日本のマスコミっちゅうのはどうにもこうにもいただけないので、何かことが起きると一斉に叩くわけで、昨日の夕方を境にライブドアとほりえもんに対する扱いは180度というか、540度というか、900度とういか、とにかくグルッと反対方向に向いてしまった。
しかし、メディアというものはこういうときこそ冷静に、客観的に物事をみる努力をすべきで、無責任なコメンテーターに「けしからんですねぇ」とか、「ほらみろ」とか、「やっぱりという感じですね」とか、喋らせている場合ではないと思う。
で、僕はといえばこれまで平時に
ライブドアという会社が本当にダメだと思う点
ライブドアという会社が本当にダメだと思う点2
ライブドアという会社が本当にダメだと思う点3
なあんて感じでネガティブキャンペーンをはっていたわけだけど、強制捜査が入ったからといって「ざまぁみろ」などと言う気はない。
でもね、やっぱりクリアじゃないことは色々あるわけです。ブログではほとんど書いてないけど(Japan Bio Netでは色々書いてますけど)、年末年始にかけてのトランスジェニック社との提携話の件(年末年始の東証のお休み期間中にトランスジェニック社との提携をプレスリリースして、年明けのご祝儀の時に同社の株価を一気にあげて、そのウラで1500万株以上のトランスジェニック社の株を売り抜けた)とか、どうかと思うしね。まぁ、この件はどのタイミングでどの位の株を引き受けて、どのタイミングで売ったのかとか、詳細な情報がなければなんともいえないわけですが、他にも去年の4月のエフェクター細胞研究所の株式公開の件とか、バイオベンチャーを支援している人間として「どうなのよ」と思うことはいくつかあるわけです。
で、僕はバイオのことしかわからないから、その視点から書いているわけだけど、やっぱ一事が万事、何かあったときに「ほらみろ」と言われてしまうようなやり方はやっていたんだろうな、と思うわけです。
例えばこのネガティブキャンペーンのことだってそうですね。有料サービスを提供すると言っておいて、実際は回線がきちんと整備できず、結果として有料サービスが有名無実化していたわけだし、「じゃぁ、今入ったらちゃんとできるんですか?」と質問しても何の回答もない、と。やっぱ、これじゃぁ会社としてダメですよね。
サービスをどんどん拡大していく能力は確かに優れていると思いますが、何度も書いているように、まずその足場をきちんと固めていただきたいものです。軟弱な地盤の上に立派なビルを建てるって、そりゃオジャマモンたちがやっていたこととあんまり変わらないですよ。イケイケドンドン、苦情は無視して焼畑、ではやっぱりどこかで無理がでるでしょう。
ライブドアが再起できるか、それともこのまま皆に足を引っ張られて沈んでいくか、その境目はこういう当たり前のことができるかどうかにかかっているような気がします。
ちなみに僕はライブドアの株主でもあり、トランスジェニックの株主でもあるわけですが、トランスジェニックに関してはあくまでも長期展望に立って株を持っているので、もちろん今回の件でも株を売ったりはしていません。ライブドアも株主総会で発言する目的で売らない予定です。いや、どうするかわかりませんけどね。
ほりえもんの最近のブログでのコメントは下記。
コメント&メール全部読ませていただきました。(1月17日)
現状報告です。(1月17日)