ブログでバイオ 第51回「オフ会に向けて」
ブログでバイオの50回でオフ会の告知があった(詳細は
こちら)わけですが、テーマは「今博士がすべきこと、できること」だそうで。
それで、他の参加者、例えばリバネスの丸さんがどういうつもりでいるのかは全然わかんないんだけれど、僕なりのこのオフ会へのスタンスというのは明確にしておきたいと思う。
このブログを読んでいる人なら誰でもわかっていると思うけれど、僕のスタンスは「文科省さんにお願いしましょうよ」なんていう物乞いスタンスではない。
なぁんて書くと刺激的過ぎるのかもしれないけど。僕自身、経産省でバイオ系ベンチャーに補助金を配っていたこともあるし、現在も仲良く付き合っている元同僚達の中にはそういう仕事をやっている人もいる。だから、別にその手のお金を全否定する気はない。しかし、目線を上に向けている人とは恐らく最初から話が合わないと思う。また、そういう人たちの手助けをする気もさらさらない。時間が無駄だから、そういう人は僕のそばには近づかないで欲しい(笑)。だって、僕は自分の考えをそう簡単に変える気はないんだもの。
僕はあくまでも、「何をしたいのか」に興味があって、「そのために何が障害になっているのか」を知りたくて、さらには「その障害を除去するために僕は何かできるのか、あるいは何かアドバイスできるのか」を考えたいんです。あぁ、その「何をしたいのか」も、「大学の助手になりたいんですけど」とか、「理研で働きたいんですけど」とか、「研究したいんですけど」とかの抽象的なのは駄目ね。「あなたを大学の助手にしたら、大学にはどんなメリットがあるんですか?」「あなたの研究を実施したら、どんな経済的メリットが発生するんですか?」ぐらいのキャッチボールは出来るかもしれないけれど、話はそこでオシマイだから(笑)。
それから、タイトルに「博士がすべきこと」とか書いてあるけれど、抽象論をする気はさらさらない。「すべきこと」って、そりゃ金を稼ぐことでしょう。僕の興味は、博士研究員に対しては「じゃぁ、どうやって食べていこうと考えているのですか?」だし、その周辺の人に対しては、「僕は今、こんなプログラムを考えていますけど、それに賛同しそうな博士はあなたの周りにはいますか?」ということである。あーでもない、こーでもないと議論したいんじゃない。議論は評論家や大学関係者たちのマスターベーションでしかないということは散々書いてきたこと。議論したことによって博士研究者の状況が変わったというなら、その現場を見せて欲しい。前から書いているけれど、本当に困っているなら、そろそろ「何をするのか」を考えなくちゃいけない。
例えば年収600万円が欲しいというのなら、最低でも「毎月50万円の生産をしなくちゃいけない、50万円の付加価値を作り出さなくちゃいけない」ということ。じゃぁ、博士研究者(自分自身かも知れないし、それを何らかの形で支援している人かも知れないけれど)はどうやってそういう活動をしていくのですか?という問いかけに、何らかの具体的な回答を用意してきて欲しいわけです。
#ちなみに僕なりに一つ、二つ、そういった手段を用意はしてあります。それを博士研究者がやりたくなるかどうかは知りませんが。
ちょうど良い機会だから、ここで一冊の本を紹介しておく。アマゾンのアフィリエイトプログラムを経由したバナーを貼っておくから、少なくともこのオフ会に参加するつもりの人で、まだこの本を読んでいない人がいるなら、全員このバナーからこの本を注文して、オフ会までに読んで、できれば「これは!」と思ったところにラインマーカーで線を引いて持ってきて欲しい。
ムハマド ユヌス アラン ジョリ
早川書房
売り上げランキング: 8207
おすすめ度の平均:
貧困のメカニズムを理解する
強く推薦できる、素晴らしい本。働く人、これから働く人、みんなに読んで欲しい。
静かなる情熱の人
貧困の世界がわかります
お勧めです
この本は、バングラデシュの貧困層を対象にして小額無担保融資を実施し、それらの経済的自立を支援してきた経済学者の自伝である。この本を読めば、僕が「アフィリエイトになっているから、ここから買ってください」と書いた理由もわかるかもしれないし、わからないかもしれない。
折角だから、いくつか僕がラインを引いた場所を紹介するとこんな感じ。
理論を振り回すのではなく、少なくとも一人の生きている人間に対して、ごく小さなことであれ、心からの手助けをしてやろう。
もし、誠実に問題を解決したいと思うなら、まず自ら問題に関わり、歩みを始めるべきである。
物事は、私たちが思っているほどには複雑にはできていない、ということも学んだ。単純な答えを複雑なものにしているのは、私たちの傲慢さだけなのだ。
本当に必死で頑張れる人だけをグラミンのメンバーとして選別する
私は、政府がいかに権力を握りたがり、それを離そうとしないかということを学んだ。
もしあなたが生活保護の受給者だったら、それは、すべてのドアと窓が固く閉ざされた部屋の中に押し込められ、ドアを開けたり、外に出ようと考えることさえできない状態におかえれているようなものだ。
官僚システムは利益を目的にしているわけではないので、能率を高めようという意欲など持てるはずがないのだ。
施しをすることは、彼らの抱えている問題を無視し、ただ彼らを堕落させるだけだ。
なぜ自分からものごとを変えようとしないのか、自らも市場に加わって、ものごとをよりよくしていこうとしないのか
本当の問題は、あらゆる人に平等な活動の場をどうやって作り、どうやってあらゆる人間に公平で平等な機会を与えるかなのだ。
ちょっと抜粋してみただけだけど、僕がブログでバイオで主張してきたこととはずれる部分はほとんどないと思う。
この本は博士研究者をどうしたら良いのかということについて直接的に記述されているものではもちろんない。重要なのはムハマド・ユヌスが考えたコンセプトを理解することである。そのコンセプトはこの本を読むだけできちんと伝わってくる。そのコンセプトを博士研究者問題に適応できるかどうかは、その問題に対峙している当事者の資質次第だ。
何しろ、僕はこの本に書かれているコンセプトをほぼ全面的に支持している。だから、博士研究者問題について具体的な話を僕としたいなら、最低限、この本を読んでおいてもらう必要があると思う。僕の考えを一から説明するには、オフ会の時間は短すぎるので。
#もちろん、オフ会に来ない人も、上のアフィリエイトから本を買ってくれるのは大歓迎ですよ(笑)。2100円だから、配送料も無料。日本ではあんまり売れてないみたいだけれど、絶対に読んでおいた方が良いです。
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第50会ブログでバイオで告知させていただきました、9月11日に予定しているブログでバイオ、オフ会開催テーマについて、第51回でITベンチャー社長buuさんから参加スタンスとコメントをい
第52回ブログでバイオ、オフ会テーマについて【株式会社バイオクオリ】at 2008年08月20日 20:48
をお、これはよい本をお読みですね。私からも推薦します。
肩書きに弱い人のためにいうなら、著者ユヌスは2006年のノーベル賞受賞者です。平和賞を貰っているのですけど、どうして経済学賞じゃないのか不思議です。
社長さんはITベンチャーの人だし元官僚ということなのでグラミンみたいな思想とは無縁の人かと思いました。IT社長も色々なんですね。
>どうして経済学賞じゃないのか不思議
まぁ、あげる側からしても、もらう側からしても、何でも良かったんじゃないの?
>IT社長も色々
まぁ、色々でしょうね(笑)
ブログでバイオのオフ会に参加した早稲田大学の川島です。
ご紹介されたムハマド・ユヌス自伝を読んだことが一つの切っ掛けとなって、
本日(2009/1/15)縁あってMicrofinance International Corporationの枋迫篤昌氏の講演を聴いて参りました。
ご存じない方のために書くと、
氏は、アメリカにおいて、出稼ぎ移民の送金システムに非常にイノベーティブな仕組みを確立することで、
・非常に安い手数料で確実に家族に届けるサービス
と
・出稼ぎ移民の送金行為が母国やその他の途上国におけるマイクロファイナンスの資金供給に繋がるモデルの具現化
を実現した方です。
講演中の言葉で、印象に残ったものは、
・もともとパイロットになりたかった。銀行は腰掛けのつもりだった。メキシコの山村で食事に招かれ、貧困を再発見したとき、自分が置かれた場所で、すなわち金融でプロとなって貧困に挑戦することを決意した。その後、20年以上の銀行勤務の間、その思いを持ち続けた。
(講演の一貫した論調は、プロとして行うこと、議論ではなく行動すること、責任を持つこと、でした)
・1ドルでも多く家族に送りたい、家族が病気になったから一刻も早く送金したい、接客は丁寧で親切にして欲しい、当たり前のことだ。当たり前のことが当たり前に行われるようにしただけだ。
(マネーロンダリング対策などのコンプライアンスコストが参入障壁となっていたため、低劣なサービスがまかり通っているとのこと)
・目の前に貧困としか言いようが無い少女がいる。そのとき、単に同情するのか、言葉無く引き下がるのか、何とかしてやりたいと強く思うのか。以前、あなたは自分の人生で本当に感動したことがありますか、と人に問うたことがある。カンボジアで貧しい子たちを見たときに、かわいそうで涙がでました、と返ってきた。それは私の質問の意図とは全く違う。
(その場限りの同情や行動に結びつかない憐憫は感動ではない、との意だと理解しました)
・世界銀行のように、世界のトップインテリジェンスを集め、莫大な費用を使い、精緻な調査をした挙げ句、誰も読まないようなレポートを書くのは、言葉は悪いが、マスターベーションのようなもので、そんなことをいくら繰り返しても世界は変わらない。
(ここはbuuさんのブログですので、この言葉にいまさら付けるコメントはありません)
・寄付金なり何なりの他人の財布をあてにしてNPOや慈善事業をやっても、それはボランティアどまりだ。自分が持ち続けた志はプロとして行うこと。プロとして他人に何かをしたいと思えば事業として行うことになる。例えば、あなたが興味を持って何かの調査をしたなら、そのレポートを売って小額でもお金にして、(経済的に)自立したサイクルを回すということ。
(ここはbuuさんのブログですので・・・以下略)
・プロとして事業としてやるからには、絶対に途中で投げ出してはいけない。さんざん議論して検討して、結局、何も行動しない、というのは犯罪的な無駄だ。危機に立って逃げ出すことも許されない。逃げないことがリーダーの資質だ。
(ここはb(以下略))
講演ですので、前後の文章を繋げています。一言一句、このように言った、ということでは全くありません。スライドで表示されたが説明が無かった言葉も含まれています。
オフ会のときは、お話をする度胸も提案するアイデアも無かったので、
せめてラインマーカー代わりに、ここにコメントを書きます。
> 本日(2009/1/15)縁あってMicrofinance International Corporationの枋迫篤昌氏の講演を聴いて参りました。
レポート、ありがとうございます。
どの部分をとってみても反論すべき点、「ここは僕とは違う」ということがありません。議論だけではダメ、プロとして動かないとダメ、という部分には完全に同意します。
そういえば、ポスドク問題についてはミクシィでちょこっと書き込みをしました。見ることができる方にはご参考まで。
http://mixi.jp/view_bbs.pl?id=26019905&comm_id=65668&page=all
>ポスドク問題についてはミクシィでちょこっと書き込みをしました。
拝見致しました。ちょこっと、とはご謙遜を。
大火災の種を惜しみなく散布していらっしゃるようで。
それはともかく、プレイヤーの中に私の見知った顔もあるようですが、どうも、この手のオープンな場所で行われる議論の意義が解りません。オープンというのは、前提や目的などの「旗」を共有せず、誰でも好きなことを書いて何の責任も持たない、という意味です。
自分たちはこの問題をかくかくだと捉えている。
責任は{文科省、大学、研究者、企業}にあると思っていて、
{そこで、しかし}働きかけるべきは{文科省、厚労省、大学、研究者、企業}だ。
当面の目標をどこそこに置いて、そのためにこうこうするつもりだが、
他に良いアイデアがあったら教えて欲しい。一緒にやりましょう。
今のところ、こんなメンバーが集まっていて、こんなことができる。
あんなこともできれば良いと思っているが、あれができる人がいない。
協力してくれる方はいませんか?
のような「旗」が産まれるなら、雑多な人間が集まる場所での議論も理解できますが、そのような流れにはないようですね。
buuさんは「頑張って国の責任を追及してください」と呆れているようですが、そもそも、安全なwebからの放言じゃなくて、本気で国に要求を通そうとしている人っているんですかね?
以前、トップダウン、ボトムアップの議論がありましたが、トップダウンなんて無いのでは?トップサイドの責任をボトムサイドが集まって議論、とか、トップサイドの責任をボトムサイドに主張、とかはそこら中で見かけますが。
> 拝見致しました。ちょこっと、とはご謙遜を。
> 大火災の種を惜しみなく散布していらっしゃるようで。
そうかなぁ?ま、どういう受け取り方をするかは人それぞれですので。
ミクシィみたいな場は所詮2ちゃんの延長で、しかも2ちゃんよりレベルが低いですから、あまり相手にしたくないのですが、時々召喚されてしまうから困ったものです。
> 誰でも好きなことを書いて何の責任も持たない、という意味です。
責任は持つんじゃないですか?
> buuさんは「頑張って国の責任を追及してください」と呆れているようですが、そもそも、安全なwebからの放言じゃなくて、本気で国に要求を通そうとしている人っているんですかね?
あそこにはいないでしょ。だから相手にしたくないんです。
つづく
> 以前、トップダウン、ボトムアップの議論がありましたが、トップダウンなんて無いのでは?トップサイドの責任をボトムサイドが集まって議論、とか、トップサイドの責任をボトムサイドに主張、とかはそこら中で見かけますが。
トップダウンでやろうと思えばできますよ。I種受けて文科省の課長補佐になるとか、政治家になるとか。実際、僕は経産省の立場からバイオ振興をやってみたくて、経産省の課長補佐を2年間やりました。
勉強して国家公務員になるとか、選挙に打って出て政治家になるとか、手段はあるわけです。でも、それをやるだけの能力がある人があまりいないだけのことです。「文科省は何やってるんだ」とか言ってる奴は馬鹿だと思いますね。「じゃぁ、お前が文科省行ってやれよ」ということで。多少の年齢制限はありますが、国家公務員はかなり広く門戸を開いていますよ。
で、おっしゃるとおり、ボトムが集まってトップの責任を議論というのは良くある光景ですが(ミクシィでもそうなっているわけで)、そんなの、マスターベーションでしかないわけです。僕はそういうのは時間の無駄だから、お付き合いしたくない。だって、そこで話していても博士一人助けることもできないんですから。あの手の場は天下国家を語りたがる奴が大量発生するので、なかなか水があいません。僕が興味があるのは、明日のご飯をどうやって食べていくか、ということなので。
僕は今日も一人の博士の今後のことについて相談に乗ってきました。ミクシィで議論しているだけの人たちよりもずっと有意義なことをしているという自負があります。ま、これも僕なりのマスターベーションですけどね。
あちこちで言ってますが、僕は自分から具体的に動こうとする人間しか相手にする気がありません。「すべての博士を」とかは、福祉の範疇なので、それこそ厚生労働省にお任せしたいと思っています。
不本意でしょうけれど、またブウさんの記事がとりあげられていますw
例によって、「科学技術立国を目指すのにこれで良いのか」という天下国家を語る書き込みがありますが、きっとブウさんは相手にしたくないでしょうねw
「余ってるんだから定員を絞れ」という意見についてご意見伺いたかったのですが。
いらっしゃいませ(笑)
> 「余ってるんだから定員を絞れ」という意見についてご意見伺いたかったのですが。
っていうかさー、そういう馬鹿こそがもっとも相手にしたくないんですよ(^^;
まず文科省は財務省から予算を取りたいから、大型プロジェクトをやりたいわけです。で、大型プロジェクトをやるためには実行する人間が必要です。人件費という形なら予算の要求もしやすい。研究者は多いほうがいい。これ、役所サイドからのニーズ。
学生サイドから見れば、研究やっていれば楽しいし、ひとつ間違えればアカデミックなポストにつける可能性もあるし、就職は厳しいし、なので、研究者を続けられるならそれに越したことはない。
大学サイドからすれば、授業料として収入が増えればハッピー。ただでさえ少子化で学生の確保は大変なんですから、「研究やりたい、博士取りたい」なんていう人は大歓迎なわけです。
教授の立場からすれば、後継、あるいは右腕として、少しでも優秀な人間が欲しい。そのためには研究室に所属する学生は多いほうが良い。その中から一番優秀な奴を選べば良いんだから。おまけに生物に限れば労働集約的な学問だから、手を動かす人間は多いほうが良い。
どこの当事者を見ても、「定員を減らせ」なんていう圧力は生じないわけです。
つづく
こういう状態において、「定員を減らせ」って、お前は誰に向かって言ってんだ、ということです(笑) そもそも、そうやってトップダウンで世の中を変えようっていうマインドは、役人に権力を持たせるという考え方です。脳みそお花畑っていうか、経験不足で話になりません。「だから博士は駄目なんだよ」ということですね。
あのコミュにおいては、「博士なんてろくでもない」と主張している人が一番まとも。次にまともなのが「何しろ、支援は不要」と言っている人。この二つは博士に「無知の知」を教えようとしている。
駄目なのは「国が対策を」とか、「大学が定員を減らせ」とか、「科学技術立国だ」とか言ってる奴。言うのは勝手だけど、ミクシィでやったって何の足しにもならない。それがわかってない時点でお気の毒です、という感じです。そうやって主張を無駄に垂れ流すと何かの役に立つとでも思っているんですかね。
ま、別にどうでも良いんですが、そういう人にはなるべく近づきたくない。
初めて書き込まさせて頂きます。
Kwsmさま>オープンな場所で行われる議論の意義が解りません。
意義なんて必要ないのではないでしょうか。
不満やルサンチマンを発露させたり、それに呆れたり、あるいはただ攻撃する事に意義を見いだす人もいるでしょうから人それぞれです。
私はMixiのあの場所は一体何を議論したいのかすら解らない・ただ各自が意見を述べて不毛な議論が続いているように思えるので情報収集も兼ねて読んだり時々書き込みをしている人間です。でも、ああいった場所でBuuさんのような意見に触れると、「何をこんちくしょう!」と発憤して自分に何が出来るか?と考えるきっかけにもなりますから意義はともかく無意味では無いと思います。
Buuさま>「文科省は何やってるんだ」とか言ってる奴は馬鹿だと思いますね。
そうですか?では文科省に不満があるが、自分では行動出来ない人は何も言うなと。
いえ、言うなと言ってないで「馬鹿だ」と仰っているのは理解していますし、「ではおまえらは何をしているのだ」という問いであれば同意するのですが。
無論言うだけではなにも変化はしません。が、行動する人間の後押しとなることもあります。議論することで問題点を少なくとも自分の中で明らかにすることも可能です。ああいったコミュニティを見ることで進学を考えるきっかけになる人もいるでしょうし、行動する切っ掛けになる人も出てくるのでは。実際行動に出たくても何をどう行動したら良いか解らない人というのも多いでしょうから(それを知ろうという行動すらしない人は論外です)。
そういった議論がどの程度効率が良いか意味があるかはわかりません。
行動の方が意味があります。が、大衆はやはり怠け者であり、恐がりであり、そして愚かで行動までは行き着かないのですよ。でも議論の意義の一つはそういう人間を滾らせ理論武装をさせて助走させる事ではないかと思います。
議論が沸騰している時にに「じゃあおまえがやれ!」という方が人を奮い立たせる効果があるのでは。まあ、実際飛べない人も多いのでしょうが一人でも多く行動する気にさせることが出来たらそれで良いと思います。それに議論なき行動というのもまた問題ですから「行動を前提とした議論」を行えるよう誘導したらよいのではないでしょか。
後はそれに意義を見いだせるかの好き好きの話です。
> そうですか?では文科省に不満があるが、自分では行動出来ない人は何も言うなと。
いえいえ、言うのは勝手ですよ(笑) 砂漠に水を撒いて、ご苦労なことだなぁ、と。
> が、行動する人間の後押しとなることもあります。
僕は自らプレイヤーであることに意義を見出している人間なので、後押しのような隔靴掻痒な行動、遠大な野望はいまひとつ理解ができません。でも、僕が理解できないだけなので、別にやるのは勝手だと思います。成功するといいなぁ、無理だろうけどなぁ、みたいな。
> そういった議論がどの程度効率が良いか意味があるかはわかりません。
そう、ここなんですよ。僕は効率重視の人間だし、さまざまなシステムを最適化していきたい人間なんです。それで、僕の視点から見ると理解不能だし、馬鹿だなぁ、と思うわけです。僕がそう思うだけなので、実際に馬鹿かどうかはわかりません。あくまでも主観。ただね、別に僕はそれをあの場で主張する気もないんですよ。やりたい人はやれば良い。僕は相手にしたくないのでコミュを抜けた、それだけのことです。
つづく(文字数制限、すげぇ不便)
> 議論の意義の一つはそういう人間を滾らせ理論武装をさせて助走させる事ではないかと思います。
ところが、あの手の議論は、かわいそうな子羊(コンロにかけてある鍋の中の蛙かも知れませんが)たちに、「もしかして、このままでじっとしていても助かるんじゃないの?」などと勘違いさせるリスクもあるわけです。議論している人たちの中には少なくともメインプレイヤーとして援助できる人はいませんから(ただし、推測)、結果として事態をさらに悪化させたらどうするんだろうなぁ、と思わないでもないです。
> 一人でも多く行動する気にさせることが出来たらそれで良いと思います。
個人的には誰も行動しそうにないと思ってます。
あ、でも、効果はあったんですよ。あそこでの議論を読んで、何人かが僕のところにヘルプを求めてきました。ということで、僕のあそこでの役割は終了したな、と。