2013年12月31日

洙苑

毎日のように「今日が最後の忘年会」と言いつつ飲んでいるのだけれど、なかなか最後の忘年会にならない。でも、さすがにこれが最後だろう。中目黒で焼肉である。






















店名 洙苑 (シュエン)
TEL 03-3710-8844
住所 東京都目黒区東山1-5-1
営業時間 11:00〜14:00 17:00〜26:00  

マリノスに幸運を

マリノスがマリノスとして天皇杯の決勝に登場するのはこれが二度目である。最初は、まだJが発足する前の1992年だった。

僕が天皇杯の決勝をスタンドで最後に観たのは鹿島が優勝した年で、天皇杯を受け取るために登ってくる階段の真横で観ていたのだが、その時、本山が「俺はお前らとは握手しないよ」と言わんがばかりに両手を背中に回して登ってくるのを観て以来、本山が大嫌いになった。もちろんこの時も僕はマリサポだったので、他の選手とも握手などしなかったし、本山ともする気はなかったのだが、僕の周りにいた鹿サポが気の毒だった。ちなみにこの試合の相手はマリノスではなくエスパルスだったのだが、なぜマリノスと無関係の試合を、と言えば、良い席のチケットを確保した後にマリノスが負けたからである。この、対戦カードが決まる前に決勝のチケットが完売してしまうという、日本サッカー協会の頭の悪い仕切りのせいもあって、以後、天皇杯の決勝のチケットを入手することはなくなり、おかげで応援していないチーム同士の試合を元旦早々から寒い国立競技場のスタンドから観ることもなくなった。

実は、Jリーグが始まった頃は、我がマリノスは「トーナメントに強い」という評価だった。ナビスコでも、天皇杯でも、何かといえば「トーナメントで強さを発揮するチーム」と言われていた。なぜなら、1988年から1992年までの5年間でマリノスの前身である日産自動車は4回優勝、唯一負けた1990年も、松下電器にスコアレスからのPK戦で負けて準優勝だった。この試合を全部スタンドから観ているのだが、当時の日産自動車は井原、勝谷、松永らを中心とした固い守備をベースにし、木村和司や水沼の中盤、鈴木正治のサイドからの崩し、そして絶対的エースにレナトが君臨という、非常に負けにくいチームだった。しかし、当時人気があったのは読売クラブのつなぐサッカーで、だからちょっとサッカーを知っている人間からは、「日産が強いおかげで日本のサッカーがつまらなくなった」と言われたものである。

確かに、点をたくさん取るサッカーは観ていて面白い。しかし、例えば今でいうところの浦和、ガンバ、川崎あたりのノーガード打ち合い戦法は、ハマれば強いけれど、やられはじめると止めどがない。観ていて面白いのは確かだし、リーグ戦では結果を出しやすいけれど(とはいえ、ガンバはそれでもJ2落ちしたのだが(^^;)、トーナメントで勝ち続けるのは難しい。その点、ここ数年のマリノスのスタイルは、昔、天皇杯で勝ちまくった頃のスタイルに似てきている。

ややスタートダッシュに衰えが見えるとはいえ、中沢と栗原の二枚センターは安定感がある。ドゥトラの背後はやや心配だが、運動量が豊富なボランチがその背後をきちんとカバーしている。センター二枚が攻撃の起点になれない分をドゥトラがカバーし、俊輔に偏りそうな攻撃にバリエーションを与えている。ここまでが、マリノスの主役たちである。つまり、ディフェンシブなチームなのである。今年のマリノスはリーグ戦34試合でたったの49得点で、これは浦和の66、川崎の65よりも10点以上少ないのである。しかし、得失点差で見ると、マリノスは+18で、これよりも良いのは広島の+22だけである。広島は総得点51なので、チームのスタイルとしては似たチームが残ったことになる。

今年一年、マリノスを観ていて感じたのは、負けにくいけれど、勝つのは運、ということである。「運」というと言葉が悪いのだが、誰かの個人技による凄いシュートがたまたま決まったり、あるいは目を疑うようなミスを相手チームがやらかしてくれたり、というのが勝因であることが良くあった。そして、勝って当たり前、という試合が少なかった。

確かに、俊輔のフリーキックは得点の期待が大きい。しかし、移籍してしまった渡邉千真がペナルティエリア付近から打つシュートと、どちらが決定力があるかといえば、それはさすがに千真だったと思う。今のマリノスには、確度が高い武器がほとんどない。唯一、これは、と思うのは齋藤学の切れ込んでのシュートだが、これも発動機会は限定されるし、今はそれが武器であると相手チームがみんな知っているので、なかなか自由にさせてもらえない。齋藤学は嫌だが、だからといって反則を取られて俊輔にフリーキックの機会を与えるのも嫌だ、ぐらいまでは良いのだが、その先がない。これで昔のレナトやディアスのような決定力のあるFWが一枚いれば全然違うのだが、マリノスにはそれがない。特に今回の決勝戦では、体調万全ならそこそこ期待できるマルキーニョスが決勝前に謎の帰国(一体、どういう契約になっていたんだ?)、代役として頑張っていた藤田が累積イエローで出場停止である。

うーーーん、と思うのだが、小野、渡邉が抜けた時点でこのチームには期待できるFWがいない。それならもう開き直って、ポゼッションを高めた上でのファウル→俊輔の直接FK、運良く相手のディフェンスが緩んだスキを突いてのカモメッシ発動、あとはCKやFKからのセンターバック・ヘッドに期待するしかない。消極的だって?そんなことはない。これまで、ずっとこれでやってきたのだ。幸いにして、マリノスの中盤は仲町、富澤、兵藤、中村、小林、小椋とタレント豊富である。ここをうまく使って、セットプレー中心の攻撃プランに期待する展開になるだろう。

テレビの解説者が「この試合は先取点が大事」と言うのを聞くと、アホか、当たり前だろ、と思うのだが、やはり明日もそういう解説を聞くことができるに違いない。確かに、マリノスが先取点を奪われたら、その時間帯に関わらず、8割方、負けだと思う。逆に、先取点を取れば、かなりのところまで安心できるだろう。ただし、栗原の足の調子が今一歩なようで、このコンディショニング次第でもあるのだが。

1−0などの渋い試合になりそうだが、スタンドで観戦するのは13年振り、マリノスを観るということなら21年振りのことなので、マリノスに幸運を、と思う。  

2013年12月30日

PIATTO 石焼き風牛カルビビビンバ

PIATTOの牛カルビビビンバである。パッケージが変更になっているけれど、中身はそれほど変更がない様子。




食べてみたけれど、石焼きっぽさは全く感じられない。レンチングルメなんだから当たり前だけど、一体なぜこれを石焼き風として販売するのか、さっぱり理解できない。

すげぇマズいわけでもなく、かといって買いだめしてローテーションに入れるほどうまいわけでもなく、微妙な位置づけの商品である。200円以下で売っていればまた買うと思う。  

2013年12月29日

生竜(暫定)

横浜生まれの横浜育ちと言っても、相模湾沿いで遊びに行くのは三浦半島から江ノ島、頑張っても大磯で、その次は箱根である。仕事で伊豆半島に行くことはあっても、小田原はあくまでも通過点だし、国府津は湘南新宿ラインの終点で知っているだけだ。しかし、今日は湘南和傘英遊に和傘を見せてもらうために、国府津まで出かけてきた。折角ここまで来たのだから、ということで、ラーメンを一杯食べてみた。目的の店は実は小田原にあったのだが、残念ながら中間閉店。ということで、プランBの生竜(うりゅう)に来てみた。本当は塩らぁ麺を食べたかったのだが、他の同行者2名がこれを注文していたので、僕は「激辛」の注意書きがある赤醤油らぁ麺を注文。以下、評価。



名称:生竜
種類:独自
場所:二宮
注文:赤醤油らぁ麺
評価:6/AB-
2013.12.29
コメント:麺は中くらいの太さの縮れ麺。塩ラーメンよりも太くてコシのある麺を使っている様子。赤醤油は中華鍋で麺ごと炒めているのかも知れず、高温に耐えられるように配慮しているのかも知れない。そのせいもあってか、コシ、スープの絡みともに問題のない良品となっている。

スープは辛口なので、ベースが何なのかも良くわからない。もうちょっとしっかりしたスープで支えてあげないと、ただ辛いだけになってしまう。同じような方向のスープに「中本」があるが、麺が良い分、中本よりも印象が良い。しかし、この店で食べるべきは塩だった。もし近所に行くことがあれば、次は絶対に塩を注文する。ちなみに同行者にレンゲで一口塩のスープを飲ませてもらったが、鶏ベースのやや濃厚なスープに和風ダシを強めに効かせた鶏白湯タイプで、かなり美味しかった。

チャーシューは乗ってなかったので評価なし。

塩、台湾醤油、赤醤油、中華そば、味噌、梅じそ、つけそばとかなり多くのラインが用意されているが、まずは塩を食べるべきだろう。ただただ辛いラーメンを食べたいのなら話は別だが。

店名 めん屋 生竜 (うりゅう)
TEL 0463-72-3305
住所 神奈川県中郡二宮町山西214-2
営業時間 [月・火・木・金]11:00〜15:00 17:00〜22:00 [土・日・祝]11:00〜21:00
定休日 水曜日・第2木曜日

    

キングダムラッシュ発、パズドラ、クラクラ経由でガンコンへ

僕のiPadに入っているゲームは5つぐらいだが、時間がないので常時遊べるゲームは1つか2つである。今、一番長い時間遊んでいるのはガンダムコンクエストだが、ここ数年遊んだゲームの状況を書いておく。

キングダムラッシュ
面白いのだが、マップを全部クリアするとやることがなくなる。数カ月前に新マップと同時に旧マップにも難しいモードが用意されたのだが、中には難しすぎてやる気がそがれてしまうものもある。20回ぐらい試してもクリアできないと、もう良いかな?と思ってしまうのが人情だろう。新しいマップが投入された時だけ引っ張りだしてきて遊ぶ感じである。

ハマリ度A、継続期間短


パズドラ
ゲームバランスは素晴らしいし、様々なコラボで興味をつなげる工夫も評価できる。しかし、この手の集めゲーは「集めて、それでどうなるの?」と我に返ったところで終了となる。その点、FF XIなどは密なコミュニケーション機能が興味を持続させるのに一役買ったのだが、パズドラにはそれがない。やっていることはいつも同じなので、スペシャルダンジョンだけを遊ぶ形になる。これまた数ヶ月前にチャレンジモードというのが投入され、一応ゲームの寿命は伸びたのかもしれないが、はっきり言って飽きた。

ハマリ度B、継続期間長


ドラクエ1
無料ということでダウンロードしたが、あまりの操作性の悪さで、王様の宮殿を出る前に辞めた。これはiPadだけの症状かも知れないが、コメントを読み進めるのも困難だった。二度とやらないだろう。

ハマリ度E、継続期間無


クラッシュ・オブ・クラン
街を作りつつ、他人の街を攻撃するというゲーム。施設を作るのに時間がかかり、レベルが上がるとこの時間がどんどん長くなる。待ち時間が長く、短縮するためにはお金がかかる、という仕様。一日10分ほど、暇な時にちょいちょいっとやってオシマイ。他人の街を攻める時に自分の軍隊の動きを制御できないので、馬鹿な奴らを見ていてストレスを感じる。

ハマリ度C、継続期間中


ガンダムコンクエスト
そして、やってきたのがガンコンである。

ゲームはコロニー育成、アクションゲーム、多人数による戦略シミュレーションの3要素で構成されている。この3つの要素を結びつけているのがカードコレクションで、モビルスーツやパイロットを集めていく。

コロニー育成は、シムシティの簡易版みたいなもの。住宅やら、工場やらをコロニーに配置して育てていく。ここで得た資本を元に、戦略シミュレーションである戦争を戦って行く。育成する土地が物凄く限定されている上に、設置できる施設も種類が少ない。おまけに、湖のそばに住宅地、といった有利な配置方法が明確にされているので、街づくりが画一的で変化に乏しい。他のプレイヤーのコロニーを訪問できるのだが、どこに行っても大差ない街づくりが行われていて、ゲームというよりは作業である。

戦争はジオンや地球連邦の一員として陣取りゲームを進めて行くのだが、2時間の戦闘中、同じ同盟に所属する仲間とチャットで連絡を取りながらプレイする。まだ2回しか参戦していないが、このパートがガンコンの肝になっていくのだろう。FF XIでいうビシージのような感じで、レベルが高いプレイヤーと低いプレイヤーが、同じマップ上でそれぞれの役割を果たせるように、ある程度配慮されている。今後、プレイヤーが増えて、その構成が多様化した場合は、レベル別に分割されていくのだろう。課金プレイヤーが大活躍できる仕様なので、僕たちのような無課金プレイヤーが楽しめるようなゲームバランスを探していくことが課題になるだろう。また、戦争が実施される時間が比較的早い時間に設定されているので、まっとうな社会人が楽しめないのも大きな問題である。

アクションゲームはコロニー育成、戦争とはほぼ独立していて、モビルスーツを操縦して敵を倒し、そこで得たポイントを使ってより高性能なモビルスーツを入手し、さらに難易度の高いミッションをこなしていく。戦闘は単独から4人までの協力プレイが選択できるので、戦争で共闘した同盟の仲間と戦うこともできる。パーティ構築では低レベルプレイヤーの参戦をキックできないので、同程度のレベルでチームを構成したい場合は事前にメンバーを集めておいて、パスワードでロックしたパーティに集合する必要がある。パーティ参加のインターフェイスはまだまだ成熟度が低い。

今のところ、昼夜を忘れて遊ぶといった状況ではないけれど、そこそこ楽しめるのは間違いない。僕はジオン所属だけど、僕のようなおっさんはジオンが多いみたいで、現状4つの勢力の中では最強。強いところでのんびりやりたい人はジオンがオススメ。いやいや、不利なところから始めて、強く育てる事こそ醍醐味、というドMの人は他のところでスタートするのが良いと思う。サービス開始直後なので、色々な優遇イベントが開催されている。ガンダムが好きで、ゲームで潰しても良い時間がある人は、早めに参戦した方が良いと思う。

ちなみに、「これから始めよう」と思う人は、次の招待コードを利用すると、あなたも僕もちょっとだけハッピー(笑)。このコードを使ってガンコンを開始すると、招待された人はガシャで使える一番良いカードを一枚もらえる。僕は僕で、招待した人の数に応じて、カードなどをもらえるようだ。
招待コード:EX1DPYU8  
Posted by buu2 at 11:25Comments(0)TrackBack(0)ゲーム││編集

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2013年12月28日

ローストビーフ

サミットが仕入れで見込み違いをやらかしたのだろう、クリスマスが終了した直後の肉売り場で、ローストビーフ用の肉が大量に叩き売りされていた。

先日入手した土鍋料理の本に土鍋を使ったローストビーフの作り方が載っていたことを思い出したので、折角だから廃棄される寸前の牛肉を買って、自分で作ってみた。




といっても、作り方は異常に簡単。塩と胡椒を肉にすりこんで下味をつけて、ちょっと多めの油をひいたフライパンで全面に焼き色をつける。そのあとアルミホイルで包んで、ジップロックに入れる。このとき、なるべく空気が入らないようにする。土鍋にお湯を沸かし、沸騰したら半量ぐらいの水を入れてお湯の温度を65〜70度ぐらいまで下げて、ジップロック入りの肉をここに入れ、15分、上下を入れ替えてさらに15分、じっくり加熱してできあがり。

#なお、ジップロックは低温には非常に強いけれど、湯煎には使うなと書いてあるので、ジップロックの利用は自己責任で。




なんだ、これ。半額肉を使って作ったお手軽料理とは思えないほどうまいじゃないか。もう、店でローストビーフを買うことは一生ないだろう。こんなものは、良い肉を手に入れたらそれで終了という料理である。外で食べるのは馬鹿らしい。

以下、個人的メモ。

1.タコ糸で巻いたりすると良いみたいだが、切れ味抜群のまちかんの包丁を使えば、別に必要ない
2.ソースに凝るという手もあるけれど、ワサビ醤油や西洋わさびで十分美味しい
3.フライパンで焼く時にセロリやネギ、あるいはクミンあたりを使うとまた違った美味しさになりそう  
Posted by buu2 at 18:38Comments(0)TrackBack(0)料理││編集

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2013年12月27日

ぼたん

今年最後の忘年会は淡路町のぼたんで開催。

この店に初めてきたのはかれこれ25年ほども前だと思うのだけれど、味の方はほとんど変わった気がしない。ただ、こちらが年をとったせいで、以前は物足りなく感じた量が、今では多すぎると感じる。













店名 ぼたん
TEL 03-3251-0577
住所 東京都千代田区神田須田町1-15
営業時間 11:30〜21:00(最終入店20:00)
定休日 日・祝,  
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2013年12月26日

歌志内のなんこ料理のルーツ

「なんこ」は北海道歌志内の家庭料理で、馬の腸を使っている。不思議なことに、この「なんこ」がどこからやってきたのか、いつから食べるようになったのか、歌志内の誰も知らなかった。いつの間にか食べていたのだ。そして、そのルーツを知る人は、歌志内にはいなくなっていた。

ある日、歌志内の居酒屋に、一人の一見客が立ち寄った。彼はその店で、看板料理の味噌なんこを注文した。これは馬の腸を味噌で煮込んだ料理で、歌志内で良く食べられていた。店主はそれをテーブルに持って行った際に、「結構くせがあるぞ?食べれるかい?」と声をかけた。するとその客は「平気ですよ、うちの方でも食べますから」と答えた。




なんこを食べるのは歌志内だけだと思っていた店主はびっくりして、「お客さん、どこからきたの?」と尋ねた。彼は、「秋田の大館です」と答えた。そして、「なんこうでしょう?」と続けた。どうやら、秋田では「なんこう」と呼ぶらしい。歌志内の「なんこ」は、「なんこう」がなまったものだったのだ。

大館で教師をやっているというその客と話していて、居酒屋の店主には色々なことがわかってきた。以下は、その居酒屋の店主が、その時、お客から聞いて考えたなんこのルーツである。

太平洋戦争時、大館にあった花岡鉱山では多くの中国人が炭鉱夫として働いていた。彼らの食習慣は日本人のそれと多少ずれていたらしい。日本人には当時、生活の貴重な労働力だった馬を食べる習慣がなかったのだが、中国人たちは、過労や老衰で死んだ馬を引き取っては、それを処理して食べていた。その様子を見ていた日本人たちが真似して食べてみると、これがなかなか美味い。貴重なタンパク源であり、消化にも良いので、厳しい肉体労働に従事していた炭鉱夫の間で、馬肉を食べる習慣が徐々に浸透して行った。

ところが、1945年、過酷な労働条件に反発した中国人炭鉱夫たちが蜂起し、花岡事件が勃発した。花岡事件が収束した後、中国人労働者たちは、同じ住友系の歌志内、夕張、三笠の各炭鉱に移っていった。こうして、馬肉の内臓を食べる習慣が北海道にも広まったのである。

現在、馬の内臓を食べるのは北海道と秋田だけで、その代表例が歌志内である。ところが、歌志内の炭鉱も閉山となり、一時は炭鉱夫で賑やかだった歌志内の町もすっかり寂れてしまった。今、歌志内は人口4000人だけの、日本一小さな市である。そして、人口減少には歯止めがかからないでいる。この町自体の老衰によって、なんこを食べるという文化も消えつつある。味噌なんこを作ることができる家庭はどんどんなくなってきていて、年末になると、件の居酒屋には市役所の職員から「味噌なんこを届けて欲しい」という発注がいくつもくるそうだ。居酒屋のおばさんは「もう、みんな、作れなくなっちゃったんだよねぇ」と残念そうに語る。謎だった味噌なんこのルーツには、大館市の観光客が歌志内を訪問したことによって説明がついたのだが、もうすぐ味噌なんこ自体が、日本から消えてしまうかもしれない。今、歌志内市のウェブサイトには、なんこ料理の作り方が掲載されている。これを読む限りでは、それほど難しい感じでもないのだが、材料の調達が難しいのと、独自のノウハウが存在するのだろう。

もし歌志内や砂川に行くことがあれば、今のうちになんこ料理を食べてみることをお勧めする。かなり癖のある料理だから、誰の口にも合うわけではない。しかし、気に入れば、すぐにおかわりしたくなるだろう。

食べたことがある人覚えている間は、なんこ料理が完全に消滅することはない。  
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2013年12月25日

ソチ五輪対応 カーリング・テレビ観戦ガイド

カーリング日本女子チームはノルウェーを破って、ソチ五輪の切符を手に入れた。NHKは律儀にその試合をテレビ放映してくれたけれど、日本のカーリング熱は今一歩盛り上がらない。もちろん、ソチ五輪の間はそれなりに注目を浴びるだろう。しかし、次に注目されるのは、多分4年後のオリンピック直前になるはずだ。

僕はテレビ放映を観ながら、カーリングがメジャーなスポーツにならない理由をつらつらと考えてみた。

もちろん、大きな原因は、やる機会がないからだ。カーリング場に行きさえすれば、ほとんど誰でも安価にカーリングを楽しむことができるのだが、そもそもそのカーリング場が近所にない人ばかりだ。カーリング場の設置には地盤がしっかりしている必要があるし、ある程度寒い地域じゃないと施設内の温度を低く保つことも難しい。それに、誰が作るんだ、どうやって経営を成り立たせるんだ、という問題もある。首都圏ではスケート場をカーリング場として利用することも行われているけれど、早朝限定だったりするし、専用リンクではないので、凸凹があったりして、カーリングのデリケートな楽しみは全く味わうことができない。

カーリング場の有無に加えて問題なのは、競技の難しさだと思う。それは、プレイすることの難しさではなく、理解することの難しさだ。カーリングは、やるのは簡単だが、やったことがない人が観て楽しむのは難しい。つまり奥が深い。わからないから、面白くないのである。カーリングをやったことのない人のほとんどは、テレビで観ていても競技の面白さの半分も理解していないはずだ。たとえばノルウェー戦で日本が勝てた理由も、その前の中国戦で日本が負けた理由も、良くわからないと思う。しかし、それでも、もうちょっとカーリングの面白さを感じることはできないものだろうか。

僕もまだ、おおまかなことしかわからないのだが、海外の強豪ナショナルチームと勝負したことがあるくらいにはなんちゃってプレイヤーなので、簡単にカーリングのテレビ観戦ポイントを書いてみる。次のようなことをわかっているだけで、多少なりとも、テレビ観戦が面白くなるのではないかと思う。


戦術について
1.カーリングで、何も障害がなければ、好きな場所にぴったりと投げることはそれほど難しくない
2.まっすぐに投げて相手のストーンを弾き出すこともそれほど難しくない
3.大事なのは、はじいた後に2つのストーンがどこに行くかである
4.特に、自分が投げたストーンの行き場所の調節は大事である
5.関係するストーンが増えれば、一層複雑になる
6.投げてみて「しまった」と思い、とっさにプランBに切り替えることは良くある

デリバリー(ストーンを投げること)について
7.初心者は、まず上半身を固定し、下半身だけで投げる
8.上級者は、下半身の調整に加えて、手首でも調整して投げる
9.曲げることはそれほど難しくない

スイープ(掃くこと)について
10.弱めに投げて、スイープで調整する
11.前半に掃くと距離が伸びる、後半に掃くと大きく曲がる

戦略について
12.上位チームは序盤にストーンをためたがり(ドローゲーム)、下位チームはストーンをなくしたがる(テイクアウトゲーム)
13.終盤は、勝っているチームはテイクアウトゲームを、負けているチームはドローゲームを志向する
14.後攻のチームは1点では不満
15.先攻は、後攻に1点だけを取らせるように工夫する
16.終盤は最終エンドがいつなのか、その時後攻はどちらなのかを意識する必要がある

その他
17.結構時間がなくて忙しい


ノルウェーチームは、何よりミスが多かった。でも、試合の主導権を握ったのはノルウェーの方だった。その流れが徐々に変わってきたことはなんとなくわかったかも知れないけれど、決定的になったのはあくまでも第8エンドで日本が6点を取った瞬間である。それまでは、ほとんど互角の勝負だった。おまけに、その直前に日本は酷いミスをしていた。国際試合程度のレベルになると、ちょっとしたミスで勝負の行方があっという間に決まってしまったりするのだが、お世辞にも世界最高レベルとは言えない両チームだったので、どちらが酷いミスをしたかで勝敗が決した。

中国は日本とやってすぐに、日本はノルウェーとやってすぐに、「この相手は自分たちよりもミスをする」ということに気が付いたはずだ。そして、気が付いてからは、どうやって相手にミスをさせるかを考えてプレイしていたと思う。相手がミスをしないなら自分から攻めていく必要があるのだが、ミスをする相手なら、相手のミスを誘うようなプレイをすれば良くなる。相手を見て、プレイの内容を変えていくことが大事なのだ。相手がミスをしやすいと思えば、序盤でなるべくガードのストーンを多く配置して、ゲームを複雑にしていく。一方で、自分たちが格下だと自覚したら、なるべくストーンを減らすようにプレイするほうが安全だ。どんどんストーンをはじき出す作戦に出れば、普通は交互に1点ずつを取り合う展開になる。格上はそれでは面白くないので、なるべくストーンを残すことになる。  
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2013年12月24日

あるところで食べることができる幻のラーメン

今回の店は、日本の何処かにある店である。しかも、そう遠くない将来、消えてしまうはずだ。このブログでは匿名の情報をほとんど取り扱わないのだが、今回は例外中の例外である。なぜなら、この店の店主のお婆さんが、「ババアが一人でやっていて、これ以上忙しくなったら困る」「もうやりたくないんだけど、客がやめないでくれと言うから仕方なしにやっている」「そっとしておいてくれ」と言い続けているからだ。さすがにそこまで言われてしまうと、詳細を書くことはできない。あくまでもメモ書きとして紹介するにとどめておく。

なお、この店で僕が食べるのは今回が3度め。最初に食べたのは15年以上前になる。当時の醤油ラーメンはちょっとベースのスープが弱かったのだが、今はそんなことはない。足がすっかり弱ってしまったお婆さんだが、スープは逆にしっかりしてきている。以下、評価。



名称:内緒
種類:北海道
場所:内緒
注文:醤油
評価:8/AAC
2013.12.某日
コメント:ラードで野菜を炒めてスープにする伝統的北海道系ラーメンのスープ。醤油で注文しても醤油の風味はそれほど主張しておらず、野菜から出たうまみが強い。以前は醤油が前面に出ていて主張しすぎている感があったのだが、今はとてもバランス良く仕上がっている。

麺はやや細めで弱く縮れたもの。加水率がやや低めで最初はボソボソしているけれど、食べているうちにこなれてくる。これが意図したものなのか、たまたまなのかは不明だが、食べ進むうちに二通りの食感が楽しめる。

チャーシューは標準的な煮豚で、特筆すべき点はない。しかし、500円以下のラーメンにチャーシューの美味しさを要求するのは無茶というもの。

店にはメニューもなければ価格表もない。常連客のためだけにやっている感じだが、開店直後からずっと客足が途絶えず、店の外にまで行列ができている。ラーメンオタクが立ち寄るような場所にもなく、店主の意向を汲んだ客達が情報を極端に絞っているので、一見客はほとんどいない。  

2013年12月23日

久しぶりの備中屋

以前は他に選択肢がなかった朝霞台だったので頻繁に来ていた備中屋だけど、最近は池袋を含めた近所に競合する店が増えてきたおかげで、訪問頻度がかなり下がっている。ただ、今日はちょっとお疲れモードだったので、近所で済ませてしまおうと思い、来てみた。串焼きの価格が若干アップした?北海道価格に慣れてしまって、高く感じるだけ?まぁ、美味しいから良いけど。




















  

2013年12月22日

ピカンティ 札幌駅前店

北大の方にある店はだいぶ前に会社の先輩に連れて行ってもらったんだけど、時計台の方にも支店ができたということなので、折角だから行ってみた。今や、北海道で何か一つ食べるとすれば、寿司でもなければラーメンでもなく、スープカレーだというのだから不思議だ。

注文したのは、薬膳ジャマイカン(950円)の辛さ4倍(200円)、オクラトッピング(100円)で都合1,250円の一杯。







正直、もうちょっと辛くても良かったので、唐辛子を刻んでもらえば良かった。今回はストレートに投入しただけなので、辛さがマイルドだった。

でも、美味しかった。これなら満足。

店名 ピカンティ 札幌駅前店
TEL 011-271-3900
住所 北海道札幌市中央区北2条西1-8-4 青山ビル 1F
営業時間 [月〜日] 8:30〜23:00(LO22:30)
定休日 なし  

2013年12月21日

かもい岳国際スキー場 2013−2014シーズン

西ゲレンデが21日オープンということで、20日は東ゲレンデだけの滑走。夕方になってバーンが締まってきたらレンタルスキーのビンディングが二度も誤開放したので、怖くなって終了。もうちょっと滑りたかった。以下、写真集。

◯トレーニングバーン
昔は森だったところ、斉藤博さんの強い要望で実現したトレーニングバーン。徐々に斜度が増加していくところが練習にバッチリ。ただし、ちょっと手ごわすぎるところもある。



◯第二ゲレンデは現在全面ポールバーン
うねりがあって難しいところもあるけれど、トレバンよりは斜度がなく、滑りやすい。



◯トレバン最上部からのゲレンデ、センターハウス、歌志内本町



◯試行錯誤の末にようやく実現したTバー
「海外では、みんなTバーでどんどん滑っている」という斉藤さんの主張から作られたTバー。できるまでは、あっちにひっかかり、こっちにからまりと、トラブル続出だった。そして、できてみたら、「このペースじゃヘトヘトだよ(^^;」となって、個人的には有効活用できなかったTバー。



◯何度もスタートしたスタートハウス。
最初にスタートした時は、先輩の荷物おろしに忙しく、自分のブーツのバックルを締める時間すらなかった。おかげで壁の手前でブーツが脱げてしまった。最後にスタートしたのは学生オープンのスーパーGで、ジャンプの着地で前十字靭帯断裂。



◯大会バーン上部からの大会コース



◯下から見たスタートハウス



◯壁の上部からのセンターハウス
昔は平屋だったセンターハウス。今では立派な4階建て。



◯壁を下から見たところ



◯楽しそうな陸上自衛隊101遊撃隊の皆さん



◯教会風ゴールハウス



◯下から見たゴールハウス



◯センターハウス

  
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2013年12月20日

砂川の鳥よし

久しぶりに砂川に来たので、もちろん鳥よしに行ってみた。4年ぶりだと思うのだけれど、店の場所は変わっていて、以前よりも大きな店になっていた。でも、メニューは一緒。常連客ばかりなので、書いてなくても普通に作ってもらえる。

とりあえず、定番の味噌なんこから。




そして、若鶏の串焼き。これが500円って、東京じゃ、1,000円出しても食べることはできない。




一人で行ったので、あれこれ楽しむことができず、少数精鋭でバターポテト。




本当は豆腐や納豆、牛タンなどを食べたかったんだけれど、ここでお腹いっぱい。

ご無沙汰している間に、北海道ウォーカーにも載ったらしい。







おじさんも、おばさんも、相変わらず。北海道の仕事が取れれば、もうちょっと頻繁に来ることができるんだけどねぇ。  

サッポロ赤星

久しぶりに北海道まで来たので、ラーメンでも食べようかということになって立ち寄ったのが赤星というお店。すぐそばに「厚岸産牡蠣一個100円」というとても魅力的かつ不安にさせられる店があったのだが、これから色々と仕事をしなくてはならないため、チャレンジは断念。以下、評価。#のりばかりの酷い写真で申し訳ありません。



名称:サッポロ赤星
種類:北海道
場所:西8丁目
注文:塩らーめん
評価:5/BAC
2013.12.19
コメント:麺はやや細めの縮れ麺。コシが強いとまでは言えないものの、そこそこしっかりしている。スープの絡みは良好。

スープは鶏ベースのややこってりタイプ。野菜やニンニクが前面に出ていて、醤油よりは塩の方が美味しさを満喫できそう。ただ、このラーメンを観光客が札幌で食べる意味はあまりないと思う。札幌の地元の人達にとってはちょっと珍しいラーメンを食べることができて良いかも知れない。

チャーシューはまずいが、この値段なら仕方ないところだろう。

店名 赤星
TEL 011-272-2065
住所 北海道札幌市中央区南三条西7-7
営業時間 11:00〜23:00
定休日 無休



    

つばめや

つばめグリルが新展開で銀座にオープンした赤身肉中心のレストラン、つばめやに行ってみた。

予約してあったので、店に入って名前を言うと、お姉さんが「こちらです」とカウンターの中へ案内する。「?」と思いながらカウンターの中に入ると、床が油でつるつるで転びそうになる。あわてて年配のおじさんが、「いや、こちらです」と、カウンターの外の通路を案内する。そりゃそうだろう。あのお姉さん、大丈夫か??それで、今度はおじさんの案内で店内右奥に連れて行かれ、「あちらになります」と放置されたのだが、「あちら」ってどこよ、全部の席が知らない人で埋まっている。「はて?」と思い、すでに厨房に去ったおじさんを探して、「全部満席なんですけど」と伝えると、何やら書類をチェックして、「こちらでした」と、今度は左の奥に連れて行かれた。ダメだ、この店は。普通、テーブルまで案内するだろ?この時点で大分帰りたくなったのだが、ここまで来て何も食べないわけにもいかないので、赤身肉を満喫するというコースを注文。






















肉は6種類ぐらいの中から好きなものを2種類注文するスタイルだったので、違いが良くわからないままに2種類注文したら、1つは注文と違うものが出てきた。この店のフロアー係は多分本家つばめグリルで全く使いものにならない奴らを集めてきたに違いない。

カメラの腕が良いので(笑)写真を見ると美味しそうに見えるのが残念。ステーキの肉の味は悪くなかったけれど量がかなり少なくて食べ足りないし、ハンバーグはスパイスが効きすぎていて肉そのものの旨味が味わえない。

何より異常に悪いサービスを満喫したいというどMさんはクリスマスパーティなどに使ったら良いと思う。ただ、僕は二度と行かないだろう。あと、つばめグリルも二度と行かないことにする。

店名 つばめや
TEL 03-3561-3788
住所 東京都中央区銀座1-2-1 紺屋ビル
営業時間 月〜金 11:30〜15:00 17:30〜23:30(L.O22:15)  土・日・祝 11:30〜16:00 17:30〜23:30(L.O22:15)  

2013年12月19日

丸五

とんかつを評価する上で最初に食べておきたい一軒である。店主の竹内さんは水道橋の名店「かつ吉」で修行し、後に独立してこの店を構えた。

主力メニューは特ヒレ、特ロース、ヒレ定食、ロース定食というラインナップ。なぜか「特」メニューには定食がなく、セットを追加注文するスタイルになっている。ここで頼むべきはもちろん「特」付きである。とんかつ屋でおいしいとんかつを食べようと思ったら、一番高いものをい注文しなくては駄目だ。これが鰻屋と違うところである。今回食べたのは特ヒレである。

カツは比較的低温で揚げている店だが、それは分厚い豚肉にきちんと熱を通すのが目的である。これを高温の油で揚げてしまうと、表面だけに火が通ってしまいよろしくない。したがって、一層分厚い「特」付きメニューはレギュラーに比較しても念入りにじっくり揚げている様子である。




平田牧場の三元豚を使った肉は、質が良くジューシーで、かつ腕の良い職人が、肉が本来持っている旨味を上手に引き出している。肉には下味がしっかりつけてあって、ソースはもちろん、塩さえも不要である。ただ柔らかいのではなく、しっかりとした歯ごたえがあり、しかし固かったり、歯切れが悪かったりはしない。この食感は素晴らしいの一言である。そして、噛むことによって染み出てくる肉汁の美味しいこと。

安いとんかつ屋はもちろん、2000円以上のお金を取る高級とんかつ屋であっても肉の味が全く感じられないカツを食べさせる店があるけれど、そういった店が営業を続けられるのは、食べる側が味のない肉に何の疑問も持たないからである。客の側からもとんかつに対する要求水準をアップさせるべきで、そのためにはこの店のカツを食べてみて欲しい。良いとんかつを食べるという経験を積むには、うってつけの店である。

カツはかなり大ぶりに切られているが、下処理が念入りにされているようで、一切れが大きくても噛みきれないということはない。

衣はやや細かめでしっかりしたタイプだが、肉との一体感がある。ただ、食べ進むに連れて浸み出した肉汁や油で衣がべちゃべちゃになるのはちょっと惜しい。

付け合わせにはキャベツだけではなくレタスやトマトが添えられていて、なかなか豪勢である。ただ、個人的にはキャベツだけでも満足。

ご飯と味噌汁は美味しい。ご飯が美味しかったのは開店直後だったからかも知れない。味噌汁は非常によくだしが取れていて、味の濃いおかずに良く合う。







なお、漬物だけは標準的である。




店名 丸五 (まるご)
TEL 03-3255-6595
住所 東京都千代田区外神田1-8-14
営業時間 11:30〜15:00 17:00〜20:20
定休日 月曜日及び第3火曜日  

2013年12月18日

2013年12月のもり山
































  

2013年12月17日

やまいち

私が一番数多く通ったとんかつ屋は、恐らく「勝漫」である。会社に入ってまもなくのとき、会社の先輩に、「少し歩いたところに美味しいとんかつ屋がある」と連れて行ってもらったのが「勝漫」だった。それまで、私の中でとんかつ屋と言えば、大学から電車で一本で通うことができた、目黒の「とんき」だったのだが、「勝漫」のとんかつを食べてみて、あまりにも繊細で上質なとんかつにびっくりした。「とんき」がダメというわけではないけれど、なるほど、一口にとんかつと言っても、色々なんだな、と気が付いた瞬間だった。当時はまだ駆け出しのラーメン評論家で、とんかつよりラーメンを食べる頻度が多かったのだが、ラーメンの合間を縫ってとんかつを食べるようになったきっかけの店である。これが、90年代前半の頃である。以後、「勝漫」には幾度となく通った。厨房からときどき鋭い視線を投げかける職人さんも、ときどき目元だけで「また来たな」と語っているように見えてくるようになった。

さて、その勝漫が転機を迎えたのが2007年だ。それまで長い間厨房を仕切っていた松井孝仁氏が店を抜けてしまったのである。このあたりの事情は良くわからないのだが、それからほどなくして、松井氏は勝漫のすぐそばに新しいお店をオープンした。それが、この「やまいち」である。長い間厨房を仕切っていた職人が、わざわざ元の店の目と鼻の先に新店を構えるというのだから、背後にはのっぴきならない事情があったのだろう。開店当時の私のレビューはこんな感じである。

いつもどおりに特ヒレを注文。値段は2100円で、勝漫より200円ほど安い。何で食べようかな、と思ってテーブルをチェックしてみたら、柚子胡椒が置いてある。とんかつを柚子胡椒で食べたことはないのだけれど、ちょっと面白いかな、と思ってこれで食べてみることに。

肉は勝漫のときとほぼ同じ印象。厚さ、やわらかさ、ジューシーさ、火の入り具合など、ほとんどの点で満足。衣も薄すぎず厚すぎず、それなりに粗さがあって食感が良い。ちょっと油の温度が高めなのか、勝漫時代よりもやや香ばしい感じがあり、またパン粉が固めの印象もあるのだが、特に気になるほどのものでもない。柚子胡椒で食べてみるとごま油の風味とマッチして、なかなか美味しい。せっかく衣がぱりぱりしているので、ソースをかけるのはもったいない。塩でも一切れ食べてみたのだけれど、どうも柚子胡椒の味が気に入ってしまい、残りは全部柚子胡椒で食べてしまった。

キャベツも普通に美味しいし、ご飯、味噌汁も美味しい。ご飯は勝漫に比較するとやや硬めに炊かれていて、僕は実はもうちょっとやわらかめ、つまりは勝漫タイプの方が好きだったりするのだけれど、これは丼で使うことを考えてのことかもしれない。量はたっぷりすぎるくらいである。


一方で松井氏が抜けた「勝漫」は何度も職人が変わり、そのたびに味がぐらついてしまう迷走が続いていた。良い時もあれば悪い時もあり、しかし、良い時でも松井時代の味を取り戻すには至らない、という状態だった。淡路町のとんかつ勢力図は、以前の勝漫一人勝ちから、やまいち>勝漫へと塗り替えられてしまった。

ところが、まさに諸行無常。再び淡路町のとんかつ勢力図が動き出す。そのきっかけは、やまいちの店主松井氏の逝去である。大変残念なことに、2013年5月に食道がんで亡くなられてしまった。長期の休業の後、今は昼だけの短縮営業を再開したところだ。厨房には松井氏の奥さんが入られているそうである。メニューからは特ヒレ、特ロース、かつ丼などが消えて、ヒレかつ定食、ロースかつ定食だけになっている。

さて、その新生やまいちで、ヒレかつ定食を食べてみた。




かつを一口食べてみて、「あぁ・・・」という気持ちになった。味わう以前に、肉の下処理が甘いのである。肉の筋がきちんと切られていないので、肉が噛み切れない。折角良い肉なのに、その良さを引き出せないでいる。揚げ具合も模索中のようで、衣には十分に火が通っていない。これがわざとならそれはそれで一つの見識なのだが、隣の席に座ったお客さんの衣を観察してみたところ、そちらはきちんと火が通っていた。また、油のキレ具合も甘かった。肉の質そのものは非常に良く、満足がいくものだったので、完全に技術的な問題である。こうした問題点をお店の方でもわかっているからこそ、特ヒレや特ロースといった上位メニューや調理が難しいかつ丼の提供をストップしているのだろう。

漬物は標準的、ご飯と味噌汁はなかなか美味しかった。










同行者にロースかつを一口食べさせてもらったのだが、こちらもちょっと油のキレ具合が悪く感じた。




残念ながら、かつてのやまいちの味は、失われてしまった。すぐそばの、勝漫の味を上回るのにもそれなりの時間がかかりそうである。とはいえ、お店のサイドでも問題点には気付いているのだから、やまいちは必ず復活すると思う。これまで長い間故松井氏のとんかつに楽しませていただいたのだから、先代の味がよみがえるその時まで、微力ながらこの店の応援を続けたいと思う。




店名 とんかつ やまいち
TEL 03-3253-3335
住所 東京都千代田区神田須田町1-8-4 玉井ビル1F
営業時間 [月〜金]11:00〜14:20(LO) [土]11:00〜14:00
定休日 日曜日祝日  

2013年12月16日

鑑定士と顔の見えない依頼人(The Best Offer、La Migliore Offerta)

thebestoffer


長ったらしい邦題にがっかり。オファーには「付け値」という意味もあるので、おとなしく「ザ・ベスト・オファー」で良かったのではないか。無理に訳すにしても、「素敵な提案」とか、もっと短い題を付けられないものか。

映画は、わがままで精神的に不安定な引きこもり女性と、オークションで時々インチキをやらかしては美人画を収集し、自宅でそれらに囲まれて悦に入っている孤独なおじいさんの交流を描きながら進んでいく。登場人物は少なく、おじいさんとタッグを組んでイカサマをやっている画家、美術品の修復を手がけている若者、引きこもり女性の家の執事ぐらいである。

姿を見せることのないヒロインが抱えている問題は何なんだろう、と興味を掻き立てるようなエピソードが一つ一つ語られて、徐々にその全貌が明らかになり、「なんだ、このジジイ」と思ったあたりで物語は急転する。

脚本がキチンと練られているので、「転」から後は様々な伏線が見事に回収されて行く。何も予備知識なしで観たのなら、この映画の構図を最初から思いつく人はいないだろう。観客を騙す目的で作られているので、これは当たり前だ。騙されたことに気がついた後、あーーー、あれがねー、と思い返すところに楽しさがあるので、かなり集中して観ていないと、もう一度観なくてはならなくなる。ただ、そういうオッチョコチョイが大量発生すると踏んでいるのか、この映画ではリピーター割引で、二度目の鑑賞者は1000円で観ることができる(ただし、一度目に観たのと同じ劇場のみ)。なので、半券は捨てないように。とにかく、ほとんど無駄なシーンはないので、油断は禁物である。

いつも安定した字幕をつけるので大好きな字幕作家の松浦美奈さんだが、今回はからくり人形にオートマタというカタカナをあてていてちょっと違和感があった。FFXIでからくり士協同組合のトップをやっていた僕としては、オートマトンとして欲しかった。でも、これはこれで方言かな?

ネタバレになるので誰とは言えないけれど、ある登場人物がちょっと可哀想な気がした。評価は☆2つ半。  
Posted by buu2 at 15:42Comments(0)TrackBack(0)映画2013││編集

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2013年12月15日

バンタイ

新宿で何か食べるとなると、大抵の場合は御苑まで行ってイタリアンか、あるいは三丁目あたりでタイ料理となる。ところが今日は食後に東口目の前で所用があったので、歌舞伎町界隈で何か食べなくてはならないという事態に。ロシア料理はちょっと時間がかかりすぎるので、やはりお手軽に、ということで5年ぶりにバンタイに行ってみた。普段はもっと汚い店で食べるのがメインなのだが、たまには良いところにも行ってみようと思った次第である。

このお店で空芯菜の炒めものみたいなありきたりなものを注文するのはいかがなものかとは思ったけれど、ついつい定番で頼んでしまった。




普通に美味しいけれど、やっぱりバンタイに空芯菜は似合わない。あとは適当に炒めものやご飯物を注文。







とはいえ、この店で食べておくべきは、なんと言ってもカニのカレー炒めである。




カニは食べるのに時間がかかるし、ついつい無口になってしまうのだが、ひと通りカニを食べてしまったあとのカレーソースにタイ米を投入して、カニカレーとして食べると非常に美味しい。隣のテーブルでカニを食べてそれで終了していたのを見て死ぬほど驚いた。あれでは何のために注文したのかわからない。

デザートはココナッツのアイス。




日本で食べるタイ料理は屋台派とレストラン派があって、僕が良く行くのは屋台派なんだけれど、たまにはレストラン派も良い。特に、カニのカレー炒めは満足度が高い。

店名 バンタイ
TEL 03-3207-0068
住所 東京都新宿区歌舞伎町1-23-14 第1メトロビル 3F
営業時間 ランチ 月〜金 11:30〜15:30(L.O.15:00) ディナー 月〜金 17:00〜23:45(L.O.23:00) 土・日・祝 11:30〜23:45
定休日 無休  

2013年12月14日

ラルテ

折角三茶まで行くなら、ラーメンじゃなくてもっと良いものを食べようか、と思い、ピザを食べてみた。店の選択にあたっては、三茶に子供の頃から住んでいる知人に紹介してもらった。

さすがに食通の紹介だけはあって、非常に美味しいピザを食べることができた。この、薄いのに、過剰にパリパリにならない焼き加減が絶妙。これは自宅でのピザパーティでは実現できないクオリティである。

餃子やハンバーグやピザは、ともすると「これなら自分で作ったほうが安くて美味しい」と思わされがちだけど、これなら納得。













店名 ラルテ (L'ARTE)
TEL 03-3424-3003
住所 東京都世田谷区三軒茶屋1-35-17 1F
営業時間  12:00〜14:00(L.O) 18:00〜22:00(L.O)
定休日 火曜日、水曜日のランチ  

2013年12月13日

茂木

三茶の茂木で一杯。この店、何度か食べているんだけど、いつもレビューし忘れてしまう。というのは、大抵演劇を観るのとセットで、演劇のレビューに力を入れてしまうから。今回はきちんとレビューしておく。

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名称:茂木
種類:横浜
場所:三軒茶屋
注文:らーめん
評価:6/BAB
2013.12.4
コメント:麺は中位よりはやや細めで、弱く縮れたもの。若干コシの弱さを感じるけれど、大きな弱点というほどではない。スープは良く絡む。

スープは豚骨ベース鶏ガラブレンドの醤油味だが、以前は横浜ラーメンと言って何も問題のないものだったのに、今はその傾向が弱くなっている。とはいえ、東京トンコツでもなく、説明が難しい。専門的に書くなら、かなりトンコツ寄りで、かつあっさりに仕上げた横浜系というのが近いかもしれない。醤油の風味もそれほど前面に出ていない。では、それが美味しくないかと言われればそんなこともなく、なかなか美味しい。

チャーシューも普通に美味しい。

「これは凄い」と感心するほどではないけれど、近くに行ったらまた食べてしまうかもしれない。個性で勝負するのではなく、基本をしっかりおさえたオーソドックスなトンコツ醤油ラーメンなのだが、それが逆に個性になっているのが面白い。

店名 ラーメン茂木 (もぎ)
TEL 03-3421-1769
住所 東京都世田谷区太子堂2-13-1
営業時間 11:30〜14:30 18:00〜22:30
定休日 日曜・祝日

    

猫を撮影してみた

日の出テレビ神楽坂スタジオには猫がいる。ちょっと時間があったので、この猫を撮ってみた。ちなみに、種類はマンチカンというらしい。























  
Posted by buu2 at 17:39Comments(0)TrackBack(0)Nikon D7000││編集

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最近観ているテレビ番組

基本的にテレビはスポーツ以外ほとんど見ないのだが、最近はなぜか録画してまで見ている番組がある。今更そんなのをブログで公開してもどうとなるわけでもないのだが、メモ書き代わりに書いておく。

(1)ごちそうさん
ヒロインが好みのタイプではないのが非常に残念だが、内容はそこそこ面白い。あまちゃんよりも面白いと思う。もうちょっと料理に関するワンポイント講座が盛り込まれたらさらに良いと思うのだが。

(2)Zガンダム(再放送)
残り5話を切って、いよいよ佳境。ハマーンやシロッコが前面に出てきて非常に面白い。シャアやアムロは、やはり飾りである。あと、カツの馬鹿っぷりが際立っている。

(3)まほろ駅前番外地(再放送)
脚本のできが良く、瑛太と松田龍平のやりとりが出色。時間が短いこともあってか、ストーリーに余計な贅肉がないのも良い。「え?これで終わり??」と思うこともあるけれど、そのくらいがちょうど良い。

(4)アンダー・ザ・ドーム
全13話のうち、第9話。風呂敷を広げるだけ広げてあるので、これからどうやって畳むのか。

(5)ちりとてちん(再放送)
やはり、もう一度見ても抜群に面白い。この10年ぐらいの朝ドラでは最高傑作だと思う。

(6)リーガル・ハイ
サウジアラビアのことわざに「オアシスで飲む水は最初が一番美味しい」というのがあるかどうかは知らないが、前作や半沢直樹に比較するとちょっと能書きが多すぎる気がするし、ライバル役がイマイチ魅力的ではないのも大きなマイナスポイントだが、日本人が目をそらしがちな問題について古美門の口を利用してするどく斬り込むところはナイス。

(番外)新チューボーですよ!
数々の酷い改悪が行われたので、もう録画リストから外した。来年3月で終了だろうか?  
Posted by buu2 at 13:05Comments(0)TrackBack(0)テレビ番組││編集

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酒仙 しんばし光寿

毎年この時期に学生時代のスキー部仲間と飲み会がある。今年の会場はしんばし光寿。汐留口南側から信号をわたって左に行けばすぐなのに、みんな迷ったらしい。汐留が開発されて、人の流れが変わってしまい、わかりにくくなったのかも知れない。神田の光寿に比べると大分カジュアル。

3,500円のコースにお酒というオーダーで、特に追加オーダーはなかったようだが、一人8,000円だったのでちょっと飲み過ぎな気もする(^^;

ラスト近くの舞茸の天ぷらとシメのうどんは酔っ払っていて撮影できず(笑)。
















店名 酒仙 しんばし光寿 (シュセンシンバシコウジュ)
TEL 03-3575-0939
住所 東京都港区東新橋1-2-17 下島ビル B1F
営業時間 17:30〜23:30
定休日 日曜・祝日  

2013年12月12日

たいやき神田達磨

神田の達磨の前を通ったらカスタードなんていうのがあったので買ってしまった。




無難に美味しかった。でも、わらび餅にするべきだったな。

店名 たいやき神田達磨 神保町店
TEL 03-5577-6990
住所 東京都千代田区神田神保町1-12-2 神保町1丁目ビル 1F
営業時間 [月〜土]12:00〜22:00 [日・祝]12:00〜20:00
定休日 無休  

辣椒漢の麻辣麺

久しぶりに辣椒漢に来たら、メニュー構成が少し変更になっていた。麺の太さは選べなくなったのかな??

いつもは日式担々麺の激辛を頼むんだけど、今日は麻辣麺を食べてみた。




より一層花椒が効いているということだろうか。美味しい。  

2013年12月11日

ゼロ・グラビティ

gravity


試写会で2D版を鑑賞。

登場人物が二人しかいないという点で異色を放っている作品。正確には声だけの出演があるものの、基本は「サンドラ・ブロック、ジョージ・クルーニー、以上」である。それもそのはず、宇宙空間で浮遊する二人を描いた作品なので、他に誰かが登場するスキがない。

シャトルから船外に出て作業中に宇宙のゴミが飛んできて母船が大破、さて、どうする、という内容なのだが、何分にも持っている酸素に制限があるので、長い映画になりようがない。おかげで90分という短い作品になっているのだが、それでも間延び感が拭えない。どうやって引き伸ばすかと言えば、普通の会話が延々と続くのだ。セリフで抑揚をつけようと思えば、「酸素が少ないんだから、静かに話せ」としかられてしまうのだろう。内容だけでなく、しゃべり方も物静かだから、観ていて猛烈に眠くなる。体調不良や寝不足、鎮痛剤を服用した状態などで観てしまうと、ついつい安らかな眠りに落ちてしまうに違いない。時々爆発があったりして目が覚めるけれど、基本的にふわふわ浮いているか、ヨーヨーのごとく宇宙空間を行ったり来たりするだけなので、すぐに飽きてしまう。

観ていて感じたのは、「これ、3Dなら画像的に面白かったかもなぁ」ということ。内容は全く大したことがないのだが、観たことのない映像を展開していることは間違いがない。「アバター」以後、なかなか3Dで良かったと思える映画に行き当たらないのだが、この映画は3Dで観たら面白いかも知れない。しかし、いかんせん、2Dの試写会だったので、眠くなった。「みんなに観てもらうために」という主旨で試写会を開催するのであれば、3Dでの上映にするべきだった。これまでも、「マン・オブ・スティール」などで大規模な一般試写会をやった実績があるのだから、やってやれないことはなかったはずだ。

さて、今回は試写会だったので、各種コメントが掲載されたコマーシャル素材をもらった。そこに書かれている煽り文句に対してもコメントをつけておく。

衝撃と感動の90分 > 感動するところは特にない
アカデミー賞最有力候補 > 作品賞は無理、撮影賞や視覚効果賞なら可能性あり
観客の約80%が3Dで鑑賞 > 今回の試写会はなぜ2Dだったの?
史上最高の宇宙映像 > スター・ウォーズやエイリアンの方が上のような気もする
史上最高の宇宙映画 > 2001の方が上のような気もする
後半、涙が止まらなかった > 涙は出ないだろ、いくら泣き上戸でも

あと、なぜ原題Gravityがわざわざゼロ・グラビティに変更されたのかが謎。

評価は☆半分。ただし、3Dで観れば☆1つ以上アップする可能性もある。じゃぁ、IMAXでもう一度観ますか?と言われれば、ただなら観るけど、お金を払うのは嫌だな。  
Posted by buu2 at 13:46Comments(4)TrackBack(0)映画2013││編集

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2013年12月10日

三井住友銀行の元行員で現在はSMBCセンターサービス社の重道潔氏による本ブログ上での暴言について

そもそものきっかけは、重道氏がアゴラで「経済学 or ITに詳しく「かつ」生物学に詳しい人材に、なかなかお目にかかれない」などと書いていたことである。アゴラの記事はどこかに消えてしまったが、アゴラの記事はブロゴスに自動転送されているので、こちらで見ることができる(以下、初出時アゴラに掲載された記事は全て削除されているので、ブロゴスから引用する)。

遺伝子組換え技術について - 重道 潔
http://blogos.com/article/27063/

重道氏は東大農学部卒業らしいのだが、メガバンクで相続人確認事務という、銀行で働いたことのない私から見ると花形なのか、窓際なのか判断がつかない部署で働いている方だった。

参考:銀行での相続人確認事務について - 重道潔
http://blogos.com/article/27162/

それが暇にまかせて、上で紹介したような記事を書いてしまったのだろうか。それを読んで、表向き平静を装って(笑)書いたのが、こちらの記事である。

浄化されないネット情報の危険性 - 元木 一朗
http://blogos.com/article/27667/

すると、重道氏から次のようなコメントが寄せられた。

はい、重道です。そうです、Facebookとtwitterに加えてブログを100くらい追っていますが、信頼に足る情報発信には、ほとんどおめにかかれないです。ご自身の言説に自信がおありなら、情報発信をお願いします。


このコメントに釣られて、ブログに書いたのがこちらの記事である。

年末の忙しい時に釣られた話
http://buu.blog.jp/archives/51312820.html

当時、スキー部の後輩が三井住友銀行で要職に就いていたので、彼に「重道とかいう奴がいるみたいだけど、馬鹿なの?」と質問してみたところ、「どうしようもない行員もいるんです。すいません」と頭をかいていた。ははぁ、馬鹿なら仕方ないから放置しておこう、と考え、その場でこの話は忘れてしまったのだが、本当におかしな事態に発展したのは、実はその後だった。それは、このエントリーのコメント欄で展開された。まず、およそ一年も経ってから、次のようなコメントが記入された。

驚いた。
こんなところに書き散らしてないで、メールをください。
でも、こんな文面書くようだと、冷静にはお書きになれないでしょうな。
(IPアドレス:175.132.104.118)
Posted by anton-ks at 2012年11月13日 01:21


この時は、丁寧に連絡先としてメールアドレスまで記載されていた(livedoorの仕様で、メアドは運用者にだけ表示される)。メールアドレスその他から、重道氏本人であることは容易に推測できたので、「おたくの銀行の友達に聞いておきましたよ。相手にしないでください、という感じだったので、スルーしますね」という主旨の返答をしておいた。

次に動きがあったのは、livedoorからだった。件の書き込みから半年経過したころで、曰く、プロバイダ責任法に基いて記事の削除の要請があったのですが、対応しますか?という内容だったのだが、これが来たのが2013年4月13日だった。僕は明確にして相応の理由がない限り自分が書いたブログの記事の削除には応じない方針なので、「対応には同意しません」と返答した。

すると、その直後にこんなコメントを記入してきた。

ば〜か
(IPアドレス:175.132.104.118)
Posted by q at 2013年04月15日 22:10


名前は変えているけれど、IPアドレスが同じなので、間違いなく重道氏である。ただ、こういう輩はときどき発生するので、適当にあしらっておいた(詳細はコメント欄参照)。

そして、次に重道氏が活動を開始したのは、それからさらに半年以上も経過した、先月の29日だった。書き込んだコメントはこんな感じである。

書き間違い

誤:経済学 or IT

正:経済学 and IT

あんたの出る幕じゃ、ねえんだよ、ボケ!!!!!!

(IPアドレス:126.254.151.245)
Posted by 通りすがり at 2013年11月29日 06:04


何が言いたいのか良くわからなかったし、IPも以前と変わっていたので、僕としても重道氏かどうかは不明だったのだが、こんな古いエントリーに固執するような人は同氏しか思い当たらない。試しにIPを抜いて調べてみたところ、以前はソフトバンクだったのだが、今回はauになっていた。さすがに半年も経過すれば、キャリアが変更されることもあるだろう。そこで、以前調べてあった重道氏のTwitterをチェックしてみたところ、ほぼ同一時刻に重道氏がPCからつぶやいているのを見つけた。重道氏は志木市在住で、その日は各駅停車に乗ってPCを使っているようだった。そこで、「東上線の各駅停車からの書き込みご苦労さまです」と返答しておいた。

次の動きは重道氏にしては比較的早く、前のコメントからわずか10時間後で、コメントはこんな内容だった。

ここは馬鹿の巣窟か?

(IPアドレス:126.254.151.245)
Posted by 1 at 2013年11月29日 16:04


さっそく重道氏のTwitterをチェックしてみたところ、思った通り、この書き込みの4分後にTwitterにおいてつぶやきを発していた。そこで、これらの、僕のブログに対するコメントの時間と、重道氏のツイートの時間の同一性について指摘しておいた。ただ、さすがに鬱陶しいので、念のため、重道氏が6月から出向しているSMBCセンターサービス社の人事部に電話し、同社の重道氏によって嫌がらせの匿名コメントを書き込まれて迷惑している旨を連絡するとともに、同社の見解をうかがってみた。その後、人事部から広報室あたりに転送され、苦情対応の社員と思われるマキノ氏から、「事実関係を調査して、折り返し連絡する」という回答をもらった。

その直後、重道氏のTwitterアカウントは消滅してしまった。ただ、残骸はまだこちらなどで一部を読むことができる。

重道潔さんのブログ記事一覧(freeml)
http://www.freeml.com/bl/8606926/

返事が来たのが12月10日である。「本人に確認したところ、僕のブログへの書き込みを全て認めたので、社として謝罪する」とのことだった。

さて、実は時を同じくして、また別の動きが起きていた。僕の名前を語ったニセアカウントをFacebookに作成した輩がいたのである。アカウントが作られたのは11月29日で、誕生日などが僕と同じなので、明らかに僕の名前を騙る目的で作られたアカウントである。実際、僕の大学時代の同窓生がこのニセアカウントと友達になっていて、アカウントは二度にわたって僕のブログやウィキペディアに関する情報を発信している。これらは明らかな迷惑行為であり、電磁的記録不正作出・供用罪の私電磁的記録不正作出罪(私的情報を利用してFacebookの会員契約の申し込みをしている)や、名誉毀損、信用毀損にあたる可能性がある。この点についてもSMBCセンターサービス社に見解をうかがったところ、「個人的に行っていることなので、これ以上の調査は行わない」という返答だった。

なるほど、会社の看板を背負っての行動とは認識しないということのようだ。それはそれで一つの見識だろう。僕も、別に三井住友銀行やSMBCセンターサービス社の責任について必要以上に追求する気はない。ただ、重道氏は通勤時間中にもパソコンを広げてたくさんのアウトプットを出していたようなので(重道氏のツイートより推測)、通勤時間も就業時間中だった可能性はあって、その点については今後、調べてみたいと思う。

FacebookのニセアカウントはFacebookによって迅速に処分されてしまい今となってはアクセス不能たが、こちらについてももちろん証拠画像は保管してあるし、Facebookに対して重道氏のIPとの照合を申請中である。

なお、あちこちに重道氏の個人情報が転がっているので、メモとして保存しておく。

はてなのプロフィール
http://profile.hatena.ne.jp/hgc03051/

Facebook
https://www.facebook.com/kiyoshi.shigemichi

これまでのところ明らかになったのは、重道氏がITに全く詳しくないということである。これは、本人としては匿名のつもりで、そのくせIP丸裸の状態で他人のブログに罵詈雑言を書き散らしているあたりから容易に想像がつく。はて、バイオはどうなんだろう?今のところ、バイオの世界で重道氏の名前を耳にしたことはない。ITにもバイオにも詳しくないとすれば、一体彼は何について詳しいのだろう?????  

2013年12月09日

Bar Lupin Ginza

太宰治原作の芝居を観たので、太宰治ゆかりの飲み屋に行ってみた。






















店名 ルパン
TEL 03-3571-0750
住所 東京都中央区銀座5-5-11 塚本不動産ビル B1F
営業時間 17:00〜23:30
定休日 日曜・月曜・祝日(祝日のある週は月曜営業)  

たまにははしご

銀座で映画を観た帰りに食事をしようと思い、久しぶりに(といっても、二ヶ月ぶりぐらいだけど)はしごへ。




個人的には、担々麺のナンバー1は辣椒漢だけど、はしごもやっぱり安定して美味しい。

#関係ないけど、ようやく、「らしょうはん」を辞書登録した。  

2013年12月08日

紀尾井町 吉祥

紀尾井町の吉祥で夜ご飯。




























ご飯のおかわりが欲しかったのだが、土鍋ごとさげられてしまってちょっと悲しかった(笑)。つぎはしゃぶしゃぶを食べてみたい。




店名 吉祥
TEL 03-3222-5061
住所 東京都千代田区紀尾井町3-3 南部ビルB1F
営業時間 ランチ 月〜土 11:30〜14:30(L.O.14:00) ディナー月〜金 17:30〜23:00(L.O.21:30) 土日祝 11:30〜21:00(L.O.20:00)
定休日 年末年始  
Posted by buu2 at 22:38Comments(0)TrackBack(0)グルメ−和食││編集

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2013年12月07日

Haruyasu YANAGI 個展 - GIFT FROM NEW YORK -

万画廊で始まった「Haruyasu YANAGI 個展 - GIFT FROM NEW YORK - 」を見てきた。

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万画廊の個展で抽象画は三度目かな?個人的には今回のはわかりやすかった。わかりやすいというか、「これは◯◯みたいだね」と、感じることができる絵が多かった。

「あ、これはマンゴー」とか、「これは親子」とか、「これは蛸」とか、「これは絨毯」といった具合。

あとは、それを見ていてどんな気分になるのか、なんだけれど、個人的には僕が「マンゴー」と名づけた絵が、いつも美味しそうで良かった。どれがマンゴーなのかは、実際に見てみればわかると思う。

やっぱり、絵は、その色が写真で上手に表現できないので、実際に見たほうが良いと思う。今週一杯やってます。美人の伊藤さんか、すげえ感じの良いさっちゃんが歓迎してくれるはずです(^^ 柳さんも夕方以降ならいることが多いみたいなので、作家さんから直接作品についての解説を聞けると思います。とても親切な方です。ほんと、近所に行くことがあったら、ちょっと覗いてみてください。

柳 晴康 個展
HARUYASU YANAGI
-Gift from New York-

会期:2013年12月6日(金)− 12月15日(日)

開廊時間:11:30−19:30

最終日は17:00終了/会期中無休
  
Posted by buu2 at 20:27Comments(1)TrackBack(0)美術││編集

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KAGOME 押し麦ごはんで チキンドリア

あまり当たりがないドリアシリーズだけど、その中では比較的まともなのがKAGOMEのドリアで、ミートドリアがまぁまぁだったので、チキンドリアも食べてみた。




まぁ、予想通りの味。これといってダメというわけでもないけれど、ローテーション入りは厳しいかな?ドリアよりも雑炊やリゾットを充実させて欲しい。  

2013年12月06日

PIATTO 海老のトマトクリームドリア

S&Bの「海老のトマトクリームドリア」を食べてみた。




このブログをドリアで検索してもらえばわかるけれど、この手のレンジグルメではドリアが一大潮流である。そして、これまたすぐにわかるのが、成功例の少なさである。いや、成功例はないと言っても過言ではない。なので、「どうせこれもダメだろうな」と思いつつ食べたのだが、やっぱりダメだった。

リゾットや雑炊がベストフィットする一方で、ドリアという料理はレンジグルメに決定的にフィットしないと思う。なぜ、同じような失敗を繰り返すのか。過去の販売されたドリアがことごとく販売中止になっていることからも、容易に想像がつくと思うのだが。「毎年、賞味期限切れのチーズが大量発生する」といった、大人の事情が背後にあるのだろうか???

このドリアも、決してうまくはない。低カロリー食ということで存在価値が皆無ではないものの、食べ物としての評価は☆ゼロである。  

銀座一丁目〜二丁目














  
Posted by buu2 at 10:02Comments(0)TrackBack(0)Nikon D7000││編集

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永遠の0

試写会で鑑賞。

何も知らないと「永遠の1/2」みたいな内容かと思うかも知れないが、戦争映画である。何しろ、「0」はゼロ戦の0である。

祖母が死んだ際に、祖父が祖母の二人目の旦那だったと知った孫が、実の祖父で、ゼロ戦で特攻した祖父について調べていく、という内容。

中心となっているストーリーは決して悪くないのだが、まず脚本のできが悪い。しょうもない脚本でどうして映画を作ってしまうのかさっぱり理解できないのだが、おそらく今の映画製作の現場では、この脚本のダメっぷりが感じ取れないのだろう。どうしてそんな不自然な会話になるんだ、と不思議に感じるのだが、まともな日本語の感覚を持っていない人には、この感覚が共有できないに違いない。もうちょっとまともな脚本家を使えればねぇ、と思うのだが、監督兼脚本なのでどうにもならなかったのだろう。

脚本に輪をかけてひどいのが準主役の三浦春馬である。この役者をきちんと観たのはこれが初めてだが、ここまで下手な役者は久しぶりに見た。高校生の学芸会並みの演技である。普通なら、冒頭の戦闘シーンで敵の空母に特攻してお役御免になるはずだ。それが最後までストーリーの中心として画面に登場するので、その度に腹立たしくなる。また、その姉役の吹石一恵という女優の大根っぷりも激しい。この二人が画面に登場するたびに脱力してしまう。

じゃぁ、ウンコ役者ばかりなのかと言えば、決してそんなこともない。濱田岳や染谷将太は熱演しているし、井上真央の演技も決して悪くない。問題なのは非常に重要なパートにド下手な役者を配していることだ。配役を演技力で決めていればこんなおかしなことにはならないはずなのだが、下手でも中心的な役ができてしまう何らかの力が存在するのだろう。はて、こいつはジャニーズか?と思って調べてみたが、ジャニーズではないらしい。謎だ。役者が下手なら、監督がオッケーを出すべきではないのだが、そこでオッケーを出してしまうのだから、監督の責任も小さくない。

そして、もう一つダメなのが3DCGアニメである。冒頭の特撮シーンでまずズッコケたのだが、最も酷いのが海面の上に乗っている空母の描写である。良くこんな酷い特撮でオッケーが出たものだと感心する。

脚本ダメ、役者ダメ(ただし一部)、特撮ダメの三拍子揃ったダメ映画なので、「この映画はいったい誰が観に行くんだ!?大賞」に投票しておく。濱田、染谷、井上の頑張りに☆をプレゼントしたいのは山々だが、そのたびに三浦春馬の顔がチラついて、プレゼントは見合わせることにした。評価は☆ゼロ。  
Posted by buu2 at 00:33Comments(0)TrackBack(0)映画2013││編集

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2013年12月05日

シス・カンパニー公演 日本文学シアターVol.1【太宰治】グッドバイ

シアタートラムで上演中の「グッドバイ」を観てきた。

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遊眠社時代から大好きだった段田安則さんと、女優としては二階堂ふみさんと並んで注目している蒼井優さんが出ているというのが大きな理由である。

段田さんの舞台は実はすっかりご無沙汰で、2008年にケラ演出で上演された「どん底」が最後だった。この芝居でも、あるいはそれ以前の「贋作・罪と罰」や「赤鬼」でも、安定したうまさだった。遊眠社時代に僕が好きだった役者さんは段田さんの他に佐戸井けん太さんと向井薫さんがいるのだが、彼らに共通するのは良く通る声である。前回の観劇から5年も経ってしまい、段田さんの声は大丈夫かな、と心配していたのだけれど、冒頭のシーンですぐにそれが杞憂だったとわかった。当たり前のようにちょっと年齢を積み重ねてはいたけれど、細かい演技には深みが増していた。

もう一つの楽しみだったのが蒼井優さんである。「南へ」などで何度か観ている彼女は、なかなか声が遠くに届かない。芸術劇場の中ホールぐらいだと、彼女には大きすぎる印象だった。映画では非常に良い演技を見せているので、かつて深津絵里さんが「農業少女」で素晴らしい演技を見せたシアタートラムで、彼女の良さを表現してくれるのではないかと期待していたのである。そして、その期待に、蒼井さんもきちんと応えてくれた。彼女には、シアタートラムぐらいの大きさがしっくりくると思う。まだ、大きな舞台でやるには声に肉体的なサポートが足りないんだと思う。それは体型面からも、年齢面からも、で、もっと体に厚みが出て、声がもうちょっと低くならないと、射程距離が伸びないのではないだろうか。大きな舞台で無理をするよりも、ある程度余裕のある舞台で、持ち前の演技力を発揮したほうが良いと思う。今回の芝居では、彼女の魅力はきちんと表現されていた。

他の役者さん達も、良い味を出していた。高橋克実さんは実は離風霊船時代から見ているのだけれど、当時は神野美紀さんを見に行っていて、気がついたらトリビアに出ていた。昔はモスラだったけれど、今はハゲをネタにできる貴重な役者さんになったようだ(笑)。

芝居の内容は太宰治の絶筆「グッドバイ」をなぞったものになっているけれど、小説は未完で、設定段階で中断している。芝居では主人公の年齢設定などがだいぶアレンジされていて、原作では34歳の雑誌編集長だったのだが、今回の芝居では50代半ばの大学教授になっている。「たくさんの愛人を囲っているのだが、事情があってその愛人たちを一掃したいと思い、すごい美人を見つけてきて、彼女を連れて愛人のところをひとりひとり歴訪してまわるという一計を案じる」という、おおまかな部分は下敷きにしているけれど、そこで見つけてきた美人と主人公の関わり方は原作とは大分違っている。しかし、それがつまらないかといえば、そんなこともない。上手に現代劇として料理されていて、最後まで飽きさせない。

チラシでは山崎ハコの名前があって、谷山浩子、中島みゆきとセットで語られることが多かったシンガーソングライターがどんな役なのかと思っていたのだが、きちんとそれらしい役になっていた。

芝居は、このくらいの大きさの劇場で、のんびり観るのが楽しい。一時はバブルもあって大きな劇場にテレビで有名な俳優を呼んできてのプロデュース公演が花盛りという時代もあったけれど、価値観が多様化して、ビデオやCDなどの複製コンテンツの価値が暴落したおかげで、音楽も芝居も、ライブの良さが再認識されてきつつあると思う。おかげで、こういう贅沢な時間を過ごせるようになった。これで6,000円なら、十分に満足である。それにしても、シアタートラムは良い芝居をやると思う。  
Posted by buu2 at 12:57Comments(0)TrackBack(0)演劇││編集

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ザックジャパンの死の組率を考えてみる

こんな記事があるんだけど、

ザック日本死の組濃厚 W杯ポット分け
http://www.nikkansports.com/soccer/japan/news/p-sc-tp2-20131204-1226657.html

数学が苦手な記者が書いたのか、数字の検討が行われていない。そこで、日本がどんなグループに所属する可能性があるのか、数学的に検討してみる。

作業1 「強国」の指定
まず、「死の組」を考えるにあたって、「こいつに勝つのは難しい」という国を設定する必要がある。ここは独断で、ブラジル、スペイン、ドイツ、アルゼンチン、ポルトガル、イタリア、オランダ、イングランド、フランスとしてみる。「ポルトガルはクリロナがいるだけでどうってことないだろ」とか、「ウルグアイはバカに出来ない」といった指摘はなしだ(笑)。あくまでも、独断と偏見によって決めさせてもらった。これらを「強国」と指定して、◯や☆の白い記号で表示する。また、南米の国は丸(◯か●)、欧州の国は星(☆か★)で表示する。つまり、欧州の強国なら「☆」である。また、特に問題がないので、アフリカの国も●で表示することにした。このルールで第1、第2、第4ポッドを表示すると次のようになる。

第1ポッド
ブラジル ◯
スペイン ☆
ドイツ ☆
アルゼンチン ◯
コロンビア ●
ウルグアイ ●
スイス ★
ベルギー ★

第2ポッド
チリ ●
コートジボワール ●
エクアドル ●
ガーナ ●
アルジェリア ●
ナイジェリア ●
カメルーン ●

第4ポッド
ポルトガル ☆
イタリア ☆
オランダ ☆
ギリシャ ★
イングランド ☆
クロアチア ★
フランス ☆
ボスニア ★
ロシア ★

作業2 第4ポッドから強国を選んだ場合の検討
今回は第4ポッドから1チームを無作為に選んで第2ポッドに放り込むそうなので、ここで場合分けが必要になる。まず、第4ポッドから選んだチームが☆だった場合を考える。

ケース1:第4ポッドから無作為で選んで☆のケース(5/9)
第1ポッド ☆☆★★◯◯●●
第2ポッド ☆●●●●●●●
第4ポッド ☆☆☆☆★★★★
----------------------------------
124  確率  難易度
☆●☆ 8/64  A
☆●★ 8/64  B
★●◯ 8/64  B
★●☆ 8/64  B
◯☆☆ 1/64  特A
◯☆★ 1/64  A
◯●☆ 7/64  A
◯●★ 7/64  B
●☆☆ 1/64  A
●☆★ 1/64  B
●●☆ 7/64  B
●●★ 7/64  C

「難易度」は☆や◯のチームの数で設定した。強国が3つ集まってしまった場合は異常に難易度の高いグループとなる。

トータル
特A 1/64
A 17/64
B 39/64
C 7/64

特Aの難易度とは、例えば「ブラジル、イタリア、オランダ、日本」といった地獄級のグループである。ここに落ちる可能性が1/64である。実際にはこの「ケース1」が発生する可能性は5/9なので、純粋な確率は5/576となり、0.87%である。また、強国2つに挟まれて、グループリーグ突破にはどちらかを撃破しなくてはならない状況に陥る可能性は、17/64だ。地獄級と合わせると、約28%の発生確率になる。また、強国が1つもない天国のグループに入る可能性は約11%となる。

作業3 第4ポッドから強国を選ばなかった場合の検討
次に、第4ポッドから選んだチームが★だった場合である。

ケース2:第4ポッドから無作為で選んで★のケース(4/9)
第1ポッド ☆☆★★◯◯●●
第2ポッド ★●●●●●●●
第4ポッド ☆☆☆☆☆★★★
----------------------------------
124  確率    難易度
☆●☆ 40/256  A
☆●★ 24/256  B
★●☆ 40/256  B
★●★ 24/256  C
◯★☆  5/256  A
◯★★  3/256  B
◯●☆ 35/256  A
◯●★ 21/256  B
●★☆  5/256  B
●★★  3/256  C
●●☆ 35/256  B
●●★ 21/256  C

トータル
特A 0/16
A  5/16
B  8/16
C  3/16

ケース1で発生した地獄級は、ケース2では発生しない。強国2つに挟まれる可能性は31.25%で、一方で強国が一つもいない可能性は18.75%である。

まとめ
このように、最初に第4ポッドから強国が選ばれるか、選ばれないかによって、死のグループに所属する可能性は大きく変わってくる。強国3チームがひしめくグループ(今回の検討では難易度特A)を死のグループと定義するのであれば、その発生確率はトータルで見て1%以下となる。ただ、不思議なことに、こういう、あまり発生しないはずの「死のグループ」がなぜか発生するのがワールドカップである。日本がそんなグループに所属することがないように、今のうちから日本国民みんなでお祈りをするべきである。一番良いのは、多分、ベルギー、カメルーン、クロアチアと同組などである。

ちなみに、死の組になる可能性はもちろんあるけれど、濃厚なんてことは全然ない。  

2013年12月04日

まだ「あまちゃん」とか言ってるみたいだけど

「あまちゃん」ファン集うビル解体へ…惜しむ声
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20131204-00000379-yom-soci

リアルタイムで観ていても、「あまちゃん」は東京に出てから失速した。決してつまらないドラマではなかったけれど、もう一度観たいと思うような内容でもなく、朝の連続テレビ小説としては標準的なできだったと思う。これに比較すれば「風のハルカ」の方がちょっと上だと思うし、今やっている「ごちそうさん」もその上に行く可能性があると思う。とはいえ、「ごちそうさん」は大阪に行ってからやや失速気味で、このままでは先が微妙ではあるのだが。

朝の連ドラは、一日を楽しい気分でスタートさせる必要があるので、その点では「あまちゃん」はなかなか良い出来だったと思う。しかし、それだけのドラマだった。このあたりが、クドカンの限界だったとも思う。

連続テレビ小説の難しいところは、時間帯の他にもうひとつあって、それは長期間にわたっての放映ということだ。その間、視聴者をずっとつなぎとめておく必要性から、ストーリー全体にいくつかのクライマックスを用意する必要があって、ドラマの最終盤にピークを持ってくるのが難しい。似たような、長期にわたって観客の注意を惹きつけておかなくてはならない構造のドラマにハリーポッターやスター・ウォーズがあるのだが、これらは「終わってみたら、スネイプの物語だった」とか、「ダース・ヴェイダーの一生を描いていた」という、軸ともなるような隠れた主役がいる。あまちゃんでは、それが春子と鈴鹿ひろ美の二人だったのだが、彼女たちの人生にあまり深みがなかったのが、あまり心に残らないドラマになってしまった原因かも知れない。何度も観て楽しむためには、「あの、隠された主人公の人生が明らかになった上で改めて観てみる」といった背景が要求される。同じ感想を持つだけのドラマなら、一度観てしまえば十分なのだ。

最近のテレビ小説の中で印象深いのは「ちりとてちん」である。このドラマの何が凄いかといえば、毎週泣き所があったことである。ちょうど今、衛星放送で「ごちそうさん」の前に再放送をやっているのだが、不思議なことに、毎週泣けるのである。主人公が劣等感満載のイケてない女の子だったこともあって「毎朝のスタート」にはふさわしくないと思われてしまったのか、放送時の視聴率は決して良くなかったようだ。しかし、終わってみたら、「もう一度観てみたい」と強く思わされるのがこのドラマである。

このドラマの隠れた主役は草若で、最後まで観た上で、改めて最初から観るとまた違った感想を持つ。しかし、草若のエピソードがあまりにも重要すぎるために、ドラマのピークが最終回にこなかった。このあたりは、テレビ小説の非常に難しい課題なのかも知れない。

ところで、「ちりとてちん」と「ごちそうさん」を観ていると、ところどころの重要な役で、同じ役者の顔がみつかる。NHKが使いやすい役者さんなんだろう。  
Posted by buu2 at 16:37Comments(0)TrackBack(0)テレビ番組││編集

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2013年12月03日

ソフィーの選択、やっとBDで発売

DVDが発売されないおかげで長いことちゃんと観ることができなかった「ソフィーの選択」がBDで発売されたので、直後に購入。時間が出来たのでようやく自宅鑑賞。10年以上ぶりに観たんだけれど、やっぱり素晴らしい。僕が名作映画10本を選ぶとしたら間違いなくランクインさせる作品。

この頃のメリル・ストリープは「ディア・ハンター」、「クレイマー、クレイマー」と名作連発なんだけれど、その中でも「ソフィーの選択」は特に素晴らしい。

監督は「大統領の陰謀」「推定無罪」「ペリカン文書」「デビル」などの監督で知られるポーランド系ユダヤ人アラン・J・パクラ。

BDでもかなり安いので、まだ観てない人はどうぞ(^^

  

一本気の味噌(夜限定)

久しぶりに一本気に行ったら、夜限定で味噌をやっていたので食べてみた。

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あー、これはダメだな。もともと繊細なスープなのに、味噌で強烈に味付けしてしまったので、ダシが死んじゃった。鶏白湯とかの濃厚なスープをベースにすれば良かったのに、と思う。

ノーマルの醤油や塩、鶏白湯の方が断然オススメなので、初めて食べに行く人にはオススメしない。  

マラヴィータ

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スコセッシ製作総指揮、リュック・ベッソン監督、ロバート・デ・ニーロ主演のコメディ映画。

元マフィアで今はFBIに保護されて南フランスのど田舎で生活している家族のズレてるっぷりをコメディタッチで描く前半と、それを追跡してきたマフィアとの抗争を描く後半という組み立てになっている。

コメディタッチは後半にも続いていて、常にクスクス笑える脚本がなかなか良いでき。ロバート・デ・ニーロがゴッドファーザーPART IIでブレイクする直前からコンビを組んでいるスコセッシとの息がぴったりな感じで、すっかり年を取ったデニーロであっても相変わらず魅力的である。

リュック・ベッソンも監督を辞めると言っておいてすぐに撤回、その後も監督を続けているけれど、こちらも健在という感じ。

アイ・アム・ナンバー4で可愛かったディアナ・アグロンがこの映画でも可愛い。

物凄く印象に残る映画ではないけれど、2時間楽しむには十分なクオリティだと思う。

評価は☆2つ。  
Posted by buu2 at 12:22Comments(0)TrackBack(0)映画2013││編集

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2013年12月02日

キャリー

carrie


スティーブン・キング原作、1976年に一度映画化されてキングから絶賛された作品のリメイクである。主役にキック・アスで人気となったクロエ・グレース・モレッツを起用、一体どんな作品に仕上がるのかと楽しみにしていたのだが、ストーリーはもちろん、演出などもオリジナル版とあまり変化がない印象で、特撮が精緻になったぐらいしか、改善点が見当たらないのが残念である。

とはいえ、演技はキャリー役のクロエ、母親役のジュリアン・ムーアともに好演していた。超能力学園モノとしてはそこそこのクオリティだと思う。内容は原作に忠実なので、キングの原作が面白いかどうかなのだが、誰もハッピーにならない展開はもうちょっと何とかなっても良かった気がする。でも、多分それだとキングがへそを曲げてしまうのかも知れない。

リメイクは「なぜリメイクしたのか」が明確である必要があると思うのだが、それが感じられない。オリジナル版は「ショーシャンクの空に」「シャイニング」などと並んでかなり良い出来だったので、なおさらである。

オリジナル版を観てない人、クロエちゃんのファンでキック・アス2の公開が待ちきれない人には良いかも知れない。

評価は☆1つ半。  
Posted by buu2 at 23:31Comments(0)TrackBack(0)映画2013││編集

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2013年12月01日

松(再評価)

開店直後に行ってバッサリ切り捨てた志木の松、先週食べてみたらかなり良くなっていたので、改めて食べてみた。以前の評価はこちら。



以下、再評価。




名称:松
種類:福岡
場所:志木
評価:6/BAB
2013.12.1
麺は細めでかすかに縮れているタイプ。全自動麺茹でマシンを使っているので丁寧な作りではないけれど、無難に美味しい。昼に食べると麺の熟成が足りずにかんすい臭さが残るのだが、日曜日の夜なら大丈夫。

スープは豚骨ベースの塩味で、他に醤油味や三種類の味噌味が用意されている。醤油味だとちょっと塩気が不足するが、塩なら問題なく美味しい。また、味噌もベースのスープがしっかりしているため、それなりに食べさせる。

チャーシューはやや脂の多いばら肉で、そのままだとやや硬くて脂がきつく感じる。食べ始めた直後にスープの底に沈めて温めておくと、結構美味しく食べることができる。

食べる側で各種の工夫が必要なため、一見さんが美味しく食べることはちょっと難しいのだが、近所の人ならそれなりに楽しめるはずだ。

なお、以前はなかった駐車場が今は一台分確保されている。この点も含め、開店直後よりは随分と改善されたと思う。ただ、無添加にこだわっているわりにはテーブルの上のニンニクは添加物がたっぷりっぽいので、この点も改善してくれたらなぁと思う。

店名 松
TEL 048-475-7338
住所 埼玉県志木市本町4-15-50
営業時間 11:00〜21:45 (LO)
定休日 不定休  

SNS用の写真

表参道をぶらぶらしている時に友達が撮ってくれた写真をくれたので、Facebookやツイッターで使ってみようか。





  
Posted by buu2 at 23:23Comments(0)TrackBack(0)RICOH GR││編集

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くまモンの名刺2

新しいくまモンの名刺が完成した。




参考エントリー
くまモン名刺
くまモンの名刺  
Posted by buu2 at 23:13Comments(2)TrackBack(0)社長││編集

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表参道の夜

表参道をブラブラして、夜の街並みを撮ってみた。
















せっかく一眼なので、ちょっと遊んでみたのがこちら。
















表参道のGYREの中は撮影に結構オススメ。上から撮っても、下から撮っても絵になる。うかい亭に行くことがあれば、ぜひ良いカメラを持って行きたいところ。  
Posted by buu2 at 22:38Comments(0)TrackBack(0)Nikon D7000││編集

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燃費

095018c4.jpg
5620
  
Posted by buu2 at 20:52Comments(0)TrackBack(0)TIIDA││編集

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