2009年08月26日

誤審をどう処理するか

今シーズンのJリーグは早々にアントラーズが事実上の優勝を決めてしまったので、全く面白くない。それでもまじめにスカパーとかでマリノス戦を観戦しているのだけれど、そうやってお金を払って見ているのが馬鹿らしくなるような試合があったりする。先日の誤審がそれ。ふざけんな、馬鹿、という感じだったのだけれど、この直前、珍しく犬飼会長がまともなことを言っていたこともあり、審判の出場停止という処分になった。

犬飼会長、審判の処分を公表するように要求
柏−横浜Mで誤審、高山主審の処分公表


審判も人間だから、間違いは当然ある。人間がやることだから、上手、下手もある。今回出場停止になった高山氏は間違いなく下手な部類に入る審判だから、処分も仕方ないし、プロの試合で審判をやる以上はきちんと反省して、今後のスキルアップに努めるべきだ。

ということでこの処分は「良いんじゃないの?」という感想なのだけれど、問題が二つ。一つ目は、「処分は良いけど、今後、どういう基準で運用していくの?」ということ。「これはビデオで見たら誤審だけれど、試合に大きな影響がなかったからいっか」などと影響を加味するのか、それとも影響の大小に関わらず、技術的に未熟な場合に処分するのか。そのあたりの基準が全然わからない。もう一つの問題は、誤審だったと認定された場合の事後処理である。さすがに再試合などは難しいと思うのだけれど、たとえば今回の場合、山瀬の出場停止処分が変更されないのは正しい対応なんだろうか。試合の巻き戻しは不可能でも、処分の撤回は十分に可能なはず。やれることとやれないことを分類した上で、やれることは全てやるべきなんじゃないだろうか。「間違いでした。でも、出場停止処分はそのままです」というのはどうも釈然としない。

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