へー、いつの間にかこんな映画を撮っていたんだ、って感じ。今まで予告編とか見たかなぁ?なんか、オフコースの歌は聞いたような気がするんだけど、うーーーん。
でもまぁ、「手紙」という本が凄く良かったので、結構期待して観にいきました。ちなみに「手紙」の書評はこちら。
例によって結論から書くと、なかなか面白かったけど、ラストに号泣するようなカタルシスがないというか、もうちょっと盛り上げてよ、という感じだった。
なんかね、ラストよりも他のところでじーーーんと来ちゃうんですよ。っていうかさー、もう、内容を知っているので、一番最初に映画が始まって数分でちょっと来ちゃうんだけど(^^; で、さぁ、最後はどうなるんですか、というところで、今ひとつ。なんなんだろう。漫才のシーンがイマイチなのかなぁ。そもそも何で漫才にしたのか良くわからないけど。
しかし、全編通じて思うのは、「あぁ、ちゃんと演技が出来る俳優さんがやってくれると日本映画も捨てたものじゃないな」ということ。特に由美子役の沢尻エリカは良いなぁ。川崎の工場の由美子も良かったけど、美容師の頃の由美子も良かった。山田孝之と尾上寛之もなかなか良い感じだった。ってか、ジャニーズがいないだけで随分とまともになるわけで、もしかしたら日本沈没もジャニーズがいなければまともだったのかなー、と思ってしまう。
何より、誰も死なない(正確には一人死ぬけど)のに「生きていくことの辛さ」にうるうるしちゃうわけですね。「ノルウェイの森」(そういえば、ノルウェイの森っていつまで経っても映画化されないね・・・・)にも生命力豊かな女性が出てきたけど、この映画にも生命力豊かな女性が出てきて、後ろ向きでともするとすぐに逃げてしまう男を強烈に引っ張っていく。主人公はそういう強烈な個性を疎ましく思ってしまったりするわけだけど、引っ張っていくだけじゃなくて、凄く献身的でもあって、あぁ、女性は強いなぁと感心することしきり。一方で「これからは俺がお前を守る」みたいなことを言っちゃう主人公には失笑してしまうわけだけど(^^; 無理だろ、みたいな(^^;
まぁ、こりゃ映画館で観た方が良いと思います。どうせすぐ上映終了しちゃうので、さぁ、映画館へGO!
評価は☆2つ半。