社会学で大学院に進学するのは就職を諦めるくらいの覚悟が必要
修士・博士といった学歴が必ずしもキャリアに結びつかないことは関係者の間では公知
この傾向は1990年代末に文科省が大学院の拡充を図ったことで顕著になった
博士課程の25%は定職に就けない状態だが、これは就職先がないことによる
日本は先進国であるにも関わらず、企業が専門教育を生かすすべを知らない
企業が彼らを必要としない理由は年功序列制度が健在だからだ
大学院修了者の社会経験は新卒と何ら変わりがない
終身雇用を希望する者が増えているが、それは人間性だけの問題ではない
今のままでは学問が自由に発展できない
抜本的な対策は、企業が職務給に移行するしかない
博士も職務給なら学部卒業生並みの給料からスタートできる
大学院生は年齢給ではなく、職務年俸制の企業を目指せば良い
年功序列のレールなど、今後はあってもたかが知れている
アウトサイダーはレールのない世界を目指せ
全くおっしゃるとおりで、ごもっとも。というか、「ブログでバイオ」を通じて僕が言って来たことのほとんどがここにあるわけです。
で、ここまではその通りで、しかも、多くの人がそれに賛同はしているわけです。それでも状況が変わらない。なぜか。博士の多くは、年功序列制度が健在で終身雇用の会社が好きなんじゃないかなぁ(笑)。城さんは「年功序列のレールなど、今後はあってもたかが知れている」と書いているけれど、研究の現場って、年功序列のレールがびっちり敷かれてますからね(笑)。単年契約とか、任期制にしようとか言うと、研究者はこぞって大反対します。「安定していてこそ良い研究ができる」って(笑)。良い研究をする人は、安定していてもしていなくても関係なく、できちゃうものだと思うんですけどね。
パーマネントなポストがなくなれば雇用は物凄く流動化しますから、勝ち組と負け組は固定化しなくなると思うんですけどね。いや、もちろん「すげぇデキる奴」と「すげぇデキない奴」の雇用は固定化しますけれど。