うちのスキーチームの女の子が「元木さんの誕生日、お祝いしますよ!」と言ってくれたのが今月はじめ。この年になるとそもそも誕生日がおめでたいのかどうか、というところも疑問なのだけれど、若い女性に何かをお祝いしてもらうことなど滅多にないので、「誕生日があって良かったなぁ」と思っていた。ところが僕と違って忙しい彼女は全然休みが取れず、このまま年が明けるな(笑)、と思っていたのだけれど、昨日の夜中に「休みが取れました!」とメールが来た。よりにもよってクリスマス・イブであるのだが、海のむこふのおとにきく方のある日のまへの日にいわふのも、いとをかし、などと思い、夕方に待ち合わせ。
折角なので、彼女の立てたプランで行動することにしたのだが、まず六本木で待ち合わせ(国立新美術館に行く以外でこの街に来ることは滅多にないのだが)。それからヒルズへ(仕事以外でこのビルに行くことは滅多にないのだが、そもそも仕事で来ることも滅多になくなった)。
周辺全般凄い混雑だったので、当たり前のように喫茶店はどこも凄い混雑だったのだけれど、すみっこにある東南アジア系の料理屋さんが席が空いていて、「ディナータイムまでならどうぞ」ということなので、このお店で昼ごはん(僕だけ)を食べながら雑談。何しろ今日は色々やることがあって、昼ごはんを食べる時間が全くなかったのである。
18時前にとっぷり(死語)日が暮れたわけだけれど、それから展望台へ。ここも森美術館に行くことはあっても、お金を払って展望台に登るなんていうことは個人的にはあり得ない行動パターンであって、さすが、若い女の子の立てるプランは一味違うと感心すること30分程度。なぜなら、エレベーターに乗るのに30分ぐらい待ち時間があったからだ。普通ならもうここでなえてしまうところだけれど、今日は若い女の子が一緒だから、待ち時間も全然辛くない。っていうか、むしろ楽しい(笑)。
ビルの上に到着すると凄い人、人、人。君達、誕生日でもないのにこんなところに来て嬉しいのか?とちょっとだけ思ったのだけれど、そういえば今日は海の向こうの有名な方の誕生日の前日だし、東京タワーも50歳の誕生日とのことで、この人数でも仕方ないことか、と思いなおした。展望台はとにかく東京タワー見物のお客さんで一杯。渋谷とかお台場とかディズニーランドとか新宿も見えるのだけれど、みんな東京タワー。よーし、おじさんも東京タワーの写真を撮っちゃうぞー、と思って、人垣を掻き分けて何枚か写真を撮ってみたのだけれど、思いのほかフォトジェニックであって、なるほど、みんなが写真を撮りたがるのもむべなるかな(古語)、と思った。
そのあと、喫茶スペースのようなところでジュースを一杯。これ、フラペチーノ(これはスタバの名称)というか、スムージーというか、まぁその手の冷たいものなのだけれど、パイナップルにブラックベリーを加えたジュースにビタミンを加えたような超機能性飲料。この手のジュースはなかなかに面白い提案で、日本のように健康オタクがたくさんいる国だと馬鹿受けだろうな、と思ったら、案の定凄い行列だった。お前ら、こんな高い(位置エネルギー的に)所に来て景色も見ずに冷たい飲み物に並んでるってどういうことよ、とちょっと問い詰めたかったのだけれど、いくら寒くても熱々(死語)のカップル(死語)にはちょっと冷えるぐらいがちょうど良いのかも知れないと思いなおした。
で、僕が飲んだ奴はビタミンCをターボチャージしたものだったのだけれど、確かにアスコルビン酸(専門用語)の味がして、「これはビタミン、それもC!」って感じの飲み物だったのだけれど、結構はまっちゃいそう。ただ、ここに自力で来ることはあまりないような気もする。折角なので写真を撮ったのだけれど、なぜかストロボが使えず、手ぶれしまくり(笑) だいたい、ちょっと暗いんだよな、ここ。でも、夜景を見る場所だから明るかったら駄目か。
そのあと、さらに上にいけるとのことで、馬鹿と煙は高いところが好きだから、まごうことなき馬鹿の僕は迷わず上に。と、ここも結構なひと、ひと、ひとである。高いところが好きな馬鹿は僕だけではなかったらしい。カップルのカメラでシャッターを押すサービスまであったのだけれど、さすがにこれに並んで衆人環視の中で若い女性と一緒に写真を撮り、来週のフライデーに「ITベンチャー社長、ロクヒルで大胆デート」などと掲載されてしまうのもいかがなものかと思って断念。ここからも東京タワーやら新宿やらの写真を数枚撮影し、満足満足。彼女の写真も撮ってあげようと思ったのだけれど、なぜかストロボが使えない。って、ここで気が付いた。このカメラはストロボをぱかって上に出さないと駄目なんだった。ということでストロボ使用可能に。「この写真、ブログに載せて良い?」って聞いたら「絶対駄目です」とのことなのであとでほとぼりが冷めた頃にパンダの写真でも載せておきます(意味不明)。
いい加減寒いので、階段で52階まで降りて、さらにエレベーターで地上へ。この時点でもう20時である。と、下に来てみたら東京タワーのライトアップのパターンが変わっている。そういえば、スピリッツのキマコンにそんなネタが載っていた。忘れていたけれど。ということで、「それならもうちょっと上にいれば良かった」と思いつつ、地上からタワーの写真を撮影。でも、普段のライトアップの方が良くないか?気のせいですか?そうですか。
彼女はそのあと予定がある様子だったのでこれでお開きかな、と思ったら、その予定がなくなってしまったようで、そのまま日比谷線で恵比寿に出て飲み会。お誕生会は六本木で終了で、恵比寿は普通にクリスマス・パーティ。馬肉を食べて焼酎を飲んで、23時ごろにお開き。いやぁ、楽しかった。クリスマスというのは思いのほか楽しいもののようだ。ということで、過去にどんなクリスマスがあったかな、と思って日記の過去ログを見てみたら、大学の授業のために移動していたり(去年)、スキーをしていたり(おととし)、スキーをしていたり(さきおととし)、佐野元春のコンサートだったり(その前)していて、まともなクリスマスは随分前までさかのぼらないとだなぁ、と思った次第。
ということで、記念に東京タワーの写真でもたっぷりどうぞ。