1つの問題定義から全てが始る。
まず、「始る」という記述。「はじまる」は誰が見てもわかるように自動詞だが、「はじめる」という他動詞もあるため、送り仮名は「まる」「める」にするのが正しいはず。で、そもそも日本語IMで「始る」なんて出てくるのかなぁと思ってスペースキーを押してみたらちゃんと下の方に出てくるんですね。ただし、「はじめる」では出てこなくて、「はじまる」なら出てくる。
それで、僕がいつも誤植っぽいものを見つけたときにやる行動として辞書を調べることと、ググってみるということがあるんだけど、大辞林にはさすがに「始る」という記述はない。で、ググってみたわけですが、
始る 252,000
始める 30,600,000
始まる 33,800,000
という数字。で、ここで誤植学(って、ウェブサイト、放ったらかしですね。だって、Yahoo!のブログは使い難いんだもの(^^;)の入門の中に「ブウ値」という数字を定義してみようかなと思うのですが、それはググってみたときの(正しい記述数)/(間違った記述数)で表されるものですね。
で、この「はじまる」のブウ値はいくつになるのか、なんだけど、ジャストアイデアで定義したものなので穴が多いわけで、この場合、分母は1つなんだけど、分子を「始める」と「始まる」を加算した64400000にすべきか、それとも「始まる」だけにすべきかという問題が生じちゃうわけですね。でもまぁ、今回は判断が非常に難しいのでエイヤで足しちゃうことにします(^^;とすると、
ブウ値(始る)=(30600000+33800000)/252000=255.6
ということになりました。なるほど〜。ブウ値が大きいほど珍しい間違いということになるわけですね。さて、ではこのブウ値で何か面白いことが述べられないかなぁ、とちょっとググってみたわけですが、こんな面白い数値が見つかりました。
長岡技術科学大学(正) 218,000
長岡科学技術大学(誤) 618
ブウ値(長岡科学技術大学)=352.8
豊橋技術科学大学(正) 376,000
豊橋科学技術大学(誤) 368,000
ブウ値(豊橋科学技術大学)=1.022
だって。同じ間違いなのに、豊橋は長岡に比較してブウ値が凄く小さい。っていうか、ほとんど正しい記述と間違った記述がおんなじ量なんですね。これはどういうところに原因があるんですかね?
「ながおかぎじゅつかがくだいがく」と「とよはしぎじゅつかがくだいがく」に大きな違いはないと思うんだけど。うーーーん。良くわからん。
さて、話を元に戻しますが、まぁこのブログを読んでいる人なら誰でも最初の文章には気になることがもう一つあるはず。もちろん「問題定義」という記述ですね。こんな記述を朝日新聞がやろうものなら「馬鹿!死ね」などと罵倒するところですが、まぁ普通のメールなのでそれは良いとして、じゃぁこの問題定義という言葉ってなんなの?というのが次の問題ですね。もちろん大辞林さんには「問題定義」なんていう言葉はどこにも載っていないわけですが(ちなみに問題提起も載ってません(^^; 問題を提起する、ならあるんですが)、さっそくググってみたわけです。
問題定義 の検索結果のうち 日本語のページ 約 11,200,000 件
おお!すげぇ数じゃん。ということで驚きついでに「問題提起」
問題提起 の検索結果のうち 日本語のページ 約 2,460,000 件
ええええええーーーー、問題提起より問題定義の方が全然多いじゃん!!いつから問題は提起するものから定義するものになったんだ????なんと、
ブウ値(問題定義)=0.2196
ですよ。これは驚きましたね。ということで、この他にもブウ値の小さそうなものを探してみたんですが、
ブウ値(アボガド)=1,500,000/1,120,000=1.339
ブウ値(うる覚え)=2,120,000/229,000=9.258
ブウ値(的を得る)=57,100/31,400=1.818
ブウ値(氏ね)=2,790,000/1,820,000=1.533
いや、一番最後のはちょっと誤植とは違うわけですが、なかなかブウ値が1を切るものが見つかりません。うーーーーん、面白い。ということで、ブウ値が1を切るものを見つけた人にはもれなくまにあなポイントを差し上げます。「これで計算してみた」という事例をよせていただくのでも構いません。何か僕の心の琴線に触れるものがあればそちらにもポイントを差し上げます。