オークションの現場はこちら(もう落札、終了しています)
オークションの記述を見ればわかりますが、2007モデル(スキー製品は通常年をまたぐので、07/08とか記載しますが、この記述だと常識的に言えば2007/2008モデル)と明記されているわけです。ところが、送られてきたものは02/03モデル。
↓箱の表示
こんなのは箱を見るだけで一目瞭然なんですけれど、念のため製品の製造年表示を確認したら、こちらも02なんです。正直、「ふざけんな、07とか言って5年も前の奴じゃないか!」と思うわけです。これだけで早速消費者センターに連絡しなくちゃ、というところですが、問題はそれだけにおさまりません。なんと、この製品、リコールがかかってる製品なんですね。普通の人はそういうこと、知らないでしょうけれど、スキーを販売している人間とかだと知っていたりします。このお知らせはアメアスポーツからアトミックの取り扱いのないお店にも配布されているくらいで、ある程度の期間営業しているスポーツ屋さんなら普通は知っている話です。
リコールのお知らせが出たのは去年の12月ですが、ヒールピースの誤解放が問題になって、回収になっているんです。
不具合の内容(抜粋)
該当製品のヒールピースに不具合が生じ、スキー滑走中に十分な強度でスキーブーツを保持できず、誤解放を生じる可能性があります。これにより、場合によってはお客様の転倒による自身の傷害、および解放したスキーによる第三者への傷害を引き起こす可能性があります。
さすがにひどいので、出品者のオリンピックスポーツに電話したら、着払いで送ってくれという(当たり前だ)送付。オリンピックスポーツからアトミックに転送されて、無料交換されて再びオリンピックスポーツから戻ってきました。
ということで、一応滑れる形で手元には戻ってきたわけですが、もし誰も気がつかなかったら、ビンディングというスキーをやる上では安全上一番重要なアイテムについて、古い、しかもリコールのかかったものを使わされていたわけです。今回はビンディングだけの注文だったから箱、および製品に記載されている製造年をチェックすることができましたが、板にビンディングをつけた状態だったら、普通は確認不能なわけです。これで事故が発生したら一体どうするつもりなんでしょうね。
07としながら02を平気で売っている姿勢もいかがなものかと思いますが、安全にスキーを楽しむという最低限のところに対してのテロ攻撃とも言えるわけで、消費者はこういうこともあるということをきちんと理解して、業者は選ばないといけませんね。今回の場合はオリンピックスポーツが悪いのか、アメアが悪いのか、どこが悪いのかは今のところ判断がつかないんですが。
お店は長野県の篠ノ井にあるオリンピックスポーツというところです。このお店でアトミックのリコール対象モデル(上の写真参照)のビンディングを購入した人は、ちょっと面倒でも一度ビンディングをはずして、製造年を確認することをお勧めします。