2023年01月18日

ふるさと納税 将棋盤と駒のセット

Holtby隊員が将棋をやりたがるので、盤と駒のセットを購入。

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ちゃんと動かせるようになるのにどのくらいかかるかな。  

Posted by buu2 at 21:30Comments(0)ふるさと納税

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2019年03月03日

第9回 DC将棋トーナメント

これが四回目の参加。過去の戦績は準優勝が一回、ベスト4が二回。

そして、今回、ようやく優勝することができた。







この棋戦の準決勝以上だとこれが5局目の対局だが、初めての先手。雁木模様からの右玉で棒銀を受けるかたちになった。序盤はやや劣勢の状態が続いたのだが、中盤で優位を築いてからは、王手飛車の筋を慎重に避けて寄せ切った。

この大会は年齢・性別・棋力に関係なく誰でも参加できるので、ワシントンDC周辺で参加してみたい人がいたら、僕まで連絡してください。  
Posted by buu2 at 23:30Comments(0)将棋

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2019年02月26日

AI時代の将棋

ワシントンDCの将棋好きの集まりに呼ばれるようになったのは良いのだが、いつも決勝、準決勝で負けてしまうので、ちょっと悔しく思って、自分の得意戦法をブラッシュアップすべく、ネット将棋をやってみた。やっているのは将棋ウォーズで実戦をして、ぴよ将棋で実戦譜について検討するという勉強なのだが、少々まじめに勉強して、二つのことに気が付いた。

まず将棋を勉強するという面でいうと、何が違うって、疑問が一発で解消するのがすごい。敗着はなんだったのか、気になる局面での形勢はどうなのか、候補となる手の評価はどうなのか。これまではみんなで集まってあーでもない、こーでもないと検討していたことが、全部答え一発なのである。これは、棋力アップを考えると、効率化という面で革命的である。また、意外と多いのが、接戦において優劣が乱高下することである。これはお互いの詰みをお互いに読み切れず、手番の方が勝ち、という局面がかわりばんこに登場するのである。詰将棋の力は重要だ。

それから、プロの将棋の見方も変わった。タイトル戦などを見ていて感じたのは、人間よりも強いAIの登場によって、将棋は「良い手を指すゲーム」ではなくなって、「悪い手を指さないゲーム」になった。将棋は、素晴らしい手を指すことによって優勢となるのではなく、悪い手を指すことによって(あるいは相手に良い手を指させてしまう隙をつくることによって)、形勢を損ねるのである。だから、観戦は、AIによる評価値を見ていて、「あ、悪手だ」、「あ、悪手を正確に咎めた」、と感想を言う場に変容した。これは、良い意味でも、悪い意味でも、将棋の楽しみ方を大きく変えてしまった。

さて、自分の棋力は、というと、20代の頃に比較して、絶対的な棋力はアップしていると思うのだが、相対的な棋力はダウンしていると感じる。つまり、まわりが強くなった。昔は普通にアマチュア3段だったのだが、今は将棋ウォーズでも2段がやっとである。

とりあえず、次の大会では頑張りたいものだ。  
Posted by buu2 at 16:53Comments(0)将棋

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2019年01月06日

新年の将棋大会は再び準決勝で敗退

ワシントンDC界隈で将棋を指す人が集まって開催されている将棋大会の、第8回に参加してきた。これが3回目の参加で、これまでは準決勝敗退、決勝敗退と続いていたので、今回は優勝しようと思っていたのだけれど、準決勝で敗退。序盤で優位に立ったのに、途中で形勢を損ねる展開。勝ちの筋はあったはずだけど、それを見つけることができなかった。日頃から詰将棋や必死問題を解いてないと、終盤力はアップしないんだろうな。  
Posted by buu2 at 23:00Comments(0)将棋

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2018年08月05日

久しぶりに将棋をやった件

ワシントンDC界隈の将棋ファンが集まってトーナメントを開催するという話を聞いて、参加してきた。人間を相手に将棋を指すのは本当に久しぶり。もしかしたら、大学以来かも???

完全アウェイで、誰一人知人がおらず、もちろん各人の得意戦法もわからない状態。全部で4局指したのだが、全てで振り駒の結果後手になってしまい、自分の得意戦法は一度も使えなかった。

結果は準決勝で敗退。途中はかなり駒得していて、入玉もして絶対に負けない形だと思っていたのに、見落としがあって逆転されてしまった。修行が足りない、というよりはブランク長すぎだろう。年齢的にも思考力が落ちてきているはずなので、まぁこんなものかもしれない。なんといっても、詰みや必死が読みきれないので、寄せのスピード計算が満足にできない。もうちょっと良い成績をあげるためには、詰将棋とか、次の一手とかの問題集をやってトレーニングを積まないとだめだろう。  
Posted by buu2 at 23:23Comments(0)将棋

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2017年10月29日

この年末、将棋界が迎えるかもしれない大団円

この1年ぐらいで将棋の話題といえば、佐藤名人の対A.I.2連敗と、藤井四段のプロ入り後無敗記録だったが、その陰で進んでいることが二つあった。

一つは、来るぞ、来るぞと言われ続けていた羽生時代の終焉である。どうやら、今回ばかりはこれが現実のものとなりそうだ。僕が子供の頃には、絶大な強さを誇った大山十五世名人と、その時代を終わらせた中原十六世名人の時代があった。そして、そのあとの短い戦国時代を勝ち抜いたのが羽生善治で、その時代は現在まで、非常に長い期間に及んでいる。主要7棋戦のタイトル総獲得数は98に及ぶ(歴代1位)。間違いなく将棋界における不世出のスーパースターだが、その鉄人にもさすがに衰えが見えてきた。序盤からリードを保ちながら終盤で一気に逆転されるなど、ちょっと前までの羽生には見られなかった負け方がでてきている。タイトルを奪われる相手はこれまでタイトルを争ってきた森内元名人などの同世代や、それよりもやや若い世代に位置する渡辺竜王ではなく、20代の棋士になってきているのが特徴的である。現在、羽生が保持しているタイトルは棋聖の1つのみ。タイトル保持だけでも本当はすごいことなのだが、羽生に限るとなんとも物足りない。羽生は1992年から今年の夏まで、2004年のほんのわずかな期間を除いて、常に複数タイトルを保有していた。2004年は森内の絶好調期によって失冠が相次いだのだが、現在は名人を佐藤に、王位を菅井に、そして王座を中村に奪われ、2年のうちに4冠から1冠まで減らしてしまった。

そしてもう一つは、一つ目とは逆説的だが、羽生善治がいよいよ永世竜王の権利を獲得しそうなのだ。将棋界には約30年、主要タイトルと言われるタイトルが7つあった。それは竜王戦(以前は十段戦)、名人戦、王位戦、棋王戦、王将戦、棋聖戦、王座戦である。最近になって新たに叡王戦が加わったのだが、王座戦が1983年にタイトル戦として格上げされてから約30年間、主要タイトルは7つだった。そのすべてのタイトルには「永世」あるいは「名誉」という永世称号が存在する。永世称号は獲得条件が異なっていて、難易度も違うのだが、それぞれの獲得人数は永世竜王1人(渡辺)、永世名人6人(木村、大山、中原、谷川、森内、羽生)、永世王位3人(大山、中原、羽生)、名誉王座2人(中原、羽生)、永世棋王2人(羽生、渡辺)、永世王将(大山、羽生)、永世棋聖(大山、中原、米長、羽生、佐藤)となっている。なお、竜王戦はやや新しいタイトルで、その前身である十段では大山、中原が永世十段に該当している(ただし、タイトル取得条件は竜王とは異なる)。羽生善治は、永世竜王まであとタイトル一期と迫っていて、今進行している竜王戦で渡辺竜王からタイトル奪取に成功すると、史上二人目の永世竜王となる。これが実現すると、羽生善治は前人未到にしておそらく空前絶後となる、永世七冠となる。永世竜王への挑戦はこれが初めてではなく、2003年に森内に4連敗したこともあれば、2008年には渡辺に3連勝後に4連敗するなど、実に羽生らしくない負け方で、4度にわたって永世竜王の称号獲得に失敗してきた。羽生の永世7冠は、羽生時代の総仕上げといっても良いもので、すでに羽生が成し遂げた同時期7冠制覇(1995年から1996年までの167日間)と並び、多くの将棋ファンが待ち望んできたものでもある。昨日、その竜王戦7番勝負第二局が行われ、羽生が勝利して対戦成績を2勝とした。永世竜王まであと2勝である。

羽生時代は、再び復活する可能性もある。渡辺竜王も、2連敗から逆襲してタイトルを防衛する可能性もある。しかし、僕は、今回ばかりは羽生の復活は難しいし、渡辺竜王のスタイルはとても好きなのだが、羽生を応援せずにはいられない。

A.I.が人間の知能を超えてしまい、将棋の「ゲームとしての面白み」は減少してしまった。自分で楽しむものとしても、プロの将棋を見て楽しむものとしても、僕にとっては以前のような面白さが感じられない。自分で遊んでいても当然A.I.には勝てないし、プロの対局を見ていても、常に気になるのは、「それで、ソフトはなんて言ってるの?どっちが有利で、最善手はなんなの?」ということである。有効手を選ぶ方法は相変わらずブラックボックスだが、模範回答や、プロが提示した回答の正誤は正確に判断できてしまう。事象として、藤井四段の活躍は大きく報道されているのだが、これが将棋界そのものの盛り上がりだとは、到底感じられない。麻雀のようにある程度の運の要素が存在するのならまだしも、論理的に手の優劣が判定されてしまうのでは、オチを知っていて聞く落語のようだ。それはそれで技の優劣はあるのだが。

個人的な予想を書くなら、羽生の衰えと歩調を合わせるように、将棋の人気は少しずつ失われていくのだろう。そして、その終焉を迎えるストーリーの大団円として羽生の永世7冠があれば、多くの将棋ファンが心の底から祝福すると思う。長引くとしても、2017年内にはストーリーが明かされる。ここで終わるのか、まだ続くのか、永遠に終わらないのか。今後の対局は前橋(11/4-5)、三条(11/23-24)、指宿(12/4-5)、天童(12/11-12)、甲府(12/20-21)で予定されている。  
Posted by buu2 at 18:36Comments(0)将棋

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2017年05月29日

今日の関西将棋会館

こんなところにあるんだ。




ラーメン屋を探していて発見した。  
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2017年05月22日

人類が将棋以外でもAIに勝てなくなる世界がやってくる

将棋の電王戦はAIの二連勝で閉幕した。2年前の電王戦を観た後に、トップ棋士の協力を前提にして「僕は、ソフトは近いうちに人間の能力を超えると思っている」と書いたのだが、それから約2年で、とうとうその時がやってきた。名実ともに人類トップの佐藤天彦名人が2連敗し、原因すら良くわからないというのだから、完敗である。




では、今後、人類がソフトを上回る時代が来るのかといえば、来ないだろう。それは、自動車より速く走ることができる人類がいないのと同じである。今後、AIはAI同士で対戦を繰り返し、問題点を見つけては改善し、すべての可能性を潰していく。

人間は「思考」を神聖なものと考えて、思考力の有無や創造性の有無を根拠にヒトと機械を差別化したがるのだが、ヒトの思考ですら、複雑でかつ偶然性に支配されている部分が多そうではあるものの、電気信号の集積にすぎない。ヒトと機械の思考の境界は不鮮明になる一方である。

この先、AIと人類がどういう共生をしていくのか、とても興味深いのだが、僕は、例えば映画「The Terminator」シリーズの中で描かれた、AIに支配された世界は到来しないと思っている。あの世界は、人間レベルの想像の結果で、必然的にレベルが低く設定されている。人類を超えた知能は、僕たちの想像を超えた世界を描いてくれると思っている。

#全然関係ないのだが、米国で生活しているうちに、The Terminatorを「ターミネーター」と書いてしまうのには強い違和感を持つようになった。発音がまったく違う。

今回の電王戦は、集積した人間の経験知が、AIによって集積された知(≒理論知)によって打ち負かされた現場だった。こうした、将棋や囲碁という身近な現場で顕在化したAI優位の状況は、今後、あらゆる場面で見受けられるようになるだろう。投資ではすでに大規模なAI投入が進んでいるようだが、特に期待されるのは、病気の診断や治療と、政策決定である。誤診が少なくなるのはすべての病人が大歓迎だろうし、症状に合わせて最適な治療を提案してくれるなら安心である。寝不足で疲れていたから判断を間違えた、などということは起きなくなる。行政においてAIに決めてもらった通りに政策決定して、その通りに動くのは、AIによる支配と考えられなくもない。しかし、その政策が理論的に最適化されたものであれば、それ以外は何らかの非合理的な圧力がかかっているのである。人間は、その非合理的圧力の妥当性を検討すれば良い。これほど楽なことはない。

そうしてみると、「スター・ウォーズ」のシリーズで色々な作戦を人間が考えているのは滑稽に見えてくる。ドロイドが「○○パーセントの確率で失敗しますからやめた方が良いです」と言っているのに、フォースを持っていない普通の人間が自分で作戦を立案している。おそらく、こんな未来はやって来ない。それは宇宙戦艦ヤマトのコンピューターが軒並みワイヤレスではなく、2200年前後でも電源コードと配線に縛られているのと同じである。

AIが考えて、機械が生産する。僕たちは、色々なことはAIに任せて、のんびり、仲良く生きていけば良いのだと思う。

センサーに囲まれて、朝起きたら何を食べるか、何をするかAIと相談する。暇つぶしにパソコンでサッカーの試合を見れば、監督はAIである。選挙で選ぶのは各種政党が相談しているAIで、政治家は存在しない。選挙などは存在せず、何か人間が判断すべきことがあれば、すべて自宅からの投票で決められる。その意思決定においては、AIが推奨するデータベースにアクセスするだけ。仕事はなく、希望するなら農作業とか、サービス業をやる。人間による生産力は格段に低下したけれど、ロボットがやってくれるから問題ない。暗くなったら、寝るだけ。

そういう社会は、あと何年後、何十年後に到来するのだろうか。今年の電王戦は、そんなことを考えさせる結果だった。

関連エントリー
コンピュータ対竜王
これまでの将棋界
今の将棋界
ソフト優位後の将棋界
将棋というゲームの変質
プロ棋士の価値
パラダイムシフト
日本将棋連盟理事会の構造的特徴
活路はコミュニケーション要素か?
将棋電王戦FINAL第二局を観戦して

番外編
プロ棋士に返信  
Posted by buu2 at 07:16Comments(0)将棋

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2016年10月13日

三浦九段のカンニング疑惑にあたって思うこと

はじめに
将棋界が大揺れです。何しろ、最高のタイトルである竜王戦の挑戦者がカンニング疑惑で出場不可になったというのだから尋常ではありません。とてもお行儀の良い、しかもしっかりしたコメントは下記にあるので、参考にしてください。良い子のみなさんにとっては過不足ない記事なので、これを読んでおけば良いと思います。

将棋棋士の「スマホ不正」疑惑と「出場停止処分」について思うこと
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161013-00000081-zdn_pc-sci

さて、以下はちょっと眉をひそめてしまうようなコメントの時間です。


三浦九段の一部プロ間での評判
まず、ご存知いただきたいのは、今回の三浦九段は一部の棋士の間では昔から非常に評判の悪い棋士だったということです。将棋界には大勢のプロ棋士が存在するので、その中には当然のようにいくつかの派閥があります。僕はそのうちのひとつに数えることができる派閥の棋士数名と直接腹を割って話したり、飲みに行ったりしたことがありますが、彼らから聞いたことで良く覚えているのは、「田中寅彦と三浦弘行は本当にクソみたいな奴だ」というものです。今回はタナトラ氏は無関係なので三浦九段に絞りますが、後輩棋士に課題となっている局面について検討させてその結果だけを電話で聞き出したり、日頃からトップ・プロとしてあの姿勢はどうかと言われ続け、とても評判の悪い棋士でした。

#もちろん全数調査ではないです。一部の棋士からは嫌われていた、ということです。


プロの感覚
次にご存知いただきたいのは、プロの感覚というものがあるということです。これは例えばプロ野球の解説は元プロ野球選手が、プロサッカーの解説は元プロサッカー選手がやっているという例がイメージしやすいかもしれませんが、プロ同士ならではの感覚というものが存在します。素人でもわかりやすい例なら、王貞治選手に対して行われた「王シフト」の妥当性などです。極端にライト寄りの守備位置が果たして妥当なのかどうか、その判断はプロ同士だからこそできたはずです。

将棋の場合も棋士の癖、筋というものがあって、それは、羽生さんならこの手を指しそうだ、渡辺さんならこの手は指さないだろう、という感覚です。これはプロならではの感覚で、私たち素人には理解不能です。こうした、外野からは理解できない感覚を以って、三浦九段の指し筋に違和感を覚えた人が複数いたと考えられます。プロ棋士の間から、「あれは三浦さんの棋風とは違う」「最近、明らかに筋が変わった」という評判があったのでしょう。たとえば、橋本 崇載八段などは今回の件について、次のようにつぶやいていました(現在は削除済み)

橋本 崇載 ‏@shogibar84
数週間か1か月ほど前に、奴と対戦した人が不正行為をやられたと憤慨していると聞いた。
恐らく、その後に決定的にクロ断定できるものを掴んで、踏み切ったのだろう。
将棋連盟はタイトル戦開催まで数日というギリギリのタイミングで
よく英断したと思う。始まってからでは、より取り返しがつかない。


橋本 崇載 ‏@shogibar84
ファンには酷な知らせと思うが、個人的にも1億%クロだと思っている。
奴が除名になるかどうかは知らないけど、俺は二度と戦う気しない。
以前からソフト指し、モラル、カンニング、再三警鐘を鳴らしてきたつもりだが、最悪の形になりただただ残念だ。
これでも潔白を信じるという人はどうぞご自由に。


この、プロならではの感覚というのはある程度信頼に足ると思います。そして、その感覚が将棋連盟の内部で共有できたからこその対応だったと考えられます。


今後の成り行き
では、今後はどうなるのでしょうか。将棋には「プロ的には一目」という手がありますが、今回の三浦九段は「プロ的には一目でクロ」だったのでしょう。でも、法律には「プロ」の視点がありません。なので、普通に裁判をやれば、三浦九段は勝訴すると思います。こうなったとき、日本将棋連盟は取り返しがつきません。将棋には手順前後というのがあって、本来先に指すべき手を後にして形勢を損ねることがあるのですが、まさにこれです。日本将棋連盟は、まず最初にスマホ厳禁、控え室は監視カメラ付き、トイレは妨害電波でネットにアクセス不能にするといった、スマホ・カンニングの防止を徹底すべきでした。三浦九段の悪評は最近に始まったものではないのです。

ただ、もしかしたら、日本将棋連盟は何らかの決定的な証拠を持っているのかもしれません。この辺は実際に裁判になってみないとわかりませんが、もしそうなら、三浦九段はこのまま将棋連盟に退会届を出して、引退となるかもしれません。

とはいえ、この日本将棋連盟という組織はびっくりするほど社会通念が通用しない組織で、将棋以外の意思決定はめちゃくちゃだったりするので侮れません。もしかしたらなんとなく「絶対クロだ。処分はこんなもんだろう」と年内の出場停止を決めたのかもしれません。


将棋の近未来
ここまでは三浦九段の将棋界での評判と、日本将棋連盟の対応について書いてきましたが、この件でわかったのは、将棋におけるソフトの人間に対する絶対的な優位性です。これまで悟空とクリリンで戦ってきた武道会に、手が4本もある生き物や、空を飛べる生き物が参戦してきた状態です。今度の叡王戦には羽生三冠が参戦ということで話題になっていましたが、「もう、誰が出ても太刀打ちできないので、羽生さんが出ても問題ないだろう」という判断だったのかもしれません。近いうちに、尻尾の生えた宇宙人のようなソフトがやってきて「私の戦闘力は530000です」とか言われちゃうのでしょう。

#羽生さんが2000とか、3000とかです。

プロの将棋は、ショウとしては今後も続いていくでしょうが、一手の価値についてはソフトに聞けば良いし、優劣判断もソフトに聞けば済んでしまいます。これが馬鹿でかいコンピューターを使わないと不可能だった時代ではなくなって、スマホでちょいちょいっと調べてしまえば用が足りてしまうというのでは、もう、そこら中にフリーザや魔人ブウがいる状態です。こんな状況で、人間同士の将棋にどの程度の面白さがあるのでしょうか。これまで、プロが何人も集まって勉強会をやって、ようやく結論らしきものにいきついて、それを実戦で試してみて、一定以上の勝率を収めると、みんながそれを真似して、やがて対策ができて、その頃にはまた別の新戦法が試される、ということを繰り返してきましたが、今後は検討の相手はソフトになってくるでしょう。ちょっとスマホをいじるだけで答え一発です。将棋は超魔術から、タネも仕掛けもある手品になってしまいました。

これでは、棋士にとっても、将棋が以前のままであるとは到底考えられません。もちろん、私たちにとっても同様だし、今後将棋のプロを目指そうと思う子供達にとっても同様でしょう。将棋の価値が急激に消失するわけではないでしょうが、その魅力は確実に減っていくはずです。

将棋は、クロスワードパズルや、数独のような、時間つぶしのための1ツールとして存在し続けるのかもしれません。

ここ数年はニコ生の将棋中継もあって、随分とプロの将棋が身近になりました。おかげで、エンターテイメントの一つとして、自宅で楽しむことができるようになりました。私たちは、幸いにして、将棋という文化がその役割を終える、最後の一瞬のきらめきを目にすることができたのかもしれません。  
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2016年09月22日

日本将棋連盟のサイトがクソサイトにリニューアルされた件

日本将棋連盟のサイトが猛烈に改悪されていて悲惨である。

http://www.shogi.or.jp

将棋指しがネットのど素人なのは仕方ないし、会長の谷川九段がネットに詳しいとも思えず、電子メディア担当理事の佐藤秀司七段がどの程度の見識を持っているのかは知らないのだが、できてきたサイトを見ればやはりど素人のようだ。もともとのサイトが見た目はともかく、非常に機能的なデザインであったことを思うと、先手2六歩に後手2四歩みたいな感じである。

何しろ、将棋ファンが一番知りたい最新の棋戦情報、たとえば竜王戦は今どんな戦況なのかな?と思った時に、以前のサイトでは1クリックで到達できたのに、今は2クリック必要である。あげく、「竜王戦の仕組み」のような、将棋の素人でも一度読めば不要なコンテンツが一番大事なところに、しかもかなりの分量で表示されている。これでは、駅の改札に「切符の買い方」が表示されていて、これを読まないと改札を抜けることができないようなものだ。日本に初めて来た外国人にはとても優しいが、普段から駅を使っている利用者にとっては面倒なことこの上ない。このコンテンツが重要なことは理解できるが、場所と分量が悪すぎる。続けて竜王戦を例にとれば、なぜか前期(28期)の結果が29期の途中経過よりも上に、しかもデコレートされて表示されている。俺たちは去年の結果じゃなくて、今の状況を知りたいんだよ!そして、ふと気づくと、竜王戦、第29期竜王戦、第29期竜王戦と、タブが3つも量産されている。別窓で開く必要なんてないんだよ!

他にも、ページ自体が怪しい自己啓発会社のそれのように長ったらしく、4回以上もスクロールしないと最下段まで行き着かなかったり、無用に馬鹿でかい画像をクリックすると今度はタブが増産されていなくてリンクの動態が統一できていなかったり、全くクソサイトというに相応しい。

ウェブ屋として、「どうしてこうなった」ということを考えると、可能性は二つしかなくて、担当した会社が無能だったのか、あるいは受注先をハンドリングした発注元の担当者が無能だったのか、である。発注元担当者の背後に真の無能が鎮座していて、担当者はデュークー伯爵のように傀儡である可能性もあるのだが、無能なのがデュークー伯爵だろうが、ダース・シディアスだろうが、「お客さん、このデザインはやばいですよ」と説得するのがウェブ屋の重要な役割でもある。だから、たとえ相手がシスの暗黒卿のようにとてつもなく悪かろうが、フォースの暗黒面に落ちていようが、一番最初に考えるのは、「いったいどこのどいつがこんなクソサイトを作ってしまったのか」となる。幸いにして谷川会長自ら「株式会社シンクロに御協力いただき」と書いているので、早速株式会社シンクロのサイトを見てみた。

株式会社シンクロ
http://synchro-japan.com/top

多分、ここだと思うのだけれど、なるほど、縦に長くて、画像が多くて、とても重い。それで、事業方針を読んでみると、

クライアント様との綿密な打合せから目標や課題を設定し、その上で消費者目線にたった、マーケティング戦略や広告コミュニケーション戦略の立案、各種キャンペーン企画の立案から実施まで、広告プロモーション領域全般をトータルプロデュースします。また、CONTENTS CREATIVEをテーマに、一味違うWeb・グラフィック・映像などのクリエイティブワークもご提供します。

出典:株式会社シンクロ 事業部(http://synchro-japan.com/divisions

だそうで、えーーーと・・・・。綿密な打ち合わせをしてこれかぁ。消費者目線に立ってこれかぁ、マーケ戦略やコミュニケーション戦略って何だよ、という感じである。この会社の業績をみると人数が少ないのにそこそこの実績なので、おそらくは電博あたりの大手代理店のスピンアウト企業だろう。

綿密な打ち合わせでは、「うちの棋士たちが魅力的に見えるサイトにして欲しい」「じゃぁ、もうかっこいい写真をばんばん載せちゃいましょう。うちには腕の良いカメラマンがいるので、お任せください」みたいなやりとりがあったのかもしれない。確かに、見た目は良くなったと思う。しかし、機能性は最低レベルまで落ちてしまった。

腕の良いプログラマーがいると、「こんなこともできます」「あんなこともできます」と様々な提案をできるし、そのアイデアが採用されるたびに受注金額がアップしていくので、発注側にある程度の予算があって、受注側ががめついと、必然的にてんこ盛りのサイトになってしまう。そういう場合は、たいてい閲覧者の利便性がないがしろにされることになる。今の将棋連盟のサイトはその典型例と言えるだろう。ただ、ちょっと不思議なのは、このサイトを見る限りプログラマーの腕が良いとは思えない点である。ま、いっか。ともあれ、クソサイトになってしまったのは、発注先の会社を変更してしまった(自前で作っていたのかもしれないけれど)ことによると想像できる。

人間に対する人工知能の優位性がはっきりしてきて、加えて空前絶後のスター、羽生三冠の絶対性に陰りが見えてきている。羽生三冠はこれまでも時々不調な時期があったにも関わらずその後復調してきたので今回も復調しないとは言えないし、ライバルの森内九段、佐藤九段、渡辺二冠なども好不調があって、相対的には相変わらず第一人者だが、それでも昔のような凄みはなくなってきたし、ポカも増えてきた印象がある。

#ポカは、ソフトによる形勢判断が的確になったおかげで可視化されてきただけで、潜在的には前からあったのかも知れない。

将棋界が徐々に苦しい状況に追い込まれつつある中、一番のコンテンツは何といっても名人戦、竜王戦といったタイトル戦のはずである。そういったメインコンテンツの「今」に対するアクセッシビリティを落としてしまうことは、そのままファンの興味を失うことに直結してしまいかねない。例えば私の場合でも、渡米しただけで将棋へのアクセス頻度は落ちて、興味も失われつつある。渡米と、サイトがクソなのとは次元が異なるものの、ファンの興味を維持し続けるためには情報へのアクセスが容易であることが重要なのは間違いない。

そういう、難しい時期において、今まで情報へのアクセスの利便性という点でとても優れたデザインだった旧サイトをクソサイトに変更してしまったのは、徐々に沈みつつある船の底に、必要ないのに大きな穴を開けてしまったようで、見ていて忍びないのである。

#まぁ、過去に将棋指しと仕事をして酷い目にあっているので、積極的に関わる気もないのだが。

関連エントリー
将棋界はこのままではあと10年で非常につまらなくなる
http://buu.blog.jp/archives/50846321.html

どうぶつしょうぎに関する不思議な話
http://buu.blog.jp/archives/51072560.html  
Posted by buu2 at 00:15Comments(0)TrackBack(0)将棋

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2016年08月06日

羽生の時代は終わるのか?

こっち(米国)に来て以来、将棋の情報に触れることが激減していたので、今日、まとめて読んでみたのだが、今は羽生の衰退期にあるようだ。ここ20年ぐらい、将棋界は羽生を中心にまわってきた。単純に将棋界の最多タイトルホルダーを「時代の覇者」と考えて名称をつけていくとこんな感じになる(冠数は羽生の保有していたタイトル数)。

  年  冠   時代
1989 1 中原・谷川時代
1990 1 谷川時代
1991 1 谷川時代
1992 3 羽生時代
1993 4 羽生時代
1994 6 羽生時代
1995 7 羽生天下統一
1996 5 羽生時代
1997 4 羽生時代
1998 4 羽生時代
1999 4 羽生時代
2000 5 羽生時代
2001 4 羽生時代
2002 3 羽生時代
2003 2 谷川・森内・羽生時代
2004 4 羽生時代
2005 3 羽生時代
2006 3 羽生時代
2007 2 佐藤・羽生時代
2008 4 羽生時代
2009 3 羽生時代
2010 3 羽生時代
2011 2 渡辺・羽生時代
2012 3 渡辺・羽生時代
2013 3 羽生時代
2014 4 羽生時代
2015 4 羽生時代
2016

中原の時代が終了し、短かった谷川の時代のあと、延々と羽生の時代が続いている。その中でも時々羽生の衰退期は存在した。羽生と森内が拮抗する時代があって、それもやがて森内が調子を落として、羽生の時代が復活した。羽生が渡辺に勝てなくなった時期があって、そのあと渡辺が調子を落として羽生の時代が復活した。

1991年に谷川の時代が終了して以後、谷川、森内、佐藤、渡辺が単独で最多タイトルホルダーになったことはない。

ちょっと驚いたのは、今年、羽生が竜王戦本戦トーナメントへ出場できなかったことだ。これは2006年以来10年ぶりだ。その直後に羽生は時代の覇者の座を降りかけて、復活した。

調子を落としても、そのたびに復活してきた原因のひとつは、多くの危機が、スペシャリストの登場によって起きていたことにあると思う。最初のうちはスペシャリストの戦法の勝率が高く、タイトルホルダーとなる。ところが、数年でその戦法に対する研究が進んで、勝率が落ちる。新しい時代が来るかと思ったのだが、その前に対策が進んでしまい、数名のトップ棋士の中に埋没していく。こうして、ジェネラリストとして勝ち星を稼ぐ羽生の時代が復活してきた。羽生は今年の初めに名人戦で佐藤天彦に負けたが、彼もスペシャリストである。

2016年の状況を見てみると、まず、名人戦で名人位を佐藤天彦に譲った。棋聖戦はなんとかフルセットでタイトルをキープ。王位戦は木村八段との棋戦が進行中で、1勝1敗のタイである。王座戦は羽生と糸谷の対戦に決まっている。竜王戦は羽生の敗退が早々に決まっていて、タイトルへ最短距離にいるのはタイトル保持者の渡辺だ。王将戦はまだ挑戦者決定リーグが始まっておらず、先が読めない。棋王戦は一回戦で羽生が破れており、羽生が挑戦することはない。つまり、羽生が2016に取ることのできるタイトルは最大で4(棋聖、王位、王座、王将)、最小で1(棋聖)である。最多タイトルホルダーで「時代」を定義するなら、タイトル数が1でも時代が継続する可能性はあるのだが、果たして羽生の時代は継続するのだろうか。それとも、1992年から長く続いた羽生の時代が、いよいよ終焉を迎えるのだろうか。

ちょうどコンピューターが人間に対しての優位をほぼ決めつつある今、人間の時代と羽生の時代が同時に終了するのかもしれない。  
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2015年04月11日

将棋電王戦FINAL最終局で横綱が見せた"変化"

「5対5の団体戦形式はこれが最後」ということで盛り上がった将棋電王戦、人類2勝、コンピューター2勝で迎えた最終局は、相撲にたとえるなら"横綱が変化する"形で、あっという間に終了した。

これを以って、「横綱が変化するとは何事だ」と腹を立てる開発者の言い分も一理ある。しかし、人間は変化してでも勝ちを取りにいかざるを得なかったというのが正確なところだろう。横綱は、相手を格下ではなく、少しの隙でも利用して勝ちに行かなくては負けてしまう可能性が高い好敵手と認めたわけだ。"品格"といった綺麗事を語っている余裕などなかったのである。

人間界の将棋第一人者までもがその実力を認めたコンピューターアプリである。次は一体どういう形で対決するのか。電王戦の次の一手には、どうしたって注目が集まるところだ。毎度毎度、アプリのバグをつき続けるわけにも行かないだろう。

ただ、ひとつ確実なことは、もう人間が負けたとしても、ほとんどの人が不思議には思わないということだ。  
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2015年03月23日

将棋電王戦FINAL第二局を観戦して

経過よりも結末が面白かった。ほぼ必勝となった永瀬六段が、さらにダメ押しするようにソフトのプログラム上の不備を明らかにして完勝したのである。局面自体も人間有利となったところだったが、そこで指された角成らずは、プログラムにない手で、ソフトがハングアップしてしまった。永瀬六段は事前の研究でソフトが成らずに対応していないことを知っていたそうで、ここしかないという究極の場面で伝家の宝刀を抜いたことになる。やや専門的になるが、1.形成は永瀬六段有利、2.しかし、ソフトの形勢判断はソフト有利、3.角不成でも、角成でも、ソフトの対応手はひとつに限定されている、という、作ろうと思っても作れないような絶好の場面だった。

今回の永瀬六段の指し手からわかるのは、人間とソフトは必ずしも対立した場所にいるわけではないということだ。もし本当に反対の場所に位置するのであれば、今回のような相手の不備を明らかにする必要はなかった。あるいは、単に恥をかかせたければ、▲2六歩 △3四歩 ▲4八銀 △7七角不成りで終了だったはずだ(王手じゃないと成立しないのかも知れないけれど)。しかし、実際はそうはならなかった。永瀬六段は、「可能な限り、真剣勝負を展開したい」と考えていたのだろう。だから、最初から伝家の宝刀を抜くことはなかった。そして、ソフトを圧倒したのちに、必要はなかったにも関わらず、宝刀を抜いた。ソフトの不備はそれほど致命的なものとも思えないので、多分、二度と発生しない質のトラブルだろう。衆人環視の状態でそれを明らかにしたのは、恥をかかせたというよりは、全ての将棋愛好家に対して「ソフトにはこんな弱点もあるんですよ」と知らせるとともに、開発者に対しての「早く対応してね」というアドバイスでもあったと思う。

僕は、ソフトは近いうちに人間の能力を超えると思っているし、そのことを何回かこのブログに書いてきた。その見解は今も全く変わらないのだが、最強ソフトを創り出すためには、トップ棋士の協力が必要だ。少なくとも、迅速な開発には、トップ棋士の協力があった方が良いのは間違いない。棋士たちは、追い越されるのは悔しいから、などとせこいことをいわず、どんどん開発に協力したら良いと思う。また、「人間とコンピューターの対決ではなく共存を模索したい」といいつつ、5対5の団体戦をこれで最後にするというドワンゴの意向も意味不明である。現在の電王戦は多くの開発者に挑戦の門戸を開きつつ、全ての開発者たちに平等にヒントを与えている。ソフト開発に向けて理想的な場を提供しており、興行的に成立しているのであれば、ここでやめてしまうのは非常にもったいない話である。電王戦を含め、トップ棋士も一体になってソフト開発に協力するぐらいの姿勢でないと、気がついたら世界最強棋士はインド産ソフトだった、などということになりかねない。

関連エントリー
コンピュータ対竜王
これまでの将棋界
今の将棋界
ソフト優位後の将棋界
将棋というゲームの変質
プロ棋士の価値
パラダイムシフト
日本将棋連盟理事会の構造的特徴
活路はコミュニケーション要素か?

番外編
プロ棋士に返信  
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2014年07月30日

会社組織を将棋の駒で表現してみるテスト

◯一般企業
ippan

様々な個性が適度なバランスで配置されている。


◯大企業
daikigyo

ある程度の個性は存在するものの、ジェネラリストが多く、フットワークに欠けるのがマイナスポイント。


◯ベンチャー
vwenture

少数精鋭。機動力に優れるものの、駒がひとつ欠けても大きな打撃を受けてしまう。スピード感が何よりも大事。


◯公務員
koumuin

無難なジェネラリスト集団。スペシャリストはいない。


◯年功序列・終身雇用型大企業(いわゆる日本型大企業)
nenkojoretu

役に立たない社員がたくさんいて身動きが取れない。新入社員を雇用したくても、配置する場所が見当たらない。もちろん、変人はいない。  
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2014年04月13日

第三回電王戦を終えて

いよいよ、コンピュータの優位性がはっきりしたのが原因なのか、2007年にコンピュータ将棋について書いた一連のエントリーへのアクセスが増えているので、ガイドを載せておきます。

コンピュータ対竜王
これまでの将棋界
今の将棋界
ソフト優位後の将棋界
将棋というゲームの変質
プロ棋士の価値
パラダイムシフト
日本将棋連盟理事会の構造的特徴
活路はコミュニケーション要素か?

番外編
プロ棋士に返信  
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2014年03月04日

日本将棋連盟とLPSAの対立の終わり

ブログのアクセス解析を見ていたら、久しぶりに将棋ネタの記事にアクセスが増えていたので、ちょっと理由を探っていたら、石橋女流の引退に合わせて、ちょっとした事件が起きていたようだ。石橋女流が引退、LPSAを退会したのだけれど、その際に、最後っ屁のようにLPSAサイトに代表理事名で「対日本将棋連盟等との事実関係について」という文書をアップしたのである。すでにその文書はLPSAのサイトから削除されているけれど、親切な人が魚拓をとっておいてくれたので、ここで見ることができる。ただし、物凄い長文だ。


『対日本将棋連盟等との事実関係について』の魚拓
http://megalodon.jp/2014-0225-1306-28/joshi-shogi.com/lpsa/03/

ほとんどの記述は概略を知っていた話で、その裏付けが取れた、というだけのことだし、何しろ超長文なので、普通の人が読むのは大変だと思う。これを3行でまとめるなら、次のような感じだろう。

LPSAや代表理事である(当時)石橋を悪く言う人がたくさんいるけれど、悪いのはLPSAじゃなくて日本将棋連盟の方です。証拠もたくさんあるんですよ。せっかくだから、この際その一部をオープンにします。それに、LPSAは公益社団法人なんですよ。


僕の感想を書くなら、日本将棋連盟(当時)もアホだけど、同じ土俵でやりとりしたLPSA(当時)もアホだということ。僕のスタンスはこの文書が公開される前から「どっちもどっち」なので、何か心証が変わるかといえば、何も変わらない。

結局のところ、代表的斜陽産業である将棋界というコップ、それもかなり小さいコップの中の嵐だったと思っている。

日本将棋連盟も、LPSAも、将棋という存在に何らかの経済上の価値を認める団体からお金を集めて、それを自分の組織の構成員を中心に再分配するのが主たる役割なので、それがなくなったとしても、困る人はほとんどいない。「でも、それじゃぁ、次の世代の羽生や森内が生まれてこない」という意見もあるだろうが、電子頭脳の方が人類より上のレベルに到達しつつある現在、将棋は勝負ではなくショウになってきている。その環境においては、必要なのは強者ではなくスターなのだ。実は、この”強者ではなくスターが要求される世界”こそが女流将棋界なのである。そこではある程度の水準の強さは要求されるけれど、そこから先の評価材料は愛嬌だったり、見た目だったり、トーク技術だったりする。

将棋界は男性中心の世界である。その世界が「勝負師たちの戦いの場」から「ショウ」に変わってきつつある中で様々な軋轢が生じ、そのとばっちりが女流に向いた、というのが女流の分裂騒動の本質だったのだと思う。もっと言えば、米長前会長(故人)が、女流を2つに分けて(意図的ではなかったのだろうが)、片方を自分の持ち駒にしてゲームを楽しんでいたのだろう。根底の部分での「理」は以前から変わらず今もLPSAサイドにあると思うけれど、戦い方があまりにも稚拙すぎた。これでは誰も応援してくれない。

土俵を設置し、自らメインプレイヤーともなった米長前会長が亡くなり、将棋の実績は素晴らしいものの、組織経営の「いろは」すらわからずに組織を迷走させた中井元LPSA代表理事がLPSAを去り、被害者の立場をことさらアピールしつつ自らの主張を強引に通そうとするばかりで、信用も求心力も失った石橋女流の最後っ屁がサイト上から削除されたことから、日本将棋連盟とLPSAの対立構造は大きく変わっていくだろう。この2団体が融和に向けて動くなら、LPSAの存在意義すら疑問になってくるので、近い将来、モトサヤに戻るということもあるのかも知れない。その場合、将棋界における女流の自立というのは困難になるだろう。だが、当事者の中にそれを望んている人がどのくらいいるのだろうか?

スポーツの世界では、男女が同じ土俵で対決することのほうが稀である。僕は、「将棋は頭脳対決なんだから、男女で能力差があるはずがない」、という”希望”が、この数年のゴタゴタの背景のひとつだと思っている。この希望は将棋界にとどまらなかったので、想像以上に多くの人の興味を集めてしまった。しかし、その希望が現実なのか、非現実なのか、明らかになる前に、おそらく電子頭脳が最強の将棋指しとなってしまうので、多分その疑問への興味は今後失われていくだろう。

結局、何が変わり、何が変わらなかったのか。ひとつだけ確実なことは、石橋女流が将棋界から消えたことである。その代わりに将棋界は何を得たのか。それが、まだ良くわからない。もしかしたら、何もないのかも知れないのだが、それならそれで残念なことである。


関連エントリー(古い順)
新しい事業を失敗しないために考えなくてはならないたくさんのことのうちの一つ
http://buu.blog.jp/archives/51274405.html

石橋女流のマイナビ女子オープン対局ボイコットに関して
http://buu.blog.jp/archives/51381619.html

いまのきもち
http://buu.blog.jp/archives/51384477.html

日本語がわからない人と仕事をすることの困難さがわかる事例
http://buu.blog.jp/archives/51385080.html

女流棋士問題もそろそろ終盤
http://buu.blog.jp/archives/51413773.html
  
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2013年10月08日

女流棋士問題もそろそろ終盤

時々思い出したように炎上する女流将棋ネタなんだけれど、そろそろ終盤のようである。この手のドラマは終盤に行くほど盛り上がるのが普通だけれど、女流将棋についてはすでにクライマックスは過ぎていて、フェイドアウトしていっているような印象を受ける。経緯についてはこのブログで散々書いているので、過去ログをあさってもらうという方向で割愛させていただくが、今回の燃料投下は日本将棋連盟からだった。

日本女子プロ将棋協会(LPSA)への対応について
http://www.shogi.or.jp/topics/2013/10/post-841.html

短い文章なので要約する必要もないのだが、約1行で書くなら

日本女子プロ将棋協会(LPSA)に対して色々と改善要求を出したけれどちゃんと対応してくれないし、もう終了だね


ということ。

これに対していつものようにLPSAから返答があったんだけど、

ファンの皆様ならびに将棋ご関係の皆様へ
http://joshi-shogi.com/lpsa/news/oshirase20131007.html

相変わらずそっぽに向いた返答である。こちらを同じように約一行でまとめれば、

日本将棋連盟に色々提案しているのに全然耳を貸してくれない。でも、いつでも相談にのるよ


という感じだ。

話がかみあわない理由ははっきりしていて、

日本将棋連盟の考え方
将棋のプロは日本将棋連盟が制定・運用してきたもので、全ての権限を日本将棋連盟が有している。LPSAが将棋のプロを設定するのは勝手だが、日本将棋連盟のプロとして活動したいなら、日本将棋連盟の土俵に乗る必要がある。
将棋 − 日本将棋連盟 − 日本将棋連盟のプロ
    − 日本女子プロ将棋協会 − LPSAのプロ

日本女子プロ将棋協会の考え方
将棋のプロというのは公的な資格で、日本将棋連盟が独占して良いものではない。その土俵にはLPSAも日本将棋連盟と対等な条件で乗りたいし、土俵のありかたなども提案していきたい。
将棋 − 将棋のプロ − 日本将棋連盟
              − 日本女子プロ将棋協会

という、「プロ」観の違いである。つまり、LPSAは「将棋のプロといういわば公共財を日本将棋連盟が独占するのはけしからん」ということで、これに対して日本将棋連盟は「今あるプロは"将棋のプロ"ではなく、日本将棋連盟が規定しているプロ。LPSAも自分で勝手にプロを作ればいい。ただし、それは日本将棋連盟のプロとは全く別物です」としているわけだ。LPSAにとってみれば「プロ」は公共財なので、その運用にあたっては日本将棋連盟と同格の立場で口出しできることになる。

誰がどう見ても「そりゃぁ日本将棋連盟の言い分が正しいよな」となりそうなものなのだが、人間の考え方とは色々である。でも、仮にLPSAの主張が正しいとしたら、僕が「ラーメンオタク将棋連盟」という公益法人を立ち上げれば、将棋連盟やLPSAと対等に将棋のプロの条件について話し合えることになる。「将棋のプロは、一手指すごとにラーメンを一杯食べることにしよう。食べきるまでは次の手を指してはだめだ」と主張したらどうするつもりなのか。これは極論としても、現存するプロ棋士たちが次々と小さなプロ組織を立ち上げ始めたらどうするのだろう。やはり、今、日本将棋連盟が運用しているプロは日本将棋連盟のプロであって、LPSAは、自分たちで勝手にプロを作って、自分たちで好きなように運用すれば良いだけの話なのである。それなのに、独立しておいて、土俵だけは使わせて欲しい、使い勝手が悪いので、土俵を変更して欲しい、と主張している。

これを将棋言葉で“無理筋”という。

無理筋を延々と主張され、それに長いことお付き合いしてきたけれど、さすがにそろそろ愛想が尽きたのでごめんなさい、というのが日本将棋連盟からのメッセージで、個人的には、LPSAはもう投了したほうが、棋譜を汚さなくて済むと思う次第である。

「笑わせるじゃないか」 中島みゆき
笑わせるじゃないか あたしときたら
あの人がそれとなく うるさがっているのに
笑わせるじゃないか あたしときたら
泣きついて じゃれついて ままごと気分
「誰か教えてやれよ」と声がする

  
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2013年02月27日

日本語がわからない人と仕事をすることの困難さがわかる事例

日本女子プロ将棋協会(LPSA)が「こんな手紙をもらって、「さすが谷川会長!」と、ときめいた」みたいなことを書いていた。

LPSA「2月22日の日本将棋連盟会見と声明について弊協会の見解」
http://joshi-shogi.com/lpsa/news/kenkai_20130227.html

面白いのでちょっとそのラブレターを読んでみたのだが、3度ほど読み返してみて、結論としては、というか、感想としては、日本語が理解できない人との交渉は本当に大変だなぁ、というものになった。

参考:添付1(以下にダイジェストがあるので読む必要なし)
http://joshi-shogi.com/pdf/renmei_0216.pdf

この将棋連盟からLPSAに送られたラブレター(ただしLPSA解釈)をわかりやすくまとめてみる。
#ちょっと4の文章がわかりにくいので注意が必要だが、良く読めばわかる

1.挨拶
2.マイナビオープンの契約解除と石橋女流の対局放棄について、明確なけじめをつけ、信頼回復につとめて欲しい。
3.LPSAからの返答には失望したよ。
4.LPSAの主張は簡単にいえば
(1)LPSAプロを連盟プロと同等に扱え
(2)連盟がこれに応じないのは、LPSAの自主性、自治権を否定し、LPSAはの権限に干渉し、LPSAの活動を制限するものだ
の2点である。
5.とはいえ、連盟は連盟のプロ認定基準を今後も厳格に運用していく。
6.LPSAは渡部さんに苦痛を与えるのは良くないと言っているが、渡部さん個人に非があるとは誰も思っていない。
7.LPSAが事態の本質を理解せず、自己の主張に固執するなら、スポンサーの理解が得られず、ファンも困惑する。
8.今回の手紙は、LPSAに冷静に考えて欲しいからだ。
9.これは最後の機会である。次の2つを提案する。
(1)マイナビオープンの一方的契約解除と対局ボイコットについて、LPSAと石橋女流の両者がマイナビに謝罪し、許してもらう
(2)今後、将棋連盟と友好的関係を築く努力をし、女流棋士認定基準について連盟、棋戦主催者、ファンが納得する基準を競技する旨、表明する
10.2月20日までに謝罪がなされ、マイナビが「許す」と言った場合、渡部さんについては特例として、連盟女流3級と同等の対応をする。
11.渡部さんの資格は連盟3級と同一に扱うが、それは級位取り消しについても同じである。


ちょっと解説するなら、5で「貴協会がいかなる対応をされようとも、連盟は、今行われておりますプロ認定基準を今後も厳格に運用する所存」(原文)としているので、9(2)は「女流棋士の認定は、LPSA所属であっても、連盟の基準を満たさなければダメ」と理解できる。これは、「連盟の基準は絶対に変えない。LPSAの所属者が連盟の段位を取得したいなら、連盟の基準を満たす必要がある」と明言しているのだ。

その上で、「何はともあれ、まずはマイナビに謝れ。期限は2月20日だ」と前提条件を出しているのである。ところが、LPSAはなぜか「(新しい、LPSAに都合の良い)共通基準について協議する」ことができると勘違いしている。なんで5を読み落とすのか、日本語が不自由としか思えない。「お前のことなんか眼中にない。興味もないので、好き勝手にやってくれ」と書いたら、「まぁ、私のことが好きなのね!!」と解釈されてしまったようなものだ。

さらに面白いのが自信満々で将棋連盟に送りつけた次の文書で、

参考:添付2
http://joshi-shogi.com/pdf/kyoukai_0220.pdf

連盟は2月20日正午までにマイナビに謝罪しろと明記しているのに、「協議が軌道に乗り、信頼関係が醸造できるのなら謝る」と、2月20日に返答しているのである。そもそも「醸造」ってお前はいつから酒屋になったんだ?それを言うなら醸成だろ?と思わないでもないのだが、これは瑣末なことなのでスルーしておく。何にしても、連盟が最後通告を送ったら、なぜかスルーされて、逆に妙な条件を突きつけられてしまったのだ。これでは文書を受け取った連盟も途方に暮れたことだろう。

これで「胸膨らませ、心躍る気分で」連盟の対応を待っていたって・・・・うーーーーーん(笑)。自信満々で文書を公開しているところを見ると、自分たちの勘違いには全く気がついていないんでしょう。

LPSAに必要なのは、まず日本語がきちんと理解できる人間を理事に加えることでしょうね。もう手遅れかも知れませんが。

関連エントリー:石橋女流のマイナビ女子オープン対局ボイコットに関して  
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2013年02月25日

いまのきもち

だいぶ前、
その船を漕いでゆけ
おまえの手で漕いでゆけ
おまえが消えて喜ぶ者に
おまえのオールを
まかせるな

中島みゆき「宙船」


数年前は、
むずかしい言葉は自分を守ったかい
振りまわす刃は自分を守ったかい
降りかかる火の粉と 降り注ぐ愛情を
けして間違わずに来たとは言えない

中島みゆき「風にならないか」


今は、
悪い人などいないだなんて あいにくですが頷けません
正しい人こそいないんじゃないか カンペキ正しいってどういう人だ
争う人は正しさを説く 正しさゆえの争いを説く
その正しさは気分がいいか
正しさの勝利が気分いいんじゃないのか
つらいだろうね その1日は
嫌いな人しか 出会えない
寒いだろうね その一生は
軽蔑だけしか いだけない

中島みゆき「Nobody Is Right」


4月から、ツキイチ日曜日の27時から2時間、中島みゆきのオールナイトニッポン、放送開始。  
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2013年02月03日

石橋女流のマイナビ女子オープン対局ボイコットに関して

先月30日水曜日の日の出テレビ「政治の時間」に森内名人が出演した。もちろん観たのだけれど、冒頭で「どうぶつしょうぎ」が扱われたので、以後、僕は一切のコメントを控えていた。途中、LPSAのマイナビ女子オープンボイコットの件がタイムラインに記載されたときは「あぁ、これはまずいなぁ」と思ったけれど、仕方がない。キャスター、サブキャスターは将棋は「指す」ものだということも、「対局する」ものだとも知らない、将棋のドシロウトである。余計な知恵を横から授けても意味がないし、生放送だから、放送事故級のできごとが進行していても、どうしようもなかったのである。結局、当事者であるキャスター、サブキャスターの二人はいったい何が起きたのかもわからないうちに放送は終了した。

日の出テレビにとって不運だったのは、この放送の前日に将棋界ではめったに起きない大きなトラブルが発生していたことで、日の出テレビにとって気の毒だったとしか言いようがない。せめて、事前に僕に相談があれば「こういうことは気をつけたほうが良い」とレクチャーすることもできたのだが、日の出テレビのキャスト、スタッフたちは僕が将棋について非常に詳しい人間のひとりであることすら知らなかったのだと思う。森内名人がどうぶつしょうぎに言及した時に、彼らが僕の話を出さなかったことからも、それは推測できる。

さて、日の出テレビを巻き込んだ将棋界の一大事、石橋女流のマイナビ女子オープンボイコット事件について、僕なりの見解を書いておきたい。


実は、僕は将棋ネタ、特に女流ネタは意識してこのブログに書かないことにしていた。というのは、北尾女流が以前、僕に対して「分裂した女流の再合流が果たせなくなるようなことはブログに書かないで欲しい」と言っていたからだ。一々細かい配慮をするのは面倒臭いので、それなら最初から何も書かないでおこう、と思ったわけだ。しかし、北尾女流の旦那さんの片上六段がこの件についてブログで言及していたので、それなら良いかな、と思って書くことにした。


まず、最初に大前提として、今回の件を抜きにして書いておきたいことは、「連盟も、LPSAも、組織の質としては大差がない」ということである。僕は棋士にも、またLPSAの女流棋士にも知り合いがいるけれど、彼ら一人ひとりはとても良い人達だが、組織としてはいただけない。正確には日本将棋連盟とは一緒に仕事をしたことがないのだが、内部の人間の発言を仄聞する限りにおいては「なんだかなー」という感じである。では、そこからスピンアウトしたLPSAはどうなのか、ということになるのだが、こちらもイマイチの組織で、僕としては、二度と一緒に仕事をしたくないと思っている。所詮は世間知らずのお嬢さんたちの“ゴッコ”というのが、僕の率直な感想である。たとえば組織の長(当時は中井女流)が契約相手に対して、契約書に押されている代表印について「誰が押したのかわからない。私は知らない」などと述べたことがあった。「あぁ、これはダメだ」という感じである。当初、将棋連盟というイケてない組織から飛び出したのだから、きっとイケている人たちなんだろうな、と思っていたのだけれど、それは誤解で、どっちもどっちだったわけだ。僕の会社も、LPSAが独立した当初は熱心にサポートしたものだけれど、その関係は長く続くことはなかった。

LPSAと仕事をしてみて強く感じたのは、彼らが「何かを作っていく」という姿勢ではなく、「自分たちは一定のステータスを持っているので、それを利用させてあげる」といった、権威主義的、高圧的、もっとわかりやすく言うなら、上から目線体質だということである。ビジネスパートナーとしては「?」という発言が多く、しかも契約済みの案件について一方的に見直しを要求したり、勝手に契約を無視したり、社会的な常識を全く理解していない人たちだった。その件をLPSAに非常に近いところにいる弁護士に述べたところ、「私たちに見せている顔とは全く別だ」という感想を述べていた。つまり、相手を見て態度を変える人たちなのである。加えて、何かというとすぐに弁護士を登場させる。弁護士はことが収拾不能になった場面では機能するけれど、通常の交渉で彼らが出てきてしまっては相手に喧嘩腰と見られてしまう。普通、そんなことはしないものだ。最初から高圧的に出て、相手にプレッシャーを与えていたら、まとまるものもまとまらない。

ひとつエピソードを紹介するなら、かつて、どうぶつしょうぎの権利について整理している打ち合わせの最中に、石橋女流は当時交渉窓口だった北尾女流を「あんたはどうぶつしょうぎをライブログに○○円で売り渡したのか!」と叱責したことがある。正確には、「共同で事業化して行きましょう」という内容だったのだが、それが彼女の頭のなかでは「安価で売り渡した」と処理されてしまっていた。


さて、そういった団体であるLPSAと、詳細はわからないけれど、あんまりイケてないんだろうな、という団体である将棋連盟がまた衝突した。全体の流れはこの記事がわかりやすい。

女流将棋界で対局ボイコット騒動 プロ資格巡り対立
http://www.nikkei.com/article/DGXNZO51159360Q3A130C1000000/

簡単にいえば、LPSAが自前のプロ棋士を作ったら、「そうですか、でも、連盟のプロとは違いますよ」と言われて大もめにもめて、最終的にLPSAの女流棋士(石橋女流)による対局のボイコットという、最悪の結末に至ったということである。


将棋連盟には将棋連盟の「女流プロ」の規定がある。一方で、LPSAは独自に「女流プロ」の規定を設置した。いわば、「将棋連盟女流プロ」と、「LPSA女流プロ」が存在する状況である。話がさらにややこしくなるのは、これに加えて「将棋プロ」が存在することである。これは男女の区別なく日本将棋連盟が規定しているものだが、その基準をクリアした女性はこれまで一人もいない。女流プロとは、一般の「プロ」の基準を満たすことが出来ない女性のために特例的に作られた制度なのだ。結果的に女性の「将棋プロ」はいないのだが、これは制度上何か差別があるわけではなく、単に女流が弱いからで、将棋プロからすれば、「女流は実力がなくてもプロになれる特権階級者」という考え方がある。

そもそも将棋連盟という組織は、実質的には将棋指しの事業協同組合的な色彩が濃い団体で、新聞社を中心としたスポンサーから得られたお金を再分配するのが主要な役割だ。当然、再分配先となる事業者、すなわちプロの将棋指しは少ない方が良い。一度プロとなってしまえば一定の既得権を持つことになるので、全く給料を支払わないわけにもいかない。既得権は、一度与えたら引き剥がすのに物凄く大きな労力を要するから、プロのハードルは高くなる。また、メインのスポンサーである新聞社は将来性がなく、徐々に衰退していく産業である。さらに、コンピューターソフトの棋力が格段にアップし、すでにトップアマチュアでは歯がたたないくらいになっている。表では「まだプロの方が強い」ということになっているが、非公式にはプロでも将棋ソフトにボロボロ負けているし、将棋の中継を担当するプロ棋士が横にPCを置いて、ソフトに候補手を表示させてコメントしている現場も見てきている。つい先日、渡辺明竜王と羽生善治三冠という、将棋界を代表する棋士同士の対局で7七銀という手が指されたのだが、この手の善悪を一番最初に判定したのはPCソフトだったようだ(実戦は、羽生三冠の読みに見落としがあったのだが、渡辺竜王にも同じ見落としがあって、羽生三冠の勝利となった)。

お金も減り、強さにも絶対的なものがなくなり、将棋指しを取り巻く状況は、明るいものが少ない。


そんな中で、将棋連盟、LPSA、マイナビの三者で主催する将棋大会「マイナビ女子オープン」において、将棋連盟とLPSAが衝突した。LPSAの立場もわからなくはない。自分たちの「LPSAプロ」が将棋連盟から「何の意味もありません。将棋連盟のプロを名乗りたければ、将棋連盟の規定をクリアして下さい」とされた場合、LPSAは将棋連盟の規定をクリアするための私塾のようなものになってしまう。しかし、一方で、将棋連盟の「LPSAのプロは、私たちに取れば何の価値もない」という立場も当たり前だ。将棋連盟には独自の規定があるのに、LPSAが勝手に自己基準で将棋連盟女流プロを量産してしまえば、将棋連盟の女流プロの立場がなくなるし、上述のように少ないパイをわけるための事業協同組合だから、組合員たちはへそを曲げる。

話の筋としては、「将棋連盟女流プロ」と「LPSA女流プロ」という名称をそれぞれが勝手に使えば良いだけのことなのだが、世間的には将棋連盟女流プロはイコール女流プロなので、LPSA的には自分たちだけがマイナーな資格を設定しているように見えてしまうのが困るのかも知れない。

しかし、残念ながら、LPSAは、やはり将棋連盟とは対等にはなり得ない。規模も、組織力も、歴史も違うのだ。その場合、採るべきスタンスは2つで、子会社のような立場で将棋連盟の土俵を借りていくか、あるいは独自の組織として全く別の道を歩むか、である。ところが、今のLPSAは、将棋連盟の土俵を借りつつ、土俵の持ち主である将棋連盟に喧嘩を売っている。これが成立しないのは、一般社会では当たり前だ。ところが、一部の将棋指しにとってはどうやら当たり前ではないらしい。実力があれば相手に規模や組織力や歴史があっても、ひっくり返すことができると思っているのかも知れない。しかし、残念ながら、一般社会と、勝負の世界は違うのである。勝てば官軍ではない。一方的な勝利もありえない。一般の社会は、様々な交渉の後にお互いに譲歩し合い、結果として双方が利益を得る、そういう世界だ。多分、そういうことがLPSAにはわからないのだろう(実際は、LPSAだけではなく、将棋連盟もわかっていないんだと思うのだが、将棋連盟のほうが立場が強いので、顕在化していない)。


どっちもどっちの部分もあるとは思うのだが、そこは弱小団体、LPSAが我慢しなくてはならないところもあれば、譲らなくてはならないところもあるはずで、LPSAとしては、そうした中で少しずつ小さな闘いでの勝利を積み重ね、徐々に組織を強くしていかなくてはならないはずだった。しかし、交渉での一方的な勝利を目指し、負ければ「私たちはこんなに不利な戦いを強いられています」と訴え、「法人としては、将棋連盟とLPSAは同格です」と主張してきたのがLPSAだと思う。個人的には「それはちょっと違うよな」と思い続けてきたのだが、その上での今回のボイコットである。これはこれまでのLPSAの作戦の中で最も稚拙なものだったと思う。


将棋の棋士というのは、ほとんど全ての学者と一緒で、基本的に自分の好きなことをやっている人たちである。彼らは、基本的に何も生産しないし、産業に寄与することもない。それでも暮らしていけるのは、学者なら税金から給与が支払われるし、将棋の棋士ならスポンサーがお金を出してくれるからである。スポンサーがなぜお金を出すかといえば、スポンサーの背後に将棋ファンを含めた一般消費者がいるからであって、学者も将棋指しも、間接的とはいえ、一般の生活者の理解やサポートがなければ食べていけない立場なのだ。将棋指しの場合、食べていくためには将棋ファンからお金をいただくか、スポンサーからお金をいただくぐらいしか手段がないのだから、将棋ファンやスポンサーは、将棋指しにとって一番頭が上がらない人たちなのである。今回の対局ボイコットは、将棋ファンとスポンサーに後ろ足で砂をかけるような行為だった。

交渉が思うに任せず、来年からの三者開催が難しくなったとしても、今回の大会はそれとは無関係だ。しかし、そこを同一視し、セッティングされた対局を放棄し、スポンサーに迷惑をかけ、何より、対局を楽しみにしていた将棋ファンを失望させた。本来なら、石橋女流は当面の対局相手である里見女流四冠、鈴木環那女流二段を連破し、上田初美女王に挑戦することを目指すべきだったはずだ。来季の話は、そのあとのことである。しかし、LPSAは、交渉のためのツールとして対局を利用してしまった。対局を人質にし、それを殺した。これはファンの無視に他ならない。結局、根源的な意識として「私たちは選ばれた存在」というものがあるのではないかと感じてしまう。と、これは私の推測にすぎないけれど、とまれ、LPSAは対局をボイコットしてしまった。


日経新聞の記事に戻ってみる。記事の最後では、「特例的なプロとして認定すべし」などという、日本人的な解決方法が提示されているが、これは得策ではないと思う。こういう「特例」は安易に持ち出すべきではない。では、どうしたら良いのか?

例えば、すでに女流棋士よりも強いソフトがあるので、「公開された場で連盟が指定したソフトと対戦し、一定の成績以上(例えば、ソフトでプロ初段のレベルと5回対局して勝ち越し)した場合にプロとして認定する」といった仕組みを作ってしまうということが考えられる。上に述べたように、将棋連盟は事業協同組合色が濃い団体だから、この条件での合意は難しいと予想されるけれど、「LPSAが独自に決めたプロを将棋連盟でも認めろ」というやり方よりはずっと通りが良いし、合理性もある。何しろ、今のLPSAの主張は無理筋過ぎる。これは話が女子プロだからわかりにくいが、わかりやすく書くなら「LPSAが将棋のプロ(女子ではない)の基準を決めて、独自に認定するので、それを将棋連盟も認めて欲しい」と主張しているのと同じなのである。


これまで、LPSAの問題はLPSA対米長会長という対立構図で語られることが多かった。そして、その片方の主役だった米長会長ががんで亡くなった。さて、LPSAと将棋連盟はこれからどうなっていくのだろう、と注目していた矢先の今回のボイコット事件である。いくらLPSAが一般社会での経験がほとんどない女流棋士で組織されているとはいえ、対局をボイコットすることの意味は重々に承知しているはずで、逆に言えば、それだけ追い込まれているということだろう。抜いてはならない刀を抜いてしまった、いや、抜かざるを得なくなった、と考えるのが妥当だと思う。この判断に至った理由を普通の起業家という立場から推測するなら、「極端な資金の困窮」や「人心掌握が困難になり組織が分裂の危機にある」ぐらいしか考えられない。

今回のボイコットで、どういう形であれ、多くの棋士が考えていた連盟女流とLPSA女流の再合流という幕切れは一層難しくなったと言えるだろう。LPSAの問題は、そろそろクライマックスが近いのかも知れない。

それにしても、僕が一緒に話をしたことのある中倉姉妹や島井女流、松尾女流といったLPSA所属の女流棋士達が「対局ボイコットもやむなし」という意識であるとは、個人的には思えない。LPSAは、本当に組織として機能しているのだろうかと疑問に思う。将棋連盟から独立した彼女たちは、本当にこういう立ち位置を望んでいたのだろうか?



*訂正について:愛すべき2ちゃんねらーのどなたかから、「世間ずれ」の誤用についてご指摘いただきましたので、訂正させていただきました。
#どこのどなたかは存じませんが、ご指摘、ありがとうございました。勉強になりました。日本語は大事にしたいものです。

続報:日本語がわからない人と仕事をすることの困難さがわかる事例  
Posted by buu2 at 14:04Comments(30)TrackBack(0)将棋

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2012年10月04日

久しぶりの羽生マジック

将棋の解説を聞いていると、大抵、終盤で「これは名局ですよ」というコメントが出てくるのだが、中原の5七銀みたいに符号で語り継がれるような本当の名局は滅多にない。でも、今日の第60期王座戦第4局は、符号で語り継がれることになるかも知れない。

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#この場面で6六銀

その理由は、

1.勝ちきる妙手ではなく、敗勢の将棋を千日手(引き分け)に持ち込んだ
2.取られそうな駒を取られる場所に動かしたのではなく、持ち駒を歩の頭に打った
3.詰めろ逃れの詰めろになっている
4.この一手が結果的に王座のタイトル奪取に直結した

あたりである。ただ、「名局」なのかはまだ不明。というのは、6六銀に対して渡辺竜王は同歩としたけれど、ここで7八銀上としていたらどうなっていたのかについて検討が必要だからだ。正着していたなら渡辺竜王の勝ち、であれば、ここは6六銀ではなく7一金とすべき場面だったかも知れない。そういうわけで、本局が名局なのか、そうではないのかはもうちょっと検討が必要なようだが、6六銀が、久しぶりに現れた「羽生マジック」だったことは間違いがないと思う。

#ところで、今日のニコ生の浦野八段による解説はとても良かった。  
Posted by buu2 at 02:09Comments(2)TrackBack(0)将棋

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2012年04月25日

将棋名人戦の完全中継でニコ生が大儲けしていそうな件

将棋の名人戦をニコ生で完全中継している。この中継がなかなかクオリティが高く、馬鹿にできない。昨日、今日やっている第二局の中継も、聞き手の山口恵梨子女流の舌っ足らずで、それでいてきちんとした仕切りが絶妙で、「これは見たい」と思わせる内容である。加えて、昨日は佐藤康光王将の升田幸三賞受賞の解説などがあった(らしい)。

「(らしい)」というのにはもちろん理由があって、プレミアム会員ではない僕は、中継を見ていたら、升田幸三賞に関する解説が始まった直後に、追い出されてしまったのである。いくら入りなおしても、ダメだった。やっと入れたと思った時には、佐藤王将の特別解説は終了していた。

サッカーでも、野球でも、ホリエモンと成毛眞さんの対談でも、こんなことはなかったのに、面妖な、と思ったのだが、ちょっと考えてみると「あぁ、そういうことか」となった。将棋を見ている人は、年寄りが多い。この人達は基本的にお金持ちである。ニコ生の月額500円など、痛くも痒くもない。だから、みんなホイホイとプレミアム登録するんだろう。プレミアム会員がこぞって見に来てしまうので、一般会員の僕等はすぐに追い出されてしまう。

ニコ生、すげぇなぁ、と思ったのは、こういう、金持ちで、かつネットに親和性があり、しかもニコ生の新規ユーザーとなりうる層にきちんとターゲッティングした点である。

#だけど、おかげで僕は見ることができないのです・・・。プレミアム登録、するかなぁ、今までずっと我慢してきたのになぁ・・・。と、思いつつ、登録している人がたくさんいそうな予感。なんか、ちょっと悔しいなぁ。

#今日登録すると6日間で500円になってあまりにも悔しいので、公式で見るのは諦めてミラーで見ることにした。  
Posted by buu2 at 10:17Comments(0)TrackBack(0)将棋

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2012年01月15日

将棋電王戦の今後の展望とか、ボンクラーズの中身とか

将棋電王戦、毎年一局ずつの予定で来年はプロの四段と対局予定だったのが、昨日の米長永世棋聖の敗戦のあと、5対5の対局に変更となった。

この変更の理由は公表されていないけれど、多分次のようなことだろう。

1.ソフトが予想以上に強い
表向きはソフトとプロ棋士の対局は実施されていないけれど、裏では散々やっているはず。プロ棋士がネットで解説をやっているのを裏方として見ていたことがあるけれど、彼らはいつもソフトで最善手や詰み筋をチェックしていた(2ちゃんも見ている)。また、ちょっとした暇つぶしでソフトと対局することも結構あるようで、自分で「裏ではコロコロ負けています」と告白したプロ棋士もいる(本人が直接僕に話したので間違いない)。最先端のソフトでも普通のPCで動くだろうから、「インストールしますので、使ってみてください」と、開発者からソフトをもらっていても何の不思議もない。なぜなら、開発者にとっても試してみてもらえることはありがたいからだ。

それで、数年前までは、「女流やトップアマには勝てるけれど、プロ棋士にはまだ難しい」レベルだったんだと思う。これだと、プロ対ソフトを頻繁にやっても、「まだまだ駄目だ」ということになるし、かといってソフトはミスを見逃さないので、ちょっとしたミスで負けてしまう可能性もある。となると、棋士にとっては「勝ってあたりまえなのに、油断するとあっという間に必敗になる」という、割の悪い勝負となる。勝ってあたりまえでは、頻繁に勝負する意味もない。ところが、そろそろ男性のプロ棋士とやってもそこそこに勝負になるレベルになってきたのだろう。

2.マネタイズが見えてきた
負けても恥ずかしくないレベルになったとはいえ、プロ棋士にとっては危ない橋には違いない。そして、それがあまり利益にならないのであれば、やる意味がない。しかし、今回の米長永世棋聖対ボンクラーズで、ネット中継にそこそこのアクセスがあったんだろう。そして、中継者にもかなりのメリットがあったんだと思う。コンテンツが収益をあげられるのであれば、もっと数を増やしても問題はない。ただでさえ経営が難しくなっている将棋連盟だから、儲けられるときに儲けておいたほうが良い。「もう人間ではソフトに全くかないません」となってからでは遅いのだ。「コンテンツとしての価値があるうちに対局をたくさんやっちゃいましょう」という判断があったんだと思う。

3.トッププロはまだまだソフトに負けない
渡辺竜王が「来年は絶対にやりません。順番があります」と断言していたところを見ると、まだ渡辺竜王は本気を出せばソフトにほとんど負けないんだと思う。裏で対局していないとも思えず、「大体この程度のレベル」というのはわかっているんだと思う。また、解説を聞いていても、ボンクラーズの指し手については渡辺竜王はほとんどひと目で指摘していた。このあたりを見ていても、ソフトの強さは

渡辺、羽生>二人を除くトッププロ>(中堅以下のプロ、ソフト、女流、トップアマ)>アマチュア

ぐらいの場所なんだと思う(括弧内については順序は不明)。


来年は連盟から5棋士(多分、若手)とソフト上位5つとの対局とのことだけれど、これはどうなんだろう。最強のソフトと5棋士の対局の方が楽しそうなんだが。

人間の能力の限界とソフトの能力の限界なら、ほぼ間違いなく人間の限界が先に来るので、あとはいつまで互角の状況でいられるか、である。


それにしても面白かったのは、米長永世棋聖が断固として角交換を避けたこと。捌きあって持ち駒を持った戦いになると、ソフトには勝ちにくくなるということなんだと思う。実は、これは僕が激指君とかと対局していても思うこと。どうしても読みぬけが多くなる。


ところで、表では公表されなかったけれど、こんな突撃取材を試みた新聞があった。素晴らしい。

米長、敗退…最強将棋ソフト「ボンクラーズ」に迫る  
Posted by buu2 at 15:03Comments(0)TrackBack(0)将棋

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2012年01月14日

将棋電王戦 米長邦雄永世棋聖 対 ボンクラーズ

千日手模様のやや退屈な序盤戦だったのだけれど、米長陣にできた弱点を見逃さず、以後、全く緩みなく攻めたボンクラーズがあっという間に勝勢を築いてしまった。

「米長が負けたようだな...」(羽生)
「ククク...奴は四天王の中でも最弱...」(渡辺)

まだ終わってないけれど(17:10現在)、米長永世棋聖必敗の状況。手合い違いなので、もっと強い奴を出せ。

追記(17:14)
113手まで、ボンクラーズの勝ち。  
Posted by buu2 at 17:11Comments(0)TrackBack(0)将棋

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2011年10月08日

ええっ!勝手に将棋アンテナ、終了しちゃったのか!!

将棋関連のニュースについて世の中の反応をチェックするのに非常に便利だったシステムとして、「勝手に将棋アンテナ」というのがあった。今日、「米長対コンピューター」についてみんなはなんて言っているのかなーと思ってアクセスしてみたら、サービスが終了していた(;_;)

「勝手に将棋アンテナ」運用終了

いつもアクセスするわけじゃないけれど、何かニュースがあって、世の中の反応をチェックしたいと思ったときに便利なサイトだったのになぁ。ニーズ、ないのかな?  

2011年10月07日

電王戦

やっと、コンピューター対人間の次の対局が決まった。

「米長邦雄永世棋聖vsボンクラーズ プロ棋士対コンピュータ将棋電王戦」のお知らせ!

女流棋士の次としては、米長会長は適切な相手だろう。こういう、どっちが勝つのかさっぱり予想がつかない勝負というのはコンテンツとしての評価が高い。ちなみに、僕は断然ソフトを応援したい。

それにしても、将棋連盟のサイトはこの手の組織のサイトとしてはすごくできが良いと思う。デザインとか、機能とか。ときどき怪文書が掲載されるのはともかくとして。  
Posted by buu2 at 14:25Comments(1)TrackBack(0)将棋

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2011年09月20日

総統閣下はお怒りです(仮)の進捗

今年のゴールデンウィークから書き続けてきた「総統閣下はお怒りです(仮)」の執筆作業がいよいよ佳境に入って参りました。

現在、17万文字弱まで増えてしまった原稿を取捨選択しているところですが、全体は総統閣下の一人語り、作戦室での脚本バージョン、そして、澤井健氏による漫画の3種類で構成されます。

詳細はフェイスブックページの「総統閣下はお怒りです(仮)」でお知らせしていきますので、是非「いいね」を押してください。

フェイスブックページ「総統閣下はお怒りです(仮)」

まもなく、現在の目次案を公開します。また、澤井健氏のキャラクターデザインも発表できるかも知れません(仮)。あまりにも似すぎていて大丈夫かなーと心配になるクオリティです。  
Posted by buu2 at 12:39Comments(0)TrackBack(0)日記

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2011年09月13日

羽生二冠、王位奪取で大山15世名人のタイトル獲得80期(歴代1位)に並ぶ

ここ2年ぐらい、周りが強くなったというよりは羽生さんが弱くなったという感じだったんだけど、急激に弱くなるわけでもなく、ペースこそ落ちたとはいえ、タイトル獲得数を積み重ねていたわけで、とうとう歴代1位に並んだ。羽生さんが塗り替えてないのはこれぐらい?新記録になるのも時間の問題だろう。タイトル獲得数を除くと、あと、記録としてのやり残しは前人未到の全タイトル永世位獲得ぐらい(すでに永世6冠、あとは竜王に一度なるだけで永世七冠)じゃないのかな。

もう、並ぶ人もいないだろうなぁ。次に永世七冠になるのはコンピューターだろう。  
Posted by buu2 at 20:23Comments(0)TrackBack(0)将棋

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2011年09月06日

どうぶつしょうぎアプリを自分のデザインで!

色々と調整していたんですが、ようやくリリースが出せました。どうぶつしょうぎアプリには「きせかえどうぶつしょうぎ」という機能があって、好きな盤、駒で遊ぶことができます。このきせかえの「洋服」を募集しちゃいます、という話です。

正式なところはこちらをどうぞ

きせかえどうぶつしょうぎ 盤駒デザイン募集

アップル社が承認してくれれば、企業名やウェブサイトのURL等も書き込めると思います。

もし気になりましたら、お気軽にご連絡ください。  
Posted by buu2 at 22:50Comments(0)TrackBack(0)社長

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2011年07月10日

新しい事業を失敗しないために考えなくてはならないたくさんのことのうちの一つ

大きな組織、硬直した組織からスピンアウトするのは、ここ数年の日本でも良く見かける。こうした動きは、社会の活性化や新陳代謝には必ず必要で、護送船団、村社会の日本であっても、どうしたって起きてくるものだ。

そして、スピンアウトした人たちはみんな共通の壁にぶつかることになる。それは既得権者達の壁だったり、銀行の無理解だったり、いろいろだ。それらの多くは自分ではどうにもならないことだったりするのだが、中にはスピンアウトした人間でも自分でコントロールできるものがある。それは、「自分の目線を変える」ことである。ところが、これができない人たちが相当数いる。これができないことで、スピンアウトはただのアドベンチャーになってしまう。その行き先は火を見るより明らかだ。

僕がやりとりをしてきた中での典型事例を一つ紹介する。僕たちの会社は、大きな、ある旧態依然とした組織から飛び出した組織(以後、Aとする)と、ひとつの事業を開始することにした。開始にあたり、共同事業契約を締結し、その発展について相談を開始した。ところが、その事業を開始してすぐに、Aの中では内紛が発生した。その結果、Aでライブログとの交渉を担当していたB氏がその組織を出ていってしまったのだ。以後、ライブログとの交渉を担当したのはその組織の新しい交渉窓口のC氏、そして組織のトップのD氏となった。特にこのC氏の対応が非常に稚拙で、以後、プロジェクトは迷走を始めた。まず、最初にC氏が提案してきたのが契約書の内容の大幅な見直しである。契約書は、契約する前にきちんと内容をチェックするのが当たり前で、一度契約してしまえばあとはそれを粛々と実行していくのが当然である。これはビジネスの常識だ。ところが、C氏はビジネスの素人だった。

Aとの交渉でC氏やD氏の口から出てきたセリフは次のようなものだ。

「Bは少額でこのプロジェクトをライブログに売ってしまったのか!」(C氏)
「今の契約内容では事業の継続は難しい」(C氏)
「ライブログさんが私たちと共同でプロジェクトをやっていくのにふさわしいか、精査させていただきたい」(D氏)
「私が知らないうちに誰かが契約書に押印してしまった。私は何も知らない」(D氏)

確かに、Aがスピンアウトした母体は長い歴史を持つ組織である。しかし、A自体はライブログよりも新しい団体だ。それにも関わらず、C氏は自分たちが相変わらずAに所属しているような目線でライブログに相対した。これではお話にならない。スピンアウトした時点で、以前の看板は全てなくなっているのである。挙句、「共同で事業をやっていくのにふさわしいか精査させていただく」とは噴飯モノだ。そんなことは契約書を締結する前にやるべきことである。そして飛び出したのが「誰かが勝手に契約したので、私は知らない」という、Aの代表D氏の泣き言である。こんな組織がまともに機能するわけがない。内部分裂して出ていってしまったB氏にもある程度の上から目線感覚が存在したことは否定しないけれど、少なくともB氏には「一からやっていく」という感覚が存在したし、ライブログが共同で事業を進めていくのに大きな障害があったとは思えない。しかし、C氏には「ゼロからのスタート」という感覚が皆無だった。加えて、D氏には、組織のトップとして全体をまとめるだけのリーダーシップがなかった。

最終的に、Aはライブログを下請け的立場にしてプロジェクトを推進しようとして、交渉は決裂した。相乗効果を狙った事業展開はバラバラに崩壊し、ライブログはその事業において最低限の利益を出すにとどまった。ただ、ライブログサイドの事業が最低限の成果にしかならなかったのは、もちろんライブログに責任がある。ライブログは、Aの内部分裂も、B氏の離脱も、Aがビジネス感覚を持ち合わせていないことも、Aが契約を履行しないことも、全て想定して考えておかなくてはならないことだった。ライブログはこの経験をもとに、「目線を変えることのできない事業者との共同事業は避けなくてはならない」という知見を得たのである。

その後、Aに関して何か良い話を聞くことはない。

以上は「目線を変えることのできなかった人たち」に関する事例である。さて、また別の話を書いてみる。三菱総研は辞めていく人間が多い会社だけれど、辞めるかどうか悩んでいるときに先輩たちから聞くアドバイスは、「三菱という看板は決して小さくない。辞めたとき、その看板ナシでどこまでやっていけるのか、良く考えたほうが良い。多く見積もっても、仕事は20%ぐらいになると考えたほうが良い」というものだ。三菱総研では、30代前半で年収が1000万円を越える。一方で、仕事のノルマは5000万円以上。つまり、会社を辞めても20%の仕事が取れるなら、辞めた方が収入が増える勘定だ。三菱総研という会社はステップアップのための踏み台としては非常に理想的な会社だと思うのだが、ステップアップの際、もし独立するのであれば、単純にステップアップするのではなく、一度地面に降りる必要がある。この話は、他のどんな事業においても多分一緒である。

自分がいた場所がどんなに眺めが良くとも、それは当たり前ではない。その場所を離れてもそのままでいられることは少ない。というか、そんなことはほぼ間違いなくないのである。山の上から、別の山に移るには、一度平地まで戻らなくてはならない。これは非常に簡単な理屈なのだが、それがわからない人が山ほどいる。

そういえば先日も、「新しいコミュニティをFacebookに作った。半月で会員を1000人にしたいのが、どうしたら良いか」という相談を受けた。この相談者は元官僚である。彼はいろいろな部分で感覚をリセットしていると思うのだが、この話を持ちかけられたときは「まだまだ、抜けてないんだな」と感じた。

景気が悪い中、何かアイデアを事業化したいと考える人はたくさんいると思う。チャンスといえばチャンスなのだ。ただ、その際には必ず一度自分の感覚をリセットする必要がある。どうやったら成功するか、この問に対する正解は少ない。でも、どうやったら失敗するか、この問に対する回答は比較的簡単だし、正解は山ほどある。そのうちの一つが、「以前の看板がそのまま使えると誤解すること」である。新しい事業を開始するなら、誰もが「裸一貫」からのスタートである。  
Posted by buu2 at 16:46Comments(0)TrackBack(0)社長

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2011年07月06日

竜王戦挑戦者決定トーナメント開幕戦

竜王戦って、システムは結構複雑なんだけれど、実力さえあれば若手でもあっという間に竜王になれちゃう、というシステムで、しかもなかなか良く考えられている。加えて、名人戦と違ってお金を払わなくても(大体、公益法人を目指す団体の一番大事な棋戦が有料って、全然公益じゃねぇじゃんか)速報を見ることができるので、僕の中では一番好きな棋戦。それで、今日はその挑戦者決定トーナメントの開幕戦、羽生二冠(!)対橋本七段の対局があった。今日は本当はトレーニングに行く日だったんだけれど、こちらが面白くてついつい最後まで見てしまった。羽生さんが無難に勝ったかな、と思っていたら、終盤で大逆転(多分)があって橋本七段の勝利。

羽生さんでも5年に一度くらい、こういう大逆転負けを喫するんだよね。中盤での羽生さんの大胆な指し回しから最後の大逆転まで、とても面白かった。  
Posted by buu2 at 23:10Comments(8)TrackBack(0)将棋

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2011年06月30日

忍たま乱太郎

よみうりホールの試写会で、原作未見、予備知識皆無にて鑑賞。

前半の細かいギャグを散発でどんどん見せていくところはくだらないを通り越して爽快ですらある。「あーーー、ハリポタを日本風の味付けでやると魔法学校が忍術学校になって、女の子は出てこなくなっちゃうんだなー、というのが判った。メガネとかは一緒で、森番のおじさんは給食のおじさん(おばさん?)に変わっていた。

後半のストーリーモードに入ると、ストーリーは退屈の一言。でも、ギャグは面白い。結構笑える。多分、夏休みに子供にせがまれてパパやママが連れて行く、というシチュエーションなんだと思う。場内の子供にはばかうけしていたので、子供は十分満足できると思う。パパやママも、寝ない程度には楽しめるはず(でも、歌のシーンは意識が遠くなった・・・あれって必要なのかな???)。脇を固める大人たちが無駄に豪華なのがそれだけで笑えるのだけれど、最近の竹中直人はどんな映画に出てもこんな役で大丈夫なのかと心配になる。

子供の頃、ドリフのギャグで大笑いしていたことを思えば、こういう映画で屈託なく笑えるのが子供なんだろうなぁ、と思う。Super 8では全編通して笑いっ放しで、場内で真面目に見入っている客に対して「こいつら、笑いの感度がめちゃくちゃ低いな(笑)」と思っていたけれど、今日は僕の笑いの感度が低いことが判った。給食のシーンで何のためらいもなく段ボールとかが出てきたところは笑ったけど。

そもそも、子供ってウンコが出てきたり、力いっぱいぶん殴るだけで大爆笑だもんね(^^; そういやぁそうだったなぁ、と。「奇跡」では走り回っている子供たちを観て「あぁ、そうだったなぁ」と思ったけれど、今日は画面の中じゃなくて、観客の反応を感じていて、「あぁ、そうだったなぁ」と思った。

カップルで観に行くデート映画としては全く不適だと思うけれど、子供と一緒に観に行くなら大丈夫だ、問題ない。子供目線なら満点だけど、無粋にも大人目線で評価して☆半分(笑)。だって、このブログを読む人は基本的に大人だもんね。

余談。このキャラ使って「きせかえどうぶつしょうぎ」を作りたいと思った。きせかえどうぶつしょうぎ、各種プロモーションに利用出来るはずなんだよね。こういう子供向けの映画のプロモーションとか、凄くフィットすると思う。  
Posted by buu2 at 23:37Comments(0)TrackBack(0)映画2011

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2011年06月22日

専門家でも判断の分かれる新種の誤字

どうしてこうなったんだろう。

yonenaga


単純にコピペのミスとも言えず、手が滑ったわけでもなく。既存19分類の誤植には含まれない新種と思われます。  
Posted by buu2 at 15:56Comments(2)TrackBack(0)誤植

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名人戦第7局二日目

3勝3敗で迎えた最終局の二日目。封じ手を開けたところから羽生名人が1時間以上の長考。良く解らん。

これは、あれですかね、この先で考えると、森内九段にも考える時間を与えてしまうので、その前にずーーーーーーっと先まで考えてしまおうという作戦ですかね?封じ手は3通りぐらいしか考えられなかったので、ここでこんなに考える理由が謎。  
Posted by buu2 at 10:16Comments(0)TrackBack(0)将棋

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2011年05月07日

第二回どうぶつしょうぎ こどもたいかい

Apple Store銀座で第二回どうぶつしょうぎ こどもたいかいが実施されました。

今回は会場にどうぶつしょうぎを知らない方がそこそこいらっしゃったので、どうぶつしょうぎの遊び方、らいおんはんとの遊び方、らいおんはんと大会、こどもたいかい、優勝者対開発者などを実施しました。

見に来てくれた方がネット中継をしてくれましたが、その動画の一部はこちらで見ることができます。

#中継・録画されるならもうちょっとまともな格好をしておけば良かった(汗)。









Video streaming by Ustream

ご参加いただきました皆様、どうもありがとうございました。次回は仙台で実施することになるかも知れません。全国各地でやりたいですね。


ちなみにらいおんはんとの優勝者は24万点ぐらい。僕は模範演技(笑)で28万点をたたき出して大人の凄いところを見せつけておきました。優勝者との対戦でも一切手抜きをせず、全勝(笑)。ただし、優勝者、準優勝者、準優勝者のお母さんによる連合チームとの対戦では、真面目に対戦したにも関わらず、敗退しました(涙)。やはり、三人寄れば文殊の知恵ですね。  
Posted by buu2 at 22:53Comments(0)TrackBack(0)将棋

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2011年04月28日

どうぶつしょうぎ 新デザイン募集!

Apple端末で展開しているどうぶつしょうぎアプリには、「きせかえどうぶつしょうぎ」という機能が追加されています(Android版はまだ対応しておりません)。

この「きせかえどうぶつしょうぎ」は、好きなデザインで遊んじゃおう、というもの。今のところ、通常デザイン、副将軍デザイン、3月以前に購入された方はさらにオリジナルデザインの3通りで遊ぶことができます。

そして、これから、新しいデザインをどんどん増やしていきたいと思っています。そこで、皆さんからのデザインを募集してみたいと思います。優秀なデザインは、弊社で無料でアプリに搭載させていただきます。必要な絵は、盤面1枚、キャラクター5種類の合計6点です。音声を添付していただければ、音声も追加可能です(キャラクターがらいおん、ぞう、きりん、ひよこ、にわとりの5種類であれば、現在の音声データをそのまま使うことも可能です。コマの種類は既存のキャラクターに限定されません(副将軍将棋は「爺」「角」「助」「八」「忍」の5種類)。

たとえば、

震災復興将棋
「ほや」「かき」「わかめ」「さんま」「きんかさば」

水族館将棋
「シャチ」「イルカ」「マグロ」「カニ」「イソギンチャク」

なんかが思いつきますし、他にも動物園ご当地版とか、恐竜将棋とか、色々考えられると思います。「こんなの、描けます」という方は、このエントリーへのコメントでも、メール(info@liblog.co.jp)でも、ツイッター(@Amidalachan)でも、なんでも良いので、アクセスしていただければ幸いです。

個人的にはこれとか、作ってみたいんですよね・・・・。

妻の小言。「問題

本人のブログはこちらですが、どうやら5月は対局がない様子。ちょこちょこっと、是非ひとつ(笑)。

女流王位戦開幕。

タイトルは、「りゅうおうしょうぎ」ぐらいで。  
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2011年04月27日

第二回 どうぶつしょうぎ こどもたいかい

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5月7日13時より、Apple Store銀座で「どうぶつしょうぎアプリ」のイベントを開催します。前回同様、小学校3年生以下のお友達を含む家族によるトーナメント(事前登録が必要です)と、どなたでも参加できる「らいおん・はんとコンテスト」を実施します。皆様のご参加を心よりお待ちしております。

会場:Apple Store銀座

日時:5月7日 13時〜(15時終了予定)

参加費:無料

申し込み:家族対抗トーナメントには事前の申し込みをお願いいたします。応募は必要事項を記入の上、FAX、またはe-mailでお願いします。
FAX:048-462-6959
e-mail:info@liblog.co.jp
必要事項:代表者氏名、電話番号またはe-mailアドレス、チーム名、チーム構成(大人_名、子供_名、最低年齢_歳)

備考:家族チームは実際の家族である必要はありません。特に、東北地方太平洋沖地震で被災されたお友達には是非ご参加いただければと思います。  
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2011年03月31日

目的と、手段と

花見「宴会は控えて」 上野公園や井の頭公園に看板

なんというか、頭の悪い知事だなぁ、と思う。この人が再選濃厚って本当なんですか?都民は半分くらいがアホなんですか?石原裕次郎の兄だからですか?という感じなんですけど、都民じゃないから仕方ない。

花見、宴会を控えて、どうするんだろう。どうやって痛みを分かち合うの?どうしてそれをあんたに強制されなくちゃいけないの?立て看板立てるお金があったら被災地に送ったら?「俺は花見を自粛して家で被災者と痛みを分かち合う」と表明するだけじゃだめなの?

思い出すのは2004年の秋の園遊会での、天皇陛下と将棋の米長邦雄永世棋聖とのやりとり。

米長氏:「日本中の学校にですね、国旗を挙げて、国歌を斉唱させるというのが、私の仕事でございます」
天皇陛下:「ああ、そうですか」
米長氏:「今、がんばっております」
天皇陛下:「やはり、あの、あれですね、その、強制になるというようなことでないほうがね、望ましいと・・・」
米長氏:「ああ、もう、もちろんそうで・・・本当に、素晴らしいお言葉を頂きまして、ありがとうございました」


目的は手段を正当化しない。「被災者と痛みを分かち合う」という目的のために、「公園での花見を強制的に自粛させる」ことが正しいのか。強制することの野蛮さを自覚していない指導者というのが、僕は嫌いである。

もうひとつ、参考記事。

野田地図のサイトに掲載された、「劇場の灯を消してはいけない」という記事。

「劇場の灯を消してはいけない

以下、一部引用。
今現在、東京は、罹災地と罹災した人々をこれから粘り強く支援をしなければならない立場のはずです。

こういう時に、「ココロ」を忘れてしまう。が同時に、人間には、その忘れた「ココロ」を取り戻そうとする「ココロ」もあります。

この自分の首をしめる自主規制のような事態は、のちのちの社会や文化に窮屈で不自由な爪痕を残します。

劇場の灯が消える時は、「ココロ」の灯が消える時です。ただ生きるために「ココロ」を忘れて、今最も苦しんでいる被災者のことも忘れて、モノを買い漁る日が来る時です。私は、そう信じて演劇をやっている人間です。


(是非、出典元の文章を全文お読みください)

この文章を読んだのは昨日だけれど、僕が「総統閣下シリーズ」で訴えてきたこととも通じる部分が少なくない。20年間野田さんの芝居を観てきて、彼の影響を強く受けているんだろうなぁと感じる。僕の主張はほとんどが僕のオリジナルなのではない。むしろ、ほとんど全ての部分が誰かからの影響を受けていて、僕はそのさじ加減を(無意識のうちに)決めているだけだ。もちろん野田さんからも少なからず影響を受けて今の僕が存在しているのである。今日は「南へ」の楽日。野田さんの覚悟がこもった姿をこの目で見ることができることを幸せに思う。

目的は手段を正当化しない。さっき僕が自分で書いたとおり。だから、今回の震災にあたって一連の「総統閣下シリーズ」を作成したことに関しては常に後ろめたさを感じている。『「ココロ」を取り戻そうとする「ココロ」』をきちんと具現化するには、今の僕には残念ながらこの手段しかなかった。いつか、きちんとした手段で、目的を果たせるようになりたいと思うし、この無力感を忘れてはいけないと思う。こう思う僕のココロは、決して誰かに強制されたものではない。  
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2011年03月29日

新しくなる「どうぶつしょうぎ」

どうぶつしょうぎONLINEのブログではお知らせ済みですが、4月から弊社のどうぶつしょうぎアプリが大幅にリニューアルします。これは、日本女子プロ将棋協会との間で締結していたどうぶつしょうぎに関する共同事業契約が満了することにともなうもので、デザインの変更になります。

新デザイン(盤および駒)
bankoma


新しいロゴ
logo2011


なお、この変更に伴い、現在の「どうぶつしょうぎ」(115円)は販売を終了いたします。「どうぶつしょうぎDX」には、「きせかえどうぶつしょうぎ」の新機能を搭載した上でリニューアルする予定です。また、新たに新デザインによる「どうぶつしょうぎLITE」(無料、広告あり)をリリースする予定となっております。

藤田麻衣子さんのデザインによる「どうぶつしょうぎ」および「どうぶつしょうぎDX」は、今月一杯で販売が終了しますので、現行デザインでゲームを楽しみたい方は、31日までにご購入いただけますよう、よろしくお願いいたします。31日までに「どうぶつしょうぎDX」をご購入いただけた場合、きせかえ機能により、現行デザインと新デザインからゲーム環境を選択できる形となります。

今後は「東北関東大震災義援金デザイン」の販売や、Apple Storeでのイベント開催などを計画しておりますので、引き続き、どうぶつしょうぎアプリをよろしくお願いいたします。  
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2011年03月27日

今日の雑感【原子炉ネタを中心に】

「魚食べて心配ない」 原子力安全委、海水汚染巡り見解

調べてもいないうちから「まず心配ない」と言い切るところが凄い。斑目委員長はつい先日、「(原発設計の)想定が悪かった」と謝罪したばかり。

原発設計「想定悪かった」原子力安全委員長
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110322-00000865-yom-pol

公式に「個人として」謝罪したのが22日らしいが、なんで即刻解任しないのか不思議。謝って済む問題じゃない。ということで、こんな奴が「心配ない」と言っても全然安心出来ないし、そんな奴をトップにしている原子力安全委員会も全く信用できない。原子力安全委員会はすでに終了ということで、以後、彼らのリリースは全て信用しないことにする。個人的に、だけれど。「まだらめでたらめ」覚えやすい。

僕の周囲ではほぼ唯一にも見えるちゃんとした政治家の河野太郎氏の記事。どこもかしこも、という感じ。
原子力をめぐる不透明さ

もんじゅもなぁ。どうなってんだ、これ。
夢の高速増殖炉「もんじゅ」燃料棒が取り出せなくて責任者が自殺してたんだけど知ってた?

どこまで本当なのかわかんないけど、情報がなさすぎ。

それにしても、ほとんど人前に出てこない総理大臣にも困ったもの。せっかくのチャンスでもあるのに、日々、評価を落としている。「もっと透明性を」ということをこのブログではずーーーーっと言い続けてきたつもりだけれど、相変わらずの村社会気質。情報を隠蔽して、都合の良いように操作する。自民党が長いことそれをやってきて、政権交代で変わるのかな、と思ったらやっぱり変わらない。それでも何とかやってきたところでこの地震でしょ。おかげで、国内からだけじゃなくて世界中から動向が注目されるようになっちゃった。それでもまだ引きこもって何とかしようとしているんだから、なんか、ベルリンの地下に引きこもった誰かさんみたいになってきた気がする。

僕が大学院生の頃、富士写真フィルムのイメージアナライザーっていう放射活性画像化装置があったんだけれど、これが凄く高性能だっていうので試しに欧州産のパスタを撮影したらチェルノブイリの影響がバッチリ画像化できた、なんていう噂があった。試さなかったけれど、「さもありなん」と思っていたわけだけど、これから日本産の食べ物は海外からそういう目で見られる。国際的な競争力は間違いなく低下する。だって、放射能汚染されている食べ物と、放射能汚染されていない食べ物があったら、ほとんどの人が後者を選ぶもの。それは、政治家や専門家がいくら「安全です」「毎日1リットル飲んだ場合でも影響はありません」と言っても意味がない。そして、その国からやってきた人間も、「こいつは放射能汚染した国からやってきた」って思われる。僕達が、「あの国のHIV感染率は○○%なんだってね」って言うのと同じ話。話は福島産の農産物の風評被害、という話ではない。日本のものが、人も含めて全て汚染していると思われている。こんな感じで。

日本人2人から放射能=長野、埼玉のツアー客、一時隔離−中国

東北の中の福島、日本の中の東日本、世界の中の日本、様々なレベルで影響は出ている。島国の中にいると見えにくいけれど、世界から福島が、政府が、総理大臣が、国民が、どうやって見られているのかに敏感であるべきだろう。

ときどき「日本人は被爆国だから放射線に敏感」っていうのを見かけるんだけれど、実際はそんなことないと思う。日本人はどちらかというと放射線に鈍感。

えっと、今年のアカデミー賞のNHKの放送ってなくなっちゃったのかな?13日の夜に放送予定だったんだけど、それが中止になって、それでおしまい?

NHK杯、羽生さんがまた勝ったんだね。羽生さんの凄いところは、勢いがある棋士を勢い「だけ」にしてしまうところ。なんか勝ちまくっているなー久保さん、と思っていても、羽生さんは負けない。なんか、郷田さん、このところ凄いよね、と思っていても、羽生さんは負けない。NHK杯では強いよなー糸谷、と思っていても、羽生さんは負けない。森内さんが確率変動になっていたときだけは食われたけれど。今、見ていて面白いのは羽生―渡辺戦なのは間違いがない。さて、その渡辺さんを押しのけて名人戦に挑戦するのは確率変動が終了したはずの森内さん。これはこれで楽しみ。

何しろ。ガソリン、水、お茶、生卵、納豆、カップラーメン。こういったものを東北はもちろん、関東にもきちんと供給すべき。電気は東日本と西日本で分断されてしまっているのでどうしようもないけれど。「買い占めはやめよう」と言っている人間だって(僕も含め)、いつまでも品不足が解消されないなら、政府を信用しなくなる。政府の信用の半減期はヨウ素131並に短い。  
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2011年03月17日

今日の雑感

停電中にはiPadのどうぶつしょうぎが懐中電灯の代わりとして大活躍。明るい色の部分が多いからね(笑)。画面がでかくて電池が長持ちするので、iPadはマジで便利。どうぶつしょうぎもマジ便利(宣伝だけど、18日まで全部寄付します)。

エレベーターに閉じ込められちゃう人はどうしたって一定量出てくるよね。3日間で122件は意外と少ない気もする。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000882-yom-soci

信号も消えちゃうから、こういう事故も起きる。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000125-mai-soci

ただ、実際に信号が消えてみると、物凄く徐行するので、意外と安全かも知れない。運転技術があればね。

停電中は都市機能がほぼ完全に麻痺。夕方にこれをやられるとかなり辛い。僕はiPadを頼りに準備して、ジムに行ってトレーニングをやってきた。戻ってきたら停電が終わっていた。

ACのコマーシャル多すぎ(笑)東芝とか日立とか、原発関連のCMの差し替えかな?流すものが何もないならうちの商品のコマーシャル流してくれ(笑)。

少年マガジンを買いに行ったら売ってなくて衝撃。サイトで調べたら、今週号は明日発売らしい。

プロ野球の開幕についてもめているらしい。
セは予定通り開幕 パはCS中止も
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110316-00000718-san-base

首都圏ナイター開幕とかは論外だと思うけれど、全部西のほうでやれば問題ないじゃん。球場に募金箱でも設けてガンガンやってくれって思うよ。娯楽がなくて暇です。大体、「野球をやっている場合じゃない」とか言うなら、お前ら宮城や岩手に行って炊き出しでもするのか?ってことであって、それぞれに役割があるんじゃないの?

すっかり有名になった「シーベルト」だけれど、「通常の○○倍」とか言うのはあんまり意味ないよな。「健康被害が出ると言われている1シーベルトに対して○○分の1」とかにすれば良いのに。

あと、タバコのリスクとか、肥満のリスクとか、車を運転するリスクとか、バイクを運転するリスクとかも軒並みシーベルト換算にすると分かりやすいな、きっと。

厚生労働省、原発の作業員の被ばく線量の上限を2.5倍引き上げたらしい。せめて給料も2.5倍にしてあげて欲しい。本当ならもっとだけど。

岩手、宮城、福島の被災者で現地を脱出できる人はさっさと西日本に行ったほうが良い。ちなみに首都圏はダメ。この調子だと当分正常化しない。

菅首相は文句を言うばかり。「オレには責任がない」と言わんがばかり。枝野さんの方が首相に相応しい。官房長官の役割、首相の役割は確かにあるけれど、今は首相がどんどん出てきて、国民を鼓舞すべき場面だと思うのだよなぁ。そういう部分が全然感じられない。

あ、0時をまわった。マガジンが売ってないか、見てこようかな。マガジンが買い占められていたらどうしよう((((;゜Д゜)))?

次は買い占めについて総統閣下にご意見いただこうか?  
Posted by buu2 at 00:34Comments(0)TrackBack(0)日記

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2011年03月16日

本日の雑感(昨日の夜中にアップするつもりで、寝ちゃったよ)

意味不明の買い占めのおかげでスーパーの棚がすっからかんになったわけだけれど、喜んでいるのはスーパーばかり(?)。まぁ、折角だからどんどん儲けて。そして、今日、早速回復した品があって、それはお豆腐。多分、一番腐りやすいから(笑)。普通に供給されているのに買い占め需要のために品薄になっているわけで、半分パニックみたいにして買い占められたお豆腐は、冷蔵庫の中でなかなか消費されず、早速余り始めたようだ。一週間もしたら、ほとんどの品が普通になるんじゃないかな、と思っているのだけれど、楽観的すぎる?

カップラーメンをそんなにみんなが欲しいなら買わないでおく。本当に困ったら、福岡とか新潟とかの友達にお米を送ってもらうよ。多分そんなことにはならないけれど。

しかし、電車が使いものにならないのは本当に困りもの。「ヘアカットJP」も首都圏での販売は絶望的。もちろん東北も。ちょっと、名古屋、大阪、福岡あたりに行って来ようか。このままじゃ、うちの会社はマジでつぶれるよ。西日本の方!助けてください。

サッカーだけじゃなくて、パ・リーグも開幕延期になってしまったらしい。楽天の本拠地が仙台だから仕方ないかも知れないけれど、「東北楽天」なんだから、秋田で試合をやれば良いのに。バンバン試合をやって、お金をどんどん稼いでよ。募金箱でも置いて、お金をどんどん集めてよ。

無意味に需要が高いものは片っぱしから値上げして、増収分を災害復興にあてたらどうなんだろう。ちなみにうちのアプリは販売不振(涙)。全額寄付なのに。これじゃぁ、期間内の寄付額は1万円ぐらいになっちゃいそう。「何かできないかな」という方は「どうぶつしょうぎアプリ」をどうぞ。115円から貢献できて、お手元にはどうぶつしょうぎアプリが残ります。全額寄付は18日まで!
どうぶつしょうぎDX
どうぶつしょうぎ

ツイッターで、海外逃亡を図っている人たちに対して「もう戻ってくるな」とか言っている人がいたのでブロックした。怖かったら逃げるのは当たり前。出ていってくれたら電力消費も減るし、物資の消費も軽減される。日本(首都圏)にいたって役に立たないんだし、下手にパニックになったって困る。僕は、身の回りの人にはみんなに疎開(海外、あるいは西日本)を勧めている(これを読んでいて、心当たりのある人、たくさんいるでしょ(笑)?)。普通に戻ったら、また帰ってきてもらえば良いじゃん。「国のために一致団結して突き進め!敵前逃亡は許さん!」っていうのは戦時の感覚だよ。

高速道路を閉鎖するのは、極力短時間にして欲しい。確かに二次災害は怖いし、それによってさらに重度の障害を抱えてしまっては困るのだけれど、「速度低下」ぐらいで。道路を塞がれてしまうと酸素欠乏症じゃなくて、窒息しちゃう。

ツイッターを見ていても、ブログへのコメントを見ていても、ストレス耐性の低い人からだんだんパニクってきているのがわかる。パチンコ屋は営業停止しろとか、そんなこと言っている人からパチンコやってこいと思う(笑)。

計画停電に関するコメントを見ていると、「これだから計画停電以外はダメ」「あれだから計画停電以外はダメ」って一所懸命ダメな点を挙げてくるんだけど、どれもこれもシューティング可能なものばかり。不思議なのは、どうしてそうまでして計画停電したがるのかということ(笑)。計画停電をどうやったら回避できるのか、ということに頭を使いたくないのが理解不能なんだけれど、まぁ、どうでも良い。

「何かできることはないのかな?」という人にはこちらの節電ビデオをどうぞ。
節電ビデオ
目指せ、1000回再生

「計画停電でやることないぜ」という方は、「Twitter後のネット社会」をご購入ください。ちょうど停電の時間内に読み終わるぐらいの分量です。電子出版だから、ネットと充電さえ大丈夫なら、売り切れの心配なし!電子出版、素晴らしい。

アゴラブックスより「Twitter後のネット社会」絶賛発売中!
売り場はこちら→Twitter後のネット社会
買い方はこちら→アゴラブックスで「Twitter後のネット社会」を買う! 〜楽天編〜
aftertwitter
  
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2011年03月12日

「どうぶつしょうぎ」アプリからお見舞い

どうぶつしょうぎ ONLINE 公式ブログより転載します。

3月11日午後に発生いたしました東北地方太平洋沖地震により、被災されました方々に対しまして心よりお見舞い申し上げます。

なお、株式会社ライブログでは、本日より1週間(3月12日―18日)の「どうぶつしょうぎ」および「どうぶつしょうぎDX」(Apple版)による利益(最大で価格の約70%)を全額、被災された方々に寄付させていただきます。現在日本赤十字社のサイトがアクセス困難になっておりますので、寄付の方法につきましては後日ブログで報告させていただきます。


どうぶつしょうぎ ONLINE公式ブログ:「お見舞い」

大変微力で恐縮ではありますが、少しでも力になれたらと社員一同考えております。  
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2011年03月10日

「どうぶつしょうぎDX」Apple版がいよいよ本格的にネット対戦対応へ

弊社(株式会社ライブログ)の「どうぶつしょうぎDX」Apple版がネット対戦に対応しました。

これまでも、BluetoothやWi-Fiを利用したP2P対戦は可能となっておりましたが、今回の更新により、世界中のどうぶつしょうぎファンとの対戦が可能となっております。

なお、対戦にあたってはApple Game Centerの機能を利用いたします。したがいまして、ご利用にあたっては、次の条件を満たす必要があります。

利用可能デバイス
 iPhone 3GS 以降
 iPod touch (第 2 世代) 以降
 iPad Wi-Fi または iPad Wi-Fi + 3G
iOS 4.1 以降
インターネット接続

詳細につきましては下記サイトをご参照ください。

iOS 4:Game Center を使う  
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2011年02月22日

太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-

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今日は何を見ても1000円ということで、ヒアアフターのあとにはしご。おかげで、彼此の違いが物凄くはっきり分かってしまった。今の日本があるのはこういう人たちのおかげ、という、日本人の根源的なところに訴える力を潜在的に持っている映画なのに、そのアドバンテージをもってしても「面白い映画」になってこない。役者も、竹野内豊を筆頭に、結構頑張っていたと思うのだけれど。

まず、「太平洋の奇跡」というタイトルなのに、全然奇跡っぽくないのが大問題。そういう話ではないというのならこのタイトルは失敗だし、奇跡だったのなら、もっとそれらしく描いて欲しい。ひとつひとつの話が凄く簡単に進んでいくので、重みがないのだ。たとえば捕虜収容所への侵入とか、緊張感が皆無。「そんな簡単に行き来出来ちゃうのかよ!」って思っちゃう。実話なのかも知れないけれど、米兵が日本兵の性向を説明するのにいちいち将棋の駒を使っていて、いつもそれを持ち歩いているのも変な感じ。だって、再利用を拒むために自殺する、ということなら、チェスで説明したほうが良い(将棋の駒は相手に取られると敵として利用されるが、チェスではそういうことはない)。

登場人物たちの心変わりの早さにもついていけないところがある。大場が、「ひとりでも多くの米兵を殺すこと」から、なぜ「ひとりでも多くの日本人の生命を助けること」に変わってしまったのか。変わってしまうことはもちろん構わないけれど、その過程がしっかり描かれていない。また、「米兵を皆殺しにしたい」と憎んでいた登場人物が、すんなり収容されているのも意味不明だ。大きな心変わりには、それなりのトリガーが必要なはずなのだけれど、それが全然描かれないので、物凄く軽い印象を受けてしまう。あと、ただただ逃げまわるだけで、米兵を攻撃するのは自分たちが追い詰められた時だけ、というのも違和感がある。民間人を守るフェイズがあるのは当たり前として、サイパン奪還に向けての戦闘は全くなかったのだろうか。

車で走っているシーンの一部でブルーシートを使っているっぽいシーンがあったけれど、背景との動きがリンクしていなくてちょっと気持ち悪かった。一方で、爆撃機の発進シーンはかなりの迫力。ただ、あんなに急角度で離陸・上昇するのかなぁ、と思った。

大場大尉の人柄を説明するのに赤ん坊を使っていたけれど、あの子が全然成長しないのはなんでだったのだろう。

こうやって考えていくと、多分、約2年の戦闘を描くには、2時間という尺が短すぎたんだと思う。米兵たちは基本良いところばかりが描かれるし、その中での彼らは日本兵のメンタリティばかりを気にしている。一方の日本兵は民間人を中心として密かに逃げ続けるだけで、戦闘らしい戦闘はほとんどない。細かいディテールは「2年」を感じさせるにはこだわりが足りず、さっと過ぎ去ってしまう。だから、米兵も、日本兵も、そして民間人も、なぜ心が変化していくのかがさっぱりわからない。そして一番いただけないのがラスト。これも実話通りなのかも知れないけれど、「日本に戻ったらどうするのか」が全然描かれていない。赤ん坊が成長して活躍するのはまだまだ先のこと。敗戦の日本を支えたのも彼らだったはずだ。そのあたりの意気込みは、ラストの行軍からは伝わってこない。

美術的には結構頑張っていたと思う。この間の「あしたのジョー」に比較すると衣装など、かなりリアリティがあった。ラストシーンではみんながきれいな服を着ているけれど、普段の服にリアリティがあったので、「ちゃんとここ一番にきちんとしたみだしなみにしたんだな」というのが伝わってくる。しかし、その一方で悲惨な戦い、という感じは全然伝わってこない。「水場がない」ということもセリフでは説明されるけれど、それが切実な感じを受けない。なんか、のんびり隠れて野営して、のんびり捕虜やって、という感じである。

大場栄氏についてはウィキペディアに記事があるが、

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E5%A0%B4%E6%A0%84

これと照らしただけでも「タポチョ山(タッポーチョ山)を拠点にゲリラ化し、日本の無条件降伏後も遊撃戦を展開する」という部分は映画では表現出来ていなかったよなぁ、と思う。全ての事象を描くことはできないのだから、何を描き、何を描かないかが重要になるのだが、少なくともこの映画の場合は取捨選択がヘタだったのではないか。

奥田誠治さんの映画って、「魔女の宅急便」は好きだけれど、以後、あんまり面白いものがないと思う。「三丁目の夕日」ぐらいかなぁ。☆1つ。

ところで、以下、余談。今日はメルマガ登録者限定で1000円で鑑賞できる、という日だったんだけれど、それにも関わらず観客はゼロ(笑)。こんなでかい箱なのに、ゼロ。大丈夫なのか、この映画館。まぁ、貸切なのは悪くないけれど(笑)。

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思わず映画館で撮影しちゃったけれど、映画は盗んでないのであしからず。えっと、1番シアターかな。新座のシネプレックス。一応資料写真ってことで(笑)。  
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2011年02月21日

「どうぶつしょうぎDX らいおんはんと」はここが面白い

らいおんはんとは、「どうぶつしょうぎDX」におまけで付いているゲームで、将棋で言えば詰将棋。でも、詰将棋とは随分と違ったものになっています。それは、「トライ」ルールの存在と、どうぶつしょうぎの盤面の大きさのため。相手を詰ますか、トライを決めるか、というのは随分と思考回路が変わってくるので、頭の中でスイッチを切り替える必要があります。また、盤面が小さいこともあって、詰将棋では存在しなかったような詰め手筋が発生してきます。

問題を作るのが大変なので、今は一手詰めばかりになっていますが、それでも結構頭を使います。

たとえばこの問題。

doubutsu32


答え、わかりますか?

一手詰めが100問入って、世界中のプレイヤーと得点競争ができる「どうぶつしょうぎ DX」、是非どうぞ〜。

#どうぶつしょうぎアプリはApple版、Android版がありますが、「らいおんはんと」が遊べるのは今のところApple版だけとなっております。

Apple版 どうぶつしょうぎDX
Android版 どうぶつしょうぎ

お詫びと訂正(21:24)
本記事で「「らいおんはんと」が遊べるのは今のところAndroid版だけとなっております」となっていたのは、Apple版の間違いでした。お詫びして訂正いたします。  
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2011年02月14日

どうぶつしょうぎ こどもたいかい

昨日、Apple Store GINZAにおきまして、「第一回どうぶつしょうぎ こどもたいかい」が開催されました。

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参加資格は、小学校3年生までの子供を含む家族でした。インターネットによる応募で、下は1歳から、上は小学校3年生まで、幅広い子供たちが集まってくれました。

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大会は、前半に「らいおん・はんと」による得点競争、後半に「どうぶつしょうぎ」による家族対抗戦を実施しました。対局場はこんな雰囲気です。

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大会の前半で実施された「らいおん・はんと大会」は、アプリを使った大会ならではの展開となり、予想以上に盛り上がりました。短時間でどんどん進めることができるというのが最大のポイントです。参加していただいたのは会場からの飛び入りの村田さんを含め、総勢5名。全員が2度ずつ挑戦し、スコアは次のようになりました。

たかばたけしんや君 173434点 219090点
あべともや君 136794点 182724点
むらた君 140604点 157316点
ふじたゆうき君 268393点 293039点
ふじたともき君 281055点 271096点

大会規定では、最高得点を記録した方がベストハンター賞となっており、初代ベストハンター賞に輝いたのはふじたゆうき君となりました。

初代ベストハンター賞:ふじたゆうき君
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ふじたゆうき君が得点した293039点はとても素晴らしい成績で、問題を作った僕もびっくりしました。

続いて実施された家族大会では、事前に登録された4家族によるリーグ戦が実施されました。結果は次のようになりました。

藤田組:3勝
Snoopy:2勝1敗
チームアベ:1勝2敗
makihibiki:3敗

この結果、優勝のらいおん賞は藤田組のお二人となりました。

初代らいおん賞:藤田組
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初代らいおん賞に輝いた藤田組は、ふじたゆうき君、ふじたともき君の双子の兄弟チームでした。上野で実施されたどうぶつしょうぎの大会でも優勝したとのこと。今後の活躍が期待されます。

また、初戦ではお姉さん(4歳)が大泣きをしてしまい、お父さんを困らせていたmakihibiki組は、奨励賞としてAppleのギフトカードが贈られました。これから毎日どうぶつしょうぎを練習してください。

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参加していただいた皆さんには、参加賞としてApple StoreからTシャツがプレゼントされました。

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Apple Storeに買い物に来ていた方々も見に来ていただき、対戦も盛り上がったため、当初の予定を15分ほどオーバーしてしまいましたが、皆さんのご協力のおかげで無事「第一回 どうぶつしょうぎ こどもたいかい」を終了できました。ご参加いただいた皆さん、会場で出場者に声援を送っていただいた皆さん、そして、貴重なイベントスペースをお貸しいただいたApple Store GINZAの皆さん、どうもありがとうございました。

「第二回 どうぶつしょうぎ こどもたいかい」でまたお会いできればと思います。  
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2011年02月12日

Android版どうぶつしょうぎ、本日リリース

大変お待たせしておりましたAndroid版どうぶつしょうぎアプリが本日リリースされました。

Android版どうぶつしょうぎアプリ、本日リリース

いくつかのハード的制約があり、やむを得ず、当初搭載可能と思われていた機能がいくつか未搭載の状態での投入となっております。Apple版どうぶつしょうぎDXとの差異は次のようになります。

○どうぶつしょうぎDX、Android版どうぶつしょうぎ共通の機能
同一端末を利用した対戦機能
CPU対戦(よわい、ふつう)

○どうぶつしょうぎDXのみの機能
CPU対戦(つよい)
らいおん・はんと
すれちがいたいせん

今後の開発予定につきましては順次、公式ブログ等でお知らせしていく予定になっております。

Android版どうぶつしょうぎも、Apple版とあわせてよろしくお願いいたします。

Androidマーケット「どうぶつしょうぎ」

なお、明日は13時より、Apple Store銀座におきまして「どうぶつしょうぎ こどもたいかい」を実施いたします。すでに家族対戦の出場者応募は締めきっておりますが、「らいおん・はんと」部門については当日参加が可能となっておりますので、お近くにいらっしゃる際は是非お立ち寄りください。

#らいおん・はんとに参加される場合、なるべく「どうぶつしょうぎDX」がダウンロードされている端末(iPhone、iPad、iPod touch)をご持参ください。  
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2011年02月07日

どうぶつしょうぎ こどもたいかい

13日、13時から「どうぶつしょうぎ こどもたいかい」をApple Store GINZAで実施します。

どうぶつしょうぎ こどもたいかい(PDF)

この大会は、小学校低学年以下の子供たちにどうぶつしょうぎで遊んでもらおうという主旨で実施します。大会は家族対抗の対戦トーナメントと、「らいおん・はんと」の得点競争を行います。らいおん・はんとは会場にいればどなたでも参加可能ですが、家族対抗戦は事前の登録が必要になっています。登録の締切りは明日となっていますので、参加希望の方はメール、あるいはFAXでお申し込みください。  
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2011年01月30日

東大卒のエグゼクティブが真剣に悩む

92c9ec06.jpgどうぶつしょうぎ
  
Posted by buu2 at 22:34Comments(0)TrackBack(0)将棋

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