2004年05月31日
録画ってば
最近のスポーツ中継は興ざめな事が多い。
バレーボール、サッカー、F-1、ことごとく録画である。バレーボールは1時間程度遅れている。テレビで見ているときにネットで結果が分かってしまう。サッカーも別に結果を見たかったわけではないのに、試合が始まる前に「久保が逆転ゴール」とわかってしまう。F-1もそう。番組が始まる前に琢磨のリタイアを知らされてしまう。間違って結果を見てしまうこともあるし、中継がつまらないものとなってしまうことを覚悟の上で、ネットで調べてしまうこともある。
事実を事後確認する中継、つまらんよなぁ。
2004年05月30日
ヨーロッパGP予選
僕にとってF-1は会話の対象でこそあれ、ほとんど興味のないものになっていた。
僕にとってのF-1はやはり94年のタンブレロで終わっていた。それ以前でれば、87年の中島ロータス・ホンダ勢の4位、89年のセナ・プロ年間10勝を初めとして沢山のニュースがあった。そして、F-1へのイメージはセナをウイリアムズへと引き込んだアクティブサスと、番組開始から号泣している今宮の顔で終わっている。その後ももちろんレースは見ているが、記憶に残っているものは少ない。91年ごろからベネトンで頭角を現したシューマッハーが異常に勝ち続けていること、ホンダが撤退し、復帰したことぐらいだ。フランク・ウイリアムズやケン・ティレルは今もサーキットにいるのかな?プロストのチームはどうなったの?てな具合。一応日曜日の夜にはレースを見るが、セリエAの裏番組という位置づけ。場合によってはさっさとリザルトだけ速報サイトでチェックして寝てしまうといった具合。
しかし、今年になってようやく状況が変わってきたようだ。変えたのは佐藤琢磨とBARホンダ。2002年にジョーダンホンダからフルシーズン参戦した佐藤琢磨は、最終の日本GPで予選7位、決勝5位という好成績を残した。しかし、それ以外のレースではこれといった成績を残せず、2003はBARホンダから日本GPのみのスポット参戦に留まった。しかし、その1レースで予選13位、決勝6位の好成績を残し、モチベーションをなくした(で良いのかな?)ビルヌーブに代わり、2004シーズンのシートを確保した。
今年の琢磨は、予選では7、20、5、7、3、8とコンスタントに成績を残し、決勝でも5位を2回と、それなりの好成績を残してきている。そして、とうとうヨーロッパGPでは予選2位、フロントローを確保したのである。前にはもうM.シューマッハーしかいない。というか、横にいるだけだ。
シューマッハー一人勝ちのF-1サーキットはそれだけで興ざめだが、それにもまして僕は所詮俗物。日本人ドライバーが活躍し、日本製のエンジンが活躍しなければ面白くはない。そして、セナが死んでから10年、ようやく、そしてこれまでにない大波が来たのかもしれない。これからのF-1からは、ちょっと目が離せない。
バレーボール
しかし、こうして書いてきてみるとなんと一貫性のないブログだろう。支離滅裂、書きたいことを滅茶苦茶に書いているだけなので、整理のための「カテゴリー」がその役を果たしていない。カテゴリーの数が多いっていうところを見てもテーマのなさが分かるというもの。
さて、今日はバレーボールである。バレーボールであるといっても、所詮は素人。大した事が書けるわけではない。リベロがどういうポジションなのかすらわからないのだから。で、テレビで五輪予選を見ていての感想。
バレーボールは、サーブ権を持っているときにどうやって点を取るかが勝負。そのためには、
1.サーブ
2.ブロック
の二つが重要。それプラス、きちんとスパイクを決める必要があるわけで、そのためにはクイックなどのコンビネーション技やバックアタックなどの攻めのバリエーションが必要になる。
テレビで見ていて思うのは、男子はサーブ、女子はブロックが重要ということ。男子は攻撃にパワーがありすぎるので、型にはまってしまうとなかなか防ぎきれない。となると如何にサーブで崩すか、が勝負。一方女子は強力なサーブが困難だし、攻撃の決定力も男子と比べるとかなり落ちる。ここらへんの状況はテニスにも通じるが、女子の場合は如何にブロックで相手の攻撃を封じるかが勝負のようだ。
とすると、どういう練習をすればいいかって、男子はとにかくサーブ練習、女子はとにかくブロック練習なんじゃないかなぁと思うのだけど、少なくとも男子のサーブは下手くそだな(^^;
2004年05月29日
鳩害
我が家はやや高台のマンションで、部屋は最上階(14階)の角部屋である。去年から、ここに鳩がやってくるようになった。ベランダや廊下が汚れるので、来るたびに追い払うのだが、奴等は大分脳みそが少ないとみえて、どんなにこっぴどく追い払っても次の日には何事もなかったように現れる。巣を作られると困るので、わらやら何やら運び込もうとしているとすかさずほうきで撤去するのだが、巣があるとかないとか関係なしに卵を産んでしまいそうな勢いである。
このマンション、ちゃんと管理費を払っているにも関わらず、管理会社に「共用スペースは掃除してくれ」というと、「各階の清掃は管理人には頼めない」などと答える。それでいて「共用スペースには鳩よけの細工はしないでくれ」と言う。なんじゃ、こいつら、という感じだ。ただ、黙ってウンコを垂れ流され続けてはたまらない。毎晩見回りをして傘を振り回すわけにもいかない。そんなこんなで困り果ててウェブで色々調査をしてみたところ、鳩の止まるところに釣り糸を張っておくと良いという情報をゲット。釣り糸ならあまり人目にもつかないので、管理会社もぎゃーぎゃー言うこともないだろう。
ということで、近所の釣具屋さんに行って、一番安い釣り糸を購入。鳩が良く止まっている配管の周辺にこれを張り巡らせた。今日は釣り糸での対策初日だったが、鳩は影も形もない。まずは勝利したようである。
しかし、それにしても鳩は馬鹿である。先日「トリビアの泉」で馬と鹿はどっちが馬鹿かというのをやっていたが、鳩とカラスだったら間違いなく鳩の方が馬鹿である。多分、鶏並みかそれ以上に馬鹿である。「ばか」が二文字で言いやすいから今でこそ「ばか」だが、本来なら「鳩鶏」とすべきところだったと思う。もちろん「きゅうけい」と読むのだが、だからどうしたって、別にどうもしない。
ざうお

グルメか?吉野家がグルメなんだから、ざうおは十分グルメだよな???
ってことで、
ざうおで飲み会は「グルメ」カテゴリー。
今日は友達のバイオベンチャー副社長と、そこの社員合計7名と飲み会。
まぁ、多くの人が知っていると思うけど、ここは釣堀居酒屋。釣った魚をその場でさばいて料理してくれる。ノーマルの生簀で泳いでいるのはタイ、ヒラメ、イサキ、アジ、ウマヅラ、カワハギ、アナゴ・・・。アジはほとんどえさを食べないけど、引っ掛けて釣れる。前回行った時はタイばかり釣れちゃって困ったので、今回は例の講演の謝礼を「保険」に適用。女性がタイを釣っちゃったときはこの保険がおりるという制度にしてみた(といっても、保険は4000円まで(^^;)。
で、乾杯も早々に釣りに向かったわけだが、なぜか今日はタイではなく、イサキが釣れまくった。仕方がないのでタイ保険は急遽イサキ保険に。前回行った時はは5人だったけど今回は総勢8人だったので、同じ魚が釣れてもまぁ消費できる。遅刻してきた人たちももれなくイサキを釣るものだから、さながらイサキパーティーに。造り、煮付け、塩焼き、と一巡して再び塩焼きの登場。この頃になると全く食べる気のしなかったタイが懐かしい。
だんだん酒が回ってくると太っ腹にもなってしまい、禁断の高級魚コーナーへも竿をさしだしてしまう羽目に。高級魚コーナーの中にいたオコゼは、口が上を向いていて、「さぁ、ここに針を差し入れてください」とイワンが馬鹿り(ってすげぇ誤変換だ)。自分で釣り上げるのはさすがに気が引けたが、某A(kasaka)さんをそそのかして釣ってしまった(無理やり針を突っ込んで引き上げた)。この魚一匹でタイ3匹、あるいはイサキ3匹分とは残り6名の酔っ払いの知る由もなし。
しかし、それにしても素晴らしい業態である。酔っ払うとどうしたって気が大きくなって、ついつい沢山釣ってしまう。そのうちついつい、オコゼやらイシダイやらを釣ってしまう。気がつくとおなかは超一杯で財布は超すっからかんである。
さて、次はいつ行こうかな(全然懲りてない)??
ヒトとチンパンジー
理研を中心とした国際コンソーシアムによるペーパーがネイチャーに掲載された。曰く、「ヒトとチンパンジーは全然違う」。
まぁ、どうでもいいことなのだが、このコンソーシアムの中心にいる榊さんは、僕が設立をちょっとお手伝いしたゲノム科学総合研究センターの所長さん。当時は所長さんは和田昭允(充でないことに注意)さんで、榊さんは3人いるプロジェクトリーダーの一人だった。榊さんの研究室は白金だったんだけど、それを相模大野に移したりしてそれはそれで色々大変だった。
閑話休題。さて、このペーパーにいちゃもんをつける気はもちろんないのだが、これって一粒で二度美味しいって奴じゃないかって気もする。というのは、「びっくり!ヒトとチンパンジーのゲノムの配列は95%も一緒!」(意訳)みたいな論文を出したのも榊さんのグループなのだ。
換言すれば、
「びっくり!!土星は丸いから人が住める!!」って論文を出して、そのあと「土星は丸いだけで、寒いからやっぱり人は住めない」みたいな論文を出したようなものだ。
もっとわかりやすく言っちゃえば、
「なんと!どうもフォースが強いと思ったら、アナキン・スカイウォーカーはパルパティーンの実の子だった」と言っておいて、しばらくして「良く調べてみたら全然違った」って言ってるようなもの(って、マニアックすぎて全然分かりやすくなってないという話もあるわけだが)。
ところで、まじめな話。今回の話はヒトとチンパンジーでは、塩基配列レベルだと95%、タンパク質レベルだと17%が一緒、というもの。
そりゃそうだ。塩基配列が一つ変わってしまうだけでタンパク質のアミノ酸配列は変わってしまう可能性がある。タンパク質が100個のアミノ酸で出来ているとすれば、その配列を決めている塩基は300個。このうち一つでも変わってしまったら、アミノ酸の配列も変わってしまう可能性があるのである。この例で言えば、塩基配列1%の変異でタンパク質は100%の変異が引き起こされる可能性があるのだから(実際は塩基が変異してもアミノ酸配列が変わらないこともあるので、50〜70%程度だと思うけど。気になる人は計算してみて)、逆に17%も一緒なのか!!!その17%はすげぇ大事なタンパク質に違いないな!!って考えるのが普通。
って、「全然わからないんですが(^^;」という方は、こちらをどうぞ(^^
親と子のゲノム教室―イラストと最新キーワードで覚える
2004年05月28日
「だから吉野家は違うって」シリーズ第4弾「豚キムチ丼」
今日も吉野家である。
「社長がなんで吉野家ばかり??」って、別に社長だって金持ちとは限らないのである。
さて、今日は豚キムチ丼である。普通の豚丼にキムチが少量のって、50円アップ。たかーーーっ!っていうか、キムチぐらいサービスしろよ、って感じ。味のほうも、別にすげぇ旨いキムチってわけではない。これならただでのせ放題の紅しょうがの方が良くないですか?
どうも、吉野家の新規メニューはどれもこれも空振りのようである。もしかして、一番旨いのは豚丼なんじゃないの?
#さて、次回はいよいよ最終回???
あ、☆は半分です。
My best of 中島みゆき
まぁ、どうという理由もなく中島みゆきの個人的ベスト10を決めてみようと思う。
#いや、音楽のカテゴリーのコンテンツがないからなんだけどね。
五才の頃
ホームにて
おまえの家
小石のように
この空を飛べたら
強がりはよせヨ
泣きたい夜に
バス通り
with
二隻の舟
風にならないか
あれ?11曲ある・・・(ちなみに古い順)
Posted by buu2 at
00:46
│
Comments(4)
│
中島みゆき││
編集
樒/榁(しきみ/むろ)
殊能将之の石動偽作シリーズ。まぁ、小品。
殊能氏は「ハサミ男」だけまじめに書いたようだが、それ以降の作品は本格ミステリーを皮肉ったり、パロったり、そんな作品ばかりを書いている。この本もその一つといって良いのかな。作者の言葉として「温泉旅行に行きたかったので書きました」っていうのがあったけど、本当にそれだけなんじゃないか。
ま、面白いといえば面白いが、石動偽作シリーズを全部読んでないと面白くないと思う。しかも、全部読んでいて、さらにそのディテールを忘れちゃってる人ね。「あれ?そういえば、水城って、○だったっけ?」ってレベルの人。(→僕)そういう人は、最初からセリフを読み直してにやにやできる。☆ひとつ。
樒・榁
2004年05月27日
東大講演追記
東大駒場キャンパスで行った講演だが、伝え聞くところによると立ち見も出る盛況で評判もなかなか良かったらしい。
ということで、折角だから非生産的な感想でも書いてみようと思う。
詳細は折角聞きに来た人に悪いので書かないが、喋った内容はほとんどが馬鹿話。こちらとしても折角土曜日の昼間を潰して駒場くんだりまで来ていただいているわけだから、楽しんでもらわなくては困る。そういうわけで、まずはエンターテイメントであることを重視した(って、一応政府系のお金が入っているのだが・・・)。それから、交通費をかけてまで皆さんいらっしゃっているので、お金が儲かる情報を一つ組み入れた。さらに、ベンチャーをやるということはいわば勝負事、ということで勝負事に強くなる情報を一つ組み入れた。
と書くとたいそうなことを喋ったと誤解する向きもあると思うので注釈しておくが決してそんなことはない。バイオベンチャー分科会であるにも関わらず、バイオベンチャーの事に関して喋ったのは2時間のうち3分程度。
それで、ずーーーーっと2時間漫談よろしく好き勝手に喋り続けたわけであるが、驚いたのはその内容をメモに取っている人が数名いたことである。一体何をメモ書きしているのか非常に気になったのであるが、質疑応答の時間に質問しようと思ったら、オーバータイムで質問時間がなくなってしまった。これは非常に残念である。
もしあの講演を聴いて、しかもメモを取った人がこのブログの読者にいるのであれば、その内容を教えていただきたいものである。
「何で吉野家がグルメなのさ」シリーズ第3弾「カレー丼」
第三弾ぐらいになると「またかよ」って感じなのだが、仕方あるまい。まぁ、吉野家のメニューなんて限りがあるのだから、すぐにシリーズも終了となるに違いない。決して、バイトの女の子の顔を見に行っているわけではないのである。
さて、カレー丼である。まぁ、丼に盛ってあるからカレー丼なわけだけど、カタカナ表記にすればカレーライスである。「スパイシーなのに、後味まろやか」とのことだが、中村屋のレトルトカレーの方がスパイシーだと思う。後味がまろやかというのは、悪く言えばキレがないということ。結局、「大勢に喜んでもらうためにはこういう味にせざるを得ない」ということか。確かに、「こりゃまずい」と言われてしまうようなものではない。しかし、もう一度食べたいというものでもない。
数撃ちゃ当たるかもしれないのだが、吉野家の新メニュー、射程距離が短すぎる気もする。評価は☆ゼロ。もちろん、もう食べない。
2004年05月26日
米国とイスラエル
もう何ヶ月も、イラクおよびイスラエルの話が新聞に載らない日はないように思う。今日は、米国がイラクの結婚式を誤爆、イスラエルがガザ地区の難民キャンプを攻撃、というニュースが配信されている。
今のイラクの混乱は間違いなく9.11の余波であり、テロに怯える米国の自己防衛活動の結果である。ゴルバチョフのペレストロイカ以後、米国の敵はワルシャワ条約機構の各国ではなくなり、イラク、リビア、キューバ、北朝鮮といった独裁国家と、それらが陰で支えていると思われるテロ組織となった。東西冷戦時代は東側諸国としてひとくくりにできた「敵」が分散し地下に潜ったため、地雷原を歩く歩兵のように疑心暗鬼になっているのが今の米国である。
一方、イスラエルの問題は非常に根が深く、これを理解するためにはまず、紀元前10世紀にユダヤ人国家がアッシリアとバビロニアに侵攻され滅ぼされたところにまでさかのぼる必要がある。それ以後1000年以上の長い期間にわたりユダヤ人のゲノムに刷り込まれた「ユダヤ国家建設」の願いは、ナチスドイツによるホロコーストによって決定的に顕在化した。
事態を複雑化させたのは第一次世界大戦中にイギリス政府が行った外交である。このとき、イギリス政府はアラブ人とは「フサイン・マクマホン条約」を締結し、レバノン、ヨルダン(パレスチナ)等の中東地区をアラブ人国家として独立させることを約束した。その一方でユダヤ人とは「バルフォア条約」を締結し、ユダヤ国家の再建を約束している。第二次世界大戦終結後、ユダヤ人問題を自力で解決できなくなったイギリス政府は国連採決に委ね、結果としてパレスチナをアラブ人国家およびユダヤ人国家に分割することとした。ドイツ、イギリスの不作為の尻拭いをさせられた形のアラブ人は、その憎悪を目前にいるユダヤ人に対して向けることになった。
1947年の国連採決の結果、パレスチナはアラブ人国家とユダヤ人国家に分割統治となり、イスラム教とユダヤ教の共通の聖地(ちなみにキリスト教の聖地でもある)であるエルサレムは特別管理区域とすることとなったが、このパレスチナ分割決議をアラブ側が拒否した。混迷を深める中、1948年にユダヤ人がイスラエルの建国を宣言し、これを米国、英国が承認したことをきっかけとして第一次中東戦争が勃発する。
第一次中東戦争イスラエル側の勝利となり、多くの難民が発生することとなる。その後、第三次中東戦争でもイスラエルはアラブ側に大勝。この頃から行き場を失ったアラブ人による対イスラエルテロ活動が活発化する。
イスラエルの政権は対パレスチナ強硬派に握られ、国際的な非難にも耳を貸さず、対立の構図は一層深刻になっている。そして、イスラエルに自制をもとめるべき国連は、同じくテロに対して強硬姿勢をとり続ける米国の反対によって、有効な対イスラエル政策を取れないでいる。
今のユダヤ人とアラブ人の対立は、イギリスとオスマントルコの対立、ナチスドイツの台頭、米ソの国連中心主義といった欧米諸国の軋轢を濃縮する形で深刻化してきた。そして、科学技術がこれだけ進歩してきた現代社会でも、解決の糸口すらつかめないでいる。
宗教や民族意識に対して馴染みの薄い日本人にはなかなか理解が出来ないし、口出しも出来ない話であるが、大国の思惑に振り回された結果、とばっちりを食うのが子供を含めた一般市民であるのは痛ましい限りである。
語学と科学
うちの会社はバイオ系のベンチャーだが、採用にあたっては言語能力をかなり重視する。
言語を適切に使うために要求されるポイントをざっくり書くと、
1.言語に関する正確な知識(単語、文法)
2.文法に従った、単語の適切な利用
3.トータルで見た論理的整合性
の3つだと思う。
日本語は成績が良いが、英語はダメ、という人は、多少極論ではあるが、英語に関する「知識」が欠けていることになる。一方で、どんなに知識があっても、それらを適切に利用できない人、および全体としての論理的整合性に配慮できない人は、日本語にしても英語にしても、共通して言語能力が低いことになる。
さて、科学である。上の3ポイントの中の単語を
別の言葉に置き換えてみよう。具体的には、「言語」を「科学」に、「単語」を「情報・データ」に、「文法」を「公理公式」にしてみる。
1.科学に関する正確な知識(情報・データ、公理公式)
2.公理公式に従った、情報・データの適切な利用
3.トータルで見た論理的整合性
すると、そのまま文意がつながる。言語と科学で異なるのは「対象に関する正確な知識」だけで、残りは共通ということだ。つまり、言語能力が高ければかなりの確度で科学者としての能力も高いことになる。
さて、面接の場面を考えてみよう。短時間の面接や論文のチェックでは、科学者が科学に関して2.や3.の能力を持ち合わせているかどうかを検証することは非常に難しい。しかし、2000字程度の小論文を書いてもらえば、言語能力という切り口からそれらの能力の有無を推測することができる。
言語能力が高い人であれば、その人の科学者としての能力は単純に「科学に関する知識の量」に依存する。科学者が正確な知識を持っているかどうかは、その人が書いた論文を読めばおおよそのところは見当がつくし、また、もしそれが多少不足しているとしても、辞典やデータベースなど、各種情報源を利用することによって補完できる。
こうした理由から、当社の採用にあたっては、言語能力を重視するのである。
もちろん、他にも色々と求められるところはあるんだけどね。
イラスト
イラストレーター(ソフト)の練習で片っ端からイラストを描く練習中。さて、これは誰でしょう?篠原涼子じゃないです(^^;
2004年05月25日
A5406CA
AUの通信も出来るデジカメ、A5406CA(カシオ製)が発表になった。以下、スタパ斉藤的に紹介してみよう。
くわっ、マジですか、このデジカメ、もう俺的にはかなりやばいっす。っていうか、見た瞬間すでに購入している自分に気がつきまくりである。
俺はデジカメっていうとすぐに買ってみたくなるデジカメ馬鹿なわけだけど、もうこのデジカメは見たとたんにもう瞬間的にヤバイって感じ。というか、気がついたらもうすでにお金を払おうとしている自分に気がついたわけで、これは一年に一度あるかないかの出来事。「いまどき320万画素のデジカメに何熱くなってるんだ」って、アナタ、このデジカメ、通信が出来るんですよ。つまり、ケータイとしても利用できるってこと。これはもう俺的には究極の一台っていうか、こんなのを待ってたっていうか、もう発売まで待てないって感じで強烈に嬉しい。これまでももちろんカメラつきのケータイは山ほどあったわけだけど、ケータイつきのカメラといえるのはこれが初めてと言って良いだろう。
まずそのスペックなわけだが、通信可能な一台としては最大クラスの1/1.8インチCCDを装備。レンズは非球面レンズを4枚採用しているおかげで像の乱れが起きにくくなりまくりだ。通信可能なデジカメとしては画期的なフォーカスロックも装備。やや地味な装備だがこの機能は実際に使ってみるとチョー便利だ。さらに9種類の「ベストショット機能」も史上最強っ!!と言えそうだ。マクロモードやパノラマ撮影、さらには秒5コマの高速連写など、ぶっちゃけデジカメとしては何の不満もない。カシオお得意のUSB接続で、充電器に置くだけで自動で画像が転送されるのもマジ便利。もう手にしたら最後、電池が切れるまでジャカスカ撮りまくりなわけである。
ただ、もちろんビミョーに不満なところもある。まず、電力消耗がすげぇ激しい。あれ?もう空ですか?もう充電しなくちゃいけないんですか?まだ撮りたいんですけどだめですか?って感じ。ぶっちゃけ、購入早々電話機能を解約して320万画素のデジカメとして利用するにはちょっとスタミナ不足。それから、FMが聞けないことも気になるといえば気になる。AUで今時FMケータイじゃないなんて良いんですか?いや、良いんですよね。すいませんカシオさん。これはケータイつきカメラですものね。
でもまぁ、こーゆー厳しい目で見ないのでれば、通信機能つきのデジカメとしてはなんら問題ない。というか、かなり滅茶苦茶イケてるデジカメといって良いだろう。
ちなみに、このケータイ、6月発売です。内容はネタ(スペックは本当)ですので念のため。
いくら鮭丼セット
「なんで吉野家がグルメなのさ」シリーズ、第二弾はいくら鮭丼セット。理由はわからないけどセットのみの販売で450円。
鮭は瓶詰めのフレークみたいなもので、刺身ではない。イクラは別に普通の質だと思うが、量が少ない。ご飯が酢飯ではないため、わさびと醤油で食べるようなものではない。これって、450円は高くないか?
もう食べない。もちろん評価は☆ゼロ。
2004年05月24日
豪雨
毎日常磐道の三郷−桜土浦間を往復しているのだが、この通勤を続けて1年以上、明らかに「雨の巣」があることがわかる。
つくばを出るときはパラパラとしか降っていない雨が、常磐道に乗ってしばらくすると路面が濡れるほどの雨になる。谷田部あたりではすっかり雨になり、そこから谷和原に向かうあたりでは土砂降りになる。柏の手前あたりから雨はだんだん小降りになり、三郷料金所につく頃にはほとんどワイパーは不要になる。
こんなことを何度も繰り返しているのだが、今日も全く同じ展開。谷田部を過ぎた頃から、ワイパーをどんなに速く動かしても視界が開けて来ない。仕方がないのでスピードを60キロ程度に落とす。局地的な雨のため、制限速度は100キロのままだ。無謀な車は100キロを越えるスピードで走ってくるので、追突にも注意しなくてはならない。深夜のレインドライブなら通行量も少ないのでのんびり走れるのだが、夕方だとそういうわけにもいかない。追突してくれるなよ、と思いながら走るのは覆面を気にしながら走る感覚に似ている。
今日も例によって三郷あたりでは小降りに。谷和原とか、守谷とか、あそこら辺は雨雲の通り道に違いない。
伝説の一枚「臨月」中島みゆき
暇で書く事がないなーって時の新シリーズ(って、こんなのばっか初めて収拾がつかなくなるのは目に見えているのだけれど)、「伝説の一枚」です。このシリーズは、アーティストの最高傑作と僕が勝手に考える一枚について薀蓄を語るもの(^^;
第一回は(って、二回以降あるのかわかんないけど)中島みゆき、取り上げるのは「臨月」である。
臨月 続きを読む
Posted by buu2 at
14:14
│
Comments(0)
│
中島みゆき││
編集
2004年05月23日
南雄太
伝説となるプレイがある。
そして、昨日、また新しい伝説が生まれた。
そのプレイの主役は柏レイソルの南雄太。
1979年生まれ、ヴェルディユースから静岡学園(カズ、鈴木正治などを排出している名門校である)を経てレイソル入りしている。ワールドユースにも2度出場し、ナイジェリア大会ではチームを準優勝に導いた超有名選手である。
彼にとって、そして多くのJリーグファンにとって、5月22日という日付は永遠に忘れられないものとなるだろう。
以下、日刊スポーツのサイトから抜粋する。
広島−柏戦では、GKが自分のゴールにボールを投げ込むという珍プレーがあった。
会場全体があ然となった。柏GK南が前半17分に思わぬ形で広島に先制点を献上した。広島FW森崎浩の左サイドからのクロスをキャッチした。ここまではなんでもない普通のプレー。この直後に悲劇? は起こった。
南は味方DFに右手でスローイングしようとしたが、広島FW田中がプレスをかける構えを見せた。ここで一瞬躊躇(ちゅうちょ)し動きを止めようとしたが、勢いがつきすぎていた。そのまま体をゴール方向にひねり、手から離れたボールはゴールへ転々。慌てて追いかける南を尻目に、そのままゴールネットに吸い込まれた。
柏、広島の選手全員が一瞬何が起こったのか理解できなかった。会場全体も「もしかしてゴール? 」とざわめいた。主審がゴールを告げると広島の選手は首をかしげながら、控えめに喜び合った。一方、柏はこれでペースが狂ったのか、後半にも2失点し、このまま0−3で敗れた。
「怪勝」の広島勢も驚きを隠せなかった。森崎浩は「クロスを上げて自分のポジションに戻ろうとしたら、ボールが入っていてびっくりした」。プロ初出場で初先発のFW田中は「今までサッカーをしていて初めて見た」と当惑していた。
柏の池谷監督は試合後、怒りを通り越していた。「信じられない失点。先制された場面は見ていなかった」とあきれ返っていた。この試合で最も注目を集めた南は「何もありません」と逃げるようにバスに乗り込んだ。思わぬ形で守備が崩れ、柏は最下位脱出を逃した。「珍プレーショック」から立ち直ることが、浮上するために必要となった。【奈島宏樹】(日刊スポーツ)
ひとことで言ってしまえば、ゴールキーパーが手に持っているボールを自分のゴールに直接投げ込んだということだ。
ちなみに、野球で伝説となっているのは、やはりなんと言っても宇野(現中日ドラゴンズ打撃コーチ)のヘディングである。あのプレイは、もちろん単品で十分に面白かったのであるが、実は裏にもちょっとしたストーリーがある。
1981年8月26日の後楽園球場。マウンドに立つのはあの星野仙一。当時、相手の読売ジャイアンツは連続試合得点記録を継続中であった。燃える男星野がその記録ストップに燃えていたのは当然である。当時中日のエースだった小松辰(現野球解説者)と「どちらが先にジャイアンツを止めるか」で賭けをしていた。ジャイアンツを0点に抑えて迎えた7回裏、ファーストエラーで出塁したランナーを2塁におき、迎えた打者は山本功。山本をショート後方の凡フライに打ち取った星野はマウンドを降りてベンチへ向かったが・・・・・。星野はこのプレイによって、勝利こそしたものの完封を逃した。そして、その後ジャイアンツの得点記録をストップさせたのは小松であった。
さて、南である。南の伝説のプレイの裏には、どんな物語があるのだろう。
・・・・・いや、やっぱり、何もないのかな。何もないほうが、面白いかもしれないな(^^
さて、今日我が横浜は名古屋戦。頑張れ横浜、頑張れ新潟(磐田の相手)。
知的財産マネージメント研究会
駒場の東大リサーチキャンパスで実施されている知的財産マネージメント研究会に参加。
知的財産マネジメント研究会は、東大先端科学技術研究センターにおいて2000年から開催されている研究会。理工系の大学院生・ポスドクなどをメインの対象としており、毎月一回、知的財産権とそのマネジメントについて情報交換・討論を行っている。
この研究会を運営している隅蔵さんとはちょっとした知り合いで、以前から「一度来てみてくれ」といわれており、僕としても参加したいとは思っていたのだが、なかなか予定がつかず、今回、ようやくその声に応えさせてもらった。
研究会は、午前セッション、午後セッション1、午後セッション2と分かれており、午後のセッションはさらにいくつかの分科会に分れている。今回参加したのは午後のセッション2の「バイオベンチャー分科会」。
ま、その内容はともかくとして(というか、僕自身がスピーカーとして参加しており、好き勝手に2時間ほどしゃべっただけなので、評価云々を書く立場にない)、こういった研究会を毎月一回、4年間も続けていることは本当に素晴らしいことである。
研究会の参加者は主に弁理士やTLOに勤務することを希望しているようであるが、こういった場で現場の声に触れ、知識を得、人脈を形成しておくことは必ず役に立つはずである。
ちなみに午後のセッションが終了した後、懇親会にも参加したのであるが、色々な人と話をしているうちに食べ物はほとんどなくなってしまった。後から聞いたら寿司もあったらしいのだが、そんなものは見ることもなかった。これは痛恨である。次に行くときは、まずは寿司から食べようと思う。
2004年05月22日
名古屋だみゃぁ
かれこれ中日ファンをやって30年以上であるが、今日は驚くべき話を聞いた。
名古屋では「新聞」といえば中日新聞のことらしい。ここまではまだ普通。そして、中日新聞でないとしたら、中日スポーツのことらしい。まぁ、まだ普通である。そして、それらでないとしたらほぼ朝日らしい。ま、まぁそんなこともあるかな。そして、朝日でもないとすると、それは毎日か、あるいは日経とのこと。なんと、名古屋では読売新聞の購読率は1%程度とのこと。名古屋では「主要3紙」という言葉はないらしい。
名古屋の人は中日新聞が全国紙だと思っているそうだ。
さぁ、トリビアの泉に応募だ!
2004年05月21日
名人戦第4局
例によって、ほとんどの人が興味がないと思われる将棋の名人戦の話。
羽生善治名人・王座に森内俊之竜王・王将が挑戦する、第62期名人戦(毎日新聞)七番勝負第4局が三重県菰野町で行われた。森内の2勝1敗で迎えた本局は、後手羽生の横歩取り85飛車戦法となった。
結果は103手で森内が勝ち、対戦成績を3勝1敗とした。名人奪取まであと1勝である。
冒頭で「ほとんどの人が興味がない」と書いたけど、同時にほとんどの人が馴染みがないのが将棋の世界だと思う。折角だから名人戦を中心にして、今の将棋について書いてみる(って、今日はちょっと暇なのさ)。
続きを読む
Posted by buu2 at
12:03
│
Comments(0)
│
将棋││
編集
2004年05月20日
完全試合
正直なところ、野球は中日以外あまり興味がないのだが、さすがに今日は書かずにはいられない。大リーグダイヤモンドバックスのランディ・ジョンソンが史上最高齢、40歳での完全試合の快挙を達成した。前の登板で松井稼に先頭打者ホームランを打たれ、試合は1−0で負けてしまった。当然この悔しさもあったはずで、一回の先頭打者から集中して投球したのではないだろうか。しかし、それにしても凄い。ジョンソン以前では、あのサイ・ヤングの37歳が最高齢記録だったとのこと。その記録を3歳も上回ったのである。
松井も良い記念になったに違いない。完全試合をする直前の登板でホームランを打っているのだから。
2004年05月19日
ファンタジー、おじさんをつつむ。
まぁ、読書っていってもマンガなわけだけど、マンガっていっても、読書かな、ということでカテゴリーは読書(^^;
どれもこれも数ページの短編で、窓際族の悲哀をパソコンに絡めて描いているものが多い。これらのマンガには特に共感する部分もないのだが、時々出てくる「アヤカシ商事の精霊日記」はなかなか面白い。まぁ、あれば読むかな、という感じで、買ってまで読もうって感じではないなぁ。☆ひとつ。
ファンタジー、おじさんをつつむ。
2004年05月18日
世界クラブ選手権

トヨタカップの打ち切り(発展的解消)がFIFAの理事会で正式決定した。長い歴史を刻んだ(決して名勝負ばかりの歴史ではないのだが(^^;)トヨタカップは、第25回を最後に姿を消すことになる。
これは、これまでUEFA(欧州サッカー連盟)が強硬に反対していた世界クラブ選手権の開催が合意にこぎつけたことによる。日本はトヨタカップ、あるいは世界クラブ選手権(第1回はすでに2000年にブラジルで実施済み。コリンチャンスが優勝している。第2回のスペイン大会はISLの倒産のあおりを受けて中止となった)のどちらかを実施したいという立場だったが、当然試合数の多い世界クラブ選手権のほうがありがたかった。一度はトヨタカップ解消、世界クラブ選手権を日本で継続的に実施、ということで落ち着いたが、そこはFIFAのこと。その後、開催地は2年だけ日本とか、トヨタカップにして、2010年まで日本で実施とか、トヨタカップをホーム&アウェイに戻すとか、色々な案が出され、結論が注目されていた。一応、これらの騒動に終止符を打ったことになる。
しかし、これで話が丸く収まったかというと実はそうでもない。それは、欧州のビッグクラブで構成されるG14が反対を表明していることによる。G14とは、1998年に設立されたクラブの集合体で、ACミラン、ユベントス、インテル(ここまでイタリア)、レアル・マドリッド、バルセロナ、バレンシア(ここまでスペイン)、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リバプール(ここまでイングランド)、バイエルン・ミュンヘン、ボルシア・ドルトムント、バイヤー・レバークーゼン(ここまでドイツ)、マルセイユ、リヨン、パリ・サンジェルマン(ここまでフランス)、アヤックス、PSV(ここまでオランダ)、ポルト(ポルトガル)が参加している。ミュンヘンのルンメニゲ副会長は「これ以上の過密日程は不可能。G14は参加しないだろう」とコメントしている。
ここ10年以上、トヨタカップに出場している欧州代表チームはすべてG14から出ており、今年もポルトとモナコの勝者が出場権を得る。ポルトが出場することになれば、13大会連続でG14からの出場となる。もしG14が本当に世界クラブ選手権に出場しないとなれば、結果として片肺となる可能性が高い。日本人としては、レアル・マドリッド対横浜マリノスの真剣勝負などが見られる可能性があることは非常に喜ばしい(もちろん国内リーグで優勝し、さらにアジアチャンピオンズリーグで優勝し、さらにクラブ選手権の準々決勝に勝利する必要があるわけだが)ことなので、現行の欧州チャンピオン対南米チャンピオンの対決よりも、世界選手権への発展は嬉しい限りなのだが。
FIFAはUEFAを丸め込むことには成功した。しかし、G14を丸め込むことが出来るかどうかはまだわからない。ハンドリングをしているのはあのFIFAである。これから1年半の間に何が起こるかはわからない。
ところで、来年世界クラブ選手権をやるとして、アジア代表は今年のACL優勝チーム?それとも、来年の優勝チーム?(ちなみに写真は昨年末のトヨタカップの時の写真)
2004年05月17日
マトリックス・レボリューションズ
もちろんDVDで鑑賞。
3部作の最後としては、それなりの幕引きで、まぁまぁ。しかし、劇場公開時に不評だったのもうなずける内容。
続きを読む
スターウォーズ主要舞台完全ガイド
スター・ウォーズのエピソード1、エピソード2の主要舞台完全ガイド(各2,300円)が到着。これは、サイエンスアンドアート展限定で発売されている本なんだけど、なぜか
ネットでも売っている(^^;
#ちなみに関連グッズなどを色々ネット販売しているのだが、このことを知らない人がヤフオクで図録に倍近いお金を払って買っていたりする。→例えば
これ
売ってる事が良いとか悪いとかじゃなくて、なんか、情報戦争の勝者と敗者を見る気分(^^;
閑話休題。
博物館では「普通に本屋でも売ってるんだろう」と思って手にも取らなかったんだけど、このネットショップでわざわざ太字で「
展覧会限定」と書いてあるのを見てついつい購入(^^;
それでこの本、映画の舞台になっているところをイラストで紹介しているものなんだけど、スターウォーズ大好きなあなたなら見てみても損はない。でも、超好き好き、エピソード1なんて50回ぐらい見たかも、みたいな人にはちょっと物足りないかな。この本を評価するのは非常に難しいのだが、まぁ、☆ひとつかな。いや、僕はいたって満足なんですよ。でも、普通の人は、これを買ってまで、とは思わないような。あ、でもね、この本、ISBNがついていません。アマゾンのサービスでも引っかかってこないんじゃないかな。なんといっても、展覧会限定ですからね(^^ 限定マニアの人は是非ご購入を。見ちゃったら、ヤフオクで「展覧会限定」と書いて売れば、元も取れる・・・・・かも(^^;?あ、そんなあなたはこの本なんか、どうぞ(^^ もうさすがに著者割引では買えないけど、一応著者です(諸星段の方)。って、こんな古い本を薦めてどうするって感じですけどね。ヤフオクが始まった直後に書いた本だから。
ネットオークション徹底攻略ガイド―Yahoo!オークション、eBay Japan対応
#いや、僕は売りませんよ。念のため
2004年05月16日
日刊スポーツと朝日新聞
土曜日にジュビロ対マリノスの試合があり、マリノスが勝った。翌日の朝日新聞には、マリノスの岡田監督のコメントを引用した記事が掲載された。
19日はインドネシアでのACLアウエー戦がある。得失点差が不利なため、1次リーグ突破の可能性は少ないが、「勘として、全力で行かねばいけないと思う」と岡田監督はこちらも望みを捨てていない。
2004.5.16朝日新聞朝刊
この記事を読んで、「????」なんじゃこりゃ、と思った。勘として、って何?頑として、の聞き間違い?その後、日刊スポーツの記事を読んで納得。
横浜は試合後、千葉県成田市へ移動。今日16日にはACLのペルシクケディリ戦へ向けてインドネシアに飛び立つ。「リスクを考えれば(ACLを)捨てた方がいいかもしれないが、私の勘では取りに行くべき」。わずかな可能性が奇跡を呼ぶ。昨シーズンの再現へ、岡田マリノスが戦い続ける。【山下健二郎】
2004.5.16日刊スポーツ
朝日新聞さん、省略しすぎですよ。そこまで省略しちゃったら、普通は意味不明です。
ラーメンは誰のために
ラーメンは誰のために?
そりゃ、もちろんお客さんのために。
しかし、本当に「もちろん」なんだろうか。
小田急線祖師ヶ谷大蔵に一軒のお店がある。ラーメンが大好きで仕方がなかった人が、仕事を辞めて開いた店である。開店当初、店主の友人で古くからの知り合いから「一度食べてみて、アドバイスしてくれ」と言われた。「いやぁ、僕はただ食べて、無責任に感想を言っている人間で、実際に頑張っている人にアドバイスできるような立場ではないです」と一度は断ったのだが、「それでも構わないから」とのことだったので、食べさせていただいた。そのときのアドバイスは、「無化調であるが故の旨みの少なさが気になる」「方向性は良いが、トンコツが強すぎて味がぼける」「少しトリガラのダシを前面に出したほうが良い」「醤油はともかく、塩は厳しい」といったもの。このアドバイスは当然店主に伝えられた。
その後も、ラーメン界にこの人あり、と言われた人に食べに行ってもらい、内々にアドバイスしてもらったこともある。
そして、その味はどうなったのか。
変わっていないのである。いや、正確には味は変わっているのだが、我々のアドバイスした方向とは別の方向に変わっている。それは悪くなっているのではない。改善されているのだが、その方向が違う。
そのことについて文句があるわけではないし、それを理由にへそを曲げるわけでもない。ただ、「どうしてなのかな?」と思ってそれとなく質問したことがある。帰ってきた答えは「自分が食べたいラーメンを作りたいから」。
彼は、日々研究を重ね、味を変えている。その成果は徐々にではあるが、ラーメンに現れている。行き着く味は、あくまでも「自分が食べたい味」である。それは我々が考えるところの「客が呼べて繁盛する」ための味ではないかもしれない。
先日、彼の店が某週刊誌に紹介されていた。紹介していたのはあの佐野実氏。彼もやはり、「この方向性で塩ラーメンを美味しく仕上げるのは難しい」と評していた。
恐らく、彼の耳にはこのアドバイスも届かないだろう。彼は佐野さんが食べたいラーメンを作りたいのではないのだから。また、佐野さんが「みんなが食べたがる」と考えるラーメンを作りたいのでもない。その結果、お店が大成功ということにならなくても、彼にとっては大きな問題ではないに違いない。
彼は、多くの人が喜ぶけど自分が納得できないラーメンではなく、万人受けはしなくても自分が納得できるラーメンを目指しているのだろう。そして、そのラーメンに共感してくれる人が現れることを楽しみにしながら、日々ラーメンを作り続けているに違いない。
今、彼がお店で出している味は、単純に評価してしまえばもちろん満点ではない。美味しいには美味しいが、いつ行っても行列の有名店という状態でもない。しかし、彼の主張が良くわかるものである。多様化してきたラーメン文化の中で、こういう店があっても良い。
店のデータ
店名:こましょう
住所:世田谷区祖師谷1-9-14
時間:
(平日)18:00-24:00
(土日祝)17:00-22:30
定休:月曜日、第1、第3火曜日
2004年05月15日
ベジェ曲線習熟ドリル
アドビのイラストレーター、なかなかハードルの高いソフトである。それは、価格面でも、使用法でも、である。しかし、高価なソフトなんだから、一度買ったらきちんと使いこなさないともったいない。
ということで、特に書く事がないときは暇ネタという位置づけで、僕がこのソフトを独習するのに使った本の紹介をしてみようと思う。一冊目は「ベジェ曲線習熟ドリル」。
イラストレーターで最初につまずくのはベジェ曲線の扱い。ベジェ曲線を操るには、まず、その操作方法をきちんと知る必要がある。そして、もうひとつのポイントがショートカットの使い方。Altキーとかの使い方をきちんと分っている必要がある。特に「アンカーポイントの変換」あたりが最初のネック。ここら辺のポイントが練習によって身についていく。実は僕自身、基礎演習しかやっていないのだが、これをやっただけで格段にスキルアップした。イラストレーターをいじるのは初めて、という人は是非手に取ってもらいたい。
Illustratorで学ぶ「ベジェ曲線」習熟ドリル
大勝軒牛久店
大勝軒牛久店
大勝軒系(東京トンコツ?)
牛久
場所は
ここらへん
2004.5.14
9/AAB
続きを読む
2004年05月14日
ラーメン愛好家に100の質問(回答)
やっぱ、自分で答えてみないとね。
質問は
ここです。
続きを読む
2004年05月13日
野田秀樹の次の一手
夢の遊眠社のOBの友達と情報交換。今日は、年末に野田秀樹が演出する作品の情報を色々と教えてもらった。
今度やるのは「走れメルス」。出演は深津絵里、河原雅彦(ハイレグ・ジーザス)、古田新太といった面々。最近野田お気に入りの小西真奈美も出るようだし、歌舞伎からは中村勘太郎をつれてくるとのこと。また昔からお気に入りだった松村武も出演予定とのことで、野田のこれまでの活動や人脈を最大限にいかした感じだ。
ちょっと意外だったのは浅野和之の出演。これまでわざと避けているかのように遊眠社のOB、OGを使わないで来た野田だが、ようやくOBを使うようだ。浅野、正直遊眠社時代にはそれほど良い役をやっていなかった気がするのだが、この間の「美しきものの伝説」では非常に良い味を出していたと思う。こちらも期待が大きい。
ところで、SIS companyの
ウェブサイトを見ていて発見したけど、円城寺あやさん、SISを抜けたんだね。良い役者さんなのに・・・・
第62期名人戦第3局二日目
昨日の続き。
昨日、「後手番一手損」について書いたけど、この将棋はそのあと、「先手番二手損」が発生。差し引き、先手番一手損に落ち着いた。勝負の方は、引き分け指しなおしかと思ったところから羽生名人が攻めを開始。そのまま森内陣を攻めきって勝利。これで羽生名人の1勝2敗となった。
Posted by buu2 at
22:47
│
Comments(0)
│
将棋││
編集
角煮きのこ丼
グルメのカテゴリーが空だったので、何か書かなくちゃな、という理由でちょっと書いてみる。
食べたのは角煮きのこ丼。食べたのは吉野家。って、なんで吉野家がグルメやねん!と突っ込まれそうだ。
仕方ないじゃん、許して。
で、食べてみました、380円。もう食べない。まず、写真と現物の角煮が違いすぎる。現物は、ま、角煮だけど、ちょっとボリュームなさすぎじゃない?って感じ。見た目でもうテンション低めだったんだけど、食べてみて二度がっかり。すげえ甘いし、角煮に使っていると思われる八角か何かが主張しすぎ。並を頼んだけど、全部食べるのが苦しかった。これなら、辛くないカレー丼の方がまだまし。
ということで、評価は☆ゼロ。
Back to the past logs
なるほど、このブログ、4月末から始めたんだけど、下書きに一度登録して、その投稿日付を変えることによって、利用開始前のログを登録する事が可能なんだね。ということで、演劇2本分と、日記1本分を登録してみた。これ以上増やすかどうかはわかんないけど、暇だったら、印象的なところだけでも登録するかなぁ。
2004年05月12日
第62期名人戦第3局
羽生名人×森内竜王の名人戦7番勝負第3局。
って、興味のない人にはなんのことやらさっぱりだろうけど、将棋の話。
森内2連勝を受けて、羽生は背水の陣。というのは、将棋の長い歴史の中で、3連敗から4連勝してタイトルを取った例というのが一つもないから。最近の羽生の将棋は横歩取り85飛車戦法になることが多かったのだが、第3局は後手番一手損戦法の戦い(後手は森内)。
さて、ここまでは前振り。何を書きたいかというと、この後手番一手損戦法についてである。将棋はご存知のようにかわるがわる、一手ずつ手を進めて行くゲームである。これまで、常に先手後手互角、あるいは先手有利と言われてきていた(ちなみに囲碁は先手が有利。そこで、経験的に割り出したハンデをつけている)。ところが、この後手番一手損戦法は、ただでさえ不利かもしれない後手番が、わざわざ一手損をするという戦法である。その背景にあるのは、「将棋は良い手を指すゲームではない。悪い手を指さないゲームである」という思想だ。この思想、将棋の研究が進んだ最近になって現れたものである。
日本人のメンタリティにはマッチするかもしれない。
Posted by buu2 at
13:06
│
Comments(0)
│
将棋││
編集
2004年05月11日
すべては一杯のコーヒーから
文学作品ではなく、ビジネス書に対する感想。
三和銀行の行員を辞めてタリーズコーヒージャパンを設立した松田公太氏の自伝である。
食品とバイオ、分野の差こそあれ、ベンチャーの社長という同じ立場の人間が書いている本なので、納得する部分が多々ある。
細かいことを言わせてもらえば、その一方で、作者が強調する「やる気さえあれば」は、客観的な視点を欠いているともいえる。確かにやる気は必要不可欠だし、それによって多くのことが可能になる。しかし、彼には、やる気、努力以外の、「持って生まれたもの」ももちろん存在する。その要素は、僕自身が持ち合わせていないからこそ気がつくものなのかもしれない。松田氏がそのことに気がついていないのか、あるいはあえて触れていないのかはわからないのだが。
ま、細かい欠点を指摘しはじめればきりがない。この本の素晴らしいところは、とにかく松田氏の経験を活字にしたことである。
我々には仕事をしている上で、経験的に身につけた知恵がある。そしてこれは通常「暗黙知」となり、ノウハウとして蓄積される。しかし、人間の記憶力には限界があるから、これらの暗黙知は徐々に失われ、同じ失敗を繰り返すことにつながる。
今、ここで活字として残されたものは、忘れ去られることがない。我々は、この本の内容のほとんどの正しい部分を教師として、ごくわずかな正しくない部分は反面教師として、利用することが出来る。指針があれば、自分の位置が指針に沿っているかチェックすることが出来るし、指針からはずれていれば、修正する事が出来る。そうした視点から、この本が執筆された意義は大きいと思う。
ベンチャー企業の経営者には、おそらくどんな分野の会社の人にとっても、何らかの参考になる本だと思う。もちろん、これからやろうと思っている人や、今何をやったら良いかわからないでいる人にとっても参考になるだろう。評価は☆3つ(満点)。
すべては一杯のコーヒーから
2004年05月10日
Blogger(Weblog運営者)への100の質問
以前トラックバック童貞を奪ってくれた方が「
Blogger(Weblog運営者)への100の質問」に答えていたので、真似してみました。
続きを読む
カウンター
exiteのブログにはカウンターがあるのにlivedoorにはないの?って思っていたんだけど、
Trevaの泉さんのところにやり方が載っていたので、早速設置。そのままだとちょっとデザインが気に入らないところがあったので(左寄せとか、桁数とか)、ちょこっとHTMLをいじってみた。うん、なかなかじゃん。親切にどうもありがとうございます(^^>Trevaの泉さん
2004年05月09日
義経
前の職場の同僚が池袋の芸術劇場でミュージカルをやる、ということでこちらを観劇。演劇はこれまで色々と観てきているのだが、実はミュージカルというのははじめて。どうも劇のセリフと音楽を融合させるというセンスが自分の感性にフィットしないというのがその理由。っていうか、要は食わず嫌い。
観にいったのは
アクトレスシアターの「義経」。って、ここで紹介しても今日が楽日。しかも、今日で解散らしい。7年間もやってきたらしいんだけどね。だから、もう見る事ができないです。すいません。
もう、座席に着いた瞬間から背中がむずむずする。なんか、恥ずかしい。昨日観たキャラメルとは全然違う開演前。
で、そうこうしているうちに開演。主人公の義経さんはなかなか美人で演技力もあるんだけど、いかんせん歌唱力が今一歩という感じ。「あぁ、やっぱりこういう風になっちゃうか。普通の劇だったら全然問題にならないところが評価の対象になってしまって、それがひっかかって劇自体の評価も下がってしまうのかな・・・」というのが導入時の感想。
しかし、お友達の演劇ってことでそれほど期待していなかったこともあるのか、そこからは評価があがる一方。確かに出演者の歌唱力にはかなりの差があって、「ううーーーん、ちょっと苦しい(^^;?」みたいなときもあったけど、その一方で、「へぇー、うまいじゃん」っていうひともいる。話の内容もうまくまとまっていて、なかなか面白い。昨日と違って今日は前から2列目という特等席で観たこともあり、役者さんたちの表情も良くわかる。第一幕が終わった頃には「ミュージカルもなかなか面白いじゃん」って状態。
義経と頼朝という、「え?なんですか?鎌倉時代?うーーーーん、小学生以来、縁がないですね。いや、鎌倉は近所ですから時々行きますけど、義経ね。うん、弁慶と仲良しの人でしょう?」ぐらいの人たちの話だったけど、開演前にもらったパンフレットに親切に色々な情報提供がされていたおかげですんなり理解できた。
ちゃんと劇団のカラーもあるし、みんな楽しそうにやっていた。なんで解散しちゃうの?って感じ。もうなくなっちゃう劇団だし、今日が楽日でもう観る機会もないわけだから、劇の評価をしたって仕方ないんだけど、ま、お約束で☆二つっす。2500円ってチケット代を考えればコストパフォーマンスは良しって感じ。
2004年05月08日
ヒトミ
演劇集団キャラメルボックスの「ヒトミ」観劇。
交通事故で首から下が麻痺してしまったピアノ教師と、その恋人、母親、友達、そしてヒトミを治療する医者達の話。
以下、ネタバレのため、追記に書きます。
続きを読む
2004年05月07日
浮いたり沈んだり
元A級棋士(プロの将棋指しのうち、成績の良い11人のうちの10人が所属。一番成績の良い人は「名人」になる)が、一般の人には全く馴染みのない「カタギではない人々(=将棋指し)」の生活を紹介する。将棋が好きだったらもちろん楽しめるが、そうではない人が読んでもそれなりに楽しめる内容だと思う。☆☆☆(満点)。
先崎学の浮いたり沈んだり
2004年05月06日
世界の中心で、愛をさけぶ
GWももう終わりだし(って、昨日で終わってたのか(^^;?)、ここは世界の中心で愛でも叫んでみるか、ということで、片山恭一さん(すいません、名前、今まで知りませんでした)の「世界の中心で、愛をさけぶ」を読んでみた。
うーーーーん、この本が200万部かぁ。いや、話自体は別につまらなくない。でも、最初っからアキが死んじゃうっていうのをばらしてしまうこととか(ネタバレだけど、読み始めればすぐにわかることだから良いよね)構成的にはどうなのかなーと思うところがあるし(もちろん主観だけどね)、日本語リズムが悪いところがあるし(これも主観だけどね)、おじいさんの口調が変だったりするし(これも主観です)、繰り返し述べられる主人公の喪失感があまりにもしつこいって気がするし(分ってるとは思うけど、これも主観)、やっぱ、何よりかにより、作品に対するデジャヴュ感が強いんだよなぁ。
何を髣髴とさせるかというと、村上春樹の「ノルウェイの森」。もう、タイトルの「世界の中心で叫ぶ」あたりからしてノルウェイの森のラストなのだ。
僕は受話器を持ったまま顔を上げ、電話ボックスのまわりをぐるりと見まわしてみた。僕は今どこにいるのだ?でも、そこがどこなのか僕にはわからなかった。見当もつかなかった。いったいここはどこなんだ?僕の目にうつるのはいずこへともなく歩きすぎていく無数の人々の姿だけだった。僕はどこでもない場所のまん中から緑を呼びつづけていた。(「ノルウェイの森(下)」村上春樹)
テーマが恋愛と死による喪失感であるところ、死ぬのが若い女性であるところ、男性のモノローグで話が続くところ、と、共通点がたくさんある。まぁ、共通点が沢山あるのは別に構わないのだけれど、必然的に両者を比較してしまうわけで、そうすると、「再生」をきちんと力強く描いているノルウェイの森に対して、本作はどうもおまけというか、とってつけたというか、「朔太郎君、立ち直っているように見せているけど、本当はバリバリ引きずってるよね」という感じのところがどうもね。ノルウェイの森の中には、ほとんどが死んでいってしまう登場人物の中で、ただ一人非常にヴァイタルに描かれている緑がいて、おかげで生と死がくっきりと描き出されている(くっきりとはしているけど、相反するものではないんだよね)し、最後には主人公は彼女によって「生」の世界へ連れ出される。本作のラストには、その救いのようなものがないんだよね。
それ以外にも、恋愛の描写とか、どうも、曇りガラスの向こうからノルウェイの森を見ているような印象を受けるところがある。「ぷちノルウェイ」って感じですか?
まぁ、本を読むというのは良いことなので、まだ読んでいない人には読んでもらった方が良いのはいわずもがな。クスリにはならないかもしれないけど毒にもならないから「読む必要はない」なんて野暮なことは言いません。「ノルウェイの森は長いし、「世界の中心・・・・」はベストセラーだし(すでに「だったから」?)、まずはこっちを読んでみて」って感じ。それで、読んで面白いと感じたら、ついでに「ノルウェイの森」も読んでちょうだい。ベストセラーにおまけして☆二つ。
世界の中心で、愛をさけぶ
2004年05月05日
報道ステーション
アジアチャンピオンズリーグの試合のリザルトを見たくて「報道ステーション」をチェック。相変わらず古館の司会はダメダメ。確かに捕虜を虐待していた米軍は論外だが、ニュースキャスターが感情的になって「不愉快」と発言してしまうのもいかがなものか。とにかくこのおじさん、感情を表面に出しすぎ。わざとやってるんだろうけど、そういうのが受けたのは横山やすしまでじゃないの?
視聴者が彼のスタイルに慣れるのか、彼が徐々に自分の落としどころを見つけるのか、もしくは彼が降板するのか、どうなるのか、まずは静観である。
「おしゃれ」とかは好きなんだけどねぇ。他局だが(^^;
ハサミ男
なにやら、ようやくトラックバックの意味が分ってきた感じ。折角ある機能なので、どんどん使ってみよう。まずは検索かけて、引っかかってきたページにトラックバック(^^;
さて、殊能将之の「ハサミ男」の感想。面白かった。ラスト40ページぐらい、作者の罠にはまってもう一度読み直さなくてはならなかった(^^;。
文句なく面白いし、読んだ後の印象もすこぶる良いのだが、それ以上に好印象を演出したのは所々に出てくる固有名詞だとか、ちょっとした引用が、僕の趣味にあってたり、知識に適合していたりしたことだろう。固有名詞までいかなくても、例えばビリーホリディをちょっと知ってるだけで、何となく「にやっ」としてしまったりする。また、文章のリズムも僕の感性に合っていたみたいで、そこそこの長編だったにも関わらず、二日で読み終えてしまった。
評価は☆☆☆。
ハサミ男
2004年05月04日
ユニクロ五輪応援ピンバッジ
ユニクロのアテネオリンピック応援ピンバッジの配布開始。全35種類。
と、この種類はちょっと多すぎ。こんなに集めるのは大変だよ(^^;そういうわけで、チノパン買って、Tシャツ買って、パンツ買って、靴下買って、だんだん安いものになってきて、最終的にはハンカチを何度も何度も買う羽目に(一回の買い物で一個もらえる)。
それで結局ゲットしたのは20種類ぐらいかなぁ。ま、この手のばら撒きグッズは、五輪が終わっちゃえば、そこいらのフリーマーケットで一個50円とかで売られることになるので、慌ててゲットする必要もないんだけど。
でも、「こんなの要らないよ」と思っているそこのあなた、要らないならこちらまでご一報願います(^^
一日に複数投稿するとどうなるんだろ?
昨日の日記は夜遅くに書いたため、今日の日記になっちゃってる。ということで、今日は二通目。どうなるんだろ。ただ列挙されるだけ?
ま、いーや、色々やってみよう。
そんで、今日は昨日トラックバックしたサイトからふらふらネットサーフしていて見つけたサイト。
「
MARU PRODUCTION」
イラストレーターのサイトなんだけど、さすがプロ、上手だ!
で、このサイトの中のゲームのページで、ジグソーパズルがあるんだけど、何度やり直してもピースが不足するのが悲しい。多分、無事作り終わると特典画像があるんだと思うんだけど・・・・・
トラックバックってなんじゃらほい2
トラックバックがなんだか良くわかってないわけであるが、過去の記事にトラックバックがついている。どーゆーことなのか良くわからずもトラックバック元の「
葛飾鉄筋不健康家族」へ。
どーなってんだろうね。ライブドアの内部だけじゃなくて、エキサイトにもトラックバックできるのかな?ま、誰に迷惑をかけるわけでもないので、試しにトラックバックしてみるか。
ところで、この葛飾鉄筋不健康家族で紹介されていたサイトが面白かった。残念ながら、もう入居は締め切られているようだが・・・。5月3日の「なんじゃこりゃ〜なサイト」参照。
ちなみに、今日(もう昨日か)は上野の科学博物館でスターウォーズ展を見てきた。なかなか面白かった。実物大アナキンぽっどレーサーとか。
そのあと湯島の十三やでみみかきを買った。渋い。って、自分で言ってどうする。
2004年05月03日
蛇にピアス
金原ひとみの「蛇にピアス」。結論から言えば(って、このフレーズは最近の流行?散々しゃべってからのこのフレーズが多いので、きちんと最初に結論を書くぞ)「蹴りたい背中」よりはかなりレベルが上だと思う。
もう、2ページぐらいから痛い、痛い。って、あいつイタイ奴だな、的な痛さじゃなくて、肉体的、精神的痛さ。この痛さがストレートに伝わってくるだけで凄い才能って感じ。もう読み始めてすぐに山田詠美とか村上龍とかの影響が色濃く感じられてくる。スプリットタンなんて単語、はじめて聞いたし、「げぇー、そんなことできるんだぁ」って感じなんだけど、ホントにできるし、やる人がいるんだね(^^;
僕は痛いのが好きじゃないし、肉体改造にも興味がないから、「うわぁ・・・・」って感じで終わりなんだけど、こーゆーのが好きな人には結構はまるんじゃないか。
好き嫌いで言えばあまり好きな作風じゃないんだけど、生身の人間のドロっとした臭さが凄くリアルに伝わってくるし、文章にも違和感がない。☆二つ。
ちなみにこの本、あまりにも山田村上チックなので、審査員の両氏はちょっと選ぶのに後ろ向きだったんじゃないだろうか。代わりに周りの人達が推したんじゃないかなぁ。
蛇にピアス