パブリック・ジャーナリストのその後
ライブドアニュースの中を滅茶苦茶にしているパブリック・ジャーナリスト(以下PJ)ですが、何やらごちゃごちゃやっている様子。下記エントリーからトラックバックを貰ったので知りました。
仮想的現実な日々「
ライブドアPJニュースが反論!」
まぁ、まずPJの皆さんに言いたいことは、どんなに立派な主張であっても日本語になっていなければ門前払いだ、ということ。情報は世の中に溢れており、受け手はそれをどうやって取捨選択したら良いかを考えている。そのとき、日本語が滅茶苦茶であれば、その時点で足切り(って、こんな言葉すら一発変換できないんですね。言葉狩り恐るべし)になってしまい、内容は相手に伝わらないということです。
では、その上で内容ということになりますが・・・・
などなどと色々書いていこうかと思ったのですが、考えてみりゃ、どうでも良いことですね。ライブドアニュースの中にはPJというライター集団がいて、その中には言語レベルも知識レベルも低い人が一定数存在し、記事のクオリティコントロールができていない(すなわち、ノイズ記事が多い)ということだけわかっていれば良いだけの話。
ただ、一つだけ危惧するのは件のBSE問題みたいな奴。仮想想定事例としては、基礎知識が十分でないPJが記事を書き、基礎知識が十分でない読者が吉野家で牛丼を食べ、それを政治家が「あんなに吉野家が混雑しているんだから、牛肉輸入を解禁すべきだ」と主張する、みたいな流れですね(いや、BSEの件にPJが関わっているというわけではないですよ。例えばそういうことがありうる、ということです)。今のネット社会は「いや、それは違う」という声をあげる前に話が先に進んでしまいます。PJが先導となって日本を妙な方向にミスリードしてしまったりすることがないようにお願いしたい。
ってことになると、やっぱりある程度のクオリティコントロールは必要だとは思うのだけれど、東京スポーツのネット版、いや、小学校の壁新聞ぐらいのつもりで接しておけば良いのかな。まぁ、情報はすでに発信されているので、あとは受け手の問題ですもんね。
ほりえもんは「なんでも良いから出しておけば、受け手は権威があると勘違いしてくれる」みたいなことをPJについて述べていたようですが、少なくとも今のレベルのPJが書いている限り、勘違いしてくれる人はあんまりいないような気がする。だって、本当に幼稚なんだもの。そして、自分が幼稚であることに気がつくだけの基礎学力も持っていないみたいだし(^^;
ちなみに江川紹子ジャーナルさんに江川さんがほりえもんにPJについて質問したくだりがあります。追記の方に一部抜粋して転載しておきます。
江川紹子ジャーナル 〜 社会のこといろいろ 〜
「新聞・テレビを殺します」 〜ライブドアのメディア戦略
――(江川)
(堀江)
――市民記者の位置づけは?
まあ、普通に記事集めて書くだけですね
――せっかく新しいメディアを作るのだから、今までにないものをと思わない?
思わないですね
――今までにないものを作るからこそ意味があるのでは?
ベルに意味なんてかくてもいいんですよ(笑)。意味なんてどうでもいいんですよ。我々の目的は、意味あることじゃないんですよ。新しいものを作ること、意味のあることが重要なんじゃない、我々にとっては。
(注釈:原文のまま。冒頭は恐らく「別に意味なんてなくてもいいんですよ」と思われる)
――市民記者を募集するのは、新しいやり方では?
それも単なるコスト削減策なんですけどね(笑)。
――でも信頼度を上げようというのなら、それなりの質の人を集めないと。
紙(=新聞)を出してりゃ、みんな信用しますよ。そんなもんですよ。
(既存メディアの)記者のことなんて、誰も知らないでしょう?読売新聞も、みんなナベツネくらいしか知らないでしょう?
紙を出して、それが今の紙とそっくりで、例えばうちなんか「東京経済新聞」とかっていう名前にしようかと思ってるんですけど、日経と同じようなロゴで「東京経済新聞」って書いてあって、全く同じような体裁で出ていたら、分かんないじゃないですか。ああなんか格がありそうだな、とか思うでしょ?
――今までにない内容の報道をやりたいというのもない?
ないですね(笑)。いいんでよ、別に。内容が(今までのメディアと)違うかどうかは。それが目的じゃない。内容も、もしかして違ったモノになるかもしれない。ですがそれはどっちでもいい。
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昨日、久々に書いた記事でライブドアのパブリック・ジャーナリスト(PJ)について触
ライブドアのPJが「ブログ時評」相手に宣戦布告【くまの世界観測】at 2005年03月26日 12:18
「ネット優位」堀江氏のメディア論どうみる
3月25日産經新聞朝刊4面の記事である。
「インタビューに応じた有識者からは、さまざまな表現で堀江氏への反論が出された。」
この三人は、法政大教授の稲増龍夫氏、ノンフィクション作家の山根一眞氏、ジャーナリストの
堀江氏のメディア論どうみる【のら猫アフィリエイト】at 2005年03月26日 21:30
ライブドアがニッポン放送の株式の過半数を取得したことがと明らかになった。今、第一ラウンドが終了し、ニッポン放送はライブドアの経営参画を受け入れることになったわけだが、それは好むと好まざるに関わらず、ルール上の理解に過ぎないのではないだろうか。私も実際に...
そんなジャーナリズムなんてダイッキライだ〜【blog】at 2005年03月26日 21:52
当ブログでも遊ばせて頂いた、パラノイア・ブログの「ブログ時評」さんですが
【拙ブログ既出記事】
団藤保晴さんのブログ 「公論の場を貧しくするネット右翼の病理」の感想
今度はライブドアPJ団を怒らせたみたいです。あはは
上下二巻の力作みたいですね。
『言
ライブドアPJ vs ブログ時評 喧嘩してます【Birth of Blues】at 2005年03月26日 22:54
江川昭子ジャーナルの対談の抜粋を読み、どうして日本のマスコミがホリエモンを嫌っているのかわかったような気がしました。
要するに、既存のマスコミは媒体の形態を問わず、権威をふりかざして内容的にも質的にも問題がある情報を垂れ流しにしていると間接的に言われて頭にキテいるということなのでしょう〜?
ネットの新聞などを読む限り、ホリエモンの言うことには一理ありと思うわよ〜ん。昨日かな? アサヒネットで見たホリエモンバッシングの記事などはお粗末でした。小学生の壁新聞でももう少し理路整然とした記事を書くのではないかと思いましたもの。
(長いと投稿できないので、一旦ここで投稿します。)
うーん。
堀江さんの見方とライブドア・ニュースセンターの方との温度差を感じますね。
>市民記者を募集するのは、新しいやり方では?
>今までにない内容の報道をやりたいというのもない?
堀江さんがコストカットを目的としてるということはニュースセンターの方も認めていたけれど、ニュースセンターの担当者の方は「報道をもっとパブリックなものにしたいんだ!」といった意気込みでお話をされていました。
センター所属社員の間でも温度差があるのかもしれませんね。
>こねこさま
うーーーん、どうなのかなぁ。とりあえず、リンク先の江川さんの記事を全部読んでみることをお勧めします。抜粋ではなくて。
>Ownerさま
社長とその下の実働部隊の間に温度差があることは珍しいことじゃないし、場合によってはうまくワークすると思います。僕自身もあるベンチャーの社長をやっていたことがありますが、社長がコンセプト、活動の場、お金、時間を提供し、部下がそれらを使って好きなようにやる、という体制は社長から見て非常に楽な展開です。ただし、それは「部下が有能である」という条件の下に、ですが。
これは社長−部下という関係でもそうでしょうし、中間管理職−下っ端という関係でも同じだとは思いますが。ただ、一般的に言って後者の場合はやはり下っ端の能力的な問題があって、なかなか「好き勝手に」というわけにはいかないのが現実だと思います。
以下、つづく
ちょっと論点がずれかけているので話を元に戻しますが、ニュースセンターの担当者が「報道をパブリックなものにしたい」というのはわからないでもありません。草の根レベルの、ブログの中のちょっとした記事の中にも報道レベルのものは多々あると思います。だから、意気込みは良いんじゃないでしょうか。問題は、パブリックなものにした結果、便所の落書きみたいなものばかりになってしまうことです。きちんとした調査もせず、知識もなく、井戸端会議の延長線上みたいにして感想を垂れ流すとか、批判をするとか、そういったことは「報道」とは言えないのではないでしょうか。それともインターネット時代はそういうものも「報道」と呼ぶのでしょうか。
以下、さらにつづく
パブリックジャーナリストの決定的な弱点は事前に調査費が提供されない、ということです。まずお金があり、そのお金を使って知識、人脈のある人間が調査をし、それを記者の目で評価してまとめ、発表する、というのがいわゆる「報道」だと思います。しかし、パブリックジャーナリストの場合、ボランタリーに調査をし、記事をまとめ、それを提出したところで報酬がもらえます。そういうボランタリーな活動で果たしてどこまで有効な調査ができるんでしょうか。個人的にはかなり疑問に思います。
以下、まだまだつづく(笑)
例えば僕であれば、恐らくブログの利用方法とか、BSEの現状とか、GMOの北海道での栽培についてとか、日本サッカー協会の現状とか、競技スキー界の現状とか、そういったことについては専門性がありますから記事を書くことができます。しかし、取材費が提供されないのであれば、コンスタントに相応のクオリティを維持した記事を書いていくのは不可能です。
ということで、所詮は素人記事、内容には大したものは期待できないと思っています。それならば、せめて日本語ぐらいはきちんと書いてよ、と思うわけです。
長文のくせにつまらない結論ですいません(^^;
江川氏のサイトを見てきました。
今、ちょっと疲れているので、ざっと目を通しただけです。
ブウさんのコメントも全て読んでいません。
これからお風呂に入って寝ます。
☆今回はまなみさんよりも早く投稿出来たわ。これでブウさんはアタシのものよ。
とスパムに挑戦してみました。