2007年02月06日

さて、そろそろ下火になってきたのかな、と思っていたら

馬鹿がまた何か言っているようで(笑)

柳沢発言問題:「健全」発言に強く抗議 社民・福島党首ら

社民党の福島瑞穂党首は6日の党参院議員総会で、柳沢伯夫厚生労働相が同日の記者会見で「2人以上の子どもを持ちたいという健全な希望」と発言したことについて「女性不在、また頭数で(少子化対策を)言ったことに強く抗議する」と述べた。民主党の輿石東参院議員会長も党参院議員総会で「2人以上産まない女性は健全じゃないのか」と批判した。


もう、こいつらはこういう言葉尻を捉えることしかできないんだろうね。社民党も民主党もこんな風になっちゃったらおしまい。福島瑞穂の馬鹿さ具合を男である僕が色々言っても仕方ないかもしれないんだけど、同性から見てどうなんですか?

ちなみに問題になっているやりとりについての詳細な情報はこちらにあります。以下、毎日新聞のサイトの「<柳沢厚労相>子ども2人以上「健全」発言、波紋に拍車」という記事から抜粋。
■柳沢伯夫厚生労働相の6日の記者会見での主なやり取りは次の通り。
(記者) 少子化対策は女性だけに求めるものなのか、考えはいかがか。
(厚労相) 若い人たちの雇用形態が、例えば婚姻状況などに強い相関関係を持ち、雇用が安定すれば婚姻率も高まるような状況なので、まず若者に安定した雇用の場を与えていかなければいけない。また、女性あるいは一緒の所帯に住む世帯の家計が、子どもを持つことで厳しい条件になるので、それらを軽減する経済的支援も必要だろう。もう一つは、やはり家庭を営み、子どもを育てることには人生の喜びのようなものがあるという意識の面も若い人たちがとらえることが必要だろう。そういうことを政策として考えていかなければならない。他方、当人の若い人たちは結婚をしたい、それから子どもを2人以上持ちたいという極めて健全な状況にいるわけだから、本当にそういう若者の健全な、なんというか希望というものに我々がフィットした政策を出していくことが非常に大事だと思っている。


安倍首相の政策を僕はほとんど支持しないけれど、「わが家も残念ながら子どもがいないが、いちいち言葉尻をとらえるより政策の中身をお互いに議論していくのが大切だ」という安部首相のコメントは全くその通りだと思う。同じように輿石東参院議員会長の言葉尻をとらえたら、「2人以上産むのが健全だと言ったら怒られるということは、2人以上産むのは不健全ということか」ということだって言えちゃう。

そもそも、この柳沢発言のどこがまずいんだか理解不能。我が家は子どもがいないけれど、確かに夫婦が2人以上の子供を持ちたいと思うことは極めて健全だと思うよ。別に子供を2人以上持ちたいと思わない夫婦は不健全だと言っているわけでもないし、そもそも「少子化が問題だ」と考えているなら、平均して夫婦1組あたり2人以上子供を持たなくちゃ人口は絶対に減るんだから、至極まっとうなことを言ってる。2人以上産みたいのが健全と言って怒られるというのならどうしろと。2人以上産みたいのは健全じゃないけれど、年金を制度として成立させるために産んでください、ってこと(^^;? あるいは少子化はそもそも問題じゃない、ということですかね? いや、それならそれで構わないのですが。

お前らなー、くだらねぇこと言ってないでさっさと国会に行って審議しろよ、この税金泥棒!!!というのが僕の偽らざる気持ちですね。ボイコットして審議をサボった分、ちゃんとお金を返せと言いたい。

結局のところ、こういうくだらないところでしか争点を見出せないからいつまで経っても野党なんだろうね、社民党も民主党も。自民党が良いとは決して思わないけれど、それ以上に他が駄目っちゅうことだよねぇ。

ちなみに馬鹿らしいのでブログに書かなかったけど、最初の柳沢発言に対して僕があるクローズドな場面で書いたのは下記の通り。

僕はバイオ関連の授業を大学でやっていますが、その中で「生物はすべからく遺伝情報を伝達するための機械である」という主旨のことを言っています。

個人的に思うのは、「機械」と「道具」だとかなりニュアンスが違うということ。

「女性は子どもを産むための道具である」と言ってしまうといかにも男性中心主義からの発言という感じになりますが、「女性は子どもを産むための機械である」なら、僕は全然違う受け止め方をします。

氏の発言の意図が「女性は子どもを産むための機械」であった場合、では男性はなんなのか、という部分が実は重要で、そこが現在のデータからは推測できない以上、「推定無罪」というのが一番現実的な考え方だと思います。

現状、政治家もテレビのレポーターも「男性はなんなのか」という部分に踏み込まずに感情的に煽っているだけなので、この国の民度は相変わらず低いな、と思う次第。


それから最初の柳沢発言の要旨(2007年1月30日06時00分スポーツ報知)。
なかなか今の女性は一生の間にたくさん子どもを産んでくれない。人口統計学では、女性は15〜50歳が出産する年齢で、その数を勘定すると大体分かる。ほかからは生まれようがない。産む機械と言ってはなんだが、装置の数が決まったとなると、機械と言っては申し訳ないが、機械と言ってごめんなさいね、あとは産む役目の人が1人頭で頑張ってもらうしかない。(女性)1人当たりどのぐらい産んでくれるかという合計特殊出生率が今、日本では1.26。2055年まで推計したら、くしくも同じ1.26だった。それを上げなければいけない。


最後に蛇足。
「産む機械、という発言が相変わらず取りざたされていますが、どう思いますか?」(記者)

「なんか、その言葉を問題視している人は僕のことをどう思っているのかなぁ、みたいな」(アトム)


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前回の『奥様はピラニア♪』で、柳沢厚生労働大臣の失言問題をちょっとだけ記しましたら、多くの方からコメントを頂きました。みなさん ありがとうございます。 私なりに 今回の柳沢厚生労働省の発言の背景を考えて直してみましたが、 〓年金制度も含めた今の日本経済の構...
『社会保険庁廃止』の絶好のチャンスを見逃す民主党。【貞子ちゃんの連れ連れ日記】at 2007年02月08日 00:34
この記事へのコメント
>そもそも「少子化が問題だ」と考えているなら、平均して夫婦1組あたり2人以上子供を持たなくちゃ人口は絶対に減るんだから、至極まっとうなことを言ってる。

まったく同感。

ついでに、二人の人間が関わって子どもを二人作れないなら、いっそのこと単為生殖の研究にでも予算つけたらどうだろう…、と某サイトに書きました。(先月イギリスの動物園で単為生殖でできたトカゲの卵が無事孵化したというニュースを思い出して)
Posted by ポコ・ア・ポコ at 2007年02月07日 09:45
>いっそのこと単為生殖の研究にでも予算つけたらどうだろう

技術的にはそれほど難しくないと思いますよ。っていうか、単為生殖じゃなくても精子バンクがあれば、今の既存技術で男ナシでいくらでも子供を作ることができます。

「少子化が問題だ」というのは年金などの既存社会制度が人口増加を前提として作られていて、そうした制度との整合性がとれなくなりつつあるという「社会面からの提起」と、生物としての自己保存本能に起因する危機感に起因するものとの二つがあると思います。

前者を論じるためにはどうしたって女性を「産む機能を持った存在」として言及する必要が出てくるはずで、その部分を否定するなら「じゃぁ君たちは少子化は問題ではないと思っているのね」ということになってしまうはずです。
Posted by buu* at 2007年02月08日 11:49
>君たちは少子化は問題ではないと思っているのね

実際そうとしか思えない言い分ですよね。
例によって、言葉尻しか報道で聞いていませんが。

結局、こういう考えの人が少子化問題を担当しちゃいけないんだったら、
こういう反論してる人たちが少子化問題に口出しするのはおかしいんじゃないかと思ったりするんですけど。

いくら反対勢力が必要でもケチつけるだけの国会議員はいらんでしょ。

Posted by hiro at 2007年02月08日 16:34
>いくら反対勢力が必要でもケチつけるだけの国会議員はいらんでしょ。

全くです。文句を言うだけなら小学生だってできますよ。でね、この手の批判はやろうと思えば誰だってできるんです。「お前だってこんなこと言ってるぞ」みたいなことになるので、非常に非生産的。

今頃与党の皆さんは野党の主要メンバーの発言議事録を集めて、失言チェックをしているかも(^^;
Posted by buu* at 2007年02月08日 17:01
あれ、なんで見逃してたんだろう?
「安部」→「安倍」
Posted by e- at 2008年10月06日 18:06
> あれ、なんで見逃してたんだろう?
> 「安部」→「安倍」

ほんとだ!
このブログを「安部」で検索すると色々出てきそうです(笑)
Posted by buu* at 2008年10月07日 08:50