理研時代愛用していた飲み屋のエーワンのすぐそばにラーメン屋が出来たので行ってみた。
名称:てつ蔵
種類:東京西部
場所:和光市
評価:1/CBC
2008.8.20
コメント:最近、この手の和風ダシや魚粉を強めに利かせたつけ麺中心のお店が非常に多い。いわゆる、イマドキの店。この手の店がなぜ多いかって、理由はふたつ。一つ目は、ラヲタに対して比較的アピールしやすいということ。どういう理由かは不明だが(本当は知っているけど(笑)、角が立つから書かないでおく。大した理由じゃないし、それがわかったところで誰もハッピーにならないから)、この手のトンコツベースの魚系はラヲタに受けが良い。そしてもう一つ、これが肝心なんだけれど、誰でも材料さえあれば簡単に作れるのだ。麺を茹でるにしても、麺が太いので、茹で具合をきちんとチェックする必要がない。普通の気圧(これが野辺山みたいに気圧が低いところに行くと、沸点が低くなるので簡単ではなくなる)の場所で、言われたとおりにお湯を沸騰させ、指示された時間だけきっちり茹でれば、それなりの麺ができる。スープもトンコツベースでお湯を沸騰させて作るので、時間を守っていれば何も問題がない。チャーシューやメンマといった具は全部業務用を使っておけば事足りる。結局、それほどの修行を積まなくてもそれなりのラーメンが作れてしまうわけだ。場所と、初期の資本さえあれば、ということになる。
さて、このお店、まずは麺がいただけない。非常に太いものだが、腰があるというよりは単に硬いだけの麺。歯で噛むとブチブチと切れる感じで、麺の食感を楽しむことができない。もうちょっと茹でたらもうちょっとまともになるのかもしれないけれど、試してみないことにはわからない。でも、もう試す機会はないと思う。
スープはトンコツベースで魚系のダシを強めに利かせたもの。こちらは結構飲ませるスープで、決して悪くない。やや脂が強いのが気になるが、非常にスープが飲みにくい木製のレンゲに比べたらずっと気にならない。このくらいのスープがぽんっと出てくるのは、最近のラーメン屋の素晴らしいところ。見事なクオリティコントロールである。それにしてもあのレンゲはひどい。どうでも良いけど。
チャーシューは非常にまずい。肉質も悪いし、味付けも悪い。食べると気持ち悪くなるし、無駄にカロリーとたんぱく質と脂質を摂取することになるので、特段の理由がない限りはチャーシューは残した方が良い。
完全食券制で、わざわざメニューに「ご面倒でも全て食券をお買い求めください」と書いてある。それならメニューなんか要らないジャン、って思わないでもないけど、まぁそこは突っ込むところではないかもしれない(笑)。エーワンで飲んだ帰りに締めでラーメンを一杯、という人もいるかもしれないけれど、エーワンが午前までやっているにもかかわらず、こちらは23時閉店。みんな三菱銀行前の屋台に行っちゃうぞ(^^;
脱サラしてやってみました、店構えには気をつけました、もちろん黄色い看板なんか置いてません、材料は業務用のものを使ってみました、麺やスープはプロデューサーに言われたとおりにやってます、え?麺はタイマーを見てきっちり作ってますよ、という感じのラーメン屋。近くに道頓堀とか、うえだとか、一本気とか、風の子とか、ちゃんとした店が山ほどある場所なので、この店じゃぁ苦しいと思う。
#ま、吉野家とかかつやとかで満足できる人ならこの程度の店でも満足するかも知れず、別に繁盛するなら繁盛するでどうでも良いんですが(笑)、少なくとも、例えば池袋から電車に乗ってわざわざ食べに来るような店でないことは確かです。しかし、成増、朝霞、志木、みずほ台あたりにはそれなりに良い店があるんですが、和光市は昔から今に至るまで、ホントにまともな店がないですね。まぁ、白子の九州屋は和光市だったのかもしれないけれど、僕的にはあそこは成増だったし、おまけにもう潰れちゃったし(^^;