2024年03月15日

中島みゆきコンサート 「歌会VOL.1」 四回目とネタバレ

歌会も4回目である。今回も当日券。

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東京シリーズ前半の最終日なので、ネタバレしつつ詳細にレビュー。ネタバレなので閲覧は要注意。なお今回はいままでで一番後ろで、2階の最後列だった。でも、左隣と右のひとつ向こうのお客さんがお便りコーナーでメッセージを読まれていた。









さて、今回のコンサートで強く感じられるのは2つあって、

(1)前回のツアー途中で亡くなったバンマス小林信吾氏の追悼
(2)戦争や疫病に対する不安

である。それらを意識しつつ、強いメッセージを含んだ曲が多く含まれるセット・リストになっていた。以下、各曲に関する感想やら、聴きどころやらをざっくり書いていく。

1 はじめまして
「枯れた枝を落とすように悲しい人を他人のように忘れてしまう」

2 歌うことが許されなければ
大量の中島さんの曲の中でも特に個人的で、かつメッセージ色、決意表明色が濃い曲である。
「繰り返される戦いの日々 言葉は閉じ込められてゆく」なかで「何度でも編みなおす」

3 倶に
4 病院童
5 銀の龍の背に乗って

3−5は病院シリーズ。コロナや戦争で強く意識された「病院」をテーマにしているが、父と弟が医師である中島さんにとっては馴染みの深い施設でもある。ドラマの主題歌を二曲含めて、ライトなファンでも楽しめるように配慮されていた。

6 店の名はライフ
悪女以前の曲はこの一曲のみ。1月、2月は店の詳細を語っていたのだが、3月になると今の建物の写真を見ての感想だけになった。

7 LADY JANE
途中で生前の小林信吾氏のピアノ演奏が含まれる。初日では感極まって歌唱が中断しそうになったのだが、2日目以降は乱れることはなくなった。メンバー全員からも喪失感が伝わってくる演奏だった。

8 愛だけを残せ
「愛だけを残せ 壊れない愛を
激流のような時の中で
愛だけを残せ 名さえも残さず
生命の証に愛だけを残せ」

9 ミラージュホテル
10 百九番目の除夜の鐘
11 紅い河
12 命のリレー
13 リトル・トーキョー

9ー13は夜会シリーズのメドレー。12だけは単独で成立するけれど、他の曲はまだ夜会とともにある物語性の強い曲である。選曲理由は不明。

14 慕情
ドラマの主題歌の裏話を語り、同郷の倉本聰氏にも言及。3月では「家なき子」の主題歌について「カレーのCMに出ている女の子と犬が出てくる」という事前情報だけで曲を書いたことを暴露し、「中島さんすごい」と自画自賛した。

15 体温
最新アルバムからはこの一曲だけ。中島さんがデビュー前からファンだった吉田拓郎氏がレコーディングに参加した曲なので、どこかのタイミングでコンサートに吉田氏が参加する可能性があるかもしれない。ただ、吉田氏は5年ほどがんで闘病しており、健康状態についての報道がないので、なんとも言えない。

16 ひまわり”SUNWARD”
特にウクライナの戦争を意識させられる曲。
「私の中の父の血と 私の中の母の血と
どちらか選ばせるように 柵は伸びてゆく」
「あのひまわりに訊きにゆけ
どこにでも降り注ぎうるものはないかと
だれにでも降り注ぎうる愛はないかと」

ちなみにSUNWARDにはひまわりという意味はなく、「太陽へ向かう」という副詞、形容詞である。これは歌詞で語られている「たとえどんな名前で呼ばれるときも花は香り続けるだろう」というメッセージにリンクしていると思われる。歌会VOL.1の中では個人的にクライマックス。四回目でも鳥肌がたった。

17 心音
アニメ映画「アリスとテレスのまぼろし工場」の主題歌で最新シングル。曲の内容は映画の内容に強くシンクロしている。

18 野ウサギのように
アンコール一曲目。不自然な形でトリミングされており、歌詞に不適切な表現が含まれているのかもしれない。無理やり選んだ感じがしないでもなく、狐ダンスを見せたかったのだろうか。

19 地上の星
NHKから「新プロジェクトX」の制作が発表され、主題歌が「新・地上の星」になると発表があったので、その絡みかもしれない。  

Posted by buu2 at 22:00Comments(0)中島みゆき

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2024年01月21日

中島みゆきコンサート 「歌会 VOL.1」2回目

「観ることができる中島みゆきは全部観る」と表明した通り、東京でのコンサートが2回目。僕が観るのも2回目。

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歌唱は一昨日よりもだいぶ安定していた。感情的になって乱れたLady Janeも予想通り安定していた。コンサートの回数を積み重ねていくとどんどん安定していくと思われる。

また来月。  
Posted by buu2 at 22:00Comments(0)中島みゆき

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2024年01月19日

中島みゆきコンサート 「歌会 VOL.1」

長いこと待たされた中島さんのコンサート。無事初日が取れたので行ってきた。

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最近の中島さんは初日だとまだ声が全開にならず、今日もやはり高音で厳しい場面があった。でもまぁ、これは仕方ない。前回のラストツアーはそれぞれの曲を色々端折って、その分曲数を増やしていたけれど、今回は端折った曲は「野ウサギのように」だけだったかもしれない。

普通に聴けばクライマックスは「ひまわり”SUNWARD”」だけど、今日は「LADY JANE」だった。これは多分今日限定。

セットリストは画像で追記に。アップルのミュージックにプレイリストを作って復習する。  続きを読む
Posted by buu2 at 21:30Comments(0)中島みゆき

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2024年01月17日

中島みゆき Singles リマスター

リミックスではなくリマスターである。録音があまり良くないので、劇的な音質向上は望めない。それでも一定の期待をして買ってしまうのがファン。




聴きどころとしては、

どこにいても
”どこにいても あなたが急に通りかかる偶然を胸のどこかで気にかけているの”
わかる。

霧に走る
アルバムに収められていない名曲。コーラスがとても良いのだが、中島みゆき研究所によるとコーラスも中島さんらしい。ただ、音質は、うーーーん。これ、「今の気持ち2」を出すならぜひ録り直して欲しい。

個人的に面白いなと思ったのは、中島さんはキャリアのほんの一時期だけ、息継ぎの音を大きく録音していたことである。「わかれうた」が顕著だけど、それだけでなく、アルバムでいうと「あ・り・が・と・う」(1977)あたりから大きく入っていて、たとえば「ホームにて」でも大きい。これが「親愛なるものへ」(1979)では「タクシードライバー」や「小石のように」でわずかに聞こえるだけになり、「おかえりなさい」(1979)や「生きていてもいいですか」(1980)ではすっかり聞こえなくなるのである。これをSinglesで検証していくとDisc3の中で変化する。実は「時代」でもブレス音は確認できて、「忘れられるものならば」でも聞こえる。ただ、やはり顕著なのは「ホームにて」や「わかれうた」の頃である。その傾向は「おもいで河」「ほうせんか」でも強く、「りばいばる」で突然消える。元々デビュー直後から曲によっては息継ぎ音を入れて歌っていたのが、1977年ぐらいから極端に大きくするようになって、1979年ぐらいでそれをやめたことになる。

ちなみに「いまのきもち」(2004)で「わかれうた」をセルフカバーしているのだが、この時も息継ぎ音はかなり大きく感じられる。一方でライブアルバムである「歌旅ー中島みゆきコンサートツアー2007」(2008)では「ホームにて」が収録されているのだが、ここでは息継ぎ音は全く聞こえない。この辺の歌い分けも興味深い。  
Posted by buu2 at 00:10Comments(0)中島みゆき

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2023年12月30日

中島みゆき 夜会の軌跡 1989〜2002 劇場版

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夜会は全作品を生で見ているのだけれど、正直言って内容はそれほど覚えていない。

初期は、観る方もコンサートと同じノリで観に行っていて、「歌の連続性によって新しい付加価値を持たせることに挑戦する番外編のコンサート」ぐらいの気持ちでいた。それがだんだんオリジナルが増えてきて、あぁ、歌劇をやりたかったのかな、と思うようになったのだが、それとも微妙に違う。終始一貫しているのは「二隻の舟」の歌に込められた概念だけど、それすらも濃淡がある。夜会とは何なのかと訊かれれば、夜会であるとしか言えない。

さて、その夜会の前半の名場面をぎゅぎゅっと無理やりまとめたのが本作である。2003年にDVD化されているので、今後のBlu-ray化を控えての劇場版かもしれない。

夜会の最大の課題は、「客に歌詞を理解させること」である。とても明瞭に歌う中島みゆきだが、それでも「この言葉の意味がわからない」ということはあって、夜会においてはそれが致命的でもある。今日、映画館で観ていても何回か言葉を聴き取れず、意味が正確に把握できないことがあった。僕は作家でもあるし、読書量もそれなりなので、日本語の語学力もまぁまぁのレベルのはずだけど、それでも理解できないことがある。「百九番目の除夜の鐘」などは歌詞カードがなければほとんどの人が正確に聴き取ることができないと思う。

既存の歌ばかりで繋いでいくのは当然難しく、夜会オリジナル曲中心になっていったのはある意味当然の流れだったのだが、そうなると今度は歌詞に馴染みがなく、意味を汲み取るのが難しくなる。この辺のあんばいがかなり難しく、制作サイドも悩み続けたのではないだろうか。

ずっと観てきても、どうも劇の内容に深みが感じられず、夜会よりもコンサートに期待していた人間なのだが、30年以上経ってみるとストーリー性が強すぎると感じた歌も、今となってはストーリーから分離して独自の楽曲になってきたと思う。

継続は力。結局、アーティストとしての独自性をきちんと打ち出すことに成功した。凡人の僕には佐野元春も現在進行形ではその価値が理解できないアーティストだったけれど、中島みゆきの夜会も今になって価値が理解できてきた。燕雀いずくんぞ鴻鵠の志を知らんや。  
Posted by buu2 at 12:00Comments(0)中島みゆき

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2023年06月03日

佐野元春&THE COYOTEBAND 今、何処TOUR 2023 @戸田市文化会館

去年はBillboardで観た佐野元春を今年はホールで観てみた。

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最後列だったけれど、それほど大きなホールでもないので、十分楽しめた。ラッキーなことに最後列で通路の横だったので、「6歳以上チケット必要」「3歳未満入場不可」の間隙をついて、Holtby隊員を無料でご招待した。隊員はこれが初コンサートだったので、泣き出したり、トイレに行きたがった時に脱出しやすいポジションであることが望ましかった。

コンサートは「今、何処」からの曲が中心で、他に「ENTERTAINMENT!」「BLOOD MOON」[
ZOOEY」などから3曲、あとは他のアルバムから1曲ずつ、3曲というリスト。背景に映像を映してくれて、これと併せて十分に楽しめる構成になっていた。

(セットリストはネタバレなので追記に)

Holtby隊員の誕生会はこれで完了。Holtby隊員は6月1日で5歳。

Happy birthday to you! (「二人のバースディ」佐野元春より)  続きを読む
Posted by buu2 at 20:30Comments(2)音楽

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2023年05月20日

ANAの機内番組における田家秀樹さんの「島より」(中島みゆき)の解説について

ANAで鳥取に向かう際、機内のオリジナル番組で「中島みゆきSpecial」を聴いていたら、解説の田家秀樹さんが「島より」という曲について次のようにコメントしていた。

(以下、ANAの機内番組よりコメントをそのまま引用)
「一緒に暮らした相手が遠いところに行ってしまった、ま、海外の島でしょうね、その人から島よりと書いた文、手紙を受け取ったという歌」


「別れた相手から『島より』とだけ書いた手紙をもらったという女性の歌」

(引用ここまで)

あれ?僕の知っている「島より」は全然違う曲なのだが。まず歌詞を転載する。今回は逐語解説が必要なので全詞を引用する。

私たちが暮らした あの窓からは
見えなかった 星の渦が 騒いでいます
浴びるような星の中 心細さも
戻りたさも涙も 溶けてゆきます

私じゃ なかった だけのことね
初めての国で 習わしを覚え
たぶん忙しく 生きてゆけるでしょう

島よりとだけしか 明かさぬ文は
それゆえ明かすでしょう 心の綾を
島よりとだけしか 明かさぬ文は
それゆえ明かすでしょう 心の綾を

なるようになるものね 恋人たちは
遠回りしてもなお 宿命ならば
私じゃ なかっただけのことね
島では誰でも 子供に戻れる

夢を持つ前の 子供に戻れる
島よりとだけしか 明かさぬ文は
それゆえ明かすでしょう 心の綾を

誰にでも優しいのは およしなさいと
伝えてよ南風 はるかな人へ

島よりとだけしか 明かさぬ文は
それゆえ明かすでしょう 心の綾を
島よりとだけしか 明かさぬ文は
それゆえ明かすでしょう 心の綾を

出典 中島みゆき「島より」(アルバム「世界が違って見える日」(2023年)より引用)


曲の登場人物は二人。そして、島にいる誰かから島にいない誰かへ「島より」とだけしか明かさぬ手紙が届けられた。ここまでは確実なのだが、田家さんの解説は島にいる相手から島にいない女性への手紙が届いたということ。僕の見立ては全く逆で、島にいる女性が島にいない男性に手紙を出したということ。

さて、ここで中島みゆきを知らない人には予備知識を書いておくと、中島さんは自身の曲についてほとんど解説をしない。「書いて歌ってしまったのだから、どう受け取ろうと受けての自由」というスタンスである。なので、どういう解釈が正解ということはない。しかし、それを承知の上で、やはり理詰めで考えていきたい。

まず、最初のパート。

私たちが暮らした あの窓からは
見えなかった 星の渦が 騒いでいます
浴びるような星の中 心細さも
戻りたさも涙も 溶けてゆきます


まず「私たち」が暮らしたのは多くの星が見えなかったところである。たとえば東京とかの大都市だろう。そして、「私」は、今は星がいっぱい見える田舎町にいる。ここで一つの予想が必要になってくるのだが、「私」は男性なのか女性なのかということである。これまで中島さんが書いた曲の第一人称が「私」だった曲は何曲もあるのだが、それが男性と想像できる曲は僕が知る限り一曲もない。なので、普通に考えれば「星がいっぱい見える田舎町にいる」のは女性であると想像できる。

続いて次のパート。

私じゃ なかった だけのことね
初めての国で 習わしを覚え
たぶん忙しく 生きてゆけるでしょう


彼は私を選ばなかった。そして「私」は彼の元を離れ、今は星がいっぱい見える田舎町にいて、そこは日本以外の初めての国である。そこに移住してきてまだ時間が経っておらず、これから習わしを覚えていく必要がある。

#もちろん最初に住んでいた国が日本である必然性はない。

さて、次のパートを見てみる。

島よりとだけしか 明かさぬ文は
それゆえ明かすでしょう 心の綾を
島よりとだけしか 明かさぬ文は
それゆえ明かすでしょう 心の綾を


「島より」とだけしか明かさぬ手紙はどこからどこへ送られたのか。可能性は二つで、島から島以外のどこかか、島以外のどこかから島へである。このパートだけ読んだ場合はどちらなのかはっきりしないのだが、前の2パートを読めば、田舎町=島と考えるのが妥当だろう。とすると、手紙は島より届いたのだから、海外の島国に転居してまもない女性が、祖国に住んでいる過去の男性に宛てて手紙を書いたことになる。

また、その手紙は「島より」とだけしか明かしていないので、「まだ愛しているけれど、もう諦めたので探さないでください」という複雑で入り組んだ心境を表していると想像できる。

続いて、次とその次のパート。

なるようになるものね 恋人たちは
遠回りしてもなお 宿命ならば
私じゃ なかっただけのことね
島では誰でも 子供に戻れる

夢を持つ前の 子供に戻れる
島よりとだけしか 明かさぬ文は
それゆえ明かすでしょう 心の綾を


中島さんは過去に「縁」という曲で

縁ある人 万里の道を越えて 
引き合うもの 縁なき人 顔をあわせ 
すべもなくすれ違う
出典 中島みゆき「縁」(アルバム「予感」(1983年)より引用)


と歌っているのだが、これと同じで、宿命ではなかったので別れることになって、「一緒になりたい」という夢が叶わず、それで島に移住することで夢を持つ前の子供に戻ろうとしている。

ここまででわかるのは「振った男」と「振られた女」がいて、振られた女はまだ愛情を持っているのだが、男はもう戻る気がなく、だから振られた側が男を忘れるために島に来た、ということだ。

そして、次。

誰にでも優しいのは およしなさいと
伝えてよ南風 はるかな人へ


ここは過去の中島さんの曲の「捨てるほどの愛でいいから」に似た歌詞がある。

誰にでも やさしくし過ぎるのは
あなたの 軽い癖でも
わたしみたいな者には心にしみる
出典 中島みゆき「捨てるほどの愛でいいから」(アルバム「寒水魚」(1982年)より引用)


この歌詞と同じで、「島より」の「誰にでも優しいのはおよしなさい」は彼に優しくしてもらい、その優しさを特別と勘違いした女性から男性への言葉である。そして、これは「南風」によって伝えられる。南風は当然南から北へ向けて吹く風である。したがって、南にいる女性からはるか北にいる男性への言葉だとわかる。

最後のパートは繰り返しなので考察はなし。

ということで、この歌は

女性から男性への手紙である。
女性は南の異国の島にいる。たとえばインドネシアとかフィリピンなどの国の島と考えられる。
女性はまだ男性のことが好きだが、もう諦めている。


と読み取ることができる。

では、田家さんのような「海外の島に行ってしまった男性からの手紙を日本で受け取った女性の曲」と解釈できるだろうか。

まず、「私(=俺)たちが暮らしたあの窓からは見えなかった星の渦が騒いでいる」とは、振った男の心情としてはかなり情緒的すぎる。心細さや戻りたさも身勝手すぎる。

「私(=俺)じゃなかっただけ」も意味不明だし、このパートが女性の側の心情とすればあとに続く「初めての国で習わしを覚えたぶん忙しく生きていけるでしょう」も意味不明だ。

振った男の側に「振りたくなかった」という複雑な事情があった可能性はあるけれど、それでも身勝手なのは違いない。

「島よりとだけしか 明かさぬ文はそれゆえ明かすでしょう 心の綾を」も、受け取った女性の側から推測するのはおかしい。受け取ったなら、心の綾を感じました、だろう。

振った女性に向けて「誰にでも優しいのはおよしなさい」も、なんともよくわからないメッセージである。頑張って譲っても、あちこちに齟齬が生じてしまい、それなら最初から素直に「島に行った女性からの手紙」と考えたらどうなのかと思う。

ということで、ANAの機内番組における田家秀樹さんの「島より」(中島みゆき)の解説は歌詞の誤読なんじゃないかと思う。  
Posted by buu2 at 16:09Comments(0)中島みゆき

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2023年03月01日

中島みゆき『世界が違って見える日』

「最高傑作」と言えるかどうかは現時点ではわからない。「臨月」を永久に最高傑作と思っていた期間が長かったのだが、あとになってそれより前に発売されていた「あ・り・が・と・う」が最高傑作と感じたこともあり、いやいや、「EAST ASIA」も良いぞ、と感じたこともあり、何が最高かはその時の気分次第である。

しかし、一通り聴いてみて、「これはイマイチだな」と感じる曲がひとつもなかったことは重要だ。イマイチと感じる理由が歌詞のこともあれば曲のこともありアレンジのこともあったのだが、過去のアルバムを振り返ってみると、何十年も前の作品からずっと1曲ぐらいは好みでない曲があった。もちろん全曲がお気に入りのアルバムもあったのだが、特に最近はそれは珍しいことだった。今回はそういうイマイチな曲がない。マイナスがないだけでなく、全ての曲にポジティブな印象を持つ。

前作から3年2ヶ月が経っており、たっぷり時間をかけて研ぎ澄ましたのだろう。

いちいち「この曲は・・・・」と感想を書くことはしないけれど、ひとつだけ。吉田拓郎がゲスト参加したことで中島さんにとって重要な一枚になったのだと思う。

科学の領域で言えば、ノーベル賞を獲る学者には必ず師匠となる研究者がいるはずだ。師匠やそのさらに先人がその分野を開拓したおかげで、次の研究者が偉大な発明なり発見なりをしてノーベル賞を受賞するのが一般的だと思う。一番高く評価されるのはノーベル賞の受賞者だが、受賞者は自分ひとりでそこに行き着いたのではないことを知っているので、先人に敬意をはらう。この師匠と弟子の関係が吉田さんと中島さんの関係なのだと思う。

吉田さんは、去年でアーティスト活動を終了した。その最後の時に、中島さんに送別されたのだと思う。吉田さん76歳、中島さん71歳。二人とも決して若くはない。しかし、吉田さんが先輩で、中島さんが後輩なのはずっとかわらない。中島さんは吉田さんをゲストに迎え、吉田さんはギターとコーラスで「あとは頼んだよ」と応えたのだと思う。瀬尾一三氏は、それがわかりやすいように編曲して手伝ってくれたようだ。

「イマイチ」と感じる曲が一曲もないので、ずっと聴いていられる。コロナの世界にはありがたいプレゼントである。

  
Posted by buu2 at 14:21Comments(0)中島みゆき

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2022年12月13日

中島みゆき 倶に

でかい箱が届いたので何かと思ったらCDだった。

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大きさと無関係に送料無料なところが謎。  
Posted by buu2 at 15:30Comments(0)中島みゆき

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2022年10月06日

ビルボードライブ横浜 佐野元春 & THE HOBO KING BAND

ビルボードライブ横浜で佐野元春のコンサート。

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一言で言えばとても良かった。ビルボードライブは、ボーカルだけでなくバンドメンバーそれぞれの演奏がダイレクトに届く。ギター、キーボード、ベース、ドラムスがそれぞれ魅力的な演奏を繰り広げる。大きい箱だと背景になってしまうバンドメンバーが、きちんと存在感を見せてくれる。

佐野元春は常に彼なりの最先端を走り続けているミュージシャンで、それは初期の三部作の成功のあと、ニューヨークに行ってしまい、1年後にVISITORSというアルバムをリリースしたことで顕著だった。僕はこのアルバムを咀嚼するのに10年以上が必要だったし、それ以前に初期三部作の呪縛から解き放たれるのに数十年の時間を要した。同じような人はきっとたくさんいるはずで、今でもSOMEDAYやハートビートやアンジェリーナを聴きたいと思う人は大勢いそうである。

でも、今回のライブはその頃の曲はゼロ。それでもステージは最高だった。個人的なクライマックスは「ドクター」と「ブルーの見解」。

まずは「ドクター」。佐野元春は1997年に火事で妹さんを亡くしている。「ハートランドからの手紙」というエッセイで妹さんとの関係を綴っているのだけれど、

ハートランドからの手紙105
https://www.moto.co.jp/cover/HL_letter/105.html

妹さんは「常に人生に否定的で、どこか痛々しかった」そうで、佐野元春は人生は悪くないということを伝えることができなかったことを後悔して、妹に伝えられなかったことを妹の代わりに全てのファンに伝えたいのだと思う。

「ブルーの見解」はもっとストレート。これといった背景に関する知識は不要で、「お前に俺を理解することはできない」と宣言している。確かに。最初に語った「VISITORS」に限らず、僕がようやく理解した頃にはもうそこにはいないのが佐野元春だった。これはこの40年ぐらい、ずっとそうだ。ちょっと聴いてみて、好きだ、嫌いだ、と論じることはできる。でも、本当の意味や素晴らしさを理解できるのは本当に音楽を理解しているごく一部のプロやオタクで、僕のようなライトなファンには難解すぎる。

ドクターは1997年、ブルーの見解に至っては1989年の曲である。

僕は20年、30年遅れている。

僕は時々佐野元春のライブに出かけてきたけれど、良く感じていたのは声が出なくなり、声域が狭くなり、昔の歌を歌えなくなってきたことだった。これは昔の歌を昔のように歌って欲しいファンには致命的だった。でも、時は流れていて、佐野元春はもうそこにはいない。昨日のライブは、それを良く理解できた。そして、ザ・ホーボーキング・バンド (Keys:Dr.kyOn、Drums:古田たかし、Guitars:長田 進、Bass:井上富雄)の演奏も満喫できた。

レベッカのライブでも感じたけれど、ビルボードライブのライブ空間はとても心地よい。

動画はこちら。

  
Posted by buu2 at 23:00Comments(0)音楽

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2022年08月22日

REBECCA Billboard Live 15th Anniversary Premium Live 横浜

ビルボードライブ横浜でレベッカのライブ。

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アリーナやスタジアムライブはもうお腹いっぱいなので、こういう小さい箱でやってくれるのは大歓迎。ステージまでの距離が近いので、双眼鏡やオペラグラスなどは必要ない。

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ライブはボーカルはもちろん、他のメンバーの演奏も満喫できて、とても良いライブだったと思う。少々高くても、ビルボードライブでのコンサートは他のアーティストもどんどんやって欲しい。

NOKKOももう58歳で声は終始全開というわけにもいかないだろうが、要所要所ではパワフルな声を聴かせてくれた。以前より子音の発音が曖昧で、母音を強く押し出す英語風の発音で歌っていた。それで歌詞を知っていても「あれ?間違えた?」と感じたりするのだけれど、声も楽器の一つという位置づけで聴いていればなんの問題もない。

演奏した曲は記憶の限りでは14曲(光と影の誘惑は実演奏ではない)で、REBECCA IVから6曲と多め。

光と影の誘惑(データ)(REBECCA IV)
Hot Spice(REBECCA IV)
MOON(POISON)
76th Star(REBECCA IV)
NAKED COLOR(BLOND SAURUS)
Cotton Love(BLOND SAURUS)
真夏の雨(POISON)
SUPER GIRL(BLOND SAURUS)
LONELY BUTTERFLY(TIME)
フレンズ(REBECCA IV)
CHEAP HIPPIES(TIME)
RASPBERRY DREAM(REMIX REBECCA)
MAYBE TOMORROW(REBECCA IV)

アンコール
LONDON BOY(REBECCA IV)

ちなみに地下の駐車場に停めたけれど、ライブを見終わって支払いは900円。施設利用割引はないけれど十分安いし施設とほぼ直結なので便利。また来たいと思ったら、今度佐野元春があるね。チケット取ろうかな。

さて、5都県を通って帰路。田舎暮らしはここがちょっと辛い。NOKKOの住んでいる熱海あたりに引っ越そうか。旦那さんは釣りまくりで楽しそう(笑)。  
Posted by buu2 at 23:00Comments(0)音楽

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2022年02月09日

中島みゆき 劇場版ライヴ・ヒストリー2007-2016

すでにBlu-rayが発売されているライヴビデオの総集編を映画館で鑑賞するといったおもむき。上映を楽しむのはもちろんだけど、映画館のようなかなり環境の良い場所で鳴らすとどういった音になるのかを知っておくことができる。これを覚えておけば、自宅でのオーディオ環境を整備する時に参考になる。

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思ったのは、中島みゆきがセンターにいるのは当然なんだけれど、意外と各楽器のポジションが明確でないこと。もっと、コーラスは舞台の右、ストリングスは舞台の左、などが耳で聴くだけでもわかるんじゃないかと思っていたのだけれど、そうでもなかった。  
Posted by buu2 at 11:30Comments(0)中島みゆき

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2022年02月05日

中島みゆき 2020 ラスト・ツアー「結果オーライ」【初回盤2CD+Blu-ray】

中島みゆきのライブCD(おまけのBlu-rayつき)が発売されたので、当然購入した。



このツアーについてはこのブログで紹介していたけれど、全24公演を予定していたのに、コロナのせいで8公演で打ち切りになってしまった。僕は小学生からファンなので、ここ10年ぐらいは「お互いに何があるかわからないので、観ることができる機会は全部観る」というスタンスである。そのおかげで、8公演のうち、3公演を観ていた。大阪公演のチケットも持っていて、大阪に行く準備をしている最中に中止が決まってしまった。

3回の感想はこちらなど

新宿の感想
中島みゆき 2020 ラスト・ツアー 結果オーライ
http://buu.blog.jp/archives/51596929.html

金沢の感想
中島みゆき 2020 ラスト・ツアー 結果オーライ 本多の森ホール
http://buu.blog.jp/archives/51597212.html

NHKホールの感想
中島みゆき 2020 ラスト・ツアー 結果オーライ NHKホール
http://buu.blog.jp/archives/51598172.html

ということで、あと4、5回は観たいと思っていたコンサートなので、CDとBlu-rayが出たのはとても良かった。良いステレオで聴くことができたのも良かった。

Blu-rayの歌唱シーンは新宿、石川のあたりではちょっと画像と歌があっていないような気がしたのだけれど、大阪ではちゃんとあっていた。と思ったら、歌の後半でやっぱりずれているような気がしてちょっとモヤモヤしたのだけれど、音はとても良かった。

#うちのAV環境はゼンハイザーのサウンドバー(AMBIO)を使用

このツアーでキーボードを担当していた小林信吾さんは数年前にがんを患っていて、ツアー中断後約半年でお亡くなりになった。「In Memory of 小林信吾」の文字が悲しい。やはり、何が起きるかわからないので、日々を後悔しないように過ごすのが大切だと思う。  
Posted by buu2 at 16:15Comments(0)中島みゆき

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2021年07月15日

「つゆのあとさき」考

Amazon Musicのおかげで昔の懐メロを色々聴くことができるようになった。僕は子供の頃グレープやさだまさしの曲を良く聴いていたので、懐かしくなって、iPhoneで再生した「つゆのあとさき」をカーステレオに転送して聴いてみたのだが、子供の頃は簡単に聴き流していた歌詞が色々気になって、何度か繰り返し再生してじっくり聴きなおしてみた。

歌詞はこんな感じ。

一人歩きを始める 今日は君の卒業式
僕の扉を開けて 少しだけ泪を散らして
さよならと僕が書いた 卒業証書を抱いて
折からの風に少し 心の代わりに髪揺らして
 
幸せでしたと一言 ありがとうと一言
僕の手のひらに指で 君が書いた記念写真
君の細い指先に 不似合いなマニュキア
お化粧はおよしと 思えばいらぬお節介

めぐり会う時は 花びらの中
他の誰よりも きれいだったよ
別れゆくときも 花びらの中
君は最後まで優しかった

梅雨のあとさきの トパーズ色の風は
遠ざかる 君のあとをかけぬける 

ごめんなさいと一言 忘れないと一言
君は息を止めて 次の言葉を探してた
悲しい子犬のように 震える瞳をふせた
君に確かなことは もう制服はいらない

めぐり会う時は 花びらの中
他の誰よりも きれいだったよ
別れゆくときも 花びらの中
君は最後まで優しかった

梅雨のあとさきの トパーズ色の風は
遠ざかる 君のあとをかけぬける


すぐ気がつくのは、学校の在学と恋愛を掛けていること。ところが、あれ?と思うのが、卒業の季節はつゆの前後ではないということ。ちょうど今頃で、咲いているとすれば桜ではなく紫陽花である。でも、紫陽花は花びらが舞うような花ではない。

僕の解釈では、比喩としての学校と、現実としての恋愛をわけて書いていて、比喩の世界では桜の季節に卒業していく場面を描き、現実では梅雨の季節に別れたんだろうな、ということ。

もうひとつ、どうなのかなと思ったのは、別れを切り出したのが男なのか、女なのか、ということ。一つ目のヒントは

さよならと僕が書いた 卒業証書を抱いて


の歌詞で、男がさよならと書いている。このまま受け取るなら切り出したのは男である可能性が高い。

次のヒントは

ごめんなさいと一言


で、この言葉は普通なら別れを切り出した側のセリフである。切り出された側が謝罪する場面も考えられなくはないけれど、かなり深読みしなくてはならない。

どっちなんだろう、と感じるのだが、最後の手がかりは男が学校で、女が生徒であるという点だ。男は最初からそこにいて、最後まで動かない。女は訪問者で、学校にやってきて、時期がきたので去っていく。また、女はマニキュアやお化粧で少し大人になっている。一方で男は成長がない。こう考えると、さよならを切り出したのは去っていく女の側だろう。男としては留年していつまでもいてくれて構わないのだ。でも、女は普通に成長して、卒業していく。

こう考えると、さよならを切り出したのは女で、男はそれを受け入れて「さよなら」と文字にした。男は未練いっぱいなのだが、プライドを示して「さよなら」と送り出す。男にそういう機会を与えたことが最後までの優しさだったのだろうと解釈できる。

運転しながら考えたのは、梅雨の時期に振られた男がその恋愛を学校の卒業に喩えて歌った歌なんだろうな、ということ。

作詞したさだまさしは、わざとわかりにくくして色んな解釈ができるようにしたんだろうが(今書いた解釈も正しいという保証はない)、当時25歳のさだまさしがこんな罠を仕掛けたのはすごいと思った。  
Posted by buu2 at 03:55Comments(0)音楽

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2021年03月27日

A LONG VACATION VOX (完全生産限定盤) (特典なし)

虚血性心疾患で急逝した大瀧詠一の名盤の40周年バージョン。もちろん、完全生産限定盤を購入。

って、amazonにリンクを貼ろうと思ったらもう完売で、プレミア価格で販売中。ソニーも、山野楽器も、どこも完売。すごいね。23000円もするんだよ。

https://www.sonymusic.co.jp/Music/Info/LV40/

懐かしく思いながら聴いていて、ナイアガラトライアングルvol.2も聴きたくなったけれど、多分来年あたりに40周年バージョンが出るよね。それまで我慢しておくかな。  
Posted by buu2 at 01:58Comments(0)音楽

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2020年07月27日

夜会VOL.20 リトル・トーキョー 劇場版

夜会の劇場版がようやく公開になったので観てきた。

このブログをいつも読んでいる人なら言うまでもないことだが、僕は中学生から中島みゆきのファンで、今年のコンサートツアーも新宿、金沢、渋谷で三回観に行くほどだ(コロナのせいで結局8公演しかなかったので、3回観たのはかなり多い方だと思う)。夜会も第一回から欠かさず観ていたのだが、会場が赤坂に移って、過去作の再演が増えてきたあたりでさぼるようになった。このリトル・トーキョーは僕が米国に移住したこともあって、新作にもかかわらず未見だった。

夜会の最大の弱点は、夜会のための書き下ろし曲が増えてきた頃から、歌詞を完全に聴きとることが難しくなって、ストーリーを追いきれなくなったことだと思う。中島みゆきの発声が悪いのではなく、使う言葉が難しくて馴染みがなかったり、同音異義語で、聴き取れても意味がわからなかったりする。今日も試しに意味がわからないところを数えてみたのだが、最低でも11回、意味がわからないところがあった。特に新橋の場面の冒頭の曲は、ほとんど何を言っているのかわからないところがあった。

とはいえ、今日の夜会は多少歌詞が不明でも、内容面で迷子になることはなかった。ストーリーは普通の演劇に比較すればストレートでひねりがなく、食い足りなく感じるぐらいだった。全曲書き下ろしではなかったのも良かった。

音質も良かったと思う。ただ、音量が大きい場面と小さい場面で差があって、小さい場面では迫力不足に感じた。

画質はどうなんだろう。今回は空いていることが予想された佐野109で観たのだが、画面が暗くて鮮明度も低かったと思う。これならブルーレイ&有機ELの環境で、自宅で観た方が満足度が高いのではないだろうか。これは映画の画質ではなく、映画館のハード、スクリーンの性能の問題だと思う。

中島みゆきファンとしては満足だが、演劇ファンとしてはストーリーがもうひとつ。映像としては、新しい映画館を推奨。音量はもう少し工夫してくれると良かった。

映画として評価すると、中島みゆきファンのバイアスがかかって星2つ。  
Posted by buu2 at 17:40Comments(0)中島みゆき

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2020年02月14日

中島みゆき 2020 ラスト・ツアー 結果オーライ NHKホール

東京のNHKホールで中島さんのコンサートを観てきた。
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今回のツアーを生で観るのはこれが三回目。僕は前回のツアーや夜会工場2も、ワシントンD.C.在住ということで事前のチケット確保が困難で、当日券で観に行っていたのだけれど、今度の三回も全て当日券である。今日は東京ということでチケット争奪戦が激戦と予想されたので、かなり本気で対策したのだけれど、その甲斐あってか、席もなかなか良かった。

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以下、ネタバレ感想。

さて、今日のコンサートだけど、中島さんの喉の調子は過去2回と比較して格段に良かった。喉の調子が良いので、高音やピアニッシモの時に音程が乱れることがなく、安心して聴いていられた。佐野元春などの喉の老化を目の当たりにしていて「中島さんもか?」と心配したのだが、まだまだ全然問題ない。新宿や金沢は体調不良か、まだ本調子でなかったのか、気温や湿度の問題か、とにかく今日は不安に思うことがなかった。

一曲目から十分な声量で、一期一会、アザミ嬢のララバイ、悪女と、ときどき腕や首筋がゾクゾクした。新宿、金沢ではコーラスに助けられたかな、と感じる場面もあったけれど、今日はコーラスが邪魔に感じるくらいだった。

さすがにラスト近くの「誕生」あたりでは疲れが感じられたけれど、これは仕方ないし、大した問題ではない。

歌詞の間違いも、土用波で休符をすっ飛ばして続けて歌いそうになったように感じたけれど、他は気がつかなかった。

ここまでのパフォーマンスなら、何度観ても良い。


新宿の感想
中島みゆき 2020 ラスト・ツアー 結果オーライ
http://buu.blog.jp/archives/51596929.html

金沢の感想
中島みゆき 2020 ラスト・ツアー 結果オーライ 本多の森ホール
http://buu.blog.jp/archives/51597212.html  
Posted by buu2 at 11:40Comments(0)中島みゆき

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2020年01月20日

中島みゆき 2020 ラスト・ツアー 結果オーライ 本多の森ホール

中島みゆきのコンサート、新宿に続いて金沢でも観てきた。
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セットリストはアンコールまで含めて新宿と同じ。新旧、有名無名をバランス良く取り入れるとこうなるといった、不満のない構成だと思う。当然、「「おまえの家」や「小石のように」みたいなアコースティックな曲を聴きたい」とか、色々な希望はあるだろうけれど、それを言い出すとキリがない。

以下、ネタバレの感想を追記に記述。  続きを読む
Posted by buu2 at 22:52Comments(0)中島みゆき

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2020年01月16日

中島みゆきのストリーミング配信

Amazon Musicが中島みゆきの楽曲の一部についてストリーミング配信を開始した。

中島みゆきがストリーミング配信を許可していない有名アーティストの一人というのは有名だったのだが、開始前までの僕のスタンスは、

「僕は中島みゆきのCDを全部持っているから、どうでも良い」

だった。

ところが、実際に開始してみたら、全然違った。なぜなら、中島みゆきの楽曲には、CDに収録されてない曲が何曲もあったからである。ほとんどは、シングルのB面に収録されていた曲である。僕がそういう曲を全く聴いたことがないのかといえば、そんなことはない。ずーーーーーっと昔、ミュージックカセット限定で「B面コレクション」が発売されていて、僕はそれを持っていた。しかし、今となっては、カセットテープを聴くことはなかなか難しい。

(37年ほど前に中島みゆきのオールナイトニッポンで「有名希望」で投稿したはがきを読まれたことがあって、その音声もカセットテープに収録されているのだが、今となっては聴くことができない)

そういう事情で、かれこれ20年以上聴くことのなかった名曲の数々を、再び聴くことができるようになった。こんなに嬉しいことはない。

Amazon Musicさん、ありがとう。  
Posted by buu2 at 21:01Comments(0)中島みゆき

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2020年01月12日

中島みゆき 2020 ラスト・ツアー 結果オーライ

新宿文化センターで中島みゆきのコンサートを観てきた。
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一曲目から高音で音をはずしまくったので、かなり心配になった。加えて、時々声色も(多分意図せず)変わることがあって、いつになく不安定な発声だった。後にいくに従って徐々に安定はしてきたものの、音を外すことは結構あったと思う。これは年齢に起因していると考えるのが妥当だろう。中島さんも、もうすぐ68歳である。立ちっぱなしで2時間30分のコンサートをこなすだけでも見事だと思う。多少高音がでないことがあっても、どうこう言うべきではないと思う。ちなみに低音領域は全く問題なく感じられた。

歌唱はともかく、一番違和感が大きかったのは、ほとんどの曲で2番を省略したり、部分的に手を入れていたこと。これによって歌を短くして、歌の数を増やしたのかもしれない。知らずにいたので、コンサートの序盤で歌われた「アザミ嬢のララバイ」や「悪女」などが短縮されていて驚いた。そして、その方針は数曲の例外を除いて結構な高頻度で行われていた。

新しいアルバムのタイトル「コントラアルト」は、アルトより少し下の音域で、中島さんの声が該当すると説明があった。

また、パンフレットに掲載されているコンサートの曲目から「旅人のうた」が削除されたのは、途中の休憩時間を5分間長くしたかったので、5分の曲を削除したとも説明があった。

最後まで立ち上がる客がほとんどいなかったのは助かった。前の方の右側でひとり躍り狂っている人がいたけれど、あとはみんな静かに座って聴いていた。客も歳を取ったということだろう(僕だと「寂しき友へ」から観ているので、なんだかんだで40年近い)。お付き合いで立ち上がると背の低い人がかわいそうだし、中島さんのコンサートでは立ち上がる必要ないと思う。

「慕情」、「誕生」、「悪女」のオリジナルバージョンなど、聴きどころの多いコンサートだった。

チケットが取れたらもう一回観に行きたい。  続きを読む
Posted by buu2 at 21:00Comments(0)中島みゆき

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2018年07月09日

坂本龍一がなぜロンドンにいたのかは知らないが

いるのは知っていたんだろうね。

「Absolute Ego Dance」at ロンドンBarbican Hall公演 〜細野晴臣スペシャルムービー企画「昨日の1曲」番外編「ロンドンの1曲」
  
Posted by buu2 at 14:34Comments(0)音楽

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2017年12月14日

中島みゆき 「夜会工場」VOL.2

本当ならこの時期には日本にいるはずではなかったので、チケットを買ってなかった夜会工場なのだが、試しに当日券の電話をしたら、あっさり確保できた。これはここ最近のいつものパターン。当日券でも結構良い席があったりするので侮れない。基本的にはダメ席だけど。

それで、日本橋高島屋で酒器展を見ていたのだけれど、近所の大黒屋で新幹線のチケットを買って、大阪へ。これで、水曜と木曜に入れてあった用事は全部キャンセルである。

3時間後には大阪に到着。梅田近くのフェスティバルホールへ。客も高齢化が激しい。

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チケットは、関係者受付で引き換え。

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予想通りというか、期待に反してというか、ひどい席(苦笑)。3階最後列の端から3番目である。ただ、以前は最後列の一番端だったので、それよりはマシである。

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さて、夜会工場。VOL.1は見ていないのだけれど、評判が酷かったのは知っていた。最近の夜会もどうもイマイチなので、実のところ全く期待していなかったのだが、オープニングの「泣きたい夜に」一曲で、「来てよかった」と思ってしまった。

鳥肌が立つのはこの1曲だけだと思っていたのだが、第二部の「1人で生まれて来たのだから」も良かった。

コンサートは、時々簡単な解説的MCをはさんで進行。この内容が短いながらもちゃんと笑える内容になっていて、工夫が感じられた。あとは、中島みゆきの歌、共演者のカラオケ、インストで構成。残念だったのはカラオケで、他の歌手がどんなに上手に歌っても、中島みゆきが歌いだすと、消えてしまう。合唱では、中島みゆきの声を探してしまう。やっと見つけると、そこから後は、他の歌手の声はノイズでしかなくなる。これはもう格が違うから、としか言いようがない。中島みゆきの歌と、後はインストならもっと良かったと思う。

意外と、夜会よりも楽しめた。普通のコンサートの方がずっと良いけど。あと、過去のDVDを見てみようかな、という気になった。買ったけれど、パッケージを破ってないのが何枚もあるんだよね。

以下、ネタバレセトリ。
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Posted by buu2 at 13:19Comments(0)中島みゆき

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2017年11月25日

中島みゆき「相聞」

中島みゆき新譜「相聞」を聴いた。7回ぐらい聴いたので、感想を。



ぱっと聴いた時の印象はあまり良くない。メロディラインが難しすぎる。これは「夜会」の影響が大きいと思っていて、中島みゆきの夜会は第一回からずっと見て来ているのだが、夜会がオリジナル曲で展開されるようになってから、中島みゆきの歌唱力、表現力は向上し、それと同時に、楽曲のメロディが難しくなった。「臨月」などはどの曲も、一度聴いただけで心地よさがあって、すぐに口ずさめるような容易さがあったのだが、夜会以後、メロディや歌い方の難易度は徐々にアップしていき、本作では夜会のオリジナル・アルバムではないかと感じてしまうくらいに難しい。

何度も聴いていると徐々に慣れてくるのだが、すぐに気にいるような親しみやすさはない。

また、彼女の年齢が上がってくるにつれて、フラれた若い女性の心情を歌う曲は減っていき、人間を応援する歌が中心になってきた。このあたりも、昔からのファンにとってはとっつきにくい点だが、年相応の曲を書くのは当たり前なので、仕方がない。

ギターメインから、デジタル・アナログ両方のさまざまな楽器を使うようになって、編曲も大きく変貌した。変貌したと言うよりは、幅が格段に広がった。作詞、作曲、編曲、歌唱の全てにおいて、膨大な自由度を身につけたのが今の中島みゆきである。この作品は、そのたくさんの可能性の中から、彼女の好みに合ったものを取り出してきている。だから、大きな不満はない。昔の曲が好きな、昔からのファンは、昔のCDを聴けば良いのだ。集中的にこの新作を聴いた後で、僕は「あ・り・が・と・う」と「臨月」と「EAST ASIA」を聴いて、今、これを書いている。

参考:相聞(そうもん) 互いに安否を問うて消息を通じ合うという意味の言葉。万葉集では男女間の恋愛を詠った作品のこと(万葉集では他に「雑歌」「挽歌」がある)。  
Posted by buu2 at 13:33Comments(0)中島みゆき

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2016年11月02日

The Bootleg Series, Vols. 1-3 : Rare And Unreleased, 1961-1991

近所の学校でやっていたフリマでボブ・ディランのThe Bootleg Series, Vols. 1-3 : Rare And Unreleased, 1961-1991を売っていたので買ってみた。




10ドル。  
Posted by buu2 at 04:45Comments(0)TrackBack(0)音楽

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2016年03月26日

佐野元春35周年アニバーサリー・ツアー 佐野元春 & THE COYOTE GRAND ROCKESTRA

子供の頃から聴いているのは中島みゆき、坂本龍一、そして佐野元春である。手元にある佐野元春のコンサートパンフレットで一番古いのは、ロックンロール・ナイトツアーの馬鹿でかい黄色い奴だ。これは、確か中学三年生のときである。それから約35年。っていうか、ほとんど最初期の頃から聴いているんじゃん。デビュー二十周年の時には、20万円近く出してシグネチャーモデルのギターを買うくらいにはファンである。

さて、その佐野元春の35周年記念コンサートを聴きに、東京国際フォーラムに行ってきた。座席は11列目、サイド寄り。

18時開演予定のコンサートは、ちょっと遅れてのスタートだった。しかし、短いイントロから一気にボルテージのあがる一曲目。ここまでは良かったのだが・・・全く声が出ない。五年ぐらい前に観た時も高音が苦しかったのだが、今回はそれに輪をかけて不出来である。特に、勢いで押せないバラード系の曲で苦しい。もう、一曲一曲、「これはかんべんしてあげて」と思ってしまうくらいに苦しそうに歌う。歌い出しで声が出ないし、高音を中心に発声できないので、音程まで狂ってしまう。今回はカメラが入っていたそうなので映像コンテンツ化するのだろうが、このままでは半分以上の曲が使えないのではないだろうか。

ミュージシャンたちとは息があっているし、気持ちも伝わってくる。しかし、あの声ではつらすぎる。コンサート終盤で喉の調子が最悪だったのかも知れないのだけれど、実は五年前もやっぱり声が厳しかったんだよね。

佐野元春 全国クラブ・サーキット・ツアー『ソウルボーイへの伝言』
http://buu.blog.jp/archives/51088204.html

もう、あんなものなのかな・・・・?お金を返せとは言わないのだが、もうちょっとコンディションが整う形でツアーをやって欲しい。そうじゃないと、曲を楽しむ以前に、声が出ないんじゃないかと心配になってしまう。実際、出ないんだけど。

セットリストは追記に。  続きを読む
Posted by buu2 at 23:00Comments(0)TrackBack(0)音楽

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2016年02月09日

中島みゆき Concert   いちえ「一会」 2015〜2016 東京国際フォーラム

府中の森芸術劇場、オリックスホールにつづいて、今回のコンサート・ツアー(客がツアー)3回めの鑑賞である。過去二回は当日券での鑑賞だったのだが、今回は事前に購入してあったチケットで、二階席の7列目だった。ポジョション的には府中の森と同じくらいの距離だったのだが、中央付近だったので、オリックスよりは悪く、府中よりは良い感じ。

最初の曲の出だしのところでちょっと音程がふらついた感じはあったのだが、それ以後は全く問題なく、声の調子はこれまでの三回で一番良かったと思う。音響も二階席とは言え、中央やや前よりだったこともあって、今回の一連のコンサート会場では一番だったと思う。相変わらずちょっとボーカルが前面に出過ぎている感のある調整だったものの、もう慣れた。今回はカメラが入っていたので、おそらくBlu-rayが発売されると思う。そちらの音と、実際のホールでの音を比較してみれば、彼女が意図した音だったのかはわかるはずだ。僕としては、彼女の声がメインではあるものの、もうちょっと楽器の音が聴こえても良かったと思う。

国際フォーラムは後ろを見ると二階席でもさらに数縦列の客席があるわけで、あんなに後ろだったらほとんど何も見えないだろうなぁ、と思う。前回ツアーで前から3列目で観ることができたことを神さまに感謝すべきだろう。

しゃべりの内容は大筋では同じで、でも微妙に詳細にわかりやすくなっていた。ピアニッシモで歌うことを勧めた人が川上源一氏であることの示唆も、より明確になっていた。

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関連エントリー
中島みゆき Concert   いちえ「一会」 2015〜2016 府中の森芸術劇場 どりーむホール
http://buu.blog.jp/archives/51510572.html

中島みゆき Concert   いちえ「一会」 2015〜2016 オリックス劇場
http://buu.blog.jp/archives/51512931.html  
Posted by buu2 at 12:33Comments(0)中島みゆき

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2016年01月02日

REBECCA COMPLETE BOX 〜20th anniversary〜

cd


アンプをYAMAHA A-S1100に買い換えたら、しょぼい録音のCDはしょぼく聞こえるようになってしまったので、レベッカのCDを買い換えてみた。

Amazonでも売っているけれど、ソニーのミュージックショップの方がずっと安い。

REBECCA COMPLETE BOX 〜20th anniversary〜
http://www.sonymusicshop.jp/m/item/itemShw.php?cd=DYCL-201

あ、確かに全然違う。さいたまスーパーアリーナから帰ってきて、CDを引っ張り出してきて聞いてみたら「あれ?」という感じだったんだけど、これなら満足。  
Posted by buu2 at 17:46Comments(0)TrackBack(0)音楽

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2015年12月15日

中島みゆき Concert   いちえ「一会」 2015〜2016 オリックス劇場

先日、府中の時に当日券を申し込んだら、意外と簡単にチケットが確保できたので、調子に乗ってオリックス劇場のチケットも挑戦してみることにした。といっても簡単で、当日の12時に電話するだけ。ダメ元でやったのが良かったのか、簡単に最初のコールで通じてしまい、取れてしまった。大阪で、18:30からである。大急ぎで仕事を片付けて、新幹線に飛び乗り、新大阪に着いたのが17:33である。そこから御堂筋線で本町へ行き、地下を歩きまわって23番(だったと思う)へ。地上に出てから徒歩で5分くらい。

府中の席は最後列の端だったので席には全く期待していなかったのだけれど、二階席とは言え最前列の中央ブロック。これは素晴らしい。大阪まで突撃して良かった。

コンサート内容は府中とほぼ一緒。風邪気味なのか、時々鼻をすするのを自虐ネタにしていた。ただ、声は府中よりずっと出ていたし、音程も安定していた。「旅人のうた」のように、休む間がなく歌が続いたあとはちょっと息切れした感があったけれど、他は問題なかったと思う。モニタースピーカーの中間にプロンプターがあったのか、下を見ることが多かったような気もするし、気のせいだったのかも知れない。使っていても全然構わないけど、もし使うなら練習して上手に使って欲しい。

音響はイマイチな感じ。やはり中域が強調されすぎている感じがした。

とはいえ、二回目ということもあって、こちらも随分余裕をもって観ることができたし、府中では気が付かなかったことも色々あった。

「阿檀の樹の下で」の前には「昔作った曲だけど、今がぴったり」といった主旨のコメントがあった。

波のかなたから流れて来るのは
私の知らない貝殻ばかり
波のかなたから流れて来るのは
私の知らない寿歌(ほぎうた)ばかり
遠い昔のあの日から この島に人はいない
みんなみんな阿檀(あだん)の木になった
波のかなたから流れて来るのは
私の知らない国歌(くにうた)ばかり

遠い昔にこの島は戦軍(いくさ)に負けて貢がれた
だれもだれも知らない日に決まった
波のかなたから流れてくるのは
私の知らない決めごとばかり

陽は焼きつける 阿檀は生きる
大地を抱いて阿檀は生きる
山の形は雨風まかせ
島の行方は波風まかせ
遠い昔にこの島は戦軍(いくさ)に負けて貢がれた
だれもだれも知らない日に決まった
誰も知らない木の根の下は
主(ぬし)の見捨てた貝殻ばかり

(中島みゆき「阿檀の木の下で」 アルバム「パラダイス・カフェ」)

それにしても、やはりコンサートはなるべく前の方で観たほうが良いね。

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関連エントリー
中島みゆき Concert   いちえ「一会」 2015〜2016 府中の森芸術劇場 どりーむホール
http://buu.blog.jp/archives/51510572.html  
Posted by buu2 at 00:30Comments(0)TrackBack(0)中島みゆき

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2015年11月29日

Yesterday, Today, Maybe Tomorrow LIVE in さいたまスーパーアリーナ 2015

今でも覚えているのが、白須さん(スキー部の先輩)の実家に遊びに行った時、白須さんが「レベッカ、良いよー」と、大勢の後輩をそっちのけでREBECCA IVのCDを聴いていて、面白い先輩だなぁと思ったことだ。30年前である。その影響があったわけでもないのだろうが、中島みゆきの「臨月」をのぞけば、僕が一番たくさん聴いたレコードは佐野元春の初期三枚と、レベッカの「REBECCA IV」である。特に「フレンズ」は、日本の名曲10選に選んでも良いと思う出来栄えである。その歌声をもう一度聴くことができるというので、さいたまスーパーアリーナまで行ってきた。

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この日のために入手したカブキグラス(Amazonじゃ今のところ売ってないよ)も準備万端である。

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定刻の16時よりも随分と遅れて客席の照明が落とされたのだが、スタートからフレンズぐらいまでは鳥肌が立ちっぱなしだった。僕の中では松任谷由実、中森明菜、そしてNOKKOが声が劣化してしまった歌手ベスト(ワースト)3で、声に全く期待をしていなかったのだが、全く劣化なんていうことはなかった。アリーナの音響が良かったこともあるのだろうが、目の前で歌っている女性が50歳以上などとは到底信じることができなかった。声だけではない。体もちゃんと絞られていたし、動きも軽やかだ。横浜アリーナでは音程が不安定だとか、太ったなどという話が聞こえてきたのだが、この追加公演までの間に色々とトレーニングを積んだのかも知れない。ライザップが2ヶ月であそこまでできるのだから、歌手だって本気を出せば色々とリフレッシュできるはずだ。とにかく今夜のNOKKOのパフォーマンスにはケチのつけようがなかった。

肝心のフレンズだけは歌がもうひとつだったり、途中で歌詞を飛ばしたりもあったけれど、大満足のコンサートだった。これで、せめてバラードのときだけでも客が着席してくれたらもっと良かったのに。

セットリスト
SUPER GIRL
MOON
LONELY BUTTERFLY
Cotton Time
CHEAP HIPPIES
フレンズ
Hot Spice 〜 ガールズ ブラボー! 〜 BOSS IS ALWAYS BOSSING 〜 ラブ イズ Cash 〜 蜃気楼 〜 Hot Spice
真夏の雨
TIME
76th Star
Little Darling
(it's just a) SMILE
OLIVE
WHEN A WOMAN LOVES A MAN
MONOTONE BOY
プライベイト・ヒロイン

アンコール
RASPBERRY DREAM
Maybe Tomorrow  
Posted by buu2 at 18:30Comments(0)TrackBack(0)音楽

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2015年11月14日

組曲 中島みゆき

全体として、非常にヴァラエティに富んだ内容になっている。激しい曲あり、昔のような曲あり、おもしろおかしくイントネーションをつけた曲あり、という感じで、これまでの中島みゆきの足跡をごちゃっとまとめたような組曲になっている。何が良いって、テレビドラマの主題歌や夜会からの曲がひとつも入っていないのがまず最高。やはり、夜会は夜会、主題歌や提供曲はシングルコレクションや提供曲コレクションにまとめているのだから、オリジナルアルバムはそれらとは完全に独立して仕上げて欲しい。

録音がなかなか良く、最近アンプを僕としては奮発してYAMAHA A-S1100に買い換えたこともあって、音にもとても満足。というか、このアンプにしてから中島みゆきばかり聴いているのだが(笑)。あー、アンプを買い換えて良かったなぁと思ったのだが、カーステレオで聴いてみてもそれなりに良い音だったので、そもそも録音が良いんだと思う。

メロディラインや曲調から、過去の曲を連想する作品もひとつやふたつではなく、中島みゆきらしさがきちんと表現されていると思う。だが、このアルバムはどちらかというと詩の方が重視されている感じ。「流浪の詩」などに代表されるオチのある歌詞もある。

このアルバムだけでコンサートをやっても文句が出ないんじゃないかと思うような内容だと思う。「あ・り・が・と・う」のように、発売されてから30年近く経ってみて良さがわかってきたアルバムもあるので何とも言えないのだが、数日聴いた限りでは傑作の予感がする。

ちなみに3曲目のライカM4は長いことタッグを組んできたたむじんこと田村仁氏の愛機とのこと(某所で本人から教えてもらった)。

1. 36時間
2. 愛と云わないラヴレター
3. ライカM4
4. 氷中花(ひょうちゅうか)
5. 霙の音(みぞれのおと)
6. 空がある限り
7. もういちど雨が
8. Why & No
9. 休石(やすみいし)
10. LADY JANE



  
Posted by buu2 at 10:21Comments(0)TrackBack(0)中島みゆき

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2015年11月13日

中島みゆき Concert   いちえ「一会」 2015〜2016 府中の森芸術劇場 どりーむホール

今でも佐野元春、坂本龍一、YUKIあたりはスケジュールの調整ができれば聴きに行くのだけれど、万難を排してでも、という歌手は中島みゆきだけである。

東京国際フォーラムのチケットも確保してあるけれど、朝に発売された当日券が入手できたので行ってきた。

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今回は東京と大阪だけのツアーで、本人も「ツアーするのはお客さんの方」とのコメントをしている。その一連のコンサートのトップがこの不便な府中のホールなのだが、僕は電車一本で行けるので楽である。なぜここで、とは誰もが思うところだが、でかいホールでやる前のゲネプロ的な位置付けなのかも知れない。

コンサートは三部構成で、前半、後半とアンコールである。セットリストは追記に書いておく。

座席は二階席最後列の一番端っこという、会場で一番悪い席(笑)。でも、誰にも気兼ねなくリラックスして聴くことができる。

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さて、内容だが、まず今回は音程がかなり不安定に聞こえた。会場の音響のせいなのか、中域が非常に強調されていて余計に目立ったのかも知れない。あるいは、初日ということもあって緊張感凄かったのかも知れない。あまり表面には出さない人だけれど、昔から結構緊張する人だと思う。それか、モニタースピーカーが悪かったのかも知れない。歌い出しのたびに観ていてドキドキしてしまった。

アレンジは全体的に原曲に忠実だったと思うのだけれど、好みで言えばギターなどのバンド系の音をもうちょっと抑えて、ストリングスを強調して欲しかった。ストリングスの左端の子が多分一番信頼されているのだろうが、前半の衣装がクマノミみたいで可愛かった(笑)。

冒頭の二曲のあと、三曲目ですでに泣かせる展開だった。

全体的に選曲はやや新しめで、一番古くて臨月から一曲、次が36.5℃から一曲。メッセージ色の濃い曲が多く、彼女なりの国政批判にもなっていたと思う。

最近は滅多にパンフレットを買うこともなく、今回もコンサート終了までは買わないつもりだったのだが、珍しく欲しくなって買ってしまった。

府中のスタンプはこんな感じ。
miyuki2015
  続きを読む
Posted by buu2 at 13:35Comments(0)TrackBack(0)中島みゆき

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2015年10月17日

Smooth Criminal (Japanese Version)

ここまで色々なヴァリエーションが出てくると、楽器の拡張性の楽しみ以前に楽曲の許容性が凄いんだろうな。

  

2014年11月17日

中島みゆき「縁会」2012〜3 (Blu-ray)

恐ろしいほどの良席で観た縁会なのだが、BDでも買ってみた。



前半はちょっと音程が安定しないところがあったのだが、途中から調子が出てきたようで、最後まで楽しめた。ここまでやったなら、なぜ全曲収録しなかったのかと疑問もあるのだけれど、満足。

(これは、本ブログ通算9998のエントリーです)  
Posted by buu2 at 15:14Comments(0)TrackBack(0)中島みゆき

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2014年06月22日

David Garrett MUSIC LIVE JAPAN TOUR 2014

六本木ブルーシアターでの来日公演を聴いてきた。

9列目となかなか良いポジションだったので、演奏を満喫。




正直なところ、Hey Judeあたりは良さが良くわからなかったのだが、定番の曲はなかなか良かったと思う。全般的には、クラシックよりの曲の方が好みだった。

ところで、ちょっと驚いたのは、コンサート中、かなりの数の客が立ち上がって写真撮影していたこと。一応、入り口には撮影禁止と書かれていたのだが、何のお咎めもなしな様子だった。暗いので、写真を撮ってもどうせ写りは悪いし、あるいは録音したとしても大して良い音は録れないと思うのだが、主催者側が完全に黙認していたのには驚かされた。  
Posted by buu2 at 23:41Comments(0)TrackBack(0)音楽

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2013年07月12日

サラ・ブライトマン@東京国際フォーラム

宇宙に行っちゃうと本当にお星様になってしまう危険性もあるので、その前に、と思って観てきた。

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歌はさすがだなぁ、と思ったのだけれど、ちょっと残念だったのはまず音響。PAが良くないのか、音がこもった感じ。リバーブ(エコー)をかけ過ぎで、教会の中とは言わないまでも、音の広がりが感じられなかった。この箱はちゃんとやれば結構音がいいはずなのに・・・。

メンバーにストリングスがいなくて、シンセで音を出していたのかも知れないけれど、15,000円、5,000人収容なんだから、生で演奏してくれれば良いのに、と思った。

それと、背景のCG。宇宙をイメージしたグラフィックが展開されていたけれど、ちょっとチカチカしすぎだったと思う。

が、やっぱり歌は良かった。セットリストに書いてなかったけれどスカボロ・フェアを歌ってくれたのはナイス。  
Posted by buu2 at 19:46Comments(0)TrackBack(0)音楽

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2013年05月16日

中島みゆきBOX -私の声が聞こえますか 〜 臨月-

通販限定で売っているやつだけど、リマスタリングということでちょっと高かったけれど買ってみた。というのも、僕が持っているこの頃のCDは、CDの最初期のもので、一枚3,500円とかなのにも関わらず録音レベルが非常に低かったりして、不満があったからである。ぱっと聞いてみてすぐにわかる位の音質の差があったので、これなら納得である。高いけど。

それで、「私の声が聞こえますか」から「臨月」までを通して十回ほど聴いてみて、今受ける感想を書いておく。まず全体についてだが、僕の場合は「愛していると云ってくれ」あたりからリアルタイムで聴いていて、真剣に中島みゆきを聴きだしたのは「臨月」からである。おかげで、「臨月」以前のLPはそれこそ、擦り切れるほど聴いた。それ以後の15年くらいは「臨月」が中島みゆきの最高傑作だと思っていたのだが、いつの間にか、「生きていてもいいですか」の方が良いかも知れないと思うようになった。そして、ここ数年は「あ・り・が・と・う」がピークかも知れないと思っている。ただ、この8枚のCDはどれも非常に質が高く、聴く人の好みでかなり感想が変わってくるんじゃないかと思う。

「私の声が聞こえますか」は、今でも彼女の代表曲として紹介されることのある「時代」が入っているが、この他の曲ではそれほど目立つものがない。詩はやや前向きなものが多く、恨みや後悔なども感じられない。また、声の質にまだ硬い感じがあって、悪く言うなら深みがない。

「みんな去ってしまった」になると、徐々に「別れ」の色が濃くなってくる。曲の構成でも「オチ」があって、「時は流れすぎて 大人になって 涙流しながら泣けなくなった 思い出してみたら 悲しくなって 泣き出そうとしても 泣き顔がない」(五才の頃)など、過去に持っていたものの喪失感を効果的に訴えるようになっている。また、「流浪の詩」も、冒頭で出てくる「ママ」が誰なのか、曲の途中で明らかになるといった、詩の構成上の工夫が見られる。

そして、初期の最初のピークが、「あ・り・が・と・う」である。この一枚には、「遍路」「まつりばやし」「ホームにて」「時は流れて」といった、中島みゆきのベスト10に数えたくなる曲が多数含まれている。曲は喪失感を歌ったものが中心で、このアルバムの良さがわかるようになってきたのは僕が高齢になってきたことと関係があるのかも知れない。

続く「愛していると云ってくれ」には、彼女の初めてのヒット曲である「わかれうた」が収録されているが、このアルバムで僕が一番好きなのは、やはり喪失感を歌った「おまえの家」である。ラストにはテレビドラマ金八先生で効果的に使われた「世情」が収録されている。

子供の頃、結構好きだった「親愛なる者へ」は、今聴くとそれほど魅力が感じられない。詩はここでちょっと転機があったようで、やや前向きなものが増えている。しかし、そのトーンと曲調がフィットしていない印象を受ける。

次に出た「おかえりなさい」は、他のアーティストに提供した楽曲をカバーしたアルバムだが、名曲が多い。特に「強がりはよせヨ」は、研ナオコの「あばよ」のB面に収録されていた曲で、知名度は今一歩かも知れないが、質が高いと思う。ただ、90年の夜会以降、コンサートで歌うことはなく、世の中の評価はそれほど高くないのかも知れない。

中島みゆきが「暗い」という評価を決定的にしたものが次にリリースされた「生きていてもいいですか」だが、その後も時々歌われる子守唄のような「泣きたい夜に」、青春時代の挫折の一コマを描いた「蕎麦屋」、リリース当時は意味が良くわからなかったものの、後に小説で言及されて「あぁ、ヘレンは殺された外人娼婦だったのか」と理解できた「エレーン」、ふるさとすら失った、究極の喪失感を歌った「異国」と、名曲が多い。

そして、初期のラストを飾る「臨月」である。このアルバムはレコードを持っているにも関わらず購入した、僕にとって最初のCDなのだが、さすがに聴きすぎて飽きてしまったのか、ちょっと軽く感じられる。「中島みゆきの代表曲と思うものを10曲挙げてみろ」と言われても、このアルバムからはひとつも選ばないかも知れない。好きではない曲はひとつもないのだが。

正直に言うと、臨月よりもあとのアルバムをタイトルで語る機会はほとんどない。多分、僕にとっての中島みゆきは、何年経ってもこの頃の中島みゆきなんだと思う。  
Posted by buu2 at 10:51Comments(2)TrackBack(0)中島みゆき

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2012年11月16日

中島みゆき『縁会』2012〜3

中島みゆきのコンサートに行ってきた。日頃の行いが良かったのか、これまで30回ぐらい観ている中島みゆきのコンサートの中では一番良い、4列目ほぼど真ん中という席だった。

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コンサート・ツアー直前に発売されたアルバムからの曲は数曲で、過去にテレビ番組の主題歌になった曲など、それほどディープなファンではなくても楽しめるような選曲になっていた。コンサートのピークは「風の笛」「時代」あたり。個人的にはこれに加えて「泣きたい夜に」。

なんだかんだ言っても3.11を無視することはできないわけで、選曲から舞台装置まで、それを強く意識したものになっていたと思う。あと、コンサートで聴いていると、最近の中島みゆきの曲は夜会色が濃くなっているなー、と思った。夜会色とは、多分アジア的なアレンジと難解な単語の利用なんだけれど。

東京国際フォーラムは横幅がある会場なので、音的には前過ぎて中抜けしている感じだった。多分、15列目ぐらいが良いんじゃないかと思う。ただ、やはりコンサートは前の方で観たほうが良い。一番後ろと、前から4列目が同じ8,400円というのはちょっと解せない。

あと、当たり前だけど、中島みゆきも、坪倉唯子も、杉本和世も、みんな年をとったなぁ、と(笑)。その中では30代前半の石橋尚子がすげぇ目立つ。

恒例のまちがい探しだけど、地上の星の最後のパートで「崖の中のすばる」って歌っていたような。

セットリストは追記に。  続きを読む
Posted by buu2 at 00:04Comments(0)TrackBack(0)中島みゆき

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2011年12月07日

らんTRIO

5月に観た秦組の芝居「らん」の音楽ユニットのコンサートが一夜限りで渋谷のプレジャー・プレジャーで開催されたので、観てきた。

TRIOの構成の基本はピアノ、津軽三味線、サックス。ピアノはキーボードに、サックスはクラリネットやフルートに、適宜変更される仕組み。

前半は「らん」のシナリオの朗読とBGM、後半はTRIOにベースとドラムスのリズムパートを加えてのコンサートだった。

正直、芝居のBGMはきちんと覚えていなかったので、前半は「あぁ、こんな感じだったっけ」と思いつつも、TRIOの織り成す音楽を楽しめた。後半は陽水、ジブリ、マイケル・ジャクソンといった多様な音楽を三味線中心で楽しむことができた。このユニットは、やっぱり何と言っても三味線なのだ。その抜群の存在感が素晴らしい。

問題点としては、練習の時間が取れなかったと思われる一部の俳優さんの朗読のレベルが今三歩だったことと、歌の部分での歌唱力。ただ、歌はちょっと可哀想だったかな?凄く歌いにくそうなライン、かつ歌い手の音域ぎりぎりちょっと上ぐらいをいってしまうメロディと、伴奏として音が足りないタイトなバンド構成。これでまともに歌うためには、ドリカムのボーカル程度の歌唱力が必要かも知れない。

あと、トイレが凄く少なくて、みんなが並んでいるうちに途中休憩が終了してしまったり、暗くなってからの入場に際して箱側の案内がなく、暗闇でウロウロする羽目に陥ったりするといった、箱側の問題点があった。

と、多少の難点はあったものの、デジタル化によって様々なコンテンツが簡単にコピーできる世の中において、高まりつつある「ライブ」の価値を再認識したコンサートだった。

あ、後半途中で思ったのは、このユニットは、マックス・レボ・バンドに似ているな、ということ。いや、見た目じゃなくて、テーストが。

マックス・レボ・バンド

どうでも良いけど、サプライズゲストのはずだった矢島舞美嬢だけど、超雨女で有名で、夕方から渋谷が土砂降りになったせいでゲストなのがばればれでした。  
Posted by buu2 at 02:22Comments(0)TrackBack(0)音楽

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2011年11月18日

荒野より

中島みゆきの新譜が出たので購入。

荒野より

水曜日に新横浜で打ち合わせがあったので、その前にビックカメラに買いに行ったら3,150円だった。定価かよ!それならAmazonで買えば良かった、ってちょっと思ったんだけれど、家に帰ってきてAmazonで価格を調べたらAmazonも3,150円だった。Amazonよ、お前もか。

それで、iTunesに食べさせて、歌詞を全部入れて、iPadで聴いたら、おい、歌詞が出ないぞ。おかしいなぁ、と思ってiPodで調べてみたら、歌詞はちゃんと追加されている。どうやらiPadだけの症状みたいだ。それで、「iPad 歌詞表示」でぐぐってみたら、え?iOS5になったら歌詞が表示できなくなったの?それって物凄い改悪だろ。

おい、スティーブ、何やってんだよ。最近のAppleは全然駄目だな!  
Posted by buu2 at 01:23Comments(2)TrackBack(0)中島みゆき

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2011年04月01日

いつも何度でも

作詞 覚和歌子
作曲 木村弓

呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも心踊る 夢を見たい

かなしみは 数えきれないけれど
その向こうできっと あなたに会える
繰り返すあやまちの そのたび ひとは
ただ青い空の 青さを知る
果てしなく 道は続いて見えるけれど
この両手は 光を抱ける

さよならのときの 静かな胸
ゼロになる からだが 耳をすませる

生きている不思議 死んでいく不思議
花も風も街も みんなおなじ


呼んでいる 胸のどこか奥で
いつも何度でも 夢を描こう

かなしみの数を 言い尽くすより
同じくちびるで そっとうたおう

閉じていく思い出の そのなかにいつも
忘れたくない ささやきを聞く
こなごなに砕かれた 鏡の上にも
新しい景色が 映される

はじまりの朝の 静かな窓
ゼロになるからだ 充たされてゆけ

海の彼方には もう探さない
輝くものは いつもここに
わたしのなかに 見つけられたから



良い詩だよねぇ。千と千尋は全然見たいと思わないけれど、この歌は好き。




いつも何度でも。また来年。  
Posted by buu2 at 23:58Comments(5)TrackBack(0)音楽

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2011年03月13日

佐野元春さん、誕生日おめでとうございます

3月13日は佐野元春さんの誕生日。

昨日、今日と東京国際フォーラムではコンサートがあるはずだった。芸能生活30周年の記念ツアー「佐野元春30周年アニバーサリーツアー」の、今日は最終日だった。残念ながら、そのコンサートは中止になった。そして、彼からのメッセージが彼のウェブサイトに掲載された。

それを「希望」と名づけよう

佐野元春さん、誕生日おめでとうございます。

さて、僕たちは、僕たちが出来ることを頑張らなくちゃ。  
Posted by buu2 at 01:39Comments(0)TrackBack(0)音楽

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2011年02月05日

今日観た駄目なコンサート

今日、都内某所でコンサートを観てきた。本人たちの名誉もあるので僕にしては珍しく、「G」というグループにしておく。ギター2名とパーカッション1名の構成で、基本的にインストゥルメンタルである。全部で15曲程度を演奏したのだけれど、ほとんど心に残らないコンサートだった。

では、何が駄目だったのか。演奏が下手だったのではない。むしろ、上手すぎるくらいに上手だ。でも、駄目。なぜか。Gは、自分たちがインストゥルメンタルを演奏している弱点を全く認識していないのである。

一般の人が、ギターで何かのメロディを聴いたとき、何を考えるだろう。まず最初に考えることは、多分「これは何の音楽だろう」ということだ。過去に自分が聴いたことがあるメロディラインに照らし合わせて、それが聴いたことがあるものなのかどうかをチェックする。それが例えば中島みゆきのわかれうたであれば、メロディに合わせて頭の中で「途に倒れて誰かの名を呼び続けたことがありますか」と、歌詞をなぞることになる。ところが、全く聴いたことのないメロディだった場合にどうなるのか。個人個人がそれぞれに考えるのだろうが、僕の場合は残念ながら考えるのは仕事のことである。多くの観客は僕のように仕事のことなどは考えないかも知れないが、それぞれが何を考えるのか、規定することはできない。これは、演者としては最悪の事態だと思う。

だから、僕なら多分、曲の前に何かしら、聴く人たちが頭の中でイメージしやすいことを、全ての曲の前にしゃべると思う。「この曲は、白馬の冬をイメージした曲です。皆さんは冬の白馬に行ったことがありますか?白馬の冬は、毎日がほとんど雪です。多くのスキーヤーは、『また雪か』と思いながら、スキーの支度をして、出かけていきます。そして、一日中太陽が出ることはありません。疲れて、雪まみれになって帰ってきます。ところが、2週間に一度くらい、真っ青に晴れ渡る日があるんです。夜のうちに降り積もった雪で、ゲレンデはお化粧をしたようにまっさらです。そして、蒸気が凍って、朝日の中で空気がキラキラしているんですね。僕たちは、この景色を観るために、毎年白馬に出かけていくんです。そんな、毎年楽しみにしている景色、だけど、3年に一度ぐらいしか巡り会えない景色に出会ったときに作ったのがこの曲です。聴いてください」ぐらいのことはしゃべるだろう。これによって、聴く人はかなりのところまで、その曲でイメージすべき情景が浮かんでくるはずだ。場合によってはスライドを上映したりする手もあるとは思う。でも、そこまで個人のイメージを規定する必要はないだろう。言葉でも、十分に表現が可能なはずだ。イメージと結びついたメロディはきちんと記憶に残る。

ところが、今日のコンサートでは、「この曲は、骨折して入院しているベッドの上で書きました」である。これは、聴く側を全く無視したMCである。もちろん、聴衆がアーティストに対して非常に好意的だったり、そのアーティストのコンサートの常連だったりすれば話は別かも知れない。しかし、実際にはそうではない。そして、全ての曲には歌詞が付属していないのだ。これでは、途に倒れている女性をイメージしたら良いのか、瞳が濡れている女性をイメージしたら良いのか、お前を嫁に貰う前に御託を並べているのか、ギンギラギンにさりげないのか、さっぱりわからない。そして、何もないところで何かをイメージするというのはとても困難な作業なのだ。だから、僕の場合は仕事のことを考えてしまった。

また、今日のコンサートでは、なぜか一曲一曲終わるごとに、ひとりのアーティストが一所懸命他の二人のアーティストの名前を絶叫していた。これも意味不明である。アーティスト紹介などは、途中で一回やれば十分だ。そんな絶叫よりももっと聞きたいことがあるのに、その話は全く聞かせてもらえない。これでは、演奏技術がどんなに素晴らしくても台無しである。

ひとことで表現すると、聴衆不在の自己満足型コンサートなのである。一番気持ちがいいのは演奏しているアーティスト自身だ。もしかしたら、「これを聞けば、誰でも全てが理解できるはず」と考えているのかも知れない。しかし、残念ながらそうではない。だから、決して小さくない音量の中でも、多くの人が船を漕いでいるありさまである。

日頃からちゃんとしたアーティストのコンサートばかり聴いているので、コンサートは楽しくてあたりまえだし、誰でも楽しいコンサートができるものだと勘違いしているのだけれど、たまに駄目なコンサートを観ると、あぁ、決してそんなことはないんだな、と気付かされる。

歌詞があるコンサートに比較して、インストゥルメンタルのコンサートは格段に難しいはずだ。だからこそ、アーティストには高い能力が要求される。ところが、今日のアーティストは、歌詞があるコンサートのアーティストよりもさらに表現力が低かった。これでは、お客さんを呼ぶのは難しい。初めて聴いたお客さんは「もういいや」と思うだろうし、CDを買って家で聴こうとも思わないだろう。

でも、多分このアーティストは、次も同じようなコンサートをやるんだと思う。なぜなら、彼らにとって悪いのは、彼らの音楽を理解出来ない聴衆だからである。  
Posted by buu2 at 00:18Comments(2)TrackBack(0)音楽

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2011年01月14日

中島みゆき TOUR 2010~2011

年末に行った中島みゆきのコンサートの2回目。

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コンサートのできは今回のほうがずっと良かった。今回、出色だったのは夜曲だなぁ。

あなたは今も 私の夢を
見てくれることがあるかしら


ここんところが凄く良かった。

やはり、先崎学氏の「すべての音楽はみゆき様の歌とそれ以外に分れ、すべての女はみゆき様とそれ以外の女に分れるのである」(出典:まわり将棋は技術だ)というのは名言である。  
Posted by buu2 at 14:46Comments(0)TrackBack(0)中島みゆき

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2010年12月09日

宇多田ヒカルライブ at 横浜アリーナ

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宇多田ヒカルの曲って、Automaticをスキー場のリフト(かもい岳の第一リフト)の上で聞いたくらいだから(彼女のデビューは12月9日だったらしい)、もうデビュー直後から聞いていたんだと思う。CDも全部持っているけれど、ライブに行ったことはなかった。今回も、気がついたときにはペプシの先行とかはすっかり終わっていた。普通にぴあとかで発売されたときはチケット瞬殺。発売直後に完売という状態。あぁ、縁がなかったなーと思っていたら、なんと、CDを買ったお礼というわけでもないのだろうけれど、ペアでチケットを貰ってしまった。8日と9日、連日のライブだったんだけど、プレゼントしてもらったのは誕生日の8日のもの。いやー、宇多田ヒカルさんから最高の誕生日プレゼントをいただいてしまった。

ということで、横浜アリーナ、観てきました。この会場では色々なライブを観てきているけれど、センターステージタイプは初めて。ど真ん中にステージがあるとどうなるんだろう、と思っていたけれど、始まってみたらビジュアル的には結構良い!何しろ、スタンド席からでもそれなりにきちんと良く見える。オペラグラスを持っていったので、表情とかもバッチリ。あと、スタンドは傾斜が急だったこともあったのか、あんまり立つ人がいなかった。ライブの間じゅうずっと立ちっ放しだと、僕みたいな年寄りはいくら鍛えているとは言っても、ちょっと辛いよなー、と思っていたのだけれど、全然大丈夫(笑)。というか、お尻が痛くなったくらい。ただ、音響はどうなんだろう。高音は定位しないし、中域はものすごく強くて、低音はかなり濁った感じ。先日の東京国際フォーラムの中島みゆきのコンサートに比較すると、音的にはかなり劣る。また、宇多田ヒカルさん自身も、大分高音が厳しいみたいで、昔の曲とかはかなり辛そうだった。高音パートに入ると、「あぁ、大丈夫かな~」とハラハラドキドキしちゃう(笑)。あと、もうムリめな曲は最初からメロディラインを低音に変えちゃっていたのかな?

しかし、それにしても。こうやってライブを聞いていて驚くのは、彼女がずっとコンスタントにヒット曲を出し続けているということ。あぁ、これ良いよね、これも良いよね、という曲が次から次へと出てくる。

travelling、prisoner of love、SAKURAドロップス、Automatic、Beautiful World・・・・・

というか、「あぁ、これはいまいち」っていう曲が全然ないのが恐ろしい。

休憩が何年になるのかわからないけれど、戻ってくるのが楽しみ。それまでのあいだ、また頑張ろう。いや、ほんとに良かった。ありがとう。

追記にセットリスト  続きを読む
Posted by buu2 at 02:43Comments(4)TrackBack(0)音楽

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2010年11月24日

中島みゆき TOUR 2010

僕ほどの中島みゆきファンであっても、新譜が発売されていることに一ヶ月近く気がつかない。もう、CDの時代は完全に終わっちゃったんだなぁ、と思ったのがほんの10日ほど前。ライブログの取締役に音楽スタジオのオーナーがいるんだけれど、彼に言わせると「CDなんて、ただのコピー」とのこと。デジタル化が進んで本当にそんな感じになっちゃった。

さて、そういう時代になって価値が上がったのがライブ。ということで、3年ぶりに中島みゆきのコンサートに行ってきた。

前回のツアーは東京国際フォーラムで2回、福岡で1回観たんだけれど、前回も思ったのは、「もしかしたらこれが最後になるかも知れない」ということ。いや、マジで。子供の頃から聞いているアーティストって、シャレにならないから。

さて、今回のコンサート、東京国際フォーラムは意外と音響が良かった。今まであんまりイメージが良くなかったんだけれど、場所によるのかな?今日は30列ぐらいの、ちょっと端のほうだったんだけれど。

中島みゆきの歌の調子は、まぁ、それなり、かな。ところどころで怪しいところもあったけれど、中域の声量は健在。佐野元春みたいなヤバさはなかった。まだまだイケそう。

寒水魚とか臨月みたいにさんざん聞いたアルバムからも数曲歌ったけれど、このあたりは本当に名曲が多いんだよね。でも、今日一番良かったのは二隻の舟かなぁ。

昔の中島みゆきって、「もうだめ」とか「もう手遅れ」とか、そういう曲が多かった。

代表例:時は流れて
あんたには もう 逢えないと思ったから
あたしはすっかり やけを起こして
いくつもの恋を 渡り歩いた
その度に 心は 惨めになったけれど
あんたの行方を 探したりすれば
もっと惨めに なりそうな気がして

あんたの恋の うわさも いくつか聞いた
その度に 心は 安心していた
あたし一人が 変わってしまって
あんたが何ひとつ変わらずにいたら
時はなんにも 理由のない
淋しい月日に なりそうな気がして

あんたよりずっと いいと思う相手と
恋をし直して きたつもりだった
人がなんと言おうと おかまいなしに
なんとか今日だけ 楽しくなれよと
明日などないと 酒をあおれば
なお褪めて 今日も まだ生きていた
人生は そんなもの

時は流れて 町は変わった
知ってる顔も 少なくなった
小石のように 転がりながら
そうして あたしは あんたを待ちすぎた
たとえ もういちど まぐれ逢えても
顔も 見分けてもらえは しないだろう程に

あんたには もう 逢えないと思ったから
あたしはすっかり やけを起こして
いくつもの恋を 渡り歩いた
その度に 心は 惨めになったけれど
そして あたしは 変わってしまった
泳ごうとして 泳げなかった 流れの中で
今はただ 祈るほかはない
あんたが あたしを みつけやしないように
時は流れて 時は流れて
そして あたしは 変わってしまった
流れの中で 今はただ祈るほかはない
あんたが あたしを
こんなに変わった あたしを
二度と みつけや しないように

時は流れて 時は流れて
そして あたしは変わってしまった 
時は流れて 時は流れて
そして あたしは
あんたに 逢えない


でも、最近はなんか応援歌的なものが多くなってきていて、やっぱり年齢が上がってくると、歌う内容って随分と変わってくるんだよなー、と思う次第。いや、良い、悪いじゃなくて、あたり前のこととして。本人もこんな感じで歌っているのですが。

あなたでなければ
そうです出会った日のあなたとも  ほんの昨日のあなたとも
違うあなたになれるんですね  人は変わっていくんですね
そうよね変わらないつもりでいた私だって  変わるんですよね
どうせ変わっていくものなら  あなたと一緒に変わりたい


それでもって、最後に「時代」かぁ。色々あるけど、明日からまたがんばらないとね。うん。

新譜のCD買うならこちらからどうぞ(笑)

真夜中の動物園
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ネタバレのセットリストは追記に。  続きを読む
Posted by buu2 at 00:17Comments(2)TrackBack(0)中島みゆき

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2010年10月24日

佐野元春 全国クラブ・サーキット・ツアー『ソウルボーイへの伝言』

ちょこっと渋谷まで、「全国クラブ・サーキット・ツアー『ソウルボーイへの伝言』」を観にいってきた。ツアー初日。

前回の「佐野元春 & THE COYOTE BAND 2009年夏*全国ライブハウス・ツアー「COYOTE」」と同じように、オールスタンディングの体力勝負ライブ。おじさんにはちょっと辛いところだけれど、今回はきちんとトレーニングしてあったので問題なし。僕の前は不思議とあまり背が高い人がいなくて、おかげで観るのも楽だった。

開始早々に思ったのは去年のライブと出だしが似ているということ。追記にセットリストの比較を書くけれど、ちょっと、うーーーーむ、という感じ。あと、ツアー初日なのに声が出ていない。特に高音が厳しいみたいで、いくつかの曲では声が「本当に」出ていなかった。バックが頑張ってフォローしていたけれど。もうちょっと、年齢的に厳しい部分もあるのだろう。こうやって徐々に枯れていくアーティストを見守るのも昔からのファンの役割かも知れない。自分自身も体力が落ちてきているのを感じるわけで、それより10歳以上も上のアーティストに万全を期待するのも難しい。もうライブで飛び跳ねるわけでもなく、シャウトするわけでもなく、そこは年相応に見せていたと思う。

時間にして約90分。曲数は18曲。立ちっぱなしのライブだし、6800円(湾ドリンク付き)の価格はそれほど悪くないと思う。

春に予定されているザ・ホーボー・キング・バンドのライブはスキーの大会と重なりそうで、行けるかどうか微妙。今日みたいなライブだと1000人規模でもアーティストまでの距離感は10列目程度。そういうのが、東京フォーラムにはないからなぁ。

もうちょっと考えてみよう。

ということで、セットリストについてはネタバレなので追記へ。  続きを読む
Posted by buu2 at 01:59Comments(2)TrackBack(0)音楽

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2010年07月08日

YUKI CONCERT TOUR 2010 うれしくって抱きあうよ 神奈川県民ホール

長いこと中島みゆき、坂本龍一、佐野元春以外のコンサートはほとんど行かなかったのだけれど、最近はYUKIのコンサートもその中に入れている状態。明らかに場違いというか、客層とかけ離れているんだけれど(笑)

ということで、神奈川県民ホールのコンサートにも場違いを承知で行ってきた。今回は「うれしくって抱きあうよ」というアルバムが落ち着いたトーンなので、「みなさん、座って聞いてください」とアーティスト側から提案があるような内容。おじさんにはありがたい限り。

コンサートが始まってすぐに「ずいぶんと中域に厚くした音作りだなぁ」という印象を受けた。箱のせいじゃないと思う。故意に低音と高音を抑えて、ボーカルを前面にだした感じ。アコースティックな構成になっていたってこともあるのかも知れない。ちょっとこもったような感じで、個人的にはあんまり好みではなかった。

セットリストとかはネタバレ追記で。  続きを読む
Posted by buu2 at 00:25Comments(0)TrackBack(0)音楽

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2010年06月05日

STOMP

友達から電話があって、STOMPのライブに行かないかと言われたので行ってきた。

STOMP

映画を観ていると、ときどきドルビーの宣伝でデッキブラシやらドラム缶やらをつかってトンテンシャンドカンドカンとやる、あれ。

友達はなんかこのグループの女の子の追っかけらしくて、すげえ前の方の座席だった。おかげでホコリかぶりという感じで、くしゃみが何度か出ちゃった。公演はあんまりみたことのないものだったので面白かったけれど、僕は音楽の中でも特にリズム感というのがない人間なので、手拍子とかを求められると困っちゃう。「はーい、これ、真似してねー」みたいな感じで恐ろしく難しいリズムパターンを披露しやがる。それで、客がまた客で、ちゃんとそれをフォローしやがる(笑)。お前ら、家で練習してんじゃないのか?とちょっと思った。

ちなみに6日の日曜日で公演は終了。もうやってません。

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Posted by buu2 at 20:30Comments(0)TrackBack(0)音楽

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2010年03月14日

忌野清志郎ベスト入門編

入門編

TSUTAYAで4枚まとめてレンタルすると1000円という割引に乗っかるために借りてみた。是非ともパソコンに食べさせておきたかったのはJUMPだったので、これを選択。

彼が亡くなった時にも触れたけれど、何しろ惜しい人だ。

今、ちょっと自分自身も人生の曲がり角にいるので、こういう曲は励みになる。

ところで、僕もそこそこ聴いていたつもりだったけれど、「かくれんぼ」という曲は初めて聞いた気がする。  
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Golden Best ~15th Anniversary~(ZARD)

Golden Best ~15th Anniversary~ (通常盤)

90年代に一時代を築いたZARDのベストアルバム。坂井泉水さんが慶応病院で階段から落ちて亡くなったときにちょっとしたブームがあったけれど、そろそろ沈静化したんだろうか。この二枚組は亡くなる半年ほど前に出ていたようだ。

まとめて聞いてみると、アーティストパワーが落ちたというよりは、アーティストをプロデュースする力というか、熱意というか、坂井さん本人とは別のところでのパワーが落ちている気がする。初期の頃はお世辞にも歌がうまいという感じではないし、独特のパワーがあるという感じでもないんだけれど、それでも聞いていて心地よくなる性質があって、それだけでCDが売れた要因になったと思う。

それにしても、この時代、90年代前半というのは、僕たちがほとんど全てのバンド、歌手の歌を聞いていた時代だった。ラジオやテレビで流れる曲、あるいはCDが発売される曲が世の中に存在する楽曲の全てだった。今みたいにスタジオがあちらこちらにあって、自分たちで自分たちのの曲を作って、録音して、それをネットに載せるなんてことはできない時代(逆に言えば、今はそれこそ星の数ほどに楽曲が存在して、それをきちんとチェックするなんて不可能な時代)。だから、世の中に知らない曲なんて存在しなかった。そして、そんな時代に「テレビに出ない」「雑誌にも出てくるのは坂井泉水さんの写真だけ」という情報欠乏状態を作り出し、それで大ヒットにつなげたんだから凄い戦略だったと思う。

曲を聞くと、うーーーーん、ちょっとやっぱり、もう古いかな。  
Posted by buu2 at 15:38Comments(0)TrackBack(0)音楽

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