映画の日だというのに「秘密」も「デスノート」もまだ未公開。ということで、「父親たちの星条旗」を観て来ました。
登場人物たちを殺すのも、登場人物に殺されるのも日本人ということでやや複雑な心境ではあるのだけれど、そのあたりをイーストウッドは配慮しているのか、日本人が日本人らしく登場することはほとんどない。
大きな戦績をあげたわけでもない3人の兵士を国策のために英雄に仕立て上げた米国をやや斜に構えて描いた作品。イーストウッドらしくマイノリティに光をあて、しかしそこに対して明確な救いを与えない。こうした展開はミリオンダラー・ベイビーですでに経験済みなので大きな驚きもなければ失望もなく、淡々と観ることができた。
戦争シーンはスピルバーグらしさが出ていたし、それぞれの持ち味をそれなりに発揮していると思う。ただ、自分が米国人でないので、あまり思いいれできないところがある。
評価は☆2つ。まぁ、硫黄島からの手紙を観るためにも一応これはおさえておいたほうが良いかな、みたいな。