著者のウジさんから直々に送付していただいたこの本、読み終わりました。
読みかけの速報版はこちら。
視覚マーケティング実践講座(序章)
視覚マーケティングをブログにどうやって取り入れていくか、事例を見ながら学んでくださいね、という主旨の一冊。そういう意味で、まず
視覚マーケティングのススメ
は読んでおくこと、必須。
さて、内容について。僕の場合、ウェブ制作会社を運営している都合上、ブログのデザインを手がける機会は普通の人に比較すると格段に多い。営業の際には、「うちはデザインだけで食べている人間はいません。だから、あくまでも「恥ずかしくない」レベルのデザインです。そして、デザインと言うのは非常に重要な役割を果たしています。だから、本気でウェブサイトによるブランディングを考えるなら、きちんとしたデザイナーに頼む必要があります。もちろんお金はかかりますから、あとはどこまでお金をかけられるか、費用対効果をどう考えるか、ということになります。やるかやらないかは、僕達からもアドバイスはしますが、最終的にはお客様の判断です。ちなみに、僕達はデザイナーを紹介しますが、紹介料とかはいただきません。信頼できるデザイナーを紹介します」というような説明をしている。それで、「じゃぁ、デザインにお金をかけてみます」というお客様に対してはウジさんを紹介したりしているのだけれど、まずほぼ100%のお客様は「とりあえず、様子を見たいと思います」という返事をする。おかげで、たとえばこういう、ライブログデザインのウェブサイトが出来上がってしまうことになる。
高谷秀司公式サイト
ちなみに高谷さんはギタリストなんだけれど、とにかく山、それも雪山が大好き。これは未来永劫変わらない。だから、サイトもそんなイメージにしたい。ということで、このサイトを構築するにあたっては、まずギターを連想するデザイン、そして、ギターを前面に出しつつ、アナログ感ではなく、雪山の持っているドライ、クール、シャープなイメージを取り入れてみた。具体的には、フォントはゴシック。カラーは青系を多用し、パステルカラーの使用を避ける。ただし、CD販売サイトは目立たせたいので、そこだけは黄色を使って目を惹かせる。多分、このあたりがウジさんの言うところのとん馬な、じゃなくて、トンマナなんだと思う。
#うーーーん、この日本語IM、凄いな、ちょっと間違えると「とん馬な」になってしまう僕の才能を見事に表現している。
で、僕とかはプロのデザイナーじゃないから、そのトンマナをきちんとデザインに反映することができないわけだけれど、素人が素人なりになんとかするには、これはもう訓練、場数を踏むしかないんだと思う。ただ、それは実際に自分でやる必要は、必ずしもなくて、他人がもだえ苦しんでいる様を見る事によって、バーチャルに体験し、そして自分の経験値アップにつなげることができるはずだ。だから、この「視覚マーケティング実践講座」は、そういう用途として利用するのが正しいんだと思う。
それで、実際にブロガーが苦しんでいるのを見ると、そのポイントと言うのは結構異なることがわかる。そのあたり、やっぱり得意、不得意があるんだろう。僕とかだと、このスキームに自分のブログデザインリニューアルを載せた場合、多分、ブログのトンマナを決めるというところでハングアップしちゃうと思う。このブログのトンマナを決めるのって、凄い大変だもの。
読んでみてまず最初に思ったのは、このトンマナを決めることができるシステムがあったら面白いだろうな、ということ。でも、多分それはそんなに難しくない。キーワードを100個ぐらい用意して、「自分のブログが目指したいテーストはこっち」みたいなのをチェックしていく。その結果から機械的に、「トンマナコンパス」を表記する。
あなたのブログが目指すイメージ(例)
寒い ←→ 暖かい
情報 ←→ 感情
赤 ←→ 青
海 ←→ 空
伝統 ←→ 革新
清楚 ←→ 派手
文化 ←→ スポーツ
きっちり←→ あいまい
高価 ←→ 安価
きっちり←→ エレガント
男 ←→ 女
朝日 ←→ 夕日
ユーミン←→ 中島みゆき
お笑い←→ シリアス
それで、こういうリストの、全部でも良いし、いくつかでも良いんだけれど、ピンと来たものを片っ端からチェックしていく。加えて、「これはものすごく重視したい」というのがあれば、そのフラッグを立てる(最大3つぐらいかな?)。で、「次へ進む」をクリックすると、「あなたが目指すブログにおススメのトンマナはこれです」っていうのが表示される。
「おススメはゴシックによる表記、ベースになるカラーの組み合わせはたとえばオレンジ(メイン)、ベージュ(サブ1)、薄いグリーン(サブ2)」
みたいなのが表示される。簡単だぁ(多分)。ウジさん、これ、一緒に作りませんか(笑)?これがあったら、うちの会社でも凄い役に立ちそう。監修ウジパブリシティってことで(笑)。
さて、内部連絡終了。
本題に戻ります。たとえば僕のブログをリニューアルしようと思ったら、やっぱりこのトンマナ決定がものすごいネックになる。で、現実問題としてトンマナコンパスがまだないので、自分で考えなくちゃならない。でも、このあたり、この本に載っている人たちは比較的簡単にクリアしちゃっているんだよな。うらやましい。って、比較的簡単なら、トンマナコンパスも要らないのかなぁ?うーーむ。
でもまぁ、僕の場合、このトンマナさえ決まってしまえば、あとはわりとサクサク進んでしまいそうな予感はある。で、僕の場合はこうだけれど、人によっては色々なので、サポートツールはトンマナコンパスだけじゃなくて、色々必要なのかも知れない。何しろ僕はトンマナを決めるところにものすごいハードルがあるので、それを解決するための手法は思いつくんだけれど、その他のところは今ひとつイメージできなかったりなんかして、スイマセン。
それでね、ウジさんがこの本で伝えたかったことと言うのは、「前著で紹介した視覚マーケティングは、それほど難しいことではありません。誰でも、やり方さえわかれば、システマティックに進めていくことができます。おそらく80点のものになるでしょう。80点をどう評価するのか、ということはありますが、現状が30点なら、御の字ではないですか?そして、80点を100点にするためには、やはりプロの力を借りるべきです」というところなんだと思う(逆に言えば、100点になっちゃうなら、ウジさんは仕事がなくなっちゃう)。そして、さらに突っ込んだウジさんの本音(僕の勝手な想像)は、「あなたのブログは現状、30点ですよ。でも、自力で80点にはなるはず。80点で良いなら、100点以上を提供する私のところには来ないで。忙しいんだから、モォーーーー」みたいなことなんじゃないかと(笑)。すいません、勝手に推測しちゃって。で、80点のブログデザインにするためには、この本と前著の両方を読むのは非常に良いことだと思います。あ、トンマナコンパスがもし存在すれば完璧ですね(^^
おそらく、ブログサイトのデザインリニューアルをまとめると次の4ステップ。
1.自分のサイトの現状を知る
2.目指したいサイトのトンマナを決める
3.トンマナに合わせた表記手法を確認し、戦略を立てる
4.実際にデザインしてみる
4のところではトンマナに加えてブランディングの要素が加わるので、絵心がないとなかなか難しい作業になるかもしれない。でも、絵心があって、トンマナとブランディングのコツがわかっていないと意味がないので、そのあたりを勉強するには非常に良い本だと思う。また、絵心がない人は誰かに頼むことになると思うのだけれど、その上でも、このあたりのことを自覚して、デザイナーに指示が出せれば、デザイナーの手間も省けるし、より自分のイメージに合致したアウトプットが出てくると思う。
ま、何しろ、「お前はもうちょっと、自分の会社のサイトのデザインを何とかしろ」というメッセージは伝わってきます。前著のときもでしたが(涙)。頑張って稼いで、早くウジさんに仕事を頼めるような会社にしたいです。
さて、最後に思ったことを列挙
○今回は個人ブロガーのデザインリニューアルのみ。企業サイトも見てみたい
○右サイドに凄く大きなスペースを割いているケースが多い(良い、悪いではなく)
○女性のサイトも見てみたい
○そろそろ自分のサイトもリニューアルしてみる(笑)?
○あぁ、著者サイン入りだ!(今気がついた(汗))
○また一緒に仕事しましょうね!(業務連絡)
○デザイン編と、運用編で、講習会やろう(業務連絡)
○とん馬なコンパスも、是非(業務連絡)
○この本を買いたい!と思った人は、ほら、下のアフィリエイトから是非(小遣い稼ぎ)
↓