ブログでバイオ 第64回「マスクは文化だ」
新型インフルエンザで右往左往している日本国民ですが、ま、病気に感染しない方が良いのは間違いがないので、「外出を控えれば?」という感じなのだけれど、横浜では開港150周年なんていうイベント大好きな中田市長の鶴の一声大規模イベントなどもあって、「困ったもんだなぁー」というところだろう。イベントには来てね、インフルエンザは拾わないでね、ということで。
さて、そんな中、「マスク」である。この手の買占めで思い出すのはオイルショックのときのトイレットペーパー(経験したわけではない)、最近ではこんにゃくゼリーなんかがあるわけだけど、マスクも馬鹿売れだそうで、そちらの方角だけは景気回復して結構喜んでいるのかも知れず、そうでもないのかも知れないのだけれど、とにかく日本人はマスクが大好きだ。でも、本当にマスクって、効果あるのかなー。そこがちょっと個人的に疑問。いや、インフルエンザに感染している人がマスクをするのは効果があると思うんだよね。噴水にふたをすれば水は飛び散らない。しかし、空気感染のウイルスを予防するという部分ではどうなんだろう。マスクをしても酸素を吸えるのと一緒で、マスクをしていてもインフルエンザのウイルスは吸い込んじゃう気もする。
果たしてどれだけ効果があるんだろう、と思ってはいるものの、たとえばこんなニュースも配信されてしまうわけで、
マスク着用を呼び掛け=首都圏の鉄道各社
効果があるかどうかもさっぱりわからない状態でオールジャパンに対してマスク着用を呼びかけちゃうのも凄いよなぁ、と思わないでもない。でもまぁ、毒にも薬にもならないかもしれないマスクでも、少なくとも「マスクをした結果、インフルエンザになった」ということはあまり考えられないわけだから、どうしたって「マスクなんか意味ねぇよ」とは言えないような気もする。マスクしないで感染した人に「お前が関係ないっていうからマスクしなかったら、感染したじゃないか!」と問い詰められて、「いや、それはマスクしていても感染しましたから」と言ったところで簡単には納得してもらえない。「マスクなんか効果ねぇよ」と断言するのにはやっぱりかなりの勇気が必要だ。
そんな中、こんなニュースもあって、
高城氏 ブログでマスクマンを批判
これは正直言ってかなり素晴らしい。それを「沢尻の芸能活動復帰に向けてマイナスの影響が出る可能性もありそう」って書くあたり、内外タイムスは沢尻が嫌いなのかなー、などと思わないでもないのだが、この発言と「別に」だったら、やっぱ、後者の方がダメージは大きいと思う。ま、それはそれとして、やはり「人が言えないことを言う」というこのスタンス。ロックだね。こういう賛否両論を巻き起こすような発言をすることが一億総ブロガー時代には重要。
折角だから、本家のブログを見てみよう。
メディア・パンデミック。
このターミナルを見渡す限り、マスクしている人は、ほとんど見ない。
ふむ。こういう一次情報はとても参考になる。「ほとんどの人がマスクをしていない」という状況が正しいのか、というとそれはまた別問題(正しさは多数決ではないので)なのだが、とにかく「マスクをしている人がほとんどいない」という情報には価値がある。
そのマスクをしている人は、日本人だけ!!!!
中国人や韓国人かと思って、わざわざそばに行って確認したので、間違いない。
この調査もなかなか価値がある。やっぱり、足で稼いだ情報には勝てないからね。
日本は、今後も素晴らしい可能性があるいい国だが、いまは精神的に不安定で弱い、と。
この考察はちょっと微妙かなぁ。精神的な弱さとはちょっと違うような。マスク神話というのは、単に文化なんだよね。夜に風呂に入るのか、朝にシャワーを浴びるのか、みたいな。「日本人は精神的に弱いから夜、寝る前に風呂に入る」というような感じに展開できちゃう。
その光景は、国際道徳に反するなどではなく、滑稽だ。
うーーーーーん、国際道徳もあんまり関係ないかな?でも、滑稽というのは、欧米の文化圏からすればそうなのかも。まぁ、カメラをぶら下げているのもそうだし、めがねしているのもそうだし、背が小さくて顔がでかいのもそうだし、色が黄色いのもそうかも知れない。だからまぁ、「滑稽と思われる?あると思います」程度のことかなぁ。
つけてる人が患者のようで、周囲に不安を捲いているのを気がつかないのだろうか?
あぁ、これはそうかもなぁ。僕も、マスクをしている人がいたら「具合が悪いのかな」とは思う。でもまぁ、ふらふら出歩くことが出来るくらいの具合の悪さなんだろうな、と考えるから、不安になるというよりは、席を譲るとか、配慮の対象という感じ。
きっとメディアが、日々恐ろしいことを繰り返し、人々の恐怖をあおり、時には誰かを血祭りにし、
その直後にお笑いなどのエンターテイメントを放送しているのだろう。
あはは、これは全くその通り。似たようなことをここでも書いたけどね。
新型インフルエンザ
しかしまぁ、今回の場合、マスクを一所懸命装着している日本人と、その他の国の人と、大規模なマスクの効用に関する社会実験をやっているようなもの。マスク大好きな日本人でもやっぱりインフルエンザは大流行しましたよ、ということなら、「やっぱり、マスクなんか関係ないじゃん」ってことになりそうで、今後の成り行きについてはユニチャームとか、どきどきしながら見守っているんじゃないだろうか。
花粉症を長いこと患ってきた立場からすると、花粉症に対しては確かにマスクは効くような気もする。しかし、正直、花粉症だったときは必ず薬を飲んでいて、マスクより薬の方が効いていた。薬を飲んでいるときはマスクとかしてなかったし。本当に花粉が飛んでいるときはマスクだけで対応ってありえなかったわけで、箱買いした花粉症用マスクは今でも箱のまま残っている。でもまぁ、花粉症には効果がありそうな気がする。花粉って、かなり大きな分子っぽいしね。でも、やっぱ、ウイルスに対する防御効果ってことだと、マスク・・・・正直微妙だ。ウイルスって、凄く小さいからね。で、ときどき「ウイルス対応」とかのマスクがあったりするけれど、そんなにめの細かいマスクだったら、マスクを通してじゃなくて、顔とマスクの隙間から空気を吸っちゃうと思う。
僕の場合、「マスクなんか効果ねぇよ」と断言することはできない。コラーゲンが効果ないとは断言できるんだけどね。個人的にはマスクというのは他人にうつさないためのツールだと思っているから、自分が具合が悪くなればマスクをするし、そもそも外出を控えると思う。予防の手段としては、食事の前にはきちんと手を洗うとか、人が集まるところに行かないとか、そんなことなんじゃないかなぁ。どうなんですかね?実際のところ。ま、欧米に比較して日本の感染者はあまり増加しませんでした、ということなら、マスクの効果も証明されるかも知れず、でも、実際にそういう結果になっても「日本が感染者が増えなかったのはマスクのせいではなく、単に衛生状態が良かったからだ」という反論が出そうな気もするから、結局わかんねぇんだろうなぁ、ということで、最終的には「マスクは文化だ」ということになるんだろう。
え?マスクをするか?今は別に具合が悪くないんだから、マスクなんかするわけないじゃん(笑)あ、でも、装着するかどうかの判断は自己責任でお願いします。
全く余談ですが、今、国会中継をテレビでやってますね。補正予算、いい加減に色々決めやがって、という文句を言いたいわけではなく、国会議員、誰一人としてマスクしてねぇなぁ、と(笑)。一人インフルエンザがいたら、再来週あたり、全滅だぞ、と。マスクしなくて良いのか?と。あ、マスクはやっぱり予防効果、ないんですかね(笑)?
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一部で嫌な目で見られているかも知れないけれど,過去にウイルスを扱ってきた 者として,言うべきことは言わないとね. ブログでバイオ 第64回のテーマは「マスクは文化だ」. これ,ホントおもしろい. NYから帰ってきた高校生もマスク神話を信じきってインフルにかかっ...
【話題】「マスク神話」という文化【Science and Communication】at 2009年05月21日 22:54
追記1
書記の女性がマスクしている。
追記2
野田聖子議員、鼻声で田中議員の質問に答えてる。インフルエンザじゃないのか?
追記3
野田聖子議員、席に戻ったらマスクしてた。
マスクをはずして話をしたら
意味がないのでは..... --;
> マスクをはずして話をしたら
> 意味がないのでは..... --;
そこは大変正しい突っ込みどころですね。でもまぁ、野田さんですからね。
インフルエンザは基本的に空気感染(飛沫核感染)ではなく飛沫感染だと言われているので、普通のマスクで通常の感染経路は防げるのではないでしょうか。飛沫は咳やくしゃみをしたときに出るウイルスの含まれた5マイクロメートル程の粒子のことだそうです。
ちなみに僕は花粉症で今年は薬を飲みませんでしたが、マスクをした日としない日では歴然の差がありました。
個人的には大きな集会などを休みにして社会機能を麻痺させるよりは、なるべく多くの人のマスク着用を実現する方が感染を防ぐ効果は大きいのではないかと考えています。
> インフルエンザは基本的に空気感染(飛沫核感染)ではなく飛沫感染だと言われている
笑 ウィキペディアにでも教えてもらいましたか?
僕は実際にバイオの実験をやってきた人間です。そして、その経験の中で山ほどコンタミ(異物混入)を見てきました。だから、マスクなんか全然役に立たないのも良くわかっています。
> 普通のマスクで通常の感染経路は防げるのではないでしょうか。
そういえば、この間米国から帰ってきた高校生もずーっとマスクしていたみたいですよ。なんで防げなかったんですかね?
> 飛沫は咳やくしゃみをしたときに出るウイルスの含まれた5マイクロメートル程の粒子のことだそうです。
出るときは、ね。
> なるべく多くの人のマスク着用を実現する方が感染を防ぐ効果は大きいのではないかと考えています。
別にそういう人がいても全然困りませんので、頑張ってマスクをして下さい。僕は馬鹿らしいのでマスクはしませんが。
ブログ主殿はマスクをすれば感染が防げるとかマヌケなことを信じている馬鹿が多くて困る、という主旨のことをここで述べていると思うのですが、にも関わらず、耳学問で「だそうです」とか、わざわざコメントを残す馬鹿がいることが驚きですな。そういう馬鹿は一生マスクをして暮らしていればよろしい。
「なるべく多くの人のマスク着用を実現する方が感染を防ぐ効果は大きい」とか、本気で書いているところが救いようがないですな。根拠のない常識を疑ってかかる、このことをブログ主殿は終始訴えていると感じるのですが、そのあたりを全く読み取ることができない奴はもうどうしようもない。
ハレー彗星の接近時に地球上の空気が無くなるというデマを信じた人がタイヤのゴムチューブを買占め…(ry
ttp://www.geocities.jp/planetnekonta2/hanasi/halley/halley.html
よく調べたら、空気が無くなるのではなく、彗星の尾に含まれるシアンが降り注ぐというデマだったようです^^
> わざわざコメントを残す馬鹿がいることが驚きですな。
いや、別にコメントを残すのは自由ですから。
> 「なるべく多くの人のマスク着用を実現する方が感染を防ぐ効果は大きい」とか、本気で書いているところが救いようがないですな。
救いようがないかどうかはわかりませんが、何しろ、迷える子羊である日本人達は黙っていても従順にマスクをするので、その効果がどの程度なのか、まずは観察してみるのが良いと思っています。あ、でも、もう日本の感染者数は世界第4位みたいですね。
http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/case2009/090519case.html
> 根拠のない常識を疑ってかかる、このことをブログ主殿は終始訴えていると感じる
この点は全くおっしゃるとおりです。農耕民族は周囲と一緒であることが最大のアイデンティティで、異分子の存在を嫌がります。みんなで一緒に種まきをして、みんなで一緒に雑草をとり、みんなで一緒に収穫しますから、となりの人が何をやっているのかに常に注意を払い、そしてその動向に自分を合わせます。一緒であることが最大のプライオリティなので、その行動に必然性があるかどうかの検討は二の次になります。
今回のマスクなんかも、日本の国民性そのものです。
> ハレー彗星の接近時に地球上の空気が無くなるというデマを信じた人がタイヤのゴムチューブを買占め…(ry
僕が大学生のときにハレー彗星が来ましたから、それがたぶん20年くらい前。それより76年前のことでしょうから、もう100年くらい前のことですね。それじゃぁ、仕方がないかなぁ。当時はインターネットもなかっただろうし。
でも、インターネットとかがあったほうがデマは広がりやすいかもしれませんね。実際にところ、どうなんだろう・・・。
> 彗星の尾に含まれるシアンが降り注ぐというデマだったようです^^
それは一大事だ!
考えてみれば、1999年の7の月にも何かあると騒いでいた国がありましたねぇ。何冊もベストセラーが出て大変でしたが。
根拠のない常識を疑ってかかる姿勢に異論を唱える気はありませんが、この場合インフルエンザの予防がマスクで可能であるかどうかの根拠を示されていないのはむしろブウさんの方であるようにも思えるのですが。
ちなみに僕も空気感染はまったくないとは思っていませんが(前のコメントは少しわかりずらいかもしれませんが)飛沫感染がメジャーであろうからマスクをすることでほとんどの感染は予防でき、効果的であるという立場です。実際に動いている社会において感染を100%防ぐことなど不可能なので、いかに社会機能を麻痺させずに多くの感染を防ぐか、という観点が重要であり、100%を達成しなければならないバイオの実験と同じに扱うことはできないのではないでしょうか。つまり空気感染「しうる」というだけではマスクの効果を疑う根拠としては足りないように思うのです。
> この場合インフルエンザの予防がマスクで可能であるかどうかの根拠を示されていないのはむしろブウさんの方であるようにも思えるのですが。
だから、これからの結果を見れば良いじゃないですか。これがひとつの大規模な実験になるはずです。もう結果は出つつありますけど。マスクに効果がある、マスクに効果がない、どちらのスタンスの主張根拠も希薄なんですから。
> マスクをすることでほとんどの感染は予防でき
素晴らしい。一所懸命マスクしている人たちが感染しているのはなぜなんでしょうね?
>100%を達成しなければならないバイオの実験と同じに扱うことはできない
マスクなんかしていても、いくらでもコンタミは起こる、マスクに実用上の意味はないですよ、ということを経験から述べているだけです。
> つまり空気感染「しうる」というだけではマスクの効果を疑う根拠としては足りないように思うのです。
だから、マスクをみんながしている日本においてどの程度インフルエンザが流行し、マスクをみんながしていないヨーロッパでどの程度インフルエンザが流行するかを見ていれば良いじゃないですか。
もうすでにヨーロッパより日本の患者の方が多いみたいですが。
ただ、ひとつだけ誤解がないように。感染者がマスクをすることはある程度効果があると思ってますよ。
ブウさんがこのエントリーで一番言いたかったのはもちろん一番最後のパラグラフですよね?
>見ていれば良いじゃないですか。
そうですね。
マスクをしていない日本人もたくさんいるので、国内でのマスクの着用の有無と感染に関する統計などもとって欲しいですね。
よくわからない複雑なことを実験によって確かめるという態度は元科学者でおられるブウさんらしいと思いますが、同時に複雑なものを単純なものにモデル化し、論理的に仮説を立てることも未来の更なる発展という観点において重要であるという考えに共感してはいただけないでしょうか。
インフルエンザの例では
・インフルエンザは飛沫感染が主である。
・飛沫は大きいのでマスクを通さない(マスクをすれば飛沫は吸わない)
の二つさえ認めていただければ、ごく簡単なモデルにおいては感染者が減るという結果を導けます。(モデルに関しては、ある小さな部屋に人が数人いて、その部屋では人は全員マスクをし続けて部屋内ではインフルエンザウイルスを含む飛沫と飛沫核がある一定の確率で発生し(ただし飛沫の方が圧倒的に多い)消滅する、とでもすればよいかと思います)
そのモデルが現実にそぐわないと考えているのでしたら、それはどうしてだと考えているのですか?
前提となる二つの条件が間違っている(インフルエンザでは飛沫感染はメジャーではない、またはマスクは飛沫を通す)のか、あるいはモデルが単純すぎる(マスクを常に着用していることなど普通ない、飛沫や飛沫核の発生量に依存する、飛沫は飛沫核に変化する、などなど)のか。
>噴水にふたをすれば水は飛び散らない。
>マスクなんかしていても、いくらでもコンタミは起こる
等の発言から想像はできますが、今一度ブウさんの考えを教えてもらえませんでしょうか。何もわからない、複雑だから想像もできない、結果だけがすべてだとお考えならそれでも構いませんけれども。
> ・インフルエンザは飛沫感染が主である。
1/5ぐらい同意。
口からでるつばにももちろんウイルスは含まれているでしょう。咳をすればそのときに放出されるつばにも含まれるでしょうね。でも、肺から放出される水蒸気にも含まれていそうです。めがねに息を吹きかけたときに曇る奴。まぁ、専門家じゃないからわかりませんが。その他もろもろ、体液にも含まれていそうだし、そもそもマスクをしたままでは食事もできません。となると、食べるときに体に色々飛び散りそうですね。となると、体に触るのもまずそう。体にウイルスがついていたら、それってどの程度拡散するんですかね?良くわかりませんが。
> ・飛沫は大きいのでマスクを通さない(マスクをすれば飛沫は吸わない)
飛沫は通さないかも知れませんね。でも、飛沫は大きいって、全部のサイズを見たことあるんですか?全部大きいんですか?それから、つばに乗って大気に放出されて、水が蒸発したらどうなるんですか?ウイルス自体は物凄く小さいですよ。
ま、HIVのように、小さくてもなかなか感染しないウイルスもあって、ウイルスも色々ですが。
実際、実験室で実験をしていると、ガラス越しに操作していても、コンタミします。それは直接つばが飛ぶとかじゃない。直接じゃなくても、生物が呼吸して動いているだけで、カビだの、大腸菌だの、良くわからない酵母だのが飛んでいっちゃうんです。ウイルスが同じように飛んでいっても全然不思議じゃないし、逆に飛んでいかないほうが不自然という考え方もあるはずです。
つづく
ま、可能性としてはこんなことがぱっと思いつくわけですが、マスクで感染が防げると思っているのは大変おめでたいことなので、是非続けてください。僕が強制されるのは超迷惑なので、それはやめて欲しいですが。
で、こういう議論は合理的ではないので、正直あんまりお付き合いしたくない。だって、もうすぐ実証されるんだもの。感染者がここから全然増えないなら、そりゃマスクも効果があるんでしょう。なるほど、と思います。人口比率を考えて、日米欧にあまり差がないのだったら、そりゃマスクは効果がないってことでしょう(もちろん、他にも決定要因は色々あるでしょうが)。目の前にある現象をきちんと捉えて、帰納的に考えれば良い。ここであーだこーだ論じるより、あと一ヶ月ぐらい経ってみて、日本の感染者がどのくらいになるのかを見てみれば良いじゃないですか。それが一番簡単です。
ま、僕の、日本は別に欧米に比較して感染が少数にとどまる、なんてことはないんじゃないかな、とは思っていますが、こればっかりは時間が経ってみないとわからない。
でもまぁ、この手の話は結果が出ても、結論はでないんですけどね。僕にとっては、マスクでインフルエンザが防げるなんていう話は、今のところ、コラーゲン食って肌がぷりぷりになるとか、水からの伝言が見えるとか、活性リンパ球で末期がんが治るとか、GMOが体に悪いとか、血液型による相性占いとか、そんなのと同じレベルの話なんです。
>インターネットとかがあったほうがデマは広がりやすい
某国での日本に対する若者達の抗議活動の基は…
>1999年の7の月
悪の大魔王が空から来て、ウルトラマンやゴジラが地球を守って(ry
そういえば富士山の噴火予言やY2K問題などもありました^^
情報に流されない、惑わされない体質を身に着けないとですね
私は勝手に反プラシーボ気質と呼んでますw
でもそうした体質の人ばかりの世の中になると
宗教団体やマルチ商法の幹部や経営陣は御飯(おまんま)食い上げに^^
ひとつの事象を
・妄信するか
・なんとなく信じるか
・周りに合わせ仕方なく信じてるふりをするか
・穿った見方をするか
・信じないか
・信じろと他人にまで強要するか
・信じてはいけないと他人にまで喧伝して回るか
・信頼に値するまでの情報を得るまで保留するか
人それぞれなので傍観するよりないのですが、霊験あらたかなプラシーボ効
果で健康になった気分の爺ちゃんや婆ちゃんを責める気にはなりません。
但し反プラシーボ気質な私には強要しないでくれ。それだけです。
> 健康になった気分の爺ちゃんや婆ちゃんを責める気にはなりません。
ま、それはそうなんですが。
> 但し反プラシーボ気質な私には強要しないでくれ。
僕も以前は放っておくタイプの人間でした。ところが、放っておくととんでもないことになることもあるんです。たとえばGMOとか、全然問題ないのに北海道の知事とか大騒ぎするから、いつまで経っても世界中で日本だけGMO後進国です。ま、食べたくない奴は食べないで良いんですが、それにしても対応があまりにもヒステリック。おかげで、メーカーの側もすっかりびびっちゃって、ちゃんと情報を出さない。こうなってしまうと、GMO推進派である僕のような人間にとっても不便なんですね。情報はきちんとディスクローズされるべきで、あとはそれぞれが判断すべきなのに、その大前提が崩れちゃってる。
マスクの問題も同様。効果についてきちんとした検討が行われていないのに、ほとんどの人間がそれを妄信しているおかげで全体として思考停止状態になっている。ただ、こういう話って、壷をありがたがっている人に「そんなの意味ないですよ」と納得させたり、印鑑にお金かけている人に「そんなの意味ないですよ」と納得させたり、肌がぷりぷりになると信じてコラーゲン食べている人に「そんなの意味ないですよ」と納得させたりするようなことなので、物凄く大変なんですよね。
つづく
そもそも民主主義というのは大衆にきちんとした教育がなされているというのが大前提なので、まずはそのあたりを整備しつつ、情報をどんどんディスクローズしていく方向に世の中を向けていって欲しいところです。
役所って、「情報は全部持ってます。判断は僕たちがやります。皆さんは僕たちを信じてください」っていうところがあるからなぁ。
補正予算、くだらないことにばら撒かないで、「インフルエンザ対策の有効性調査」とかやれば良いのに(笑)。これならテンポラリーな予算でも合理的だ。
言いたいことは理解したつもりですが、どうもインフルエンザ個別の話にウイルス一般の性質を適用しているだけのようにも思えるのですよねぇ。
・(ウイルス一般には空気感染するものも存在するが)インフルエンザは飛沫感染が主であることが知られている
に対して
・ウイルスは一般的に空気感染しうるので、インフルエンザも空気感染するのではないか
という論拠で反論しているように見えます。それって説得力あるんですか?
根拠のない常識はすべて疑って自分の経験のみを信じるという態度をとるのは構いませんけれど、今まで空気感染しないと信じられてきたものが実は空気感染するなんてことになったら大変ですね。ああでもHIVは感染しにくいという「常識」を信じてらっしゃるのでしたか。豚インフルとエイズって何が違うのですか?「学生時代の経験から言ってウイルスなんてなんでも空気感染しうるんだからエイズ患者に近づいちゃだめだよ」なんて言わないでくださいね?
ブウさんともあろう方が「インフルが空気感染する」と常識を覆して主張する理由が、ただ単純に「学生時代の実験でコンタミとかすごかったから」だけだとはとても思えないので(インフルエンザやHIVがコンタミして苦労したのならまだわかりますが)、どういう感覚なのかを理解したいのですけど、どうも未だに理解できません。現実の結果にしても、僕は根拠とするには説得力に欠けると思うのです。もちろん根拠薄弱であることは認めていらっしゃると思いますが、ブウさんの中で意見が傾く根拠として、という意味です。
コラーゲンや水やGMOなんて話は本当にブウさんの意見に賛成しますので、それだけに今回の件は気になったのです。まぁこういう議論が好きでないのでしたらそろそろ終わりにしていただいても構いません。どうもお付き合いいただきましてありがとうございました。
> どうもお付き合いいただきましてありがとうございました。
どういたしまして。時間の無駄なので、あとは全部スルーで。
物凄い勢いでの一刀両断!
粘着にも丁寧にお相手をするブウさんがなぜ?
> 粘着にも丁寧にお相手をするブウさんがなぜ?
だって、きりがないじゃないですか。何か新しいファクトが追加されたわけじゃなく、とおりすがり氏がやりたいのは自説の垂れ流しです。一回ならともかく、同じことを延々とやられてもね(笑) まぁ、やるのは勝手ですが、僕も別に暇人じゃないので、適当なところで手を引きます。
何か本気で主張したいなら「とおりすがり」なんていうマヌケなハンドルで匿名でやるんじゃなく、自分のブログで、実名でばーーーんとやれば良いんです。また、匿名でマスターベーションしたいなら、こんなところじゃなくて他にふさわしいところがあるでしょう。
> ブウさんがこのエントリーで一番言いたかったのはもちろん一番最後のパラグラフですよね?
いえいえ。このエントリーを参議院の中継を見ながら書いていたら、誰もマスクしてないのでちょっと追加してみただけ(笑) ある意味で非常に象徴的ではありましたけどね。やっぱ、誰もマスクなんか信用してないんじゃん、みたいな。
FYI
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2009052100963
予防には意味がないと明言する人もいるようですね。
新型インフル マスク過信禁物 症状ない人には予防効果なし
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090524-00000003-ryu-oki
>自分のブログで、実名でばーーーんとやれば良いんです。
匿名ではだめですか?
> 匿名ではだめですか?
別に普通に書いている分には全然構いませんよ。でも、まじめに議論するのであれば、相手の背景というのはある程度重要です。たとえば東大の化学科のポスドクが書き込んでいるのと、横浜の美容室の高卒の美容師が書き込んでいるのでは、こちらの対応も全然異なるわけです。自分だけ匿名のままでいつまでも議論を続けようとする、あるいは本格的な議論をしようというのは、それだけで相手に失礼であるという部分はあると思います。あくまでも私見ですが。
重ねて書いておきますが、あくまでも書くのは自由です。相手をするかどうかは僕の自由。別に迷惑をかけられているわけではないので、書き込みはきちんと承認してオープンにしておく、ということで。