世の中には色々な人がいるから面白いのだけれど、久しぶりに物凄い馬鹿と飲む機会があったので、備忘録的にまとめておく。
そもそもの発端は、彼女が「ずーーーっと以前から、知り合いの新聞記者と飲み会をしようと言い続けていて、最近になってようやく飲み会が実現できた。そのときに今度の土日にどこか行きましょう、とオファーを出したら、さっきメールで断られた」という話をしたこと。僕としてはそんな話はどうでも良くて興味もなかったのだけれど、携帯に送られてきたお断りのメールを見せてくれた。それは「土日は忙しいので無理です」といった簡素なもの。それで、「どうしたら良いでしょうか」とアドバイスを求められたので、「こんなの全く脈はないよ。もし相手にその気があるなら、『今週末はダメだけど、来週なら』とか、代替案を出すはず。それがないし、それ以前に飲み会もようやくまとまった、というのなら、彼は君のことを避けているんでしょ。これ以上追いかけるのは時間の無駄だから、さっさと諦めて次の男を探したほうが良いよ」と言いました。
つい最近、とある合コンで全く同じ事例を見たので(笑)、内心、あーーーー、またこれかぁ、と思ったわけです。同じ、というのは、「ずっと以前から飲み会をやろうと言っていた」「次回を申し込んだら断られた」というあたりで、その前例では男サイドが腰が引けてしまっていて、イヤだなー感を前面に出していたんだけれど、女性の側はそういうことに全く気が付かないことがあるようです。
ということで、「可能性はないよ。あなたももう30代半ばであんまり時間が残されていないんだから、さっさと諦めて次の男を探した方が良いよ」といってあげたわけですが、この辺から風向きが怪しくなってきます(^^;
個人的にはこういう話は全く興味がなくて、僕としてはサッカー日本代表の話とかをしたかったのですが、この子は話題の中心に自分がいないと気が済まないタイプで、今度は「全然知り合う機会がないから紹介してくれ」と言い出しました。ちょうどその場に地元の市役所に知り合いの多い人がいたので、「じゃぁ、今度、市役所の人を紹介するよ。独身男性はいっぱいいるから、合コンやりましょう」と言ってくれたんですが、「市役所は嫌だ。中央官庁が良い、元木さん、経産省の誰かを紹介してくれ」と、せっかくのオファーを断って、僕に紹介をお願いしてきました。僕は「嫌ですよ」と即答(本当に、文字通り即答)したんですが(笑)、それから延々と、「なんでダメなのか」「なんで即答するんだ」と絡まれてしまいました。
こうなってくると泥沼です。彼女は自分を否定されることに慣れていないのか、あるいは自分のアイデンティティを否定されることが我慢出来ないのか、闇雲に自分を主張し始めました(彼女はいつもそうなんだけど)。彼女はどうやら早稲田卒が自慢だったみたいなのですが、僕が「早稲田って言っても別に普通で、取り立てて優秀とは限らないよね。僕も早稲田にはあえて行かなかったし」みたいなことを言ったら、その場にいた他の3人(5人で飲んでました)の大学を名指しして(っていうか、全部正確に調べているところが凄いわけですが。彼女にとっては、身の回りの人たちの出身大学というのは非常に重要なのでしょう。あぁ、こいつは中央だから大丈夫だ、こっちは成蹊だから安心、みたいに)、「東工大の元木には負けるけれど、他の3人よりは高学歴だ」とか(笑)始まってしまったのです。もうこの時点で、自分の立ち位置を確保するのに汲々としていて、人間関係などはどこかへすっ飛んで行ってしまったようです。言われた側がどう思うかなどは全く関係なくて、自分の立ち位置だけが重要、と。
さすがに僕もイラッとしたので、「あなたは大学は早稲田かも知れないけれど、僕は他のみんなのほうが好きだな」と言ったらブチ切れてました。「あなたみたいに私を不愉快にさせる人は初めてだ」みたいな(笑)。僕もあなたみたいな馬鹿は滅多に見ない、と言いそうになりましたが、隣のテーブルも、隣の隣のテーブルも、「一体何を口論しているのだろう」という感じで耳を欹てているので、辞めておきました(笑)。
僕は、「私はここにいるみんなより良い大学を出ているんだから、中央官庁の誰かを紹介してくれ。事務次官を目指す手伝いをしたい。あと、色々やるのは苦手だから、専業主婦が良い。官僚がダメなら政治家の妻でも良い」とか言ってる馬鹿に知人を紹介したりすれば、それこそ僕の良識が疑われるので、「嫌です」と即答したんですが(^^;
僕の出身校が早稲田よりも彼女的に格上だったのがどうにも気に入らなかった様子で、最後には「父は東大を出て●●(註釈1)に行ったから元木より上だ」と力説されてしまいました。仕方ないので、「あー、それはそうですね、東大じゃ僕の方が下ですね。スゴイスゴイ」と言っておきました。これで終わらせておけば良かったんですが、僕もついつい「それで、あなたは何なの?」と言ってしまったら、怒りで顔を真っ赤にしながら「その娘ですっ!!」だそうで(笑)。
飲み会のあと、「カラオケに行こう」と強力に僕“以外”のメンバーを二次会に誘っていましたが、失敗して、そのまま帰ったようでした(笑)。
この話をさっき知人にしたら、早稲田卒の友達は「早稲田の恥(笑)」と言い、東大卒の友達は「見聞を広めるために飲み会に参加したい」と言い、関西大学の友達は「凄く若くて美人さんで、世間を良くわかってないんでしょうね」と言いました。いや、早稲田を出ていて、もう30代半ばで、美人でもなんでもない(ただし主観)のですが・・・。
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●註釈1:当の馬鹿女から伏字にしてくれとオーダーがあったので別に必要ないと思うけれど伏字にしました。一部上場総合電機メーカーの名前が書かれていました。