繰り返しになりますが、ブログをプロモーションに使う最大のメリットは、「更新が簡単」という点です。従来、ウェブコンテンツの更新には、HTMLに関する知識か、Dreamweaver、ホームページビルダーといったソフトが必要でした。しかし、ブログなら、初心者でも簡単にサイトを更新できます。営業や広報といった担当者が自らわずかな時間と労力でプロモーションすることが可能になります。特に最近のブログはほとんどの場合携帯電話からの更新が可能なので、迅速な情報発信に適しています。言うまでもなく、今のビジネスはほとんどすべての局面でスピードが最重視されます。「これはどうかな?」などと考えて検討してから動く人間よりも、「とりあえずまず動かしてしまおう」と考える人間のほうが成功を収めやすい傾向があると思います。そうしたマインドにブログはベストフィットします。これまで、発信したい情報はあるのにそれを発信する手段がなく、「どうしたら良いんだ」と悶々としていた人も多いはずです。そうした人達にとってブログはとてもありがたいシステムです。
ただ、注意が必要なのは、どんな業種においてもブログによるプロモーションがフィットするとは限らないということです。たとえば街中の八百屋さんがブログを設置してお店のプロモーションをしたとしても大きな効果は得られないと思います(もちろん可能性がゼロではありません。業態によっては八百屋さんでも成功すると思います)。
僕は、これまでの経験から、ブログを使ったプロモーションでは、「客単価が高い」「競争が激しい」「リピーター、あるいは長期にわたる継続利用が期待できる」の3つの要素が揃えば、効果が期待できると考えています。こうした業種の代表例は自動車販売業、不動産業、歯医者、エステ、旅館・ペンション、保険、飲み屋、幼稚園などが挙げられます。そして、この3つに加えて、「コンテンツを大量生産しやすい」という特性があれば言うことがありません。ただし、医療関係などの場合は法律上の縛りがあるので、自由にできない側面ももちろんあります。