製作年:2004年
日本公開:2005年3月19日
(シネマメディアージュ 他)
■スタッフ■
監督: 池田敏春
原作: 殊能将之
音楽: 本多俊之
美術: 西村徹
編集: 大畑英亮
■キャスト■
豊川悦司
麻生久美子
斎藤歩
阿部寛
樋口浩二
石丸謙二郎
他
ちなみに原作の感想はこんな感じ。
ラスト40ページぐらい、作者の罠にはまってもう一度読み直さなくてはならなかった(^^;。
文句なく面白いし、読んだ後の印象もすこぶる良いのだが、それ以上に好印象を演出したのは所々に出てくる固有名詞だとか、ちょっとした引用が、僕の趣味にあってたり、知識に適合していたりしたことだろう。固有名詞までいかなくても、例えばビリーホリディをちょっと知ってるだけで、何となく「にやっ」としてしまったりする。また、文章のリズムも僕の感性に合っていたみたいで、そこそこの長編だったにも関わらず、二日で読み終えてしまった。
で、映画の感想なんですが・・・・・うーーーーーん、まぁ、原作読んじゃっているから「あぁ、映像にするときにはこういう表現手法を取ったのね」というのがネタバレなわけで、映画を観る視点は「映像化が困難な原作をどうやって料理するのか」のみ。そして、映画の評価はラストがどうなるかに集約されてしまった。その結果・・・・・・駄目でしたね(^^;
原作は非常に高いレベルの緊張感を維持しつつ、ラストまで一気に駆け抜け、そしてラストで非常に楽しませてくれた。ところが、映画はそれなりのテンションでラストまでいくのだが、ラストがあまりにも陳腐。
ラスト直前までを評価して☆1つ。やっぱり、文字でしか表現できない作品というものは厳然として存在すると思う。
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