朝っぱらから大音響。何かと思えば道路掃除をしている音。専用のマシンで石畳に散乱しているビール瓶の破片を片っ端から回収しているらしい。まだ7時にもなっていないというのにご苦労様な話。
例によって粗朝食を食べてホテルをチェックアウト。
ガラスの破片が散乱している道を荷物を持って歩き、ケルンの駅へ。
駅に到着すると、荷物をロッカーに預けた。このロッカーがちょっとすばらしい一品で、24時間預けて4ユーロなんだけど、ベルトコンベアか何かで地下にある倉庫に運んで保管しているらしい。タワー式の駐車場みたいなものかな。預けると磁気カードが発行されて、これを挿入すると荷物を回収できる仕組み。
荷物を預けて電車でボンへ。この街、ちょっと前までこの国の首都だったとは思えないようなど田舎。とにかく何もない。いや、もちろん教会とかはあるんだけど、ほとんど観光する場所がない。ということで数少ない観光スポットのミュンスター寺院、ミュンスター広場、市庁舎、マルクト広場、ベートーベンの家などをチェック。
途中ベートーベンの家のすぐそばにあった韓国料理の店で昼ごはん。味の方はまぁ普通。日本で食べれば標準以下だと思うけど、キムチはちゃんと辛かった。
あっという間にボンの観光が終わってしまったので、そのままG JAMPSへ。もう選手はいないけど、サポはそこそこに集まっている。適当に展示を見て、置いてあったパソコンでメールやSNSをチェック。帰りがけに「ここのピンズはないの?」と聞いたら「200個しかなくて先着でもう配ってしまった」とのこと。この国(もちろん日本)の頭の悪さはこのあたりからも窺える。わざわざドイツまで応援に来てくれたサポーターに対して「先着200名」って、お前らは本当に馬鹿だな。もうがっかりだよ。全員に配るくらいの数を用意しておけっていうの。っていうか、余るくらいに作って地元の子供たちにばら撒けっちゅうの。それがピンズでしょ。
G JAMPSでは特にやることもなく、再びボンの駅へ。駅周辺では地元のガキンチョ達が腰にサムライブルーの旗を巻いて「コンニチハ」と話しかけてくる。そのうちの一人に日本のコカコーラのおまけのメダルみたいなものをプレゼントしたらすげぇ喜んでいた。
駅から電車で再びケルンへ。
ケルンに着いてから大聖堂のそばのローマ・ゲルマン博物館をざっと見学。
それからパブリックビューイングで軽くメキシコ対ポルトガルの試合を観て、おおよそ試合の大勢が決したところでフリュー・アム・ドームへ。
ここでビールを飲みつつドイツ名物のライニッシャー・ザウアーブラーテンを食べてみた。結構甘くて個人的にはあんまり好きじゃないかなぁ。
飲み食いしていたら良い時間になったので駅に出て荷物を回収。そのままホームに出てICEでエッセンへ。エッセンの駅から歩いてホテルを探し、15分ほどで到着。さすがにここ数日は荷物が重くなってきていて移動もちょっと辛い。ホテルは管理人のおじさんが雰囲気の良い人であたりっぽい。かなりマニアックなホテルを選んだつもりだったんだけど、日本人客が3組もいるらしくてちょっと驚いた。
荷物を置いてひと段落したところで街に出てみたが、ミュンヘン、ケルンなどとはまったく違い、かなり静か。この街ってどういう街なんだろう。店はほとんど終わっていて、サッカーの雰囲気もそれほどない。まぁ一部のイタリアンレストランとかはサッカー観戦客で盛り上がっている様子だけど、ケルンのそれと比べたら教会と戦場ぐらいの差がある。一口に言ってしまうと地味な街。
飲み物と食事を探して街にでたんだけど、どちらもなかなか見つからず結局駅まで戻ってしまった。駅で水やらジュースやらを色々買い込んで、さらにバーガーキングでハンバーガーをひとつ買ってホテルに戻り、ホテルでサッカー観戦。アルゼンチンとスペインの試合は特に盛り上がりもなく終了。
ということで、日記を書いて就寝。