2009年07月24日

天使に圧勝した匠

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自他共に認める耳かきマニアで、車の中にも常に耳かきが完備されている僕なのだけれど、心の友とも言える傑作耳かきは北海道のコンビニで購入したどうといったこともない、曰くのないもの。

でも、いつかどこかでもっとすばらしい一品があるんじゃないかと思い、京都に行けば清水寺のそばの十三屋に行き、上野に行けば不忍池のそばの十三屋に行く。でも、価格が高いからと言っていいものである保証はなく、逆に安物でもいいものがあったりするから侮れない。

さて、そんな耳かきマニアの僕が発売前から注目していたのが小林製薬の「天使の耳かき」。

もちろん販売開始直後にローソンで見つけてきて購入したのだけれど、これがちょっと期待はずれ。まず、ブラシの部分が剛性が強すぎる。おかげで、奥のほうまで突っ込むことができない。手前の部分は確かに強めの刺激で満足度が高いのだが、掃除をしたいのは手前の部分ではなく、鼓膜に近い部分。医者とかに言わせれば「そんな危険なことはするな」というところなのだろうが、耳かきマニアはこのぎりぎりのところに挑戦する生き物なのだ。しかし、この天使の耳かき、ネーミングとは裏腹に、ちょっと刺激が強すぎていまいち使い物にならない。手前をごしごしやられてしまう分、奥のほうが物足りなくなって、結局別の耳かきのお世話になる羽目に。

さて、そんな、「わざわざ孤島まででかけたのにあろうことか土砂降りで日食は見られず、暗くなっただけで満足するしかない」という今世紀最大のがっかりと同じような天使の耳かきだったわけだけれど、それに対して、最近見つけたのが「匠の技」という奴。見た目は全然普通の耳かきなのだけれど、こいつがすばらしいのはその細さ、繊細さ。これだよ、これ。こういう、デリキッ(delicate、ateで終わる単語は後ろから3番目の音節にアクセントがあるんですよ。だから、デリケートじゃなくて、デリキッ)な逸品が求められているのですよ。もう、一目見て、使う前からこいつのポテンシャルはビビビビっと伝わってきちゃいました。

ということで、見かけたその場で迷わず購入。2本で420円ぐらいだったかな?そして、使ってみたら・・・・・すばらしい!さすがは熟練のスペシャリストがひとつひとつ丹念に仕上げた逸品。グリーンベルさん、ありがとう。こういう匠の技をきちんと後世に伝えていかなくてはなりませんね。何もできませんが、ブログで紹介させていただきます。もう、これを使ったら、他の耳かきはちょっと使えない。




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