食べログさんというサービスは非常に便利なシステムなので、僕もデータ保管庫として有意義に利用させていただいているのだけれど、その運営方針には時々首を傾げたくなることがある。
昨日の夜中(最初の書き込みは午前0時ちょうど)、食べログの中で僕が管理している「著作権を考える」という掲示板に書き込みがあった。その内容は、
「食べログを退会したいと思っている。退会にあたり、これまで登録したレビューにはプライバシーの問題もあるので、全て削除しようと思っている。ところが、システム上の仕様でレビューを削除できなかった。仕方がないのでレビューを全て「退会につき、削除させていただきます」に変更したところ、食べログから「レビューを元に戻すように。自主的に戻さない場合は管理側で全て元に戻す。その際、あなたのIDを利用停止させていただくかも」という旨の連絡が来た。記事を公表する、非公表にするといった自由が著作権者にはないのか」
というものだった。それで、僕は
「著作者人格権の公表権は未公表の著作を公表するかしないかを決める権利であり、一度公表されてしまったものは対象外になるはず」
「今回の場合、公表する、しないについてはすでに権利を主張できない」
「ただし、公表しているレビューを著作権者の許可なしに食べログが書き換えることは著作者人格権の同一性保持権の侵害になるはず」
「したがって、あなたが書いたレビューを食べログが勝手に書き換えることはできないはず」
「以上から、今のレビューを当たり障りのない適当なレビューに変更したらどうか」
「その際、「退会につき、削除させていただきます」という内容ではレビューとみなされない可能性があるので、「おいしかったー、また行きたいー」みたいなレビューっぽいものにすれば良いはず」
といったことを書いた。
質問してきた人は「わかりましたー。やってみます」となってやり取りは終了したのだけれど、その後、その質問者の人は食べログの掲示板スペースに「削除を要請したが・・・」という掲示板を設置し、今回の食べログとのやり取りを全てオープンにした。これに対しては僕が「食べログは臭いものにはすぐ蓋をする体質なので、多分あの掲示板は削除されちゃいますよ。内容は保管しておきますね」と書いて寝たのだが、今朝になったら案の定その掲示板は削除されていた。その掲示板が削除されたのはまぁ仕方ないかな、と思うのだけれど、僕が相談者と行った都合4回のやりとりまで全て削除されていてびっくり。
おいおい、こっちもかい。著作者人格権について普通にやり取りしていただけなのに。なんか、解せませんね。
それにしてももっと解せないのはレビューを削除させてもらえないということ。この問題は他の同様のサービスでも散見されるみたいなんだけど、どうなんだろうね?来るものは拒まず、去るものは追わず、で良いと思うのだけれど。
#あ、掲示板の内容は全部保管してあります。が、書き込みには食べログから相談者へのメールが含まれていて、それこそ公表権の問題がありそうなのでとりあえずオープンにはしません。
##最初にオープンにしたのは僕じゃないんだけどね。
###なんにしても、こういうトラブルのときの対応で企業の姿勢というのがうかがい知れますね。で、こういうことがあるとすぐに「この会社の株価ってどうなんだろうね」と思ってしまうわけですが、こんな感じで意外と堅調です(^^
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