2007年08月31日

やまいち

25652d98.JPG勝漫でとんかつをあげていたあのオヤジさんが独立して開店するということだったので、早く行きたいと思っていたのだけれど、そういうときに限って淡路町界隈では仕事がなかったりする。それで、ようやく昼間に淡路町に行く機会があったので、早速行ってみた。

お店は庄之助の隣のビルの一階。つまり、勝漫の目と鼻の先である。「実質的な店舗拡張なのかなぁ」とも思うのだけれど、なぜこういう場所に独立して店を構えたのか、そのあたりの事情は良くわからない。お店はやや通りからちょっと目に付きにくいところにあるので、かなり地味な感じ。暖簾をくぐると、まだ店内には蘭などが飾ってあって、開店間もない感じがそこここにある。

店に着いたのは11:45くらいだったのだけれど、もうすでに食べている家族連れが一組、それと四人分のカウンターに二人という状態。二人がけのテーブルがあって、そちらへ着席。勝漫は調理スペースが客席よりも下にあったけれど、こちらは調理スペースが15センチほど高くなっている。おかげであの頑固そうなオヤジさんが仁王立ちしているような感じ(笑)。特に悩むこともなく、というか、いつもどおりに特ヒレを注文。値段は2100円で、勝漫より200円ほど安い。

お新香を食べながらメニューを見ていたら、こちらのお店ではヒレでカツ丼を出しているのがちょっと目新しい感じ。実は勝漫でもヒレカツ丼は注文することができるのだけれど、これはメニューに載っていなかった。また、実際にヒレでカツ丼を食べてみたら、ちとヒレ肉では押しが弱く、あぁ、なるほど、カツ丼はヒレよりロースなんだなぁ、と合点がいったのだけれど、こちらではあえてそれをメニューに載せている。いつか食べてみたいなぁ、などと思っていたら特ヒレ到着。

さて、何で食べようかな、と思ってテーブルをチェックしてみたら、柚子胡椒が置いてある。とんかつを柚子胡椒で食べたことはないのだけれど、ちょっと面白いかな、と思ってこれで食べてみることに。

肉は勝漫のときとほぼ同じ印象。厚さ、やわらかさ、ジューシーさ、火の入り具合など、ほとんどの点で満足。衣も薄すぎず厚すぎず、それなりに粗さがあって食感が良い。ちょっと油の温度が高めなのか、勝漫時代よりもやや香ばしい感じがあり、またパン粉が固めの印象もあるのだが、特に気になるほどのものでもない。柚子胡椒で食べてみるとごま油の風味とマッチして、なかなか美味しい。せっかく衣がぱりぱりしているので、ソースをかけるのはもったいない。塩でも一切れ食べてみたのだけれど、どうも柚子胡椒の味が気に入ってしまい、残りは全部柚子胡椒で食べてしまった。ちょっと邪道なのかも知れないし、本当はとんかつ用に用意しているのではないかもしれないのだけれど、美味しく食べることができたので、次からもこれで食べてしまうかもしれない。

キャベツも普通に美味しいし、ご飯、味噌汁も美味しい。ご飯は勝漫に比較するとやや硬めに炊かれていて、僕は実はもうちょっとやわらかめ、つまりは勝漫タイプの方が好きだったりするのだけれど、これは丼で使うことを考えてのことかもしれない。量はたっぷりすぎるくらいで、僕にはちょっと多かったので、少し残してしまった。

食べ終わって店を出てから、「さて、勝漫はどうなんだろう」と思って店の前に行ってみたら、行列はしていないものの、満席。お店の中では調理場に二人の男性が入っていて、彼らがカツを揚げている様子。近いうちにこちらも一度食べておこうと思う。  

2007年08月30日

偶然

僕はほとんどテレビを見ない人間なんだけど、今日はちょっと仕事と仕事の間に時間ができて、「ちょっとひとっ走りするか」と思い、ジムに行って5キロ走って、ストレッチをしていたら、そのストレッチルームにおじさんが入ってきて、そこにあったテレビをつけた。ちょうど男性用の香水がどうのこうの、というのが始まって、「ふーん」と思いながらストレッチをしていたら、「このデパートではこんな試みを」みたいにして紹介されたデパートの、コメンテーターがこの間合コンをやった人だった(笑)。

すごい偶然もあるものだな、と思ったので、ちょっと書いてみた。さて、これから四ツ谷で会議なので、またお出かけです。明日は早朝から会議なので、あんまり遅くならないようにしたいなぁ。  
Posted by buu2 at 18:26Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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学位なんて実質的にもうほとんどの場面で価値がないのだけれど

数少ない場面では役に立つのでしょうかね。

<学位商法>熊大教授が米国の非公認大学「博士号」を公表

僕も大学教員なので、調べられているんでしょうね(^^; まぁ、僕は博士号なんて持ってないのですけれど。  
Posted by buu2 at 16:01Comments(0)TrackBack(0)ニュース││編集

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2007年08月29日

ベクシル 2077 日本鎖国

0f43618b.JPGネットで特に話題になるわけでもなく、おそらくこのままいつの間にか終了してしまう映画なのだけれど、ちょうど今観たい映画もなく、たまたまちょっと時間もあったので、観て来た。結論から言うと、アタリ。

まぁ、映画に何を求めるかによって色々評価は異なるんだと思うけれど、僕の場合はとにかく「観たことがない映像」を観たいわけで、そのニーズにはピッタリはまった。まず何よりも映像が良かった。透過光の処理とか、すごくきれいだし、火とか、煙とか、雪とか、今までのアニメではちょっと雑に処理していたものがものすごく丁寧に描かれていて「おーーーーー」という感じ。

スター・ウォーズの中で目にした技術を代表例にして、「リアルな絵」を実写の中にそれらしく埋め込む技術は行き着くところまで行きつつあるわけで、じゃぁ普通のアニメと、あの手のマットペインティングや実写映画の中のアニメとの境界というか、より実写寄りの映像表現というのがどうしてなかなか出てこないのかな、と思っていたのだけれど、ようやくそういうものが現れた、と思う。

映像のほかにも音響などもきちんとしていたし、俳優を起用した声優もそれなり。びっくりするほど上手いわけではないけれど、無難にこなしていたと思う。ちょっと音声を故意に加工したところなどは聞きづらいところもあったけれど、その辺はご愛嬌。

一番問題になるのはストーリー。世界観、物語の設定は面白いのだけれど、そこに乗ったストーリーが割りと平板で、悪役が小悪党。そして、僕が一番嫌いな玉砕があちこちで見られたのもちょっとなぁ、という感じ。細かいことを言い出せば何でみんな日本語よ、とか、みんな顔つきがあんまり外人っぽくないよね、とか、10年間難攻不落だった割には簡単に潜入したよね、とか、日本がどうして全部平地になっちゃったの、とか、ワイヤーがあれば良いだけならミサイルにワイヤーをつけて打ち込めとか、あそこでアメリカに送り込まれたやつはどうなったの、とか、50年経ってもケータイにキーボードですか、とか、それはまぁ色々あるんですが、まぁ良いじゃないですか。

そういう細かな難点を全部吹っ飛ばしてしまう映像が良かった。これは観ておく価値がある。しかも、映画館じゃないとだめ。絶対。ハリポタは次を観るために観なくちゃならないけど、トランスフォーマー観るくらいなら、僕は絶対こちらをお勧め。評価は☆2つ半で。  
Posted by buu2 at 23:05Comments(0)TrackBack(0)映画2007││編集

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坂田が4点目!!

マルケスが背後から来たボールを倒れながらキープ。これを拾った坂田が左足一閃!ゴール左隅に確実に決めて4点目。

キックオフ直後はどうなることかと思った試合だけど、なんか、楽勝ペース。  
Posted by buu2 at 20:32Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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山瀬、フリーキックから追加点!!

ディフェンダーが触ったかもしれないけれど、とにかくゴール(笑)。これで3-1。  
Posted by buu2 at 20:19Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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清水逆転ゴール!!!

坂田が右サイドに上がって中央へクロス。これをジュビロのディフェンダーがクリアするも小さく、それを拾った清水が角度のないところから逆転ゴール。

攻守の切り替えが早い好ゲーム。涼しくなったからかな?  
Posted by buu2 at 20:15Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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大島同点ゴール!!

やや押され気味の試合展開だったのだけれど、大島がマルケスの折り返しをきちんと決めて同点。  
Posted by buu2 at 19:47Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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雨の中のジュビロ戦

いきなりディフェンダーのミスから失点・・・・

あの場所でなぜトラップしようとするのか。そしてミスするのか。うーむ。今日負けたら、さすがにおしまいだよねぇ。  
Posted by buu2 at 19:16Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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2007年08月28日

横浜FCの高木前監督

横浜FCの高木監督が成績不振で解任された。

勝負の世界だから仕方がないとは思うが、彼の力で横浜FCはJ1に上がってくることができたはず。そして、J1で横浜FCが通用しないのは、彼の責任ではない。誰が見たって、横浜FCのメンバーでJ1をフルシーズン戦って成績を残すのは難しいとわかるはずだ。しかしまぁ、そこは勝負の世界。監督の責任じゃないと分かってはいても、解任しなくてはならないのもわかる。「泣いて馬謖を切る」というのとは若干違うような気もするのだが、とにかくお疲れ様でした、という感じである。

J2で下位に低迷していたチームをJ1に引き上げた、それだけでも高木監督の手腕は評価されるべきだと思う。  
Posted by buu2 at 23:59Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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2007年08月27日

世界陸上

9a75d832.JPG世界陸上を盛り上げようと頑張っている電通さんとTBSさんには申し訳ないのだけれど、元陸上部としては、まぁなんというの、陸上という種目で日本人が活躍するのはDNA的にかなり難しいものがあって、それでも短距離の数種目などで期待される日本人の名前が列挙できるというのはもうそれだけで素晴らしい話である。しかし、日本人は優勝、百歩譲ってメダルが好きだから、「出場することに意義がある」なんていう状況では視聴率は取れない。仕方ナシに、全然メダルなんか無理なのに期待感だけを煽ってしまい、これでは「なぁんだ」と思われてしまうのでは選手が気の毒である。

ということで、「あれれれれれ?」と世の中の人が思っているかもしれないけれど、まぁ、こんなものでしょう。選手はみんな暑い中で頑張っていると思いますよ。人間は生まれつき全く同じになんかできていないし、差があって当たり前。陸上競技の、特に短距離などの種目はどうしたって黒人系が強いわけで、その中で頑張っている選手達は、やはり応援してあげないとです。

で、それはそれとして、世界陸上も国際大会なので、もちろんピンズが販売されています。非売品のピンズもセイコー、TDKなど色々あるようですが、とりあえずはオフィシャルグッズからひとつ。これ、オールかな、と思ったんですが、ボート競技なんてないしなーと不思議に思っていたら、お好み焼きのへらだそうです。大阪人ってば(笑)。  
Posted by buu2 at 21:34Comments(1)TrackBack(0)ピンズ││編集

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学力テスト

文科省が悩んでいるらしいのだけれど、わけわかんない(^^;

文科省、学力テスト結果「非公表」 悩むのイヤ…データ不受理も

公表しないなら、はじめから調べるなよ、と。そもそもなんで調査したかって、国際的にも上位にいると思っていた自国の学力が実はそれほどでもなかったので、こりゃやばい、現状を把握しなくちゃ、ってことだったんでしょ?で、その手のデータを上の方だけで独占しているから公務員不信につながるわけで。

全部公表しちゃえば良いじゃん。地域格差があって当たり前。そういうデータを前にして、じゃぁどうしたら良いのかを考えなくちゃいけないわけだけど、それは文科省の官僚が霞ヶ関で考えることじゃなくて、当事者がみんなで考えることでしょ。

最近はこういう投票もブログにはれるんだね。便利、便利。

  
Posted by buu2 at 16:56Comments(2)TrackBack(0)ニュース││編集

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ちょっと見かけた博士

色々な講演会で「博士がどのくらいのレベルか」という話をしてきているのだけれど、同じ話を何度もしてきているので、面倒だからブログに書いておく。というか、昔書いたと思うのだけれど、見つからない(^^; もう随分前の話なのでディテールは色々違うと思います。また、分かりやすく簡略化もしてます。でもまぁ、アウトライン的にはこんなものだと思います。いや、あんまり自信はないんですが(^^;

#メールでお知らせした人もいるかと思います。「これでしょ」っていうのがあったら是非返送してください(笑) なお、その内容を受けて下記の内容は変更される可能性がありますのであしからず。

あと、最初に書いておきますが、これは個人攻撃が目的ではありません。また、これが博士の平均であるとか、そういう主旨でもありません。あくまでも、ある博士達はこんな感じだった、ということです。もちろん、僕があちこちで見てきた博士の中には非常に優秀な方々もたくさんいました。あくまでもちょっと見かけた事例の列挙です。

その1

【与えた課題】
下記のような[濃度]-[評価陽性個体]の散布データがある(薬剤Aを10段階の濃度で同数の動物個体に投与したときに反応が見られた個体数をカウント)。

 1 -
 2 ***
 3 ******
 4 ****
 5 *
 6 ****
 7 ******
 8 *******
 9 **
10 -

このデータでは二つのピークが見られるため、薬剤濃度を指標として動物個体をA群とB群に分けて実験を進めることとした。その際、感覚的な閾値ではなく、数学的な閾値を決定し、その閾値周辺の個体は以後の実験で利用しないことにした。そのための閾値を決定して欲しい。

【出された回答】
データを見ると、2〜5と、5〜9に活性があることがわかる。そこで、5〜9の活性の中心を求めた。平均を取ると(5×1+6×4+7×6+8×7+9×2)/20=7.25となるので、今後採取するデータは7.25を閾値とし、0−7.25で反応のあったものをA群、7.25以上で反応のあったものをB群とする。

【回答をした人】
博士3名で相談の上、出されたもの。

【その時のやり取り】
「では、7.25より下はA群、上はB群ということで今後実験を進めて構いませんか?」「はい」「でも、6はB群ですよね?」「そうです」「7.25を閾値にしたら、6はA群になってしまいませんか?」「そうですね」「では、その手法は間違っているんじゃないですか?」「いや、でもここは平均を取って決めないと」「では方法は間違ってないのですか?」「間違ってません」「でも、一番最初に『2〜5と、5〜9に活性があることがわかる』って、自分で閾値を5に設定しているんじゃないですか?」「いや、でも、数学的に決めろと言われたので、平均を取りました」「平均を取ることの意味って、分かってますか?」「・・・・・」


その2

【与えた課題】
ある薬剤Bについて、下記のような[濃度]-[活性]データがある。

1 0
2 0
3 3.5
4 5.1
5 10.2
6 4.2
7 1.0
8 0
9 0

活性があると判断される濃度範囲はどこからどこになるか。

【出された回答】
2.5〜7になる。

【回答をした人】
博士

【そのときのやりとり】
「でも、生データを見ると、2は活性がないですよね?」「ありません」「なんで2.5から活性があることになるのですか?」「3では活性がありますから、2.1、2.01、2.001とどんどん2に近づけていっても活性があるはずです。なので、2.5でも活性はあります」「でも、2.5の濃度ではデータを取ってないんですよね?」「取ってません」「うーーん、でも、2.5で活性があるというためには、2.5のデータを取る必要があるんじゃないですか?」「今回はデータを取っていないので」「では、2.5じゃなくて、2.01でも良いんじゃないですか?」「中間を取ってみました」「じゃぁ、それはそれとして、上限はなぜ7なんですか?7.5になるのではないですか?」「7.5は調べてませんから」「でも、2.5も調べてないんですよね?」「・・・・・」


その3

【与えた課題】
ある薬剤Cについて、動物実験で活性の有無を調べて欲しい。

【実験】
薬剤Cをマウスに投与して、その効果を観察する。コントロールとして水を投与した群を用意する。

【実験結果】
薬剤C:反応なし
水:反応あり

【出された報告】
今回は実験がうまく行きませんでした。やり直します。

【回答をした人】
博士

【そのときのやりとり】
「薬剤Cが無反応だったのはともかくとして、コントロールである水で活性が出ちゃうのはおかしくないですか?」「相手は動物なので、こういうことは良くあります」「じゃぁ、今までも水で活性が出るというのは良くあったのですか?」「ありました」「それはおかしいですね。実験系に問題があるんじゃありませんか?」「でも、もう論文出してますし」「いや、論文出したとか、特許取ったとかじゃなくて、やっていることが正しいかどうかですよね?」「正しいと信じてます」「では、何に問題があると思いますか?」「今回は薬剤CをDさんが作成しました。Dさんはマニュアルどおりに作るのですが、この薬剤は作成にかなりコツがあり、いつもはEさんが作成したものを使っています。次回はEさんに作ってもらいます」「薬剤Cは普通に販売されてますよね。それを使ったらどうですか?ちょっと高くても必要ならお金は出します」「市販品は精製が良くないようで、うまくいきません」

【後日、繰り返し検証実験をやって判明したこと】
薬剤Cは精製の段階で手を抜くと細胞毒性が高い物質Fが濃縮されてしまうケースがあり、その際はFの活性によって個体の反応が阻害されていた。マニュアルどおりに作ったDさんや市販品が悪いのではなく、マニュアルどおりに手順を踏まずに作成していたEさんに問題があった。マウスにはもともと期待した反応を自発的に起こす性質があり、水で反応があったのは当然だった。薬剤Cをラボで作成せず、市販品で同じ実験を実施したところ、薬剤C、水ともに陽性となり、両者に有意な差は見られなかった。


その1は「平均を取る」ということの意味を理解せず、とにかくデータがあったら平均を取るべし、というマニュアルを叩き込まれてしまった博士が、自分が感覚的にやっている「個体群を二つに分ける」という作業を論理的に表現するにあたり、間違って適用してしまった事例、その2は、自分が一つの場面でやっている二つの行動について整合性が取れていない事例、その3は、実験の結果を客観的に評価せず、過去の経験や論文といったものでバイアスをかけてしまい、本質を観ることができなくなった事例です。

以前、僕が社長をやっていた会社の顧問の方が、「研究者とは、事実に対して真摯に向き合い、それを受け止めることが最低限の資質だ」という話をされたのですが、僕も全くその通りだと思います。研究者である以上は、ものごとをきちんと客観視し、自分の持っている知識を利用してそれを適切に処理し、そして自分の考えを論理的に表現する必要があると思うのです。これが最初のラインだと思うのですが、上の3つの事例は、少なくとも僕の評価基準では「がんばりましょう」という感じです。  
Posted by buu2 at 15:47Comments(3)TrackBack(0)バイオ││編集

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今日の広島戦

たまにはちゃんと感想を書いてみよう。

今日の試合は下位チームを相手にしたホーム戦。前日、上位チームが軒並み勝ち点3を追加しているので、絶対に負けられない試合(って、このフレーズ、テレビ朝日が使っているせいでなんとなく使っちゃうけど、負けても良い試合って、全然ないよね。せいぜい、優勝を決めたあとの消化試合ぐらいのもので。それにしたって他のチームの降格とかが絡んでいれば負けられない)。連続不敗記録なんていうのもあるみたいだけど、今期はスタートダッシュで失敗して、上位チーム、特にレッズの戦力の充実もあって、引き分けですら負けに等しいというチーム状況。

さて、どんな試合になるかと楽しみにしていたのだけれど、前半12分にいきなり失点。ディフェンダーのクリアがミスになって相手フォワードに拾われる、という展開。ヘッドでクリアしそこなったのが誰なのかちょっと見えなかったけど、うーむという感じ。でもまぁ、まだ試合は始まったばかりなので、なんとかなるでしょ、と思って見ていたらあっさり同点に。これは大島から坂田、戻って大島が決める、というもので、ペナルティエリアの中で上手にパスをつないでのもの。こういう流れの中での得点があるのが今のマリノスの強いところ。

と、油断していたら、前半36分、またもディフェンダーのクリアミスが発端になって失点。一点目はヘッドの高さが足りずに相手にボールが流れてしまったもので、ちょっと運がなかったかな、とも思うのだけれど、二点目はいただけない。このあたりから広島はディフェンシブな戦術になり、「これは同点に追いつくのは大変だな」という状態。前半はこのまま終了。とにかく駒野に引っ掻き回されてしまったというのが正直なところ。

後半になっても広島はべったりと守りを堅め、時々カウンターでマリノスゴールを脅かすという戦術。一方のマリノスはなかなかパスの出しどころを見つけられず、ボールをぐるぐるまわす時間が増えてしまった。それでもまぁ広島ディフェンダーの疲労は蓄積するはずで、徐々に相手の弱点をつけるようになってきたな、と思ったのが後半20分ごろ。ちょうどマルケスの投入とあいまって、マリノスの攻撃がはまるようになってきた。良いリズムの中で、「そろそろ同点弾が欲しいな」と思ったときに生まれたのが田中のミドルシュート。ゴールキーパーの指をはじいてそのままゴールネットへ。やっと同点。マリノスにとって悔やまれるのはここからの5分ほど。1点リードのまま後半に入り、どうやってそのリードを守るかということを考えてきた広島は点を取るのか、同点で良しとするのか、ちょっと判断に迷う場面。一方のマリノスは後半開始当初から同じスタンスで、もう1点!というところ。マインドの変化は特にない。こういう場面で一気に畳み掛けることができるのが強いチームなのだが、残念ながら今日のマリノスにはそこまでの強さはなかった。

もう一つ気になったのは、後半終了も近くなった頃にハーフナーを入れたのだけれど、そこからの戦い方。ハーフナーの持ち味は一にも二にもその身長なので、ターゲットマンとしてペナルティエリア付近を走り回り、そこに高いパスを集中するというのは分かる。しかし、坂田がいなくなり、ハーフナーが投入されてからというもの、放り込むパスに正確さがなく、得点しそうな気配が消えてしまった。長いパスはことごとく広島のディフェンスにはじかれてしまい、チャンスらしいチャンスに結びつかない。こうなってみると、これまでマリノスにいた中村、奥、三浦アツといったところの正確なパサーが今のチームにいないのがきつい。

昔の日産、読売と覇権を争い、レナト、水沼、木村、金田が中心という時代から、小村、井原のセンター二枚、サイドに両鈴木という4バックで、両サイドから中央への放り込みが中心戦術のJリーグ初期くらいまで、日産のサッカーは縦パスドッカンの中盤省略サッカーで、読売サポから「日本のサッカーをつまらなくしているのは日産だ」などと言われても返す言葉がなかった時代があったのだけれど、終了間際にやっているのがまさにそういったプレイ。ただ、もちろんこうした戦術はやられる方にとってはいやらしいはずで、特にどうやっても克服できない体格差を利用されるというのは精神的な負荷も大きい。だから、最後の5分でがらっと戦術を変えて、どんどんハーフナーにパスを集めることを否定はしないし、もっとやっても良いとも思う。だけれども、それならもうちょっと供給するパスに正確さを増さないと、と思う。

結局、勝ち越し点の気配がしないままに終了のホイッスル。最後までゴールに向かう気持ちと、それを実現するための工夫はあったと思う。なかったのは、最後の最後に出す「奥の手」を支える、技術だと思う。

数字的に言って、今シーズンの優勝は相当に厳しい。レッズが大崩れする可能性はそれほどないと思う。スタートで出遅れてしまったことはもう仕方がないし、取り返しもむずかしい。となると、来年につながる戦い方、あるいはナビスコや天皇杯につながる戦い方が求められる。課題が明確になったのは非常に良いと思うので、その課題を克服するような工夫をして欲しい。

#9月22日のレッズ戦次第では、奇跡の逆転優勝もないとは言えないけどね。  
Posted by buu2 at 01:44Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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2007年08月26日

龍上海

63eb2b2d.JPG名称:龍上海
種類:独自
場所:新横浜
評価:1/BCC
2007.8.27
コメント:久しぶりにやってきたラーメン博物館。食べたことのない店があったので、売りが味噌という時点でちょっと引き気味だったのだけれど、食べてみた。

麺は太めで平たい手打ちタイプ。やや茹で過ぎの感があって、ちょっと緩い感じ。もともと麺が太いので、それほど大きなマイナスという感じではない。スープの絡みは良好。

スープはトンコツ・トリガラブレンド、煮干を効かせた塩味がベース。これに多目の脂が膜を作っている。そして、店の看板の辛みそが真ん中にトッピングされていて、これを溶かしながら食べるという趣向。辛党の僕なので、二三口食べてから全部溶かしてみたのだけれど、おかげで酷い目に。というのもこのからみそ、唐辛子はもちろんだけど、ニンニクが入っていて、しかもこれが保存料入りの業務用ニンニク(確認したわけじゃないですけど)。で、この業務用ニンニクの酷い味がスープの中に充満して、とても食べられたものじゃない。いつからラーメン博物館はこんな粗悪品を出す店を出店させるようになったのかと小一時間問い詰めたい気分。もともとのスープは決して悪くないだけに、台無し感も増大。

チャーシューは普通にトッピングされてくる肉は味付けは特になし。というか、ほとんど味付けがされていない。肉質はイマイチで、これなら食べなくても良いや、という代物。同行者がチャーシューメンを食べたので(1150円だったかな。高い!)それを一枚貰ってみたら、こちらはちゃんと味がついていて悪くなかった。これなら評価はBでも良い。でも、僕が食べたチャーシューならC。

ということで、かなり残念なラーメンでした。  

すげー値段!

50f6a5d2.JPG以前はラ博って、スリップカードという特別なカードを持っていて、それを見せればいつでもただで入館できたんだけど、今はもうそういうカードも持っていないので、お金を払わなくちゃならない。が、今日は招待券があったので無料。でも、もしその券がなかったら、入場料は300円。

それで、店の前に来てこの券売機を見たらぶっ飛ぶだろうね。1000円を越えるものが平気な顔をして並んでる。うひゃー。  

ラーメン博物館

61d37289.JPGすげー久しぶり。5年振りくらい?武内さんとしうさんが辞めてから初めて?いや、なんか一回ぐらいは来たかも?とにかく、ここ5年くらいで多分1回か、2回目。

なんというのかな、この二人が辞めたぐらいからラーメン博物館って、運営方針が変わってしまったので、どうも魅力がなくなっちゃったんだよね。「あ、食べてみたい」っていう店がなかなかない。
  

はゆはゆ、やっと同点ゴール

ふう、やっと同点。良いミドル。
  
Posted by buu2 at 20:32Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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前半終了

87b6c1e0.JPG2−1で負けてる(;_;)
  
Posted by buu2 at 19:54Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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オオシ同点ゴール

b4f1a30f.JPG坂田がポストではたいたところを大島が落ち着いてゴール!
  
Posted by buu2 at 19:26Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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いきなり

先制された
  
Posted by buu2 at 19:18Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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対広島

a85dc9ad.JPG今日はモブログで実況中継キター。  
Posted by buu2 at 19:08Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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勝負に関する報道

谷(旧姓田村)亮子氏が日本の柔道人気をかなりの部分まで支えていたことは否定しないのだけれど、彼女がやや衰えを見せた今も、新聞の見出しは「谷、破れる」というトーンである。挙句、谷を破った福見友子選手が9月の世界選手権(リオデジャネイロ)代表に選出されなかったりまですると、クェスチョンマークが頭の周りをぐるぐるまわりだすどころの騒ぎではない。

昨日は、ビーチバレーの報道でこんな見出しである。

「浅尾、西堀組は3位 優勝は楠原、佐伯組=ビーチバレー・マーメイドカップ」
出典はこちら

ビーチバレーも浅尾氏とセットになって売り出されているところを見るとそもそもは電通あたりがビーチバレーと浅尾氏に目をつけたところからスタートしているのかな、と思わないでもないし、だから民放の特集番組などで浅尾氏の特集をやったりするのは一向に構わないのだけれど、報道として優勝者よりも敗者が前に出る報道と言うのはいかがなものか。並列に報じるのであれば、あくまでも

「優勝は楠原、佐伯組=ビーチバレー・マーメイドカップ 浅尾、西堀組は3位」

であるべきだ。

似たようなケースとして以前将棋の里見女流を取り上げたこともあるのだけれど(参考:「レディースオープントーナメント決勝」「やっぱりね」)この国のメディアは勝負をする人間への敬意よりも、読者・視聴者に受けることを最重視するようだ。

いや、例えば高校野球のように、敗者はそこでサヨウナラ、勝者は後日また対戦、ということであれば、敗者にスポットライトを当てるのは構わないし、そうあったほうがメディアの姿勢として正しいのかも知れない。しかし、柔道で谷氏に注目すること、ビーチバレーで浅尾氏に注目すること、将棋で里見氏に注目することはそういったスタンスとは全く異なる。親団体としてもそうやって個に注目が集まることの延長線上に自分たちの組織の地位向上があると思って歓迎しているところもあるのだろうが、勝負をしている人間が勝利した背後にある努力を考えれば、報道はあくまでも勝者に焦点を合わせるべきだと思う。  
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2007年08月25日

エクストレイル

43434393.JPG新しいエクストレイルが発表になったので、ちょっと見てみた。前とどこが変わったのか良くわからないけれど、とりあえず今回は見送りということで。っていうか、そもそもなっちゃん(TIIDA)はまだ最初の車検も終わってないわけで、まだまだ乗ります。  
Posted by buu2 at 12:50Comments(0)TrackBack(0)自動車││編集

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あわび肝味噌

ddbcca54.JPG一本気がみずほ台に移転してしまったため、必然的に登板機会が増えているうえだ。食べに行くと大体みょうちくりんなラーメンを出しているので、ついついふらふらっと注文してしまう。今日食べたのはあわび肝味噌ラーメン。

この店、麺を変えたのかな?なんか、昔より腰がなくなって、口の中でブツブツ切れる。これがちょっとどうかと。スープはおいしいのだけれど。そしてラーメンのタイトルにもなっているあわびの肝。こいつは邪魔なので、普通の味噌ラーメンとして売ったほうが良いと思う。

この店の期間限定ラーメンは当たりハズレが大きいのだけれど、これは不もなく可もなく、という感じで、恐らくもう食べない。って、このメニューは今日までだったかな(^^;?一日限定12食だそうです。  

あちらにも書く、こちらにも書く

はい、今後時々登場することになると思われる、コラム直通リンクです(笑)。

まぁ、あっちはあっちで読んでくれ、こっちはこっちで読んでくれ、ということでも良いんだけど、気がついたらリンクします。大したこと書いてないけどね。だって、書きたくても、文字数制限が厳しいんだもの。

あちらにも書く、こちらにも書く  
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2007年08月24日

同じ過ちをなぜって

「同じ過ちなぜ」飲酒運転犠牲の3児遺族ら地蔵開眼法要

なぜって、それは頭が悪いか、捕まったときの罰が軽すぎるか、あるいは両方か、でしょう。多分、両方でしょうね。

飲酒運転なんて、やらないと決めれば絶対やらないんだから、もっと厳罰にしちゃっても良いはず。死刑は可哀想かも知れないけど、別に死刑でも良いよね。そうすりゃぁ、そういう知識さえあればやらなくなるでしょ。飲んで乗る奴は、「このくらいなら大丈夫」って思ってるんだから、「見つかったら大変なことに!」という部分をもっと重くしなきゃ。会社クビ、免許取り消しぐらいじゃ軽いっていうんだから、がっつり重く行きましょうよ。まぁ、懲役500年とかでも良いけど。  
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2007年08月23日

NKGW

僕はあんまり伏字が好きじゃないので、滅多なことでは使わないのだけれど、今日はNKGWってことで。

昨日、新大久保で飲み会があったんだけど、これはスキー関係者の飲み会。新大久保にあったICI石井スポーツ本店の人達(みんなもう辞めちゃってる)と、あとワールドカップで優勝したこともあるプロスキーヤーのVIC小林氏夫婦というのがメンツ。

それで、昔話をしていて、出てきた話。

「そういえば、昔、ガラスのコップを食っちゃうコーチがいましたよね。酒を飲んでいるときにいきなり「おいお前、これ食え」とか言い出して、「えーー、コップは無理ですよ」とか言うと、「ふざけんな、こうやるんだよ」とか言って、バリバリ食べちゃう人」
「あぁ、それはNKGW」

「そういえば、お茶大の選手が途中で転んで、後続の選手が先に行ってから再スタートして、追いついちゃったからって言って再レースを申し込んで、再レースしたら表彰状貰っちゃった人がいたんだけど、それをごり押ししたお茶大のコーチって誰だっけ」
「あぁ、それはNKGW」

「お茶大って言えば、あの、主将だったひと。彼女と結婚するっていうコーチがいましたよね」
「あぁ、それはNKGWだけど、婚約解消しちゃった(^^;」

「そうそう、大会で優勝したときの打ち上げで大暴れして宮内さんに殴られた人が・・・・」
「分かっていると思うけど、それもNKGW」

うむむ、すごい人だ。  
Posted by buu2 at 18:26Comments(0)TrackBack(0)スキー││編集

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まにあなポイント一斉配布

忘れていたわけではないのですが、面倒くさいので放置してありましたまにあなポイントの配布、過去にさかのぼって実施しておきました(^^;

だんだん過去にさかのぼっていって、途中から「一体いつから配布してなかったんだー」と我ながら情けなく思いましたが、結局6月途中までさかのぼる羽目に(^^; やれやれ。そういえば、ラーメンデータベースも全然更新してないよね。誰か、代わりにやってくれないものか。  
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2007年08月22日

山瀬キター

タイトルのみ
  
Posted by buu2 at 20:21Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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今日の夕陽

8d60de11.jpgまぁ、なんということもなく。  
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高校野球が凄いことになっているのだが

あれ?さっきまで1安打で完璧に抑えられていたのに、8回の裏に逆転満塁ホームランが出たぞ。7回表に2点入って、4−0になったところで試合は終了かと思ったのに。

暑い中、ご苦労様です。  
Posted by buu2 at 15:07Comments(0)TrackBack(0)スポーツ││編集

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SEOが無駄な業界

あちこちにコンテンツが散らばっていると分かり難いので、今後はAll Aboutにコラムを書いたらこちらにはリンクを作っておきます。

SEOが無駄な業界  
Posted by buu2 at 11:49Comments(2)TrackBack(0)社長││編集

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2007年08月21日

住民基本台帳カード

ちと印鑑証明が必要になったので、市役所に住民基本台帳カードを持っていったのだけれど、なぜか住民基本台帳カードでは印鑑証明を発行してもらえなかった。

あのさー、なんでもかんでもこれ一枚で済ませてくれるんじゃなかったの(^^;? 結局印鑑カードが必要なるって、どういうことなの。うーーーん、意味不明。もうね、僕とかは背番号振っちゃって欲しいんです。それで、税金から何から、全部ワンストップで面倒見てほしい。色々な手続きで費やしている時間が勿体無い。

で、万一個人情報が漏れたりしたら、その時は損害賠償で3億円ぐらいください。  
Posted by buu2 at 21:42Comments(1)TrackBack(0)日記││編集

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2007年08月20日

ブログでバイオ 第32回 「変わるべきは、大学と学生(含むポスドク)」

31回のJun Seita's Webさんの「ブログでバイオ 第31回 「ポスドク問題はミクロとマクロに分けて考えるべき」」というエントリーでは簡潔に一つの考え方が示されていて、特に反論するところもありません。というか、全くその通りだと思います。

例えば僕だって、大学院出て、それなりのキャリアを積んで、現在にいたるわけだけど、別に今良い暮らしをしているわけじゃありません。だからって、「独立させた社会が悪いんだから、何とかしてください」なんて言いません。全部自己責任ですから。

僕の周りには同じように安定を捨てて苦労している人が山ほどいます。みんな生活がかかっているから、「お上が何とかしてくれるまで待ってます」なんて絶対に言いません。

で、「それはお前の周りにいる奴がデキる奴らばかりだから」と言われてしまったら、もうそこで議論は終了です。僕の周りにいるのはデキる奴らばかりで、それ以外のところにはデキない奴らが沢山いるのかもしれません。でも、そのデキない奴らが何をしているのか、残念ながら僕には見えてこないんですね。だって、デキる奴らはどんどん自分で動くから、目に入ってくるんです。結局のところ、デキるかデキないかは、自分で動けるのか動けないのか、ということではないですか?


5号館のつぶやきさんが「労働問題としてのポスドク問題」というエントリーにおいて次のようなことを書かれていますが、

博士・ポスドク全員が就職するまで、この問題は終わらないと思っています。


これを実現するための一番手っ取り早い方法は、社民党か共産党に票を入れて、日本を名実共に社会主義国家にすることだと思います。そして、かなりの確度で、そんな日本はやってこないと思います。もし職にあぶれているポスドク達が、「もしかしたら国が助けてくれるかもしれない」と思っているとしたら、まずその望みを捨てた方が良いと思います。仮に国がある程度の援助をしたとしても、それは当然ながら、デキない人たちの中にあってもデキる部類の人たちからです。

ストレートに言ってしまうと、博士である以外に何もない、ただ修士課程を修了し、後期博士課程の面接試験に受かっただけの人間かもしれない人の就職の面倒をなぜ公的に見なくてはならないのかがわかりません。もちろん博士課程に進学する際に、「就職は絶対に保障します」という約束が国との間にあったのなら話は別ですが。確かに、「博士になってもろくなことがない」ということが周知され、博士課程に進む人が少なくなる可能性は少なからずあると思います。しかし、その原因はどこにあるかって、役に立たない博士しか作ってこなかった大学に問題があるわけで、そういうところに追い込まれて初めて大学は「役に立つ博士を育成しよう」ということになるはずです。そういった、「正常かつ安定した状態」を生み出すための、今は過渡期にあるのではないですか?

現状の打破のために博士・ポスドクが認識しなくてはいけない点は次の二つだと思います。

1.博士という看板は何の役にも立たない(少なくとも運転免許ほども役には立たない)
2.国は面倒を見てくれない

その上で、自分で何とかしなくてはならないと覚悟を決めないと駄目だと思います。

国が援助すべきかどうか、という部分については、議論しても結論が出ないというか、「援助すべき」という人は一般人にそれを主張しても仕方なくて、文科省や財務省、あるいは政治家に主張すべきだよな、とも思います。もちろん、なんらかの制度的な支援はありだと思いますし(例えば、数ヶ月のインターンシップとか。これも、すでにリバネスなどではやっているわけですが)、すでに文科省は今年度の予算要求でこの手のことを計画しているようです(この手の話はかなり厚労省寄りの話で、文科省としては力を入れたいところでもあるわけです。要は予算の取り合いなので、他省庁の縄張りに入っていくような予算は大好きです。僕は経産省時代、人材育成の予算を取ってきたわけですが、これも厚労省分野の話だったので、経産省は力を入れていました)。

すでにアカデミアにいる人たちは、今の人たちが過去の自分達と同じようなことをやっているにも関わらず、自分達は普通に食べていけているのに、今の人たちは食べていけないということで、後ろめたさがあるのかもしれませんが、こういうのは時代の流れで仕方のない話です。一昔前には炭鉱夫は日本で一番お金を持っている部類の人たちでしたが、今は一番お金に困っている部類の人たちです。他にも繊維産業など、斜陽産業は枚挙に暇がありません。どうしても助けたいと思うなら、自分のポストをポスドクに明け渡せば良いわけですが、もちろん自分が可愛いでしょうからそんなことをする気もないでしょうし、別にそうすべきだとも思いません。

結局のところ、研究の場も競争の場となったわけで、しかもそれは意図的に競争原理を導入したはずです。競争によって、研究の質が高まるという判断ですね。なので、競争に負けた人は、負けたなりの生き方を見つけなくては仕方ないというのが僕の考えです。競争がイヤだ、という人ももちろんいると思いますが、残念ながら中国やロシアも含め、世界中ほとんどの国では競争を肯定する社会になっています。と、突き詰めていくと、小学校の運動会で順位をつけるのは良くないとか言い出すわけのわからない平等主義、平和主義に行き着いてしまうわけですが、残念ながら、競争を否定する考え方は、もう古い、ということだと思います。負けた人にはセーフティネット、ということでしょう。

基本的に産業界は産業界で市場原理のもと、構造改革が進むはずです。意図的に変わらなくてはならないのは、大学と、学生でしょう。  

2007年08月19日

卒論代行

1文字5円、卒論に代行業者…大学は「見つけたら除籍」

おお、こんなビジネスがあるのか。笑う。

ブログでバイオ 第30回 「今の博士、これからの博士に求められるもの」」でも書いたけど、要するに日本人には「何をやったか」じゃなくて、「どこを卒業したのか」が大事だってことで、そこを逆手に取られたわけですね。

もういい加減、どこの大学を出たのかとか、どういう肩書きがあるのかとか、そういうのをリセットして考えたらどうなんだろうね。

確かに、ちょっと前は東大を出た奴は使える可能性が高かったと思うし、看板の価値もあったと思うのだけれど、最近はもう全然駄目でしょう。東大出ていようが、博士だろうが、使えない奴は沢山いるんだから。もう、可能性すら論じることはできない。大学なんかじゃなくて、例えばリバネスでトレーニングを積んでいるやつらの方が全然使える。

試しに数ヶ月、インターンシップでも、試用期間でも良いから、使ってみれば良いんだよ。そうすれば、使えるかどうかなんてすぐにわかるんだから。

大学卒業という看板の価値を破壊する意味では、この手の会社の存在意義もあるかもしれない。ただ、看板の価値がなくなったら、この手の会社は立ち行かなくなるわけで、そのあたりはウィルスとホストの関係みたいなものだね。  
Posted by buu2 at 19:07Comments(0)TrackBack(0)ニュース││編集

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2007年08月18日

坂田のダメ押しゴールキター

今日は坂田、小宮山、河合あたりの動きが良かったわけだけど、ようやく坂田のシュートが決まった。これで3−0。ゲームは決まり。  
Posted by buu2 at 20:42Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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あれ?グランパス、ボーナスくれた

ペナルティエリア内で怒涛の攻めを見せていたマリノス。が、そのこぼれ球をグランパスがクリア。

・・・・したと思ったら、これがディフェンダーに当たってそのままゴールへ。グランパスさん、ありがとう。これで2−0。  
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松田直樹、今シーズン初ゴールで先制!

ポストに当てたりでなかなか点が入らなかったのだけれど、ようやく先制。  
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2007年08月17日

暑いので

仕事をさっさと片付けて将棋でも指すか。  
Posted by buu2 at 14:29Comments(0)将棋││編集

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オーシャンズ13

21e82cde.JPGというわけで、オーシャンズ13を観てきた。

この映画、11と12を観てないときっと全然わけわかんないと思う。11はそれなりに面白かったけれど、12は楽屋受けみたいな映画だったので、観てない人も多そう。で、観てないと、楽しめないと思う。そういう意味では、12は13のための先行投資だったのかもしれない。一作捨て駒というのはどうかと思うけれど、ほとんど全部捨て駒のハリポタに比べれば良心的ともいえる。

で、13だけれど、11のような犯罪映画に戻っている点は評価できる。あと、ジュリア・ロバーツやゼタ=ジョーンズを出演させなかったことによって、映画自体は締まった気がする。でも、華やかさという点ではちょっと見劣りがする。このあたりのバランスのとり方は難しいところだけれど、そういったバランスを上手に取っている007シリーズと比べてしまうと「うーーーむ」という感じ。あと、007やダイ・ハードの荒唐無稽さはある程度許せてしまうのだけれど、オーシャンズで「そりゃないだろ」みたいなのがちと引っかかるのはなぜだろう。やっぱ、「どうやって盗むのか」を楽しみにしているところにとんでもない技が出てきてしまうと、「それがありなら何でもあり」みたいに思っちゃうのかも知れない。

ブラピとクルーニーは相変わらず格好良くてデイモンは前作からちょっとだけ成長していた。アル・パチーノはもうちょっとワルでも良かったと思うのだけれど。ゴッドファーザーのマイケル・コルレオーネの印象が強いので、もっと冷静沈着な悪役を期待してしまった。

でもまぁ、それなりに楽しめた。☆2つ。  
Posted by buu2 at 03:27Comments(0)TrackBack(0)映画2007││編集

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2007年08月16日

新入社員募集

株式会社ライブログでは新入社員を募集します(常時募集していますが)。

募集職種:営業、システム構築、ブログコンサルティング、その他もろもろ、色々あります。

業務内容:営業とか、作業とか、何でも可。ただし、自分で考えて自分で仕事を作れる人じゃないと厳しいかも知れません。実績があるところでは、たとえば

1.ブログの製作・運用サポート
2.ウェブサイトの製作
3.SNSの運営サポート
4.タレントのPRサポート
5.音楽スタジオの運営サポート
6.バイオ関連の調査
7.スキーショップ運営
8.ウェブ用動画制作
9.人材マッチング事業
10.社内イントラネット構築
11.新規ウェブサービスの開発

などなど。「これをやりたい」というのが明確なら、ほとんどのことはできます。そして、ライブログおよびその関係者はそれを全面的に支援します。基本的にはウェブ周辺の仕事になりますが、それ以外でも構いません。

資格:特になし。年齢不問、経験不問。ただし、PC、携帯電話はある程度使える方。また、社内のコミュニケーション言語は基本的に日本語です。英語でも構いませんが、その他の言語『だけ』だとちょっと厳しいです。ですから、日本語か英語である程度コミュニケーションできる方でお願いします。それと、やる気のある方だけお願いします。

待遇:基本的に歩合制、すなわち完全能力主義です。社長を含め、全社員が同じルールで動いています。年功序列じゃないので、いつまで経っても同じ能力ならいつまで経っても同じ給料です。そのかわり、入社した時点で能力が高ければ、いきなり社内トップの給与をもらうことももちろん可能です。また、「私は固定給でお願いします」というのももちろんありですが、年功序列ではないので、その場合は給料は毎年会社との相談ということになります。

入社時期等:いつでも構いませんが、社内の受け入れ態勢もありますので、時期については相談ということでお願いします。また、通常の場合、試用期間を三ヶ月間設定します。学生の方の場合はインターンシップでの就業も可能です。

その他:とりあえず面接に来てください。履歴書などは不要です(もちろん『是非履歴を見て欲しい!』という方は持ってきていただいても構いません。あまり参考にはしませんが(笑))ので、筆記用具だけ持ってきていただければオッケーです。面接はライブログ打ち合わせスペース(神楽坂、あるいは江戸川橋から徒歩5分程度)になります。

備考:パソコンを持っている方、自宅にブロードバンド環境のある方優遇。

社長から:ライブログでは、労働力の切り売りを求めていません。つまり、単純なルーチンワークなど、個人の能力アップにつながらないような仕事はなるべくして欲しくありません。社員には、自分で将来設計をして、将来につながるような仕事をしてもらいたいと思っています。個人のブラッシュアップが同時にライブログへの貢献となり、そしてその延長線上に社会への貢献があるというのが基本です。ライブログを踏み台にしてどこか新しい世界にステップアップしてもらっても全く構いません。また、ここが気に入ればずっといてもらっても構いません。何しろ「自分」という商品をどうやって育てていくかを常に考えてください。なお、僕は「終身雇用」とか「年功序列」といった考え方が大嫌いなので、そのあたりを求める方は会社には合わないと思います。自己実現をする場としてライブログを選択する方、一緒に理想を追求できる仲間を求めています。

連絡先:このエントリーのコメント欄にメールアドレスを記入した上で、「入社希望」と書いてください。こちらから面接の日程調整などについて連絡させていただきます。  
Posted by buu2 at 20:26Comments(1)TrackBack(0)社長││編集

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有期雇用と無期雇用

小泉政権の後期ぐらいから、勝ち組と負け組の格差について論じられることが増えてきた。負け組と書くとピンと来ないかもしれないから、「勝ち組」と「それ以外」とした方が良いかも知れない。社民党、共産党あたりはこの格差を一所懸命論じようとしているし、最近は民主党の一部ですら格差を問題視している節があるが、格差拡大が問題視されることの方が問題だと思う。このブログでは再三書いているとおり、僕は、下に対してセーフティネットを用意することを否定しないが、上に対して仮想シーリングのようなものを設定するのはいかがなものかと考えている。そもそも、デキる奴と、デキない奴に格差があるのは当たり前である。メジャーリーグでバンバン勝ち星を挙げる人間と、日本の球団の二軍で泣かず飛ばずの人間が同じ待遇だったらそちらの方が資本主義として異常である。そもそも資本主義とは持つものと持たざるものを肯定するところから始まっているのだし、混合経済から新自由主義への舵取りが格差拡大につながるというのも前もって知られていたことのはずである。僕はバイオの人間だから、経済の話は表層的にしか理解していないが、それでもこの程度のことは理解しているつもりだ。

僕は日本の格差は大したことがないと思っているし(あくまでも上下の相対的な差について、である)、日本の場合はもっと広がっても良いとも思っているが、問題点もあると思っている。それは、多くのケースでデキる奴は過剰に権利を持っているという点である。そして、過剰な権利の代表は終身雇用である。先日の参議院議員選挙においても、正社員と非正社員の格差について論じられる機会があったようだが、年功序列を良しとし、能力主義、成果主義の導入に失敗する企業が相次ぐ日本では、格差の拡大と有期雇用・無期雇用の問題は切っても切れない関係にある。

そもそも、正社員と非正社員の違いを法律的に明確に把握している人はあまりいないようだ。先日もある社長の集まりでこういった議論をしたのだが、中には「複数の会社の正社員にはなれない」といった間違った認識の社長さんもいた。正社員と非正社員の違いは、「有期雇用か、無期雇用か」だけである。ここにスタートラインを置くと、正社員、非正社員という言葉自体が不適切な気もしてくるので、以下、有期雇用、無期雇用という言葉を使って考えてみる。

本来、組織の中での有期雇用社員と無期雇用社員の位置づけはどうあるべきか、ということをざっくり考えてみると、「普通の人は終身雇用。給料は安いけれど、一生安心して働ける」「デキる人は有期雇用。自分の力でどんどん職場を変え、自分の能力を常にアップさせるとともに実力で勝負する」となるべきではないか。リスクとバーターの高収入であれば、すんなりと受け入れられる人も多いのではないかと想像する。ところが日本では(これは日本に限らず、かも知れないが、経済の専門家ではないので不明)「デキる人は無期雇用。しかも高給」であり、「その他の人もある程度の割合は無期雇用」で、そして最近は「さらにその他の人は有期雇用。低賃金」ということになっているようだ。勝ち組はリスクもない、収入はある、既得権は手放さない、というのでは格差の固定化にもつながる。僕のスタンスは「格差はあっても構わないが、格差が固定化するのは望ましくない」というものだ。

終身雇用制のメリット、デメリットはここで改めて論じる必要もないと思うのだけれど、例えば「大学は良いところを出ていたし、就職活動の頃は優秀だったけれども、組織に在籍している間に堕落してしまい、今はお荷物」という状態になっていたとしてもクビに出来ない、しかも高給取り、という状態が発生してしまうリスク、これがデメリットの代表例だろう。僕は大企業も公務員もやったことがあるので内部からこうした事例を腐るほど見て来ている。しかし、日本の雇用習慣はこうしたデメリットを内包しつつも、安定して生涯勤務し続けることができる今の制度を支持し続けているようだ。結果として卒業大学などの「看板」が重視され、その看板が看板倒れになっていてもなかなか改善ができない状況が続いている。一部の看板(教員免許とか)については見直しが検討されつつあるようだが、既得権者が大多数を占める日本ではこうした動きは遅々としている。そして、これは雇用の流動化を阻害している大きな要因である。

本気で雇用を流動化し、社会を活性化させていくためには、「有期雇用」の質と割合を変えていくべきである。この質と割合が何を意味するかと言えば、有期雇用は高額所得者にこそ適応されるべきである、ということだ。これは数ヶ月前に議論されたホワイトカラーイグゼンプションにも通じるところがあるのだが、例えば年収1000万円を越えているような人たちは無期雇用で守られている必要は皆無である。そういった人たちは毎年(あるいは複数年で)年俸交渉を行う有期雇用で十分ではないか。

今働いている人、それも40代後半以上の人は年功序列のオイシイ部分が出てくる頃なので、こうした意見には恐らく真っ向から反対する人が多いと思うのだが、同一労働同一賃金の原則を実現するためにも必要な考え方だと思う。

まず最初に見直しが必要なのは退職金に関わる税制優遇措置である。税制調査会では平成17年ぐらいから議論されているようだが、残念ながら19年度の税制改革では先送りされてしまっているようだ。
http://www.cao.go.jp/zeicho/siryou/pdf/c4kai4-6.pdf

国の制度自体が年功序列を維持することを支持しているのでは、いつまで経っても状況は変わらない。最初の一歩はこことホワイトカラーイグゼンプションあたりじゃないかと思っている。

国の活力がなぜ失われているのか。この原因は色々あるのだと思うが、僕はその一つに、既得権者、それも少なくない数の既得権者達が組織に居座り続けている現実があると思う。これは、公務員にしても、大企業にしても、であるが、一番分かりやすいのは公務員の身分保障だろう。そのあおりを受けて次の世代の人たちが職にあぶれてしまうというのでは困った話である。組織に対して相応の貢献をしているのであれば、有期雇用であってもなんら困ることはないはずで、その結果現状よりもさらに高収入が期待できるのであれば、「本当にデキる奴」ならもろ手を挙げて喜ぶはずである。現状でも、そういった人種はもちろん存在するが、彼らは日本とは違う企業体質の外資系企業に流出しているようだ。これが日本の企業の活力低下につながらないはずがない。最も優秀な人材が海外に流出しているのは、野球やサッカーだけの話ではないのである。

もし高額所得者に対して有期雇用制度をどんどん導入した場合、企業サイドからすれば「社員の年俸が高騰して、人件費負担が深刻になったら困る」だろうし、従業員サイドからすれば「いつ首になるのかわからない状態では安心して働けない」ということになるかもしれない。昨日、桑田投手の戦力外通告のニュースが流れたが、有期雇用制度のデメリットは大リーグの球団状況を見ていれば良くわかる。球団は人件費を抑えることに一所懸命だし、選手は頻繁に首を切られ、「○○選手が今度はマイナー契約で××に移籍」みたいな話が伝わってくる。しかし、それでも秩序は間違いなく保たれているし、事業としても十分成立しているのである。また、外資系の企業においてもそれは同じである。

なぜこれができないのか。答えは簡単である。今、意思決定をするべき人たちが、こうしたシステムの中で偉くなってきた人たちではないからだ。こうしたシステムが導入されたとたんに社外に放り出されてしまうかもしれない。競争に慣れていないから、すぐに脱落して絶望してしまうかもしれない。別に今のままでもすぐに組織が駄目になるわけじゃないから、このままで良いや、ということかもしれない。確かに急性肝炎で何か処置をしないと、と言う状態ではないが、糖尿病と高血圧を併発して徐々に弱りつつある、という状態なのは間違いないと思う。

また、この有期雇用制度は公務員や大企業などの体力がある組織と、僕が経営しているような中小企業では様相が異なることになる。特にベンチャーと称される部類の会社は、どこも大きな事業リスクを抱えて経営している。そうした中で「無期雇用を増やせ」と言われても、経営者としては簡単に同意できない。人件費は企業にとって最も大きな固定費である。その時に、「給料は多く出すが、その代わりに有期雇用・能力主義で」というオファーを出せることは非常に有効である。実際、今のうちの会社はこうした形態に非常に近い。例えばライブログにおいては、「将来は全く保障できません。あなたの雇用も、仕事も保障できません。仕事は全部自分で作っていく必要があります。なので、自分で次の仕事(=職、会社)をいつでも見つけられないと困りますし、仕事を与えられるのを待っているのではなく、自分で仕事を作る能力も要求されます。その代わり、給料は普通よりかなり良いです。『この会社がいつ潰れても自分はなんとかやっていける』ということなら是非どうぞ」という姿勢を貫いている。公務員や大企業はベンチャーではないのでこうした方針を全ての社員に適用するのは無理だろうが、2種類の職制を用意することは可能だと思う。例えば国家公務員であれば、I種については全て任期制(2〜5年程度)とする、といった方策があり得ると思う。

ここら辺でまとめに入るが、まず、組織には

1.給料が高い有期雇用
2.給料は比較的安いが安定して働ける無期雇用

の二つの職制が必要ではないか、ということである。どちらを選ぶかは社員に任せれば良い。自分の能力に自信があるなら有期雇用でバリバリやれば良いし、そういった馬力がないなら、収入は決して多くないけれど、安定して暮らしていける無期雇用を選べば良い。どちらを選ぶかは個人の選択なのだから、給与に格差が生じても文句は出ないはずである。1と2の割合は組織によって異なるはずだが、例えばうちの会社などなら1を大部分にすると思う。

#実際は、僕が大学生のころは後者を期待する人は公務員になっていた。公務員の給与平均はあまり上下しないので、社会の景気に相対して比較される。今は景気が悪かったり、低賃金の人が多かったりする社会なので、相対的に公務員のステータスは高い。しかし、バブルの頃は「公務員なんて、なんでなるの?」という社会だった。

なお、二つの職制のミックスに加えて、日本においては同一労働同一賃金の徹底も必要だと思う。これは同じ組織において、課長がコピーを取ったら時給5000円で、アルバイトがコピーを取ったら1000円というのはおかしいだろう、ということである。そもそも課長はコピーなど取るべきではない。ところが、「どうせ管理職は残業がないんだから、コピーでも何でもやれ」ということになる。コピーを取るのは勝手だが、それなら給料は安くなりますよ、という姿勢がなければ、管理職には労働の負荷がかかり、アルバイト(低賃金の有期雇用者)の雇用は減少してしまう。

つまり、同一の労働を提供した場合に、有期雇用者に対しては高い給料を、無期雇用者に対しては安い給料を支払うべきだ、ということである。

これによって企業サイドは今よりも労働者に対して力を持つことになるだろうが、その対象はあくまでも「凄くデキる奴」や「結構デキる奴」である。世界的な流れを見ても有期雇用の濫用は決して好ましくないと思うのだが、弱者にばかりしわ寄せが行くのもどうかと思う。デキる奴はバリバリ頑張って、そうでない人はそれなりに頑張りましょう、ということなら、少なくとも今よりは良い社会になると思うのだが、そんなことはないのだろうか?  
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経済鎖国と情報鎖国 情報編

先日経済編を書いたけれども、今度は情報編。
経済編はこちら

一年近く前に、「コミュニティの引きこもり化」というエントリーをアップしたのだが、今回はその延長線上にあるエントリー。なので、まだそちらを読んでいない人は、まずこちらをどうぞ。

インターネットというシステムはネットワーキングやコミュニケーションに威力を発揮する。これは誰もが疑わないところだと思うのだけれど、簡単であるがゆえの弱点を併せ持つ。つまりは、「楽なコミュニケーションだけに依存してしまう」ということである。

楽なコミュニケーションの代表として挙げられるのが、英語からの逃避である。

日本人にとって、「言語」の壁は非常に大きな壁である。世界中で英語の試験の比率がこれほど高く、また「英語が話せるだけ」の人間がこれほど重宝されてしまう社会も珍しいのではないか。英語圏の中学生ならわかりそうな問題を解かせて大学に入れてしまうというのだから「はぁ」という感じだし、英語の能力と言うのは生活環境に大きく影響されるので、格差の固定化みたいなものにも一役買っていると思う(要は、親が英語圏に転勤するような職種の場合、子供の英語力も自動的に高くなり、日本ではそれだけでいろいろな場面で優遇される)のだけれど、まぁそれはそれとして、とにかく日本人の英語に対するコンプレックスは非常に強い。なので、ちょっと英語にハードルを感じる人は、英語から逃げようとする(僕もそういう傾向はあるのだけれど)。

卑近なところで言えば、ファイナル・ファンタジーXIというネットワークゲームがあるのだが、このゲームでは基本的に戦闘を6人のパーティで行う。プレイヤーはそれぞれ魔法が得意だったり、格闘が得意だったり、色々な特技を持っていて、それらの特徴をバランスよく組み合わせてパーティを組む必要がある。誰とパーティを組むのかはみんなで話し合って決めるのだが、その際、「英語圏の人はゴメンナサイ」と外人を門前払いしている人が少なくない。言葉のハードルだけじゃなくて文化的なハードルも確かにあるのだけれど、「折角英語で会話する能力を高めるチャンスなのになぁ」などと思う。しかしまぁ、別に日本語だけでやっていてもゲーム自体は楽しめるので、別に目に見えて損をするわけではない。なので、楽なコミュニケーションに走るのも分からないではない。

以前、「ヤフオクの値上げにあたり」というエントリーでイーベイがヤフーに敗北したことについて書いたのだけれど、これも根っこは同じところにある。

とかく日本人は日本語を理解する人達だけでまとまりたがる。そして、そういうマインドに対しても、インターネットは便利なツールなのである。そういった仲間内での利用の最たるものがmixiに代表されるSNSだ。WEB 2.0という言葉に代表される現在のインタネット技術は、外部とのコミュニケーションに威力を発揮すると同時に、内部とのコミュニケーションにも威力を発揮する。このこと自体は決して悪いことではないのだが、どうもムラ意識とか、いじめ体質などの醸成に一役買っているように見えてならない。

気持ちが良いだけのコミュニケーション、日本語だけのコミュニケーションの行き先は、全世界的に進んでいるインターネットの行き先とは異なる。内向きのネットワークが強固なものになってくれば、それは自動的に異物を排除するネットワークになってくる。日本型インターネット、いわばInnernetの行き先は、情報鎖国だと思う。ただ、江戸時代と違うのは、個人レベルで長崎の出島になることができるという点だ。当然、そういう人には多くのチャンスが訪れると思う。  
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ダイ・ハード

ダイ・ハード

ずーーーーっと前にながら観したけど、ちゃんと観てなかったダイ・ハードですが、wowowでやっていたので観てみた。

なんだよ、これ。面白いじゃん。4.0を観た後だと、この位じゃぁ「死ににくい」とは言えないなぁと思わないでもないけれど、これが20年前の映画なのかぁ。たいしたもんだ。今観ても全然普通に面白い。少なくともこの間観たトランスフォーマーよりはずっと面白い。評価は☆2つ半。できれば映画館で観たかった。  
Posted by buu2 at 02:04Comments(0)TrackBack(0)映画2007││編集

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オーシャンズ12

オーシャンズ 12

はい、13を観るためには12も観なくちゃですね。で、観ました。結論から言うと、なんぢゃこりゃ(^^;

観どころはというと、個人的にはゼタ=ジョーンズだけ。いや、まぁ、それだけでもそこそこ楽しめるって言えば楽しめるんだけど。

今回はメインの盗みがはじめっからやらせ(というか、失敗するのがこみこみ)というもので、そこにお荷物のマット・デイモンがどんな間抜けをやるか、みたいな感じのお楽しみだったわけだけど、そこでジュリア・ロバーツとブルース・ウィリスのシーンとかが入ってきて「あーあー、楽屋落ちになっちゃったか」という感じ。スターが多すぎるので、今回はアンディ・ガルシアとか完全な端役だし、うーーーーむ。

いや、観どころはやっぱりゼタ=ジョーンズ。シックスセンスとか、エントラップメントとか、ふるーい映画を観ていれば「あぁ」みたいなところもあるかも知れないし、ないかも知れない。

ということで、評価は☆1つ。

さて、次は13だ。  
Posted by buu2 at 01:53Comments(0)TrackBack(0)映画2007││編集

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2007年08月15日

オーシャンズ11

オーシャンズ11 特別版

オーシャンズ13を観ようと思うので、その前に予習でまず11を観てみた。なるほど、悪くない。あんまり人が死なないのが良いね。ブラピが出る映画はとにかく人が沢山死ぬからなぁ(笑)。あと、全体の尺が短いのが良い。

ネタは大体想像がついちゃうようなものだけど、軽く楽しめました。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 23:14Comments(2)TrackBack(0)映画2007││編集

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うーーー、最後、ひやひやした

でもまぁ、何とか神奈川ダービー勝ちました。やったー。

横浜FM 2-1 川崎F  
Posted by buu2 at 20:51Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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山瀬兄追加点キターー

後半はやや不正確な攻めが続いていたのだけれど、カウンター一閃、左サイドから坂田が上げて、抜け出した山瀬が確実に決めて2点目。しかし、後半は川崎の動きが良いので、油断禁物。  
Posted by buu2 at 20:19Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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大島先制ゴールキターーーーーー!

二試合で5点目かぁ、大島、頼りになる。

800万円に一歩近づきました。  
Posted by buu2 at 19:37Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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