朝から雨だったので、こういう日はアメノオトである。今日は濃厚鶏そばを注文。
アメノオトと言えば佐野の名店。佐野と言えば佐野ラーメンだけど、この店は佐野ラーメンではない。では、佐野ラーメンとはどんなラーメンか。
僕が20世紀に食べて評価した佐野ラーメンは
精養軒(この店は2019年に支店を食べていて、その時の評価は4/BBBだった)
6/ABB
97.2.17
まぼろし亭(2009年ごろ閉店?)
7/BAA
98.2.15
とかの(2014年閉店)
9/AAB
98.6.21
の3軒だった。お世辞にも食べまくったとは言えないラインナップだったので、この3年ぐらいでめぼしい店を全部食べてみた。
佐野ラーメンの最大の特徴は麺で、青竹を使って延ばした平打ち麺である。しかし、青竹を使っていることが特色の本質ではない。麺の太さがまちまちなのだ。太い麺もあれば細い麺もある。この混ざり具合がキモで、食感を提供する太い麺と、スープの絡みを良くする細い麺がちょうどいい加減で混ざっているのが良い店である。
ちょっと面白いのは、佐野ラーメンの名店として挙げられることの多い田村屋が、その麺のバランスで非常に高く評価できていたのに、移転してバランスを崩してしまったことである。最近は何度食べてみても、移転前のような絶妙なバランスを再現できずにいる。一方で、田村屋の跡地に居抜きで入った「大山」がとても良いラーメンを出している。おそらく大山は田村屋の関連店だと思うのだが、開店間もないのに、すでに佐野の優良店の一つとして数えられるまでになっている。
そして、その大山から比較的そばにあるのが、今日食べた「アメノオト」である。雨の日に佐野に行くと大抵ここで食べているので、このブログで紹介したのは2度や3度では済まない。これだけの頻度でリピートするのは朝霞台にあった「一本気」以来だろう。この店はなんと言っても作り手のセンスが良い。欠点が皆無とは言わないが、どんなメニューを注文しても、それなりに楽しませてくれる。
コロナが収まって安心してラーメンを食べることができるようになったら、佐野にあるラーメン店のまとめを作りたいと思っているのだが、大山とアメノオトは間違いなく優良店としてラインナップされるだろう。