このお店で一番高いと思われる、「黒豚ヒレ御膳」を頼んでみた。3150円。
まず、ご飯、お新香、トン汁のレベルが低い。特にお新香。恐らくどのメニューを頼んでもこの三点セットにキャベツまで、全部同じものがでてくるんだと思う。キャベツには青紫蘇が混ぜてあって、ちょっとした工夫で清涼感を演出しているのだけれど、孤軍奮闘という感じ。やっぱ、1000円ちょっとの定食と同じものを3000円以上の定食に出してくるのはいかがなものかと思う。少なくともこのご飯で「うまい」と思う人はあんまりいないだろう。お新香も同様。
さて、肝心の肉だけれど、これがまた水っぽくて旨味のない肉でがっかり。銘柄豚だからうまいとは限らないだろうが、うまくない銘柄豚なら食べる価値がない。そして、この肉はそんなレベルの肉。水っぽい(決してジューシーなのではない)ために衣がぼろぼろ剥がれ落ちてしまうのもなんとも残念。まぁ、ソースをかけたりおろしポン酢で食べたり、という食べ方をしてくれる客ばかりならこれでもごまかしが効くと思うが、僕のようにそのままとか、塩で食べる客にはちょっとこれでは無理。
さて、帰ろうと思ったら、「サービスでアイスがあります」とのことなので浮かせた腰を再び下ろしたのだけれど、出てきたアイスは「まとめてお皿にのっけて、まとめて冷凍しておきました」という一品。このアイスなら出てこない方がマシ(笑)。
1200円ぐらいのトンカツ定食で満足できる人ならこの店でも楽しめるのかもしれないが、「おいしいトンカツを食べたい」と思っている人には全くお勧めできない。