗」で通している。今回も、実名で投稿したはずだ。では、この「とも」さんはどこの誰だろう?たまたま、似たような投稿をした人がいたのだろうか?「それにしても、これは面妖な・・・」と思いつつ、自分が投稿したメールを確認してみた。




ochitsuke2


こ・・・これは・・・!!!

僕としては、本名、ペンネームともに元木一朗のつもりだったのだが、「ペンネーム:とも」と認識されてしまったようだ。

こうしてまたひとつ、あらたなペンネームが生まれた・・・。

#とりあえず、4ポイント獲得しました(^^  
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2013年02月02日

「ラーメン屋絨毯爆撃 池袋編」第二版をお持ちの方へ(確定稿)

「ラーメン屋絨毯爆撃 池袋編」は第三版に改訂されました。現在のところ、Kindleダイレクトパブリッシングは自動的に改訂されませんので、「ラーメン屋絨毯爆撃 池袋編」第二版をお持ちの方は、お手数ですが、以下の手順でAmazonに改訂を申請して下さい。

1.Amazonのカスタマーサービスページにアクセス
https://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/contact-us?

2.タブで「Kindle」を選択

3.利用しているデバイスを選択
一つしか選択できないので、複数のデバイスを利用している方は、メインで利用しているデバイスを指定して下さい。サブのデバイスのデータも自動的に更新されます。

4.問い合わせ内容を選択
ちょうど良い選択肢がないので下記のように設定してみました。

お問い合せ内容:Kindleコンテンツ
詳細内容:Kindleコンテンツの管理、転送
さらに詳細を選択して下さい:購入したコンテンツをダウンロードできない


5.詳細を入力
下記の内容で記述してみました。このままコピペしてご利用下さい。
以前、下記のKindle本を購入しました。

ラーメン屋絨毯爆撃 池袋編 2013年版 [Kindle版]
ASIN: B00AVKKRIE

第三版に改訂されたので、最新版を再ダウンロードしたいと思います。

なお、新しいバージョンにアップデートすることによって、現在保存しているハイライト、ブックマーク、メモおよび読み終えた最後のページ番号が削除されることを十分に理解、了解した上で、最新版のダウンロードを申請します。


6.メール送信ボタンを押す


7.更新
デバイス上でKindleを立ち上げると、自動的に更新されます。私の場合、約2時間ほどでAmazonさんが対応してくれました。

##まだ購入されていないかたは、今買うと、すぐに第三版です!


第三版の主な変更点
 ○流星ラーメンの評価を最新版に更新
 ○麺舗十六の評価を最新版に更新
 ○麺屋武蔵 二天の評価を最新版に更新
 ○えびそば一幻の評価を最新版に更新
 ○岡崎 池袋西口劇場通り店を追加
 ○九州じゃんがら 西武池袋店を追加
 ○営業時間早見表を変更  
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2013年01月19日

Kindleダイレクト・パブリッシングの一般化に必要なこと

昨日の「総統閣下はお怒りです」(日の出テレビ)では、Kindleダイレクト・パブリッシング(KDP)を利用して本を出版する方法について喋ったんですが、ラストで「どうやって売っていくかが今後の課題」と締めくくったわけです。



昨日は時間切れでここで終了でしたが、じゃぁ、その課題解決にはどんな手法があるのか、考えてみます。

その1 読者の拡大
「使ったことがない」「買ったことがない」という人は、そのままでは電子書籍ユーザーになりません。彼らをこちら側の世界に引き込まなくてはなりません。一度買ってしまえば、「なんだ、簡単じゃないか」ということになります。

そのためのトリガーとしては、電子書籍でしか売ってないビッグタイトルが複数必要です。

まず、「しか」という部分が大事で、一般書籍として販売されていれば、保守的な日本人の多くが「高くても、一般書籍で」と考えると予想します。それともうひとつ、「複数」というのも大事です。なぜなら、書籍のターゲットはピンポイントで、電子書籍は特にそれが顕著だからです。逆に言えば、万人受けする宮部みゆきや東野圭吾は、現段階では電子書籍のみで出版する必要など全くないわけです。電子書籍になっているものは電子書籍である理由があって、それは「大衆ウケしそうにない」「あまり売れなさそうだ」というものです。ただ、その判断を下したのはあくまでも出版社や編集者であって、彼らが売れないと思ったのに(あるいは売れると自信が持てなかったり、会社の上司を説得できなかったり)バカ売れ、みたいな本が何冊も出てくる必要があります。

僕としては、「ノマドと社畜」などはそういう本の代表だと思うので、何度もプッシュしているわけです。ちょっとでも興味があれば、買ってみてください。Kindleを持っていなくても、スマホやiPadで読めてしまいます。内容はもちろん、フォーマットとしても「あぁ、電子書籍って、こういう感じなのか」というのがわかる本なので、最初の一冊として好適です。




その2 サポーターシップの醸成
サポーターシップという言葉があるかどうかわかりませんが、以前、カーリング関連でこんなことを書いたことがあります。

B to Cの関係をどうやって再構築していくか
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51219044.html

ここで書いたのは、「消費者とスポンサーの新しい関係を構築していく必要がある」ということです。電子書籍に関しては、著者と読者の新しい関係が必要になってくるはずです。なぜなら、現状の電子書籍の著者はほとんど全てが弱い存在で、誰かの支援が必要だからです。じゃぁ、誰がどうやって支援するのか、ということになるのですが、基本的に、支援者は読者だけです。読者が、「この本、面白い」と感じたら、どんどんレビューを書いて、知人に教えて、その販売を支援する必要があります(もちろん、面白くなければ支援する必要はありません)。売れなければ、たとえその本が良い本だとしても、次の本は出版されないのです。

このあたりについて、わかりやすく卑近な例を考えてみます。誰かが、「元木さんには、次は横浜のラーメン本を書いて欲しい」とつぶやいたとします。もちろん僕はやる気はあります。でも、横浜までラーメンを食べに行って、それを書籍化するためには、当然お金が必要になります。一般書籍であれば「取材費」として出版社から交通費と食費ぐらいは出してもらえますが、電子出版では誰もお金を出してくれません。僕の自腹になるわけです。そのとき、横浜の本を読みたいと言っている人は、何ができるのかって、とりあえずは池袋の本を買って、そのレビューを書く、あるいは知人に勧めることが最大の支援になるわけです。

以前の日本では、こうした馴れ合い体質、ムラ社会気質が一般的でしたが、今の日本の都市部ではすっかり希薄になりました。こそこそ悪口を言い、足を引っ張り合うような陰湿なムラ社会気質は相変わらず残っているのですが、なぜか相互に助け合うような気質は失われてしまったような気がします。電子書籍の一般化を加速するには、こうした古き良き時代の精神が必要なのではないかと思っています。

#間違っても、「行政の支援」などは考えないでください。

一人ひとりが、「この人の本をもっと読みたい」「この人の本をもっと多くの人に読んでもらいたい」と考える必要があるのです。多くの人が気がついていませんが、今まではその役割を出版社や本屋さんが果たしていました。KDPの世界には、その役割を主体的に果たす人がいません。読者の私たち自身が、その役割を果たす必要があります。

ちなみにKDPでは、アフィリエイトの紹介料率が10%と、かなり高めに設定されています。めいろまさんの本を僕のサイトから買ってくれた人も結構いるのですが、その紹介料は1,500円の本と変わりがありません。


その3 新しい「本作り」の拡大
KDPは、改訂が物凄く楽という特性があります。今のところ、24時間で改訂できます。僕の本も、すでに第2版になっていて、年内に数回の改訂を予定しています。また、価格の更新も楽です。そこで、「この本を読んだけれど、もっと良い物にしてあげますよ」という人が出てこないかなぁ、と考えています。これまた卑近に自分の本で言えば、「池袋のラーメン屋のラーメンの写真、もっといいものがあるので、全部取り替えませんか?」とか、「Google Maps直結も良いけど、イラストもあった方が良くないですか?」とか、「掲載店の配置がわかる大きな地図を作りましょう」といった提案があっても良いよな、と思うのです。僕が同意した場合、それらのコンテンツに僕がお金を支払って、次の改訂の時にそれを掲載すれば良いのです。いわば、事後編集です。僕の負担があまりにも大きければ、それは価格に上乗せしてしまえば良いのです。「今度の改訂ではこれこれしかいじかの大幅増訂があったので、価格は100円アップです」といった感じです。

#ここで手を挙げてくれるのは、個人のみならず、既存出版社でも全く問題ありません。例えば、「元木さんのラーメン本を写真と地図でサポートします。かわりに、一般書籍としてウチから出版させて下さい」みたいなオファーでも大歓迎なのです。

##あるいは、もっと前段階でのアプローチもありなはずです。「今回の一連のKDPに関するエントリーで一冊書籍にしませんか?」みたいな感じです。

また、KDPでの出版にあたっては、「編集者」が絶対的に不足します。本を出したことがない人はわからないでしょうが、編集者とは、校正をやるのみならず、全体の構成を再構築したり、資料を集めてくれたり、本を作る上で大きな役割を果たしてくれる人です。昨日の放送でも触れましたが、今回の池袋ラーメン本でも、実は編集者を探しました。結果的に見つけることができず、自分で全部やらざるを得なかったのですが、良い編集者と組むことができていれば、本のクオリティはもう1ランク上がっていたかも知れません。著者と編集者を結びつけるような仕組みがあったらなぁ、と思います。

#著者にとって編集者とは非常に大事なのですが、誰でも良いというわけではありません。著者からすると、自分の文章にあーでもない、こーでもない、とケチをつけられることになるので、お互いの信頼関係が非常に大切になります。「やりましょうか?」「お願いします」という、簡単な関係ではないのです。  
Posted by buu2 at 11:14Comments(0)TrackBack(0)読書

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2013年01月17日

ヘンな日本美術史

日本美術の「ヘンなもの」を紹介しながら、美術史を語る本。



美術史どうこうというよりは、「あぁ、この絵はこういう見方をすれば良かったのね」という、美術館賞マニュアル本。「なるほど、言われてみればヘンだな」と思うこと数回。

しかし、山口さんがまじめに語っている部分は、「へぇ」とは思うし、勉強にはなるものの、視点が天才的すぎて良くわからない。長嶋茂雄の野球理論を読んでいるような感じである。あぁ、やはり山口さんは天才なんだな、と思った。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 17:09Comments(0)TrackBack(0)美術

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2013年01月12日

メイロマさん( @May_Roma)の「ノマドと社畜」を読んで、内容以外でわかったこと

書評ではないので、別エントリー。Kindleについて、下記のようなことがわかった。

●(それほど)著名人じゃなくても本が出せて、売れる

●分量が少なくても良い

●図表がなくても良い

だけど、一番大きいのはこれだ。

●既存出版社との協力が可能

メイロマさんの本を出したのは朝日出版社。既存出版社は取り次ぎとの関係などあって、なかなか電子出版に足を踏み入れにくいところがあるんじゃないかと思ったのだが。出版社と著者の関係がうまく構築できるなら、電子出版>一般書籍という流れも作れると思う。これまでは書籍化にあたって「編集者の目利き能力」が要求されたけれど、これからは市場による目利きが可能になるかも知れない。

出版業界は日本でも最も古い体質の業界の一つで、お先真っ暗だなぁ、などと思っていたのだけれど、意外と早く、新しいバランスを構築できるのかも知れない。これからの出版社の編集さんは、電子書籍をどんどん読んで、新しい才能を見つけるようになるのかも知れない。


さて、僕は引き続き、次の本を書く作業である。蓄積したコンテンツは山ほどある。手法も手に入れた。あとは、本にするだけである。20日ぐらいまでに次の本を出せたら良いのだけれど。


#ところで、朝日出版社はブックマン社の親会社で、ブックマン社は僕の「総統閣下はお怒りです」を出版してくれた会社である。だけど、今回メイロマさんの本を取り上げたのは全くの偶然で、ステマじゃないからね(笑)。

このブログの関連エントリー
ノマドと社畜 谷本真由美
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51378579.html

Kindle本を書いてみてわかったこと
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51378419.html

「ラーメン屋絨毯爆撃 池袋編 2013年版」発売開始!!!!
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51378027.html

Kindleダイレクトパブリッシングによる出版の状況2(メモ書き)
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51377933.html

Kindleダイレクトパブリッシングによる出版の状況(メモ書き)
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/51377598.html

   
Posted by buu2 at 17:14Comments(0)TrackBack(0)読書

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ノマドと社畜 谷本真由美( @May_Roma)

自分でKindle本を作ったのはいいけれど、他の人の事例も見てみたいな、と思って、メイロマさんの新刊を買ってみた。



分量的にはそれほどでもなく、文字数的には2万文字ぐらいだろうか。ちゃんと数えてないけれど。1時間ほどで読了可能。以下、レビュー。

○書籍として
分量が少ない。しかし、実際の書籍の場合、編集サイドからの「1500円で売りたいが、そのためにはもうちょっと増量する必要がある。あと1万文字ぐらい書けないか」というオーダーによって増量することがままあり、シェイプアップされていると見るべき。

実際にノマド的な立場(?)にいる僕からすると、特に付け加えることもなく、さっと読めてちょうど良いんじゃないかな、と思う。

体裁はイマイチ。一方で誤植は非常に少ない印象。

電子書籍だと、このくらいの分量でこのくらいの価格、という、ひとつの目安になる本だと思う。

○内容について
●全体
ノマドがどうこうよりも、ノマド的な働き方が日本社会に浸透していくことが、日本社会の活性化、成長につながるんじゃないかと感じた。城繁幸さんが砂漠に水を撒き続けているのを見ていて絶望的な気分になっていたのだが、この本を読んで、希望を得た。ただし、著者はノマドを応援しつつ、日本社会のノマド化には疑問を持っている様子。

●パーツ
>契約社会

「契約社会」についての記述は正確。日本は平気で約束を破る社会で、ノマドが厳しいという現実がある。ここ数年だけ考えても、うちの会社が関わった会社・組織で契約違反と考えられるケースが3つもある。もちろん破ったのは相手方。

>ノマドになりたい人

ノマドになりたいという人が日本社会にそんなにたくさんいるのか、正直、実感がない。

本書で扱われている「ノマド」とか、あるいはベンチャーの社員というのは本来公務員や大企業の社員よりよっぽど高い能力が要求される。「大企業に就職できなかったから」という理由でノマドをやったり、ベンチャーの職員になったりするようなオッチョコチョイはどの程度いるのだろう?

>日本でも不景気によってノマド的人材のニーズが増える可能性がある

早くそうなって欲しい。僕が三菱総研時代、会社に言ったのは「独立しても食べていけるような専門性が身につく仕事をしていきたい。そのための勉強や努力はいくらでもする。一方で、ジェネラリストとしてやっていく気はない。翻って現状を見ると、やっている仕事は飛行場整備の仕事、高速道路の仕事、割引制度、自治体の水産業振興プランの策定、環境アセスメントのマニュアル作りなど、自身の専門であるバイオとはかけ離れている。こんな状況なら、この会社にいる意味がない」ということ。上長、人事部に再三このことを伝えても全く効果がなかったことから、当時最も権力のあった副社長に直談判し、理研への出向となった。以後、理研から経産省バイオ課課長補佐、産総研発医薬品ベンチャー社長を経て、今ではノマド的な立ち位置にいるわけだが、その立場から見ると、日本のサラリーマンは終身雇用を前提とする代わりに、会社の言いなりになって、自分の人生そのものを売ってしまっているような気がする。

僕の今の生活は、経済的には決して豊かとは言いがたいけれど、先日の東工大の同窓会では、年収1,500万円以上の同窓生たちが口をそろえて「元木のような生き方が羨ましい」と言っていた。でも、じゃぁ誰にでもそういう生き方ができるのかといえば甚だ疑問であって、あぁ、なるほど、この本はそういうことを言いたいのね、と思った。

>ノマド的働き方が広がると、新卒一括採用はなくなっていく

なるほど、ボトムアップ的に解消するのであれば、それが一番望ましい。

>インターンシップ

僕はインターンシップは企業による若手労働力の詐取だと思っているのだけれど、英国ではそれがもっと厳しいらしい。このあたりは、まだ一般的ですらない日本においては、優良企業がお手本を示していくべきなんだと思う。でも、実際は、海外の悪癖を真似ることになるんじゃないかと危惧する。特に、サッチャー時代の「古い」新自由主義を経験している英国ですら階級の固定化が常態化している(本書の中では「能力主義を推し進めた結果、階級が固定されてしまった」と記載)のでは、うーーん。その点、日本はある程度機能している学歴社会なので、まだ少し望みがあるかも知れない。

参考図書:資本主義と自由
参考映画:鉄の女の涙 マーガレット・サッチャー

>会社員なぞ甘ったるいもの

つい先日、Facebookで知人が「エクセルの関数がわからず、一日悩んだ」と書いていたのだが、その悩みのレベルは異常に低く、正直「これで給料をもらえるなんて、究極の勝ち組だよな」と感じた次第。でも、それは彼女が悪いんじゃない。甘ったるいのは間違いないというだけ。本人にその自覚があるかどうかはわかんないけれど、もし自覚があるなら、恥ずかしくてそんな内容は書けないと思う。少なくとも、僕なら書けない。

>ノマドは孤独

そんなあなたにTwitter(笑)

>ノマド志望者は馴れ合いたがる

そのとおりだ(笑)

>厳しい親方に学べ

以前、うちの会社を辞めた人が、辞め際に「もうちょっと優しく指導して欲しかった」と言っていたのだが、愛情はあるつもりだったのだよ(笑)

>ゴルゴ13

註釈は要らないだろ(笑)

色々勉強になりました。勉強したあとは、こっちも買ってください!!

  
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2013年01月11日

Kindle本を書いてみてわかったこと

○出版に関するハードルは滅茶苦茶下がった
 >現在、料理本、映画本、ラーメン本(他地域、および英語版)などを企画中

○加筆、修正が非常に楽

○著者は、7インチタブレットおよびネット回線との連携を念頭に入れる必要あり

○マイクロペイメントの都合で有料メルマガに移ったコンテンツメーカーたちは、再びブログに戻ってきた上で、ブログコンテンツをリライト、編集した上でのKindle本化に進むのではないか

○出版社の余命は急速に縮まったのではないか

○今後の出版者(社)の役割は、大量の駄本の中から良本を見つけ出してくる、目利き能力

○編集者のニーズはアップするはず

○Kindleには、望みたい改善ポイントが結構ある
 >データ更新の告知方法、iOSへの対応、本のカテゴリ設定、献本機能など

○livedoorブログのePub書き出し機能は素晴らしい

○コンテンツメーカーは、粗製濫造になる前にその分野での第一人者としての地位をものにしたい

○書籍化を前提とするなら、現在の携帯カメラの機能は物足りない

○KDPの売りのひとつに「Wordで作れる」というのがあるけれど、Wordで作るのは得策ではない
 >Sigilはかなりオススメ、ただし、他のアプリは試していない

あと、下記のサイトは結構良い情報がある。九州地方のIT関係者は彼の雇用をちょっと考えるべき。あと、Kindle本を出版したいけれど、電子書籍化に関する知識や能力にハードルを感じている人は、彼に"有料で"相談するという手もある。一冊3万円ぐらいでどうか?

忌川タツヤのKindleは友達さ!

とりあえずKindle本ランキングで1位を目指すので(笑)、ぜひこちらをお買い上げ下さい。よろしくお願いいたします。

  

2013年01月09日

「ラーメン屋絨毯爆撃 池袋編 2013年版」発売開始!!!!

Kindleダイレクトパブリッシングを利用して、ラーメン本を出版しました。今回は池袋のラーメン屋さんを徹底解説。詳細解説は43店舗。ネット接続中ならGoogle Maps直結で地図もバッチリ。さらに、「今やっているお店」が一目でわかる魔人ブウ*式早見表つき。毒舌でバッサリ切り捨てておきながらも「そこまで言われると食べてみたくなる」という感想もいただきました。池袋でラーメンを食べるなら、これ一冊あればあとは何もいりません。さらに、この本のために書き下ろした特別コラム「ラーメン20年」も読めます。これだけてんこ盛りで、価格はKindleならではの300円!!!既存の出版ルートでは不可能だった地域限定も新しい!!!



購入可能な端末は次の各機種です。

Kindle Paperwhite
Kindle Fire
Kindle Fire HD
Kindle for iPad
Kindle for iPod Touch
Kindle for iPhone
Kindle for Android

実はすでに第二版です。初版は色々と不具合があったのですが、それらもクリアされました。ぜひ、お買い上げ下さい。

○書籍情報
初版 2013年1月1日発行

第二版 2013年1月8日発行
主な変更点
 ○Word版からSigil版へ変更
 ○一部の端末で写真が表示されない不具合を解消
 ○コラムを一本追加
 ○営業時間早見表を変更

○重要なお知らせ
初版をお買い上げになった方は、Amazonに「新版に更新して欲しい」と連絡をする必要があるようです。詳細は下記のウェブサイトをご覧ください。僕からも申請は出しましたが、最大で4週間もかかるようです。

参考:内容が増補・更新された最新版のKindle本を再ダウンロードする方法  

2013年01月06日

Kindleダイレクトパブリッシングによる出版の状況(メモ書き)

ここまでの作業
○準備
 ●米国EINを取得(所要期間約45日)
 ●AmazonにEINを郵送で連絡
○“Amazonご推奨の”Wordを使って書籍作成
○本の特徴は下記
 ●地図リンクがある
 ●画像が多数ある
○作ったものの、Wordでの目次制作が煩雑で面倒
○Amazonが用意してくれているプレビューアーで表示確認 > とりあえず、オッケー
○とりあえず、出版申請
○Amazonより著作権についての確認あり(すでにブログでオープンにしている記事などが含まれていたため。申請から24時間内)
○著作権の帰属について説明(メール)
○販売開始(24時間内)
○知人のAndroidスマホで購入して内容のチェック
 ●表紙が表示されない
 ●写真が一部表示されない > プレビューアーでは問題なし
 ●文章も重複があって、不備がある > Word上では問題なし
○著者のところに出版者の名前が表示される
○PDF版への移行を検討 > 地図リンクがつながらず、断念
○表紙を作り直し
○表紙のみをアップ > 約12時間で反映
○Sigilによる制作を検討
○作業開始
○Sigilにバグが多い(多分、HTMLの知識がないとうまく修正できない)
○Sigilによる第二版に向けて作業中 ←イマココ



現時点でのトラブルに関する知見
○Wordからの直接変換は手間がかかる割に不備が多い > Sigilで作業中
○プレビューアーで確認しても動作しないことがある
○Sigilもそこそこバグがある

ワンポイントアドバイス
○表紙は先に用意したほうが良い
○パラグラフレベル(ポイントドットシステム、ウェブ上ならh1、h2とか)は先に考えておいた方が良い
○ネット内のKDP出版に関する情報は「テキストばかり」なら役に立つ
○ハイパーリンクがない書籍ならWord→PDFで作るのが多分楽(ただし、読者に対して不親切である可能性が大きい)

現状で不明な点
○iPadのアプリで購入する方法がわからない(Androidアプリからは簡単)
○Kindleで地図へのリンクが動作するかわからない
○第二版が無料でアップデートされるかわからない(まだやってないので)

検討課題
○Android携帯の購入とそれによる動作確認
○Kindleによる動作確認(プレビューアーでの確認では現状不十分)

参考にした資料
Kindleダイレクト・パブリッシングの解説(公式)
epub形式の電子書籍作成フリーソフト「Sigil」 ダウンロードから使い方まで

感想
色々大変だが、最初のうちは仕方ないだろう。書籍の体裁によって、「こういうのが良い」というのがわかってくるはず。Kindleの対応は素晴らしく早い。というか、普通レベルなのかも知れないが、これまでAppleの超のんびり体制(更新に2週間とか、クリスマス休暇で一週間ストップとか)にすっかり慣れてしまったので、年末年始(というか、元日)でも24時間以内に対応とか、「えっ?」という感じである。

この記事が「参考になった」という方は、ぜひ、上記の書籍をお買い上げ下さい(笑)。今後のアップデートなどもリアルタイムで見ていくことができるかも知れませんし、そもそも、どういう不備が発生しうるのか、ケーススタディできますよ!  
Posted by buu2 at 02:03Comments(8)TrackBack(0)読書

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2013年01月02日

ラーメン屋絨毯爆撃 池袋編 2013年版(プレ告知)

Kindleダイレクトパブリッシングを使ってラーメン本を書いてみました。



まだ表紙すらないんですが(汗)、発売は開始されています。池袋のラーメン屋についてはほぼ網羅しているはずです。

#なお、初版本はテスト販売です。実際に購入してみて、不具合がないことを確認したのちに正式告知させていただきます。  
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2012年11月26日

ラーメン絨毯爆撃 池袋編 メモ

ラーメン本を出すことにしたんだけど、第一弾は池袋編。このラーメン本の新しいところは、美味しい店だけじゃなくて、イマイチの店も載せてしまうということ。それで、現在の掲載店のラインナップはこんな感じ。

「この店を載せないなんて信じられない」とかありましたら、コメント欄でご指摘いただければ幸いです。とりあえず、まずは宿題店をこなしていきます。

●現役
グロース 
えびそば一幻 
バッソ ドリキュウ (Basso Dri) 
フルル (Hulu-lu ) 
東京アンダーグラウンドラーメン 頑者 

麺処花田 
木菟ラーメン (みみずくラーメン)
だるまのめ 池袋西口店 
つけ麺 椿 (つばき) 
KING KONG 

らあ麺 燕返し
馳走麺 狸穴 
天下一品 池袋店 
光麺池袋西口店 
煖 池袋店 (だん)

大勝軒 七福神
鶏の穴
俺の空 
博多奴(はかたもん)
前略っ。 まるきゅう 

楊 池袋店 
BASSO ドリルマン(ゼットン) 
元祖一条流がんこ総本家
まるきゅうらあめん 
ばんから池袋東口店 

やすべえ
麺場 七人の侍 
生粋
たいぞう
瞠 

一蘭 池袋東口店 
南池袋 大勝軒 
青葉池袋サンシャイン店 
蒙古タンメン中本 
味千ラーメン

えるびす 
岡崎 
麺屋ごとう 
麺舗 十六 
二天 

無敵家 
流星ラーメン 
屯ちん 
我家

●消息不明
日本橋やまべえ

●閉店、移転
富山ブラック 麺家いろは
小樽あっぱれ亭 
札幌ラーメン 武蔵 東武池袋店 
ホルモン拉麺 炎のモツ魂 
龍の家 

すみれ 
海神 
はせ川 
山盛山 池袋総本店 (ヤマモリヤマ)
九州どんこつらーめん まるど 

野田屋 
縁や
せん太 
ほんまや 
一文字 

ひなの 
筑豊一代 
福助 
味噌次郎 
あ・うん 

いち彦じゃん 
玄武 
神戸ラーメンDAIICHI ASAHI 
どべっこす
ぶしょう屋 

なんつッ亭池袋店 

●宿題
桂花
一秀
二郎
オリきん
とら

一風堂
あかだも
大勝軒東池袋  
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2012年10月08日

ブラックジャックによろしく 1〜13巻

ただで読める「ブラックジャックによろしく」、結局全部PDFで読んでしまった(笑)。面倒くさい性格の研修医の目を通して、大学病院を中心とした医療現場を紹介している。最初のうちは大学病院や医療制度を敵視するようなトーンで描かれていたけれど、それが抗がん剤編あたりから随分と変わってきた感じである。それぞれの立場に理解を示しつつ、落としどころがどこにあるのかを模索している感じになってきた印象を受ける。作者には「この絵を描きたい」という一枚があるみたいで、その一枚に至るまでを入念に描いていくタイプの漫画家に感じられる。

ちょっと思うのは、「そんなババァ、いるの?」みたいな、物凄く酷い描かれ方をする登場人物がいくつか見受けられることで、ちょっとデフォルメし過ぎなんじゃないかなぁ、と思わないでもない。いや、実際、キチガイはいるんだけど。

この漫画が正確に今の医療現場を描いているのかどうか、そのあたりは僕は現場に居ないので判断できないんだけど、こういう情報は実際のところほとんど提供されていないので、情報の一つとして頭の中に入れておく必要があると思う。ということで、ただなんだし、これを読むことができる環境にいる日本人は全員読んでおいた方が良いと思う。特に、抗がん剤編と精神病編は医者じゃなくて、僕達一般生活者に向けて描かれている。

全巻のストーリー概要はこんな感じ。

1巻:医療の現状
#ちょっと古い話になっちゃっているかな?

2巻:循環器内科について
#大学病院の先生の描写はデフォルメし過ぎな感が強い。ただ、ラストの絵は良かったかな?

3巻:新生児医療について
#大学病院って、ここまで悪いかなぁ?とは思う。

4巻:その続き
#医療ではなく、障害児を持つ親の話。これまたラストは良かったと思う。

5巻:小児科と抗がん剤
#小児科について、患者の症状伝達能力が低い、手間がかかる、裁判が多い、などの問題点が指摘されているのか、いないのか・・・と思っていたら、あっという間に終わってしまった(笑)そのあとは抗がん剤について。

6巻:抗がん剤ジェムザールについて

7巻:引き続き、抗がん剤について

8巻:抗がん剤からがん医療について、完結
このがん医療に関するストーリーは約4冊に渡って描かれているだけあって、内容が濃かった。

9巻:精神病編その1
導入で一冊終わってしまった感じ。そして、これまで描かれてきた「周囲」について復習するような感じ。

10巻:精神病編その2

11巻:精神病編その3
マスコミや事件などを巻き込みつつ、社会と精神病の関わりを描いている。

12巻:精神病編その4
医療と言うよりは、社会と精神病という切り口に変化している。

13巻:精神病編その5
「少年はいつも動かない。世界ばかりが沈んでいくんだ」という遊眠社のあのセリフと同じ場面が出てくる。そこは良いんだけど、握手で左手を出すのはどうなのかなぁ。

漫画のダウンロードはこちらから。

ブラックジャックによろしく 第1巻
「ダウンロード」のPDFをクリック。2巻以降はこのページにURLあり。  
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2012年10月05日

吉原手引草 再読

2年以上前に読んだ「吉原手引草」を再読。以前の評価はこちら。

吉原手引草

再読するにあたって、「吉原炎上」を観ておいた。

吉原炎上

なるほど。吉原炎上を観ておくと、この本の面白さは格別である。結局のところ、「吉原」に関する知識が僕には不足していて、それが理由でこの本を十分に楽しめなかったんだと思う。映画を観てから改めてこの本を読むと、面白さは格別である。「吉原炎上を観ていれば」という条件付きで、評価は☆3つにアップ。

#もともとの内容が、ラストまで読むと「あぁ、そうだったのか」というものなので、二度目の方が楽しめる本だと思う。



  
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2012年10月04日

「ブラックジャックによろしく」が全巻無料で読める

理由は良くわからないけれど、「ブラックジャックによろしく」が全巻無料で読むことができるようになった。

Puboo「ブラックジャックによろしく」 第1巻
http://p.booklog.jp/book/48193

どうしてなんだろうなぁ、と不思議に思ったのだが、作者の佐藤秀峰さんは過去に講談社とトラブルを抱えていたことがあったので、同じように講談社とトラブルを抱えた身として興味があり、佐藤氏のTwitterを見てみた。すると、こちらでもデータが無料公開されていた。

漫画onWeb
http://mangaonweb.com/creatorOCCategoryDetail.do?action=list&no=2&cn=1

さらに佐藤氏のつぶやきを遡って行くと、こんなまとめへのリンクも発見。

自炊代行バッシングと反ブックオフキャンペーンの類似──漫画家・佐藤秀峰の指摘
http://togetter.com/li/186056

僕も作家の末席を汚す人間の一人なので、しっかりと勉強しなくちゃ。今日はちょっと時間がないので、また後日、コメントする予定。今日は「ここで読めますよー」というお知らせまで。

2012/10/5 追記
ははぁ、観測気球なのか。

漫画「ブラックジャックによろしく」 二次利用を無償に
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG08003_Y2A900C1CC0000/  
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2012年09月25日

サブカルカテゴリで「総統閣下はお怒りです」が10位に!

順位はすぐに落ちるので、記念に(笑)

10i  
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2012年08月07日

紀伊國屋の闇鍋商売

これは面白い。

本の闇鍋状態…!紀伊國屋の思い切ったフェアが凄い
http://matome.naver.jp/odai/2134423642552309101

ということで、僕の知っている本の冒頭を紹介します。

テレビなどを見ていると印象操作を狙ったグラフによく出くわして、俺はイヤな気分になるんだ。


この出だしにピンときたら、こちらをどうぞ(^^

  

2012年07月08日

臨床真理(上・下)

「臨床真理」読了。

 

何とも、ストレートでひねりのない小説。その上で、主人公の美帆が全く魅力的じゃないというのが一つ目の問題。三流スリラーにありがちな、感情的に動いて事態を悪化させる馬鹿の見本のような人物である。主人公がこの調子なので、最初から最後まで、ずっとイライラさせられる(^^;
後半に入ってきて、「え??このまま終わるの?」と心配になってきたのだけれど、本当にそのまま終わったのでびっくりした。
評価は、うーーーん、☆半分。

細かいところで気になったのは以下のとおり。
まず上巻16ページの「人間が命をどうにかしようと思うことなど、おこがましいとさえ思えてくる」はブラック・ジャックの「ときには真珠のように」での本間丈太郎の「人間が生きものの生き死にを自由にしようなんておこがましいとは思わんかね」という言葉のパクリだと思う。
下巻25ページの「必ず関係している人間がひとりだけいる」というのはなぜ「ひとりだけ」なのか不明。「必ず関係している人間がひとりいる」では。
下巻80ページの「マスコミはここ連日、」って、「ここ数日」じゃないのかなぁ。ここ連日って言い回しはある?
下巻145ページ「すぐに見れるように」、うーーーん。
下巻189ページ「それは、他人が強制するじゃない」ってこれは脱字。


以下、超ネタバレは追記に。


  続きを読む
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2012年05月09日

アンフェアな月

秦さんの「推理小説」は僕的にはあんまり面白くなかったのでブログでも取り上げなかったんだけれど、「アンフェアな月」は面白かった。両方とも、脚本家らしく場面が飛び飛びになるのだけれど、「推理」よりも「月」の方がその頻度が低かったのが良かったんだと思う。

「推理」は、一つ一つの場面をもっと丁寧に書いてくれれば頭に残ったんだと思うのだけど、さらっとしすぎていて、伏線が伏線の役を果たさなかったのが痛かった。演劇やテレビなら画像として頭に刷り込まれるのだけれど、テキストは刷り込み効果が薄いので、記憶力が落ちている僕みたいな読者にはキツイ(笑)。

一方で「月」も、「もし僕が編集だったら絶対にこの形では出さなかったよな」と思う内容なのは間違いがないのだけれど、伏線を忘れてしまうほどには伏線があっさりしていなかったので、最後にピッタリとピースがはまる感じがあった。

難点は、1.文体の不統一、2.「確信犯」の度重なる誤用、3.「は?」の連発、4.パラグライダーといううスポーツに対する取材不足の4つだろうか。3つ目は秦さんの芝居の脚本でも良く見かけるのでどうにも気になるのだけれど、僕の周りの日本人は、何か想定外のことが起きたときは「え?」という人が多い。「は?」はほとんどいない。だから、登場人物の中で数名が「は?」を使うのはともかく、全員が「は?」で、一人も「え?」と言わないことに物凄く違和感を持つ。あと、パラについては「健康な人間だって、一時間もすればヘトヘトのハード・スポーツだ」という記述は完全なる間違い。僕はパイロットの資格を持っていたくらいにはパラをやっていたことがあるのだけれど、パラは靭帯を切って膝が不自由な人間でも全然楽勝な、スポーツとも言えないレクリエーションである。

#でも、ここで挙げた「難点」は全部編集フェイズで修正可能なことなんだよね・・・。

友人の本ということで点数評価はしないけれど、これは面白いと思う。ただ、これを楽しむためにはまず「推理小説」を読まないとなんだよね(^^;ということで、2冊まとめてどうぞ(笑)。

   
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2012年04月05日

「Twitter後のネット社会」がリアル版で買える!

電子書籍として発売したものが、なぜか(?)リアル版になりました(笑)。



発売直後に地震があって、世の中はTwitterとかFacebookどころではなくなってしまったのですが、そろそろ余裕も出てきた頃なので、あぁ、ツイッターって、こうなのね、という勉強に良いかも知れません。

この本で予言したことの的中率など、ご検討いただければと思います。  
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2012年04月04日

今更ですが、英単語の勉強

最近、仕事の都合で車での移動が凄く増えた。運転していると本を読めないので、自動車での移動は極力避けたいんだけど、ちょっと事情があってそういうわけにもいかない。ということで、移動の間にも勉強できるように、英単語の本を買ってきた。



これで毎日の移動でも勉強できる。うん、良い買い物をした。

いや、だって、英語って、所詮語彙力でしょ。  
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2012年02月09日

amazonで増殖する「遺伝子組み換え食品との付き合いかた」プレミアム価格

昨日まで2冊だったのに、3冊に増えてしまいました・・・。

gmo5


なお、著者といたしましては、組み換え関連のちょっとした参考書的な位置づけになるように書きましたので、情報が古くなるまで(少なくとも3年ぐらい?は賞味期限があるんじゃないかと思います、主観ですが)は本棚に収納していただき、「あれ?どうだったっけ?」と思った時に引っ張り出してきて使っていただけると嬉しかったりします。

  
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総統閣下はお怒りです「超兵器R-1号」

モリタック:閣下、ヨーグルトが買い占められてしまって手に入りません!

註釈:ヨーグルト
子供の頃から俺の頭に刷り込まれているのは「♪明治ブルガリアヨーグルトぉ〜」。音楽を伴った刷り込み、恐るべし。


閣下:俺の大好物なのに、なんでだよっ!!

ヒロッコ:どうやら、どこかのテレビ番組でインフルエンザになりにくくなると放送されたようですね。

註釈:どこかのテレビ番組
◯◯を食べると健康になる、××を食べると頭が良くなる、などはワイドショーネタの定番。本当に効くものは何一つない。というか、効くまで食べたらきっと別の障害が発生する。


閣下:くだらん。実にくだらんっ!どうしてこの国の愚民どもは、そうやっておかしな情報に躍らされるんだっ!

モリタック:効かないんですか?

閣下:知らんよ、そんなことっ!学者はすぐに「本当に?絶対に?効かないとか、断言して良いんですか?」とか言ってくるけれど、そういう問題じゃないだろ。本当に自信を持って言えるならさっさと一流科学雑誌に論文を載せろという話だ。

ヒロッコ:科学的には、証明されていないような気もするわね。

閣下:大体、どういう理屈でヨーグルトを食べるとインフルエンザになりにくくなるんだ?

ヒロッコ:えーーーーと、風の噂では、乳酸菌が腸内のナチュラルキラー細胞を活性化させ、免疫力が向上するそうです。

註釈:活性化
元気になること。


閣下:また、あやしい情報だな・・・。ナチュラルキラー細胞が活性化するとか、免疫力が向上するとか・・・。

ヒロッコ:ちょっと調べてみたら、ZAKZAKに記事がありました。

ヨーグルト「R−1」店頭から消えた!本当にインフルエンザに効く?
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120204/dms1202041449011-n1.htm

ヒロッコ:なんか、自治体が疫学調査をやったようですよ。

註釈:疫学調査
疫学調査に関する詳細は「総統閣下はお怒りです」P119の「疫学調査のひみつ」参照。


閣下:どうせいい加減な疫学調査なんだろ?

註釈:どうせいい加減
疫学調査によって食品の健康に対する有効性が証明された事例はほとんどと言って良いほど、ない。


ヒロッコ:抜粋します。

 一体、何が起きたのか。発端は、有田焼で知られる佐賀県有田町の衝撃的な疫学調査だった。
 それによると、2010年9月7日〜11年3月18日までの期間、有田町の小中学生1904人が「R−1乳酸菌」を含むヨーグルトを毎日食べたところ、隣接する伊万里、武雄(たけお)、嬉野(うれしの)の3市と比べてインフルエンザの感染率が激減。武雄市の小学生の累積感染率が10・48%だったのに対し、有田町の小学生は0・64%にとどまるなど明らかな違いが出たという。


閣下:これのどこが衝撃的なんだよ。たまたま有田町ではインフルエンザが流行らなかっただけじゃないのか?

註釈:衝撃的
個人的にマイブームな「衝撃的」はやっぱりのぶぱんだ。これは良いものだ。




ヒロッコ:さらにこんなふうに続いています。

 疫学調査を行った町立有田共立病院の井上文夫院長が説明する。
 「客観的なデータシステムを基に行った調査で、その結果、このヨーグルトを摂取した子供たちが、そうでない子供たちと比べて、インフルエンザに感染しにくかったというのは事実です。調査後もご自身で買われている方も多く、今シーズンもこの地域では、インフルエンザ患者は他の地域に比べて少ない」


閣下:そりゃまぁ、事実かも知れないよ、感染しにくかったのは。だけど、前にも教えたけれど、相関はあっても、因果関係があるとは限らない。それに、これは一回コッキリのデータだろう?大体、条件が違いすぎてコントロールの体をなしてないだろ、この調査は。本気でヨーグルトのインフルエンザに対する有効性について疫学調査をやるなら、同じ学校の生徒について、ヨーグルトを食べた子供と、食べない子供を比べなくちゃ意味ないだろ。

註釈:前にも教えた
公式ブログ「因果関係を追え」参照。


ノブポン:こんな調査は全く参考にならないということは言うまでもない、ということですね。

閣下:インフルエンザが流行している学校の中で、ヨーグルトを食べていた子供だけがピンピンしていた、というのならまだ話はわかるぞ。だけど、この調査は町ごとの比較だよ。たまたま、有田町ではインフルエンザが流行しなかったのかも知れないし、予防接種が当たったのかも知れないし、みんなが一所懸命うがいをしたのかも知れない。インフルエンザが流行らなかった原因はなんだかわからないよな。

ヒロッコ:他にこんなことを言っている研究者もいるようです。

免疫学に詳しい人間総合科学大学の藤田紘一郎教授は、「以前から各メーカーがそれぞれの乳酸菌を用いた研究を後押しし、乳酸菌がインフルエンザ予防に役立つことはわかっていました。乳酸菌によって腸内細菌のバランスが良くなると、NK細胞(免疫細胞の一種)が活性化して、インフルエンザにかかりにくくなるのです。『R−1乳酸菌』だけでなく、他の乳酸菌でもいい」と説明する。


註釈:人間総合科学大学
通信制専門大学なんだって。今回初めて知りました。へぇー。


註釈:藤田紘一郎教授
免疫学に詳しいらしく、東京医科歯科大学の名誉教授でいらっしゃる。日経新聞のインタビューに答えて「腸内細菌は免疫を作り、自然治癒力の源泉にもなっている大事なものです。それなのに、日本人の体内では減っています。それは大地で育つ野菜や果実の摂取量が減る一方で、防腐剤や添加物入りの食べ物などをたくさん食べていることとも関係があると思います」と述べた。腸内細菌って、減ってるの?ほんとに?いつと比べて?「関係があると思います」って、根拠あるの(笑)?


閣下:あのさー、もし本当に「インフルエンザの予防に役立つ」って科学的にわかっているんなら、最低でもヨーグルトは「インフルエンザの予防に役立つ」っていうトクホになるだろ?なんでトクホになってないんだよ。

註釈:トクホ
基本的に効かない飲み物、食べ物。効くまで食べてしまうと偏食になる。


モリタック:効かないからでしょうか?

閣下:そうなんじゃないの?知らないけど。大体、そんな簡単に免疫力があがってたまるか!万一免疫力があがるとしても、インフルエンザにならないくらいにあがった頃にはもう夏だろ!

モリタック:夏風邪には効くかも知れません!

閣下:先が長すぎて話にならんっ!!それに、本当に効くなら、予防注射も要らないだろっ!!アホかっ!!しかも、特定のヨーグルトが効くとか、わけわかんないぞ。

註釈:特定のヨーグルト
原料は牛乳だろうし、そうそう特殊なものができているとも思えない。


ノブポン:トクホなど、公的な機関の認定がない以上、国民の一定の理解が得られているのかどうかが唯一の基準と言えますが、ヨーグルトについてはまだそういった段階にないのではないかと考えます。

ヒロッコ:でもまぁ、信じるものは救われる。勝手に信じていれば良いのではないですか?

閣下:いやいや、仮に本当は効かないとしたら、これはとんでもない話だよ。「俺はヨーグルトを食べているから、インフルエンザにはならないんだ」って、油断して、うがいもせず、予防接種もせず、おかげでインフルエンザになっちゃった、とかだったら困るだろ?

ヒロッコ:それは困りますね。

ノブポン:やはり、予防接種とこまめなうがい、手洗い、健康的な日頃の生活などが現実的な対応策と言えそうです。

閣下:頼むよ、ほんとに。それで俺の大好きなヨーグルトが買い占められてるって、何なんだ、全く。どうせ怪情報を流すなら、俺の嫌いなものでやってくれ!

註釈:怪情報
大抵の場合、発信元はテレビのワイドショーのような気がする。個人的な感覚ですが。


モリタック:閣下が嫌いなものって、何でしたっけ?

ヒロッコ:総統閣下が食べられないものはライチだけよ。

註釈:ライチ
閣下は子供の頃、テレビでナイターを見ながらライチを食べていて、想像を絶するほどの数のライチを食べてしまい、気持ち悪くなってしまった。以後、ライチを食べることができなくなった。多分、一生分のライチを食べてしまったんだと思う。


モリタック:じゃぁ、ライチを食べるとインフルエンザにならないってことにしましょう。

閣下:それなら許す。

註釈:それなら許す
独裁者の考えることは所詮この程度。



「騙されてヨーグルト、買っちゃった!」というアナタ。情報を鵜呑みにしているとバカになります。バカになりたくない、そんなアタナに「総統閣下はお怒りです」をお届けします。ブックマン社より絶賛発売中!!↓↓



しかも、今なら驚きの買い取り保証つき!つまらかなったら、全額返金されます。リリー・フランキー率いる宣伝グリーンベレーが展開する「勝手に買い取り保証」はこちらを参照ください。

Facebookページ「宣伝グリーンベレーが閣下を応援!」  
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2012年02月07日

「遺伝子組み換え食品との付き合いかた」がまたまたピンチ!!

いや、著者が煽っても仕方ないんですけど(笑)、年末に品切れで皆さんにご迷惑をおかけした「遺伝子組み換え食品との付き合いかた」が、またピンチになりつつあるようです。なんと、amazonで残り2冊!!

いや、まだ絶版になるようなタイミングではないので、そのあたりは安心していただいて構わないのですが、小さい本屋さんに置いてある可能性はほぼ絶望的な本書、大きい本屋さんかamazonだけが頼り、という状況下にあって、amazonが残り2冊とは。・・・しかし、昨日は残り9冊だったんだよなぁ。一日で7冊も売れたのかな?でも、その割にはランキングはそれほどアップしてないんですよね。面妖な。

そして、中古品が2冊出品されているのに、2冊とも倍額近いプレミア価格。サイン入りじゃないのに(多分)。

gmo4


ということで、「読んでみたい」と思っていらっしゃる方は、残りの2冊を是非ゲットして下さい(笑)。サイン入りではないですが。あと、宣伝グリーンベレーによる「つまらなかったら買い取ります」企画の対象とはなっておりません、残念ながら(笑)。あれは「総統閣下はお怒りです」だけの企画となっております。



2/8 02:00追記

すいません、やっぱり売り切れてしまいました。入荷に5〜7日かかるようです。  
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2012年01月11日

巷で拾った懐かしの総統閣下シリーズ

書籍版「総統閣下はお怒りです」出版記念特別企画。懐かしの総統閣下シリーズを一気見しましょう。まだところどころに残っていてありがたい、ありがたい。

東北地方太平洋沖地震二日目の状況編



買い占めするならカネ送れ編



シーベルトについて総統閣下がやさしく解説編



ベクレルについてガンダムで勉強しよう編



東京に平常時の約2800倍のヨウ素131が降った?編



その水、本当に必要ですか? 編



放射能差別に総統閣下がお怒りです編



「総統閣下がお怒りです」が売ってないっ!編



「総統閣下はお怒りです」はこちらでぜひ!



本の概要はこんな感じです(約30秒)

目前!書籍版「総統閣下はお怒りです」


のんびり概要を見たい方はこちらをどうぞ(約2分30秒)

書籍版「総統閣下はお怒りです」 On Sale!


大事な事なので2回載せますが、amazonでの購入はこちらです。

  
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遺伝子組み換え食品に関する総統閣下のミニレクチャー「姿なき遺伝子組み換え食品」

「遺伝子組み換え食品との付き合いかた」が入手困難でご迷惑をおかけしております。



そこで、「買いたくても買えない」という皆様のために、総統閣下が遺伝子組換えについて解説するミニコラムを執筆しました。ブログだけの書きおろし特別コンテンツとなっておりますので、購入可能となるまで、こちらをお楽しみいただければと思います。ちなみにこのコンテンツは「総統閣下はお怒りです」の作戦室バージョンのフォーマットをそれなりに(笑)忠実に再現しております。

#あ、すいません、「遺伝子組み換え食品との付き合いかた」はもっとずっと真面目な表現です(汗)。こういう本ではないので念のため。

主な登場人物
総統閣下:日本征服を企む独裁者。堀北真希ファン。ガンダムが好き。
モリタック:総統閣下の側近。給料が安くいつも貧乏。
ヒロッコ:総統閣下の作戦室で統計・調査を担当する女性。

---------------特別書きおろし、ここから----------------------

姿なき遺伝子組み換え食品
〜身の回りにある遺伝子組換え食品〜

モリタック:総統!今日から遺伝子組み換えパパイヤの輸入が解禁されるそうで、ツイッターでは「遺伝子組み換え怖い!」というつぶやきがいっぱいです。

註釈:パパイヤ
キウィに比べると高級なため、まだ日本ではそれほどメジャーになっていない果物。ハワイで生産されるパパイヤの半分以上は遺伝子組み換え。


閣下:だから?

モリタック:いや、「だから?」って言われても、大変だな、と思いまして。

閣下:お前の給料じゃ、パパイヤなんて高級品は買えないだろ?

モリタック:いや、それはそうなんですが・・・

ヒロッコ:買えないなら、心配しても仕方ないじゃない。

モリタック:えっと・・・私はそうですが、国民の多くは困っているのです。

閣下:俺も困っているよ。

モリタック:やっぱりそうでしたか!安心しました!

閣下:いや、お前たちの過剰反応に困っているんだよ。

モリタック:えっ、過剰ですか??

ヒロッコ:自分では買わないくせに、大騒ぎしているののどこが「過剰」じゃないのよ。

モリタック:えっと、それはそうですが。

閣下:今、10日に出版する「総統閣下はお怒りです」のプロモーションで忙しいから、お前に説明している時間はあんまりないんだけど、ちょっとだけ、遺伝子組み換えについて解説してやろう。

モリタック:待ってました!!

閣下:一般生活者は遺伝子組み換えについてあんまり知らないのに、「遺伝子組み換え食品は危ないらしい」という雰囲気だけが出来上がっている。ほとんどの消費者が「遺伝子組換えでない」という表示があると安心するようだが、その理由はといえば、 「テレビでやっていたから」とか、「色々な食品に記載されているから」とか、単に雰囲気に流されているだけなのが実際のところだ。

ヒロッコ:モリタックもその一人よね。

モリタック:だって、私の専門は経済ですよ。

ヒロッコ:私も経済です。

註釈:モリタックとヒロッコについては「総統閣下はお怒りです」の表紙参照のこと(右下の、左がヒロッコ、右がモリタック)。テレビで良く見る経済アナリストとの関係は不明。
sotokakka3


モリタック:そうでした・・・。

閣下:大学できちんと分子生物学を勉強した人間で、「遺伝子組み換え食品は危険だから食べたくない」などと言う人が一体どの程度いると思う?

モリタック:3人に1人ぐらいでしょうか。

閣下:ほとんどゼロだよ。俺は、血液型による相性診断を非常に強く信頼していて、助手選びで血液型を調べている生化学専門の大学教授は見たことがあるが、遺伝子組み換え食品の危険性を真剣に危惧している専門家は全く見たことがない。もちろんそういう人もゼロではないと思うが、俺の個人的な経験を基にして言えば、その頻度は非常に低いはずだ。

モリタック:じゃぁ、遺伝子組み換え食品は安全なんですか?

閣下:「絶対に安全」なんて言えない。先日も石鹸に含まれている小麦の分解物でアレルギーになって大変、という話があったが、天然物、遺伝子組み換えに関係なく、食べ物には一定のリスクが存在する。それを同じ土俵で比べたら、例えばジャガイモや玉ねぎは危険だから食べられない、なんてことになりかねない。

モリタック:ジャガイモや玉ねぎは危険なんでしょうか?

ヒロッコ:そういう論文があるわよ。食べ過ぎたら毒になるものはたくさんあるわ。

註釈:ジャガイモ
ジャガイモの芽には「ソラニン」という有害物質が含まれる。成人の場合、0.2〜0.4グラムを食べると中毒になる。ジャガイモの食べ過ぎは要注意。


モリタック:そうなんですか・・・・。

閣下:危険性を考えれば、遺伝子組み換えよりも危険なものはたくさんある。組み換えかどうかが、食品の危険性の決定的差ではないのだよ。そして、危険か、危険じゃないかと同時に、考えなくちゃならないことがある。

モリタック:なんですか?

閣下:遺伝子組み換え作物抜きで生活が成り立つか、ということだ。それを考えるには、例えば日本の食料自給率、海外の遺伝子組換え作物栽培動向、産業としての農業・畜産業のあり方、生活コストなどを考えなくちゃならない。それらを一つ一つ説明するのはなかなか大変だ。今回みたいな短い時間じゃぁ説明しきれない。

モリタック:簡単にお願いしますっ!

閣下:「遺伝子組み換え食品なしの生活は、もうすでに日本では非常に難しい」ということだな。

モリタック:仕方がない、ということですか?

閣下:いつも食べているからな。

モリタック:食べた記憶はないんですが・・・

閣下:米国産ダイズの92%、米国産トウモロコシの80%が遺伝子組換えなんだぞ。日本はダイズとトウモロコシのほとんどを米国からの輸入に頼っている。

ヒロッコ:正確な統計データはこんな感じです。

輸入量
トウモロコシ 16,460,000トン(うち、米国からが98.7%)
ダイズ 3,711,000トン(うち、米国からが72.3%)
出典:農林水産省「農林水産物輸出入概況(2008年)」

国内生産量(平成20年)
トウモロコシ ---トン(ほとんどゼロのため、統計データなし)
ダイズ 261,700トン(農水省のサイトより)


閣下:日本のトウモロコシ輸入量 16,460,000トン、そのうち、米国からが98.7%、米国産トウモロコシの80%が遺伝子組み換えだ。ということは、単純に計算するなら、日本に存在するトウモロコシの75.8%が米国産の組み換えトウモロコシだ。

註釈:単純に計算するなら
実際には日本向けに特別に非組み換えの作物を栽培している農家があるため、この割合はもっと低いと考えられる。ちなみに非組み換えは特別オーダーなので価格は高め。組み換えの農作物に比較して1.2〜1.5倍程度高いとのこと。


モリタック:ダイズはどうですか?

閣下:日本のダイズ輸入量 3,711,000トン、日本の輸入依存率は約100%、うち、米国からが72.3%、米国産ダイズの92%が遺伝子組み換え。単純に計算するなら66.5%ぐらいが米国産の組み換えダイズだな。

モリタック:でも、今朝、私が食べた納豆には「遺伝子組換えでない」と書いてありましたよっ!あれは嘘ですか???

註釈:遺伝子組み換えでない
「遺伝子組み換えでない」という表記は任意の表記で、強制されているわけではなく、製造者が勝手にやっている。この表記をするためには一定のハードルをクリアしなくてはならず、その分の費用も商品価格に上乗せされているはず。


閣下:嘘ではない。商品に「遺伝子組換えでない」と書いてあるなら、その原料に含まれている組み換え作物は5%以下しか含有されていない。

モリタック:えっ?ゼロじゃないんですか?

ヒロッコ:米国で生産されているダイズやトウモロコシはもうほとんど全部が遺伝子組み換えなのよ。日本向けに非遺伝子組み換えの作物を作ってくれる農家もあるんだけど、それらを商品化するための工場とかは一部が遺伝子組み換えと一緒だったりするの。だから、どうしても輸入食品の中には組み換えが含まれてしまうのよ。

モリタック:知らなかった・・・。

閣下:お前が知っておかなくちゃいけないことは他にもある。そうやって輸入されたダイズやトウモロコシがどこに消えていると思う?

モリタック:家畜の餌ですか?

註釈:家畜の餌
現在日本で利用されている飼料はほぼ100%が遺伝子組み換えと予想される。ただし、一部の生産者は「非遺伝子組み換えの飼料を使っています」と表明している。例えば清里にある「中村農場」はそういう生産者のひとつ。非遺伝子組み換え飼料の効果は不明だけれど、ここの卵は美味しい。


閣下:良い勘をしているな。だけど、それだけじゃない。

モリタック:でも、納豆も、コーンフレークも、スイートコーンも、ほとんど全部、「遺伝子組換えでない」って書いてありますよ。遺伝子組換えです、っていう商品を見たことがないんですが。

閣下:イオンや生協に行けば「遺伝子組換え不分別」って書いてある商品がたくさんあるはずだ。

モリタック:私はいつもオリンピックとサミットなので。じゃぁ、イオンに行くのは辞めておこう。

閣下:そう思うのが素人の浅はかさだ。例えば、お前が大好きなジンジャエール。イオンで販売されているプライベートブランドのジンジャエールには「遺伝子組換え不分別の原料を使用しています」と明記されている。

モリタック:じゃぁ、私はコカ・コーラかカナダドライのジンジャエールを飲みます。

閣下:そっちも多分同じだけどな。

モリタック:えっ???でも、不分別って書いてないですよ??どういうことですか??

閣下:別に書かなくても良いから書いてないだけだよ。いろんな物に「不分別です」とか、「組換えでない」とか書いてあるから、全部のものに組換えか、組換えでないか、書かなくちゃいけないと思っているんだろう?

モリタック:違うんですか?

閣下:それが違うんだな。食品の全原材料のうち、原材料の重量に占める割合が上位3位以内のもので、かつ原材料の重量に占める割合が5%以上を占めるものだけだ。

モリタック:難しくて良くわかりません。

ヒロッコ:たくさん使ってないなら表示しなくても良い、ってことよ。

閣下:ジンジャエールに含まれているのは、トウモロコシ由来の甘味料だ。これに関して資料があったよな?

ヒロッコ:2009年に毎日新聞が国内飲料メーカー8社に対して行ったアンケート調査では、アサヒ飲料、キリンビバレッジ、サッポロ飲料、サントリー、ヤクルトの5社が「不分別を利用」、ポッカが「不分別使用の可能性がある」、日本コカ・コーラは「情報公開を義務づけられた内容以上の質問には答えられない」と回答し、「使用していない」と回答したのは大塚製薬1社のみでした。

モリタック:使ってるんだ・・・

閣下:そう考えるのが普通だな。イオンは、別に義務がないのにわざわざ「使ってます」って表明しているんだよ。

ヒロッコ:もちろん、ジンジャエールだけじゃないわよ?

モリタック:他にはどんなものがあるんですか?

閣下:遺伝子組み換えトウモロコシやダイズを原料に使っているものだと、菓子パン、お菓子、清涼飲料水、調味料、食用油とかだな。

モリタック:凄くたくさんあるじゃないですかっ!

ヒロッコ:だから、モリタックが知らないだけなんだってば。遺伝子組み換えが嫌だって言い始めたら、ジュースもお菓子も、あなたの好きなモノはほとんどダメなのよ。家畜の飼料だってほとんど組み換え作物なんだから、それが嫌だって言い出したら、食べられるものはほとんどなくなっちゃうわよ。

モリタック:肉も卵も牛乳も、全部遺伝子組み換え作物を食べた動物から作られているんですね・・・。

ヒロッコ:そういうことね。

モリタック:遺伝子組み換えを全部なしにしたらどうなるんですか?

ヒロッコ:お菓子も、パンも、油も、清涼飲料水も、肉も、卵も、牛乳も、天然の魚と野菜以外はほとんどなくなっちゃうわね。

註釈:菓子パン
遺伝子組み換えダイズ由来のものとしては、植物油脂、乳化剤、食用油脂、タンパク質加水分解物などがある。これらを含むものとして菓子パンは代表例だが、この他にも色々なものに利用されている。こうした添加物の原料の多くが米国産ダイズ。


モリタック:でも、納豆がありますよね!

ヒロッコ:納豆は非組み換えでも、納豆に入っているカラシやしょうゆ調味料は組み換えだけどね。

モリタック:そんなものにも入っているんですか???

ヒロッコ:あなたが知らないだけなのよ。

註釈:カラシ
カラシには遺伝子組み換えトウモロコシ由来のでんぷんが入っている場合がある。この他、トウモロコシ由来の添加物としては還元水あめ、果糖ぶどう糖液糖などの糖類がある。果糖ぶどう糖液糖の添加先としては清涼飲料水があり、甘いジュースを飲むなら、これを口にすることはほぼ避けられない。


閣下:その点、イオンはきちんと「遺伝子組換え不分別」と明記しているから高く評価できる。

モリタック:今日からイオンで買いものをします。

ヒロッコ:あんたの住んでいるところにはイオンがないじゃない。

モリタック:そうでした。じゃぁ、どうすれば良いですか?

ヒロッコ:11月30日に、総統閣下が「遺伝子組換え食品との付き合いかた」という本を出したから、これを買って勉強したら?みんなが組み換えについての真実を黙っているから、総統閣下自らが「全部白日のもとに晒してやる」と書いた一冊よ。

閣下:まずはそれからだなっ!

モリタック:今、Amazonで調べたら売り切れでした。

閣下:中古品が出てるみたいだぞ。

ヒロッコ:どれどれ・・・・って、4,055円ですよっ!!

gmo2


モリタック:えぇっ、もうプレミアムがついているんですかっ!!!しかも、シャア専用でもないのに通常の3倍近い価格とはっ!

閣下:ショッピングとは、常に二手三手先を読んで行うものだ。「総統閣下はお怒りです」も購入が必須だな!!!「みんなが面白いって言っているのに、売り切れで手に入らないっ」ってなっても知らないぞ!?



---------------特別書きおろし、ここまで----------------------
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Posted by buu2 at 11:40Comments(0)TrackBack(0)読書

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2012年01月01日

「総統閣下はお怒りです」の続編に関すること

「総統閣下はお怒りです」の続編を出したい。

実は、もう原稿は半分以上書けているのです。もともと、「総統閣下はお怒りです」は20項目のネタについて執筆しました。ところが、ひとつひとつをリライトしているうちに、文字数が約20万文字になってしまいました。通常、新書の本の文字数は5万〜10万文字程度です。僕がこれまでに書いた本も、全てこの範囲におさまっています。はて、20万文字の本なんて、出せるんだろうか、と出版社と相談したら、「それは無理」とのこと。泣く泣く、執筆済みの原稿を塩漬けにすることにしました。その際、塩漬けの選択は「経時劣化するかどうか」でした。「このネタは賞味期限が短いから、今のうちに載せておいた方が良いよね」というのが掲載の理由です。ですから、今発売中の「総統閣下はお怒りです」には、原発ネタとか、ユッケネタとか、まだ記憶に新しいテーマが多くなっています。

そして、残っているテーマにはこんなものがあります。

少子高齢化
いくら選挙に行っても、若者の意見は絶対に取り入れられない。そのからくりは?

スーパーの価格
良く見てみると、物凄くいい加減に決められているスーパーの商品価格。賢い買い物のための極意とは?

政府の市場予測
ときどき新聞に掲載される政府の市場予測。「平成25年には、◯◯の市場規模は100兆円」といった数字には何の意味があるのか?

遺伝子組換え食品
知らないうちに、身の回りに溢れている遺伝子組換え食品の数々。これからどうやって付き合っていけば良いの?

高速道路の料金
高速料金無料化とか、どんなに乗っても1,000円とか、それって僕たちにはどんな意味があるの?

年金
崖に向かって走っている電車に乗っている日本国民。いつまで経っても高齢者の高齢者による高齢者のための年金制度なら、若者はそろそろ反撃を考えても良いのかも?

レビューサイト(食べログ、Yahoo!映画)の数字
みんなが参考にする食べログやYahoo!映画の数字。これにはどんな意味があるの?本当に参考になるの?

希釈最強
老舗で時々見かける、「創業以来、継ぎ足し続けている秘伝のタレ」。あれって、本当に意味があるの?


読みたいですよね?ところが、出版社は「3万部売れたら続編を出します」と言って、高いハードルを用意して譲りません(;_;)。ということで、ちょっと、正月休みがあけたら、著者自ら勝手に宣伝企画を展開しようと思っています。昨日の夜からちょっと一人ブレストしていました。出版業界ではあんまり聞いたことのないような企画だと思います。もう少々お待ち下さい。

それとは別に、皆さんの協力もよろしくお願いいたします。もしまだ購入されていない場合は、是非、一冊、こちらをご購入下さい。



お読みいただいて、「面白かった」とか、「役に立った」とか思っていただきましたら、ぜひ、ツイッターやブログ、amazonのレビューなどに書いていただければ幸いです。

ツイッターの場合はこんな感じでまとめさせていただいております。

「総統閣下はお怒りです」感想集

何はともあれ、本年もよろしくお願いいたします。  
Posted by buu2 at 20:04Comments(0)TrackBack(0)読書

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2011年12月31日

岡野玲子さんのサイン会

『陰陽師 玉手匣』第1巻発売を記念して、岡野玲子さんのサイン会だそうで。っていうか、いつの間に連載を再開していたんだろう???

okanoreiko


とりあえず、行ってこようかな?

#僕もサイン会やりたいなー(笑)。  
Posted by buu2 at 01:33Comments(0)TrackBack(0)読書

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2011年12月28日

「思想地図β2」を読んで2011年を考える(アゴラにも投書)

地震によって文字通り揺れ動いた一年を振り返るにあたり、一冊の本の感想を書いてみたい。その本は「思想地図β2」である。

僕はこの本を3回読んだ。最初は発売されて半月ぐらいが経った頃だった。二度目は、拙著「総統閣下はお怒りです」(ブックマン社)の企画でこの本の編集長である東浩紀さんとの対談があって、その直前である。そして、年末にもう一度読んだ。面白いのは、短い間に3回読んだにも関わらず、そのたびに本から受ける印象が異なることだ。書いてあることが変わるわけはないので、読み手である僕の立ち位置が少しずつ変わっているということだろう。

あえて今回ではなく、二回目に読んだ直後の読書メモを書いてみる。

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詩は、日本人がバラバラであるということを象徴的に表している。バラバラだからこそ、この詩の受け取り方は百様で、なかでも東浩紀氏に対して肯定的ではないクラスターには理解不能かも知れない。僕にとってこの詩は「リアルタイムで読んでこそ力を持つもの」で、今となっては記録の範疇にとどまる。機能的には「あなたはどのクラスターですか?」といった踏み絵のような印象も受ける。

津田大介さんの文章は日本語にかなり難があって、この本の中ではかなり異質な印象を持つ。僕は内容と同時に表現のフォーマットやリズムを大事にするタイプの人間なので、この文章はなかなか頭にすんなり入ってこない。

多くを占める対談パートは話がやや難しすぎて、少なくとも僕は置いてきぼりになりがちだった。ただ、この本はそれでも構わないんだと思うし、僕もそのことに文句があるわけではない。次に読むときには理解できるかも知れないし、やっぱりダメかも知れない。

佐々木俊尚さんの文章は、ことIT分野に限れば非常に面白い。ところが、その他の部分に足を踏み出すと、とたんにチープになり、通り一遍になってしまう。行政、特に漁業行政について、佐々木さんはどの程度の知識があるのだろう。僕は自治体の水産業振興プランを作るくらい(とはいえ、僕が担当したのはもう10年以上も前になるのだが)には専門家なのだが、佐々木さんの水産業に対する提言はちょっとレベルが低いと感じた。

竹熊さんの文章は平易でわかりやすく、内容的にも共感できるものだった。氏の考え方は至って普通にも感じられるのだが、今の日本ではこの考え方はマイノリティなんだろうか。

八代さんの文章は文体が硬すぎて、論文を読んでいるような錯覚に陥った。本音で言うと、こういう人が科学コミュニケーションを論じているうちは、科学コミュニケーションはダメなんじゃないかと思う。科学コミュニケーションは僕も昔から自分でやってきている分野だが、少なくとも僕が目指している方向ではないと感じた。

東さんは冒頭で「日本人はバラバラになってしまった」と書いている。震災という強烈な光のもとで見てみたら、日本人はバラバラだった、ということだ。日本人のつながりは、何かを共有しての積極的なつながりではなく、仲間外れになりたくない、嫌われたくない、という、消極的な心理がベースにあると思う。この疎水結合的なつながり(馴れ合い)は、普段は強く、でもいざとなれば脆い。そんな日本社会で、東さんは何をしたいんだろう?きちんとしたつながりを作りたいんだろうか。多分、戦後の20年間ぐらいは存在したであろう、日本人の中のつながりを取り戻したいのだろうか。
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このメモを書いたあとで幸運にも僕は東さんと直接対談する機会を持てたので、幾つかの疑問についてはその時に直接伺うことができた。その内容は「総統閣下はお怒りです」に収録されている。引き続き、東さんのこれからの活動に注目していきたいと思っている。

今生きている日本人、特に東日本の人にとって、今度の震災は一生忘れられないものになると思う。その震災と自分との距離を時々確認するツールとして、この本は非常に役に立つと思う。「こう考えるべき」という模範例を提示するものではなく、自分で考えるときの一つの光のあて方を教えてくれるものだ。僕の感想を読めばわかると思うが、必ずしもこの本の内容の全てが僕にとって有益だったわけではない(もちろん、有益な部分もたくさんあった)。だけど、5年後には役に立つかも知れない。見えてこないのは自分のせいかも知れないのだ。だから、この本はちょっと捨てる気にならないのである。

本の感想は百人百様。読んでみてつまらないと思ったら人にあげてしまうのでも良いはずだ。だから、もしこの本をまだ読んでいない人がいるなら、ちょっと手にとってみることをお勧めしたい。一冊あたり635円が義援金になることでもあるし。

なお、なぜ「二回目」の感想を書いたのかと思われるかも知れないが、今回の感想はまだ個人的すぎて、文章化するのが難しかったからである。

思想地図β2はこちらでどうぞ。


東浩紀さんと僕の対談「思想地図βから来た男」も収録!総統閣下はお怒りですはこちらでどうぞ。
  
Posted by buu2 at 17:57Comments(0)TrackBack(0)読書

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