2008年04月18日

創業から3年で企業価値を600倍にする12の方法

1.直接金融に頼るな
何かと言うと株を発行してそれを会社の資金にすることを考える経営者がいるが、こんなことをやっていたら株価はいつまで経っても上がっていかない。そもそも、そんな株式の乱発を許すような株主は株式会社には不要。直接金融(株式による資金調達)は会社にとって最もコストの高い手法である。お金が必要ならまず借金をしろ。

2.コストは徹底的に削減しろ
無駄なコストを削減するのはあたりまえ。では、どうやるか。形から入りたがる経営者はまず事務所を構えたがる。まずこれがコスト。家賃は固定費となって毎月の収益を圧縮する。必要のない事務所は借りる必要がない。この他にも、不要なものは買う必要がない。社長が使うパソコンなどはもし個人所有があるならそれを使うべき。文房具などを買うのは十分に利益が出てきたらの話。タクシーを使うなんていうのも同じ次元の話。もちろん自分の仕事が一杯一杯で全く時間がないなら話は別だが、少しでも時間に余裕があるなら全部電車を使え。

3.人事は最大の固定費であり、リスクファクターでもある
経営者は基本的に人を増やしたがるが、無駄な人員は最大のリスクファクターになる。時間が余っている人間にも給料は払わなくてはならない。逆に言えば、余っている時間を会社のために自発的に使える人間以外は雇うな。特に社長は、自分で出来ることは全部自分でやるのが基本。利益が対して出ていないのに秘書を持つなんていうのはもっての他。ついでに書けば、役員の給料は一番最後に考えろ。自分の給料は最後の最後でお金が余っているときに払え。

4.プライオリティをつけろ
何をやるのか、それをやるのにいくらかかるのか、それをやったらいくら儲かるのか、この3つを明確にしろ。総務省のマニュアルを参考にするのは良いが、その中には当然プライオリティがある。大事なことは常に意識する必要がある。大事でないことは思いついたときにやれば良い。何が大事で、何が大事ではないか。このことを常に整理しておけ。

5.大事なことは全部社長がやれ
契約など、大事な場面では常に社長が出て行け。相手は会社を判断するときに、相手を見る。相手に一番見せなくてはいけないのは社員ではなく社長だ。打ち合わせでも、契約でも、飲み会でも、どんな場面でも相手は会社を値踏みしている。だから、対外的なキーポイントでは必ず社長が出て行け。社内的なことでも同様。外部の取引先だけではなく、社員も社長の姿を観察している。「こいつは使えない奴だな」と身内に思われてしまったらその会社は終了。

6.自分でやっていて楽しい仕事をしろ
仕事のモチベーションとして最大のものは「自分が楽しいこと」だ。楽しくなければやっていても意味がない。まず自分が楽しめることが最低条件。次に、他の人も同じように楽しめることも重要。自分ひとりだけの趣味では事業は拡大していかない。多くの人がやっていて楽しい仕事を見つけてくる必要がある。逆に言えば、これがないなら創業は辞めたほうが良い。儲かることが楽しい人なら、「儲かる仕事」でももちろん構わない。しかし、儲けることに興味がないなら、儲かる仕事をやっても駄目。このあたりの「何をやりたいのか」をきちんと整理しろ。

7.人に頼れ
全部自分でやってしまおうと思っても、それは無理。困ったときには人に助けてもらうのが基本。一匹狼でやっていくのは個人事業主としてはオッケーだが、会社の社長として会社の価値を上げていこうと思うなら、人脈は重要。

8.「オレが一番」とのろしを上げろ
「この分野ではオレが一番だ」とのろしを上げろ。一番が発信する情報は常に信頼される。信頼される情報発信者のところには良質な情報と良質な人材が集まる。

9.何事にもフェアに対応しろ
他人から信頼されるには、他人からわかりやすい人間になる必要がある。裏表のある人間は他人から信用されない。信用のない人間はここ一番で裏切られる。自分の中に明確な判断基準を持ち、そして常にその基準に従って極力客観的に判断しろ。外から見て、「あの人はこういう場面ではこう対応する人だ」と思われるようになれ。そして、その基準は常にフェアである必要がある。

10.立ち戻るベースを確保しろ
判断に迷ったとき、困ったとき、常に立ち戻る基本をしっかり持て。迷ったまま目をつぶって判断するのは危険。いつもベースをしっかり確保しておけば、判断に迷いが生じない。そして、万一間違った判断をしたとしても、それは「運が悪かった」と諦めることができる。立ち返るべき基本がない人間は常に迷い、失敗すれば後悔する。後悔していれば判断に迷いが生じ、そしてビジネスは負のスパイラルに落ちていく。

11.会社は株主のもの、を肝に銘じろ
「会社は社員のもの」とか馬鹿言ってるんじゃない。会社はどこからどうみても株主のもの。ここが絶対的なスタート地点である。その大前提において経営者は何をすべきか、役員は何をすべきか、従業員は何をすべきかを考えなくてはいけない。株主を大事にしない会社に発展はない。

12.従業員を大事にしろ
株主としての権利がないからこそ、従業員を大事にしなくてはならない。従業員の意見には常に気を配り、良いアイデアがあれば積極的に採用し、そしてその手柄は全て発案者、実務者のものとしろ。

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