2009年08月28日

こうやって甘やかすと

使えない博士がさらに量産されるような気もするのだけれど。

博士課程学生に「給与」年180万円 文科省概算要求へ

ここ数年一緒に仕事した博士は、ほぼ全員、約束は守らねぇ、時間は守らねぇ、責任感はない、頭は悪い、プライドだけは高い、ってなもんで、全く使い物にならなかったんだけどなぁ。仕事を全部放っぽり出して逃げ出すとか、ありえないから(笑)。でも、博士ならそれが普通。

博士が駄目なのは、金銭的な問題じゃなくて、労働さえ提供してくれれば満足という大学側の姿勢が原因なんじゃないの?だから、頭じゃなくて労働力を提供する奴が博士課程に進学する。頭を提供できる奴は博士課程なんか行かずにさっさと就職しちゃう。

博士論文の審査をもっと厳しくするとか、方策はあると思うんだけれど、むやみやたらに厳しくすると今度はアカハラとか言われちゃう。なんか、体罰の問題と同じで、教育なのか嫌がらせなのかのボーダーが見えにくいからねぇ。

難しいなぁ。でも、給料は要らないと思う。

ちなみに僕が東大の講演とかでしゃべった「博士の実情」についてはこちらのエントリーを参考に。

ちょっと見かけた博士

あと、これまでに博士について語ったことは当然のことながら「博士」でこのブログを検索すれば山ほど引っかかってきます。

このブログを博士で調べた検索結果

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この記事へのコメント
お金を払う相手が違うと思いますね。大学の問題はここではなく、教育と研究の質が低いから、学生がピペット土方とか揶揄されるんですよ。むしろ、お金が出せるなら、きちんと学生が教育されているかを評価出来る人間を雇うのに使えば良いと思います。これは教員でない第三者の方が良いと思います。

逆に、学生にお金を払うってことは、学生がやはり研究に貢献している=貴重な労働力ってことを認めることなんでしょうね。金取って若い人間を働かせられるなんて夢のような職場ですが、その程度のレベルの人間が働けばどうにかなる研究レベルと言うのも考えもんですね。近所の人をアルバイト雇えば良いのではないでしょうか。優秀な人は、それに見合った教育と、そこからのキャリアパスさえ示せば、無給でもやって来ますよ。

これまでは、研究者はほとんどが望めば大学教員になれて、そのため博士号がある意味運転免許みたいになっていたので、皆それを取得したと言うのもありますが、今はそれを取得したからと言って、大学教員になれる人のほうが少ないですから、博士号が本当に世の中で役に立つのかが問われているのだと思います。

真に目覚めて変わるべきは、学生のあり方ではなく、教員や大学のあり方だと思います。
Posted by ななし at 2009年08月29日 12:33
> きちんと学生が教育されているかを評価出来る人間を雇うのに使えば良いと思います。これは教員でない第三者の方が良いと思います。

御意。

> 今はそれを取得したからと言って、大学教員になれる人のほうが少ないですから、博士号が本当に世の中で役に立つのかが問われているのだと思います。

御意。

> 真に目覚めて変わるべきは、学生のあり方ではなく、教員や大学のあり方だと思います。

御意。

ちなみに大分前に下記のようなことをエントリーしています。

「大学と、大学の先生は、本当にちゃんとした教育をしているのか?」
http://blog.livedoor.jp/buu2/archives/50475616.html
Posted by buu* at 2009年08月29日 13:14