2005年08月03日

アイランド

347ab3aa.jpg新座のMIXMIXでは夜9時からだけHDCSで上映しているので、これを観てきた。やっぱ、HDCS、好き。

で、映画の感想です。激しくネタバレなので例によって追記に書きます。

ところで、ユアン・マクレガーってああいう声なのね。もしかして、スター・ウォーズでは声を細工してサー・アレック・ギネスに似せてる?
さて、まず内容ですけど簡単に言っちゃえば鬼ごっこ。臓器移植用に作られたクローン人間が施設から逃げ出して、その事実を隠蔽したい臓器製造会社が逃げたクローンを追いかける、というもの。

もう、このあらすじを聞いただけで「くだらねー」って感じなんですが、そのくだらない話をきちんと一本の映画に仕上げちゃうところがDreamWorksのすげぇところですね。亡国のイージスも姑獲鳥の夏も原作はちゃんとしているのに映画になるとダメっていうのに比較すると全く逆(^^;

話はもう、突っ込みどころ満載。「再生医療って言ったって、いきなり成人の個体を作れるわけねぇだろ、ボケッ」「個体同士の接触ですらモニタリングしているくせに、何で逃げ出しても気がつかないんだよ」「70階から落下したら何があっても死にますよ」「おいおい、オビ=ワン、お前、飛ぶのは嫌いだって言ってただろ。別の映画でも飛んでてどうする」「再侵入するのにそりゃいくらなんでも杜撰でしょ、その計画」「ヨーダもそういう狭いところが好きだったけどオビ=ワンよ、お前もか」「それにしても君たち丈夫ですね。ひょっとしてファンタスティック4のお友達ですか?」・・・・・でもね、なんか、全く米国人は馬鹿だな、こんな話を映画にしちゃって!と鼻で笑いつつも、見事に引き込まれちゃうんですよ。ただの鬼ごっこなのに。もう、内容については特に語ること、ないですね。黙って観ろ!という感じ。

設定について文句を言えば、「植物状態のクローンではうまくいかなかった」というのが超ご都合主義。そんなことあるかっちゅーの。大体さ、個体一つを作るくらいなら、ES細胞を使って希望の臓器や組織だけを作ったほうが安上がりで楽じゃん。まぁ、骨にしても皮にしても比較的簡単に作れそうなわけで、現実世界では恐らく10年もしないうちに一般的な治療法として実現しそうなのにアナキンにしてもルークにしてもわざわざ機械化しているくらいだから、ハリウッド方面では色々特殊な事情があるんでしょうね。ということで、まぁどうでも良いです。

ということで、評価は☆2つ半。亡国のイージスを観るくらいならこっちの方が断然お勧め。

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