2007年07月28日

ハリーポッターと不死鳥の騎士団

54c8a0d2.JPGシリーズものになっている映画の中でもトップクラスにつまらないと思っているのだけれど、でも仕方がないので全作観てしまっているハリポタシリーズの最新作、不死鳥の騎士団を観てきた。

このシリーズ、なぜつまらないかって、多分それは原作のエピソードを2時間ちょっとの映画の中に盛り込めないから。なんかどれもこれも消化不良で、印象に残るシーンも少ない。例えば前作の感想はこんな感じ。

ハリーポッターと炎のゴブレット

さて、文句を言いつつ、そして全く期待をせずに観てきたこの映画だけど、結論から言うとハリポタシリーズの中では一番面白かったと思う。少なくとも、眠くはならなかった。その理由はと言うと、やはり一番は無駄と思いつつもシリーズ全部を観てきて、大体の人間の配置が頭に入っているのが大きいと思う。シリーズでこれだけを観たら絶対理解不能なわけだけど(何の説明もなく過去の作品の登場人物がちょい役とかで出てくるので)、それぞれが過去の作品でそれなりに重要な役として扱われてきているので、きちんとストーリーについていける。原作本を読んでいる人たちは最初からこうなんだろうけどね(^^;

で、シリーズで一番楽しめたのは確かだけど、じゃぁ、凄く面白かったのかと言えばそんなこともない。まずやっぱり、ハリーがもう可愛くないんだよね(^^; そして、今作のハリーは苦悩するばかりで、どうにも魅力がない。ロンの劣化はストップして今作ではまぁまぁの存在感だったけど、魅力的まではいかない。ハーマイオニーは相変わらず可愛いけど、もうちょっと子供って感じじゃない(^^; この作品で一番存在感があったのはルーナ・ラブグッド(イヴァンナ・リンチ)。まぁ、変な子供の役なので必然的に目立っちゃうんだけど。ヴォルデモートは出し惜しみがなくなってちょいちょい顔を出すようになってどんどん魅力がなくなってきた。ストーリーは全体に抑揚がなく、最後の方はハリーが情けないのにダンブルドア校長が大活躍するので、ロード・オブ・ザ・リングを観ている様な気分になってきた。まぁ、このあたりで活躍しておかないと、ということもあるんだろう。

最終巻も発売されたことだし、原作まとめて一気読みしておくかなー。