あの弱小チーム、万年最下位の浦和が優勝するとは、90年代前半には誰もが想像できなかったわけで、レッズ選手、OB、その他関係者、サポーターの皆さんにはおめでとうという言葉しかない。
他に目を転じると、セレッソがフロンターレに完敗してJ2降格、アビスパは神戸と入れ替え戦、そして柏が横浜FCに続いてJ1昇格決定。
で、それはそれとして、マリノスはねぇ。今シーズンはスタートダッシュに成功したにも関わらず、すぐに失速。かなり早い時期に事実上の優勝断念状態に陥り、岡ちゃんの退任もあってチームはふらふら。優勝にも降格にも関係ないラインをいったりきたりして、すっかりつまらないシーズンとなってしまった。
シーズン終了間際にはドゥトラや奥といった、ここ数年マリノスの中盤の攻めの起点となっていた選手を戦力外にしたという話も伝わってきて、大丈夫なのかなぁ、という感じ。2連覇して、「さぁ、次はアジアチャンピオンズリーグだ!」という勢いはどこへやら、である。まぁ、中西や平野の戦力外通告には非常に同意するんだけど。
奥は俊輔の海外移籍が確実視される中で宿敵ジュビロから移籍してきてくれたわけで、俊輔なきあとのマリノスをしっかりと支えてくれた存在。上野や山瀬とかぶる部分がないとは言えないけれど、今年はたまたま故障がちだっただけで、まだまだやれると思う。何より、彼のプレイスタイルは独特の味があって、中盤を見ていて楽しいものにしていたと思う。
ドゥトラは2001年途中からの参加で、長い間左サイドバックをつとめてきた。マリノスの左サイドと言えば鈴木正治が移籍(後に引退)してしまったあと、なかなか良い人材に恵まれなかったわけだけど、2001年からは全く心配のないポジションとなっていた。
来シーズンに向けてはかなり不安があるのだけれど、大丈夫なのかなぁ。