2009年04月16日

ワルキューレ

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トムの映画はそれだけでつまらないと思っていたのだけれど、意外や意外。結構面白かった。

第二次世界大戦末期のドイツを舞台に、ヒトラーの暗殺を企図するドイツ人たちを描いたもの。最初に「事実を元にしたドラマ」と提示されてしまうため、結末をほとんどの地球人が知っている状態。その不利な状態でどうやって飽きさせずに最後まで到達するか、というのが製作サイドの腕の見せ所なわけだけれど、案の定、最初のうちはやや退屈で疲れていたら眠ってしまいそうなところもある。失敗を経験した後、次はどうなるんだろう、また失敗するのかな、というところからいきなり椅子から飛び上がるような衝撃があって、そこからは眠くなったりはしない。そして、あとはラストまで快調に走り続けてくれる。

トム・クルーズが出ている映画はたとえ監督がスピルバーグであってもつまらなくなるので、彼には強力な映画退屈化のオーラがあるのかと思っていたし、映画の序盤では「あぁ、やっぱり」とも思ったのだけれど、そこからの挽回は見事。

ドイツの町並みとかの場面はほとんどと言って良いほどなかったので、このあたりは見所ではないのだけれど、一方で、片手と指2本を失った主人公は全く違和感がなく見ることができた。ここはきっと地味に特撮なんだろうなぁ、と思いながら見ていたのだけれど、まさか、体に腕を縛り付けての演技とかじゃないですよね(笑)?

ドイツを描いた映画だけれど、文書以外は当然全部英語。俳優が話す言葉も英語。邦題が「ワルキューレ」ではあるけれど、映画の中ではみんな「ヴァルキリー」と発音している。個人的にはこれが非常に気になった。でもまぁ、日本人には「ワルキューレ」の方が耳に慣れているので、邦題をこちらにしたのは当然なのかな。

ということで、十分に楽しめた。評価は☆2つ。

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この記事へのコメント
返す返すもキューブリックの遺作にトムを起用して欲しくありませんでした。
ニコールとの不釣合いぶりが痛いです。
Posted by ライトユーザー at 2009年04月22日 12:54
> 返す返すもキューブリックの遺作にトムを起用して欲しくありませんでした。
> ニコールとの不釣合いぶりが痛いです。

僕、まだアイズ・・・観てないんです。今度観てみようかなー。でも、トムだしなー(笑)
Posted by buu* at 2009年04月23日 11:39
トムを無理やりジュード・ロウと脳内変換しながら見れば充分鑑賞に値する作品ですww
駄作との評判がありますが、既婚者でしか分からないことがテーマだからなのでしょう。個人的にはお奨めです。

PS.
親子ペアの件、担当にお伝え頂きありがとうございます。
Posted by ライトユーザー at 2009年04月24日 00:36
> トムを無理やりジュード・ロウと脳内変換しながら見れば充分鑑賞に値する作品ですww

その変換は日本人で言うと南原君を堺雅人君に変換するような感じで、かなり難易度が高いですね。

> 個人的にはお奨めです。

ちょうどTカードの更新で一本ただで借りることができるので、ちょっと借りてきます(^^

> 親子ペアの件、担当にお伝え頂きありがとうございます。

確かに伝えましたが、良くわかりましたねー(笑)
Posted by buu* at 2009年04月25日 10:58