5号館のつぶやき「報道の仕方が微妙な気がする」
このニュースの報道の仕方がどうにも奥歯にものがはさまったような気がしてなりません。
としてあって、何が言いたいのかなぁ、と思ったら、
せっかく2名で現金輸送をしているにもかかわらず、最後の大事なところで一人ずつに分かれているのが、非常に不自然
記者あるいは発表した警察がこのふたりの行動に疑惑をもっていることが推測されます
そもそも4200万円もの現金を自社の社員(しかも一人は女性)に運ばせるというのは、あまりにも無防備だと感じます
スプレーを吹き付けられたのに「顔に軽いけがをしている」という表現も不自然です
時間と場所からいってたくさんいたことが想像される目撃者のことが何も書かれていません
普通このような事件の場合には「被害者」が第1容疑者になることが多い
「高島平署は内部事情を知っている者の犯行の可能性もあるとみて、男性から詳しく事情を聴いている」というあたりが、人権を配慮したギリギリの表現なのかもしれません
ということで、要すれば「このふたり(あるいは男性?)が怪しい!」ということなんだと思うのです。
僕とかがこの記事を読むと、「最後の大事な部分を別行動しちゃうなんてまぬけだなぁ」ぐらいで、「顔に軽い怪我」なんていうのは事件報道では良くある表現だし、目撃者のことなんか書いて、もしそのあたりに犯人がうろうろしていたら変装して姿をくらますか、あるいは悪くすれば目撃者と思われる人間を口封じしても不思議じゃないから、そんな情報は書けないよなぁ、と思うわけです。比較的近所での事件なので興味はあるものの、誰が犯人かとか、報道の内容に違和感があるなんてことは全然思わないんですね。
そもそも、ネットとかマスコミとかで「あいつが怪しい」とか、「あいつが犯人に決まっている」とか言われて、でもふたを開けてみたら全然違う人が犯人で、「人は見かけで判断しちゃだめだよねぇ」「マスコミの情報なんて、いくらでもバイアスがかかるから、信用しちゃ駄目だよね」という事例を色々見てきているし(松本サリンとか、ジョンベネちゃんとか、香川・坂出3人殺害とか)、自分が持っているのは一次情報ではなくマスコミを通じた情報で、もちろんそれを元にした事件の真相の判断も難しいし、さらにそれをネットで開陳するのは大きなリスクも伴うわけで、「ここまで書いちゃうのは凄い」と思ってしまいます。で、それが2ちゃんねるとかの匿名掲示板でのことならともかく、一応匿名にはなっているものの、すぐに実名も所属もばれてしまうような人が書いちゃっているのが凄い。
やはり行間を読める人は凄いなぁ、と思う次第です。12月も31日になって、今年一番感心しました。