いやー、笑った。
久しぶりに涙が出るほど笑った。これは、三谷作品なんかより全然笑える。丸の内口から走り出してどうして月島に行くのよ、とか、そんなに長距離を走れるなら、五輪直前に出走をキャンセルする選手に代わって走ってくれよ、みたいな突っ込みどころはあちらこちらにあるんだけれど、そんな細かいことはどうでも良いじゃん、といった勢いが良い。
何しろ、クラウザーさんを演じる松山ケンイチが凄い。馬鹿馬鹿しい役をまじめに演じちゃっているので、嫌でも画面に引き込まれてしまう。デスレコーズ社長の松雪泰子、相川さん役の加藤ローサなんかも良い感じ。細かいトコはすっ飛ばして、とりあえず100分間笑ってくれ、みたいな。
もうちょっとお金をかけてあげられたら良かったのに、と思うシーンもあったりするのだけれど、そのアタリは仕方がないところか。
大した内容がないから(笑)、語ることはあんまりない。語ることはあんまりないけど、☆は3つ。今年観た邦画コメディでは一番の評価。松山ケンイチは個人的に今年の主演男優賞候補。