さて、ワールド・トレード・センターを観て来ました。
採点から先に書くと☆1つ半。まぁ、レイトショウで1200円なら観ても良いかな、という感じ。
息苦しい状況が続くので、ようやく地上に生存が伝わったときは「良かった」って感じになるけど、それが長続きしない。病院でエレベーターボーイのお母さんと抱き合うところなんかは編集でカットされていないのが不思議なくらいに違和感がある。これを入れるならもっと色々入れれば良いのに、とも思う。
我々はリアルタイムでWTCに飛行機が突っ込むところをニュースで観ているし、ビルの崩壊に至っては半生中継でそれを観ている。その衝撃をフィクションで増大させるのは難しいのは誰もがわかっていることだが、それにしてもちょっと直接的な描写を避けすぎていると思う。日本沈没は富士山が噴火しないで大顰蹙だったけど、この映画はこの映画でビルに突っ込むシーンがない。
また、見せ場となるはずの救出の場面も意外とあっさりしていて、「あれ?もう掘り出されちゃったの?」という感じ。これはこれで、新潟地震のあの一件によって、救出が凄く大変で時間がかかることを我々は知っているので、「もっと大変だってことを演出すれば良いのに」と思ってしまう。何しろノンフィクションで大きな衝撃や大きな感動を得ている日本人にはちょっと厳しいんじゃないだろうか。
ちなみに瓦礫の下はもっと密度が高いのかと思っていたけど意外とスカスカなのは勉強になった。
予告編で観た映像がほとんど見せ場という見せ場をネタバレしちゃっている感じで、本編でもっと色々あるんだろうと期待していた僕は大分肩透かしを食ったというのが正直なところ。
ちなみに僕が観てきたグラウンドゼロはこちら。