現代喜劇作家たちが「コミュニケーション」をテーマに短編コントを執筆。それを渡辺えり子が構成・演出して一つの舞台に、というもの。色々なエピソードがあったけど、個人的には「蟹を食う」「犬の沈黙」「有田焼」あたりが特に面白かった。
開演前のアナウンスは円城寺さんだし、導入のところも座席をチェックするように円城寺さんが係員の服装で通路を横断する。石井さんも舞台のソデから出てくるのではなく、客席から立ち上がる。ちょっとした工夫だけどすぐに小劇場っぽい雰囲気に入り込める。メインの舞台と客席中央にあるサブの舞台を使ったり、演出にも色々工夫があった。座っている場所によっては見るのが凄い大変なことになりそうだったけど、「演劇は前で見るばっかりが楽しみじゃないよ」っていうのをわからせてくれる。
新国立の小劇場は初めて観たけど、紀伊国屋ホールよりちょっと大きい?座席がかなりゆったりしているから、キャパに比較して大きく感じるのかも。
僕自身は知り合いが出演しているから観にいったのだけれど、どの役者さんもなかなか味のある演技だったと思う。綾田、石井、円城寺、神保、腹筋あたりが結構印象に残ったかな。
24日まで。って、明日までじゃーーん。観たいと思った人は明日、初台にゴー!
構成・演出 渡辺えり子公式な情報はこちらでどうぞ。
作 いとうせいこう/ケラリーノ・サンドロヴィッチ/杉浦久幸/高橋徹郎/竹内佑/鄭義信/土田英生/別役実/日本劇作家協会戯曲セミナー生・ふじきみつ彦・武藤真弓/筒井康隆(原作使用)
日本劇作家協会共同企画 監修:別役実/永井愛
出演 綾田俊樹/石井里弥/円城寺あや/片岡弘貴/金内喜久夫/神保共子/腹筋善之介/矢崎広/山崎清介
会場 新国立劇場 小劇場【所在地:東京都】