中国で非常にファンキーな肉まんが作られていたそうだけれども、これ、見方によってはすさまじくビジネスチャンスがあるわけで、「さすがは中国」という感じです。
まず、ダンボールを使ったということですが、これ、セルロースですから、別に「絶対に食べられない」というものではないです。というか、場面が場面なら、「食物繊維」とか言って喜んで食べるかもしれない。
そもそも、紙っていうのは植物細胞の細胞壁および繊維の主成分で、天然の植物の大部分を占めているセルロースを加工したもの。ごぼうやら、レタスやらを食べていればいつの間にか食べているもので、「消化できない」けれども、普段から口にしないものではない(原料は、ね)。
なので、決して口に入れてはいけないものではない(というか、普段から食べているもの)。で、テレビでは「ダンボールを苛性ソーダで加工した」などと報道しているけれども(しかし、普通に水酸化ナトリウムって書けば良いのに、なんでわざわざ苛性ソーダなのか不明だけれど)、要は水酸化ナトリウムなわけで、こんなもの、水に溶かしてしまえばナトリウムイオン、水酸イオン、そしてちょっと少な目の水素イオンだけが登場人物。問題になるのは水素イオン濃度であって、これが多すぎても少なすぎてもそりゃ身体に悪いわけだけど、ほぼ中性なら別になんでもない。
だって、塩水だって、水酸化ナトリウムと塩酸を混ぜたものですよ。pHが7に調整されているのなら、食塩を水に溶かしたものと、水酸化ナトリウムの水溶液と塩酸を混ぜたものは何の変わりもないわけです。
実際にどの程度のpHに調整していたのか知らないけれど、加熱したり、他のものを混ぜたり、色々やっているうちにほぼ中性になっちゃってるんじゃないだろうか。
で、ダンボール6:肉4の割合でしょう?これ、滅茶苦茶低カロリーですよ。しかも、ホンモノの肉まんと、普通に食べる限りでは判別がつかないって、これ、凄い発明じゃないですかね?普通の肉まんの味がして、カロリーは滅茶苦茶低くて、しかも低コスト。「ダンボール配合」とか書いたら誰も買わないだろうけど、「植物繊維配合」だったら誰も文句言わない。低タンパクだから、尿酸値が高い人とかにも良いかも知れない。いや、ダンボールをどうやって肉ライクな味にしたのかという問題はもちろんあるわけで、この中にやばいものが色々入っていたらもともこもないわけですが(^^;
ミートホープは牛肉の代わりに色々な動物の部品をつかったようですが、中国やり方の方がビジネスチャンスがあると思います。運動ができない宇宙での食事とか、どうですかね?>NASAの皆さん
知らないうちにこんなものを食べさせられたら超立腹ではあるのはもちろんですが。