登場人物がミイラと延々と戦っている間、僕は延々と眠気と戦っていた。
すさまじく退屈な映画で、ハムナプトラシリーズはやはりレイチェル・ワイズの魅力で観せていたことが判明してしまった。
大したストーリーがないのは分かっていても、なんだかんだで最後まで楽しめてしまうところがこのシリーズとインディ・ジョーンズシリーズの似たところだと思っていたのだけれど、先日のインディ4がラストでSFになってしまって「ありゃりゃ」と思わせつつも、最後まできちんと楽しませてくれたのに対して、こちらが最初から眠気を催す映画だったのはどのあたりに違いがあるのだろう。
と、考えてみると、やはりインディは役者で引っ張れたのに、こちらは役者で引っ張れなかったというのが大きいと思う。また、最初の15分ぐらい、延々と説明シーンが進むのも催眠効果があったと思う。もうちょっと、歴史漫画みたいな説明調をなんとかできなかったものか。
ロード・オブ・ザ・リングの成功以降、無駄に長い戦闘シーンの映画が沢山出来てきたけれど、この映画もその流れのひとつ。もっとメリハリのある戦いにならないものだろうか。
何度か意識を失いかけたものの、なんとか最後まで頑張れた自分を褒めてあげたい。