2013年11月30日

J1観客動員の記録を更新したのに

ホームでの優勝決定を一目見ようと集まった6万人以上の観客の前で、あっけなく0−2で負けるのがわがマリノスである(^^; この試合、Jリーグの観客動員の新記録となった。

【J1リーグ戦入場者数ランキング】
1 2013年J1第33節 横浜F 新潟 0-2 62,632(86.6%) 日産スタジアム
2 2006年J1第34節 浦和 G大阪 3-2 62,241(97.7%) 埼玉スタジアム
3 2007年J1第33節 浦和 鹿島 0-1 62,123(97.5%) 埼玉スタジアム
4 2008年J1第1節 横浜F 浦和 1-0 61,246(84.7%) 日産スタジアム
5 2001年J1s第8節 浦和 横浜F 0-2 60,553(95.1%) 埼玉スタジアム

定員が6万を超える日本のスタジアムは日産とサイスタだけなので、必然的にそこをホームにしているチームだけが記録を打ち立てることができる。サイスタの場合、ほとんど立錐の余地もないほどにスタジアムに押し込んでの記録なので、日産スタジアムの記録を破るのはかなり難しいだろう。ただ、新国立競技場が完成すると、今度は新国立が記録更新の舞台になるかも知れない。ホームだけではなく、アウェイの動員も必要なので、新潟という横浜までの交通が決して便利ではないチームのサポーターがたくさん来てくれたことも、記録更新の助けになったと思う。

#ちなみにリーグ戦以外だと2004年のチャンピオンシップ第1戦で約6万5千人、トヨタカップの決勝だと6万8千人、ワールドカップ決勝だと6万9千人入っている。

試合は膠着状態だった前半から徐々にマリのスペースの後半になったのだが、ミスから失点し、シュートミスもあって、6万人のため息。

そして、最終節はアウェイのフロンターレ戦となってしまった。2位の広島と3位の鹿島が潰し合ってくれるのはラッキー。とはいえ、鹿島は勝ち点差がかなり大きいので、実質的には横浜と広島のマッチレース。やれやれ、ではあるけれど(^^;、まだ有利なことは間違いないので、次節はぜひ勝って欲しい。チケットは売り切れだけど。


























  

Posted by buu2 at 16:31Comments(0)TrackBack(0)サッカー││編集

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2013年11月29日

ルパン三世の峰不二子役が黒木メイサということに総統閣下がお怒りです



#YouTubeが方針を変更し、パロディ動画を認めるようになったこと、「ヒトラー 〜最期の12日間〜」の監督オリヴァー・ヒルシュビーゲルが同作品のパロディに前向きの発言をしているという報道があったことを踏まえ、停止していた総統閣下シリーズの制作を再開することにしました。


  

2013年11月28日

ジャパニーズ Dining 炭小屋

神田のジャパニーズ Dining 炭小屋で飲み会。

淡路町と神田の間で、昔は良く飲み歩いたあたり。馴染みだった店はほとんどなくなっていてちょっとさびしい。今日は淡路町から歩いたんだけれど、ミルクホールのちょっと先にある。

この店、熊本の郷土料理屋さんみたいなんだけれど、焼酎専門かと思ったらソムリエがいて、美味しくてそれほど高くないワインを飲ませてくれる。料理はそれほど熊本っぽくない気もするのだけれど、色々なメニューがこれまたそれほど高くない価格で楽しめる。っていうか、店の名前もジャパニーズだし、あんまり熊本じゃないのかも(^^;? 

昔は神田にこういう店がたくさんあったんだけれど、最近はあまり見かけなくなった。結構美味しかったしお手頃なので、また行こうと思う。




























店名 ジャパニーズ Dining 炭小屋 (ジャパニーズダイニングスミゴヤ)
TEL 03-3526-3868
住所 東京都千代田区神田多町2-1-11 神田セントラルビル 1F
営業時間 [月〜金] 11:30〜14:00 17:30〜23:30(L.O.22:30)  [土] 17:30〜22:30(L.O.22:00)
定休日 日曜・祝日  

2013年11月27日

秘密保護法メモ書き

法律を作る組織に所属していたり、あるいは公的機関の組織規程を一から作ったことのある人間として書いておく。

法律には独自の文法があって、だから多くの人にとってはわかりにくいものになっている。その文法が無駄かといえばそんなこともなく、なぜそういう文法が必要かといえば、間違った解釈をしないためである。法律は、誰が読んでも同じ結論になる必要がある。それをギチギチに詰めていくと、独特な文法にならざるを得なくなる。

例えば、「馬鹿は死刑」という法律を作りたい人がいたとする。周囲の人間が「馬鹿って、どんな奴のことだよ?」と質問する。立案者が、「人を殺した奴のことだよ」と説明する。質問者は、「人殺し以外は馬鹿じゃないの?」とまた質問する。別の質問者は「戦争のときに敵兵を殺すのはどうなの?」と質問し、また別の質問者は「同じ殺人でも、自分が殺されそうになって仕方なくやってしまうこともあるよね?」と質問する。こうして、「誰を死刑にしても良いのか」を厳密に規定していくことになる。その際、どうしても規定できない部分については裁判で決める。これが法律の有り様だ。

ところが、そういった厳密な議論もないままに、立案者が「じゃぁ、ケースバイケースで、どれが死刑に該当するかは俺が決める」と言ったらどうなるのか。

折角法律には他者の主観が入りにくくしてあるのに、「俺が決める」という主観を導入しては台無しである。それでは、「俺が法律だ」ということになりかねない。通常の法律は、こういった事態にならないように細心の配慮がなされているものである。ところが、馬鹿が作ると、これらの暗黙のルールがすっ飛ばされてしまう。おかげで、法律を作ろうと思った最初の意図は正しかったにも関わらず、できあがった法律は酷いものになってしまったりする。先進国であれば滅多に起こることはないのだが、政治家の知能が低下してくると、残念ながら起きてしまうことがある。

そういった大惨事の代表例になりそうなのが、今、成立しそうな特定秘密保護法である。

公務員の不作為によって国家の安全が脅かされたら困る。これはその通り。でも、その目的で作った法律によって、様々な「不都合な真実」が隠蔽されるのも困る。本来やるべきは、目的に対して必要にして十分な法律を作ることである。いい加減に作れば、都合の良い解釈で運用されるだけだ。「じゃぁ、そういう解釈をされないように監視したらどうか」という意見もあるかも知れない。しかし、法律は、運用ではなく、立法の段階できちんと作られているべきなのだ。運用の良い、悪いによって評価が左右されるような法律は、作られた時点でダメな法律なのである。

参考:特定秘密保護法4党修正案の全文
http://www.asahi.com/articles/TKY201311260565.html
  
Posted by buu2 at 17:05Comments(0) ││編集

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かきご飯

牡蠣ご飯を作ろうと思ったのだが、作り方はそれぞれみたいなので、色々参考にしつつ、レシピを考えてみた。

土鍋に研いだお米を3合いれ、水に浸す。

洗った加熱用牡蠣120グラムを、醤油50、日本酒50を合わせた煮汁で下茹でする。




牡蠣に軽く火が通ったらアクをとりのぞいて、煮汁だけを土鍋にいれる。




約30分置いて、米に煮汁を吸わせる。

土鍋を強火にかけて、沸騰させる。

沸騰したら牡蠣を入れて、中火にする。




蓋をして、水がなくなった頃に弱火にして約3分加熱する。

火を止めて、20分蒸らす。

できあがり。




困った、すばらしく美味しいかきご飯が大量にできてしまった!誰か、食べたい人はいませんか??


  
Posted by buu2 at 14:35Comments(2)TrackBack(0)料理││編集

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かぐや姫の物語

ジブリ最新作の「かぐや姫の物語」を観てきた。

予告編では「かぐや姫の罪と罰」という思わせぶりなコピーを使っていたのに、実際はそのあたりは思ったよりも明確ではなく、わかりにくい。ちょこっと出てきたセリフから推測すると、「地球みたいな下賎な世界に思いを馳せやがって」というのが罪で、地球での生活との別れが罰なんだろうな。

ストーリーのおおまかなところは古くから伝えられている竹取物語とあまり変わりがない。篤姫で松坂慶子がやっていたような教育係と、幼なじみが追加してある。これによってストーリーに厚みがでていて、おかげでジブリとしてはかなり長い、2時間以上の映画になっている。

まんが日本昔ばなしのジブリ版という感じだが、日本の四季と自然を強く意識した絵作りや演出はさすがだし、音楽は魅力的だし、声優を使わずに普通の俳優を起用するあたりも違和感はない(アフレコではなくプレスコだからというのが大きいと思う)。作品の全てから、きちんとジブリらしさが出ている。加えて、原作に忠実なので、最近のジブリ作品に多く見受けられる説教臭さがない。

輪郭線に囲まれた領域をベタ塗りするというアニメ画手法から大胆に抜けだした画法はいわばパラパラマンガへの先祖帰りでもあり、絵コンテに彩色したようにもみえるのだが、微妙にビブラートするような線が躍動感を生み出していた。ちなみに陰影の付け方などを見ていると普通のアニメと同じように彩色されているので、コンテか墨で描いたように見える輪郭線の処理には逆に手間がかかっているのだろう。

他にも、特定のキャラによってユーモアを演出したりしていて、トータルでみて完成度が高い。なるほど、公開時期を後ろ倒しして熟成度をアップさせた甲斐があったというものである。日本人でなくては作ることのできない、だからといって、日本人なら誰でも作れるわけでもない、むしろ、ジブリ以外では作ることが難しい作品だと思う。つまり、ジブリならではの映画で、さすがというよりない。

余談だが、ラストの終わり方をみて、日本人って、こういうところが淡白だよなぁ、としみじみ感じた。良い、悪いではなく。

評価は☆3つ。  
Posted by buu2 at 12:05Comments(0)映画2013││編集

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2013年11月26日

千と千尋の神隠し



実は、きちんと最初から最後まで観たことがなかった。それで「宮駿で面白かったのはカリオストロとラピュタまで」と言ってしまうのは問題があるので、DVDを借りて観てみた。

すると、これが面白い。面白いだけでなく、非常に高い作家性を持つ作品だった。ストーリーは暗喩のようなものが散りばめられているけれど、必要以上に説明するわけではない。解釈に自由度があって、色々な受け止め方ができる。恐らく宮駿の頭のなかでは理路整然とストーリーが構築されているのだろうが、それをあえて押し付けないようにしているところが凄い工夫である。こういう、色々な解釈が可能な作品というのは、作れそうで作れないと思う。ストーリーが成り立つ程度に説明をぼかすという作業は非常に難しい作業なのだ。

一部に環境汚染を批判するような説教臭さはあるものの、それも別に鼻白むようなものではない。

あのシーンはなぜ?これはどういう意味?カオナシってなんなの?と、色々な疑問が湧いてきて、それでいて、その答えは一つではなく、それを観た人たちの人生を映し出すものになる。子供に「これはどういう意味なの?」と問われると返事に詰まりそうだが、それを聞いた子供たちがおとなになった時、改めてこの作品を観れば、子どもの時に観た感想とも、両親から聞かされた解釈とも違う感想を持つのではないか。一家に一枚、永久保存版として保管しておいて損のない作品である。

あと、ストーリーとはちょっと関係が薄く感じられるけれど、エンディングの「いつも何度でも」はやはり素晴らしい。

評価は☆3つ。  

2013年11月25日

ロボジー



映画館で観ることができなかったので、TSUTAYAで旧作になるのを待ってBD鑑賞。

社長命令によって二足歩行ロボットを三ヶ月で完成させなくてはならなくなった木村電機の落ちこぼれ社員三人と、彼らが作り上げたロボット(?)の活躍を描くコメディ映画。

ドタバタコメディなので、あちこちに無理のある設定があって、突っ込もうと思えばいくらでも突っ込める内容になっているのだが、それは野暮というもの。あまり構えずに、のんびり観ていれば、結構楽しめる。もうちょっと色々なエピソードを突っ込めればさらにおもしろくなったとは思うのだが、時間の制限を考えればこれが限界だったかも知れない。

明和電機を意識したロゴの木村電器のロゴだったのだが、実際には協力していないのかも知れない。エンドロールを見た限りでは、その痕跡は見つからなかった。

吉高由里子、濱田岳、田畑智子、和久井映見と、個人的に好きな俳優が中心になって活躍していたのもちょっと嬉しかった。

最初から最後まで適度なテンションで緩みが少なく、良い出来だと思う。評価は☆2つ。

余談だが、斎藤ノブの名前をエンドロールで見つけた。  
Posted by buu2 at 14:43Comments(0)TrackBack(0)映画2012││編集

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勝漫

神田秋葉原御徒町には名店が多いが、勝漫もその一つ。創業昭和52年(1977年)はこの辺りのとんかつ屋としては新しい。1990年代前半には「日本一」と賞賛する人もいるほどの有名店になった。

2007年に厨房を仕切っていた松井孝仁氏が独立し、以後、何度も職人が変わり、その間、かなり味を落としていた時期もあったのだが、2013年11月の時点ではかなり頑張っている印象。しかし、絶好調時の輝きを取り戻すまでには至っていない感がある。

店は以前よりも1.5倍程度広くなった。壁には各種メニューの張り紙があって、あたかも神田の安い居酒屋のようである。もはや、老舗の風情はなくなってしまった。接客も、ファストフードの「ポテトはいかがですか」のように皿に盛った椎茸を勧めにくるあたり、ちょっと高級感に欠ける。しかし、頻繁にお茶の減り具合をチェックしたり、熱心にお客への接待に努めている様子には、悪い気はしない。

ヒレカツはやや高温でしっかり揚げられており、ロースはそれに比較するとややマイルドな感じ。ヒレ肉はジューシーさを閉じ込めていて、肉汁の旨味が楽しめる。ただ、肉自体の旨味はもう一息。衣はやや粗めで、サクサク感が良い。これにソースをかけてしまうのは野暮というもの。素のままか、少量の塩、辛子で楽しみたい。だからこそ、一層肉そのものの旨味が足りない点が惜しまれる。食べ進むうちに衣が湿ってきて、肉から剥がれ気味になってしまったのもちょっと惜しい。

ご飯はやや柔らかめで、個人的には好みだが、もっと硬めの方が一般受けはするかもしれない。味噌汁は標準的。漬物は山葵やゴーヤがあってちょっと面白かった。

揚げ方がコロコロ変わってしまうようだと今後の味はどうなるかわからないのだが、少なくとも今のところはかなり良い味だと思う。


























  

2013年11月24日

皮から作る手作り餃子パーティ

会社の営業部長が公認会計士の試験に合格したので、お祝いでホームパーティを開催。我が家のホームパーティは生地からつくるピザパーティと皮から作る餃子パーティが定番なんだけれど、今回は餃子パーティを開催。










今回はデスラー油も作ったので、できたてデスラー油を使った麻婆豆腐も作ってみた(写真なし)。人数分ちょうどを作ったのだが、主賓が「もっと食べたい」というので僕の分がなくなってしまった。なので、自分ではちょっと味見しただけなのだが、出来はそこそこだったはず。




麻婆豆腐を食べて、餃子を死ぬほど食べて、酒は飲み放題で、最後にロア・レギュームのケーキで仕上げ。おかげで最後の方はよく覚えていない。




古着をみんなで分けて、そこそこ育ったみゆきメダカを分配し、お開きになったはず。

次回は12月のピザパーティで(^^  
Posted by buu2 at 23:46Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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2013年11月23日

おはなの釜玉うどん

おはなの釜玉うどん。




ランチセットの牡蠣ご飯。




こちらは定番のカレーうどん。




いつも美味しくて満足。  

2013年11月22日

「ボランティア」や「インターンシップ」についての一考察(manaveeの事例から)

ITmediaがなんでこんなサイトを持ち上げているのか良くわからないのだが、

「お金がかかるのは変」 無料の受験動画サイト「manavee」作った東大生 プログラミング未経験から5万人が使うサイトに
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1311/22/news049.html

企業組織の役割は極論すると大きく2つしかない。一つは雇用を生み出すことで、もう一つは税金を納めることだ。では、このmanaveeはどうなのか。記事を読んだ限りでは、運営費用の月数十万円は花房氏のポケットマネーと寄付。この利用先はサーバ代、設備費、広告費などで、講師には当初1講義1,000円を支払っていたが、今はボランティア。サイトは完全無料で、広告は掲載しない。何しろ、「サイトに広告を貼ったら、リテラシーの低い人がクリックしてしまうかも知れない」と考えるような具合である(笑)。この考え方の頭の弱さ具合が理解できない人には下記を読んでもらうとして、

参考:B to Cの関係をどうやって再構築していくか
http://buu.blog.jp/archives/51219044.html

雇用も生み出していないし、納税額もゼロであることが容易に想像できる。

こういう活動は一見恵まれない子供たちに向けた有益な活動のように見えるが、実際には社会へのテロ行為と同じである。本来有料で提供されるべき役務が無料で提供されるのだから、これが大規模になるなら、受験産業に与えるインパクトは小さくない。例えば「河合塾や駿台、東進に行くよりも、このサイトで」となれば、予備校に損害が出る。そもそも、独占禁止法の不当廉売に当たる可能性はないのか、古美門研介氏に聞いてみたいところである。

2 不当廉売規制の目的
独占禁止法の目的は,いうまでもなく公正かつ自由な競争を維持・促進することにあり,事業者が創意により良質・廉価な商品又は役務(以下単に「商品」という。)を供給しようとする努力を助長しようとするものである。この中でも,企業努力による価格競争は,本来,競争政策が維持促進しようとする能率競争(良質・廉価な商品を提供して顧客を獲得する競争をいう。)の中核をなすものである。この意味で,価格の安さ自体を不当視するものではないことは当然であるが,逆に価格の安さを常に正当視するものでもない。企業の効率性によって達成した低価格で商品を提供するのではなく,採算を度外視した低価格によって顧客を獲得しようとするのは,独占禁止法の目的からみて問題がある場合があり,そのような場合には,規制の必要がある。正当な理由がないのにコストを下回る価格,いいかえれば他の商品の供給による利益その他の資金を投入するのでなければ供給を継続することができないような低価格を設定することによって競争者の顧客を獲得することは,企業努力又は正常な競争過程を反映せず,廉売を行っている事業者(以下「廉売行為者」という。)自らと同等又はそれ以上に効率的な事業者の事業活動を困難にさせるおそれがあり,公正な競争秩序に影響を及ぼすおそれがある場合もあるからである。

引用:不当廉売に関する独占禁止法上の考え方(公正取引委員会)
http://www.jftc.go.jp/dk/guideline/unyoukijun/futorenbai.html

manaveeの場合、無料でサービスを提供していることから、マーケットへの影響が懸念されると同時に、サイトのコンテンツのクオリティが維持できるのかという問題もある。間違った授業や、質の低い授業を展開した場合、その責任の所在が不明確である。質の維持には当然コストがかかるわけで、そこをボランティアに頼るなら、普通に考えて、質は維持は難しくなってくるはずだ。大体、このサイトで良い授業を展開できる人材なら、普通に学校や予備校の講師をやるはずで、その人達がボランティアで労務を提供できるとしたら、その人たちはどうやって生活しているのだろう?日本はなぜかボランティアを過大評価する風潮があるのだが、どこでもかしこでもボランティアが仕事してしまうと、社会のシステムは崩壊する。

仮に寄付が多く集まって、manaveeがしばらく運用されてしまうと、大学受験産業にも影響を及ぼしかねない。普通に考えれば、多様なビジネス展開を図っている事業体はその損失を他所からの収益で補填できるが、それができない体力の弱いところから退場を強いられていくので、市場は寡占化が進む。一方で、寄付に頼って基本無料で運営されるサイトが安定して継続できる可能性は非常に低いので、やがてサイトは運用が停止される。そのとき、残されるのは不健全な形で成長した受験産業界になる。

「やりたいという人がいるんだから、労働の対価は無償でお願いする」というのは労働力の搾取であって、ボランティアだろうが、インターンシップだろうが、なるべく避けるべき手段なのである。もしこれが許されるなら、キャビン・アテンダントも、テレビのアナウンサーも、事業主は全部ボランティアで済ませてしまうことが可能だろう。「財産はあるので、お金は要りません。その代わり、テレビで喋らせてください」という人は必ず存在するはずだ。でも、実際にはそこまでの事態にはならない。それは、日本社会の企業体が、きちんとしたモラルを持っているからに他ならず、それをやらない会社はいわゆるブラック企業の烙印を押されることになる。

こういうことを世間知らずの学生がやるのは仕方がないのだが、大人がちやほやするのは全くいただけないし、こんな風にポジティブに記事にするのもどうかと思う。これが許されるなら、「夜中にタクシー待ちで苦労している人がかわいそうなので、無料で送迎してあげる事業を立ち上げよう」などと考える人が現れかねない。そのあたりの法的な検討は専門家にやっていただくとして、僕たち一般生活者は、「ボランティア」や「インターンシップ」と耳にした時、「それを無償の労働でまかなえば、本来存在したはずの雇用が失われるのではないか」と考えてみる必要がある。これがオリンピックやワールドカップといったテンポラリーなイベントならともかく、継続的にサービスを提供していく組織が、その運用に必要な労働のほとんどをボランティアに頼るというのは、正常ではない。  

あろいなたべた

有楽町・銀座界隈にはタイ料理店がたくさんあるけれど、その中ではかなりディープな感じ。新大久保や北池袋にはもっとタイっぽい店があるけれど、このあたりでは珍しい。ここで食べさせちゃってどこかから文句が出ないのかな?と心配になるような業態だけど、ずっと平常運営しているのできっと大丈夫なんだろう。ガード下に衝立を置いて、店の領域が二倍に拡大している感じ。このスペースが禁止されてしまうと今以上に大行列になってしまうので、ぜひ今のままでいて欲しい。

料理はやや日本風にアレンジされている感じで、香草の効き、辛さともに抑えめ。しかし、お手軽にタイの雰囲気を味わえることは間違いない。年中無休なのもありがたい。ちょっと残念なのは店じまいが早いことだけど、おかげで泥酔するまで飲む心配はない。大抵満席で店の外の椅子に座って待たされることになるけれど、回転が早い店なので、それほど長い時間待たされることはない。
















店名 あろいなたべた 有楽町店 (aroyna tabeta)
TEL 03-5219-6099
住所 東京都千代田区丸の内3-7-11
営業時間 11:00〜23:00
定休日 無休  

風の子の黒坦々麺

この間食べに来た時に新メニューの黒坦々麺を見つけたので、早速食べてみた。




麺は手打ちの縮れ麺タイプ。スープはゴマで味付けした濃厚豚骨タイプ。激辛を指定して注文したらそこそこ辛かった。食べ終わった後に口の中に苦味が残る点がちょっと気になったけれど、無難に美味しかった。でも、僕ならこれより普通のとんこつ塩を選ぶ。  

PIATTO 本場韓流 スンドゥブチゲクッパ

レンジグルメ市場において、味の面でKAGOMEに前面敗北に近い感じのS&Bだけど、知らない製品が売られていたので買ってみた。スンドゥブチゲである。




まず食べてみてぱっと思うのが、不自然なくらいの粘度である。片栗粉を入れてとろみを出したような感じなのだが、これが不自然。おぼろ豆腐も何か中途半端な感じで、以前S&Bのラインナップにあった普通の韓国風カルビクッパの方がずっと美味しかったと思う。

パッケージを見た限りでは期待できるかな、と思ったのだけれど、食べてみてがっかり。ローテーション入りは難しいだろう。評価は☆半分。  

2013年11月21日

四十九日のレシピ

最初に書いておくけれど、僕の現在における若手女優イチオシは堀北真希でもなければ長澤まさみでもなく、二階堂ふみである。「地獄でなぜ悪い」でも、「不道徳教室」でも、「脳男」でも、「悪の教典」でも、素晴らしい演技を見せていた。

さて、もうひとつ書いておくと、僕の現在における若手映画監督のオシはタナダユキと西川美和である。

本作は、70歳で急死した女性の四十九日を描いたもので、タナダユキ監督、主演永作博美である。縦軸で依存症の更生施設でたくさんの子供たちを送り出してきた女性の人生を、横軸で子供を産まなかった女性の人生を描いている。名優と言っていい俳優たちを配し、地味なストーリーをタナダユキらしい表現で調理している。

不妊で苦悩する女性を永作博美が演じている。芸達者な役者さんが多かったけれど、一番の存在感はやはり二階堂ふみである。実は、途中まで二階堂ふみが出ているのを知らなかった。単に、イモ役の女優のあまりに良い演技に「良い俳優だなぁ」と思っていた。途中から、ちょっとした仕草が二階堂っぽくて「もしかして?」と思い始めた。とはいえ、本作のイモはいつも厚化粧で、素顔が見えない。その女優がラストで厚化粧をとって登場したら、やっぱり二階堂ふみだった。本当にこの俳優さんは良い演技を見せる。もちろん、彼女が良いだけではなく、彼女の良さを引き出してくれる園子温とか、タナダユキに起用されているからでもあるのだが、多くの女優がしょうもない映画に出てその才能を伸ばせずにいる中、次々と良い作品でその存在感を発揮しているところに、実力と同時に運を感じさせる。彼女には、ぜひ野田秀樹の芝居に出て欲しいのだが、まだ野田秀樹の目に止まらないのが不思議である。僕が彼女のファンであることを差し引いても、彼女の演技は特筆すべきものだと思う。

では、ストーリーはというと、ちょっとありきたりな感じは否定できない。多分こうなるんだろうな、と思っている通りの展開になる。また、最後のフラはちょっと違和感がある。主人公の結婚の行方もちょっとどうなのかなぁ、と思わないでもない。こういった不満が残るのは、この映画が原作ものだからかも知れない。もうちょっと違うストーリーにできたらなぁ、と思う。というか、フラの前に終わってしまっても良かったんじゃないかとすら思う。でも、別につまらないわけではない。日本映画らしい抑えた色彩の中で、日本映画らしい「再生」を丁寧に描いている。

しかし、それにしても一番残念なのは、この映画が公開2週目にも関わらず、全然客が入っていないことである。タイガーマスクやハーロックに客が入らないのは全く問題ないのだが、この映画が、レディースデイの夕方でもガラガラの状態を見ると、なんとも寂しい気分になってくる。作家の立場でも、「もっと良い本がたくさんあるのに、新しい才能を発掘せず、プロモーションにお金をかけた本ばかりが売れる」という状態を残念に思うのだが、映画でも同じだ。テレビ局やジャニーズ、AKBが絡んだ映画ばかりに客が集まり、それを観て「日本の映画はつまらないねぇ」とため息をつきながら映画館を出てくる。それなら、こういう映画を観れば良いのに、と思うのだが、ライトな映画ファンにはこういう映画に関する情報は届かない。ということで、このレビューを読んだ人の中に、「たまには映画でも観ようかな」と思っている人がいたら、清須会議でも、SPECでも、悪の法則でもなく、この作品に足を運んでくださいm(_ _)m って、SPECは僕もまだ観てないんですが。

評価は☆2つ半。

僕が選んでいいなら、今年の映画祭の助演女優賞は本作の二階堂ふみで決まり。今僕が書いている新作小説が映画化されるなら、主演はぜひ二階堂さんにやって欲しい。無理だろうけど(笑)。  
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2013年11月20日

かつ善

川越グルメといえば芋か鰻だが、とんかつの楽天という名店があった。このとんかつ屋、上野にあった創業昭和6年の老舗の暖簾分けだったのだが、上野の本店は30年近く前に廃業してしまったそうだ。その味を残しているのが水戸と川越の2店だったのだが、昭和48年から続いていた川越支店も、5年ほど前に営業しなくなり、いつの間にかそこには一軒家が建ってしまった。はて、川越からはうまいとんかつは失われてしまったのか、と、知り合いの川越市民にきいてみたところ、「かつ善という店に時々行く」ということだったので、食べに行ってみた。

店に着くと、大きな駐車場は一杯で、しばらく駐車場の外で待たなくてはならなかった。また、ようやく車を停めて店に入っても、店内は満席。運良く前のお客さんが席を立ったので、ようやく席に着くことができた。

メニューを見ると、特大、大、中、小という文字があって、かなり嫌な予感がした。店員さんに「これは、質が良い、悪いではなく、単に大きさですか?」と質問したところ、そうだという返事である。小と中は1,000円前後の価格。これで良い肉が出てくるわけがない。しまった、また失敗した、と思いつつも、わざわざ川越くんだりまで出かけてきたのだから、食べないわけには行かない。それに、大きさだけで値段が決まっていたとしても、鰻のように、大きくなったことによって脂が乗るといったことも可能性がないとは言えない。そこで、「大」を注文してみた。
















しかし、出てきたものは、「中」のとんかつが2枚という、ただただ量が増えただけのものだった。肉の質は当然1,000円程度のものなので、高いところを望むべくもない。凡庸な肉を揚げたヒレカツが、ご丁寧に二枚もある。これを苦労しながら胃袋に押し込んだのだが、これが苦行と言わずして何なのか。とはいえ、これはきちんと情報を仕入れなかった自分が悪い。ダイエット中ということもあって、朝ごはんを食べずにやってきて、これを食べて、今日は夜ご飯は抜きである。なんとも残念だ。

とんかつ以外では、ご飯はなかなか美味しかった。しかし、あとはどれもこれも普通のレベル。ちょっと、遠出して食べに来るほどのクオリティではなかった。やはり、川越からは良質なとんかつは失われてしまったのかも知れない。

店名 かつ善
TEL 049-233-3207
住所 埼玉県川越市鯨井544-1
営業時間 11:00〜21:00
定休日 年中無休  

2013年11月19日

シュークリー

今、日本で最も入手困難なシュークリームのひとつであろう、人形町シュークリーのシュークリームを食べてみた。




黒ゴマとパウダーシュガーのトッピング、ザクザクっとしたシュー生地、カスタードクリーム、なるほど、どれもなかなか美味しい。行列もやむなしであろう。

9:30〜70個、12:00〜130個、17:00〜130個の合計3回販売されるけれど、確実に購入しようと思ったら販売時間の15分前ぐらいには並んでおきたい。一個220円。

店名 シュークリー (Sucre-rie)
TEL 03-5651-3123
住所 東京都中央区日本橋人形町1-5-5 セントハイム人形町源 1F
営業時間 [月〜土]9:30〜19:00
定休日 日曜日(クリスマス・バレンタイン等除く)  

2013年11月18日

悪の法則

counselor


最近、良い役をやることが多いマイケル・ファスベンダー主演、キャメロン・ディアスとブラピの有名どころにハビエル・バルデムとペネロペ・クルスの夫婦が共演した作品。

サスペンス映画のように宣伝されているけれど、謎解きの要素のないクライムムービー。観る側は「この人、なんでこんなことになっちゃったのかな?」と、登場人物以上に情報がない状態で話が進んでいくので、途中で油断することができない。ところがその謎の多くは最後までなされない。いくつかのヒントは散りばめられているけれど、何も語られないことも少なくない。ストーリー上に矛盾があるわけではなく、あとは勝手に想像してください、ということだ。全部がきっちりはまるジグソーパズルのような作品ではなく、むしろ、あちこちのピースが足らなくて、全体像は観る側が想像して補完しなくてはならない。

最近ときどき見かける米国とメキシコの国境を舞台にした作品。この地域の特徴は人を殺すことがゲームのように日常的に行われているということ。東西冷戦、テロ組織と続いた犯罪映画の舞台は、アフリカや中米といった貧困地域へと移ってきているようだ。虫けらのように人が殺されていくのだが、その残酷な殺し方を馬鹿っ丁寧に描いているので、観ていて首元が涼しくなってくる。日本人が観ると非日常感がめちゃくちゃ強い。

そんな映画なので、独特の緊張が張り詰めていて、いつ殺されるか、どうやってやられるか、とビクビクしながらの鑑賞になる。おかげで最後まで退屈することはないのだが、鑑賞後の後味は決して良くない。月刊シネコンウォーカーでは「甘味な後味」と書かれていたけれど、異常に苦い後味だった。

有名俳優が出演しているスタイリッシュなサスペンスだと思って初デートで観に行くと、終わった頃には気まずくなっていることうけ合いである。あと、覚えにくい邦題がいただけない。字幕は松浦美奈女史。

評価は☆1つ半。  
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2013年11月17日

割引制度徹底攻略ガイド その1 ユニクロの割引

ときどき「元木の専門は何なんだ」と言われるのだが、要は分析屋で、その対象が色々なので、本当の専門は何なんだと聞かれてしまう。その分析対象の一つが「割引制度」で、ある道路関連の公団が政治家の圧力を受けて割引制度を導入せざるを得なくなった時、その制度設計をやったのが私である。その「パスポート」という割引制度は公団始まって以来のヒット商品となり、担当者には金一封が出るという異例の事態となった。私はその後二年間にわたって、その公団の割引制度の設計に携わった。この当時(1998年)から今に至るまで、多分日本で唯一の割引制度の専門家である。

さて、その割引制度だが、これまでは投入する側の立場に立って、各種のB to B、B to Cの事業主に対してコンサルティングを実施してきた。今回は、ブログを通じて、巷にある割引制度の使い方について事業主のみならず利用者の視点からも情報発信していくことにした。こういう分析を公表してしまうと、これまで何の気なしに割引に誘導されていた顧客が「賢いお客」になってしまい、割引の効果が薄れ、割引制度自体の見直しにつながったりする危険性があるのだが、こんな辺境のブログであればそのインパクトはそれほど大きなものになならないだろう。このブログの読者だけの耳寄り情報ということである。

さて、第一回は、ユニクロである。

ユニクロの割引の基本は「潜在需要現地顕在化型」と分類される。このタイプの割引はスーパーや大手家電量販店などの折込広告で頻繁に実施されているもので、割引されている目玉商品を誘引素材として来店を誘発し、その顧客に割引製品とは別の商品を追加で購入させることを狙ったものである。

ユニクロはほぼ毎週、ネットと店頭でチラシを配布しており、そこには「特別限定価格」や「1日限り」、「◯月◯日まで」といった文字が並んでいる。「お、これ、買おうと思っていたんだ」と想った顧客は店頭に赴き、その商品を手に取ると同時に店頭に並んでいるその他の商品も手に取り、気に入れば買い物かごにいれるのである。

さて、この種類の割引制度の攻略法は非常に簡単で、「割り引いていないものは買わない」ということである。その隣で定価販売されている商品は、来週には「4日間限定」などと称して割引になるかも知れないのだ。近所にユニクロがあって、頻繁に買い物に行ける人なら、割引されていない商品は購入すべきではない。
なお、ユニクロではこういった割引の他にいくつかの別のタイプの割引がある。代表例は「在庫処分型」と「イベント型」である。

「在庫処分型」は売れ残りをたたき売りすることである。衣料品の場合、季節ものの商品が多いので、秋口になってもドライタイプが売れ残っていたり、あるいは春になってもヒートテックが売れ残っていると邪魔で仕方がない。どうせ来年になれば新しい商品が投入されるので、さっさと売りさばいてしまった方が、保管料や廃棄料よりも安くつく。このままではお金を支払うべきところ、お金をいただけるのだからユニクロとしてもこんなにありがたいことはない。こういった在庫処分型の割引商品はお買い得が多いので、保管しておくスペースがあるのなら、通路に置かれている金属ラックに並んでいる在庫処分商品をチェックしておいて損はない。

イベント型とは「創業祭」のような文字通りイベントでの大安売りである。このケースは賑やかし、知名度アップ、好感度アップなどイメージ戦略が中心になっていることが多く、「創業祭に行くと得みたいだ」という雰囲気を創りだす。あわせて在庫処分なども行われるし、「先着◯名様限り」のような潜在需要現地顕在化型割引を連動させることも普通である。さらに、創業祭の期間だけ利用できる割引クーポンを配布したりもしていて、イメージの向上に向けた努力に余念がない。この創業祭であっても、もちろん割引商品以外は買うべきではない。

では、ユニクロで、定価で買っても良い物には何があるのか。最近私がユニクロにおいて定価で買ったものには、錦織圭モデルのジャージがある。大型店とネットでの限定販売商品で、すでに完売である。この手の商品は大型店には並ぶので、主要大型店の店頭で売れ行きをチェックし、サイズに欠品があるものなど、いかにも売れていそうな商品は割引の対象になる可能性が低い。こういった商品は、割引されていなくても、気に入ったのなら買っておいて損はないだろう。  
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2013年11月16日

GUCCIの商品はもう買わない

今日、KITTEに行った。今のKITTEの目玉は「KITTEが迎える初めてのクリスマス」という期間限定イベントで、18時以降、15分毎に館内の照明を利用して雪の演出照明を投影するというものだ。一体どういうことをやるのか、楽しみにしつつ、大量のレンズを持って買い物をしながら18時を待っていた。

夕方になると、館内の放送でもクリスマスイベントの告知が行われ、ご丁寧にも、暗くなるので足元に注意するようにという呼びかけまで行われていた。

ところが、時間になっても、全くイベントが始まらない。待っている人たちも「あれ?」という感じだ。そこで、ピザを食べて待っていたのだが、19時を過ぎても始まらない。仕方なしに案内のお姉さんに質問してみると、「今日はGUCCIのイベントがある都合で中止になりました。21時からやります」との返答だった。確かに、KITTEの中央にはGUCCIの「ICONS OF HERITAGE 受け継がれるアイコン展」というイベントブースができていた。このイベントは明日からで、今日は関係者を招いてのプレヴューをやっている様子だ。我々一般人は入ることができない。直前までの経緯を考えると、KITTEのクリスマスイベントの直前になって、GUCCIからKITTEに対して「演出の都合があるので、照明を落とさないで欲しい」というオーダーがあったと思われる。そして、招待客の利便性が優先され、その他大勢が楽しみにしていたイベントは中止されたのだろう。

KITTEのイベント紹介には、
※11月15日(金)〜11月24日(日)はスケジュールを変更する可能性がございます。

と書かれている。

この日程はGUCCIのイベント日程と同じなので、当初からGUCCIのイベントによって演出照明のスケジュールが変更になる可能性はあったんだと思う。しかし、それなら館内での案内は何だったのか。GUCCIが悪いのか、KITTEが悪いのか、そのあたりはこちらからはわからないし、KITTEに問い合わせても力関係の問題で「GUCCIが悪い」という回答は得られないはずだ。ただ、どちらが悪いにしても、もしGUCCIという会社がプレヴューに来る人よりも一般の人達を重要視するなら、照明演出を変更させるようなことはしなかったはずだ。この会社がどこを向いているのかが良く分かったし、少なくとも僕の方向を向いていないことだけは確実なので、今後、一生GUCCIの商品を買うことはないだろう。


  
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2013年11月15日

ルームメイト

北川景子、深田恭子が共演するミステリー作品。

冒頭から音楽で盛り上げるホラー調の演出が緊張感を維持する。物語の全体構図がぼんやりと見えてくるまでテンションが高い状態を維持していているところがなかなか評価できる。途中で「あぁ、そういうことね」と思ってから色々なシーンを思い返してみると、なるほど、ちゃんと伏線を張ってあったのね、と思い当たる。このあたりは脚本がしっかりしている。

ただ、残念なのは最後の最後。ネタバレになってしまうので詳細は書けないのだが、ストーリーにちょっと難ありというか、観る側の意表をつこうとして策士策に溺れたという印象がある。「クロユリ団地」よりは良く出来ていると思うし、ホラー色の濃いミステリーとして標準以上だとは思うけれど、これでもうちょっと良いストーリーだったらなぁと勿体なく感じる。とはいえ、本作のストーリーは原作本と違う内容になっていて、原作に誰がどういう風に手を入れたのかは良くわからない。

原作ものの映画では、原作者の意向とは全く関係ないところでストーリーに手を加えられてしまうことが少なくない。おかげで原作とは似ても似つかぬ内容になって、原作では重要人物で続編でも活躍する登場人物が映画の中では犯人になっていて映画中で死んでしまったりもする。ところが、原作者としては、それでも話題になるし、本が売れれば文句を言えない。このあたりの、映画製作サイドの「売れれば良いだろ」的な圧力がかかってしまうケースが時々あるので、この映画でもそうした力が働いた可能性もあると思う。

「原作とは違うびっくり」を仕掛けたのは悪くないのだが、そのびっくりの質がそれほど高くなかったことが、なんとも残念である。残念といえば、もうちょっと深キョンの肌の露出が多ければなぁ、というのもある。ドロンジョが標準ラインなので、あれよりもサービスしてくれないと、ちょっと物足りない(笑)。

評価は☆2つ。  
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2013年11月14日

風の子

家の近所にあるので比較的リピート率が高いラーメン屋である。多分、30回ぐらい食べていると思う。このあたりの店で比較すると、

一本気>風の子>うえだ>匠亭>銀>ぜんや

ぐらいの訪問頻度だと思う。ただ、正直なところ、一本気以外の店で食べるなら、いち川でとんかつを食べるほうが幸福度が高い。なので、頻度が高いといっても、今は半年に1、2回である。

今日食べたのは定番のとんこつ塩。




相変わらず麺がもうひとつだけれど、この店はこれまでに何度も麺を変えているので、店主的には今のがベストなんだろう。細くて縮れている麺は、コシの点でちょっと心許ない。一方で、スープの味には文句がない。ちょっとこってりし過ぎている気はするのだが、目の前が陸上自衛隊ということもあって、このぐらいのほうが客層に合っているのだろう。チャーシューも美味しい。

いつも、「次に来た時は黒担々麺を食べよう」と思うのだが、今日も忘れていた(^^;

店名 風の子ラーメン
TEL 048-463-8452
住所 埼玉県朝霞市栄町5-3-34
営業時間 11:30〜14:00 18:00〜23:00
定休日 日曜日  

2013年11月13日

タイガーマスク

「TOHOシネマズは一週間で上映打ち切り」というニュースを聞いて、慌てて観に行ってきた。「キャプテン・ハーロック」「ガッチャマン」に続く今年駄作三部作のトリを飾る作品として見逃せないからだ。

普通のプロレス映画を期待していったのだが、まずSF的な味付けに驚いた。マスクをつけると、コスチュームまで現れて変身するという設定である。ほほうー、やっぱり、関連商品を売りたいのかな、マスクだけじゃ不満だったのかな?などと思っていたら、そこからあとはもっと凄かった。変身は駄作化を顕著にするための伏線だったとはさすがの僕も気が付かなかった。何しろ、変身シーンにカネがかかり過ぎたようだ。二度目から、変身は音だけで済ませてしまうところが凄い。「お金がないから、観る側の想像力に委ねよう」という姿勢は悪くないし、最近の米国産低予算SF映画でも散見されるのだが、それにしてもせこい。せこいと言えば、虎の穴の皆さんのコスチュームもかなり安っぽい。そういえば、虎の穴の本拠地もどこかの倉庫みたいで「お金がなかったんだねぇ」という気配がありありと感じられる。脚本がどうとか、演出がどうとか、そういったレベルとはかなり異なる次元でお金がなかったようである。ちびっこハウスが火事になるシーンも青い火を合成した映像で、全然燃えている感じがしない。そこまでお金がないなら、変身シーンなんかやめておけば良かったのに、と思う。そして、肝心のプロレスシーン。プロレス映画なんだから、プロレスシーン満載かと思ったらさにあらず。折角マスクとコスチュームでボディダブルやり放題だというのに、迫力もないし、そもそもプロレスシーンが全然ない。リアルタイガーマスク(佐山聡、三沢光晴)の必殺技、タイガースープレックスが特撮で登場したのはちょっとだけサービスだったけれど、あとは特に何もない。これじゃぁ、ダメだろ(笑)。こんなことなら、普通のコスチュームにして、試合のシーンは初代タイガーの試合を加工して使用、とかじゃダメだったんだろうか。実際のタイガーの試合のほうが、フィクションの試合よりも見どころがいっぱいというのが大問題である。どの試合も観客は20人ぐらいしかいないんだけど、エキストラすら用意できなかったのが悲しい。さすが、駄作三部作のトリである。

それにしてもこの作品、もともとは梶原一騎の実弟である真樹日佐夫が製作を表明したもの。2011年2月(東北の地震の直前)に「11月公開予定」として作り始めたはずなのに、なぜか完成予定の11月になってようやく配役が発表される状態。ははぁ、地震の影響があったのかな?などと思っていたのだが、そろそろ公開かな?と思っていたら、肝心の真樹日佐夫が逝去(2012年1月2日)。そのままオクラ入りかな?と思っていたら、なぜかこのタイミングで公開。

ところで哀川翔の滑舌の悪さが酷い。今まであんまり滑舌が悪いという印象を受けたことがなかったのだけれど、普段はセリフの練習をたっぷり積んでいたのかも知れない。それで、本作はやっつけ仕事だった、と。

評価は☆ゼロ。期待通りの映画だった。  
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清須会議

三谷幸喜監督作品ということで喜劇なのかと思って観に行ったら普通の歴史劇だった。確かに楽しいシーンはいくつかあるけれど、「喜劇」という感じではない。喜劇なら、もっと笑いに徹底したところがあるべき。

じゃぁ、三谷っぽさがないかといえばそんなことはない。ここ数年の三谷色というのは「俺って、こんな俳優さんとマブなんだぜ」「こんな有名人でも、ほんとちょい役で出てくれるんだよ」というのが画面の端々から垣間見えてしまう点である。好意的に捉えるなら「わー、すごいー」となるが、悪意を以ってみるなら「内輪受け、映画ゴッコ」となる。僕の見方は後者に近い。

喜劇というメインストリームを外した状態でこのストーリーを俯瞰すると、まず第一に「ほとんど誰でも知っている結末」というのが痛い。映画のあと、登場人物たちがどうなるかを知っているということによっての楽しみはあるのだが、それ以上に、映画の中でのびっくりがほとんど存在しないので、映画が退屈である。

予定調和のストーリーを有名俳優に演じさせ、その中にチョイチョイっと笑いを盛り込んだ、という感じで、有名デパートのお食事コーナーで日替わり定食を食べたような感じである。別に不満はないけれど、美味しいものを食べたねぇ、という満足感もない。フジテレビ製作なので、そのうちテレビでやるだろうから、録画しておいて暇な時に観るのが良いと思う。

あ、藤吉郎とか、このころの固有名詞には何の説明もないので、歴史に疎い人は十分に楽しめないかも?一応、本能寺の変の前から関ヶ原ぐらいまでの歴史を、柴田勝家、丹羽長秀、羽柴秀吉、池田恒興、滝川一益、織田家あたりを中心に復習しておくと良いかも知れない。

評価は☆1つ。  
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2013年11月12日

ジェイエスバーガーズカフェ ルミネ池袋店

以前から、池袋シネ・リーブルで映画を観るたびにきになっていたJ.S.バーガーズカフェでハンバーガーを食べてみた。注文したのはベーコンエッグバーガー。

ランチだとサラダバーとドリンクがついて、さらに映画の半券を見せると200円引き。ちょっとお得な感じなのだが、出てきたのはこんなハンバーガーである。




写真で見てもわかると思うが、パテが丸焦げである。バンズもちょっと焼き過ぎで、食べていて苦味ばかりが気になる。あまりジューシーじゃないのでケチャップやマスタードが欲しくなるのだが、それらは見当たらない。黒焦げバーガーでは、サラダやジュースがついて980円だったとしても、二度と食べることはないだろう。こんなハンバーガーを提供していて良く潰れないなぁ、と感心する。お金を返して欲しいレベルである。

最後にもう一枚、アップで黒焦げバーガーをどうぞ。




店名 ジェイエスバーガーズカフェ ルミネ池袋店 (J.S. BURGERS CAFE)
TEL 03-5928-3677
住所 東京都豊島区西池袋1-11-1 ルミネ池袋店 8F
営業時間 11:00〜23:00(L.O.22:30)
定休日 ルミネ池袋店の休業日に準ずる  

2013年11月11日

今年は猿が大量発生

一昨年は熊が現れた鹿島槍ですが、今年は猿が大量発生。地元では害獣なんだろうねぇ。











  

2013年11月10日

第五回 鹿島槍そば打ち体験会

これまで、鹿島槍そば打ち体験会のテーマは、

そばをまく(種まき)ところから始める
小学生から大人まで楽しめる
蕎麦の難しさを知る

というものでした。おかげで、一度でも参加したことがある方は、蕎麦を打つことの難しさがわかるので、普段お店で蕎麦を食べるときの見る目が変わってきたと言います。手打ちなのか機械打ちなのか、手打ちなら、どのあたりに工夫しているのか、などなど、ただ食べているだけだったときよりも、格段に蕎麦を食べることを楽しめるようになったようです。

今年は第五回ということもあり、「そろそろ万年初心者を脱するための、ステップアップの年にしよう」というのが隠された、新たなテーマでした。これまでは「初心者でもできる蕎麦打ち」でした。ちゃんと蕎麦の体裁を確保していて、「うわー、美味しいねぇ」と思えるような、でも、お店ではこういう蕎麦は出てこないよね、という蕎麦でした。今回は、人に食べさせても大丈夫な蕎麦を打とう、という、非常に高いハードルを課したのです。ハードルが高かったので、今回はお店を出す一歩手前のセミプロを特別講師として招聘しました。

では、具体的には、どうすればお店で出すことができるような蕎麦になるのでしょうか。10センチの長さと、顎が疲れない細さの両立を目指しました。やってみるとわかりますが、長さを確保することは非常に難しいです。小麦粉を入れて粘度を確保しても、それだけではうまくいきません。包丁で切るまでは細長いのに、茹で上がってみるとなぜか短かったり、太かったりします。

その原因は、1つに、最初の水回し。このとき、蕎麦粉、小麦粉、水がそれぞれ均等に混ざっていないと、出来上がりがボロボロの蕎麦になってしまいます。初心者の頃は粘りを出しやすいようにお湯を使ったりしましたが、これをやっていると水が均等に混ざりません。また、水の総量が決まったら、8割をまず投入して全体を馴染ませて、次に残りを一気に入れたほうが良いようです。こうしないと、全量の前に蕎麦がまとまりはじめて、水分の足りない蕎麦玉ができてしまいます。一度硬くできてしまった蕎麦玉を柔らかく修正するのはとても難しいです。

次に、打ち粉の使い方。これが不十分だと、折角細く切っても、畳んだ蕎麦同士がくっついてしまい、きしめんのようになってしまいます。じゃぁ、打ち粉をたっぷり使えばいいのかと言えば、そんなこともありません。今度は粉っぽい茹で上がりになってしまうので、打ち粉は必要にして最小限にする必要があります。

それから、打つスピード。のんびりやっていては、蕎麦が乾燥してどんどんひび割れていきます。手早く蕎麦にしていくことも重要です。

結局、今回は「これは上手にできた。お店で出してもおかしくない」という蕎麦は一つもありませんでした。でも、もうひと頑張りすればかなりいけている、という蕎麦を打てた人は数名いました。次回は、もうちょっと頑張れると良いなぁ、と思いました。

とはいえ、難しいなりに皆さん楽しんでいただけたようです。皆さんの協力もあり、事故もなく、主催者としては今回もなかなか良いそば打ち会になったと思います。今年来ていただいた方は、また来年お会いしましょう。そして、今年都合がつかなかった方は、来年はぜひいらっしゃってください。8月の蕎麦まきもあわせ、白馬、鹿島槍でお待ちしております。


























































































  

2013年11月09日

第五回そば打ち体験会初日の夕食

毎年、なかなか豪華な鍋で夕食。ただ、夕方にそば打ちをやっているので、なかなか箸が進まなかったり。このあと、花火大会をやって、そのまま飲み会へ。今年はかなりおとなしく、夜の1時にはお開きとなりました。




昼には元気に泳いでいた魚も、変わり果てた姿に・・・


  
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フィッシングランド鹿島槍ガーデン

今年で5回めを迎えた鹿島槍そば打ち体験会。3人で始まったこの会も、2回めからはほぼ満員の20人前後の参加をいただいて、子供から大人まで、みんなで楽しんでもらっています。

初日の昼は、恒例の鹿島槍ガーデンにでかけて、恒例のお化けイワナとニジマスを釣る会を開催。ルアーやフライフィッシングが普通の楽しみ方ですが、初心者ばかりなので、軟弱なエサ釣りで(笑)。




ここで釣った魚は夕食の食卓にお刺身になって登場。川魚のお刺身はあまり食べる機会がないので、毎年のお楽しみ。

  
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2013年11月08日

KAGOME 押し麦ごはんで トマトジャンバラヤ

最近のレンジグルメシリーズを味で評価するなら

丸美屋=S&B<KAGOME

だと思う。ということで、ちょっと期待をしながらトマトジャンバラヤを買ってみた。




この商品もやっぱり予想通り味はなかなか良い。スパイシーと言われればスパイシーだし、レンジグルメでこの味なら十分に納得である。カロリーが低いけれど、それは当たり前で、他社に比較するとかなり量が少ない。なので、「食べた!」という満足感はちょっと低い。しかし、これは仕方がないところだろう。

一食219カロリーなので、ダイエットにはなかなか良いと思う。200円程度で購入できるなら、ローテーション入り。評価は☆2つ。  

2013年11月07日

麺屋武一

新橋の武一で一杯。以下、評価。

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名称:麺屋武一
種類:鶏白湯
場所:新橋
注文:鶏白湯 鶏チャーシュートッピング
評価:7/ABA
2013.11.5
コメント:麺はやや細め。コシがあってスープの絡みも良好である。

スープは濃厚な鶏白湯。味は良いのだが、残念なのは温度にムラがあること。レンゲで一口スープを飲んでみると、スープ温度がかなり低い。濃厚なスープだと熱容量が大きくて冷めにくく、味がわかりにくくなることがあるので、あえて低めに設定しているのかな、と一瞬思ったのだが、麺を食べてみたらこちらは普通に熱い。トッピングを乗せているせいなのか、あるいは空気に触れているせいなのか、表面の温度だけが下がっていて、スープが濃厚なせいでその温度低下が拡散せず、スープの中に熱い部分とぬるい部分が存在したままになっている。店が意図的にこういうモザイク状の温度分布にしているとは到底考えられず、この店のスープ自体、構造的問題を抱えていると思う。味そのものは、絶好調だった時の天下一品の方向に似ている。

チャーシューはほとんど味付けのない素の鶏チャーシューだったが、なかなか美味しかった。

店名 麺屋武一 (たけいち)
TEL 03-5510-8908
住所 東京都港区新橋3-6-13 新橋池野第3ビル 1F
営業時間 [月〜金]11:30〜15:30 17:30〜23:30 [土]11:30〜18:00
定休日 日曜日

    

小川菊

川越にトンカツを食べに行ったら中間閉店で夜の部が始まるまでに2時間もある。仕方ないので、方針を変更して鰻に。行ったのは小川菊。日本人らしく上を注文。













注文からうな重が出てくるまでの時間はちょっと短め。鰻はやや柔らかめで、甘みの強いタレがたっぷりかかっていた。個人的にはもうちょっとパリっと焼かれているのが好きなのだが、悪くはない。ご飯はちょっと柔らかめで、これも個人的にはもうちょっと硬めに炊いてあるほうが好み。

鰻柔らかめ、タレ甘め、味濃いめ、といったあたりが観光地らしい印象で、美味しいには美味しいのだけれど、子供向けな仕上がりに感じた。

店名 小川菊 (おがぎく)
TEL 049-222-0034
住所 埼玉県川越市仲町3-22
営業時間 11:30〜19:00(鰻が売り切れ次第 閉店)
定休日 木曜(不定休日あり)  

2013年11月06日

ラーメン業界で今後謝罪がありそうな偽装の例

とんこつ100%と書いてあったのに鶏ガラや野菜からもダシをとっていた

無化調と書いてあったのにちょっとだけ化学調味料を使っていた

丸鶏と書いてあったのに鶏ガラだった

羅臼昆布と書いてあったのに日高昆布だった

手揉み麺と書いてあったのに手で揉んでなくて機械揉みだった

国産小麦と書いてあったのに輸入の小麦だった

昔ながらと書いてあったのに今風だった

お袋の味と書いてあったのに赤の他人が作っていた

雑誌用に撮影したチャーシューは大きかったのに実際は小さかった

骨の髄まで博多たいと書いてあったのに骨の髄はやっぱり骨の髄で博多ではなかった

三度食べたら病みつきと書いてあったのに三度食べたらもう食べたくない

うまい、うまい、と書いてあったのにまずかった  

2013年11月05日

会社の名刺制作にあたってのTIPS

名刺を配る側ではなく、名刺を受け取る側から見たTIPS。

サイズを変えるのは駄目
よみがな(ローマ字を含む)は表面に
名前、住所、連絡先、社名など必要事項は全て表面に記述
裏面を記載するなら、表面を読めない人向け(英語とか)
上下左右の余白は3ミリ程度を確保
必要のないイラストは不要
QRコードは不要
フォントは一般的なものを使う
小さすぎる文字は使わない
特に郵便番号は大きく、はっきりと表示


ウェブ運営にあたっては、「自分が発信したい情報ではなく、閲覧者が読みたい情報を発信すべし」とコンサルしているのですが、名刺も同じですね。自分が受け取って欲しい情報を記載するのではなく、受け取った人が必要としている情報を記載する。しかも、片面に全部。政治家とかだと表に名前と役職だけ、裏に住所や電話番号みたいに分けて書く人がいるけれど、これ、駄目。さらに最悪なのが信条とか、これまでのキャリアなどを書いたりすることで、こんな奴には絶対投票しない、とこっそり決心する。

名前、所属、住所、連絡先がきちんと片面にまとまっていることが必要条件である。  
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2013年11月04日

燃費

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KING JIM社製PITRECのマニュアルが酷い

KING JIMのデジタル名刺ホルダー、PITRECを入手したので、ちょっと使ってみたのだけれど、このマニュアルの出来が物凄く悪い。良くこんなマニュアルでオッケーしたな、と感心するくらいである。まず、マニュアルが一冊なのに「ピットレック編」と「PITREC on PC 2編」に分かれていて、それぞれに目次がある。一冊の本なのに、後半3分の2ぐらいの場所に、2つ目の目次が現れるのである。これだけでもうマニュアルとして失格だが、中身ももちろん酷い。操作の順番に記載されておらず、電源をオンにしてからあっちに行ったりこっちに来たりというありさま。

例えばピットレック本体とPCを接続しようとする。すると、「本体をPC接続モードにする」と書いてあって、「本体をPC接続モードにする方法については、「ピットレック編」を参照してください」とだけ書いてあって、何ページを見たら良いのか書いてない。死ね、というレベルである。

おそらく、ピットレック編とPITREC on PC 2編の担当部署が別々だったんだろう。それぞれに担当がマニュアルを執筆して、それをガチャンと一冊の本にした、と。社内の不統一と風通しの悪さをそのままにして、ユーザーの利便性を犠牲にするって、どういうセンスしてるんだろう??

もう、KING JIMの製品を買うことは、二度とないだろう。この会社、そろそろヤバイんじゃないの?どんなにアイデアが良くても、こんなマニュアルを作っているような会社はダメでしょ。

キングジムの株価  
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2013年11月03日

むさしや

東京のジンギスカンで良くあるのは、円形に整形された冷凍ロール肉をスライスした丸い奴である。しかし、ジンギスカンで有名な北海道の滝川などで食べることができるのは、漬け込み肉スタイルだ。僕は子供の頃から滝川のとなり町の砂川でジンギスカンを食べてきたので、漬け込み肉に慣れている。家で良く食べる長沼(タンネトウ)もこのタイプである。

信州新町はジンギスカン街道と言われるくらいにジンギスカンが有名だが、ここの肉も漬け込み肉である。




そして、これがなかなか美味しい。北海道で食べた肉に勝るとも劣らない。内地でここまで美味しいジンギスカンが食べられるとは思わなかった。

この店のすぐそばにある「ろうかく荘」が昔からの有名店で、僕も何度か食べたことがある。ところが、「最近はむさしやのほうが美味しい」という噂を耳にして立ち寄ってみた。そういうわけで立ち寄ってみたのだが、確かに美味しい。店は大繁盛で、日曜の昼時などは1時間以上待たなければならない。しかし、それでも食べたいと思う人がいるのも納得の味だった。

店名 むさしや
TEL 026-262-2822
住所 長野県長野市信州新町水内4394
営業時間 11:00〜20:30(LO)
定休日 月曜日  

アマガエルの撮影

信州新町でジンギスカンを食べることになったのだが、いつも行くろうかく荘よりも最近はむさしやの方が美味しいという話を信頼できる筋から仕入れていたので、今回はむさしやに行くことにした。ところが、このむさしや、大行列で、なんと30人待ちである。とはいえ、信州新町くんだりまで出かけておいて、何も食べずに帰るわけにも行かない。そこで、アマガエルの撮影に挑戦することにした。

結局、20枚近くシャッターを切って、これがベストショットである。

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Posted by buu2 at 12:00Comments(0)TrackBack(0)Nikon D7000││編集

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お祝いに胡蝶蘭を送ることの意味

先日、友達のお祝いの場に、胡蝶蘭がいくつか送られてきているのを見た。なぜ、こんなものを贈るのだろう?

そういえば、我が家にもひとつ、赤の胡蝶蘭の鉢植えがある。かれこれ、10年以上も咲いているのだが、この鉢植えが造花だと気付いたのは、うちにやってきてから1年以上が経った時だと思う。なぜかいつまで経っても枯れないので、これは面妖な、と思って調べたら、造花だった。マヌケなことに、それまでの間、ずっと水を与えていたのである。

と、この我が家の胡蝶蘭の話は全くの余談だけれど、最近、いくつかの場面で大量の胡蝶蘭が贈られている場面を見かけた。そして、その全ての受け取り手が、置き場に困っていたのである。1つなら嬉しいかもしれない。しかし、2つ以上になれば、あとは置き場所に困るだけのものだと思う。加えて、花は生き物だ。放置すれば枯れてしまうし、きちんと面倒を見たとしても、一ヶ月もすれば枯れてしまうだろう。そういった刹那的なものをお祝いに贈るのはどうなんだろう???

例えば、先日、有人が池袋にオープンした小料理屋では、僕が贈ったお祝いはまず日本酒である。しかし、それ以上のお祝いは、開業から一ヶ月の間に、3回も友人を連れて食事に行ったことである。延べ、10人。僕が考えたのは、「小料理屋をやる以上、店主が最も喜ぶのは、店に行って、食べてやることのはず」ということだ。加えて、新しいお客さんを連れて行くなら、これ以上のお祝いはないと思う。胡蝶蘭の一鉢分のお金があれば、その店なら5、6回は飲みに行ける勘定だ。

あるいはまた別のケース。知人の芸術家が個展をやったときも、会場に大量の胡蝶蘭が飾られていた。一流デパートと場所が良いところだったということもあって、大勢の人が賑やかしも兼ねて花を贈ったのだろう。しかし、もし僕が当の芸術家であるなら、花を贈ってもらうよりも、自分の作品を買ってもらったほうがずっと嬉しいと思う。そして、僕が日頃付き合いのある芸術家たちであれば、ほぼ全員が僕と同じような気持ちだと想像するのである。

花は食えない。枯れたらオシマイだ。もしかしたら、花よりもずっと喜ばれる贈り物があるのではないか?そもそも、なぜだんだん茶色く色あせていく胡蝶蘭なのだ?多分、どこかで胡蝶蘭が贈り物として使われている場面に出くわしただけなんじゃないだろうか?ある意味、バレンタインデーのチョコと一緒である。しかし、このまま花屋のマーケティング戦略に乗せられっぱなしにならず、一度、立ち止まって考えてみたらどうだろう。あなたは胡蝶蘭を3つも4つも贈られて嬉しいですか?

「とりあえず、花の一つでも贈っておけば間違いない」

これはそのとおりだと思う。でも、本当に喜ばれる贈り物が別にあるなら、贈る方も、贈られる方も、そっちが良いに決まっている。「何が喜ばれるかな?」と想像力を働かせること自体が、親しい人間への贈り物だと思う。だから、僕はこれからも多分友達に胡蝶蘭を贈ることはない。もし贈るとすれば、それは「あなたのために色々と考えるのは面倒だから、お金で済ませておくよ」という意思表示である。  
Posted by buu2 at 02:25Comments(4)TrackBack(0)日記││編集

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2013年11月02日

りき@白馬で今年も蕎麦パーティ

毎年恒例となっている白馬大根館(おおねかん)の蕎麦パーティは今年で第7回。場所はいつものりき。今年は丸山庄司さん、丸山仁也さんも参加して、寿一さんを含めて大御所3人が勢ぞろいした。























  

ダイアナ

diana


1997年の時点で中学生ぐらいになっていたら、誰でも知っている悲劇のヒロイン、ダイアナの最後の2年間を描いたもの。

誰もがその悲劇的な最期を知っているので、それまでの2年間の様々なエピソードをどんなに悲劇的に描こうとも、全く説得力がない。説得力がないというか、心に響かない。また、それに輪をかけて残念なのが、主演のナオミ・ワッツが実際のダイアナの美貌に全く追い付いていないことである。アップになるたびに、「ダイアナはもっと美人だった」と思ってしまう。ちょっと顎をひいて、上目遣いに斜めに見る仕草などは上手に真似ていると思うけれど、それすらも不自然に思えてしまう。しかし、じゃぁ、誰なら演れたんだ、と言われれば、全く思い当たる女優が見当たらない。それほどまでに、ダイアナは美人だった。

彼女の人生のラスト以上に悲劇的なエピソードがなく、実物以上に美しい女優がいない。これでは、作る前から失敗することは決まっていたようなものだ。なぜこんな映画を作ってしまったのだろう??

評価は☆ゼロ。全く見どころがない。  
Posted by buu2 at 01:43Comments(0)TrackBack(0)映画2013││編集

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危険なプロット

inthehouse


冒頭で字幕松浦美奈と表示があったので「あれ?英語の映画だったっけ?」と一瞬戸惑ったのだが、本編が始まったらやっぱりフランス語の映画だった。さすがにフランス留学経験者である。英語よりもむしろフランス語訳の方が得意なのかも知れない。

映画の方は、と言えば、サスペンスとも、コメディとも言いがたい、微妙な内容。全くやる気のない学生ばかりの中で作文能力に優れた学生を見つけたさえない国語教師が主人公で、その学生に翻弄されまくるというストーリーである。

物語には大きな破綻こそないものの、主人公の行動が馬鹿すぎてどうにも共感できない。あと、年増が大好きなマザコン高校生というのも、どうもピンとこない。「そりゃぁないだろ」という部分が笑うべきところだったのかも知れないのだが、どうにも笑えなかった。

ダメな映画とは思わないけれど、正直なところ、中盤以降ちょっと退屈してしまった。

評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 01:24Comments(0)TrackBack(0)映画2013││編集

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四神

一杯450円という価格設定だけで「うまいわけがなかろう」という感じなのだが、騙されたと思って食べてみた。以下、評価。

13_11_01_3442

名称:四神
種類:福岡
場所:有楽町
注文:博多豚骨らーめん
評価:1/BCC
2013.11.1
コメント:麺は九州系としても細めのストレート。小麦の風味が全くと言って良いくらいに感じられない、安っぽくて人工的な麺だが、硬さとスープの絡みは問題ない。

スープはかなりあっさりした豚骨ライト。これまたインスタントラーメンについてくる濃縮スープを薄めたような味わい。ただ、塩分を強めにしてあって、味だけは確保されている。

チャーシューはまずいわけではないが、もちろん美味しいわけでもないレベル。

金欠の大学生が九州ラーメンの雰囲気を味わうには良いかも知れないが、良い大人が食べる食べ物とは言いがたい。450円どころか、ただでも食べたくないレベルである。またつまらないものを食ってしまった。

店名 四神 有楽町店 (しじん)
TEL 03-6273-4530
住所 東京都千代田区有楽町2-9-1 JR有楽町駅
営業時間 [平日・土]11:00〜23:00 [日・祝]11:00〜22:00

    

むつみ屋の倒産でわかる、ラーメン屋の地獄の一丁目

ちゃぶ屋に続いてむつみ屋が倒産とのこと。

人気ラーメン店「むつみ屋」など経営のハートランド、経営破綻
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131101-00010000-teikokudb-ind

むつみ屋について僕が「ブランド力の無駄遣い」と評価したのが2006年なので、随分ともったと思う。もっと早くに潰れていても全く不思議ではなかった。

むつみ屋銀座一丁目店
http://buu.blog.jp/archives/50189514.html

さらに、その数日後に同じような店として列挙したのが山頭火、福のれん、味源、青葉、神座などである。

光麺新宿歌舞伎町店
http://buu.blog.jp/archives/50201401.html

また、ちゃぶ屋の倒産にあたって書いた記事がこちら。

ブウ*の視点「ちゃぶ屋倒産に見る『ラーメン屋使い捨ての時代』到来」
http://buu.blog.jp/archives/51336582.html

帝国データバンクの記事では「流行の移り変わりが激しい」との記述があったけれど、流行だけではなく、味を落としている点も見逃せない。武蔵系列のように、流行からは遅れていても、味をキープしているおかげでそれほど凋落した感じを受けない店もあるのだ。

結局、味を作った人間がいる店が一番美味しくて、多店舗展開を図れば、後発は劣化コピーにならざるを得ない。セントラルキッチンなどでクオリティコントロールを図ったとしても、それがうまくいくケースは稀だ。スケールメリットを追求するという考え方もあるだろうが、材料は豚や鶏といった生き物で、なかなか思うようにはいかないのだろう。

ラーメン屋は、支店を出すあたりがすでに地獄の一丁目なのかも知れない。

    

2013年11月01日

玉子焼 おはな OHANA

川越にある親子丼の有名店、玉子焼 おはな OHANAで親子丼を食べてみた。







卵をたっぷり使って、鶏肉をとじている親子丼なのだが、ちょっと柔らかすぎ。生に近ければ近いほど良い、というものではない。丼の内部にしっかりと熱がたまっていない(もちろん、わざとだと思うけれど)ので、丼の中で蒸すというフェイズがない。僕は親子丼を食べる時はぱっと蓋をあけて七味を振ってすぐに蓋をして、その状態で10〜20秒ぐらい蒸して、七味の風味をしっかりしみこませて食べるのだが、この店の親子丼ではその工夫が全く実らなかった。

また、ダシがかなり甘く、子供向けの味付けだった。

この質で1050円はさすがに観光地価格だと思うが、これで客が入るなら文句を言う筋合いではない。ただ、僕はもう行かないと思う。これより美味しくて安い店がいくつもあるし、そもそも自分で作っても、もっと美味しく作ることができる。

店名 玉子焼 おはな OHANA
TEL 049-225-1826
住所 埼玉県川越市仲町2-2
営業時間 10:30〜17:00
定休日 水曜日  
Posted by buu2 at 10:07Comments(0)TrackBack(0)グルメ−丼物││編集

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コメント欄の質問に返答

5年以上前の「補足しておきます」というエントリーに長文のコメントがあったので、文字数制限のない本エントリーで返答しておきます。

コメントの対象となった記事は多分この2つ。

今日の朝日新聞朝刊の中村桂子さんの「私の視点」について
http://buu.blog.jp/archives/50339835.html

補足しておきます
http://buu.blog.jp/archives/50340852.html

コメントは後者に記入されました。以下、コメントを引用して返答しておきます。

2013年8月に中村佳子さんが「科学者であること」という本を出されたからです。

すいません、まだ読んでません。

iPS細胞で興味を持った分野だけれども、どうも不安だから、この分野はやめたほうがよいだろうか。と理系を諦める高校生も出てくるように感じて、切ないです。そのくらいで諦めるならやめなさいというのは簡単です。でも、それで日本の未来はどうなるのでしょう。

正直、日本の未来については、別にどうということもないと思います。つい最近、「科学の価値は?」という記事を書きましたが、

ブログでバイオ 第82回 「科学の価値は?」
http://buu.blog.jp/archives/51415573.html

今の科学研究費は、ストレートに言えば研究者の生活保護くらいの価値しかないと思っています。そこに投じられる税金は、「研究成果」という意味であれば十分な費用対効果を挙げていませんし、またこれからも継続的に挙げていけるとは思えません。10年に一度くらい、びっくりするような成果は出るかも知れませんが、そういうインパクトのある成果を出したいなら、高校生たちは他の分野で頑張った方が良いと思います。

とはいえ、大学や大学院ぐらいまでは、好きなことを勉強、研究できるのが学生の権利ですから、やりたければやれば良いと思います。僕自身も楽しかったから生化学の研究をしていたわけですし、そのことを後悔したことはありません。大学の専門と、その後の人生には、それほど大きな関連はないのではないでしょうか。

「日本の未来」ということであれば、科学を巡る状況よりも、男女差別が改善されないこと、硬直した労働市場、世代間格差といった諸問題のほうがずっと深刻だと思います。

優秀な方は、海外に出たほうがいいんじゃないの?とでも言いたげな新書

実際、その通りだと思います。ありもしない希望を見せるのは詐欺ですし、高校生のためにもなりません。それに、海外に出ることは全く恥ずかしいことではないですし、立派なキャリアパスのひとつです。まともな研究者であれば、ほぼ例外なく、海外での研究経験があると思います。優秀なら海外へ、という主張を中村さんがしているのであれば、完全に同意します。それは、プロ野球やプロサッカーと同じです。いつまでも国という枠組みに固執するのはいかがなものかと思います。

2013年の今も、やはり体質に変化はないのでしょうか?

ないと思いますし、これからも変わることはないと思います。

タンパク質のプロジェクトはなんとか役に立ったのでしょうか?

たくさんの研究者の雇用をその時点だけとはいえ生み出したのですから、それなりの効果はあったと考えるべきでしょう。日本の研究費は、研究成果をあげるためではなく、研究者の雇用、あるいは研究者の生活費を供給するためのツールだと思います。

癌の研究は日本では、厚生労働省の予算で進められているように思うのですが、それと文部科学省や通産省の予算と関係はどのようになっているのでしょうか?

縦割りの中でそれぞれがやっていると思います。大規模予算の場合、それぞれの研究トップがどこの役所と仲が良いかが重要です。そのあたりの縦割りの弊害をなくすべく、日本版NIHを作ろうという動きもあるみたいですが、個人的には全く期待していません。

医学部に進んでもやはり、このような悩みはつきないものなのでしょうか?

一緒です。ただ、医者はそこそこの給与でバイトできるので、生活に困ることなく研究を続けることが可能という、小さくないメリットがあります。  
Posted by buu2 at 02:00Comments(0)TrackBack(0)バイオ││編集

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