先日、「e-TAX使えねぇー」というエントリーを上げたのだけれど、結論から言うと僕は源泉所得税の納付をe-TAXでやりました。
以下、自分の能力不足を棚に上げて全て人のせいにするかのごとく、どうしてこうなったかを書こうと思います。
最初のブレイクスルーは税務署に行ったこと。税務署に行って、「あのさー、イータックスで振り込もうと思ったんだけど、出来ないんですよ。フロッピー持ってこいとか言うので、諦めました。それで、直接払いたいんだけど、どうしたら良いの?」というような内容の相談をしたわけです。税務署員も相手の顔が見えているせいか、凄い丁寧に対応するわけですね。「今時、フロッピーはないですよねぇ」などと雑談しながら手際よく書類の説明をしてくれる。で、さぁ、終了、あとは銀行か郵便局に行ってお金を振り込めばオッケーですね、という段階になって、そこにおいてあったカミッペラを見たわけです。e-TAXの説明が色々書いてあるわけですが、その中に「法人の代表者なら、電子証明書は個人のものでもオッケー。市役所で500円ですよ」なんて書いてある。おーーーーーーーーー、こ、こんなものが。で、お兄さんに「これ、本当ですか?」と質問すると、「元木さんは代表者ですから、個人のでも平気ですよ」とのこと。早速隣にある市役所に行ったわけです。市役所の入口で案内の元お姉さん(現在はおばさん)に「電子証明書を作りたいんですが」と言うと、「納税課かもしれないので、そちらに電話します」と言いつつ、電話してくれた。電話してくれたのは良いんだけど、どうにも話がつながらない。「お客様、直接お話ください」ということになって、僕が電話に出たのだけれど、相手も何のことかさっぱりわからないらしい。と、僕が電話している最中に元お姉さんがすぐそばにあった市民課のところに質問しにいってくれて、「ここです」と見つけてくれた。縦割りなのはマイナスポイントだけど、機動的に動いてくれた元お姉さんはナイス。で、そこに行ったら、住民基本台帳カードを作らないと駄目とのこと。はいはい、やましいこと何もないので、作ります。作るから、税金とかもうその手の手続きは全部総背番号制でやっちゃってくれよ、と思うのだけれど、それはそれとしてカード作って、電子証明も入れてもらいました。所要時間10分、費用はカード制作と電子証明で1000円。しかも結構長い期間有効らしい。3ヶ月で1800円とかぬかしていたどこかとは大きな違い。フロッピーディスクを要求してくれてありがとう。おかげであんたのところで作らないで済んで助かったよ、と法務局に感謝しつつ、市役所をあとにしたわけです。
で、この住民基本台帳カードを読み込ませなくちゃならないのだけれど、ICカードリーダが必要なんですね。家にはソニーのリーダがあったんだけど、これは使えないことが判明。このあたりが「チっ」って感じなんだけど、仕方ないのでビックカメラに買いに行きました。そこにもソニーのリーダが並んでいてやや解せない思いを抱えつつ、ウェブサイトでうちの自治体対応と表記されていた日立のリーダを買ったわけです。ちなみに3000円くらいだったかな?
で、会社に帰って、e-TAXの手続きを進めてみたわけですが、また途中でやり方がわからないわけですね。専門用語連発。あのさー、中小企業がみんながみんな税理士にお世話になっているわけじゃないんだよ、と思いつつ、サポートデスクに電話したわけです。そうしたら、マニュアルが人間化したマニュアル伝達人間が対応してくれるわけですね。まぁ、沖縄かどこかのサポートセンターなんでしょう。口ぶりだけはやたら丁寧。ところが、この人、ちょっとマニュアルにない事態になると混乱しちゃって「少々お待ちください」ってハングアップしちゃう。あのさー、通話料を払っているのはこっちなんですけど。で、どうにかこうにか「これでネットバンキングしていただければオッケーです」というところまで来たわけですが、そこでネットバンキングボタンを押したら当然のごとくFirefoxが立ち上がるわけです。ところが三井住友のネットバンキングはFirefoxに対応していないんですね(^^;
「あのー、IEが立ち上がらないのでできないんですが」
「じゃぁ、IEを立ち上げておいて、Firefoxが立ち上がったときに表示されるURLをコピペしてください」
と偉く原始的な手法を薦めてくれる。「もーーーー」と思いつつ作業をすると、今度は収納機関番号やら、納付番号やら、確認番号やら、納付区分やらの数字を色々と入れなくちゃならない。電話の向こうのマニュアル伝達人間は「IEなら全部自動的に入ります」とか何度も言ってるわけですが、税務署はマイクロソフトからお金もらってるんですかね?
で、やっと出来た!と思い、振込みボタンを押すと「限度額を超えていて振り込めません」と表記。おいおい、ここまで来て振り込めないのかよ。で、電話の向こうに「限度額を超えているそうですよ。たった○○円なんですけど」(←まぁ、何千万円とか、そういう数字ではありません。念のため)と言うと、「少々お待ちください」(約3分)「過去の事例をみてもそのようなケースがないのでどうしたら良いかわかりません。直接窓口でお支払いください」って、それじゃぁ何のためのe-TAXなんだかわからねぇーじゃんか!!もう良いよ、窓口行くから、と思っていると、「ATMでも支払えます!」とのこと。あ、そう、ありがとありがと、ということで電話を切ったわけですが、そこで「そういえば、三井住友は振込みの限度額設定があったなぁ」などと思い出し、そこのページをチェックしてみたわけです。そうしたら、一般への振込み限度額は100億円とかになっているのですが、税金の支払い限度額は0円になってました(^^;。なんだ、僕が悪いんじゃん。ということで、こちらの限度額も100億円にしてみました。
で、送金ボタンを押したら、キタワ*・゜゜・*:.。..。.:*・゜(n’∀’)η゜・*:.。. .。.:*・゜゜・*!!!!!
めでたく納付できました。
今回の一連の出来事でわかったことは、「困ったら税務署に行って、税務署員に直接質問しろ」ということ。ネットのマニュアルは使いにくいし、それを伝達するマニュアル伝達人間は使えないマニュアルをそのまま人間にしただけなので、やり取りしていると超腹が立ちます。
あ、そうそう、全国の税理士に頼っていない中小企業の社長の皆さん、e-TAXを使うときの電子証明書は社長個人のものでオッケーですよ。費用も格安。こちら推奨です。
最後だけ珍しく役に立つ情報(ただし、ごく一部の人にだけ、だけど)だな、おい。(ぼそ)