映画で見て、読書。
いや、面白かった。映画とはまたちょっと違った味があった。なんというのかな、理系の人間というのはすでにそこにあるものを観察して、どうなっているのかを一生懸命考えているわけで、特に僕のような理学部の人間というのは発明よりも発見がベース。「神様の手帳をのぞき見して、ちょっとそれを書き写しただけのこと」というのが物凄く的確な言葉だと思う。こういう本を早稲田の一文を卒業した人が書けるというのが凄いなぁと、単純に感心した。
記憶障害というテーマ自体はいまや非常に一般的だけれども、そこに書かれていた内容はなかなかに斬新。評価は☆3つ。
ところで映画との比較だけど、映画ではあっさりとしか描かれていなかった博士と兄嫁の関係は本ではそれ以上にあっさりと書かれていたのがちょっと意外だった。映画を見て、本を読むと、いつも「映画は難しいな」と思う。
ちょっと忙しいのでかなりあっさり目の感想だけど、暇ができたらもうちょっと書き足そうと思う。