今日のレイトショウは「ブーリン家の姉妹」。言うまでもなく、ナタリー・ポートマンが出ているから観てきた。
16世紀のイギリス王室のゴタゴタを描いたドラマ、と一言で書いてしまうと実もふたもないのだが、それ以上書きようがない。とにかく政略結婚の嵐で、既婚だろうがなんだろうが構うもんか、みたいに策略が繰り広げられる様がなかなか興味深い。で、欲に目がくらんだ悪党達が暗躍して大変なことになるのだけれど、その中で頑張るのがナタリー演じるお姉ちゃん。それで、そんなお姉さんに振り回されて酷い目にあう可哀想な妹がスカーレット・ヨハンソン。なんかこの二人、最近良く観るよなーと思うけれど、ま、いっか。そんな姉妹のどたばた劇なのだけれど、何しろアホなのがヘンリー8世で、ほんとにこんなアホだったの?という感じ。志村けんの馬鹿殿だってもうちょっとまともだろーよ、という感じなのだけれど、こんな描き方をしちゃって良いんだろうか(笑)。それこそ不敬罪でつかまりそうだ。
ま、ストーリーは史実をベースになんとなく面白く作り上げたんだろうから、篤姫と同じようなもので、実際に王室を良く知っていれば「んなことあるわけなかろーもん」と突っ込みどころが満載なのかも知れないのだけれど、英国王室のことを良く知らないのでそのままストレートに受け取ってしまった。
この映画の見所はやっぱ、衣装かなぁ。結構衣装が良かった。それと音楽。ちょっとでしゃばりすぎな感じもあったけれど、なかなか効果的に音楽を使っていたと思う。
逆に、これはどうかなー、と思ったのは画像のトーンをものすごくいじっていること。暗い内容を暗示するところでは彩度を落とした映像にして、明るい場面では彩度をあげる、ということをしているのだけれど、これがあまりにもストレート過ぎて、ちょっとあざとく感じてしまった。でもまぁ、音楽で雰囲気を作り上げるのがありなんだから、彩度をいじって雰囲気を作り上げるのも、ありか。
過去のシーンをセピア色でカットインしたりするのはなかなか効果的だったと思う。
☆2つと言いたいところだけれど、ナタリーが可愛いので☆半分おまけして2つ半。朝日新聞のレビューでは凄いけなされていたけれどね(笑)