2006年05月28日

ウォーク・ザ・ライン

ウォーク・ザ・ライン 君につづく道 特別編前にもちょっと書いたけど、この映画はNYの帰りに飛行機の中で3回も見た。でも、どうにも納得がいかないことが多かったので、映画館で見ようと思っていたんだけど、こちらはいつの間にか終わっちゃってた。ということで、ようやく発売されたDVDを早速購入して見てました。以下、ネタばれ感想。

って、ネタばれするほどのこともないのだけれど、僕は洋楽ってほとんど聴かない人間なので、内容に対する予備知識のようなものはほとんどない。ということで、これが実話をもとにしていても、完全なるフィクションであっても、それほど大差がない。

それで、単純にエンターテイメントとして見たのだが、飛行機の中で見た「???」というシーンはほとんどこの本編とおまけで付いてきた特典映像を見たら納得できた。本編136分の映画を飛行機の中では多分90分ぐらいにしていたと思うので、もうあっちこっち端折られまくっていて、こういう作業をやる人は是非ザスーラとかファンタスティックフォーとかでもその能力を発揮して欲しいと思う(多分10分ぐらいの短編に仕上げることが可能なはず)のだけれど、とにかく「飛行機で見ちゃって大失敗」みたいな感じ。映画館で見たかったなぁ。

この映画でアカデミー賞を受賞したウィザースプーンは普通にしているとデコッパチな上に眉間の皺が良く似合ってしまって全然美人じゃないんだけど、演技は上手だし歌もうまい。でも、映画は彼女の独壇場かというとそうでもなく、ホアキン・フェニックスもなかなか良い味を出している。リバー・フェニックス(実兄)を薬中で失っているホアキンが薬中で人生を狂わせる役をやっていて、彼の経験にダブる部分があったのかも。あと、時間の並べ方が上手なところも好感。冒頭のシーンが完全なラストにつながらず、ちょっとずれたところに行くあたりが良いなぁ、と。

最後、どうして彼女の気が変わったのか、そのあたりの描き込みがあんまりなかった気もするけど、まぁハッピーエンドで良かったね。個人的にはこういう、あんまり大きな山がないままに淡々と過ぎていく映画(スピルバーグの「太陽の帝国」とか)はかなり好きなので、評価は☆3つ。

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