いや、ほんとに、別に書きたいわけじゃないんだけれど、ネタが供給されちゃうから仕方ないんですよ。でね、クォーターパウンダーなんですけどね、大阪だけじゃなくて、東京の行列もやらせだったと(笑)。
マクドナルドの新商品発売、「サクラ」動員は東京でも
いや、ある意味大したものです。今までばれなかったんだから。で、そのサクラからコメントをとって、「ボリューミー」とか頭の悪そうなコメントを集めて、サイトに載っけたわけですね。あっぱれ、あっぱれ。
しかしさ、やっぱ、なんか方向が間違っているんだよな。だって、まずいハンバーガーにやらせで行列作ったって、まずいのはすぐばれちゃうじゃん。いや、そりゃ、「みんなが行列しているから美味しいに違いない」って思って食べて、「おお!さすが大行列のハンバーガー、すげぇうまい」とか感動しちゃうオッチョコチョイもいるかもしれないけれど、そんなのマイノリティでしょう。これを美味いと感じる人がいても全然構わないし、不思議にも思わないけれど、そういうターゲットに対しては別にこんな広告戦略を練らなくても、ちゃんと売れるんじゃないのかな。新しい客層をターゲットにして、新規需要を喚起しようっていうのだとしたら、このハンバーガーの質じゃ、無理。ハンバーガー一個の価格を350円として、そのうちの50円が広告費だとしたら、それを20円にして、30円分良い肉を使えば良いだけの話だと思うのだけれど。肉の質じゃなくて広告宣伝費にお金をかけちゃったところが、この会社の経営判断のおかしなところ。
大体、そんなに行列作りたかったら、もっと別の付加価値をつけなくちゃだよね。「先着100名様には広告の写真どおりのハンバーガーを食べさせます」なあんていうのは凄い効果があると思うんだよね。「なるほど、マクドナルドでも特別な素材を使って、気合を入れて調理すればこれだけ美味しくなるんだ!!」っていうのをPRできるかもしれないし。いや、それをやっても、「普段のマクドナルドはまずいんじゃん」ってことになればあんまり意味はないんだけど(^^;
ま、何しろマクドの場合、広告の写真どおりのハンバーガーなんて絶対に出てこないのも周知の事実だし、コマーシャルで美味しい、美味しいと煽っても結局全然美味しくないことも周知の事実だし、今度は新たに行列していたらそれはやらせで、まともに並んでいるのは自分だけ、他の奴らは代理店からお金をもらって並んでいるバイトだっていうこともわかっちゃった。まさに墓穴を掘る、という感じなのだけれど、こうした顛末を見ていて「もう二度と食べないかもしれないなぁ」って、いつも思いつつ、数年に一度くらいは魔が差して食べてしまうのがマクド。恐るべし。
なんにしても、クォーターパウンダーの価格のうちのそこそこの部分は広告費なわけで、消費者はそのお金を負担しているわけです。サクラの分までお金を払っていると思うと馬鹿らしい限り。