2005年08月02日

姑獲鳥の夏

778fd00c.jpgまぁ、原作は原作でそれなりに面白かったわけですが、読後の感想は「しかし、そんなのアリですか??」というのが第一番目。

で、それをまた映像化するというのだから大したものだなぁ、と思いつつも、同時に「そんなことできるんですか??」と思っていた。このあたり、ハサミ男と通じるところがあって、どちらも小説だからこそ面白い、小説だからこそできた、というもので、じゃぁ、それを映画化するとどうなるの?というのが興味の焦点。以下、ネタバレ感想は追記に。


うーーーーーーーーーーーむ。少なくとも、「見事に映像化」とは言いがたい。出来はそれほど悪くないのかもしれないけど、なんというかですね、古い日本のミステリー映画的な、びっくり箱的な演出が多いんですね。これは実相寺監督の趣味なんでしょうけど。まぁ、そういう意味では面白いというか、びっくりするというか、気味の悪い風味はあるんですね。で、本の内容そのままに、映画でも散々謎をちりばめて、オカルト的に展開しておいて、最期は京極堂の決め台詞通り、「不思議なことなど何もない」を実証して見せる。なんだかなー。いや、悪くない。というか、この作品を映画化したらこんなもんだと思う。っていうか、良くやった。良くやったけど、イマイチ(笑)。つまりさー、映画化しちゃダメな作品なんじゃないの?ハサミ男よりは良かったと思うけど。もっとさ、日本には色々映画化した方が良いコンテンツってあるんじゃない?ハサミ男とか、京極ものみたいな難しいもの以前に。

それにしても目が回る映画でした(^^ 評価は☆1つ半。本当なら大嫌いな恵氏が出演していたのでその分減点したいけど、代わりに田中氏が出ていたから相殺。ところで、田中さん、容疑者の顔をひっぱたいた直後にその役は違和感ありました(^^;

この記事へのトラックバックURL