2016年09月30日

一蘭の米国進出

一蘭が米国進出というニュースがあったので、米国在住のラーメン評論家として一言書いておく。

NYに一蘭が米1号店、豚骨ラーメン1杯「2千円弱」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160930-00010001-qbiz-bus_all

まず、一蘭についてだが、福岡発祥の九州系とんこつ、細麺、辛味ダレ、お一人様味集中システム、お好みオーダーシートシステムといった特徴がある店で、福岡で多店舗展開したあと、2001年に六本木、その後上野、池袋、新宿といった商業地を中心に東京進出を図り成功を収めたラーメンチェーン店である。六本木や上野店あたりまではきちんとクオリティ・コントロールがされていたのだが、徐々に味を落とし、新宿店などはひどい有様なのだが、中国人を中心とした外人層にはウケが良いらしく、店はそこそこ繁盛しているようだ。

次に、米国のラーメン事情。今の所ワシントンDCを中心にして食べているが、西山製麺所が頑張っているのか、北海道系の店に勢いがある。外人が作るラーメンなんて、と思いがちだが、いくつかの店は東京でやっても繁盛店になりそうなくらいに味は良い。もちろん、ダメな店の方が多いのだが。北海道系の他は、熊本系に思える九州とんこつが支持されている。しかし、一番美味しいのは担々麺系の辛味スープで、次点がとんこつスープである。味噌は当然のようにイマイチ。価格はワシントンで13ドル程度(約1300円)、ニューヨークの方が多少安くて、だいたい12ドル、安い店だと8ドル程度である。米国は最低賃金が時給15ドル前後ということもあってか、人件費がかかるファストフードの価格が高く、マクドのビッグマックでも約5ドル(約500円)するので、13ドルぐらいだと「まぁ、こんなもんかな」、8ドルだと「結構安いじゃん」と感じる。

ということで、一蘭の米国進出なのだが、

日本と同じ味のラーメンを1杯2千円弱で提供する


とのこと。味だけで言えば、日本の旗艦店と同じくらいの質をキープできるなら、十分に受け入れられるだろう。新宿店みたいな劣化バージョンでも、初めのうちは集客できるかもしれない。問題は価格競争力で、ただのラーメンを20ドル弱というのは、ちょっと高い印象を受ける。マンハッタンでも一定のコスト感覚はあるし、マクドやサブウェイといったファストフードも揃っている。とはいえ、先行出店している一風堂がラーメンで14ドル、チャーシュー麺で17ドルぐらいでそこそこ成功しているので(日本人で、知人の米国人を案内するといった特段の理由もなしにこの値段で食べる馬鹿はいないだろうが)、ぎりぎりいけるかな?というラインである。ただ、一風堂はラーメンの他におつまみやアルコール類が充実している。滞留時間を長くしてでも、客単価を上げる戦略だ。この辺は、一蘭がどういう戦略に出るのか、ちょっとだけ興味深い。

エンパイア・ステート・ビルそばのユニクロがガラガラなのを見てもわかるように、日本からの海外進出が必ずしも成功するわけではない。しかし、過当競争になり、高齢化で脂分の多い食事は好まれず、おまけに国民は貧乏暮しまっしぐらという斜陽国で競っていても将来はないので、悪いチャレンジではないだろう。

成功するかどうかは、現地の状態に応じてきちんとした経営戦略を立てられるかどうかにかかっている。開店当初はともかく、ブームがいち段落したあとに、客足を見つつどうやって調整していくか、である。少なくとも、僕は20ドルもするなら、当然他のものを食べる。  

反省したまえ

wagasaman反省
  
Posted by buu2 at 20:27Comments(0) ││編集

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2016年09月29日

長谷川豊って、キチガイなだけじゃなくてチキンだった件

ちまたでも大炎上しているらしい長谷川豊(キチガイ)ですが、自身のブログで

私は「論」に対しては「論」で返すべきだと信じています。

出典:長谷川豊ブログ「余りの低レベルな言葉狩りに戸惑っています」(クソブログのアクセスを増やしても仕方ないので、あえてリンクせず)

などと偉そうなことを書いていたので、「長谷川豊というキチガイ」というエントリーを書いて、わざわざブログにURLをコメントしてあげたのですが、案の定、削除された模様です(笑)。こんなこともあろうかと、ちゃんと投稿した画面はキャプチャーしてあるのですが。

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前のエントリーで紹介した無断盗用についても逃げ回っているようだし、本当にくだらない奴だなぁ。

参考:長谷川豊にブログの文章をパクられた 貴様ちょっと出てこいや!!
http://ow.ly/yYWx304GL0e  
Posted by buu2 at 23:57Comments(4)ネットウォッチ││編集

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「君の名は。」を観て始める風景画

君の名は。でモデルとなっている場所を見に行くのが流行っているらしいが、

「君の名は。」聖地巡礼に沸く町の名は? 映画そっくり
http://www.asahi.com/articles/ASJ9P6VQVJ9POHGB00Y.html

巡礼はともかく、映画にあった風景とそっくりな景色が実際に存在しているのは、映画の背景の作画でリアルトレースを多用していたことが原因だろう。実際にトレースしているかどうかは不明だが、僕はこの映画を観ていてすぐに、あぁ、トレースしているんだろうな、と感じて次のようにレビューに書いた。

写真をトレースして作画することによって背景を描く手法はどこかのアニメでも前に見かけたのだが、精緻な背景を配置することによって、フィクションとノンフィクションの境界をぼかしているところがとても効果的だった。

出典:君の名は。
http://buu.blog.jp/archives/51531257.html

「リアルトレース」という言葉は知らない人は知らないだろうが、写真を下敷きにしてなぞる手法で、これはアニメではなく漫画だが「浦沢直樹の漫勉」のシーズン1で浅野いにお氏がやっているのが紹介されていた。

僕の場合はAdobeのアプリ、Illustrator(イラレ)の技術を習得する手段として勉強したことがある。このおかげで、わずか2ヶ月ほどでイラレの基本的な技術を習得できたので、遊びながら勉強できて一挙両得だった。ちなみに、作品はこんな感じ。

de155642.jpg

この絵は、イラレでこんな感じに描いている。
bc573014.jpg

僕は人物を描いたけれど、物でも、風景でも、同じように描くことができる。こうした作画アプリにはイラレの他に同じくAdobeのPhotoshop(フォトショ)があるのだが、イラレとフォトショの作画工程は全く異なっていて、イラレの最大のメリットは画力や画才が要求されないことである。そういう、才能が不要なところは、全く絵の勉強をしたことがなく、子供の頃から絵が下手で有名だった僕ですら、すぐに上のような絵が描けてしまうことで証明されている。

イラレの作画は、ベジェ曲線という線を操作するのだが、これは点と、それを始点としたベクトル(方向線)によって制御される。こう書くととても難しそうだが、実際にやってみればそれほど難しくない。ただ、一本のまっすぐな線を引くにもいくつかの工程があって、操作はフォトショよりも多少煩雑になる。乱暴に分類すると、感覚的なフォトショ、論理的なイラレ、という感じである。

イラレの作画は、そこそこの性能のパソコンとイラレさえあれば絵が描けてしまうので、ちょっとした趣味として楽しむのに良い。人に迷惑をかけるでもないので、イラレを使える環境にある人なら誰にでもオススメできる趣味である。

ちなみに僕が勉強するときに読んだのは次の二冊。これさえあれば、ほぼ問題ないと思う。





上の本はベジェ曲線を全くいじったことのない人向けで、ど素人からのスタートでも多分問題なく操作が身につくと思う。下の本はリアルトレースの教科書みたいな本で、これ一冊でプロ級の絵も描けるようになるはずだ。基本の習得が一番大事で、それを短時間でやってしまいたい人にオススメだ。これでは物足りない、となってしまったら、以後はネットで色々と検索すれば良いはずである。

ちなみに君の名は。も、浅野氏も、ただトレースするだけでなく、それと、自身のオリジナル画像を複合させて、新しい価値を創り出していた。趣味を芸術に昇華させる場合には、ただトレースするだけでなく、さらなる工夫が必要である。

ともあれ、「君の名は。」を観て、ああいう風景画って面白いな、と思った人はぜひどうぞ。  
Posted by buu2 at 23:23Comments(0)TrackBack(0)イラスト││編集

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2016年09月28日

国立がん研究センターと日本たばこ産業株式会社の対決

国立研究開発法人国立がん研究センターが「受動喫煙によって肺がんになるリスクは1.3倍ですよ」という論文を出し、それに伴って受動喫煙のリスク評価が「ほぼ確実」から、「確実」へ変更され、がん予防のための行動ガイドラインを、他人のたばこの煙を「できるだけ避ける」から“できるだけ”を削除し「避ける」へ文言変更した旨リリースを出したのが8月31日である。

受動喫煙による日本人の肺がんリスク約1.3倍
肺がんリスク評価「ほぼ確実」から「確実」へ
http://www.ncc.go.jp/jp/information/press_release_20160831.html

これに対応して、JTの社長が「過去に実施された日本人を対象とした疫学研究論文から9つの論文を選択し」とか、「JTは、本研究結果だけをもって、受動喫煙と肺がんの関係が確実になったと結論づけることは、困難であると考えています」とか、「疫学研究だけの結果をもって喫煙との因果関係を結論付けられるものではありません」とか、「科学的に説得力のある形で結論付けられていない」とか、コメントを発表したのが同じく(!)31日である。

受動喫煙と肺がんに関わる国立がん研究センター発表に対するJTコメント
https://www.jti.co.jp/tobacco/responsibilities/opinion/fsc_report/20160831.html

そして、このJT社長のコメントを捻りつぶすようなリリースが出たのが約一ヶ月後の9月28日である。

受動喫煙と肺がんに関するJTコメントへの見解
http://www.ncc.go.jp/jp/information/20160928.html

JTの社長が脊髄反射的にコメントを出したのも笑えるのだが、それに対してずっしりと体重が乗ったダブル・クロス・カウンターを繰り出したがん研究センターである。時間をかけてじっくり検討したと想像できる反論は非常に科学的である。

JTは今度はどんなリリースを出すのか、いつ出すのか、今から楽しみで仕方がない。あしたのジョーなら、トリプル・クロス・カウンターが決まると致命的なんだよね。ホセ・メンドーサは倒れなかったけど。

ちなみに、今の時点での僕の採点は10−0で「がんセンター勝勢」です。  
Posted by buu2 at 16:12Comments(0)ニュース││編集

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2016年09月27日

ゆめぴりか

頂き物のお米を2種類炊いてみた。







どちらも、炊きたては美味しいんだけど、冷めるとイマイチ。ソッコーで冷凍して、解凍・加熱した場合もイマイチ。あと、2合しかなかったので、炊くのが難しかった。

ルクルーゼで炊く分には、カリフォルニア米でも十分に美味しい。これは、TPPを恐れる農家の気持ちもわかる。  
Posted by buu2 at 22:30Comments(0)TrackBack(0)料理││編集

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2016年09月26日

ハード・ロック・カフェ ナイアガラ USAとカナダのピン

国境を挟んで両側にHRCがあったので、せっかくだから両方ともピンを買っておいた。







驚いたのはカナダのHRCで、店員さんが何を言っているのか、最初から最後までちんぷんかんぷんだった。米国は普通に会話できたのに。あれはなんだったんだろう?カナダ訛り?  
Posted by buu2 at 15:50Comments(0)TrackBack(0)ピンズ││編集

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2016年09月25日

オンタリオ湖で鮭釣り

ナイアガラの滝の下流にあるオンタリオ湖で釣りをすることにした。

湖と言っても琵琶湖とは違って、四国と同じくらいの大きさ。向こう岸は全く見えず、海と同じような景色である。五大湖のうちで一番小さくてこれだから、スケールがでかい。

早朝、日が昇る前にスタンバイして、いざ出発。


































本当は12時まで釣るはずだったんだけど、6人中4人が船酔いでゲロゲロ(笑)。なんか、ひとりあたり3、4回吐いていて、何を吐いていたのか不思議になるくらいだった。人間の体って、面白い。あとの二人のうち一人は吐かないまでも体調不良ということで、2時間ほど早く撤収となった。もちろん、僕は船酔いとは無関係でピンピンしていた。







このくらいでかい鮭が釣れたら良かったのにねぇ。





  
Posted by buu2 at 12:30Comments(0)TrackBack(0)釣り││編集

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2016年09月24日

Shamus Restaurant

ナイアガラツアーの夕食なので、シーフードを食べることにした。ここはやはり鮭だろう。
















メインの二番目(下から二番目)に掲載した料理はシーフードパイという名前だったけど、グラタンみたいな料理だった。これが米国料理とは思えない美味しさで侮れないと思った。

Shamus Restaurant
98 West Ave
Lockport, NY 14094
(716) 433-9809

ちなみにニューヨーク州だけど、ニューヨークだと思って行こうとするとすげぇ時間かかるので要注意。  

ナイアガラのワイナリー巡り

こんな平たい土地でブドウがちゃんと育つのが不思議。傾斜地が良いというのは俗説なんだろうか。とにかく、このあたりにはたくさんのワイナリーがあって、二つほど回ってみて、アイスワインを二本購入した。

ワインに限らず、酒は甘ければ甘いほど好きというお子様舌(笑)。

















  

Anchor Bar

ニューヨークというか、ナイアガラというか、バッファロー(ニューヨーク州)なんだけど、ここに鶏肉の名物料理があるというのでランチで行ってみた。






















世界の山ちゃんを辛味ソースで味付けしたような感じ。まぁ悪くないけど、とにかく単調。他のメニューを注文するべきだった。

自殺級のスーサイダルも食べてみたけれど、自殺級は大げさ。普通に美味しく食べることができる辛さだった。

米国は牛肉文化圏なので鶏肉料理が珍しいのかも。焼き鳥を筆頭にして、頻繁に鶏肉を食べる文化圏の日本人にとってはそれほど珍しくないというか、むしろ全然珍しくないので、凄く広い店なのに店内に順番待ちが溢れていて、30分以上待つ状況というのはちょっと理解に苦しむ。

Anchor Bar
1047 Main St
Buffalo, NY 14209
(716) 884-4083  

ナイアガラの滝(カナダ側)

車で行けるところに住んでいるのだから、観ておかない手はない。ということで、ちょっと出かけてきた。








































すげぇ水量。広角レンズでも全容が収まりきらないスケール。これでもうちょっと落差があればいうことないんだけど、さすがにそこまでは無理だったようだ。でも、ちょっとぐらい落差が増えたところで、馬鹿でかすぎて関係ないかもね。  

ナイアガラの滝(カナダ側)を観光する際のちょっとした知恵

大抵の人は車で行くと思うんだけど、駐車場の料金にすごくばらつきがある。ざーーーと見て回ったところだと、一番多いのが30ドルという表示。




ところが、一軒だけ20ドルというのを見つけて、さらに探してみると10ドルなんていうのがある。




おまけに、朝早かったせいか、係りの人がいない。




目印は、カナダ側のナイアガラ周辺で一番目立つ、これ。


  

2016年09月23日

長谷川豊というキチガイ

世の中には馬鹿やキチガイはいくらでもいるのだけれど、先日見つけたキチガイは筋金入りだった(実際にはこれまでも何度も馬鹿を露呈していたのだが)ので、備忘録代わりに書いておく。

馬鹿エントリーはこちら。

自業自得の人工透析患者なんて、全員実費負担にさせよ!無理だと泣くならそのまま殺せ!今のシステムは日本を亡ぼすだけだ!!
http://blog.livedoor.jp/hasegawa_yutaka/archives/48479701.html

要すれば、「人工透析を受けている患者はその大多数が暴飲暴食の結果なので、暴飲暴食の奴らは全員実費負担にして、払えない奴は放置して殺してしまえ」という内容である。

このキチガイは、本当に知識が足りない馬鹿なので、こういうどうしようもない結論に行き着いてしまう。きっとどこかの三流大学を出て、間違ってどこかのテレビ局に入社してしまい、ちやほやされているうちにキチガイになってしまったのだろう。

まず、この馬鹿が知るべきは暴飲暴食を続けても重い腎臓病になる人もいれば、ならない人もいるということだ。これは体質による。同じ生活をしていたらみんな一様に重い腎臓病になるというのなら多少の理はあるのだが、実際はそうではない。同じものを食べていても太る人もいれば太らない人もいるのと同じである。暴飲暴食した人間が等しく重い腎臓病になるのならまだしも、耐性は人によって異なる。多分、このキチガイはそういうことの知識がないのだろう。

次に、もっと大事なことだが、不健康な生活によって病気になった患者を全額負担にすべしというなら、対象になる疾病は腎臓の不具合だけではないということがある。

まず、すぐに思い浮かぶのが肺がんである。喫煙者が肺がんになった場合は全て全額負担にすべきだろう。今はニボルマブ(オプジーボ)というメラノーマの薬が適用拡大になって肺がんにも使われるようになったため、かなりの高額負担になりつつある。

たばこの害は肺がんにとどまらないので、喉頭がん、食道がん、胃がんなども喫煙者の場合は全額負担にすべきだろう。え?たばこが原因じゃないとは言い切れない?その通りだけど、長谷川馬鹿の主張は、人工透析イコール暴飲暴食という暴論なんだから、たばこだって同じである。自業自得。

たばこがダメなら、高脂肪食もダメで、ラーメンばかり食っていて胆管がんになったとかは全額負担だろう。なぜなら、高脂肪食が胆管がんになりやすいという疫学的論文があるのだ。

高脂肪食といえば、高コレステロールによる虚血性心疾患も見逃せない。ということは、心筋梗塞で倒れて、運良く一命を取り留めたものの障害者になった場合も、治療だろうがリハだろうが、全額負担が妥当だろう。自業自得。

そういえば、インフルエンザが流行っている時にうがいや手洗いをしなかったり、人混みに出掛けてインフルエンザになってしまった場合も全額負担だろう。自業自得である。

働き過ぎでうつ病になった?なんでちゃんと自己管理しないの。自業自得。全額負担。

話は病気にとどまらない。食べ過ぎて太ってしまった挙句に靭帯を損傷したとか、椎間板ヘルニアになったとかももちろん全額負担である。スキーをしていて骨折した?全額負担である。スキーみたいな危険なスポーツをやる方が悪い。自転車に乗っていて転んで怪我をした?全額負担だろう。二輪車なんてバランスの悪い乗り物に乗ってはいけない。そんなものに乗っていて怪我をしたなら自業自得だ。自動車事故?年間数千人も亡くなっているのに、なぜ車なんか使うの。自動車事故で怪我をしても知らないよ。全額負担。

もう、世の中の色々な病気や怪我が不摂生や危険な生活が原因なのだから、どんどん全額負担にしないと、人工透析の患者たちが「不公平だ」と怒り出すに違いない。

確かに、この調子でいけば医療費の公的負担は大幅に削減できるだろう。しかし、そんな状態を望んでいる日本人がどのくらいいるのか。日本人は、刑務所のような生活を強いられなくてはならないのか。

きっとこのキチガイは、どこかから「人工透析には金がかかって仕方ないんですよ。でも、その患者は、元をただせば、みんな生活の不摂生が原因なんです」と吹き込まれて怒り心頭なんだろう。でも、同じ論旨を幅広に展開すれば、その原因は何でもかんでも個人の不摂生や不注意になりかねない。で、どこまでが不摂生で、どこからが不可抗力なのか、という話になってくる。そういう切り分けの実行の難しさまで頭が回らないのが馬鹿であり、馬鹿のくせに「殺せ」とか不穏当なことを言い出すからキチガイなのだ。

それとも、上に挙げた怪しい事例の一つ一つに過失の重み付けをして、どこからが全額負担で、どこまでが保険適用なのか、大勢が納得できる線引きができるというのだろうか?話は人の生き死にの問題なので、そう軽々に扱えないのは言わずもがなである。そして、ほとんどの国民が納得するような案を出せないのなら、質が非常に低い煽り、すなわち、キチガイ沙汰に過ぎないのである。

ところで、こんなキチガイでもマスコミで仕事が続けられるのだから、日本は良い国ですね。

追記:知人から、こんな面白い記事を教えてもらった。
長谷川豊さんの人工透析自己責任論がコピペすぎる
http://nukalumix.hateblo.jp/entry/touseki  

2016年09月22日

日本将棋連盟のサイトがクソサイトにリニューアルされた件

日本将棋連盟のサイトが猛烈に改悪されていて悲惨である。

http://www.shogi.or.jp

将棋指しがネットのど素人なのは仕方ないし、会長の谷川九段がネットに詳しいとも思えず、電子メディア担当理事の佐藤秀司七段がどの程度の見識を持っているのかは知らないのだが、できてきたサイトを見ればやはりど素人のようだ。もともとのサイトが見た目はともかく、非常に機能的なデザインであったことを思うと、先手2六歩に後手2四歩みたいな感じである。

何しろ、将棋ファンが一番知りたい最新の棋戦情報、たとえば竜王戦は今どんな戦況なのかな?と思った時に、以前のサイトでは1クリックで到達できたのに、今は2クリック必要である。あげく、「竜王戦の仕組み」のような、将棋の素人でも一度読めば不要なコンテンツが一番大事なところに、しかもかなりの分量で表示されている。これでは、駅の改札に「切符の買い方」が表示されていて、これを読まないと改札を抜けることができないようなものだ。日本に初めて来た外国人にはとても優しいが、普段から駅を使っている利用者にとっては面倒なことこの上ない。このコンテンツが重要なことは理解できるが、場所と分量が悪すぎる。続けて竜王戦を例にとれば、なぜか前期(28期)の結果が29期の途中経過よりも上に、しかもデコレートされて表示されている。俺たちは去年の結果じゃなくて、今の状況を知りたいんだよ!そして、ふと気づくと、竜王戦、第29期竜王戦、第29期竜王戦と、タブが3つも量産されている。別窓で開く必要なんてないんだよ!

他にも、ページ自体が怪しい自己啓発会社のそれのように長ったらしく、4回以上もスクロールしないと最下段まで行き着かなかったり、無用に馬鹿でかい画像をクリックすると今度はタブが増産されていなくてリンクの動態が統一できていなかったり、全くクソサイトというに相応しい。

ウェブ屋として、「どうしてこうなった」ということを考えると、可能性は二つしかなくて、担当した会社が無能だったのか、あるいは受注先をハンドリングした発注元の担当者が無能だったのか、である。発注元担当者の背後に真の無能が鎮座していて、担当者はデュークー伯爵のように傀儡である可能性もあるのだが、無能なのがデュークー伯爵だろうが、ダース・シディアスだろうが、「お客さん、このデザインはやばいですよ」と説得するのがウェブ屋の重要な役割でもある。だから、たとえ相手がシスの暗黒卿のようにとてつもなく悪かろうが、フォースの暗黒面に落ちていようが、一番最初に考えるのは、「いったいどこのどいつがこんなクソサイトを作ってしまったのか」となる。幸いにして谷川会長自ら「株式会社シンクロに御協力いただき」と書いているので、早速株式会社シンクロのサイトを見てみた。

株式会社シンクロ
http://synchro-japan.com/top

多分、ここだと思うのだけれど、なるほど、縦に長くて、画像が多くて、とても重い。それで、事業方針を読んでみると、

クライアント様との綿密な打合せから目標や課題を設定し、その上で消費者目線にたった、マーケティング戦略や広告コミュニケーション戦略の立案、各種キャンペーン企画の立案から実施まで、広告プロモーション領域全般をトータルプロデュースします。また、CONTENTS CREATIVEをテーマに、一味違うWeb・グラフィック・映像などのクリエイティブワークもご提供します。

出典:株式会社シンクロ 事業部(http://synchro-japan.com/divisions

だそうで、えーーーと・・・・。綿密な打ち合わせをしてこれかぁ。消費者目線に立ってこれかぁ、マーケ戦略やコミュニケーション戦略って何だよ、という感じである。この会社の業績をみると人数が少ないのにそこそこの実績なので、おそらくは電博あたりの大手代理店のスピンアウト企業だろう。

綿密な打ち合わせでは、「うちの棋士たちが魅力的に見えるサイトにして欲しい」「じゃぁ、もうかっこいい写真をばんばん載せちゃいましょう。うちには腕の良いカメラマンがいるので、お任せください」みたいなやりとりがあったのかもしれない。確かに、見た目は良くなったと思う。しかし、機能性は最低レベルまで落ちてしまった。

腕の良いプログラマーがいると、「こんなこともできます」「あんなこともできます」と様々な提案をできるし、そのアイデアが採用されるたびに受注金額がアップしていくので、発注側にある程度の予算があって、受注側ががめついと、必然的にてんこ盛りのサイトになってしまう。そういう場合は、たいてい閲覧者の利便性がないがしろにされることになる。今の将棋連盟のサイトはその典型例と言えるだろう。ただ、ちょっと不思議なのは、このサイトを見る限りプログラマーの腕が良いとは思えない点である。ま、いっか。ともあれ、クソサイトになってしまったのは、発注先の会社を変更してしまった(自前で作っていたのかもしれないけれど)ことによると想像できる。

人間に対する人工知能の優位性がはっきりしてきて、加えて空前絶後のスター、羽生三冠の絶対性に陰りが見えてきている。羽生三冠はこれまでも時々不調な時期があったにも関わらずその後復調してきたので今回も復調しないとは言えないし、ライバルの森内九段、佐藤九段、渡辺二冠なども好不調があって、相対的には相変わらず第一人者だが、それでも昔のような凄みはなくなってきたし、ポカも増えてきた印象がある。

#ポカは、ソフトによる形勢判断が的確になったおかげで可視化されてきただけで、潜在的には前からあったのかも知れない。

将棋界が徐々に苦しい状況に追い込まれつつある中、一番のコンテンツは何といっても名人戦、竜王戦といったタイトル戦のはずである。そういったメインコンテンツの「今」に対するアクセッシビリティを落としてしまうことは、そのままファンの興味を失うことに直結してしまいかねない。例えば私の場合でも、渡米しただけで将棋へのアクセス頻度は落ちて、興味も失われつつある。渡米と、サイトがクソなのとは次元が異なるものの、ファンの興味を維持し続けるためには情報へのアクセスが容易であることが重要なのは間違いない。

そういう、難しい時期において、今まで情報へのアクセスの利便性という点でとても優れたデザインだった旧サイトをクソサイトに変更してしまったのは、徐々に沈みつつある船の底に、必要ないのに大きな穴を開けてしまったようで、見ていて忍びないのである。

#まぁ、過去に将棋指しと仕事をして酷い目にあっているので、積極的に関わる気もないのだが。

関連エントリー
将棋界はこのままではあと10年で非常につまらなくなる
http://buu.blog.jp/archives/50846321.html

どうぶつしょうぎに関する不思議な話
http://buu.blog.jp/archives/51072560.html  
Posted by buu2 at 00:15Comments(0)将棋││編集

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2016年09月21日

BILL HERB

Alexandria King Street Art Festivalで見つけた楽焼の作家さん。

山ほどいるアーティストの小間をぐるっと見て回って、最後に近いところで見つけたんだけど、一番良かった。Billさんの活動ベースはサウスカロライナで、フロリダ周辺で展示していることが多い様子。今年の5月にはベテスダにも来ていたようだが、僕が日本に行っていて出会うことがなかった。今回は昼前になってフェスティバルの開催を知り、慌てて駆けつけたのだが、その甲斐があった。

























造形も見事だけど、匂いまである。このサイズで595ドルはリーズナブル過ぎる価格設定。

次は来年の1月にフロリダまで行かないと新作を目にすることができないらしい。11月にも展示があるみたいだけど、その時は僕が米国にいない。残念。

BILL HERB Dimensional Design
http://www.billherb.com/index.htm  
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イケアのチェスト

NIH勤務の研究者の一人が任期満了で日本に戻るので、いくつか不要になった家具をいただいた。

そのうちの一つに結構でかいチェストがあったんだけど、組み立て方がわからずに分解されたままだった。日本のサイトでいろいろ調べていてもわからなくて困っていたんだけど、英語のサイトでみつけることができた。ということで、無事完成。




組み立て方がわからなくてもなんとかなるかな?と甘く考えていたけれど、作ってみたら絶対に無理だったとわかった。でも、なんで日本語のサイトには組み立て方が載っていないのだろう。不思議だ。  
Posted by buu2 at 00:49Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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2016年09月20日

NHKは一体どこを向いているのだ?

日本をPRする動画を日本以外から観ることができなくしている組織を発見しましたので、日本の皆さんにお知らせしておきます。

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Posted by buu2 at 22:28Comments(1)ネットウォッチ││編集

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Hank’s Oyster Bar

先週、この店のデュポン・サークル店に行ったばかりだったんだけど、アレキサンドリア店にも行ってみた。
















生牡蠣、ロックフェラー、ポ・ボーイなどを注文。ポ・ボーイとは、要はサンドイッチ。生牡蠣は結構味に違いがあって、食べ比べたら面白かった。あと、ロックフェラーはデュポン・サークル店とは全然違う味だったので、店の人に「デュポン・サークルのロックフェラーは本当にロックフェラー?」と質問してしまった。いろいろあるんだよ、ということだった。

Hank’s Oyster Bar
1026 King St
Alexandria, VA 22314
(703) 739-4265  

2016年09月19日

近所をぶらぶら

感謝祭が近いので、それに備えてウィンドウショッピング。目星をつけておいて、割引になったらソッコーで確保、という算段である。

ところで、前からフォトジェニックだよな、と思っていた場所で写真を撮ってみた。




うん、やっぱり良いね。今度、じっくり時間をかけて、シャッターチャンスを狙ってみようかな?

ついでにこっちも。逆光だな。


  
Posted by buu2 at 13:26Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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2016年09月18日

Alexandria King Street Art Festival

本当ならこの土日はナイアガラのはずだったのだが、天候不順で延期になった。おかげで暇になったので、日曜は土曜日に行ったエステート・セールのスカベンジャーにあてることにした。スカベンジャーとは、すなわち後始末。エステート・セールは売れ残った商品を最終日に半額でたたき売ることがあるので、この半額商品を目当てに訪問するのである。ただ、当然ながら、良い品は売れてしまっていて、残っているのはそれなりか、ちょっと高額な設定だった商品だけ。今日はベテスダとチェビーチェイスの2軒を回ってみて、収穫はゼロだった。なんか、夏以降、エステート・セールの質が落ちている感じがする。ある程度、季節変動のようなものがあるのかもしれない。

さて、どうしようかな、と思ったのが11時過ぎだったのだけれど、ここでAlexandria King Street Art Festivalというのが開催中と知って、慌ててアレキサンドリアへ直行。普段なら40分程度なんだけれど、今はイエローラインが工事中で、ブルーラインで遠回りしなくてはならない。

#ちなみに、オレンジラインもヴィエナの方で工事中。DCの地下鉄は、頻繁に工事中になる。

ということで、到着は13時過ぎになってしまったのだけれど、フェスティバルは十分に面白かった。




写真はたくさん撮ったので、追記に載せておきます。  続きを読む
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2016年09月17日

Natta Thai

エステート・セールを目当てにヴィエナまでやってきた。電車とバスを乗り継いでほぼ2時間の行程だった。車があれば30分なんだけどね。

それで、一通り見終わったところで昼ごはんの時間になったので、近所にあったタイ料理屋に入ってみた。鶏のグリーンカレー、シーフードのチャーハン、豚肉の炒め物と、唐辛子印が2〜3(最大で3)を注文してみた。
















辛さは、3辛でもまぁ普通の辛さ。米国のタイ料理屋さんはこれで5軒目ぐらいだと思うけれど、びっくりするほどに辛い店は今の所一軒も見当たらない。多分、タイ人が少なくて、本場の辛さを求めている人が少ないのだろう。やはり、本場に近い味を求めるなら新宿や新大久保あたりに行った方が良さそうである。

しかし、辛さだけがタイ料理ではない。その点では、この店の料理はなかなか良い線をいっていたと思う。もうひとつ惜しいのは、デザートメニューがひとつも用意されていないこと。タイ料理の大きな楽しみのひとつとしてタロイモやココナッツで作られたデザートは欠かせないので、とても残念だった。しかし、デザートが用意されていない店も多いので、何か法律上の問題でもあるのかもしれない。







店の雰囲気も良くて、近くに来たらまた寄ってみたいと思うのだが、果たして、もう一度ここまで来ることがあるだろうか?

Natta Thai
153 Glyndon St SE
Vienna, VA 22180
(703) 242-4323  

2016年09月16日

九谷の大皿

ジョージタウンのオポチュニティショップで購入。一体、どんなものなのか、どなたか、鑑定、よろしくお願いします。





























  
Posted by buu2 at 05:16Comments(0)TrackBack(0)陶磁器││編集

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2016年09月15日

全米オープンのおみやげ

シャツとタオル。かっこいい。







それぞれ、26ドルと45ドル。
  
Posted by buu2 at 05:14Comments(0)TrackBack(0)買い物││編集

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2016年09月14日

敦賀の住民のマインド

いよいよもんじゅの命運が尽きそうな雲行きである。

稲田防衛相、「もんじゅ」廃炉に前向きな考え示す
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn?a=20160913-00000155-fnn-pol

これに関連して思い出すのが、敦賀でのコンサル案件である。そのとき、顧客から聞いた話は、こんな内容だった。

敦賀市には競争がないのです。お金は国からどんどん降ってきます。だから、私たちはそれを仲良く分配するだけなのです。仕事は、みんなで順番にまわしていきます。競争がないから、価格が下がることもないし、広告にお金をかける必要もありません。上から降ってくるお金を順番にわけているだけで、みんなが良い生活ができて、本当に平和なのです。


お前ら、それは、敦賀市以外では談合っていうんだよ(笑)。

まぁ、もんじゅが廃炉になっても、まだまだお金は落ちるんだろうけどね。  
Posted by buu2 at 03:09Comments(2)ニュース││編集

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2016年09月13日

Money Monster

冒頭のジョージクルーニーのセリフから伏線張りまくり。

始まってから1/3ぐらいまでは良いテンポで展開していたのに、コメディタッチになっていって次第に失速。そして、全くひねりのないありきたりなラストへ。後味も今ひとつ。もうちょっとなんとかならなかったのだろうか。

カメラアングルとかなかなか面白い見せ方をしていただけにもったいない感じがした。

評価は星一つ。映画館で観るほどのこともない。  
Posted by buu2 at 15:44Comments(0)TrackBack(0)映画2016││編集

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2016年09月12日

意識高い飲み物

うちの近所では、ホールフーズマーケットはとても意識が高いスーパーで、意識だけではなく値段も高い。今日はそのホールフーズの玄関のところにあるファストフードで、アボカドのジュースと良くわからないお茶を飲んでみた。







やっぱり、意識が高い飲み物って、おいしくないんだよね。しかも、このジュースが7ドルもする。高い意識を反映させるには、資本力が不可欠なんだなぁ。お茶もまずかった。  
Posted by buu2 at 16:10Comments(0)TrackBack(0)グルメ総合││編集

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Eddie the Eagle

ヒュージャックマンってこんな映画にも出ちゃうの?と驚くようなB級映画。

実際にジャンプをやったこともあるアルペン選手として観ていると、ダウンヒル選手のはずがやけに短いカービングスキーを履いていたり、その時の板のデザインはそれじゃないだろ!みたいなシーンがあったりした。そのくせ、なぜか後の方できちんと3Gとか、当時の板がちゃんと小道具で使われていたりして、謎だった。スタントマンがカービングスキーしか履けなかったのかな?

本当にカルガリーの時はそうだったのかもしれないのだが、通常のジャンプ競技は二本飛ぶと思うし、出走順はゼッケン順だと思う。コーチはサッツのところにいて風を見て選手に指示を出すはずだ。着地で大転倒したあとはランニングバーンが荒れて危険なので、よっぽどのことがない限りはきちんとバーン整備をしてから再開するはず。

1988年にV字ジャンプだったっけ?ニッカネンはクラシカルスタイルで飛んでたんじゃないか?ちゃんと調べなくちゃだけど、多分、僕の記憶は間違っていないと思う。

あれやこれやおかしなところがあるのだが、僕みたいなスキー通が観るとは思っていなかったのか?でも、それなら、一体誰が観るというのだ?

あと、これは事実なのかも知れないけれど、1日で40メーター級を飛んでしまうのは気違い沙汰。Eddieは頭のネジが外れちゃっていたのかも知れない。

評価は星1つ。  
Posted by buu2 at 15:50Comments(0)TrackBack(0)映画2016││編集

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2016年09月11日

Hank’s Oyster Bar

猛暑の中歩き回った後、へとへとになってたどり着いたのがこの店。










食べたのはカキフライ、クラブケーキ、あと、チーズで焼いたロックフェラーみたいな見た目のもの。一番美味しかったのが、その良くわからないやつ(笑)。ちょっとスパイシーな味付けで、また食べたいと思った。疲れていなければ生牡蠣にも挑戦したいところだったんだけど、体調に自信がなかったので、今回は加熱したものだけ食べてきた。

1624 Q St NW
Washington, DC 20009
(202) 462-4265  

2016年09月10日

突撃全米オープン準決勝弾丸ツアー 後編

第一試合に続いて、いよいよ錦織ーワウリンカ戦。どうということもなく選手が入場してきて、なんとなく試合開始。ゲームは第一セットから錦織選手絶好調。ショットが厳しいところにどんどん決まるし、何しろ仕掛けが早い。サーブを打って、リターンが返ってくるとすぐに揺さぶりをかけて、あっというまにポイント。錦織選手というと長いラリーの中で徐々に優位を築いていくスタイルがイメージだったんだけど、ぜんぜん違う。ランキング上位のワウリンカが格下に見えてしまうくらいの出来で、これだと3−0のストレート勝ちじゃないの?と思うほど。決勝戦のチケットは300ドルぐらいからかぁ、などと心配をするぐらい。

ところが、風向きが変わってきたのが第二セットの第三ゲームぐらいから。長いラリーではスライスが攻めにならず、逆に逃げて相手に優位を渡してしまう。らしくないサーブ&ボレーに活路を見出そうとするも、簡単にパスで抜かれてしまう。それと、そこそこ入っていたファーストサーブの決定率がどんどん落ちてきた感じ。あれよあれよと言う間にセカンドセットを落としてしまい、それからは何度か流れをイーブンぐらいまでは引き戻すものの、自分のペースにするまでには至らず。最後の方ではワンサイドゲームと言っても過言ではないほどで、第一セットとは立場が完全に逆転してしまっていた。

やっぱり、世界ランキング3位は伊達じゃない。スキーでも同じように「世界のトップまであと一歩」というところまで詰め寄って、でも、最後の最後で跳ね返されるという場面を何度も見てきているのだけれど、錦織選手も同じ。最後の壁は、本当に高い。今回は準決勝だけど。とはいえ、これで世界ランキングもアップするはずだし、シードが良くなれば、準決勝、決勝までの負担も軽減されるはず。来年の全米オープンが今から楽しみである。その前にも、大きな大会は一杯あるんだけど。

テニスのプロの試合を観戦したのはこれが初めてだったので、スタジアムの様子とか全然わからなかったんだけど、野球よりも面白かった。あと、夜になっても意外なほどに明るくて、写真はいくらでも撮ることができた。スタンド最上段と距離があったにも関わらず、普通にカッコ良く撮ることができた。




大量すぎるので、写真は追記に。

試合後はそれほどの混乱もなく、ロッカーに預けた荷物を回収し、地下鉄で終着の34丁目-ハドソン・ヤード駅まで約45分。メガバスの出発まで約1時間あったので、ジュースを買ったりして時間をつぶした。23:59発のバスでDCへ。なぜか5時間以上かかってユニオンステーションへ。でも、ギリギリで24時間を超えなかったので、追加料金は発生せず。まだ暗い道を車で自宅まで。

お疲れ様でした。  続きを読む
Posted by buu2 at 07:30Comments(0)TrackBack(0)スポーツ││編集

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2016年09月09日

突撃全米オープン準決勝弾丸ツアー 前編

錦織選手が準決勝進出したので、アーサーアッシュスタジアムに弾丸ツアーで出かけることにした。チケットはネット予約可能で、試合の前々日の夜中(米国時間)時点で山ほどあった。一番安いのだと、70ドル程度。どうせならコートを真横から見ることができる席が良かったので、90ドルぐらいの席を確保した。場所はほぼ最上段。

DCからNYまではいつものメガバス。今回は6時発、11:30ぐらいにNY着のバスを確保。これは約30ドル。片道7時間(自宅を出てからスタジアムまで)で準決勝2試合を観戦する計画だ。

朝、5時に家を出て友人の車でユニオンステーションへ。ユニオンステーションの駐車場はバス乗り場の真上にあって、一日24ドル。ちょっと場所がわかりにくいのが玉に瑕だったけれど、ユニオンステーションの右サイドから表示に従って進むと無事到着。

出発が遅れることが多いメガバスだけど、早朝ということもあって今日は定刻通りに出発。マンハッタン島へのトンネルに入るあたりから大渋滞になったけれど、ほぼ定刻通りにマジソンスクエアガーデン前に到着。

ここで、すでに全米オープンを観戦していたDCのテニス仲間から「荷物の持ち込み制限が厳しいから要注意。トートーバッグなら大丈夫」という情報をもらったので、トレーダージョーズへ行ってトートーバッグを購入。

それから昼ごはんでも、ということになって、グランドセントラルステーションそばの中華料理屋でラーメンを一杯。味はイマイチ。評価は別エントリーで紹介。

それから、グランドセントラルの地下へ向かい、7号線でMets-Willets Point駅へ。駅からは巨大なスタジアムが丸見え。




スタジアムへは、事前情報通りデイパックなどの大きな荷物が持ち込み禁止だったので、荷物をトートーバッグに移して、デイパックはコインロッカーへ。5ドル。このとき、間違ってチケットをかばんに入れたままロッカーに投入、施錠してしまったのだけれど、近くにいた係りの人に言ったら、無料で開けてくれた。

セキュリティチェックではいつものように係りの人から「それは傘?」と聞かれたので、いつものように傘を開いて「日本の伝統的な傘だよ」と紹介してあげた。

スタジアムそばは大勢のお客さんでごった返していて、お土産やさんも大盛況。Tシャツ、タオル、ピンズを購入。

アルコールの類を飲むと寝ちゃいそうなので、何も飲まずにスタンドへ。ちなみに水が5ドルぐらい。家からペットボトルを2本持ってきておいて良かった。

スタンドはドイツのサッカースタジアムのように極端に傾斜がついた箱型。見やすくて素晴らしい。最上段からの眺めはこんな感じ。




試合開始までまだ時間があるので、あちこちで記念撮影している。




スタンドでキョロキョロしているうちに試合開始前のセレモニーがいくつか。この時間だと、まだ空席ばかり。




そして、準決勝の第一試合の選手が入ってきて、アップして、試合開始。

























ジョコビッチが圧勝するかと思ったら途中でちょっと流れが変わって、やや混戦気味に。両選手ともに疲労が蓄積しているのか、体の調子が悪そうだった。

結局、試合はジョコビッチの順当勝ちで終了。  
Posted by buu2 at 20:00Comments(0)TrackBack(0)スポーツ││編集

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Phoenix Garden

グランドセントラル駅そばにある中華料理屋で中華そばを一杯。




麺はこちらの中華料理屋でよく見かけるタイプの、中華系極細たまご麺。コシはあるのだけれど、茹で時間が短いせいで、麺の臭みが抜けていない。

スープは鶏ベースと思われる清湯タイプ。悪くはないのだが、おいしくもない。

チャーシューだと思って豚肉のスライスを注文したら、本当にただの豚肉のスライスを茹でたものがトッピングされてきて、ちょっと意外だった。別に普通。

中華料理屋の中華麺なので、こんなものだろう。二度と行くこともないと思う。

242 E 40th St
New York, NY 10016
(212) 983-6666  

2016年09月08日

異国見聞録 日本編 その2




日本の駅って、なんでこんなにたくさん階段があるの?全部エスカレーターにしちゃえよ。それ以前に、人が多すぎだろ。

異国見聞録 日本編 その1はこちら
http://buu.blog.jp/archives/51530783.html  
Posted by buu2 at 12:01Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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2016年09月07日

帰国

ということで、シカゴ経由で米国に帰国した。

今回、はじめてトランクがひとつ壊され、別のトランクがひとつ、シカゴに取り残された。両方ともにシカゴからボルチモアに行く時である。

壊されたトランクはユナイテッドの支払いで修理となった。オプションとしては、用意されていた代替用のトランクに交換するか、あるいは修理するかという二者択一だったのだが、あちらが見せてくれたトランクがちょっと小さかったので、修理を選択した。なんでも、荷物検査をしたのは良いのだが、閉まらなくなって(笑)、ゴリゴリやっていたらロックの部分が壊れてしまったらしい。

シカゴに取り残されたトランクは、朝の3時に配達されるとのことだったけれど、そんな時間まで待っていることはできないので、自宅へ配送してもらうことにした。

今回は、頼んでおいた乗り合いバスが時間通りに来なくて困ったり、色々と想定外の問題が発生した。ただ、一番驚かされたのは、トランクを載せるカートが有料だったことである。これまでかなりあちこちの空港でカートを使ってきたけれど、有料は初めて。しかも、5ドルと高額である。誰が使うもんか(笑)。

ボルチモア空港は、ちょっとイメージが悪い。やっぱり、ダレスかレーガン空港を使うことにしよう。  
Posted by buu2 at 02:00Comments(0)TrackBack(0)ワシントンDC││編集

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2016年09月06日

今日のみなとみらい 朝編


























  
Posted by buu2 at 15:06Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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今日のみなとみらい 夜編

















  
Posted by buu2 at 01:00Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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今日の味楽

「今日の」といっても、すげぇ久しぶりなんだけど、小机の味楽に行ってきた。やっぱりここは、横浜線沿線の和食ではピカイチだと思う。












































































食べきれなかった鯛めしをおにぎりにしてもらった。明日のお弁当にする。  
Posted by buu2 at 00:30Comments(0)TrackBack(0)グルメ−和食││編集

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2016年09月05日

はすみ

川越のうつわノートそばにあるお蕎麦屋さん。うつわノートの松本さんに教えていただいた。

辛味おろしそばと二色そばを食べてみた。おろしそばは太めの蕎麦を注文。


































川越はすっかり観光の街になったので、中心部には「これは美味しい」と感心するような店は中心部にはないんだけれど、ちょっと外れると侮れない。この店も、なかなか。

個人的には、圧倒的に細い蕎麦の方が好み。

店名 はすみ
TEL 049-224-5240
住所 埼玉県川越市小仙波町2-15-10
営業時間 11:30〜14:30 17:00〜20:00
定休日 毎週火曜日
  

岡モータース展 人生曇りときどき晴れ

うつわノートで開催中の「岡モータース展 人生曇りときどき晴れ」に行ってきた。うつわノート代表の松本氏いわく「難解な工芸に疲れた皆様。人生の句読点、岡モータースショーにどうぞお越しください」とのことだったのだけれど、こんなにふさわしい言葉が他に見つからないくらいだった。

岡さんの作品は、なぜか四輪車である。これだけでまず出オチ的な楽しさがある。次に、岡さんの頭の中に浮かんだ面白おかしいイメージがそのまま具象化されたキャラクターが面白い。昭和の漫画やアニメのような、邪気のない表情が良い。そのキャラクターについて書かれているストーリーが良い。あと、決して忘れてはならないのが、そういった魅力的なキャラクターたちを表現するための、しっかりした技術力である。その技術は、今回で言うと野菜シリーズなどからも見て取ることができた。

岡モータースの最大の魅力は、見る人全てを幸せにしてしまうところだろう。「なんじゃこりゃ」と思いつつ、手に取るだけで口元が緩んでしまう。まさに、曇りときどき晴れの日差しのような、本当にちょっとした安らぎなのである。

さっと見て、気に入ったのはこんな作品。

ストーリーすら見当たらないパールボーイ



ウルトラセブンに出てきそうな謎の石



なぜかバルーンアーティストを目指しているうに



服は赤でもなく青でもないけれどナウシカっぽい自然派



一度は何も買わずに帰ったのだけれど、翌日に再訪。それで買ったのが次のふたつ。

「門野クリニック」門野正平












パールボーイ












門野正平は、最近高齢で入院することの多い叔父さんにプレゼントした。小児科だけど。叔父さんだけではなく、病院にお見舞いにきた人や、医者・看護師なども「これ、なんですか?」と顔をほころばせるに違いない。殺風景になりがちな病室にはぴったりだと思う。

パールボーイは、手荷物で飛行機に持ち込んで渡米、今は僕のコレクション机の上に並んでいる。彼のストーリーはこんな具合だ。
ポジティブで強かな彼。たとえピンチが訪れても、取り込んでチャンスにしてしまう。まさに真珠のような精神を持っている。そんな明るい彼に周りは『いったいどういう頭の中なの?』と聞いてしまうのだが、その度に『頭の中はパールだよ』と返している。


岡さんの素直さと人を見る優しさがそのまま伝わってくる。自分の机の上にひとつ。そして、身の回りの親しい人にもひとつプレゼントしたくなるような作品たちである。

実は、事前に松本氏からは「お叱りを受けないか心配ですが、、」と言われていたのだけれど、とんでもない。いつまでも、岡モータースの作品の良さがわかるような人間でありたい。

なお、10日、11日は作家の岡さんも在廊とのこと。

岡モータース展  人生曇りときどき晴れ
2016年 9月3日(土)〜11日(日)
営業時間 11時〜18時 
作家在廊日 9月3日(土)・4日(日)・10日(土)・11日(日)
ギャラリーうつわノート(埼玉県川越市)  
Posted by buu2 at 13:00Comments(0)TrackBack(0)岡モータース││編集

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2016年09月04日

麺屋凛

僕が把握している限りで4回ぐらい、居抜きでラーメン店が入っている、ラーメン屋の墓場みたいな場所に、新しい店が入ったので食べてきた。ちなみに、昔住んでいたところからは徒歩で5分程度である。以下、評価。

名称:麺屋凛
種類:独自
場所:朝霞台
注文:烏賊干しチャーシュー
評価:1/CBB
2016.9.4
コメント:鶏中心のベーススープはちょっと薄め。そこにイカを使ってダシを取っているせいか、酸味が強く感じられる。この手の海産物を主張したスープはもうちょっとベースをしっかりしないと、支えきれない。

麺はやや太めの扁平タイプで、昔でいうとげんこつやタイプの多加水麺。麺自体は悪くないと思うのだが、湯切りの腕が悪く、スープのノリが悪い。

チャーシューは普通に美味しいレベル。

すぐ潰れそうなラーメン屋である。次はどんな店がここに入るのだろうか?

店名 麺屋 凜 朝霞台店
TEL 不明
住所 埼玉県朝霞市三原3-1-30
営業時間 11:00〜翌1:00 ※スープ無くなり次第終了
定休日 水曜日  

今日の九州一食堂

連日の仲人飲み会で、今日は僕の土俵の九州一食堂。昔の会社の同僚と、DCで知り合った官僚を引き合わせておいた。

何しろ、ここ数年は慢性的な独身男性不足で、女性余りが顕著である。なぜかといえば、まともな男性は、さっさと売れちゃうんだよね。一方で、まともな女性は、逆に売れ残りがち。と、ここまで書いて気がついたのだけど、まともな男性の売り先は、まともじゃない女性なのかな(笑)?

何がまともで、何がまともじゃないかというのはこれまた議論があるところだけど。ともあれ、社会に出てバリバリ働きたい女性は余ってしまい、一方でバリバリ働きたい男性はどんどん売れてしまう世の中なんだろう。

閑話休題。今日のメニューはこんな感じ。いつもと違う人と飲むと、いつもとは違うメニューになるので新鮮である。














  

2016年09月03日

夏の終わり




道端でジタバタしているアゲハ蝶を発見。よく見ると、大量の小さいアリにまとわりつかれて四苦八苦していた。これも食物連鎖の一つだなぁ、とは思ったのだが、綺麗なアゲハ蝶がむざむざとアリの犠牲になるのを見過ごすのも忍びなく、小さなアリを取り払って、木の上に置いてあげた。飛んでいく元気もないので、風に吹かれればまた落下して、同じ運命が待っているのだろうけど、その前に写真を一枚。

今年の夏も、もうすぐ終わる。  
Posted by buu2 at 15:30Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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新しいNSX

車は日産と決めているのでホンダ車を買う可能性はゼロなんだけれど、青山のギャラリー敬で井上雅子さんの作品を受け取って、新作が入荷したと連絡をいただいていた今右衛門東京店へ向かう途中で展示していたので、写真だけ撮ってみた。







見た目だけで判断すると、なんか、普通のスポーツカーに近づいた感じ。でも、誰かが買ったら、乗ってみたい。  
Posted by buu2 at 15:00Comments(0)TrackBack(0)日記││編集

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2016年09月02日

モワルーズ

午前中は大阪にいたのに、夜にはなぜか南麻布のフレンチで仲人ディナーである。今日は僕の持ち駒の、京都の超有名料亭の御曹司と、僕の友達の会社の部下を引き合わせるのが第一の目的。で、第二の目的がフレンチ。

「京都の料亭の関係者を連れて行くから、気合い入れてね」とプレッシャーをかけてあった甲斐もあってか(笑)美味しかった。フロアの人もとても気さくで、気持ち良く食事できた。






















店名 モワルーズ (MOELLEUSE)
TEL 03-3454-6010
住所 東京都港区南麻布1-4-18 サンシャイン麻布 1F
営業時間 18:00〜24:00(L.O.)
定休日 月曜日(祝日の場合は営業、翌火曜日休み)  

緑青に関する知識をアップデート

陶芸の師匠の一人、桜井貫之さんがFacebookで緑青による作品をアップしていた。実は、桜井さんが緑青による作品を発表するのはこれが初めてではなく、以前、石神井で開催された個展でも、アクセントに緑青を使った作品があった。

その際に僕が感じたのは、緑青を食器に使って大丈夫なんだろうか、という疑問だった。なぜなら、子供の頃から緑青は猛毒と教えられ、錆びた10円銅貨など、間違っても口に入れてはいけないと教わってきたからだ。今回も、作品としては面白いけれど、食器としての安全性は大丈夫なのかなぁと思い、wikiで調べてみた。

緑青

えーーーー、猛毒って、間違いだったのか!

勉強になりました。早速知識をアップデートさせていただきました。  
Posted by buu2 at 07:03Comments(0)TrackBack(0)桜井寛之││編集

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君の名は。

車で池袋に行ったところ、劇場の前にすごい行列ができていて、はて、どんなプロモーションをやったらこんな大行列になるのだろう、と不思議に思った。ということで、急遽鑑賞することにした。

新海誠監督の作品を観るのはこれが初めて。ストーリーは男女の心が入れ替わるという、古くからあるいつものやつ。正直、またこれか、と思ったのだけれど、同じようにどこかで聞いたことのある他の仕掛けを巧妙に組み合わせてあって、意外と複雑な構造になっていた。途中まで素晴らしく楽しい映画だったのだが、起承転結の転あたりで調子も狂い始め、先が不安になってくる。でも、そのあとでちゃんと持ち直した。ラストシーンではちゃんと感動させる展開になっていて、さすがは日本のアニメと思わされるできだった。

写真をトレースして作画することによって背景を描く手法はどこかのアニメでも前に見かけたのだが、精緻な背景を配置することによって、フィクションとノンフィクションの境界をぼかしているところがとても効果的だった。映像もなかなか美しく、出来栄えは良い。声優も普通に良かったし、音楽もまぁまぁ。

物語の流れに緩急があって、その塩梅が最大の特長だと思う。

ある程度詳しくストーリーに言及するとどうしてもネタバレになってしまうので、公開直後の今、それを書いてしまうのは申し訳ない。ということで、細かいところには言及しないけれど、若干のツメの甘さはあったものの(というか、物凄くおかしくて、完全に破綻しているのだが)、このレベルで表現してくれるなら文句はない。大行列も納得である。それにしても、劇場では僕が最高齢だったんじゃなかろうか。評価は星3つ。  
Posted by buu2 at 00:49Comments(0)TrackBack(0)映画2016││編集

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2016年09月01日

ひそひそ星

今回は、この映画を観るだけの目的で大阪までやってきた。上映前に観た園子温監督に関するドキュメンタリー作品「園子温という生きもの」がなかなか良い作品だったので、

園子温という生きもの
http://buu.blog.jp/archives/51531179.html

結構期待が高かったのだけれど、感想は「イマイチ」。あぁ、園子温って、こういう映画も撮れるんだ、ということはわかったのだけれど、とにかく眠くなる。もちろん、時差ぼけもあるし、この日2本目の鑑賞ということもあるんだけど、それにしても眠い(笑)。

こういう、日本映画らしい「間」は、理解してこそ日本人なのかも知れないのだが。見終わって、去年の「さようなら」(深田晃司監督)と同じような気持ちになった。

評価は星半分。この作品の魅力が理解できないのは、僕がまだまだなんでしょうね。ただ、楽しめなかったけど、大阪まで来て観た甲斐はあった。  
Posted by buu2 at 22:00Comments(0)TrackBack(0)映画2016││編集

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今日のマンジェ

大阪に来たら、マンジェでとんかつというのはお約束だろう。



















平日なのでもちろん東京Xはなくて、いつもの鹿児島黒豚Mを注文。  

園子温という生きもの

「ひそひそ星」を観る前に鑑賞。

園子温監督が酔っ払いでヘビースモーカーなことはもちろんだが、表現力の源も伝わってくる。あと、名前が本名なのもこの映画で知ることができた。他にも色々と感じるものがあったので、通常のレビューとは異なるものの、映画も通常の作品と異なるのであえて書いてみる。

まず、小さい箱であったことを差し引いても、なんでこれが3人だけの客なのか。「ひそひそ星」の客に比較してもかなり少なかった。この辺からも、日本人の映画監督に対する考え方の軽さが伝わってくる。

日本は監督よりも俳優が前に出てしまう国だ。映画やドラマで、俳優よりも監督が注目されるケースは非常に少ない。

これは、寿司屋で言うなら、誰が握っているかではなく、寿司ネタが大間のマグロだったり、関サバだったりすることに注目されてしまうようなものだ。もちろん、ネタが売りになる場合もあるだろう。しかし、握り手の役割はもっとずっと大きいはずである。もう一つ例を考えるなら、陶芸において、作家は全く紹介されず、九谷とか、有田といった産地ばかりが脚光を浴びてしまうような状態とも表現できる。

実際はそんなことはなく、「あの寿司屋は凄い。大将は有名寿司店の出身で、ネタも大間のマグロを使っていたりするらしい」とか、「あの作家さんは九谷の研修所出身で・・・」と語られて、マグロや九谷はあくまでも付帯情報となるのだが、こと、映像コンテンツの制作において製作者が一番に取り上げられるケースは、声優よりも注目される宮崎駿監督など、アニメ作品に限定される。

映画やドラマにおいては、監督や脚本家の力量が最も重要である。俳優が演技力を発揮できるか否かも、監督の実力次第である。ところが、日本では、こういう評価にならない。役者が一番である。その影響は大きく二つである。一つ目は役者が自分の立場を勘違いすることで、二つ目は監督が育たないことだ。「園子温という生きもの」の作品の中でも、監督が育たないという点については明示ではないものの、きちんと指摘していた。プロデューサーがもっとお金を集めることができたら、園子温氏はもっと早く世に出ていて、日本の映画界は変わっていただろうと語っていた。

主にテレビ脚本を手がけている知人から話を聞いていると、業界全体が役者ファーストで動いていることが良く分かる。主演の俳優が脚本や演出に口出しし、脚本家を次から次へとダメ出しして交代させ、スケジュールがケツカッチンになって現場がテンヤワンヤ、なんていう笑えないエピソードも耳にする。時々、「この役者はいつも似たような演技をする」と感じることがあるのだが、それは役者当人が「俺の芝居はこれ」みたいな主張を監督に押し付けていることも少なくないと推測している。こうした役者優位の状態を否定できる監督は、北野武監督など、かなり限定されるのが実情だろう。

また、常に脇役であり続ける監督の立場が低いのも困ったものだ。最近でこそ、シン・ゴジラの庵野総監督のように、俳優よりも監督の名前でアピールできる作品があったりするのだが、これは超マイノリティである。立場が弱く、注目されないのに、責任だけは取らされる。映画を作って、それが売れなければ、次の機会がなかなか得られないのが現実である。失敗が許されなければ作品は保守的になるし、作品が役者で語られるから一層役者の立場が強くなる。これでは、監督は育たない。

ここで、観た映画とは直接関係ないのだが、一つ参考になる映像作品があるので、ちょっと見てもらいたい。6分ほどのショートムービーで、広島にある老人ホーム「エクセル福山」の宣伝素材である。



この作品は、どこにもクレジットされていないのだが、制作者チーム「分福」の新進気鋭ディレクター広瀬奈々子氏によるものだ。分福は「園子温という生きもの」の作品中で、現代映画の純文学として紹介されていた是枝裕和監督や、このブログでも作品を高く評価することの多い西川美和監督のユニットである。

見ればわかるのだが、短い映像の中にきちんとストーリーを盛り込んでいるし、短いがゆえに、見る側の想像力を膨らませることにも成功している。そして、同時に、押し付けでなく、「あぁ、この老人ホームは、一般に思われているような、良く映画やドラマに出てくるような老人ホームとはかなり違うんだな」と思わせることに成功している。これは、監督の力量なのだ。ところが、広瀬菜奈々子氏は、この映像の前にも、後にも、ほとんど誰の注目も浴びることがない。この映像作品は宣伝素材なので、老人ホームの名前が売れればそれで良いという考え方もあるだろう。しかし、それではもったいない。老人ホームの名前が売れて、同時に監督の名前の認知度もアップするのが望ましいのである。そうした状況が作られていかないと、日本の映像作品の質は上がってこない。なぜなら、映像作品の質は、映像監督の手腕に比例するからだ。

日本にはカネがない。これだけで、日本の映画監督たちは大きなハンディキャップを背負っている。そのハンディキャップを克服して、良い作品を生み出すには、監督の努力と運に頼っていてはダメである。

「園子温という生きもの」を観れば、少なくとも、監督と、その周囲は多大な努力と忍耐を積み重ねていることがわかる。

映画を観る側も、「この作品は、誰が作ったのだろう?」と興味を持つことが大切だ。もちろん、ポジティブな評価に限らず、「こんな酷い作品を作ったのはどこのどいつだ」というネガティブな評価もあって良い。どちらにしても、映画監督に興味を持つことは最初の一歩である。今は、それすらないのが問題なのである。

もし、日本人の多くが映画監督に対してそれなりのリスペクトを有しているなら、この映画などは、日本を代表する才能に関する貴重なフィルムとして、大勢の観客を集めても不思議ではなかったはずだ。

北野氏、庵野氏、園子温氏など、監督の名前で作品を語られる人もいるにはいるのだが、その数がもっと増えなくては、いつまで経っても日本の映像作品の質は上がってこないし、それは、観る側の我々の責任なのである。

僕は米国在住なので、なかなかこういう映画を観ることができないし、今回は運良く大阪での公開に間に合ったものの、このブログでの紹介は今日になってしまった。もう、それほど多くの人に紹介できないのが残念だ。

なお、この映画は大島渚監督の息子、大島新監督の手による作品である。  
Posted by buu2 at 07:38Comments(0)TrackBack(0)映画2016││編集

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